JP2006349004A - 流体配管系統の流路遮断方法及び管内流路遮断装置 - Google Patents

流体配管系統の流路遮断方法及び管内流路遮断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 両連結フランジ部の接合面間での流路遮断作業を、管内流体の漏洩を抑制しながら少ない労力で能率良く確実、容易に行うことができ、しかも、両連結フランジ部間の隙間寸法も各種条件に応じて最も遮断作業性の高い状態に調節する。
【解決手段】 両連結フランジ部2A,3Aの接合面間にシール材を介装した状態で締結具5にて締付け連結されている両管部2,3にわたって、両連結フランジ部2A,3A全体を密封囲繞可能で、かつ、締結具5を外部から緩み操作する締結操作手段Eと、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を通して抜き差し操作自在な仕切板弁8が備えられている遮断作業ケースBを装着し、締結操作手段Eで締結具5を外部から緩み操作したのち、仕切板弁8を、締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間を通して流路遮断位置にまで差し入れることにより、両連結フランジ部2A,3A間において流路を遮断する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水道配管系統等の流体配管系統の構成部材のうち、両管部の連結フランジ部同士をそれらの接合面間にシール材を介装した状態で締結具にて締付け連結してあるフランジ接合箇所において、それよりも下流側に位置する補修弁、消火栓、空気弁等の交換のために流路を遮断する流路遮断方法及びそれに用いられる管内流路遮断装置の改良に関する。
従来の流体配管系統の流路遮断方法では、例えば、フランジ接合箇所の下流側管部に接続された又は下流側管部自体を構成する補修弁、消火栓等の劣化による漏水や故障等が発生して、新しい補修弁、消火栓等に取り替える必要が生じたとき、図14、図15に示すように、上流側の管部2に、それの外周面に径方向外方から当て付け可能なステンレス鋼製の一対の挾持帯100と、両挾持帯100の端部同士を挾持側に引寄せ固定する引寄せボルト101・ナット102からなるバンド103を装着する。
このバンド103の両引寄せボルト101の各々には、両管部2,3の流路を遮断可能な薄板状の仕切板弁(止水板)104の長手方向両端に切欠き形成された係合凹部104aに対して係合可能なナット105を螺合してある仮止めボルト106が起伏揺動自在に取付けられているとともに、仕切板弁104の下面には、上流側管部2の連結フランジ部2Aに対して径方向外方から係合するL字状の係止片107が固着されている。
次に、両管部2,3の連結フランジ部2A,3A同士を締付け連結するための締結具108を構成する4組の締結ボルト109・ナット110のうち、仕切板弁104の差し込み移動経路中に位置する一方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110を取外し、仕切板弁104の差し込み方向に対して直交する他方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110を徐々に緩み操作しながら、上流側管部2の連結フランジ部2Aと接合面間に介装されているシール材の一例である板パッキン111との間に仕切板弁104を差し込んだのち、この差し込まれた仕切板弁104の両係合凹部104aにバンド103の両仮止めボルト106を係入し、それに螺合されているナット105を締付け側に螺合操作して、上流側管部2の連結フランジ部2Aに当て付け固定された仕切板弁104によって止水する。
次に、他方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110も取外し、古い板パッキン111及び補修弁を撤去したのち、新しい板パッキン111及び補修弁を装着し、他方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110を仮止め状態で取付けるとともに、仕切板弁104の両係合凹部104aから両仮止めボルト106を抜き出す。
この状態で板パッキン111がずれないように調整しながら仕切板弁104を引き抜いた後、他方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110を本締めするとともに、一方の中心線上の二組の締結ボルト109・ナット110を取付けて本締めする(非特許文献1参照)。
第45回全国水道研究発表会 平成6年5月(5−34)不断水による消火栓の取替事例
従来の流体配管系統の流路遮断方法では、不断水状態のまま補修弁等を取り替えることができるばかりでなく、両管部2,3の連結フランジ部2A,3A同士を締付け連結している締結ボルト109・ナット110のうち、仕切板弁104の差し込み経路内に位置する締結ボルト109・ナット110を取り外したのち、他の締結ボルト109・ナット110を緩み操作して、その緩み操作に連れて発生する両連結フランジ部2A,3A間の隙間を通して仕切板弁104を差し入れることにより、管内流路を遮断することができるので、施工コストの低廉化と施工期間の短縮化を図ることができる反面、締結ボルト109・ナット110を緩み操作した瞬間に、両連結フランジ部2A,3A間に形成された隙間を通して管内流体が外部に噴出するばかりでなく、噴出流体が仕切板弁104の差し入れ抵抗となり、しかも、両連結フランジ部2A,3A間の隙間を極力小さくする必要があるため、仕切板弁104の差し入れ操作に手間取り易い。
特に、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装されている板パッキン111が波打つたり、或いは、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間にわたって板パッキン111の一部が貼り付いている場合では、板パッキン111の一部を押し切りながら仕切板弁104を差し入れることになるため、管内流路が遮断されるまでの管内流体の総噴出量が増大する。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、両連結フランジ部の接合面間での流路遮断作業を、管内流体の漏洩を抑制しながら少ない労力で能率良く確実、容易に行うことができ、しかも、両連結フランジ部間の隙間寸法も各種条件に応じて最も遮断作業性の高い状態に調節することのできる流体配管系統の流路遮断方法及び管内流路遮断装置を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、流体配管系統において、両連結フランジ部の接合面間にシール材を介装した状態で締結具にて締付け連結されている両管部にわたって、両連結フランジ部全体を密封囲繞可能で、かつ、前記締結具を外部から緩み操作する締結操作手段と、両連結フランジ部の接合面間を通して抜き差し操作自在な流路遮断用の薄板状の仕切板弁が備えられている遮断作業ケースを装着し、この遮断作業ケースの締結操作手段で締結具を外部から緩み操作したのち、前記仕切板弁を、前記締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで差し入れることにより、両連結フランジ部間において流路を遮断する点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、両管部のフランジ接合箇所の下流側管部に接続された又は下流側管部自体を構成する補修弁、消火栓等の劣化による漏水や故障等が発生して、新しい補修弁、消火栓等に取り替える必要が生じたとき、両管部にわたって遮断作業ケースを装着して、両連結フランジ部全体を密封状態で囲繞したのち、両管部の連結フランジ部を締付け連結している締結具を遮断作業ケースの締結操作手段で外部から緩み操作する。この緩み操作に連れて両連結フランジ部間の隙間から流出した流体は遮断作業ケース内に充満するものの、外部に漏洩することはない又は外部への流体の漏洩量を大幅に減少することができる。
それ故に、両連結フランジ部間の隙間を仕切板弁の板厚よりも十分に大きくしても、仕切板弁の差し入れ操作後において必要に応じて締結具を締め付け側に自由に操作することができ、しかも、遮断作業ケース内に流体が充満した状態では管路内圧と略等しくなっているため、この遮断作業ケースに設けられている薄板状の仕切板弁を両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで確実、スムーズに差し込み操作することができる。
更に、両連結フランジ部全体を密封状態で囲繞するが故に、例えば、両連結フランジ部の外周面のみを密封状態で囲繞する場合に比して、両連結フランジ部間の隙間寸法が両連結フランジ部の厚み以内に制限されることがなく、シール材や仕切板弁等の厚み或いは仕切板弁の差し入れ操作状況等に応じて隙間寸法を広い範囲で調節することができる。
従って、従来方法のように両連結フランジ部の接合面間の隙間から外部に噴出する流体の圧力に抗して仕切板弁を差し込み操作する必要がなく、両連結フランジ部の接合面間での流路遮断作業を、管内流体の漏洩を抑制しながら少ない労力で能率良く確実、容易に行うことができ、しかも、両連結フランジ部間の隙間寸法も各種条件に応じて最も遮断作業性の高い状態に自由に設定することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記遮断作業ケースに設けられた隙間形成手段によって、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げたのち、遮断作業ケースの仕切板弁を、両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで差し入れる点にある。
上記特徴構成によれば、両管部の連結フランジ部を締付け連結している締結具を緩み操作しても、両連結フランジ部間に緩み操作代に相当する隙間が発生しなかったり、或いは、緩み操作代の範囲内で下流側管部の連結フランジ部に対して上流側管部の連結フランジ部が傾動しても、遮断作業ケースに設けられている隙間形成手段によって、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を強制的に押し広げることにより、両連結フランジ部間に緩み操作代に相当する隙間を確実かつ周方向で略均等に形成することができるので、両管部の外周面にわたって設けた遮断作業ケースによって両連結フランジ部全体を密封状態に囲繞しながらも、遮断作業ケースに設けられている仕切板弁を両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで確実、スムーズに差し込み操作することができる。
本発明による第3の特徴構成は、両連結フランジ部の接合面間にシール材を介装した状態で締結具にて締付け連結されている両管部に対して、それらの両連結フランジ部全体を密封囲繞する状態で装着可能な遮断作業ケースに、前記締結具を外部から緩み操作する締結操作手段と、該締結操作手段による締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して管内流路を遮断する位置にまで差込み移動自在な薄板状の仕切板弁と、この仕切板弁を流路遮断位置と流路開放位置とに切り換える弁操作手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、両管部のフランジ接合箇所の下流側管部に接続された又は下流側管部自体を構成する補修弁、消火栓等の劣化による漏水や故障等が発生して、新しい補修弁、消火栓等に取り替える必要が生じたとき、両管部にわたって遮断作業ケースを装着して、両連結フランジ部全体を密封状態で囲繞したのち、両管部の連結フランジ部を締付け連結している締結具を遮断作業ケースの締結操作手段で外部から緩み操作する。この緩み操作に連れて両連結フランジ部間の隙間から流出した流体は遮断作業ケース内に充満するものの、外部に漏洩することはない又は外部への流体の漏洩量を大幅に減少することができる。
それ故に、両連結フランジ部間の隙間を仕切板弁の板厚よりも十分に大きくしても、仕切板弁の差し入れ操作後において必要に応じて締結具を締め付け側に自由に操作することができ、しかも、遮断作業ケース内に流体が充満した状態では管路内圧と略等しくなっているため、この遮断作業ケースに設けられている弁操作手段により、薄板状の仕切板弁を両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで確実、スムーズに差し込み操作することができる。
更に、両連結フランジ部全体を密封状態で囲繞するが故に、例えば、両連結フランジ部の外周面のみを密封状態で囲繞する場合に比して、両連結フランジ部間の隙間寸法が両連結フランジ部の厚み以内に制限されることがなく、両連結フランジ部間の隙間寸法をシール材や仕切板弁等の厚み或いは仕切板弁の差し入れ操作状況等に応じて隙間寸法を広い範囲で調節することができる。
従って、従来方法のように両連結フランジ部の接合面間の隙間から外部に噴出する流体の圧力に抗して仕切板弁を差し込み操作する必要がなく、しかも、仕切板弁を密封状態で流路遮断位置と流路開放位置とにスムーズに切り換えることができるので、両連結フランジ部の接合面間での流路遮断作業を、管内流体の漏洩を抑制しながら少ない労力で能率良く確実、容易に行うことができ、更に、両連結フランジ部間の隙間寸法も各種条件に応じて最も遮断作業性の高い状態に自由に設定することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記遮断作業ケースに、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げる隙間形成手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、両管部の連結フランジ部を締付け連結している締結具を緩み操作しても、両連結フランジ部間に緩み操作代に相当する隙間が発生しなかったり、或いは、緩み操作代の範囲内で下流側管部の連結フランジ部に対して上流側管部の連結フランジ部が傾動しても、遮断作業ケースに設けられている隙間形成手段によって、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を強制的に押し広げることにより、両連結フランジ部間に緩み操作代に相当する隙間を確実かつ周方向で略均等に形成することができるので、両管部の外周面にわたって設けた遮断作業ケースによって両連結フランジ部全体を密封状態に囲繞しながらも、遮断作業ケースに設けられている仕切板弁を両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで確実、スムーズに差し込み操作することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記遮断作業ケースに、外部から透視可能な作業窓が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、遮断作業ケースに設けられた作業窓を通して、締結具の緩み操作によって発生した隙間の状況、シール材の状況、隙間と仕切板弁との関係等を外部から容易に確認することができ、各状況に即した適切な対応によって流路遮断作業能率の向上を図ることができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記遮断作業ケースに、締結操作手段による締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して両連結フランジ部の接合面間に介装したシール材の姿勢を外部から矯正するシール矯正手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、締結操作手段による締結具の緩み操作によって両連結フランジ部間に隙間を発生させた際、両連結フランジ部の接合面間に介装したシール材が波打っていたり、或いは、両連結フランジ部の接合面間にわたってシール材の一部が貼り付いている場合でも、遮断作業ケースに設けたシール矯正手段によってシール材の姿勢を外部から矯正することができるので、シール材の一部を仕切板弁で押し切ることを抑制することができ、流路遮断作業能率の向上を図ることができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記遮断作業ケースに、該遮断作業ケース内の流体を外部に排出操作可能な排出手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して仕切板弁を流路遮断位置にまで差し入れた際、遮断作業ケースに設けられた排出手段を操作して、遮断作業ケース内の流体を外部に排出することにより、この流体の排出が止まれば、仕切板弁によって流路が確実に遮断されていることを意味し、また、流体の排出が続く場合には、仕切板弁による流路の遮断が完了していないことを意味するため、流体の排出が止まるまで締結具を締付け操作する。
それ故に、排出管からの流体の有無を調べるだけの簡単な操作をもって、流路遮断作業を能率良く確実に行うことができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記隙間形成手段が、遮断作業ケースの周方向複数箇所において、両連結フランジ部間の隙間に対して径方向外方から入り込み移動するテーパー面を備えた複数の分離ボルトから構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、遮断作業ケースの周方向複数箇所に設けた複数の分離ボルトを締め込み操作することにより、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げて、両連結フランジ部間の隙間の周方向での開口幅の均等化を図ることができる。
本発明による第9の特徴構成は、前記隙間形成手段の分離ボルトは、それのボルト軸芯が仕切板弁の移動平面を通る平面上又はその近傍に位置する状態で遮断作業ケースに取付けられている点にある。
上記特徴構成によれば、遮断作業ケースの周方向複数箇所に設けた複数の分離ボルトを締め込み操作して、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げたとき、その押し広げられた隙間の中央位置又はその近傍に仕切板弁の移動平面が位置することになり、仕切板弁の差し込み操作をスムーズに行うことができる。
〔第1実施形態〕
図1は流体配管系統中の管接続構造を示し、流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1の途中に一体的に突出形成された上流側管部としての分岐管部2の連結フランジ部2Aに、下流側管部としての連結管3の上流側連結フランジ部3Aが、それらの接合面間にシール材の一例であるシートパッキン4を介装した状態で複数組(当該実施形態では4組)のボルト5A・ナット5Bからなる第1締結具5にて密封状態で脱着自在に締付け連結されているとともに、この連結管3の下流側連結フランジ部3Bには、流体機器又は配管材の一例である補修弁6の上流側連結フランジ部6Aが、それらの接合面間にシール材の一例であるシートパッキン4を介装した状態で複数組のボルト7A・ナット7Bからなる第2締結具7にて密封状態で脱着自在に締付け連結され、更に、補修弁6の下流側連結フランジ部6Bには、必要に応じて流体機器又は配管材の一例である消火栓等が密封状態で脱着自在に締付け連結される。
そして、前記分岐管部2と連結管3とにわたる部位には、水道管1内の上水(流体の一例)の流れを維持した不断水状態のまま、劣化による漏水や故障等の理由で補修弁6を取り替える必要が発生したとき、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の上流側連結フランジ部3Aとの間において、水道管1の管軸芯X1に対して直交する分岐軸芯X2方向の管内流路Wを遮断する管内流路遮断装置Aが組付けられている。
この管内流路遮断装置Aには、図1〜図7に示すように、分岐管部2の外周面と連結管3の外周面とにわたって、それらの両連結フランジ部2A,3A全体を密封囲繞する状態で脱着自在に装着可能な遮断作業ケースBと、第1締結具5のボルト5A・ナット5Bを外部から緩み操作する締結操作手段Eと、第1締結具5のボルト5A・ナット5Bの緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3Aの接合面間の隙間Sを通して管内流路Wを遮断する位置にまで差込み移動自在な薄板状の仕切板弁8と、この仕切板弁8を密封状態で流路遮断位置と流路開放操作位置とに切り換える弁操作手段Cが主要構成として備えられ、更に、前記遮断作業ケースBには、第1締結具5のボルト5A・ナット5Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を押し広げる隙間形成手段Dと、外部から透視可能な作業窓9と、締結操作手段Eによる第1締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sを通して両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装したシートパッキン4の姿勢を外部から矯正するシール矯正手段Fと、遮断作業ケースB内の上水を外部に排出操作可能な排出手段Gが設けられている。
前記第1締結具5としては、通常仕様の複数組(当該実施形態では4組)のボルト5C,5Dと、回り止め機能に優れた特別仕様の複数組(当該実施形態では4組)のボルト5A・ナット5B、つまり、分岐管部2の外周面に当接する回り止め片17を備えたT頭ボルト5Aと外周面の輪郭形状が四角形に形成された四角ナット5Bからなり、補修弁6を取り替え工事の開始時には、通常仕様のボルト5C,5Dから特別仕様のT頭ボルト5A・四角ナット5Bに取り替え、更に、取り替え工事の終了時に特別仕様のT頭ボルト5A・四角ナット5Bから通常仕様のボルト5C,5Dに取り替える。
前記遮断作業ケースBは、図1〜図6に示すように、各連結フランジ部2A,3A全体を囲繞する状態で分岐管部2の外周面及び連結管3の外周面にわたって外套状態で管周方向(円周方向)に沿って着脱自在に固定連結される二つの分割作業ケース11,12から構成され、各分割作業ケース11,12の管周方向両端部の各々には、管周方向で隣接するもの同士をボルト13にて固定連結するための連結フランジ部11A,12Aが管径方向外方に向かって一体的に突出形成されているとともに、前記分割作業ケース11,12の内周面の各々に形成されたシール溝11B,12Bには、各分割作業ケース11,12の内周面と分岐管部2の外周面及び連結管3の外周面との間、並びに分割作業ケース11,12同士の接合面間を密封するための合成ゴム製の弾性シール材14が嵌合保持されている。
一方の分割作業ケース11には、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間から抜き出した流路開放位置にある仕切板弁8を収納可能な収納空間15を備えた弁収納ケース部16が密封状態で固着されている。
前記締結操作手段Eは、図1〜図6に示すように、分割作業ケース11,12の天板部11D,12Dには、第1締結具5の四角ナット5Bに対して両分割作業ケース11,12の接合方向から回り止め状態で嵌合するコの字状の嵌合装着部18Aを備えた操作軸18が、分岐軸芯X2と平行な軸芯回りで回転操作自在に貫通支持され、更に、この操作軸18の外周面と天板部11D,12Dに貫通形成されている軸装着孔の内周面との間には、遮断作業ケースB内に流出した上水の漏洩を防止するシール材の一例であるOリング19が設けられている。
前記操作軸18の突出軸部18Bは、レンチ等の回転工具で回転操作可能な角軸部に構成されているとともに、前記操作軸18の嵌合装着部18Aと天板部11D,12Dの内面との対向面間には、操作軸18による四角ナット5Bの緩み操作を許す操作スペースが形成されている。
前記仕切板弁8は、図1〜図6に示すように、分岐管部2及び連結管3の外径よりも少し大なる幅を有し、かつ、先端縁8aが半円形状に形成された薄板状(当該実施形態では板厚が3.2mm)の弁板から構成されているとともに、その先端の半円先端縁8aは、板厚方向中央位置に先鋭端が位置する状態で断面V字状に面取り加工されている。
前記弁操作手段Cは、図1、図2、図4、図7に示すように、仕切板弁8の後端縁の中央位置に固着された第1ネジ筒21と、この第1ネジ筒体21に螺合された操作ネジ軸22と、この操作ネジ軸22の後端部に嵌合固定された操作ハンドル23から構成されており、前記操作ネジ軸22の後端部側が、弁収納ケース部16の蓋部16Aに回転のみ自在に貫通支持されているとともに、この操作ネジ軸22の後端部の外周面と蓋部16Aに貫通形成されている軸装着孔の内周面との間には、遮断作業ケースB及び弁収納ケース部16内に流出した上水の漏洩を防止するシール材の一例であるOリング19が設けられている。
そして、前記操作ハンドル23を正転方向に回転操作すると、操作ネジ軸22と仕切板弁8の第1ネジ筒21との螺合により、流路開放操作位置にあった仕切板弁8が締結操作手段Eによる第1締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sを通して流路遮断位置に移動し、また、操作ハンドル23を逆転方向に回転操作すると、操作ネジ軸22と仕切板弁8の第1ネジ筒21との螺合により、流路遮断位置にあった仕切板弁8が両連結フランジ部2A,3A間を通して弁収納ケース部16内の流路開放操作位置に移動する。
前記隙間形成手段Dを構成するに、図1〜図6に示すように、両分割作業ケース11,12のうち、仕切板弁8の弁中心線Yに対して45度の角度で交差する一方の交差線上に位置する部位に、分離ボルト25の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を備えた第2ネジ筒体26が固着されているとともに、各分離ボルト25の先端部には、両連結フランジ部2A,3Aの隣接間に対して径方向外方から進入することにより、第1締結具5のボルト5A・ナット5Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を押し広げるテーパー面25aが形成されている。
更に、前記各分離ボルト25は、図3、図4に示すように、それのボルト軸芯が仕切板弁8の移動平面を通る平面上又はその近傍に位置する状態で両分割作業ケース11,12の第2ネジ筒体26に螺合装着されているとともに、各分離ボルト25の後端部には、第2ネジ筒体26の外部からレンチ等の操作具で螺合操作するための操作係合穴25bが形成され、更に、各第2ネジ筒体26の内周面には、各分離ボルト25の外周面との間を密封するOリング19が設けられている。
また、分割作業ケース11,12の天板部11D,12D及び底板部11C,12Cのうち、仕切板弁8の弁中心線Y上に位置する二箇所には、分岐軸芯X2方向に沿う雌ネジ部を備えた第3ネジ筒体27が固着され、各第3ネジ筒体27には、両連結フランジ部3A,2Aの外側面に分岐軸芯X2と平行な方向から押圧状態で当接することにより、分離ボルト25の先端部が両連結フランジ部2A,3Aの隣接間中央位置に合致するように取付け位置を調整する調節ボルト28が螺合されている。
また、各調節ボルト28の後端部には、第3ネジ筒体27の外部からレンチ等の操作具で螺合操作するための操作係合穴28aが形成され、更に、各第3ネジ筒体27の内周面には、各調節ボルト28の外周面との間を密封するOリング19が設けられている。
前記作業窓9は、図1、図2、図4に示すように、両分割作業ケース11,12のうち、仕切板弁8の弁中心線Yに対して45度の角度で交差する他方の交差線上に位置する部位に、径方向外方に向かって開口する窓筒体9Aが一体形成されているとともに、この窓筒体9Aの開口部には、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の外部から透視可能な透明板9Bが密封状態でボルト24にて締付け固定されている。
前記シール矯正手段Fは、図1、図2、図4、図7に示すように、遮断作業ケースBの分割作業ケース12のうち、仕切板弁8の先端縁8aと略相対向する部位に、径方向外方に向かって開口する操作筒体32が一体形成され、この操作筒体32の開口部とこれにボルト31にて締付け固定された蓋部材33との間には、球面に沿って回動自在な球状軸受け部材34が取付けられているとともに、この球状軸受け部材34の軸受け孔34aには、第1締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sを通して両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装したシートパッキン4の姿勢を外部から矯正するための矯正板36を備えた矯正操作軸35が、球面に沿った三次元方向に揺動操作並びに軸受け孔34aの軸芯方向に押し引き操作自在に貫通支持されている。
また、前記操作筒体32の内周面と蓋部材33の内周面及び球状軸受け部材34の球状外周面との間に形成された横断面略三角形状のシール装着溝39には、三者32,33,34の対向面間を密封するOリング19が装着されているとともに、前記球状軸受け部材34の内周面の軸芯方向両側に形成されたシール装着溝40には、球状軸受け部材34の内周面と矯正操作軸35の外周面との間を密封するOリング19が装着され、更に、前記球状軸受け部材34の内周面の軸芯方向両端部に形成された雌ネジ部には、Oリング19の抜け出しを阻止する栓体41が螺合されている。
そして、前記締結操作手段Eによる第1締結具5の緩み操作によって両連結フランジ部2A,3A間に隙間Sを発生させた際、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装したシートパッキン4が波打っていたり、或いは、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間にわたってシートパッキン4の一部が貼り付いている場合でも、作業窓9の透明板9Bを通して目視確認しながら、シール矯正手段Fの矯正操作軸35を球面に沿った三次元方向に揺動操作したり、軸受け孔34aの軸芯方向に押し引き操作することにより、貼り付いていたシートパッキン4の姿勢を外部から簡単に矯正することができるので、シートパッキン4の一部を仕切板弁8で押し切ったり、無理に押し込み操作された仕切板弁8が食い込んでしまうことを抑制することができ、流路遮断作業能率の向上を図ることができる。
前記排出手段Gは、図4に示すように、遮断作業ケースBの分割作業ケース11に連通接続された排水管37の途中に開閉操作レバー38Aを備えたコック38を設けて構成されている。
そして、前記第1締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sを通して仕切板弁8を流路遮断位置にまで差し入れた際、遮断作業ケースBに設けられた排出手段Gのコック38を開き操作して、遮断作業ケースB内の上水を外部に排出することにより、この上水の排出が止まれば、仕切板弁8によって管内流路Wが確実に遮断されていることを意味し、また、上水の排出が続く場合には、仕切板弁8による管内流路Wの遮断が完了していないことを意味するため、上水の排出が止まるまで締結操作手段Eにより第1締結具5を締付け操作する。
次に、上述の如く構成された管内流路遮断装置Aを用いての流体配管系統の流路遮断方法について説明する。
先ず、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の連結フランジ部3Aとを締付け連結している第1締結具5の通常仕様の複数組のボルト5C,5D(図1参照)を、一組又は二組単位で回り止め仕様のボルト5A・ナット5Bに取り替える。
図1〜図3に示すように、分岐管部2の外周面と連結管3の外周面とにわたって、遮断作業ケースBを構成する分割作業ケース11,12を、連結フランジ部2A,3A全体を囲繞する状態でボルト13にて締付け固定する。このとき、分割作業ケース11,12のシール溝11B,12Bに装着した弾性シール材14により、各分割作業ケース11,12の内周面と分岐管部2の外周面及び連結管3の外周面との間、並びに分割作業ケース11,12同士の接合面間が夫々密封される。
この状態では、前記仕切板弁8は弁収納ケース部16内の流路開放操作位置に待機しているとともに、分割作業ケース11,12の天板部11D,12D及び底板部11C,12Cのうち、仕切板弁8の弁中心線Y上に位置する二箇所に設けた第3ネジ筒体27に、両連結フランジ部3A,2Aの外側面に分岐軸芯X2と平行な方向から押圧状態で当接する調節ボルト28を螺合操作して、各分離ボルト25の先端部が両連結フランジ部2A,3Aの隣接間中央位置に合致するように取付け位置を調整する。
更に、前記分割作業ケース11,12同士が接合された時点では、締結操作手段Eを構成する各操作軸18の嵌合装着部18Aが第1締結具5の四角ナット5Bに回り止め状態で嵌合されているとともに、T頭ボルト5Aに設けられた回り止め片17は、操作軸18の回転操作の初期動作で分岐管部2の外周面に当接して共回りを阻止するように構成されている。
次に、図5に示すように、前記締結操作手段Eの各操作軸18の突出軸部18Bをレンチ等の回転工具で操作して、第1締結具5のT頭ボルト5A・四角ナット5Bを設定隙間Sに相当する寸法分だけ緩み操作し、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に、仕切板弁8が少し余裕をもって進入可能な隙間Sを現出する。このとき、作業窓9の透明板9Bを通して目視確認しながら、各分離ボルト25の後端部(径方向外方側端部)に形成されている操作係合穴25bをレンチ等の回転工具で回転操作して、両連結フランジ部2A,3A間の中央位置に臨む各分離ボルト25のテーパー面25aを径方向内方側に螺合移動させ、第1締結具5の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3A間を強制的に押し広げる。
それ故に、連結フランジ部2A,3Aを締付け連結している第1締結具5を緩み操作しても、両連結フランジ部2A,3A間に緩み操作代に相当する隙間Sが形成されなかったり、或いは、フランジ接合箇所に存在する融通範囲内で分岐管部2の連結フランジ部2Aに対して連結管3の上流側連結フランジ部3Aが傾動しても、遮断作業ケースBの周方向複数箇所に設けられている分離ボルト25によって、第1締結具5の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3A間を強制的に押し広げることにより、両連結フランジ部2A,3A間に緩み操作代に相当する設定隙間Sを確実に形成することができるとともに、その設定隙間Sの周方向での開口幅の均等化を図ることができるので、分岐管部2及び連結管3に装着した遮断作業ケースBによって両連結フランジ部2A,3Aの外周を密封状態に囲繞しながらも、遮断作業ケースBに設けられている仕切板弁8の薄板状弁板8Aを両連結フランジ部2A,3Aの接合面間の設定隙間Sを通して流路遮断位置にまで確実、スムーズに差し込み操作することができる。
しかも、このとき、前記両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装したシートパッキン4が波打っていたり、或いは、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間にわたってシートパッキン4の一部が貼り付いている場合でも、作業窓9の透明板9Bを通して目視確認しながら、シール矯正手段Fの矯正操作軸35を球面に沿った三次元方向に揺動操作したり、軸受け孔34aの軸芯方向に押し引き操作することにより、貼り付いていたシートパッキン4の姿勢を外部から簡単に矯正することができる。
尚、前記1締結具5のT頭ボルト5A・四角ナット5Bを設定隙間Sに相当する寸法分だけ緩み操作したとき、両連結フランジ部2A,3A間に緩み操作代に相当する隙間Sが周方向で均等に確実に形成されていることを作業窓9の透明板9Bを通して目視確認できる場合には、前記各分離ボルト25を操作せずに、仕切板弁8の薄板状弁板8Aを両連結フランジ部2A,3Aの接合面間の設定隙間Sを通して流路遮断位置にまで差し込み操作してもよい。
そして、図5に示すように、弁操作手段Cの操作ハンドル23を正回転方向に回転操作して、弁収納ケース部16内の流路開放操作位置に待機していた仕切板弁8を、両連結フランジ部2A,3Aの接合面間の設定隙間Sを通して流路遮断位置にまで差し込み移動させたのち、図6に示すように、各分離ボルト25を初期の待機位置に螺合操作するとともに、締結操作手段Eにより第1締結具5を締付け操作する。
次に、遮断作業ケースBに設けられた排出手段Gのコック38を開き操作して、遮断作業ケースB内の上水を外部に排出することにより、この上水の排出が止まれば、仕切板弁8によって管内流路Wが確実に遮断されていることを意味し、また、上水の排出が続く場合には、仕切板弁8による管内流路Wの遮断が完了していないことを意味するため、上水の排出が止まるまで締結操作手段Eにより第1締結具5を締付け操作する。
これにより、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の上流側連結フランジ部3Aとの間において、水道管1の管軸芯X1に対して直交する分岐軸芯X2方向の管内流路Wが確実に遮断される。
次に、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の上流側連結フランジ部3Aとの接合面間に介装されるシール材の一例であるシートパッキン4が、仕切板弁8の流路遮断位置への差し込み操作によって損傷していない又は劣化していない場合には、上述の管内流路Wの遮断状態において、連結管3の下流側連結フランジ部3Bと補修弁6の上流側連結フランジ部6Aとを締付け連結している第2締結具7のボルト7A・ナット7Bを取り外し、新たな補修弁6に取り替える。
新たな補修弁6の取り替えが終了すると、弁操作手段Cの操作ハンドル23を逆回転方向に回転操作して、流路遮断位置にある仕切板弁8を流路開放位置にまで引き抜き移動させるとともに、遮断作業ケースBの周方向複数箇所に設けられている分離ボルト13を隙間解除位置にまで緩み操作したのち、第1締結具5のボルト5A・ナット5Bを締め付け操作して、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の上流側連結フランジ部3Aとを密封状態で締付け連結する。その後、分岐管部2及び連結管3から遮断作業ケースBを撤去したのち、第1締結具5の特別仕様のボルト5A・ナット5Bを、一組又は二組単位で通常仕様のボルト5C,5Dに取り替える。
また、分岐管部2の連結フランジ部2Aと連結管3の上流側連結フランジ部3Aとの接合面間に介装されるシール材の一例であるシートパッキン4が、仕切板弁8の流路遮断位置への差し込み操作によって損傷するか、又は劣化していて、新しいシートパッキン4と取り替える必要が生じた場合には、補修弁6を取り外して作業用開閉弁52を取付け、この作業用開閉弁52に、下流側管部としての連結管3内の流路Wを通して上流側管部としての分岐管部2内の流路Wを遮断する流路遮断装置Hを取り付け、シートパッキン4及び補修弁6を取り替える方法を採ることになる。
この方法に使用される流路遮断装置Hは、図8〜図13に示すように、作業用開閉弁52の下流側連結フランジ部52Bに対して密封状態で連結可能な連結フランジ部54Aを備えた有底筒状の蓋体54の底壁部54Bに、この底壁部54Bの中央部を密封状態で軸芯方向に摺動自在に貫通する筒状の第1操作軸55と、この第1操作軸55内を軸芯方向に摺動自在に貫通する第2操作軸56とが設けられ、この第1操作軸55及び第2操作軸56の内端側には、分岐管部2内の流路Wを遮断するための閉塞手段Jと、この閉塞手段Jによる遮蔽箇所よりも上流側の大径管壁部、つまり、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出す係止リンク対57,58を備えた抜止め手段Kが設けられているとともに、閉塞手段J及び抜止め手段Kを外部から両操作軸55,56を介して操作する操作手段Lが設けられている。
次に、前記閉塞手段Jについて説明する。
図9〜図12に示すように、第1操作軸55の内端部に、円環状の押圧面60A及び先端側に向かって同芯円で開口する中空部60Bを備えた第1押圧板60が外嵌固定され、第2操作軸56の内端側には、第1押圧板60の押圧面60Aと軸芯方向で相対向する円環状の押圧面61A及び第1押圧板60の中空部60Bに対して軸芯方向から摺動自在に内嵌する筒状部61Bを備えた第2押圧板61が、軸芯方向に摺動自在に外嵌されているとともに、第2操作軸56に対する第2押圧板61の上流側への最大移動位置を設定するストッパー用のナット62とロック用のナット63が、第2操作軸56の内端側に形成されたネジ軸部56aに螺合されている。
前記第1押圧板60の外径及び第2押圧板61の外径は、蓋体54内の格納室54Cから作業用開閉弁52及び連結管3を通して水道管1の分岐管部2内に出し入れ操作することができるように、分岐管部2と連結管3の各内径及び作業用開閉弁52のボール弁体52Cにおける流路52Dの内径よりも小なる外径に形成されている。
また、前記第2押圧板61の筒状部61Bには、非加圧状態(自然状態)で作業用開閉弁52のボール弁体52Cにおける流路52Dの内径よりも小なる外径に形成され、かつ、両押圧板60,61の押圧面60A,61Aによる軸芯方向からの挟圧により、分岐管部2の内周壁面に密着する拡径状態に弾性変形してその内周壁面と両押圧板60,61の外周部との間を密封するゴム製の拡径用弾性体59が外装されている。
前記拡径用弾性体59の軸芯方向中央部は、図9〜図12に示すように、軸芯方向両端部よりも大径に構成されているとともに、その大径中央部の外周面は、それの軸芯方向中央位置が最も外方に突出する部分球状面に形成されている。
また、図12に示すように、前記第1押圧板60の押圧面60Aの外周側端面部分及び第2押圧板61の押圧面61Aの外周側端面部分の各々が、拡径用弾性体59の両端面における外周側環状傾斜面59aに対して軸芯方向から密着接当するように、半径方向外方ほど拡径用弾性体59の軸芯方向中央位置側に位置する環状傾斜押圧面に形成されているとともに、第1押圧板60の押圧面60Aの外周縁側及び第2押圧板61の押圧面61Aの外周縁には、拡径用弾性体59の軸芯方向両端部の外周面に接触状態で外嵌な環状押さえ部60C,61Cが形成されている。
次に、前記抜止め手段Gについて説明する。
図12に示すように、第2押圧板61の上流側端面の周方向三箇所に、下流側の係止リンク58の端部が揺動自在に枢支連結される板状の連結部65が固着されているとともに、第2操作軸56の内端側ネジ軸部56aに摺動自在に外嵌された取付け筒体66の外周面の周方向三箇所には、上流側の係止リンク57の端部が揺動自在に枢支連結される板状の連結部67が固着され、更に、第2操作軸56に対する取付け筒体66の上流側への最大移動位置を設定するストッパー用のナット68が、第2操作軸56の内端側ネジ軸部56aの先端側に螺合されている。
そして、第2押圧板61の連結部65と取付け筒体66の連結部67とのうち、軸芯方向で相対向する三組の連結部65,67に亘って夫々係止リンク57,58対が枢支連結されていて、図10〜図13に示すように、第1操作軸55に対する第2操作軸56の外端側への摺動に連動して、拡径用弾性体59による遮蔽箇所よりも上流側の内周壁面、つまり、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出すように構成されているとともに、図8、図9に示すように、抜止め手段Kの係止リンク57,58対が縮径姿勢に伸展されたとき、係止リンク57,58対の屈曲枢支部P2が径方向外方に突出位置する外側腰折れ姿勢、つまり、係止リンク57,58対の屈曲枢支連結点P2が、取付け筒体66の連結部67に対する枢支連結点P1と第2押圧板61の連結部65に対する枢支連結点P3とを結ぶ線分よりも径方向外方に突出位置する外側腰折れ姿勢に接当規制する反転防止手段Mが設けられている。
前記反転防止手段Mを構成するに、図12に示すように、取付け筒体66の下流側端部に、径方向内方に伸展揺動する三つの上流側係止リンク57の側辺に当接して、各上流側係止リンク57を最も線分に近接する設定限界の外側腰折れ姿勢で受止めるリング状の弾性矯正体71が装着されている。
次に、前記操作手段Lについて説明する。
図8〜図10に示すように、前記第1操作軸55は、第1押圧板60に対して軸芯方向から嵌合固定される長尺の操作本体筒軸55Aと、この操作本体筒軸55Aの外端側に嵌合固定される操作延長筒軸55Bとからなり、この操作延長筒軸55Bの内周面が正六角形の異径内周面に形成されている。
前記第2操作軸56は、内端側ネジ軸部56aを備えた長尺の操作本体軸56Aと、この操作本体軸56Aの外端側に螺合固定される操作延長軸56Bとからなり、この操作延長軸56Bには、第1操作軸55の操作延長筒軸55Bの端部にスラストベアリング75を介して当接可能な操作ネジ部材76が螺合する外端側ネジ軸部56bと、第1操作軸55の操作延長筒軸55Bに相対回転不能な状態で軸芯方向にのみ摺動自在に嵌合する外周面が正六角形に形成された大径の角軸部56cが形成されている。
そして、前記操作ネジ部材76を締付け側に螺合操作すると、図11、図12に示すように、第2操作軸56に対して第1操作軸55が内端側に押込み摺動され、第2押圧板61に対する第1押圧板60の近接移動に伴う挟圧作用により、非圧縮状態にある拡径用弾性体59が分岐管部2の内周壁面に密着する拡径状態に弾性変形して、その分岐管部2内の流路Wを密封状態で遮蔽(遮断)する。
また、前記第1操作軸55の操作延長筒軸55Bには、一対の第1押え操作杆77が脱着自在に嵌合保持されているとともに、この両第1押え操作杆77には、第2操作軸56の操作延長軸56Bに脱着自在に嵌合保持された第2押え操作杆78に対して係脱操作自在で、係合状態では水圧に抗して第1操作軸55に対する第2操作軸56の外端側への摺動を阻止する第1係止リング79と、蓋体54の底壁部54Bに固着されたL型の一対の係止片80に対して係脱操作自在で、係合状態では水圧に抗して蓋体54に対する第1操作軸55の外端側への摺動を阻止する第2係止リング81が設けられている。
次に、上述の如く構成された流路遮断装置Eを用いてのシートパッキン4及び補修弁6を取り替える方法を説明する。
[1]図8に示すように、前記連結管3の下流側連結フランジ部3Aと取り替え対象の補修弁6の上流側連結フランジ部6Aとを締付け連結している第2締結具7のボルト7A・ナット7Bを緩み操作して、取り替え対象の補修弁6を取り外したのち、連結管3の下流側連結フランジ部3Aに、作業用開閉弁52の上流側連結フランジ部52Aを第2締結具7のボルト7A・ナット7Bで締付け連結する。
[2]図8に示すように、作業用開閉弁52のボール弁体52Cを閉じ操作し、流路遮断位置にある仕切板弁8を流路開放位置にまで引き抜き移動させたのち、作業用開閉弁52の下流側連結フランジ部52Bに、流路遮断装置Hの蓋体54の連結フランジ部54Aを第2締結具7のボルト7A・ナット7Bで締付け連結する。
このとき、一対の第1係止リング79を第2押え操作杆78に係合させたまま、一対の第2係止リング81を蓋体54の両係止片80から取り外し、両操作軸55,56を蓋体54に対して上方に引き上げ移動させ、閉塞手段J及び抜止め手段Kを蓋体54の格納室54C内に格納する。
また、両操作軸55,56の軸芯方向での位置関係は、両第1係止リング79によって規制されていて、その状態では両押圧板60,61の対向間隔が拡径用弾性体59を圧縮しない又はそれに近い間隔に設定されているため、拡径用弾性体59は縮径状態に維持されている。
[3]図9に示すように、作業用開閉弁52を開き操作して、両操作軸55,56を蓋体54に対して下方に押し込み移動させ、一対の第2係止リング81を蓋体54の両係止片80に係合して、両操作軸55,56を押し込み操作位置に保持する。
このとき、抜止め手段Gは、分岐管部2内の流路Wよりも横断面積の大きな水道管1内に位置している。
[4]次に、図10に示すように、一対の第1係止リング79を第2押え操作杆78から取り外すとともに、第2操作軸56の操作延長軸56Bから第2押え操作杆78を取り外すと、水道管1を流動する上水の水圧又はこの水圧と人為的な引き上げ操作力とによって、第2操作軸56が第1操作軸55に対して外端側(図の上方側)に摺動し、これに連動して第2押圧板61の連結部65と取付け筒体66の連結部67とに亘って枢支連結された係止リンク57,58対が拡径姿勢に屈曲しながら張り出す。
この状態で、図11に示すように、両第2係止リング81を蓋体54の両係止片80から取り外し、水道水の水圧又はこの水圧と人為的な引き上げ操作力とによって、両操作軸55,56を蓋体54に対して上方に摺動させると、拡径姿勢に屈曲した係止リンク57,58対が、拡径用弾性体59による流路遮蔽箇所よりも上流側の内周壁面、つまり、水道管1の分岐流路開口周縁に対して係合する。
[5]図11、図12に示すように、操作ネジ部材76を人為的に締付け側に螺合操作すると、第2操作軸56に対して第1操作軸55が内端側(図の下方側)に押込み摺動され、第2押圧板61に対する第1押圧板60の近接移動に伴う挟圧作用により、縮径状態にある拡径用弾性体59が分岐管部2の内周壁面に密着する拡径状態に弾性変形して、その分岐管部2の内周壁面と両押圧板60,61の外周部との間が密封状態で遮蔽される。
[6]次に、図11、図13に示すように、蓋体54の排水管82に接続した水栓83の開閉操作レバー83Aを開き操作して放水させ、その放水が止まることで止水を確認したのち、第1押え操作杆77、蓋体54を除去したのち、作業用開閉弁52及び連結管3を水道管1の分岐管部2から取り外す。
その後、分岐管部2の連結フランジ部2Aに、連結管3の上流側連結フランジ部3Aを、それらの接合面間に新しいシートパッキン4を介装した状態で複数組の通常仕様のボルト5C,5Dからなる第1締結具5にて密封状態で脱着自在に締付け連結したのち、この連結管3の下流側連結フランジ部3Bに、新しい補修弁6の上流側連結フランジ部6Aを、それらの接合面間に新しいシートパッキン4を介装した状態で複数組のボルト7A・ナット7Bからなる第2締結具7にて密封状態で脱着自在に締付け連結する。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、分岐管部2の外周面に当接する回り止め片17を備えたT頭ボルト5Aを用いたが、図16に示すように、分割作業ケース11,12底板部11C,12Cの内面に、両連結フランジ部11A,12Aを固定連結している第1締結具5のボルト5AのT頭部に当接して該ボルト5Aの共回りを防止する回り止め片20を突設して実施してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、水道管等の流体管1の途中に分岐管部2を一体形成してある流体配管系統について説明したが、流体管1に、それの周方向に沿って脱着自在に固定連結される複数の分割継手体を備え、かつ、一つの分割継手体に流体管1に形成された貫通孔に対して管径方向から連通する分岐管部2を突設してある管継手が装着されているとともに、管継手の分岐管部に開閉弁が取付けられている流体配管系統に本願発明の技術を適用してもよい。
(2)上述の第1実施形態では、遮断作業ケースBを周方向で二分割したが、周方向で三つ以上に分割してもよい。
要するに、遮断作業ケースBとしては、各連結フランジ部2A,3A全体を密封囲繞する状態で両管部2,3の外周面に対して脱着自在に外套装着することのできるものであればよい。
(3)上述の第1実施形態では、前記隙間形成手段Dを、遮断作業カバーBの周方向複数箇所において、両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sに対して径方向外方から入り込み移動するテーパー面25aを備えた複数の分離ボルト25から構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、径方向内方に入り込み付勢された複数の楔部材を設けて実施してもよい。
要するに、前記隙間形成手段Dとしては、第1締結具5の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を強制的に押し広げることのできるものであれば、如何なる構造のものを採用してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、前記弁操作手段Cを、仕切板弁8の後端縁の中央位置に固着された第1ネジ筒21と、この第1ネジ筒体21に螺合された操作ネジ軸22と、この操作ネジ軸22の後端部に嵌合固定された操作ハンドル23から構成して、この操作ハンドル23の回転操作で仕切板弁8を流路遮断位置と流路開放位置とに切り替えるように構成したが、前記仕切板弁8に押し引き用の操作グリップを固着して、仕切板弁8を手動で直接に流路遮断位置と流路開放位置とに切り替えるように構成してもよい。
要するに、前記前記弁操作手段Cとしては、仕切板弁8を流路遮断位置と流路開放位置とに切り換えることのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
(5)前記シール矯正手段Fとしては、締結操作手段Eによる第1締結具5の緩み操作によって発生した両連結フランジ部2A,3A間の隙間Sを通して両連結フランジ部2A,3Aの接合面間に介装したシール材4の姿勢を外部から矯正することのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
本願発明による流体配管系統の流路遮断方法の第1実施形態を示し、管内流路遮断装置を装着する直前の側面図 管内流路遮断装置を装着したときの水平断面図 管内流路遮断装置が流路開放状態にあるときの一部切欠き拡大側面図 管内流路遮断装置が流路開放状態にあるときの要部の拡大水平断面図 管内流路遮断装置の仕切板弁を流路遮断位置に切換えたときの一部切欠き拡大側面図 第1締結具を締付け操作して両連結フランジ部の接合面間で仕切板弁を圧着したときの一部切欠き拡大側面図 シール矯正手段の取付け部の拡大断面図 作業用開閉弁に流路遮断装置を取付けたときの一部切欠き側面図 流路遮断装置の閉塞手段及び抜止め手段を水道管側に下降させたときの一部切欠き側面図 抜止め手段のリンク対を拡径姿勢に屈曲させたときの一部切欠き側面図 閉塞手段の拡径用弾性体で流路を遮断したときの一部切欠き側面図 閉塞手段の拡径用弾性体で流路を遮断したときの要部の拡大断面図 流路遮断装置の第1押え操作杆、蓋体を除去したのち、作業用開閉弁及び連結管を水道管の分岐管部から取り外したときの一部切欠き側面図 従来の流路遮断方法を示す要部の断面正面図 要部の断面平面図 本願発明による流体配管系統の流路遮断方法の第2実施形態を示す一部切欠き拡大側面図
符号の説明
A 管内流路遮断装置
B 遮断作業ケース
C 弁操作手段
D 隙間形成手段
E 締結操作手段
F シール矯正手段
G 排出手段
S 隙間
W 管内流路
X1 管軸芯
X2 分岐軸芯
1 流体管(水道管)
2 分岐管部(上流側管部)
2A 連結フランジ部
3 連結管(下流側管部)
3A 連結フランジ部
4 シール材(シートパッキン)
5 締結具(第1締結具)
8 仕切板弁
9 作業窓
25 分離ボルト
25a テーパー面

Claims (9)

  1. 流体配管系統において、両連結フランジ部の接合面間にシール材を介装した状態で締結具にて締付け連結されている両管部にわたって、両連結フランジ部全体を密封囲繞可能で、かつ、前記締結具を外部から緩み操作する締結操作手段と、両連結フランジ部の接合面間を通して抜き差し操作自在な流路遮断用の薄板状の仕切板弁が備えられている遮断作業ケースを装着し、この遮断作業ケースの締結操作手段で締結具を外部から緩み操作したのち、前記仕切板弁を、前記締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで差し入れることにより、両連結フランジ部間において流路を遮断することを特徴とする流体配管系統の流路遮断方法。
  2. 前記遮断作業ケースに設けられた隙間形成手段によって、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げたのち、遮断作業ケースの仕切板弁を、両連結フランジ部間の隙間を通して流路遮断位置にまで差し入れることを特徴とする請求項1記載の流体配管系統の流路遮断方法。
  3. 両連結フランジ部の接合面間にシール材を介装した状態で締結具にて締付け連結されている両管部に対して、それらの両連結フランジ部全体を密封囲繞する状態で装着可能な遮断作業ケースに、前記締結具を外部から緩み操作する締結操作手段と、該締結操作手段による締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して管内流路を遮断する位置にまで差込み移動自在な薄板状の仕切板弁と、この仕切板弁を流路遮断位置と流路開放位置とに切り換える弁操作手段が設けられている管内流路遮断装置。
  4. 前記遮断作業ケースには、締結具の緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部間を押し広げる隙間形成手段が設けられている請求項3記載の管内流路遮断装置。
  5. 前記遮断作業ケースには、外部から透視可能な作業窓が設けられている請求項3又は4記載の管内流路遮断装置。
  6. 前記遮断作業ケースには、締結操作手段による締結具の緩み操作によって発生した両連結フランジ部間の隙間を通して両連結フランジ部の接合面間に介装したシール材の姿勢を外部から矯正するシール矯正手段が設けられている請求項3〜5のいずれか1項に記載の管内流路遮断装置。
  7. 前記遮断作業ケースには、該遮断作業ケース内の流体を外部に排出操作可能な排出手段が設けられている請求項3〜6のいずれか1項に記載の管内流路遮断装置。
  8. 前記隙間形成手段が、遮断作業ケースの周方向複数箇所において、両連結フランジ部間の隙間に対して径方向外方から入り込み移動するテーパー面を備えた複数の分離ボルトから構成されている請求項4記載の管内流路遮断装置。
  9. 前記隙間形成手段の分離ボルトは、それのボルト軸芯が仕切板弁の移動平面を通る平面上又はその近傍に位置する状態で遮断作業ケースに取付けられている請求項8記載の管内流路遮断装置。
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