JP6738288B2 - 接続部材の脱着方法及び脱着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流路構成部材に接続された接続部材を不断流状態で脱着する脱着方法及び脱着装置に関する。
従来の接続部材の脱着方法及び脱着装置には、流路構成部材の分岐部と接続部材との間に介在する一対のフランジに取付部材を外嵌し、この取付部材の弁収容部に収容され基端部側にて支持された板状の弁体を挿入操作して、当該弁体によりフランジの対向面間を閉塞することで、接続部材を不断流状態で脱着するものがある。
更に、この弁体を挿入する際には、当該弁体の先端でフランジの座面に付着した環状を成す既設のシール材を座面から剥離させ、この座面間に弁体を挟圧することで、当該弁体により分岐部を密封状態とするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−84901号公報(第6頁、第8図)
しかしながら、特許文献1にあっては、基端部側にて支持された弁体を挿入して、当該弁体をフランジの径方向に貫くように挿入するに際し、弁体の自由端部である先端部の位置が当該弁体の支持位置である基端部から遠ざかるに従い、その安定性を失って位置ずれを生じてしまうため、弁体の先端でシール材の全てを剥離することができず、シール材の一部が座面に付着したままとなる結果、この座面と弁体との間に当該シール材の一部が介在することになり、当該弁体による密封性に影響を及ぼす虞がある。
特に、従来の弁体をフランジの径方向に挿入操作する操作機構として、例えば図17に示されるように、ネジ部を有する軸体からなる操作杆94を回転操作することで、弁体90を軸方向に進退させる機構がある。このような機構にあっては、弁体90に対し操作杆94の回転方向に供回りの力が作用する結果、弁体90が操作杆94の軸方向に対する位置ずれに加え、軸回りに傾動しようとする動きが生じる場合がある。このような場合、弁体90の先端91の側端部91aがガスケット92の中央の孔部92a内に進入し乗り上げてしまい、弁体90によりシール材92をフランジ93から全て剥離できず、その一部をフランジ93の座面に固着したまま残してしまう可能性が高まる。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フランジ間に挿入する弁体によって、分岐部を確実に密封状態とする接続部材の脱着方法及び脱着装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の接続部材の脱着方法は、
流路構成部材の分岐部のフランジと、該フランジに環状をなすシール材を挟んで接続された接続部材のフランジとに架けて、内部に弁体を備えた取付部材を密封状に外嵌し、前記弁体を前記両フランジの対向面間に径方向に挿入して前記分岐部を閉塞し、不断流状態で前記接続部材を脱着する脱着方法であって、
弁体を前記フランジの一の径方向に挿入することで、該弁体により、フランジの座面に付着している前記シール材の一部を該座面から剥離させ、弁体を前記フランジの前記一の径方向とは異なる他の径方向に挿入することで、該弁体により、前記シール材の残りの少なくとも一部を前記座面から剥離させることを特徴としている。
この特徴によれば、弁体を異なる径方向に複数回に分けて短いストロークで挿入して、シール材を剥離させることができるため、短いストロークで挿入された弁体の先端が所期の位置から位置ずれを生じることなく、フランジに付着しているシール材を確実に剥離させ、当該弁体によって分岐部を確実に密封状態とすることができる。
本発明の接続部材の脱着方法は、
前記弁体を前記フランジの一の径方向に前記分岐部の中心近傍まで挿入することを特徴としている。
この特徴によれば、フランジの一の径方向に挿入した弁体の先端が環状のシール材の孔部に乗り上げてしまう虞を回避できる。
本発明の接続部材の脱着方法は、
前記取付部材を前記両フランジの一の周方向位置にて密封状に外嵌し、弁体を前記フランジの前記一の径方向に挿入することで、該弁体により、フランジの座面に付着している前記シール材の一部を該座面から剥離させた後、前記取付部材を前記両フランジの前記一の周方向位置とは異なる他の周方向位置にて密封状に外嵌し、前記弁体を前記フランジの前記他の径方向に挿入することで、該弁体により、前記シール材の残りの少なくとも一部を前記座面から剥離させることを特徴としている。
この特徴によれば、取付部材を両フランジに周方向位置を替えて密封状に外嵌するのみで、同じ弁体を利用して異なる複数の径方向から挿入し、シール材をフランジの座面から剥離させることができる。
本発明の接続部材の脱着方法に用いられる脱着装置は、
前記取付部材は、前記フランジの一の径方向に挿入するための第一の弁体と、前記フランジの前記一の径方向とは異なる他の径方向に挿入するための第二の弁体とを少なくとも有することを特徴としている。
この特徴によれば、第一の弁体及び第二の弁体の相対位置を予め設定した取付部材を両フランジに密封状に外嵌することで、シール材をフランジの座面から精度よく剥離することができる。
本発明の接続部材の脱着方法に用いられる脱着装置は、
前記取付部材は、前記弁体を前記フランジの径方向に進退させるために軸回りに回転可能な操作杆を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、操作杆が軸回りに回転して弁体を進退させる機構であるため、取付部材の設置スペースを径方向に広げることなく、且つ弁体が軸回りに供回りしてシール材に干渉する虞を解消することができる。
接続部材としての短管及び空気弁が分岐部に接続された状態を示す正面図である。 (a)は実施例1に係る脱着装置を示す平面図であり、(b)は同じく側面図である。 (a)は脱着装置を示す平面断面図であり、(b)は同じく側断面図であり、(c)は(b)のA−A断面図である。 脱着装置がフランジの一の周方向位置に取付けられた状態を示す正面図である。 (a)は弁体を一の径方向に挿入する状況を示す側断面図であり、(b)は同じく平面断面図である。 (a)は弁体を一の径方向に分岐部の中心近傍まで挿入した状況を示す側断面図であり、(b)は同じく平面断面図である。 (a)は弁体を他の径方向に挿入する状況を示す側断面図であり、(b)は同じく平面断面図である。 (a)は弁体を他の径方向に分岐部の中心近傍まで挿入した状況を示す側断面図であり、(b)は同じく平面断面図である。 (a)は弁体を他の径方向にフランジの対向面間に挿入した状況を示す側断面図であり、(b)は同じく平面断面図である。 閉塞装置が取り付けられた状態を示す一部断面図である。 閉塞部材が分岐部に設置された状態を示す断面図である。 取付部材及び収容ケースが取り外された状態を示す断面図である。 分岐部に補修弁及び収容ケースが取り付けられた状態を示す断面図である。 新たな空気弁が取り付けられた状態を示す正面図である。 (a)は実施例2に係る脱着装置を示す平面図であり、(b)は同じく側断面図である。 (a)は実施例2の変形例に係る脱着装置を示す平面図であり、(b)は同じく側断面図である。 (a)〜(c)は、従来の弁体を既設のシール材とフランジの座面との間に挿入する状況を順に説明する図である。
本発明に係る接続部材の脱着方法及び脱着装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る接続部材の脱着方法及び脱着装置につき、図1から図14を参照して説明する。図1に示すように、本実施例の流体管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいはコンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
また本実施例で部材同士が「接続」されるとは、これら部材同士の内部が連通状態で繋がるものであればよく、当該部材同士が直接に接触して接続される態様のほか、例えば直管や異径管等の内部を連通した別部材が介在して接続される態様も含意する。
流体管1は、主たる管路を構成する本管部から分岐された分岐部2を有し、後述するフランジ3bと共に流路構成部材を成している。この分岐部2には、本発明に係る接続部材としての短管4の一端が一対のフランジ3を介して接続され、更に短管4の他端には、空気弁6が一対のフランジ5を介して接続されている。すなわち流体管1は、分岐部2を介し短管4及び空気弁6と連通状態で接続されている。また、一対のフランジ3を構成する分岐部2のフランジ3bと短管4のフランジ3aとの対向面間には、既設のシール材としてのガスケット38が介設されており、このガスケット38によりフランジ3は密封されている。同様に、一対のフランジ5は、その対向面間に介設された既設のガスケットにより密封されている。
また、それぞれのフランジ3、5は、上下方向に貫通する挿通孔7を周方向に所定間隔で複数(本実施例では4つ)有しており、これらの挿通孔7を用いて既設ボルト・ナット8によって締結されている。尚、この空気弁6は、流体管1内の空気を抜くため、または流体管1内に空気を導入するために利用される。
次に、本発明に係る接続部材の脱着装置9について図2及び図3に基づいて説明する。脱着装置9は、一対のフランジ3の外周面に密封状に取り付けられる取付部10と、弁体11を収容可能な弁収容部12とからなる。
取付部10は、弁収容部12に連設されフランジ3の外径より若干大きい内径の円弧状をなす第1円弧状部材13と、フランジ3の外径より若干大きい内径の円弧状をなす第2円弧状部材14と、同じくフランジ3の外径より若干大きい内径の円弧状をなす第3円弧状部材15とから成る。また、それぞれの円弧状部材13、14、15の周方向の両端部には、後述するように各円弧状部材13、14、15同士を組付ボルト・ナット17で組み付けるための掛止部18が設けられている。
各円弧状部材13、14、15の周長についてより詳しくは、第1円弧状部材13は、フランジ3の外周の略半周を覆い、第2円弧状部材14及び第3円弧状部材15は、フランジ3の外周の残り略半周を略等分して覆うように、取付部10が3分割されている。なお、取付部10は、2分割構造でもよいし、さらに複数に分割されて4つ以上とされてもよく、均等に分割されても不均等に分割されても構わない。
また、各円弧状部材13、14、15には、それらの下方から円弧の中心方向に略水平にフランジ3bの下面に沿って延設された鍔部19が形成されており、これらの鍔部19には、規制ボルト20が夫々螺合されるボルト孔21が設けられている。また、各円弧状部材13、14、15の内周壁の上下方向の中央部には、各円弧状部材13、14、15の内径方向に向かって膨出する膨出部22が形成されている。そして、図5に示されるように、各円弧状部材13、14、15が組付ボルト・ナット17によりフランジ3にその外側から取り付けられた後に、規制ボルト20が、フランジ3bの下面に向かってねじ込まれることで、規制ボルト20の上端面と膨出部22の下面とにより、フランジ3bが挟持されて、各円弧状部材13、14、15がフランジ3bに取り付けられることで、取付部10がフランジ3bに対して固定されるようになっている。
また、各円弧状部材13、14、15の内壁部の上部及び下部には、該内壁部に亘って形成された夫々の嵌合溝23に嵌合する弾性材から成り、フランジ3a、3bの外周面に当接される第1密封部材24および第2密封部材25がそれぞれ配設される。
また、図2及び図3に示すように、各円弧状部材13、14、15の周方向の端面には、弾性体から成る接合部パッキン58が設けられており、各円弧状部材13、14、15同士が組付ボルト・ナット17で組み付けられた際に、流体管1内の流体の外部への漏洩が防止される。
更に、第1円弧状部材13は、その外周壁面に、弁体11を収容する収容空間を有する弁収容部12が連設されている。また、図3に示すように、第1円弧状部材13の中央部には、外周側から内周側に連通され、弁体11が通過可能な横長のスリット状の挿入孔28が設けられている。
弁収容部12は、第1円弧状部材13の外壁から外径方向に連設された略方形の筒状をなしており、その末端部は、弁体11を弁収容部12内に配置するための開口部57を有する。この開口部57は、弁体11が弁収容部12内に配置されたのちに、略方形の板状の封止板31により密封されている。また、この封止板31の中央部には、弁収容部12の内外を貫通する貫通孔32が設けられており、貫通孔32には、後述する弁体11の操作機構を構成する操作杆33がパッキンを介して密封状に挿通されている。
なお特に図示しないが、弁収容部12の筒状の本体の上面に、弁収容部12内から水や空気などの流体を排出するための排出弁を設けてもよい。
次に、本発明に係る弁体11について図3に基づいて説明する。以下、弁体11の挿入及び抜出の方向を弁体11の前後方向として説明する。弁体11は、平面視で、前方に向けて凸状をなす略弧状に形成された先端部35と、略長方形をなす薄い板状の板状部36と、弁体11を前後方向に移動操作する操作杆33が貫通する後端部上面中央のコマ受け部37とから主としてなる。
弁体11の先端部35は、その厚みが断面視で、先端に向けて漸次小となるように形成されており、後述するようにフランジ3a、3bの対向面間に弁体11を挿入する際に、フランジ3bの座面59に固着した既設のシール材としてのガスケット38を剥離させやすく形成されている(図6参照)。
図5に示されるように、ガスケット38は、フランジ3a、3bの外径と略同径の外径と、分岐部2及び短管4の内径と略同径の内径とを有する環状の薄板状に形成され、フランジ3a、3bと略同心状に配置されている。またガスケット38は、フランジ3a、3bに挿通される既設ボルト・ナット8や作業用ボルト・ナット47が貫通する貫通孔を有し、これらのボルト・ナット8,47を締結することにより、フランジ3a,3bそれぞれの対向面の内径側にて、互いに向けて膨出形成される座面56,59の間で挟圧されることで、フランジ3a,3bの対向面間を密封する。
また、図3及び図5に示されるように、弁体11の板状部36は、先端部35から連続して金属製等の板材により形成されて、その下面側には弾性体からなる弁体シート部材39が設けられている。また板状部36の下面の弁体シート部材39よりも後端側には、下方に突出した突出部36aが形成されている。突出部の下端は曲面形状に形成され、弁収容部12の内底面に沿って円滑に摺接可能に構成されている。更に、板状部36の後端側の両側部には、外側方に膨出した膨出部36bが形成されている。膨出部36bは、その側端が上下に延出して形成されており、膨出部36bの外側面は、弁収容部12の内側面に面接触して摺接可能に構成されている。
そして、弁体シート部材39は板状部36の両側方に延設されており、平面視で、先端側から中央部にかけて漸次幅が広がるとともに、中央部から後端側にかけて漸次幅が狭まる略円弧状をなす可変部40を備えている。さらに、この可変部40は、その弁体11左右方向の幅は、後述するようにフランジ3の座面が覆われるのに十分な幅となっている。また、本実施例では、自然状態において、可変部40を含む弁体11の最大幅が、フランジ3において隣接する作業用ボルト・ナット47、47の離間間隔よりも大きくなるように形成されている。
また、可変部40は、流体管1内の流体を遮断可能な高い遮断性を有するとともに、変形後に所定の形状に復元可能な高い弾性を有するゴム材からなる。なお、可変部40は、流体の遮断性および弾性が十分に高い材質であれば、ゴム材以外から構成されてもよい。
また、可変部40は、外周面に沿って延設され板状部36よりも上方に僅かに突出されており、後述するように弁体11がフランジ3a、3bの対向面間に挿入された際に、フランジ3の座面59に圧着される圧着用のつぶし代として機能する。
さらに、可変部40は、その外形に沿って、弁体11の挿入方向に延設された溝状の溝部42を備えている。この溝部42は、後述するように弁体11がフランジ3a、3bの対向面間に挿入される際に、ボルト等に接触して可変部40が変形する場合に、圧縮された可変部40の一部が逃げるための逃げ空間として機能する。これにより、可変部40のフランジ3bの座面に対する追従性や密封性が向上される。
次に、図3を参照して弁体11の操作機構について説明する。
操作杆33は、外周面に雄ネジ部33aが形成された軸体からなり、弁体11の上面に沿って前後方向に配設されている。また操作杆33は、その一端が弁収容部12内の嵌合凹部12aに遊嵌するとともに、その他端側が封止板31の外方まで延設され、他端は操作部33bとして矩形状等に形成されている。すなわち操作杆33は、図示しない回転治具により操作部33bを回転操作することで、当該操作杆33の軸回りに回転可能且つ軸方向に移動不能に設けられている。
操作杆33の雄ネジ部33aには、雌ネジこま41の雌ネジ部41aが螺合されており、当該雌ネジこま41は、弁体11の基端側上面に連設されたコマ受け部37の内部に収納されている。よって、操作杆33の操作部33bを回転操作することで、操作杆33の雄ネジ部33aが軸回りに回転するに従い、コマ受け部37内の雌ネジこま41が軸方向に螺挿され、この雌ネジこま41に伴って弁体11が操作杆33の軸方向、すなわち弁体11の前後方向に移動可能に構成されている。
より詳しくは、操作杆33の雄ネジ部33aが軸回りに回転するに伴い、雌ネジこま41を収納したコマ受け部37に連設された弁体11に対し、軸回りに供回りする力が作用し僅かに傾動するが、上記したように弁体11が収容された弁収容部12の内面が反力として作用するため、雌ネジこま41が雄ネジ部33aに対し軸方向に螺挿され、これに従い弁体11が前後方向に移動する。
次に、脱着装置9を用いて、流体管1の管路を上流側で遮断することなく管路内の流体の流れを維持した不断流状態で、接続部材の脱着を行う脱着工程について説明する。
まず、図1に示すように、既設ボルト・ナット8で接続されている分岐部2のフランジ3b、及び短管4のフランジ3aの外面を清掃し、フランジ3a、3bの状態を確認する。フランジ3にパッキン等による密封性に影響をもたらすような凹凸等があれば補修を行う。
そして、既設ボルト・ナット8を、挿通孔7から流体が漏洩するのを防止する漏洩防止機能を有する作業用ボルト・ナット47に1本ずつ交換する。この作業用ボルト・ナット47のうち、少なくとも第1円弧状部材13が取り付けられる側、すなわち弁体の挿入側における2本の作業用ボルト・ナット47の外周には、特に図示しないが、滑りやすい筒状体が、作業用ボルト47の周方向および軸方向に摺動可能に設けられると好ましい。
次に、図4に示されるように、本発明に係る脱着装置9の取付部10を、嵌合溝23に第1密封部材24及び第2密封部材25を嵌合させた各円弧状部材13、14、15の掛止部18にそれぞれ組付ボルト・ナット17を挿入して、フランジ3の外周を囲み仮組み状態にする。また、各円弧状部材13、14、15の膨出部22を、フランジ3の外周方向からフランジ3a、3bの対向面間に挿入して、フランジ3bの上面に当接させるとともに、鍔部19をフランジ3bの下面に配置させるようにして、各円弧状部材13、14、15をフランジ3bに仮固定する。
そして、各組付ボルト・ナット17を締め付けて、第1密封部材24及び第2密封部材25をフランジ3の外周面に密着させる。このとき、脱着装置9の取付部10が3分割されているので、各組付ボルト・ナット17を締め付けると、各密封部材24、25が少なくとも3方向から押圧されることになる。これにより、各密封部材24、25を密着させる力が3方向に分散されるので、第1及び第2密封部材24、25は、周方向に均等に押圧されてフランジ3に密着される。
また、鍔部19のボルト孔21に規制ボルト20をその上端面がフランジ3bの下面に当接するようにねじ込み、規制ボルト20と膨出部22とでフランジ3bを上下方向から挟み込む(図3参照)。そして、脱着装置の弁体挿入側に、上述のガイド部を有する2本の作業用ボルト・ナット47が位置するように、脱着装置のフランジ3に対する周方向位置を調整する。このようにして、図4に示されるように、脱着装置9をフランジ3に対し、一の周方向位置に固定する。
そして、脱着装置9をフランジ3bに固定した後に、各作業用ボルト・ナット47を1本ずつ順々に所定ピッチ量緩めて上方に夫々螺出させる。これにより、流体管1内の流体の圧力がフランジ3に作用して、フランジ3aとフランジ3bとが作業用ボルト・ナット47の緩められた所定ピッチ量分だけ相対的に管軸方向に移動して、後述するように弁体11が挿入可能な間隙がフランジ3a、3bの対向面間に生じる(図5(a)参照)。このとき、本実施例では、ガスケット38は、上側のフランジ3aの下面から離間し、下側のフランジ3bの座面に固着した状態となっている。ここで、脱着装置9は、弁体11の先端部35がガスケット38の下面とフランジ3bの上面との間に位置するように取り付けられている。
次いで、図5及び図6に示すように、操作杆33の操作部33bを図示しない治具で正転方向に回転操作して、弁収容部12に収容されている弁体11をフランジ3の中心方向に移動させて、互いに固着しているガスケット38の下面とフランジ3bの座面との間に弁体11を一の径方向に挿入する。ここで、弁体11の先端が、平面視で前方に凸状をなす略弧状であり、断面視で先端側が後端側に比べて漸次小となるように形成されているので、弁体11の先端をフランジ3bのガスケット38の下方側に容易に挿入することができるとともに、フランジ3bの座面に固着されているガスケット38を剥離させながら弁体11を挿入することができる。
ここで、フランジ3を接続する作業用ボルト47同士の間を弁体11が通過される際には、弁体11の可変部40は、図6(b)に示すように、作業用ボルト47に接触される。そして、可変部40が弾性体からなるとともに平面視で略円弧状をなしているので、可変部40が作業用ボルト47に接触されると、接触部位を作用点として、弁体11挿入方向と逆の方向や略円弧状の可変部40の中心方向に向けて、可変部40が作用点から漸次弾性変形されることになり、弁体11はその横幅より狭い作業用ボルト47同士の間を通過可能になっている。
また、可変部40は、溝部42が設けられていることで、可変部40が変形する場合に、圧縮された可変部40の一部が逃げるための逃げ空間が確保されている。なおかつ、可変部40において溝部42が形成された部分は、肉厚が薄く撓みやすくなっており、可変部40が略円弧状の中心方向に向けて変形しやすくなっている。これにより、可変部40の変形に対する追従性や密封性が高められているので、弁体11を作業用ボルト47同士間に更に円滑に挿入することができる。
また、弁体11に接触される作業用ボルト47の外周面には、筒状体からなるガイド部が設けられ、弁体11と作業用ボルト47との摺動抵抗が低減されているので、弁体11と作業用ボルト47とが接触する場合であっても、作業用ボルト47同士間を弁体11が円滑に通過できる。さらに、このガイド部48によって作業用ボルト47のネジ山が覆われているので、弾性体からなる可変部40が作業用ボルト47のネジ山によって疵付けられることが防止される。
そして、図6に示されるように、弁体11の先端部35が分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心近傍に到達した箇所までの部分、すなわちガスケット38の図示左側の部分が弁体の全幅に亘ってフランジ3bの座面59から剥離され、ガスケット38の残りの図示右側部分がフランジ3bの座面59に依然として固着されている状態で、操作杆33の操作部33bを逆転方向に回転操作して、弁体11を引き戻し弁収容部12に収容させる。
このように、弁体11をフランジ3bの一の径方向に分岐部2の中心近傍まで挿入することで、フランジ3bの一の径方向に挿入した弁体11の先端35が環状のガスケット38の孔部38aに乗り上げてしまう虞を回避できる。
そして、作業用ボルト・ナット47を締結してフランジ3を一時的に密封状態とする。その後に、各円弧状部材13、14、15の掛止部18に締め付けられていた組付ボルト・ナット17を緩め、更に規制ボルト20を緩めて、脱着装置9の取付部10をフランジ3に対して遊嵌状態とする。このとき、鍔部19と膨出部22とでフランジ3bを上下方向挟持した状態は維持されているため、脱着装置9の取付部10がフランジ3から脱落することは防止されている。
次に、上記した遊嵌状態で脱着装置9をフランジ3の周方向に反転させ、すなわち脱着装置9を周方向に平面視略180度移動させ、図7に示される位置にて、各円弧状部材13、14、15の掛止部18に緩められていた組付ボルト・ナット17を締付け、更に規制ボルトを再び鍔部19のボルト孔21にねじ込み、脱着装置9をフランジ3に対し、前記した一の周方向位置とは異なる他の周方向位置に固定する。
そして、脱着装置9をフランジ3bに固定した後に、各作業用ボルト・ナット47を再び1本ずつ順々に所定ピッチ量緩めて上方に夫々螺出させる。これにより、流体管1内の流体の圧力がフランジ3に作用して、フランジ3aとフランジ3bとが作業用ボルト・ナット47の緩められた所定ピッチ量分だけ相対的に管軸方向に移動して、後述するように弁体11が挿入可能な間隙がフランジ3a、3bの対向面間に生じる(図7(a)参照)。このとき、弁体11の先端部35は、フランジ3bの座面59に依然として固着されているガスケット38の上記した残りの部分に対向する位置に配置されている。
次いで、図8に示すように、操作杆33の操作部33bを図示しない治具で正転方向に回転操作して、弁収容部12に収容されている弁体11をフランジ3の中心方向に移動させて、ガスケット38の下面とフランジ3bの座面59との間に弁体11を前記した一の径方向とは異なる他の径方向に挿入し、上記と同様に弁体11により、フランジ3bの座面に固着されている残りのガスケット38を剥離させる。
そして、弁体11の先端部35が分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達すると、ガスケット38の残りの略全部がフランジ3bの座面59から剥離され、すなわちガスケット38とフランジ3bの座面59との固着部分のほぼ全部が剥離される。
なお必ずしも、ガスケット38とフランジ3bの座面59との固着部分の全てが、複数の異なる径方向に挿入される弁体11によって最終的に剥離されるものに限られず、少なくとも前記固着部分の半分以上が最終的に剥離されればよく、このようにすることで、残りの固着部分を別の治具等を用いて剥離し易い。
さらに、図9に示すように、弁体11の操作杆33を回転操作し、分岐部2の管路を閉塞するための所定の流体遮断位置まで弁体11を移動させる。ここで、弁体11の可変部40は、作業用ボルト47同士間を通過する際には上述のように変形されるが、通過後には、自然状態の形状(閉塞形状)に弾性復元されて、弁体11により分岐部2の流路が塞がれるとともにフランジ3bの座面59に対して十分に大きなシート面が確保される。
次いで、作業用ボルト・ナット47を順々に少しずつ締め付ける。これにより、弁体11がフランジ3a、3bの対向面によって挟み込まれて、分岐部2と短管4との間の流れが完全に遮断される。
ここで、可変部40には、外形に沿って上方に突出して形成されているので、弁体11がフランジ3a、3bで挟み込まれると、当該突出した部分が下方に向けて圧縮される。これにより、シート面がフランジ3bの座面59に対して押圧されて強固に密着される。また、可変部40以外のシート部は、弁体11の挿入方向に十分に大きな接触面積をもってフランジ3bの座面59に密着される。したがって、本発明に係る弁体11により、フランジ3a、3bの対向面間の流れが確実に遮断されて、流体が漏洩することが防止される。
続いて、図10に示すように、短管4から空気弁6を取り外して、閉塞装置49を短管4に取り付ける。この閉塞装置49は、短管4に密封状に取り付けられる収容ケース50と、収容ケース50の内部に収容され、分岐部2の分岐口51を閉塞する閉塞部材52と、閉塞部材52を分岐部2の分岐口51に挿入する棒状の操作軸53と、作業者が操作軸53を操作するハンドル54とから構成される。なお、これらの収容ケース50、閉塞部材52、ハンドル54等については、具体的な構成および詳細な説明は省略する。
そして、脱着装置9の各作業用ボルト47を、上述のように1本ずつ順々に所定ピッチ量緩めて上方に夫々螺出させて、フランジ3a、3bを管軸方向に相対的に移動させ、フランジ3a、3bの対向面間に間隙を生じさせる。
次いで、図11に示すように、脱着装置9の操作杆33を回転操作して、弁体11を流体遮断位置から移動させて弁収容部12に収容する。その後、閉塞装置49のハンドル54を操作して、閉塞部材52を収容ケース50から分岐部2の分岐口51付近まで移動させて、分岐口51を閉塞させ、流体管1と分岐部2との間の流体の流れを遮断する。
また、図12に示すように、閉塞装置49の閉塞具により分岐口51を閉塞した状態で、閉塞装置49のハンドル54、収容ケース50、短管4、脱着装置9を分岐部2から取り外す。
そして、図13に示すように、分岐部2のフランジ3bの座面59を点検、清掃、補修した後に、分岐部2に新たな補修弁55を取り付けるとともに、補修弁55に閉塞装置49の収容ケース50およびハンドル54を取り付ける。さらに、閉塞装置49のハンドル54を操作して、閉塞部材52を収容ケース50に収容する。
さらにその後、図14に示すように、補修弁55を閉じて、閉塞装置49を補修弁55から取り外し、補修弁55に新たな空気弁6’を取り付ける。
上記したように、本発明に係る接続部材の脱着装置9は、弁体11を異なる径方向に複数回に分けて短いストロークで挿入して、ガスケット38を剥離させることができるため、短いストロークで挿入された弁体11の先端35が所期の位置から位置ずれを生じることなく、フランジ3bの座面59に付着しているガスケット38を全て確実に剥離させ、弁体11によって分岐部2を確実に密封状態とすることができる。
また、脱着装置9をフランジ3に周方向位置を替えて密封状に外嵌するのみで、同じ弁体11を利用して異なる複数の径方向から挿入し、ガスケット38をフランジ3bの座面59から剥離させることができる。
次に、実施例2に係る接続部材の脱着方法及び脱着装置につき、図15を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例2に係る脱着装置60は、接続部材のフランジ3の外周面に密封状に取り付けられる取付部64と、第一の弁体11を収容可能な弁収容部12と、更に第二の弁体61を収容可能な弁収容部62とからなる。
取付部64は、フランジ3の外径より若干大きい内径の円弧状をなす第1円弧状部材13と、同じくフランジ3の外径より若干大きい内径の円弧状をなす第2円弧状部材63とから成る。また、それぞれの円弧状部材13、63の周方向の両端部には、各円弧状部材13、63同士を組付ボルト・ナット17で組み付けるための掛止部18が設けられている。
各円弧状部材13、63の周長についてより詳しくは、第1円弧状部材13は、フランジ3の外周の略半周を覆い、第2円弧状部材63は、フランジ3の外周の残り略半周を覆うように、取付部64が2分割されている。
更に、第1円弧状部材13は、その外周壁面に、弁体11を収容する収容空間を有する弁収容部12が連設されている。また、第2円弧状部材63は、その外周壁面に、弁体61を収容する収容空間を有する弁収容部62が連設されている。すなわち、第1円弧状部材13及び連設された弁収容部12と、第2円弧状部材63及び連設された弁収容部62とは、互いの接合部分を境界に、略対称に配設されており、さらに弁体11及び弁体61は、略同形状に形成されている。
次に、本実施例2に係る脱着装置60を用いて、分岐部2の流路を閉塞する工程について説明する。
まず、本実施例2に係る脱着装置60を、上記した実施例1に係る脱着装置9と同様の手順で、フランジ3に対し密封状態で外嵌する。ここで、弁体11の先端35と弁体61の先端61aとは互いに対向するように位置している。
次いで、弁収容部12の操作杆33の操作部33bを図示しない治具で正転方向に回転操作して、弁体11をフランジ3の中心方向に移動させて、互いに固着しているガスケット38の下面とフランジ3bの座面との間に弁体11を一の径方向に挿入する。
そして、弁体11の先端35が分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心軸近傍に到達した箇所までの部分、すなわちガスケット38の略半分が弁体の全幅に亘ってフランジ3bの座面59から剥離され、ガスケット38の残りの部分がフランジ3bの座面59に依然として固着されている状態で、操作杆33の操作部33bを逆転方向に回転操作して、弁体11を引き戻し弁収容部12に収容させる。
次に、弁収容部62の操作杆33の操作部33bを図示しない治具で正転方向に回転操作して、弁体61をフランジ3の中心方向に移動させて、互いに固着しているガスケット38の下面とフランジ3bの座面との間に弁体61を他の径方向に挿入し、上記と同様に弁体61により、フランジ3bの座面に固着されている残りのガスケット38を剥離させる。
そして、弁体61の先端61aが分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達すると、ガスケット38の残りの略全部がフランジ3bの座面59から剥離され、すなわちガスケット38とフランジ3bの座面59との固着部分のほぼ全部が剥離される。
さらに、弁体61の操作杆33を回転操作し、分岐部2の管路を閉塞するための所定の流体遮断位置まで弁体61を移動させ、弁体61により分岐部2の流路が塞がれる。
このように、本実施例2に係る脱着装置60は、第一の弁体11及び第二の弁体61の相対位置を予め設定した取付部64をフランジ3に密封状に外嵌することで、ガスケット38をフランジ3bの座面59から精度よく剥離することができる。
なお、本実施例2に係る脱着装置60を用いた分岐部2の流路を閉塞する工程は、必ずしも上記した工程に限られず、例えば後述する工程でも構わない。
すなわち、弁収容部12の操作杆33の操作部33bを回転操作して、弁体11をフランジ3の中心方向に移動させると同時に、弁収容部62の操作杆33の操作部33bを回転操作して、弁体61をフランジ3の中心方向に移動させる。
そして、弁体11の先端35が分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達するとともに、弁体61の先端61aが分岐部2の径方向の他端から分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達し、すなわち弁体11、61の先端35,61a同士が互いに近接する位置まで移動させる。
続いて、弁収容部12の操作杆33の操作部33bを逆転方向に回転操作して、弁体11を引き戻し弁収容部12に収容させると同時に、弁収容部62の操作杆33の操作部33bを正転方向に回転操作し、弁体61を分岐部2の管路を閉塞するための所定の流体遮断位置まで移動させ、弁体61により分岐部2の流路が塞がれる。なお、本実施例2において、弁体11によって分岐部2の流路を塞ぐようにしてもよい。
次に、実施例2に係る接続部材の変形例につき、図16を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
本変形例に係る脱着装置65の第2円弧状部材63に連設された弁収容部66は、第1円弧状部材13に連設された弁収容部12よりも平面視で側方向に短寸に形成されており、さらに弁収容部66に収容された弁体67は、弁体11よりも平面視で側方向に短寸に形成されている。より詳しくは、弁体67は、平面視で側方向に、少なくとも弁体67の先端67aが分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達可能な寸法に形成されている。
すなわち、弁体67は、その先端67aが分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達するまで移動するように用いられ、また弁体11は、その先端35が分岐部2の径方向の一端から分岐部2の仮想の中心軸近辺に到達するまで移動し、更に分岐部2の管路を閉塞するための所定の流体遮断位置まで弁体11を移動して、弁体11により分岐部2の流路を塞ぐように用いられる。
このように、複数の弁体11,67のうち、一部の弁体67及び当該弁体67を収容する弁収容部66を短寸に形成することで、脱着装置65を小型化することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、本発明に係る接続部材を短管4及び空気弁6としたが、本発明に係る接続部材は、短管及び空気弁に限られず、例えば仕切弁やフランジ管、補修弁、その他の弁装置や流体管でもよいし、またはそれらの混合部材であってもよい。
また、前記実施例1では、脱着装置9をフランジ3の一の周方向位置に固定し、弁体11を一の径方向に挿入した後、脱着装置9を周方向に略180度移動させた他の周方向位置に固定し、弁体11を他の径方向に挿入したが、これに限らず例えば、弁体11を一の径方向に挿入した後、脱着装置9を一の周方向位置に対し、略90度若しくは略120度等、所定角度に移動させた他の周方向位置に固定し、当該位置の弁体11を他の径方向として挿入してもよい。
また、前記実施例1では、弁体11を合計で2つの径方向に挿入し、ガスケット38の略全面を剥離したが、これに限らず、弁体11を合計で3つ以上の径方向に挿入し、ガスケット38の略全面を剥離してもよい。
また、前記実施例では、フランジ3は、4つの挿通孔7を有しているが、例えばフランジが6つの挿通孔を有しており、これ等挿通孔のうち1つの挿通孔に挿通されていたボルト・ナットを取り除き、当該挿通孔の両隣の挿通孔に残ったボルト・ナット同士の間に、本発明に係る弁体を挿入するようにしてもよい。
1 流体管(流路構成部材)
2 分岐部(流路構成部材)
3a フランジ(接続部材)
3b フランジ(流路構成部材)
4 短管(接続部材)
6 空気弁(接続部材)
9 脱着装置
10 取付部
11 弁体
12 弁収容部
13 第1円弧状部材(取付部材)
14 第2円弧状部材(取付部材)
15 第3円弧状部材(取付部材)
38 ガスケット(シール材)
38a 孔部
49 閉塞装置
56,59 座面
60,65 脱着装置
61,67 弁体
62,66 弁収容部
63 第2円弧状部材(取付部材)
64 取付部

Claims (5)

  1. 流路構成部材の分岐部のフランジと、該フランジに環状をなすシール材を挟んで接続された接続部材のフランジとに架けて、内部に弁体を備えた取付部材を密封状に外嵌し、前記弁体を前記両フランジの対向面間に径方向に挿入して前記分岐部を閉塞し、不断流状態で前記接続部材を脱着する脱着方法であって、
    弁体を前記フランジの一の径方向に挿入することで、該弁体により、フランジの座面に付着している前記シール材の一部を該座面から剥離させ、弁体を前記フランジの前記一の径方向とは異なる他の径方向に挿入することで、該弁体により、前記シール材の残りの少なくとも一部を前記座面から剥離させることを特徴とする接続部材の脱着方法。
  2. 前記弁体を前記フランジの一の径方向に前記分岐部の中心近傍まで挿入することを特徴とする請求項1に記載の接続部材の脱着方法。
  3. 前記取付部材を前記両フランジの一の周方向位置にて密封状に外嵌し、弁体を前記フランジの前記一の径方向に挿入することで、該弁体により、フランジの座面に付着している前記シール材の一部を該座面から剥離させた後、前記取付部材を前記両フランジの前記一の周方向位置とは異なる他の周方向位置にて密封状に外嵌し、前記弁体を前記フランジの前記他の径方向に挿入することで、該弁体により、前記シール材の残りの少なくとも一部を前記座面から剥離させることを特徴とする請求項1または2に記載の接続部材の脱着方法。
  4. 請求項1または2に記載の接続部材の脱着方法に用いられる脱着装置であって、
    前記取付部材は、前記フランジの一の径方向に挿入するための第一の弁体と、前記フランジの前記一の径方向とは異なる他の径方向に挿入するための第二の弁体とを少なくとも有することを特徴とする接続部材の脱着装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の接続部材の脱着方法に用いられる脱着装置であって、
    前記取付部材は、前記弁体を前記フランジの径方向に進退させるために軸回りに回転可能な操作杆を備えることを特徴とする接続部材の脱着装置。
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