JP2006347393A - エアバッグ開口部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ティアラインを裏に形成しても、表面にティアラインを感じさせる変形が起きず、表面の質感を向上させることができるエアバッグ開口部構造を提供する。
【解決手段】 エアバッグ開口部構造33では、ティアライン34は、中央ティアライン36と、中央ティアライン36の両端46,47にそれぞれ交差させた側部ティアライン37,38と、からなり、中央ティアライン36は、半径Rの曲線をなしている。側部ティアライン37,38は、中央ティアライン36の略中央位置(中心点)Eを中心とし、この中心Eから中央ティアラインの端46までの距離を略半径Reとして円弧状に形成した。
【選択図】 図4
【解決手段】 エアバッグ開口部構造33では、ティアライン34は、中央ティアライン36と、中央ティアライン36の両端46,47にそれぞれ交差させた側部ティアライン37,38と、からなり、中央ティアライン36は、半径Rの曲線をなしている。側部ティアライン37,38は、中央ティアライン36の略中央位置(中心点)Eを中心とし、この中心Eから中央ティアラインの端46までの距離を略半径Reとして円弧状に形成した。
【選択図】 図4
Description
本発明は、エアバッグの膨脹で押し開かれるように、予め裂けるライン(ティアライン)を細い溝状に形成したエアバッグ開口部構造に関するものである。
エアバッグ装置は、人の保護を目的とし、例えば、自動車の助手席側のインストルメントパネル内に取付けられ、必要なときにエアバッグの膨脹で開く、開き蓋部を備える。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−182218公報(第11頁、図8)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8(a),(b)は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図である。
従来のエアバッグ装置の蓋体201は、裏に、助手席乗員から見て左右方向に中央テアライン202を形成し、中央テアライン202の左端に左テアライン203,203を鋭角な角度θ1,θ2で形成し、同様に、右端に右テアライン204,204を鋭角な角度θ3,θ4で形成し、左・右テアライン203,204の端間にヒンジ部205,205を形成したもので、鋭角な角度θ1〜θ4によって、フラップ(開き蓋部)206,206に「ひきつれ」が生じることがないというものである。
図8(a),(b)は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図である。
従来のエアバッグ装置の蓋体201は、裏に、助手席乗員から見て左右方向に中央テアライン202を形成し、中央テアライン202の左端に左テアライン203,203を鋭角な角度θ1,θ2で形成し、同様に、右端に右テアライン204,204を鋭角な角度θ3,θ4で形成し、左・右テアライン203,204の端間にヒンジ部205,205を形成したもので、鋭角な角度θ1〜θ4によって、フラップ(開き蓋部)206,206に「ひきつれ」が生じることがないというものである。
しかし、特許文献1の蓋体201では、中央テアライン202は、開裂しやすいように薄肉にした溝を裏に形成した部位で、条件によっては、表面に中央テアライン202を示す変形が起きて、質感を低下させるおそれがある。
本発明は、ティアラインを裏に形成しても、表面にティアラインを感じさせる変形が起きず、表面の質感を向上させることができるエアバッグ開口部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エアバッグの膨脹時に開裂するHの字状のティアラインが形成されたエアバッグ開口部構造であって、ティアラインは、中央ティアラインと、中央ティアラインの両端にそれぞれ交差させた側部ティアラインと、からなり、中央ティアラインは、曲線をなしていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、側部ティアラインは、中央ティアラインの略中央位置を中心とし、この中心から中央ティアラインの端までの距離を略半径として円弧状に形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、中央ティアラインと側部ティアラインとを接続する角度を、ほぼ直角としたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、中央ティアラインと側部ティアラインは、開裂することで第1開き蓋部と第2開き蓋部を形成するとともに、第2開き蓋部より第1開き蓋部を小さく形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、第1開き蓋部は、曲線によって扇状をなすとともに、曲線の両端を結ぶ弦に平行な直線状のヒンジライン部を有し、ヒンジライン部から中央ティアラインまでの距離は両端に向かうにつれて短くなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ティアラインは、中央ティアラインと、中央ティアラインの両端にそれぞれ交差させた側部ティアラインと、からなり、中央ティアラインは、曲線をなしているので、エアバッグ開口部構造に生じる力(温度変化や経年変化)に対して中央ティアラインに力が集中し難くなり、中央ティアラインの変形を抑制することができる。従って、中央ティアラインを裏に形成しても、表面に中央ティアラインを視覚的に感じさせる変形が起きず、表面の質感を向上させることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、側部ティアラインは、中央ティアラインの略中央位置を中心とし、この中心から中央ティアラインの端までの距離を略半径として円弧状に形成したので、中央ティアラインがバッグの膨脹する力で破断する際に、中央部から波紋のように伝わるバッグの膨脹する力は側部ティアラインに沿って加わることとなり、側部ティアラインは破断されやすくなる。従って、側部ティアラインのラインから外れて裂けるのを防止することができるという利点がある。
また、側部ティアラインでは、中央ティアラインの略中央位置を中心とし、この中心から中央ティアラインの端までの距離を略半径として円弧状に形成したので、エアバッグ開口部構造に生じる力(温度変化や経年変化)に対して側部ティアラインに力が集中し難くなり、側部ティアラインの変形を抑制することができる。従って、側部ティアラインを裏に形成しても、表面に側部ティアラインを視覚的に感じさせる変形が起きず、表面の質感を向上させることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、中央ティアラインと側部ティアラインとを接続する角度を、ほぼ直角としたので、バッグの膨脹する力は側部ティアラインの前ティアライン、後ティアラインにほぼ同じ条件で伝わり、側部ティアライン通りに破断させることができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、中央ティアラインと側部ティアラインは、開裂することで第1開き蓋部と第2開き蓋部を形成するとともに、第2開き蓋部より第1開き蓋部を小さく形成したので、第1開き蓋部側に位置するもの(例えば、フロントウインドウガラス)に第1開き蓋部43を寄せた場合でも、バッグで開いた第1開き蓋部は、第1開き蓋部側に位置するもの(フロントウインドウガラス)に達すことはなく、第1開き蓋部側に位置するもの(フロントウインドウガラス)との干渉を防止することができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、第1開き蓋部は、曲線によって扇状をなすとともに、曲線の両端を結ぶ弦に平行な直線状のヒンジライン部を有し、ヒンジライン部から中央ティアラインまでの距離は両端に向かうにつれて短くなるので、第1開き蓋部側に位置するものに第1開き蓋部を寄せ、かつ、位置するものが曲面である場合に、第1開き蓋部をバッグの展開に伴う膨脹する力で開いても、第1開き蓋部側に位置するもの、例えば、フロントウインドウガラスに第1開き蓋部43の角でもある両端が達すことはなく、角(両端)と第1開き蓋部43側に位置するもの(フロントウインドウガラス)との干渉をより確実に防止することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明のエアバッグ開口部構造を採用したエアバッグ装置の説明図である。
エアバッグ装置11は、車両12の助手席13に採用したもので、エアバッグシステムに含まれる。
エアバッグシステムは、車両12に採用したエアバッグ装置14など全てのエアバッグ装置を制御し、必要なセンサ(図に示していない)や制御手段を有する。16は車両12の車体、17は車両12のインストルメントパネル、18はフロントウインドウガラスを示す。
図1は、本発明のエアバッグ開口部構造を採用したエアバッグ装置の説明図である。
エアバッグ装置11は、車両12の助手席13に採用したもので、エアバッグシステムに含まれる。
エアバッグシステムは、車両12に採用したエアバッグ装置14など全てのエアバッグ装置を制御し、必要なセンサ(図に示していない)や制御手段を有する。16は車両12の車体、17は車両12のインストルメントパネル、18はフロントウインドウガラスを示す。
図2は、本発明のエアバッグ開口部構造を採用したエアバッグ装置の斜視図である。
図3(a)〜(c)は、図2の3−3線断面図であり、(b)は(a)のb部詳細図、(c)は(a)のc部詳細図である。
図3(a)〜(c)は、図2の3−3線断面図であり、(b)は(a)のb部詳細図、(c)は(a)のc部詳細図である。
エアバッグ装置11は、具体的には、車体12に取付けるケース部材21と、ケース部材21内に配置したインフレータ(ガス発生装置)22と、バッグ23と、ケース部材21の上に取付けた裏層蓋24と、裏層蓋24の上に取付けた表層蓋25と、を備える。
裏層蓋24は、本体部26にヒンジ部27を介して形成した第1支持蓋28と、本体部26にヒンジ部31を介して形成した第2支持蓋32とを備え、第1・第2支持蓋28,32の形状や開く状態は、当然、表層蓋25が備えるエアバッグ開口部構造33のティアライン34に対応する。
エアバッグ開口部構造33は、インストルメントパネル17に開けた取付け開口35に嵌るとともに、インストルメントパネル17と同じ質感を有し、裏にティアライン34の中央ティアライン36と、側部ティアライン37,38とを形成し、ヒンジライン部41,42を成形し、ヒンジライン部41で支持する第1開き蓋部43を形成し、ヒンジライン部42で支持する第2開き蓋部44を形成する樹脂製のパネルである。
図4は、図1の4矢視図であり、本発明のエアバッグ開口部構造の平面を示す。図3を併用して説明する。
中央ティアライン36は、バッグ23の膨脹力によって表層蓋25の第1・第2開き蓋部43,44を引き裂くように開く際の起点となるとともに、中央の開く位置を特定するもので、中心点Eを通る略半径Rの円弧である。また、ヒンジライン部41から中央ティアライン36の中央部45(正確には中心点E)までの距離をCfとしたときに、ヒンジライン部41から中央ティアライン36の両端46,47までの距離はそれぞれCe,Ceとなり、その間の距離は距離Cfから距離Ceに漸減する。距離Ceは距離Cfより短い。
中央ティアライン36は、バッグ23の膨脹力によって表層蓋25の第1・第2開き蓋部43,44を引き裂くように開く際の起点となるとともに、中央の開く位置を特定するもので、中心点Eを通る略半径Rの円弧である。また、ヒンジライン部41から中央ティアライン36の中央部45(正確には中心点E)までの距離をCfとしたときに、ヒンジライン部41から中央ティアライン36の両端46,47までの距離はそれぞれCe,Ceとなり、その間の距離は距離Cfから距離Ceに漸減する。距離Ceは距離Cfより短い。
ヒンジライン部42から中央ティアライン36の中央部45(正確には中心点E)までの距離をCr(Cr>Cf)とする。つまり、第1・第2開き蓋部43,44は大きさが異なる。
ヒンジライン部41は、曲線の両端46,47を結ぶ弦48に平行な直線状の溝又は断続した溝である。断続した溝は、所定の長さの溝を所定のピッチで形成たものである。
ヒンジライン部42は、曲線の両端46,47を結ぶ弦48に平行な直線状の溝又は断続した溝である。
ヒンジライン部42は、曲線の両端46,47を結ぶ弦48に平行な直線状の溝又は断続した溝である。
第1開き蓋部43の中央の寸法は、Cfである。
第2開き蓋部44の中央の寸法は、Cr(Cr>Cf)である。
つまり、第1開き蓋部43は第2開き蓋部44より小さい。
第2開き蓋部44の中央の寸法は、Cr(Cr>Cf)である。
つまり、第1開き蓋部43は第2開き蓋部44より小さい。
側部ティアライン37は、中心点Eを中心とした略半径Reの円弧であり、中央ティアライン36の端46を通り、中央ティアライン36との角度をθeに設定した。角度θeは、略直角である。より詳しくは、中心Q、半径Rqの円弧で、中心Qはヒンジライン部41,42間の中心である。
なお、側部ティアライン37は、半径Rqで描いた完全な円弧であるが、完全な円弧に限定しない。例えば、複数の異なる半径の円弧を滑らかにつなげた線でもよく、曲線であればよい。
側部ティアライン38は、対称中心線Lsを基準に側部ティアライン37と対称である。
なお、側部ティアライン37は、半径Rqで描いた完全な円弧であるが、完全な円弧に限定しない。例えば、複数の異なる半径の円弧を滑らかにつなげた線でもよく、曲線であればよい。
側部ティアライン38は、対称中心線Lsを基準に側部ティアライン37と対称である。
エアバッグ開口部構造33はまた、車両12の前後方向(矢印a1)に第1・第2開き蓋部43,44を併設するとともに、第1開き蓋部43をフロントウインドウガラス18に併設し、また、第1開き蓋部43のヒンジライン部41をフロントウインドウガラス18から平均距離Lwで配置した。
次に、本発明のエアバッグ開口部構造の作用を説明する。
図4に示すように、中央ティアライン36を曲線に形成すると、表層蓋25に加わる力(温度変化や経年変化)に対して中央ティアライン36に力が集中し難くなり、中央ティアライン36の変形を抑制することができる。
図4に示すように、中央ティアライン36を曲線に形成すると、表層蓋25に加わる力(温度変化や経年変化)に対して中央ティアライン36に力が集中し難くなり、中央ティアライン36の変形を抑制することができる。
このように、エアバッグ開口部構造33では、ティアライン34は、中央ティアライン36と、中央ティアライン36の両端46,47にそれぞれ交差させた側部ティアライン37,38と、からなり、中央ティアライン36は、半径Rの曲線をなしているので、表層蓋25(エアバッグ開口部構造33)に生じる力(温度変化や経年変化)に対して中央ティアライン36に力が集中し難くなり、中央ティアライン36の変形を抑制することができる。従って、中央ティアライン36を裏に形成しても、表面に中央ティアライン36を感じさせる変形が起きず、表面の質感を向上させることができる。
図5(a),(b)は、本発明のエアバッグ開口部構造の第1作用図である。図1、図3、図4を併用して説明する。
(a)において、車両12に所定の衝撃が加わると、インフレータ(ガス発生装置)22によってバッグ23は膨脹を開始するので、バッグ23の膨脹する力によって、中央ティアライン36の中央(中央部45)に破断が起き、この破断を起点に中央ティアライン36は中央ティアライン36の両端46,47まで引き裂かれる。この過程では、バッグ23の展開に伴う膨脹する力は、中心点Eを中心にした波紋のように放射状に伝わり、中央ティアライン36を破断し続ける。
(a)において、車両12に所定の衝撃が加わると、インフレータ(ガス発生装置)22によってバッグ23は膨脹を開始するので、バッグ23の膨脹する力によって、中央ティアライン36の中央(中央部45)に破断が起き、この破断を起点に中央ティアライン36は中央ティアライン36の両端46,47まで引き裂かれる。この過程では、バッグ23の展開に伴う膨脹する力は、中心点Eを中心にした波紋のように放射状に伝わり、中央ティアライン36を破断し続ける。
(b)において、中央ティアライン36の両端46,47まで引き裂かれると、バッグ23の膨脹による力によって、さらに中央ティアライン36を分岐するようにして側部ティアライン37,38が破断し始める。
その際、側部ティアライン37,38はともに、伝播する波紋の形状に近似した曲線なので、側部ティアライン37,38の通りに破断しやすく、側部ティアライン37,38から外れて裂けるのを防止することができる。
その際、側部ティアライン37,38はともに、伝播する波紋の形状に近似した曲線なので、側部ティアライン37,38の通りに破断しやすく、側部ティアライン37,38から外れて裂けるのを防止することができる。
このように、エアバッグ開口部構造33では、側部ティアライン37,38は、中央ティアライン36の略中央位置(中心点)Eを中心とし、この中心Eから中央ティアラインの端46までの距離を略半径Reとして円弧状に形成したので、中央ティアライン36が破断する際に、中央部45(中心点E)から波紋のように伝わるバッグ23の膨脹する力は側部ティアライン37,38に沿って加わることとなり、側部ティアライン37,38は破断されやすくなる。従って、側部ティアライン37,38のラインから外れて裂けるのを防止することができる。
また、図5(a)、(b)において、中央ティアライン36の両端46,47まで引き裂かれると、側部ティアライン37,38が破断し始めるが、中央ティアライン36に対して側部ティアライン37,38をほぼ直角に分岐したので、ほぼ同じ力f1〜f4がほぼ同じ条件で側部ティアライン37,38に伝わり、側部ティアライン37,38通りに破断させることができる。
このように、エアバッグ開口部構造11では、中央ティアライン36と側部ティアライン37,38とを接続する角度θeを、ほぼ直角としたので、バッグ23の膨脹する力は側部ティアライン37の前ティアライン37a、後ティアライン37bにほぼ同じ条件で伝わり、側部ティアライン37通りに破断させることができる。
同様に、バッグ23の膨脹する力は側部ティアライン38の前ティアライン38a、後ティアライン38bにほぼ同じ条件で伝わり、側部ティアライン38通りに破断させることができる。
同様に、バッグ23の膨脹する力は側部ティアライン38の前ティアライン38a、後ティアライン38bにほぼ同じ条件で伝わり、側部ティアライン38通りに破断させることができる。
図6は、本発明のエアバッグ開口部構造の第2作用図である。図4を併用して説明する。
引き続き、バッグ23の展開に伴う膨脹する力で側部ティアライン37,38が破断を続けるのと同時に、ヒンジライン部41,42をそれぞれ回動の支点軸として第1開き蓋部43、第2開き蓋部44は回動し、開かれる。その際、開いた第1開き蓋部43の両端46,47はフロントウインドウガラス18から距離S1,S2だけ離れた状態となる。
引き続き、バッグ23の展開に伴う膨脹する力で側部ティアライン37,38が破断を続けるのと同時に、ヒンジライン部41,42をそれぞれ回動の支点軸として第1開き蓋部43、第2開き蓋部44は回動し、開かれる。その際、開いた第1開き蓋部43の両端46,47はフロントウインドウガラス18から距離S1,S2だけ離れた状態となる。
このように、エアバッグ開口部構造11では、中央ティアライン36と側部ティアライン37,38は、開裂することで第1開き蓋部43と第2開き蓋部44を形成するとともに、第2開き蓋部44より第1開き蓋部43を小さく形成したので、第1開き蓋部43側に位置するもの(例えば、フロントウインドウガラス18)に第1開き蓋部43を寄せた場合(図4の平均距離Lw)でも、バッグ23で開いた第1開き蓋部43は、第1開き蓋部43側に位置するもの(フロントウインドウガラス)18に達すことはなく、第1開き蓋部43側に位置するもの(フロントウインドウガラス)18との干渉を防止することができる。
また、エアバッグ開口部構造11では、第1開き蓋部43は、半径Rの曲線によって扇状をなすとともに、曲線の両端46,47を結ぶ弦48に平行な直線状のヒンジライン部41を有し、ヒンジライン部41から中央ティアライン36の中央部45(中心点E)までの距離Cfは両端46,47に向かう(矢印a2,a2の方向)につれて短くなるので、第1開き蓋部43側に位置するもの(フロントウインドウガラス)18に第1開き蓋部43を寄せ、かつ、位置するもの(フロントウインドウガラス)18が曲面である場合に、第1開き蓋部43をバッグ23の展開に伴う膨脹する力で開いても、第1開き蓋部43側に位置するもの、例えば、フロントウインドウガラス18に第1開き蓋部43の角でもある両端46,47が達すことはなく、角(両端)46,47と第1開き蓋部43側に位置するもの(フロントウインドウガラス)18との干渉をより確実に防止することができる。
次に、本発明のエアバッグ開口部構造の別の実施の形態を説明する。
図7は、図4の別の実施の形態図であり、上記図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
別の実施の形態のエアバッグ開口部構造11Bは、中央ティアライン36Bと側部ティアライン37,38とを、角曲線部55,55,56,56で接続したことを特徴とする。
図7は、図4の別の実施の形態図であり、上記図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
別の実施の形態のエアバッグ開口部構造11Bは、中央ティアライン36Bと側部ティアライン37,38とを、角曲線部55,55,56,56で接続したことを特徴とする。
エアバッグ開口部構造11Bでは、中央ティアライン36Bと側部ティアライン37,38とを、角曲線部55,56で接続することで、第1開き蓋部43Bの角曲線部55,56とフロントウインドウガラス18との干渉を防止することができる。
尚、本発明のエアバッグ開口部構造は、実施の形態では助手席用に適用したが、助手席用に限定せず、運転席用のエアバッグにも適用可能であり、カーテンエアバッグなど他のエアバッグに適用することは差し支えない。
本発明のエアバッグ開口部構造は、自動車の助手席用に好適である。
23…エアバッグ(バッグ)、33…エアバッグ開口部構造、34…ティアライン、36…中央ティアライン、37,38…側部ティアライン、43…第1開き蓋部、44…第2開き蓋部、46,47…中央ティアラインの両端、E…略中央位置(中心点)、Re…中央ティアラインの端までの距離であり略半径、θe…中央ティアラインと側部ティアラインとを接続する角度。
Claims (5)
- エアバッグの膨脹時に開裂するHの字状のティアラインが形成されたエアバッグ開口部構造であって、
前記ティアラインは、中央ティアラインと、中央ティアラインの両端にそれぞれ交差させた側部ティアラインと、からなり、前記中央ティアラインは、曲線をなしていることを特徴とするエアバッグ開口部構造。 - 前記側部ティアラインは、中央ティアラインの略中央位置を中心とし、この中心から中央ティアラインの前記端までの距離を略半径として円弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ開口部構造。
- 前記中央ティアラインと前記側部ティアラインとを接続する角度を、ほぼ直角としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエアバッグ開口部構造。
- 前記中央ティアラインと側部ティアラインは、開裂することで第1開き蓋部と第2開き蓋部を形成するとともに、第2開き蓋部より第1開き蓋部を小さく形成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のエアバッグ開口部構造。
- 前記第1開き蓋部は、前記曲線によって扇状をなすとともに、曲線の両端を結ぶ弦に平行な直線状のヒンジライン部を有し、ヒンジライン部から中央ティアラインまでの距離は前記両端に向かうにつれて短くなることを特徴とする請求項4記載のエアバッグ開口部構造。
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