JP2006347322A - 車両用転換座席 - Google Patents

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Abstract

【課題】背当てを転換させる際の操作力が低減され、転換時における衝撃が緩和される車両用転換座席を得る。
【解決手段】基台13に対して揺動自在に連結された2本の第1、第2リンク18、19によって背当てフレーム17を方向転換可能に連結した車両用転換座席において、前記背当てフレーム17を、座席が一方を向く一方の背当てフレーム位置と座席が他方を向く他方の背当てフレーム位置の間の中央位置に達するまでは、一方の背当てフレーム位置から他方の背当てフレーム位置方向に付勢する第1スパイラルリング21、および他方の背当てフレーム位置から他方の背当てフレーム位置方向に付勢する第2スパイラルスプリング22を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、列車等の乗物において使用される、背当の倒し方向を変えることにより座席の方向を転換する転換座席にかかり、より具体的には、背当てを転換させる際の衝撃を緩和できる車両用転換座席に関する。
従来、背当ての倒し方向を変えることにより座席向きを転換する転換座席が知られている。通常は、背当てフレームの両側をそれぞれ基台に対して2本のリンクにより支持し、基台を固定部として2本のリンクにより背当てフレームを二つの位置に移動可能に支持する4節回転連鎖機構により方向転換可能に構成していた(特許文献1)。
特開平11-268644号公報
しかしながら従来の転換座席は、一方を向いている背当てを他方の向きに転換するときは、背当てを座部の中央まで移動させる間は持ち上げる運動になるため背当ての重さ等により大きな力が必要であった。しかし背当てが中央を越えると、その重さによる落下運動になるため加速度がついて他方の転換位置で係止される際に大きな衝撃を発生していた。
本発明は、かかる従来の転換座席の問題に鑑みてなされたものであって、背当てを転換させる際の操作力が低減され、転換時における衝撃が緩和される車両用転換座席を得ることを目的とする。
かかる課題を解決する本発明は、基台に対して揺動自在に連結された2本のリンクによって背当てフレームを基台に対して方向転換可能に連結した車両用転換座席において、前記背当てフレームを、座席が一方を向く一方の背当てフレーム位置と座席が他方を向く他方の背当てフレーム位置の間の中央位置に達するまでは、一方の背当てフレーム位置から他方の背当てフレーム位置方向、他方の背当てフレーム位置から一方の背当てフレーム位置方向に付勢する弾性付勢部材を設けたことに特徴を有する。
より実際的には、前記弾性付勢部材は、前記背当てフレームが一方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまでは他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、中央位置を超えたときは自由状態になる第1弾性付勢部材と、前記背当てフレームが他方の背当てフレーム位置にあるときは中央位置に達するまでは一方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、中央位置から一方の背当てフレーム位置の間では自由状態になる第2弾性付勢部材を含む。
好ましい実施形態では、前記第1、第2弾性付勢手段はスパイラルスプリングであって、該第1、第2スパイラルスプリングは、前記2本のリンクと前記基台とを回動可能に軸支する軸または同軸部材に捲回され、内周側の端部が該リンクに対して固定され、外周側には前記基台に対して固定された係合部に係合する係合片が形成されていて、前記第1スパイラルスプリングは、前記背当てフレームが前記一方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまで前記外周側の係合片が前記係合部に係合して前記リンクを他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、前記中央位置を超えたときは前記係合片が前記係合部から離反して自由状態となり、前記第2スパイラルスプリングは、前記背当てフレームが他方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまで前記係合片が前記係合部に係合して前記リンクを一方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、前記中央位置を超えたときは前記係合片が前記係合部から離反して自由状態となるように形成した。
さらに他の実施形態では、前記弾性付勢部材は、前記背当てフレームを、一方の背当てフレーム位置から前記中央位置までは他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、他方の背当てフレーム位置から中央位置までは一方の背当てフレーム位置方向に付勢する、中央位置で自由状態となり、中央位置を超えたときに付勢方向が反転する構成とした。この構成によれば、1個の弾性付勢部材によって背当てフレームの転換時の衝撃を緩和できる。
本発明によると、いずれかの背当てフレーム位置にある背当てフレームをそれぞれ中央位置方向に付勢するので、座席の向きを変更するために背当てフレームを移動使用とすると、中央位置までは弾性付勢部材の回動付勢力の補助を受けて楽に移動させることが可能になり、中央位置を超えると、今度は弾性付勢部材の回動付勢力によって回動が抑制されるので、反対側の背当てフレーム位置に背当てフレームが加速して移動してしまう虞がなく、衝撃も小さくなる。
発明を実施するための最良の形態について、図を参照して説明する。図1は、本発明を適用した車両用転換座席の実施形態の正面図である。この車両用の転換座席10は、車両の床面101上に固定された脚台11と、車両の内壁102に固定された受け台12上に取り付けられた基台13と、シートクッション14、背当て15およびシートクッション14の両外側に肘掛クッション16a、16bを備えている。背当て15には前後に背当てクッション15aが装着され、背当て15の通路側肩部には、座席の向き、つまり背当て15の位置を代えるために使用者が把持する取っ手15bが固定されている。
図2、図5および図7は、本発明を適用した転換座席10の実施形態の背当てを転換自在に支持する通路側の機構部分を、肘掛カバー等を除いて示す側面図である。図4、図6および図8はさらにその機構部分を拡大して示す要部側面図、図3は、図1の切断線III-IIIで一部を切断して主要部を示す平面図である。基台13の両側(窓側および通路側)には、側面形状が六角形を呈する肘掛フレーム16が固定されている。この肘掛フレーム16の上辺水平部に肘掛クッション16aが固定されている。なお、これらの脚台11、基台13および肘掛フレーム16は、転換座席10の固定構造となる。
基台13の側面形状は、前後方向の中央鉛直軸Oに対して略対称に形成されている。この基台13の側面に、基台13および背当てフレーム17とで4節回転連鎖を構成する一対の第1、第2リンク18、19が連結されている。第1、第2リンク18、19は、一方の端部に固定された軸18a、19aが、基台13の中央鉛直軸Oを挟んだ対称位置に形成された軸受ボス13b、13cに挿通され、回動自在に軸支されている(図3)。さらに第1、第2リンク18、19の他方の自由端部には、軸18b、19bを介して背当てリンク板20が連結されている。この背当てリンク板20に背当てフレーム17が固定され、背当てフレーム17に背当てクッション15aが装着されて背当て15が形成されている。基台13、第1リンク18、背当てリンク板20および第2リンク19によって、基台13を固定リンクとする4節回転連鎖が構成されていて、背当て15を、転換座席10が第1の座席方向を向く第1の背当てフレーム位置(一方の背当てフレーム位置)と(図2)、第2の座席方向を向く第2の背当てフレーム位置(他方の背当てフレーム位置)とに転換自在に支持している。
なお、各第1、第2リンク18、19の軸18a、19aは、窓側の各リンクの軸と、軸25、26を介して一体に回動自在に連結されていて、通路側の第1、第2リンク18、19の揺動が窓側のリンクに伝達され、一体として揺動するように形成されている。
基台13の前後方向中央部は三角形状に盛り上がっていて、中央鉛直軸O上に位置する頂点部に、座フレーム30の両側の前後方向中央を揺動自在に支持する支点13aが設けられている。シートクッション14が載置される座フレーム30には、左右の縁部下縁の前後方向中央に溝31が形成されていて、この溝31が支点13aに嵌合支持されている。座フレーム30は、この支点13aを中心として揺動する。さらに座フレーム30には、溝31を挟んで前後方向等間隔で、ストッパ32、33が設けられている。このストッパ32、33には、第1、第2リンク18、19に形成された座フレームストッパ18c、19cが係合して、背当てフレーム17(背当てクッション15a)側が低くなるように座フレーム30が揺動され、その傾斜状態に保持される(図2、図7参照)。さらに、第1、第2リンク18、19は、基台13の前後端部に設けられた緩衝材27、28(図3)に当接して、第1、第2リンク18、19がいずれかの背当てフレーム位置方向に方向転換されたときの衝撃が緩和される。
第1、第2リンク18、19には、弾性付勢手段としての第1、第2スパイラルスプリング21、22が装着されている。各第1、第2スパイラルスプリング21、22は、第1、第2リンク18、19から肘掛フレーム16方向に突出した軸18a、19aに捲回され、軸方向に位置を異ならせて互いに干渉しない位置において、内周側の先端部21a、22aがそれぞれ、軸18a、19aに形成された溝に嵌入固定されている。第1、第2スパイラルスプリング21、22の外周側の端部は屈曲され、係止片としてのフック21b、22bが形成されていて、このフック21b、22bが、係合部としての腰掛けピン23に係合されている。
腰掛けピン23は、肘掛フレーム16の内側下カバー24から通路方向に突設されている。なお、軸18a、19aは、内側下カバー24に形成された穴24a、24bから肘掛フレーム16内に挿入され、第1、第2スパイラルスプリング21、22は、肘掛フレーム16の輪郭内に納められ、内側下カバー24と図示しないカバー、パネルによって覆われる。
なお、腰掛けピン23は、内側下カバー24の第1、第2リンク18、19側面に突設し、第1、第2スパイラルスプリング21、22を第1、第2リンク18、19と内側下カバー24との間に設けてもよい。軸18a、19aが短くて済み、また内側下カバー24に軸18a、19aに軸18a、19aを通す穴24a、24bを開けなくても済む。
図2、図5および図7に示した第1、第2スパイラルスプリング21、22の状態を、図4、図6および図8の各(A)、(B)に個別に拡大して示した。さらにこれらの図を参照して、背当てフレーム17を転換させるときの第1、第2スパイラルスプリング21、22の作用について説明する。
転換座席10が第1の座席方向を向いているとき、つまり背当てフレーム17が第1リンク18側の第1の背当てフレーム位置に移動しているとき(図2)は、第1スパイラルスプリング21が弾性応力に抗する方向に捲回され、この第1スパイラルスプリング21が第1リンク18を第2リンク19側に回動付勢している(図4(A))。第2スパイラルスプリング22は、この状態では係合部が腰掛けピン23から離反して第2リンク19に何ら回動力を及ぼさない(図4(B))。
転換座席10が第2の座席方向を向いているとき、つまり背当てフレーム17が第2リンク19側の第2の背当てフレーム位置に移動しているとき(図7)は、第2スパイラルスプリング22が弾性応力に抗する方向に捲回され、この第2スパイラルスプリング22が第2リンク19を第1リンク18側に回動付勢している(図8(A))。第1スパイラルスプリング21は、この状態ではフック21bが腰掛けピン23から離反して第1リンク18に何ら回動力を及ぼさない(図8(B))。
背当てフレーム17が第1の背当てフレーム位置と第2の背当てフレーム位置の略中央に位置しているとき(図5)は、第1、第2スパイラルスプリング21、22がいずれも自然状態となり、第1、第2リンク18、19には弾性応力を及ぼさない(図6(A)、(B))。なお、背当てフレーム17は、中央位置が最も高い位置であるから、第1または第2の背当てフレーム位置から中央位置まで移動させるためには重力に抗した力が必要であるが、中央位置から第1または第2の背当てフレーム位置まで移動させるときは落下運動になるので、制動する力が必要となる。この実施形態では、第1、第2スパイラルスプリング21、22が、背当て15(背当てフレーム17)を第1、第2の背当てフレーム位置から中央位置まで移動させるときには補助力として作用し、背当て15(背当てフレーム17)を中央位置から第1、第2の背当てフレーム位置まで移動させるときは抑制力として作用する。
この中立状態から背当てフレーム17が第1の背当てフレーム位置方向に移動すると、第2スパイラルスプリング22はフック22bが腰掛けピン23から離反してこの移動に関与しないが、第1スパイラルスプリング21はフック21bが腰掛けピン23に係合して軸18a回りに縮径するように巻かれ、弾性応力によって第1リンク18を第2の背当てフレーム位置方向に回動付勢する。この第1スパイラルスプリング21の弾性応力は、第1リンク18が第1の背当てフレーム位置に近づく程強くなる。よって、背当てフレーム17が急激に第1の背当てフレーム位置まで移動してしまうことが無い。
この中央位置における中立状態から背当てフレーム17が第2の背当てフレーム位置方向に移動すると、第1スパイラルスプリング21はフック21bが腰掛けピン23から離反してこの移動に関与しないが、第2スパイラルスプリング22はフック22bが腰掛けピン23に係合して軸19a回りに縮径するように巻かれ、弾性応力によって第2リンク19を第1の背当てフレーム位置方向に回動付勢する。この第2スパイラルスプリング22の弾性応力は、第2リンク19が第2の背当てフレーム位置に近づく程強くなる。よって、背当てフレーム17が急激に第2の背当てフレーム位置まで移動してしまうことが無い。
以上の実施形態では、第1、第2スパイラルスプリング21、22は中央位置までしか第1、第2リンク18、19を付勢しない構成、つまり中央位置で中立または自然状態となるように構成したが、別の実施形態では、第1、第2スパイラルスプリング21、22のフック21b、22bが腰掛けピン23から離反しない構成とし、背当てフレーム17が中央位置を超えると回動付勢方向が反転する構成にする。この構成によれば、背当てフレーム17を中央位置方向に回動付勢する回動力がより強くなるので、第1、第2スパイラルスプリング21、22を小型軽量化することができる。
さらに他の実施形態では、第1スパイラルスプリング21の端部21b′を腰掛けピン23に捲回して背当てフレーム17の位置にかかわらず離反しない構成とし、背当てフレーム17が中央位置を超えると回動付勢方向が反転する構成にする。この構成によれば、1個の第1スパイラルスプリングで構成することが可能になり、第2スパイラルスプリング22を廃することもできる。
また、図示実施形態では弾性付勢部材をスパイラルスプリングとしたが、他の実施形態では、板ばね、ねじりばね等他のばねで形成する。
以上の実施形態では第1、第2スパイラルスプリング21、22を使用者が座席転換のために取っ手15bを操作する側、通常は通路側に設けることが好ましいが、反対側(窓側)に設けてもよく、通路側および窓側の両方に設けてもよい。通路側に設けると、第1、第2スパイラルスプリング21、22等の点検、修理等が容易になる。
この実施形態では、第1、第2スパイラルスプリング21、22を基台13の外側に軸方向に位置をずらせて配置した構成としたが、第1、第2リンク18、19を基台13を挟んで内側と外側に設け、第1、第2スパイラルスプリング21、22も基台13を挟んで内側と外側に設けてもよい。この場合は、腰掛けピンを第1、第2リンク18、19の揺動を妨げない位置、例えば軸18a、19aよりも下方位置において基台13に固定する。また、別の実施形態では、座席の左右(窓側、通路側)に設けられた第1、第2リンク18、19のうち、一方の側の第1リンク18に第1スパイラルスプリング21を設け、他方の側の第2リンク19に第2スパイラルスプリング22を設けてもよい。
本発明を適用した車両用転換座席の実施形態の正面図である。 同車両用転換座席の背当てを転換自在に支持する通路側の機構部分を背当てが第1の背当てフレーム位置にある状態で示す側面図である。 図1の切断線III-IIIで一部を切断して主要部を示す平面図である。 図2に示した背当てフレーム位置における、(A)第1スパイラルスプリングの状態を示す拡大図、(B)第2スパイラルスプリングの状態を示す拡大図である。 同車両用転換座席の背当てを転換自在に支持する通路側の機構部分を背当てが中央位置にある状態で示す側面図である。 図5に示した背当てフレーム位置における、(A)第1スパイラルスプリングの状態を示す拡大図、(B)第2スパイラルスプリングの状態を示す拡大図である。 同車両用転換座席の背当てを転換自在に支持する通路側の機構部分を背当てが第2の背当てフレーム位置にある状態で示す側面図である。 図7に示した背当てフレーム位置における、(A)第1スパイラルスプリングの状態を示す拡大図、(B)第2スパイラルスプリングの状態を示す拡大図である。 付勢方向が背当てフレームの中央位置を挟んで反転する第1スパイラルスプリングの状態を示す拡大図である。
符号の説明
10 転換座席
11 脚台
13 基台
15 背当て
15a 背当てクッション
15b 取っ手
17 背当てフレーム
18 第1リンク
18a 軸
19 第2リンク
19a 軸
20 背当てリンク板
21 第1スパイラルスプリング
21a 内周側先端部
21b フック
22 第2スパイラルスプリング
22a 内周側先端部
22b フック
23 腰掛けピン

Claims (4)

  1. 基台に対して揺動自在に連結された2本のリンクによって背当てフレームを方向転換可能に連結した車両用転換座席において、
    前記背当てフレームを、座席が一方を向く一方の背当てフレーム位置と座席が他方を向く他方の背当てフレーム位置の間の中央位置に達するまでは、一方の背当てフレーム位置から他方の背当てフレーム位置方向、他方の背当てフレーム位置から一方の背当てフレーム位置方向に付勢する弾性付勢部材を設けたこと、を特徴とする車両用転換座席。
  2. 請求項1記載の車両用転換座席において、前記弾性付勢部材は、前記背当てフレームが一方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまでは他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、中央位置を超えたときは自由状態になる第1弾性付勢部材と、前記背当てフレームが他方の背当てフレーム位置にあるときは中央位置に達するまでは一方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、中央位置から一方の背当てフレーム位置の間では自由状態になる第2弾性付勢部材からなる車両用転換座席。
  3. 請求項2記載の車両用転換座席において、前記第1、第2弾性付勢手段はスパイラルスプリングであって、該第1、第2スパイラルスプリングは、前記2本のリンクと前記基台とを回動可能に軸支する軸または同軸部材に捲回され、内周側の端部が該リンクに対して固定され、外周側には前記基台に対して固定された係合部に係合する係合片が形成されていて、
    前記第1スパイラルスプリングは、前記背当てフレームが前記一方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまで前記外周側の係合片が前記係合部に係合して前記リンクを他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、前記中央位置を超えたときは前記係合片が前記係合部から離反して自由状態となり、
    前記第2スパイラルスプリングは、前記背当てフレームが他方の背当てフレーム位置のときは前記中央位置に達するまで前記係合片が前記係合部に係合して前記リンクを一方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、前記中央位置を超えたときは前記係合片が前記係合部から離反して自由状態となる車両用転換座席。
  4. 請求項1記載の車両用転換座席において、前記弾性付勢部材は、前記背当てフレームを、一方の背当てフレーム位置から前記中央位置までは他方の背当てフレーム位置方向に回動付勢し、他方の背当てフレーム位置から中央位置までは一方の背当てフレーム位置方向に付勢する、中央位置で自由状態となり、中央位置を超えたときに付勢方向が反転する車両用転換座席。
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