JP5766621B2 - 自動車用衝撃吸収シート - Google Patents
自動車用衝撃吸収シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5766621B2 JP5766621B2 JP2012002852A JP2012002852A JP5766621B2 JP 5766621 B2 JP5766621 B2 JP 5766621B2 JP 2012002852 A JP2012002852 A JP 2012002852A JP 2012002852 A JP2012002852 A JP 2012002852A JP 5766621 B2 JP5766621 B2 JP 5766621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shock
- base bracket
- impact
- base plate
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
かかる自動車用衝撃吸収シートは、自動車の追突事故が発生した際、着座者は自動車用シートのシートバックに強く押しつけられる後突衝撃を受け、この後突衝撃の人体への影響をできるだけ少なくする為に、後突衝撃を吸収しながら、シートバックの後方への傾きを徐々に変化させて後突衝撃を吸収するもので、閉鎖要素の片側をシャフトにより支持板に軸支し、衝撃によりピボットピンが上方向に動くと、閉鎖要素の端部が変形して衝撃を吸収する構成、又は、支持板の開口の縁部にスリットを形成し、衝撃によりピボットピンが動き、このピボットピンによる変形可能な帯を変形させて衝撃を吸収する構成が示される。
衝撃吸収ユニットは、ベースプレートとベースブラケットとを有して、このベースプレートがリクライニング装置のシートバック側の回転板に対する固定板に固定され、ベースブラケットがシートクッション側の固定端に固定され、
ベースプレートのリクライニング軸後方側は、連結シャフトによりベースブラケットに対して回動可能に連結されるとともに、リクライニング軸前方側は、その一端をベースプレートに、又、その他端をベースブラケットに、個別の連結ピンによりそれぞれ連結された変形可能な第1の衝撃吸収材を介して一体的に支持され、
第1の衝撃吸収材の各端をベースプレート、ベースブラケットにそれぞれ連結する連結ピンは、当該ベースプレート、ベースブラケットに対し、そのベースプレート、ベースブラケットの他方に設けた円弧状長孔を介してそれぞれ挿通され、変形可能な第2の衝撃吸収材が、連結ピンとの係合を可能に、その連結ピンの挿通された円弧状長孔を持つベースプレート、ベースブラケットのいずれかに設けられ、
衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重が第1の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、円弧状長孔内での連結ピンの移動を伴って第1の衝撃吸収材を変形させて第1段階目の衝撃吸収とし、その後、円弧状長孔内を移動した連結ピンが第2の衝撃吸収材に係合し、この第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、第2の衝撃吸収材を変形させて第2段階目の衝撃吸収としたことを特徴とする自動車用衝撃吸収シートである。
本発明に係る自動車用シートは、図1に示す様に、シートバックBの傾角をシートクッションに対して調整可能とするリクライニング装置1と、後突の際の衝撃を吸収可能とする衝撃吸収ユニット2とを、シートクッションとシートバックBとの間でリクライニング軸1b回りに装着してなる。
通常時においては、ベースプレート3、ベースブラケット4は重ね合って一体的な衝撃ユニット2として、シートクッションのサイドフレームの後端に固定されており、この衝撃ユニット2のベースプレート3に、シートバックがリクライニング装置1を介して連結・支持される。
そして、リクライニング装置1の固定板1aにはべースプレート3が固定され、リクライニング装置1の固定板1aに対する回動板の回動により、シートバックはシートクッションに対して傾動する。
通常時においては、衝撃吸収プレート6は、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の長孔3aに沿って上下方向に移動可能に上方に位置し、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2の長孔4aに沿って上下方向に移動可能に下方に位置している。
衝撃プレート6の下端6bの軸8がベースブラケット4の第2の長孔4aに沿って上方向に移動すると、この軸8がパッチ片9の他端9bに係合当接する。
その時、図3に示す様に、衝撃吸収プレート6の剛性を越えたとき、衝撃吸収プレート6の軸7、8が第1の長孔3a、第2の長孔4a内を移動して近接することによりく字形状の衝撃吸収プレートが折れ曲がりL字形状に変形して衝撃を吸収する。
この衝撃吸収プレート6はその屈曲部6Cが変形起点となる幅狭部として形成されているので、折れ曲がりやすく、スムーズな衝撃吸収ができる。
すなわち、衝撃吸収プレート6の変形による第一段階の衝撃吸収、更なる、衝撃力によるパッチ片9の変形による第二段階の衝撃吸収、即ち、急激な衝撃吸収ではなく、連続的な衝撃吸収により着座者の底付き感がスムーズに行える。
なお、上記ではパッチ片9はベースブラケット4に固定しているが、ベースプレート3に固定することもできる。また、パッチ片9は第2の長孔4a側に設けているが、第1の長孔3a側に設けることもできる。
衝撃吸収プレート6は、その上端6aがベースブラケット14に、その下端6bがベースプレート13にそれぞれ軸着している。
その時、衝撃吸収プレート6の剛性を越えたとき、その上端6aの軸7がベースプレート3に形成した第1の逆T字状孔11の半楕円形状孔11aを移動すると共に、その下端6bの軸8がベースブラケット4に形成した第2のT字状孔12の半楕円形状孔12a内を移動し、それにより、衝撃吸収プレート6の軸7,8が近接するので、く字形の衝撃吸収プレート6がL字形状に折れ曲がることにより、衝撃吸収プレート6を変形させて、第1段階目の衝撃吸収とする。
すなわち、衝撃吸収プレート6の変形による第一段階の衝撃吸収、更なる、衝撃力による衝撃吸収部17,18の変形による第二段階の衝撃吸収、即ち、急激な衝撃吸収ではなく、連続的な衝撃吸収により着座者の底付き感がスムーズに行える。
2は衝撃吸収ユニット
3,13はベースプレート
4,14はベースブラケット
5はシャフト
6は第1の衝撃吸収材たる衝撃吸収プレート
7,8は連結ピンたる軸
9は第2の衝撃吸収材たるパッチ片
17,18は第2の衝撃吸収材たる衝撃吸収部
Claims (3)
- シートバックの傾角をシートクッションに対して調整可能とするリクライニング装置と、衝突の際の衝撃を吸収可能とする衝撃吸収ユニットとを、シートクッションとシートバックとの間でリクライニング軸回りに装着して成る自動車用シートにおいて、
衝撃吸収ユニットは、ベースプレートとベースブラケットとを有して、このベースプレートがリクライニング装置のシートバック側の回転板に対する固定板に固定され、ベースブラケットがシートクッション側の固定端に固定され、
ベースプレートのリクライニング軸後方側は、連結シャフトによりベースブラケットに対して回動可能に連結されるとともに、リクライニング軸前方側は、その一端をベースプレートに、又、その他端をベースブラケットに、個別の連結ピンによりそれぞれ連結された変形可能な第1の衝撃吸収材を介して一体的に支持され、
第1の衝撃吸収材の各端をベースプレート、ベースブラケットにそれぞれ連結する連結ピンは、当該ベースプレート、ベースブラケットに対し、そのベースプレート、ベースブラケットの他方に設けた円弧状長孔を介してそれぞれ挿通され、変形可能な第2の衝撃吸収材が、連結ピンとの係合を可能に、その連結ピンの挿通された円弧状長孔を持つベースプレート、ベースブラケットのいずれかに設けられ、
衝突時、乗員の上体からシートバックに入力された荷重が第1の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、円弧状長孔内での連結ピンの移動を伴って第1の衝撃吸収材を変形させて第1段階目の衝撃吸収とし、その後、円弧状長孔内を移動した連結ピンが第2の衝撃吸収材に係合し、この第2の衝撃吸収材を押圧する荷重が第2の衝撃吸収材の剛性を越えたとき、第2の衝撃吸収材を変形させて第2段階目の衝撃吸収としたことを特徴とする自動車用衝撃吸収シート。 - 第1の衝撃吸収材は、略く字形状に形成され、その屈曲部が、変形起点となる幅狭部として形成された請求項1記載の自動車用衝撃吸収シート。
- 第2の衝撃吸収材は、ベースブラケット表面にその一端の固定された長手板状のパッチ片から成り、このパッチ片の自由端側が、連結ピンとの係合を可能にベースブラケットの円弧状長孔に交差して配置された請求項1又は2記載の自動車用衝撃吸収シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012002852A JP5766621B2 (ja) | 2012-01-11 | 2012-01-11 | 自動車用衝撃吸収シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012002852A JP5766621B2 (ja) | 2012-01-11 | 2012-01-11 | 自動車用衝撃吸収シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013141901A JP2013141901A (ja) | 2013-07-22 |
JP5766621B2 true JP5766621B2 (ja) | 2015-08-19 |
Family
ID=49038712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012002852A Expired - Fee Related JP5766621B2 (ja) | 2012-01-11 | 2012-01-11 | 自動車用衝撃吸収シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5766621B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6611634B2 (ja) * | 2016-02-26 | 2019-11-27 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
JP7419753B2 (ja) | 2019-11-08 | 2024-01-23 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2421277B (en) * | 2004-12-20 | 2009-10-14 | Autoliv Dev | Improvements in or relating to a seat back support mechanism |
JP5521160B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-06-11 | 株式会社タチエス | 車両用衝撃吸収シートの衝撃吸収装置 |
-
2012
- 2012-01-11 JP JP2012002852A patent/JP5766621B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013141901A (ja) | 2013-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4172744B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5328116B2 (ja) | シートフレーム及び車両用シート | |
CN106143241B (zh) | 头枕装置 | |
US8794704B2 (en) | Backrest safety mechanism for car seat | |
JP2019048595A (ja) | 乗物用シート | |
JP5313480B2 (ja) | チルト機構組込みサスペンション機構 | |
JP6614023B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5766621B2 (ja) | 自動車用衝撃吸収シート | |
JP4481305B2 (ja) | 車両シート | |
JP2010522111A (ja) | バックレスト支持機構 | |
JP4477558B2 (ja) | シート | |
JP2019123435A (ja) | 車両用シート構造 | |
JP4014905B2 (ja) | 車両用衝撃吸収シート構造 | |
KR20150063697A (ko) | 차량시트의 후방추돌 충격완화 장치 | |
JP4122444B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP6565311B2 (ja) | 乗物用シート | |
KR101850730B1 (ko) | 차량용 헤드레스트 | |
JP5229524B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JP2013249036A (ja) | エネルギー吸収車両用シート | |
JP2020083173A (ja) | 乗物用シート | |
JP2013184488A (ja) | ヘッドレスト | |
JP2013086646A (ja) | 乗物用シート | |
JP2009279960A (ja) | シートクッション長可変の車両用シート | |
KR20120126867A (ko) | 차량용 시트백프레임 마운팅 브라켓 및 시트프레임 유닛 | |
JP6706195B2 (ja) | ヘッドレスト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5766621 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |