JP2006346870A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 種々の記録媒体を適切な吸着力で搬送ベルトへ吸着させて搬送し、記録を行う。
【解決手段】 記録媒体Pを搬送ベルトVの外周面に静電吸着して搬送する記録媒体搬送手段CVを備えたインクジェット記録装置1であって、搬送ベルトVを正極側及び負極側のいずれか一方に帯電させるベルト帯電手段PS及びSRと、記録媒体Pをベルト帯電手段PS及びSRによって帯電された搬送ベルトVに供給する記録媒体供給手段GRと、記録媒体供給手段GRによって搬送ベルトVに供給される記録媒体Pを、記録媒体Pが搬送ベルトVの外周面に到達するまでの間に、搬送ベルトVの帯電極性とは逆極性に帯電させる記録媒体帯電手段と、記録媒体供給手段GRによって搬送ベルトVに供給される記録媒体Pの移動速度を、記録媒体Pの電気抵抗率の高さに応じて遅くするように制御する移動速度制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 記録媒体Pを搬送ベルトVの外周面に静電吸着して搬送する記録媒体搬送手段CVを備えたインクジェット記録装置1であって、搬送ベルトVを正極側及び負極側のいずれか一方に帯電させるベルト帯電手段PS及びSRと、記録媒体Pをベルト帯電手段PS及びSRによって帯電された搬送ベルトVに供給する記録媒体供給手段GRと、記録媒体供給手段GRによって搬送ベルトVに供給される記録媒体Pを、記録媒体Pが搬送ベルトVの外周面に到達するまでの間に、搬送ベルトVの帯電極性とは逆極性に帯電させる記録媒体帯電手段と、記録媒体供給手段GRによって搬送ベルトVに供給される記録媒体Pの移動速度を、記録媒体Pの電気抵抗率の高さに応じて遅くするように制御する移動速度制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、記録媒体を搬送ベルト上に載置して搬送する搬送装置を備え、この搬送装置で搬送される記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関する。
この種のインクジェット記録装置では、正極側及び負極側のいずれか一方に帯電させた搬送ベルト上に、この搬送ベルトの帯電とは逆極側に帯電させた記録媒体を静電吸着させ、搬送ベルトを駆動して記録媒体を搬送する搬送装置を備えたものがある。
ところで、インクジェット記録装置は、記録媒体上にノズルからインク滴を吐出し、記録媒体上にドットを形成することによって記録が行われる。つまり、インクジェット記録装置は、インク滴でドットを形成することができるものであれば、様々な種類の記録媒体に記録を行うことができるという特徴を有している。
ところで、インクジェット記録装置は、記録媒体上にノズルからインク滴を吐出し、記録媒体上にドットを形成することによって記録が行われる。つまり、インクジェット記録装置は、インク滴でドットを形成することができるものであれば、様々な種類の記録媒体に記録を行うことができるという特徴を有している。
しかしながら、記録媒体の種類が多岐にわたると、記録媒体の種類によってその電気抵抗率が異なってしまうため、記録媒体の帯電条件によっては十分な帯電が得られない場合がある。つまり、記録媒体を搬送ベルトに静電吸着させる上述の搬送装置では、記録媒体の種類によって十分な静電吸着力が得られず、記録媒体が搬送ベルトから浮いてしまい、記録品質が損なわれてしまうことがある。
このような課題を解決する方法として、例えば、電圧の印加によって記録媒体を静電吸着する静電吸着部材を備え、記録媒体の種類に応じて静電吸着部材に印加する電圧を変化させることにより、記録媒体の静電吸着部材に対する吸着力を変化させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来例では、記録媒体の種類ごとに静電吸着部材へ印加する電圧が設定されているので、設定にない新たな種類の記録媒体が登場してきた場合には、都度これに適した新たな印加電圧の設定を追加していかなければならないという煩わしさがあるばかりでなく、新たな印加電圧が記録装置の許容電圧を超えていると、この新たな印加電圧の設定を追加することはできず、新たな種類の記録媒体を十分に静電吸着することができないという未解決の課題がある。
また、記録媒体は、種類が同一であっても温度や湿度などの環境条件の変動によって抵抗値が変化してしまうことがある。すなわち、特許文献1に記載されている従来例では、記録媒体の種類ごとに決まった電圧が静電吸着部材に印加されるため、温度や湿度などの環境条件の変動によって記録媒体の抵抗値が変化してしまった場合には、この記録媒体を十分に静電吸着することができなくなることがあるという未解決の課題もある。
本発明は、上記の未解決の課題に着目してなされたものであり、印加する電圧を増減させることなく、種々の記録媒体を適切な吸着力で搬送ベルトへ吸着させて搬送し、記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、無端状の搬送ベルトを有し、記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に静電気の作用で吸着した状態で搬送する記録媒体搬送手段を備え、該記録媒体搬送手段によって搬送される前記記録媒体にノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記搬送ベルトを正極側及び負極側のいずれか一方に帯電させるベルト帯電手段と、前記記録媒体を前記ベルト帯電手段によって帯電された前記搬送ベルトに供給する記録媒体供給手段と、該記録媒体供給手段によって前記搬送ベルトに供給される前記記録媒体を、当該記録媒体が前記搬送ベルトの外周面に到達するまでの間に、前記搬送ベルトの前記ベルト帯電手段によって帯電された帯電極性とは逆極性に帯電させる記録媒体帯電手段と、前記記録媒体供給手段によって前記搬送ベルトに供給される前記記録媒体の移動速度を、当該記録媒体の電気抵抗率の高さに応じて遅くするように制御する移動速度制御手段と、を備えることを特徴とする。
この第1の発明では、記録媒体供給手段によって搬送ベルトに供給される記録媒体は、搬送ベルトに向かって移動するときの移動速度が移動速度制御手段によって、この記録媒体の電気抵抗率の高さに応じて遅くなるように制御されるとともに、搬送ベルトに到達するまでに記録媒体帯電手段によって帯電される。
つまり、電気抵抗率が異なる2種類の記録媒体では、高い電気抵抗率を有する記録媒体が、低い電気抵抗率を有する記録媒体よりも遅い移動速度で帯電されつつ搬送ベルトに供給される。
つまり、電気抵抗率が異なる2種類の記録媒体では、高い電気抵抗率を有する記録媒体が、低い電気抵抗率を有する記録媒体よりも遅い移動速度で帯電されつつ搬送ベルトに供給される。
従って、記録媒体の帯電に費やす帯電時間をこの記録媒体の電気抵抗率の高さに応じて長くすることができ、電気抵抗率が異なる種々の記録媒体を、これら種々の記録媒体の帯電量がそれぞれの飽和帯電量に近い状態となるように帯電させやすくすることが可能となる。その結果、これら種々の記録媒体を、それぞれ適切な吸着力で搬送ベルトの外周面に吸着させやすくすることが可能となる。
また、帯電させている記録媒体の帯電量が飽和しているにもかかわらず、さらに長い時間をかけて無駄に帯電させてしまうということを避けやすくすることが可能となる。
また、帯電させている記録媒体の帯電量が飽和しているにもかかわらず、さらに長い時間をかけて無駄に帯電させてしまうということを避けやすくすることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記記録媒体供給手段は、少なくとも2つのローラを備え、該2つのローラの外周同士で挟持した前記記録媒体を前記ローラの回転によって前記搬送ベルトへ送り出して供給するように構成され、前記記録媒体帯電手段は、前記2つのローラのそれぞれに設けられる電極と、前記2つのローラが前記記録媒体を挟持した状態で前記電極間に所定の帯電電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、前記移動速度制御手段は、前記ローラの回転速度を制御することで前記移動速度を制御するようになっていることを特徴とする。
この第2の発明では、記録媒体を搬送ベルトへ送り出す2つのローラのそれぞれに電極が設けられており、2つのローラが記録媒体を挟持した状態で、これら電極間に所定の帯電電圧が印加される。そして、移動速度制御手段がローラの回転速度を制御することによって、記録媒体の移動速度が制御されるようになっている。
つまり、記録媒体の搬送ベルトへの供給、移動速度の制御及び記録媒体の帯電がローラを介して行われるようになっているため、このローラの回転速度を制御することで記録媒体の帯電時間を容易に変化させることが可能となるとともに、記録媒体帯電手段を記録媒体供給手段と搬送ベルトとの間に設ける場合に比較して、記録媒体供給手段と搬送ベルトとの間の距離を短く抑えることが可能となる。
つまり、記録媒体の搬送ベルトへの供給、移動速度の制御及び記録媒体の帯電がローラを介して行われるようになっているため、このローラの回転速度を制御することで記録媒体の帯電時間を容易に変化させることが可能となるとともに、記録媒体帯電手段を記録媒体供給手段と搬送ベルトとの間に設ける場合に比較して、記録媒体供給手段と搬送ベルトとの間の距離を短く抑えることが可能となる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記記録媒体の前記電気抵抗率を検出する抵抗検出手段と、該抵抗検出手段によって検出された前記電気抵抗率に基づいて前記移動速度を算出する速度算出手段と、を備え、前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度を前記速度算出手段によって算出された前記移動速度に制御することを特徴とする。
この第3の発明では、移動速度算出手段が、抵抗検出手段によって検出された電気抵抗率に基づいて移動速度を算出し、移動速度制御手段が、記録媒体の移動速度を移動速度算出手段によって算出された移動速度に制御するようになっている。
従って、記録媒体の電気抵抗率が未知である場合や、電気抵抗率が既知であっても温度や湿度等の環境条件の変動によって電気抵抗率が変化してしまった場合などにおいても、記録媒体を適切な帯電量に帯電させやすくすることが可能となる。
従って、記録媒体の電気抵抗率が未知である場合や、電気抵抗率が既知であっても温度や湿度等の環境条件の変動によって電気抵抗率が変化してしまった場合などにおいても、記録媒体を適切な帯電量に帯電させやすくすることが可能となる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記記録媒体の前記電気抵抗率を検出する抵抗検出手段を備え、前記移動速度は、前記電気抵抗率が所定の値で区分された抵抗範囲ごとに所定の速度が設定されており、前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度を前記抵抗検出手段によって検出された前記電気抵抗率の属する前記抵抗範囲に対応した前記移動速度に制御することを特徴とする。
この第4の発明では、移動速度が電気抵抗率の抵抗範囲ごとに設定されており、抵抗検出手段によって検出された電気抵抗率の属する抵抗範囲に対応した移動速度で記録媒体が搬送ベルトに供給される。
従って、移動速度を電気抵抗率に基づいて算出し、その算出した移動速度で記録媒体を搬送ベルトに供給する場合に比較して、インクジェット記録装置の記録処理にかかる時間を低減したり、負担を軽減したりすることが可能となる。
従って、移動速度を電気抵抗率に基づいて算出し、その算出した移動速度で記録媒体を搬送ベルトに供給する場合に比較して、インクジェット記録装置の記録処理にかかる時間を低減したり、負担を軽減したりすることが可能となる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか一の発明において、前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度と前記搬送ベルトの周回速度とが異なる速度であるときに、前記記録媒体が前記搬送ベルトの前記周回速度と同等の速度で前記搬送ベルトに到達するように前記移動速度を制御することを特徴とする。
この第5の発明では、記録媒体は、移動速度が搬送ベルトの周回速度と同等の速度で搬送ベルトに到達する。つまり、記録媒体が搬送ベルトに到達するときには、記録媒体の移動速度と搬送ベルトの周回速度とが同等の速度になっている。
従って、記録媒体が搬送ベルトに到達したときに、この記録媒体と搬送ベルトとがこすれ合って記録媒体や搬送ベルトの帯電量が減少して吸着力が弱まったり、しわが発生した状態で記録媒体が搬送ベルトに吸着してしまったりすることを避けやすくすることが可能となる。
従って、記録媒体が搬送ベルトに到達したときに、この記録媒体と搬送ベルトとがこすれ合って記録媒体や搬送ベルトの帯電量が減少して吸着力が弱まったり、しわが発生した状態で記録媒体が搬送ベルトに吸着してしまったりすることを避けやすくすることが可能となる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか一の発明において、前記移動速度制御手段は、前記記録媒体供給手段が前記記録媒体の前記搬送ベルトへの供給を開始してから当該記録媒体が前記搬送ベルトに到達するまでにかかる時間が、前記電気抵抗率の大きさにかかわらずに所定の時間となるように前記移動速度を制御することを特徴とする。
この第6の発明では、電気抵抗率が高い記録媒体と低い記録媒体とで、記録媒体供給手段が記録媒体の搬送ベルトへの供給を開始してからこの記録媒体が搬送ベルトに到達するまでにかかる時間は同じになる。
従って、記録媒体の電気抵抗率が高くなるにつれ、記録媒体供給手段が記録媒体を搬送ベルトに供給するのにかかる時間が長期化していってしまうことを避けることが可能となる。
従って、記録媒体の電気抵抗率が高くなるにつれ、記録媒体供給手段が記録媒体を搬送ベルトに供給するのにかかる時間が長期化していってしまうことを避けることが可能となる。
本発明の第1実施形態を、ブラック色の記録を行うインクジェット記録装置を例に、図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態におけるインクジェット記録装置1は、平面図である図1(a)及び正面図である図1(b)に示すように、ゲートローラGRと、用紙搬送部CVと、記録ヘッドHDとを備えている。なお、この図1(a)及び図1(b)において、X方向は、記録用紙Pの搬送方向を示し、Y方向は、X方向と直交する方向を示している。
このインクジェット記録装置1は、記録の際に、記録ヘッドHDの移動をともなわずに記録を完了する所謂ライン型インクジェット記録装置である。
本発明の第1実施形態におけるインクジェット記録装置1は、平面図である図1(a)及び正面図である図1(b)に示すように、ゲートローラGRと、用紙搬送部CVと、記録ヘッドHDとを備えている。なお、この図1(a)及び図1(b)において、X方向は、記録用紙Pの搬送方向を示し、Y方向は、X方向と直交する方向を示している。
このインクジェット記録装置1は、記録の際に、記録ヘッドHDの移動をともなわずに記録を完了する所謂ライン型インクジェット記録装置である。
ここで、上記の各構成の詳細を説明する。
ゲートローラGRは、図1(a)及び(b)に示すように、用紙搬送部CVのX方向上流側に配設され、互いに外周を接し合って回転可能に構成された一対のローラGRu及びGRdを備えている。このゲートローラGRは、ローラGRu及びGRdのうちのいずれか一方が用紙供給モータM1によって回転駆動されるようになっており、図示しない用紙供給部から記録用紙PがローラGRu及びGRd間に突き当てられるように供給されると、この記録用紙PのX方向に対する傾き及びY方向の位置ずれを補正するスキュー補正を行ってから、この記録用紙Pを用紙搬送部CVに送り出して供給する。
ゲートローラGRは、図1(a)及び(b)に示すように、用紙搬送部CVのX方向上流側に配設され、互いに外周を接し合って回転可能に構成された一対のローラGRu及びGRdを備えている。このゲートローラGRは、ローラGRu及びGRdのうちのいずれか一方が用紙供給モータM1によって回転駆動されるようになっており、図示しない用紙供給部から記録用紙PがローラGRu及びGRd間に突き当てられるように供給されると、この記録用紙PのX方向に対する傾き及びY方向の位置ずれを補正するスキュー補正を行ってから、この記録用紙Pを用紙搬送部CVに送り出して供給する。
また、これらのローラGRu及びGRdは、図1(b)に示すように、それぞれ、グランドに接続される電極ELuと、用紙帯電電源EPに接続されている電極ELdとを内蔵している。用紙帯電電源EPは、ローラGRu及びGRdが記録用紙Pを挟持した状態で、電極ELd及び電極ELu間に所定電圧を印加するように帯電電圧を発生する。
つまり、ローラGRu及びGRdは、これらローラGRu及びGRd間に挟持した記録用紙Pを帯電させながら用紙搬送部CVへ送り出すようになっている。なお、ゲートローラGRの記録用紙Pへの帯電については、詳細を後述する。
つまり、ローラGRu及びGRdは、これらローラGRu及びGRd間に挟持した記録用紙Pを帯電させながら用紙搬送部CVへ送り出すようになっている。なお、ゲートローラGRの記録用紙Pへの帯電については、詳細を後述する。
用紙搬送部CVは、平面図である図2(a)に示すように、搬送部駆動モータM2から動力が伝達される駆動ローラDSと、この駆動ローラDSに平行且つ駆動ローラDSのX方向上流側に配設される従動ローラFSと、誘電体で構成され、駆動ローラDS及び従動ローラFS間に張設される搬送ベルトVと、搬送ベルトVを帯電させるための電極となる帯電ローラSRと、この帯電ローラSRに印加する電圧を発生するベルト帯電電源PSと、を備えている。
帯電ローラSRは、用紙搬送部CVの正面図である図2(b)に示すように、グランドに接続されている従動ローラFSに、搬送ベルトVを挟んで且つ搬送ベルトVに当接するように対向して配設されている。
帯電ローラSRは、用紙搬送部CVの正面図である図2(b)に示すように、グランドに接続されている従動ローラFSに、搬送ベルトVを挟んで且つ搬送ベルトVに当接するように対向して配設されている。
この用紙搬送部CVは、搬送ベルトVを図2(b)で見て反時計方向に回転させるように駆動ローラDSが搬送部駆動モータM2によって駆動されるとともに、ベルト帯電電源PSが発生する電圧によって、帯電ローラSRと従動ローラFSとの間で帯電される搬送ベルトVの外周面上に記録用紙Pを静電吸着し、この記録用紙Pを搬送方向であるX方向に搬送する。
なお、前述した用紙帯電電源EP及びベルト帯電電源PSは、搬送ベルトVと記録用紙Pとが互いに逆極性になるように、発生する電圧がそれぞれ制御される。
なお、前述した用紙帯電電源EP及びベルト帯電電源PSは、搬送ベルトVと記録用紙Pとが互いに逆極性になるように、発生する電圧がそれぞれ制御される。
また、用紙搬送部CVは、図2(a)及び図2(b)に示すように、搬送ベルトVの回転の原点基準となるインデックス信号を出力するインデックスセンサISを備えている。
このインデックスセンサISは、例えば、フォトインタラプタ等の発光素子及び受光素子を備えた光学式センサで構成され、図2(a)に示すように、搬送ベルトVの一側縁に凸形状に設けられているインデックス部IDによって発光素子及び受光素子間の光軸が遮られると、出力電圧を変化させる。インデックス信号は、この出力電圧の変化を利用するものであり、記録処理などにおける各種の処理を実施するタイミングを計るきっかけとなる。
このインデックスセンサISは、例えば、フォトインタラプタ等の発光素子及び受光素子を備えた光学式センサで構成され、図2(a)に示すように、搬送ベルトVの一側縁に凸形状に設けられているインデックス部IDによって発光素子及び受光素子間の光軸が遮られると、出力電圧を変化させる。インデックス信号は、この出力電圧の変化を利用するものであり、記録処理などにおける各種の処理を実施するタイミングを計るきっかけとなる。
記録ヘッドHDは、底面図である図3に示すように、ブラック色のインク滴を吐出するノズルNZがY方向に所定間隔で距離KYに亘って形成されている。インクジェット記録装置1では、距離KYに亘って配列形成されたノズルNZによって構成されるノズル列が、Y方向における記録可能領域となる。
なお、この図3において、構成をわかりやすく示すため、ノズルNZの大きさを誇張して且つ個数を減じて図示している。また、図3における符号NZPは、記録ヘッドHDのノズルNZが形成されている面であるノズル面を示している。また、記録ヘッドHDとしては、圧電素子、加熱素子等によりインクに圧力を付与してインク滴を吐出する記録ヘッドを採用することができる。
なお、この図3において、構成をわかりやすく示すため、ノズルNZの大きさを誇張して且つ個数を減じて図示している。また、図3における符号NZPは、記録ヘッドHDのノズルNZが形成されている面であるノズル面を示している。また、記録ヘッドHDとしては、圧電素子、加熱素子等によりインクに圧力を付与してインク滴を吐出する記録ヘッドを採用することができる。
上述した構成を有する記録ヘッドHDは、図1(a)及び(b)に示すように、用紙搬送部CV上でノズル面NZPを記録用紙Pの記録面PPに向けて、ノズル面NZPと記録面PPとの間に所定のギャップを保って、且つノズル列が記録用紙PをY方向にまたぐように配設されている。
また、インクジェット記録装置1は、上記の各構成の動作を制御するシステム制御部を有している。このシステム制御部SCは、図4に示すように、外部機器からの記録情報を格納する記録情報格納部BFと、不揮発性のメモリで構成され、後述する用紙抵抗データを記憶する用紙抵抗データ記憶部VDと、記録処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、用紙供給モータM1を制御する用紙供給モータ制御部MD1と、搬送部駆動モータM2を制御する搬送部駆動モータ制御部MD2と、ベルト帯電電源PSを制御するベルト帯電電源制御部PSDと、用紙帯電電源EPを制御する用紙帯電電源制御部EPDと、インデックスセンサISを制御するインデックスセンサ制御部SDと、記録ヘッドHDを制御する記録ヘッド制御部HDDと、を備えている。
次に、ゲートローラGRの記録用紙Pへの帯電について説明する。
ゲートローラGRがローラGRu及びGRd間に記録用紙Pを挟持すると、ローラGRu及びGRdには、図1(b)中のA部を示す拡大図である図5(a)に示すように、記録用紙Pを挟持している領域である所謂ニップ領域NLが形成される。このニップ領域NLでは、ローラGRu及びGRdのそれぞれの外周面が、記録用紙Pの記録面PP及びこの記録面PPとは反対側の面である吸着面PUに接触している。なお、この図5では、ニップ領域NLを誇張して図示している。
ゲートローラGRがローラGRu及びGRd間に記録用紙Pを挟持すると、ローラGRu及びGRdには、図1(b)中のA部を示す拡大図である図5(a)に示すように、記録用紙Pを挟持している領域である所謂ニップ領域NLが形成される。このニップ領域NLでは、ローラGRu及びGRdのそれぞれの外周面が、記録用紙Pの記録面PP及びこの記録面PPとは反対側の面である吸着面PUに接触している。なお、この図5では、ニップ領域NLを誇張して図示している。
そして、この図5(a)に示す状態で、ローラGRd及びGRu間に印加される電圧が所定の値となるように用紙帯電電源EPに帯電電圧を発生させて記録用紙Pに電荷を供給しながら、この記録用紙PをX方向に送り出すと、ニップ領域NLを抜け出た記録用紙Pは、図5(b)に示す距離DLの領域で帯電する。この距離DLの領域は、記録面PPとローラGRuの外周面との間及び吸着面PUとローラGRdの外周面との間のそれぞれに、微小なギャップが存在する領域である。記録用紙Pは、この微小なギャップが存在する領域で帯電されることがわかった。なお、これ以降、この距離DLを離間距離DLと呼び、上述したような構成で記録用紙Pを帯電させることをローラ帯電と呼ぶ。
このようにして、記録用紙Pは、離間距離DLの領域内でゲートローラGRによって帯電が行われる。換言すれば、ローラ帯電では、記録用紙Pを帯電させることができるのは、離間距離DLの領域内のみにおいてである。
ここで、ローラ帯電において、帯電電圧を印加してからの帯電時間と記録用紙Pの帯電量の度合い(表面電位における飽和の度合い)との関係を見ると、図6に示すように、記録用紙Pの体積抵抗率によって帯電量が飽和に至るまでの時間が異なることがわかった。つまり、体積抵抗率が高くなるほど、表面電位が飽和するまでにかかる時間が長くなっていく。
ここで、ローラ帯電において、帯電電圧を印加してからの帯電時間と記録用紙Pの帯電量の度合い(表面電位における飽和の度合い)との関係を見ると、図6に示すように、記録用紙Pの体積抵抗率によって帯電量が飽和に至るまでの時間が異なることがわかった。つまり、体積抵抗率が高くなるほど、表面電位が飽和するまでにかかる時間が長くなっていく。
従って、離間距離DLの領域内でしか記録用紙Pを帯電させることができないローラ帯電では、記録用紙Pを送り出す速度すなわち記録用紙PがX方向に移動する移動速度を一定にした場合、記録用紙Pの帯電量の度合いが体積抵抗率によって異なってしまう。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、記録用紙Pの体積抵抗率に基づいて、記録用紙Pの移動速度を変化させるようになっている。
なお、ローラ帯電では、離間距離DLの値がローラGRd及びGRuの直径によって異なるが、ローラGRd及びGRuの直径をそれぞれ16mmとした本実施形態では、離間距離DLの値が約2mmであることが確認された。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、記録用紙Pの体積抵抗率に基づいて、記録用紙Pの移動速度を変化させるようになっている。
なお、ローラ帯電では、離間距離DLの値がローラGRd及びGRuの直径によって異なるが、ローラGRd及びGRuの直径をそれぞれ16mmとした本実施形態では、離間距離DLの値が約2mmであることが確認された。
次に、このインクジェット記録装置1における記録の動作について、以下に説明する。
インクジェット記録装置1は、外部機器から記録情報及び記録指令を受けると、図4に示すCPUが図7に示す記録処理を開始することによって記録の動作が開始される。
この記録処理では、まず、ステップS1において、搬送部駆動モータ制御部MD2に搬送部駆動指令を出力し、搬送ベルトVが図1(b)で見て反時計方向に回転するように搬送部駆動モータM2を駆動させてステップS2に移行する。
インクジェット記録装置1は、外部機器から記録情報及び記録指令を受けると、図4に示すCPUが図7に示す記録処理を開始することによって記録の動作が開始される。
この記録処理では、まず、ステップS1において、搬送部駆動モータ制御部MD2に搬送部駆動指令を出力し、搬送ベルトVが図1(b)で見て反時計方向に回転するように搬送部駆動モータM2を駆動させてステップS2に移行する。
このステップS2において、図示しない用紙供給部に給紙指令を出力し、この用紙供給部から1枚の記録用紙PをゲートローラGRに供給させてステップS3に移行する。
このステップS3において、図4に示す用紙抵抗データ記憶部VDに記憶されている用紙抵抗データを読み込んでステップS4に移行する。
ここで、記録を実施する記録用紙Pの種類は、外部機器から記録情報とともに送られてくる用紙種類情報に基づいて把握される。
また、用紙抵抗データは、下記表1に示すように、記録用紙Pの種類ごとに、それぞれの種類が有する体積抵抗率を示した構成を有している。
このステップS3において、図4に示す用紙抵抗データ記憶部VDに記憶されている用紙抵抗データを読み込んでステップS4に移行する。
ここで、記録を実施する記録用紙Pの種類は、外部機器から記録情報とともに送られてくる用紙種類情報に基づいて把握される。
また、用紙抵抗データは、下記表1に示すように、記録用紙Pの種類ごとに、それぞれの種類が有する体積抵抗率を示した構成を有している。
このステップS4において、ゲートローラGRによって搬送ベルトVに供給される記録用紙Pの移動速度Pvを算出してステップS5に移行する。
ここで、記録用紙Pに印加する帯電電圧をVoとし、記録用紙Pの表面電位をVhとすると、帯電電圧Voを記録用紙Pに印加してからt秒後の表面電位Vhは、下記(1)式で表される。
Vh=Vo×[1−e×(−t/T)]…(1)
Vh=Vo×[1−e×(−t/T)]…(1)
上記(1)式において、eは自然対数であり、Tは時定数である。この時定数Tは、下記(2)で表される。
T=ε×εo×ρ…(2)
上記(2)式において、εは記録用紙Pの比誘電率であり、εoは真空の誘電率であり、ρは記録用紙Pの体積抵抗率である。
T=ε×εo×ρ…(2)
上記(2)式において、εは記録用紙Pの比誘電率であり、εoは真空の誘電率であり、ρは記録用紙Pの体積抵抗率である。
ここで、t≧4×Tのとき、Vh>0.98×Voとなり、記録用紙Pの表面電位Vhがほぼ飽和状態になることが確認されたため、帯電時間を4×Tとする。
このとき、記録用紙Pの移動速度Pvは、下記(3)式で表される。
Pv=DL/(4×T)…(3)
上記(3)式において、DLは前述した離間距離DLの値である。
このとき、記録用紙Pの移動速度Pvは、下記(3)式で表される。
Pv=DL/(4×T)…(3)
上記(3)式において、DLは前述した離間距離DLの値である。
なお、比誘電率εは、記録用紙Pの種類によって異なる値となるが、その差はわずかであり、上記(1)式における表面電位Vhでは、体積抵抗率ρの違いの方が支配的である。すなわち、記録用紙Pの種類ごとに体積抵抗率ρ及び比誘電率εの両方を変えることは、帯電量の向上に対する寄与率が極めて低いばかりでなく、コスト高を招くということからも好ましくない。従って、本実施形態では、記録用紙Pの種類に応じて比誘電率εの値を変えることなく、所定の値として、種々の記録用紙Pのうちの代表的な種類の値を採用した。
そして、上記のステップS4では、上記(3)式に基づいて記録用紙Pの移動速度Pvを算出してステップS5に移行する。
このステップS5において、移動速度切り換えタイミングTcを算出してステップS6に移行する。
このステップS5において、移動速度切り換えタイミングTcを算出してステップS6に移行する。
ここで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、ゲートローラGRから搬送ベルトVまでの間における記録用紙Pの供給経路を説明する図である図8に示すように、ゲートローラGRによってX方向に送り出される記録用紙Pは、その先端部PHが着地位置LPで搬送ベルトVの外周面に到達する。そして、ゲートローラGRが記録用紙Pの送り出しを開始してから記録用紙Pの先端部PHが着地位置LPに到達するまでにかかる時間である用紙到達時間Trは、予め設定されている記録速度と記録用紙Pのサイズとで決定される。
すなわち、例えば、記録速度をA(枚/分)とし、搬送ベルトVの周回速度をSvとし、記録用紙PのX方向の長さを210mmとすると、用紙到達時間Trは、下記(4)式に基づいて算出される。
Tr=60/A−210/Sv…(4)
ここで、搬送ベルトVの周回速度Svとは、搬送ベルトVの外周面におけるX方向の速度すなわち外周面上に吸着した記録用紙PをX方向に搬送するときの搬送速度である。
すなわち、例えば、記録速度をA(枚/分)とし、搬送ベルトVの周回速度をSvとし、記録用紙PのX方向の長さを210mmとすると、用紙到達時間Trは、下記(4)式に基づいて算出される。
Tr=60/A−210/Sv…(4)
ここで、搬送ベルトVの周回速度Svとは、搬送ベルトVの外周面におけるX方向の速度すなわち外周面上に吸着した記録用紙PをX方向に搬送するときの搬送速度である。
そして、移動速度切り換えタイミングTcは、下記(5)式に基づいて算出される。
Tc=(FG−Sv×Tr)/(Pv−Sv)…(5)
上記(5)式において、FGは、図8に示すゲートローラGRの中心位置GCから着地位置LPまでの間の用紙供給距離である。
すなわち、上記のステップS5では、上記(4)式に基づいて移動速度切り換えタイミングTcを算出してステップS6に移行する。
Tc=(FG−Sv×Tr)/(Pv−Sv)…(5)
上記(5)式において、FGは、図8に示すゲートローラGRの中心位置GCから着地位置LPまでの間の用紙供給距離である。
すなわち、上記のステップS5では、上記(4)式に基づいて移動速度切り換えタイミングTcを算出してステップS6に移行する。
ステップS6において、インデックス信号が入力されたか否かを判定し、入力された(YES)と判定されると、ステップS7に移行し、入力されていない(NO)と判定されると、インデックス信号が入力されるまで待機する。
ステップS7において、ベルト帯電電源制御部PSDにベルト帯電指令を出力し、ベルト帯電電源PSに電圧を発生させてステップS8に移行する。
ステップS7において、ベルト帯電電源制御部PSDにベルト帯電指令を出力し、ベルト帯電電源PSに電圧を発生させてステップS8に移行する。
このステップS8において、図4に示すタイマーTmを起動して時間Tp(以降、計測時間Tpと呼ぶ)の計測を開始し、ステップS9に移行する。
ステップS9において、用紙帯電電源制御部EPDに用紙帯電指令を出力し、用紙帯電電源EPに帯電電圧Voを発生させてステップS10に移行する。
このステップS10において、用紙供給モータ制御部MD1に用紙供給開始指令を出力し、記録用紙Pが移動速度Pvで送り出されるように用紙供給モータM1を駆動させてゲートローラGRに記録用紙Pの搬送ベルトVへの送り出しを開始させてステップS11に移行する。
このステップS11において、計測時間Tpが前述した移動速度切り換えタイミングTcに達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS12に移行し、達していない(NO)と判定されると、移動速度切り換えタイミングTcに達するまで待機する。
このステップS10において、用紙供給モータ制御部MD1に用紙供給開始指令を出力し、記録用紙Pが移動速度Pvで送り出されるように用紙供給モータM1を駆動させてゲートローラGRに記録用紙Pの搬送ベルトVへの送り出しを開始させてステップS11に移行する。
このステップS11において、計測時間Tpが前述した移動速度切り換えタイミングTcに達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS12に移行し、達していない(NO)と判定されると、移動速度切り換えタイミングTcに達するまで待機する。
ステップS12において、用紙供給モータ制御部MD1に移動速度切り換え指令を出力し、移動速度Pvが搬送ベルトVの周回速度Svと同等の速度になるように、用紙供給モータM1の駆動速度を制御させてステップS13に移行する。
このステップS13において、計測時間Tpが記録開始時間Tkに達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS14に移行し、達していない(NO)と判定されると、記録開始時間Tkに達するまで待機する。
ステップS14において、記録ヘッド制御部HDDに記録指令を出力し、記録ヘッドHDに、記録情報に基づく記録を開始させてステップS15に移行する。
このステップS13において、計測時間Tpが記録開始時間Tkに達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS14に移行し、達していない(NO)と判定されると、記録開始時間Tkに達するまで待機する。
ステップS14において、記録ヘッド制御部HDDに記録指令を出力し、記録ヘッドHDに、記録情報に基づく記録を開始させてステップS15に移行する。
このステップS15において、1枚の記録用紙Pへの記録が終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されると、ステップS16に移行し、終了していない(NO)と判定されると、この1枚の記録用紙Pへの記録が終了するまで待機する。
ステップS16において、タイマーTmをリセットしてステップS17に移行する。
ステップS16において、タイマーTmをリセットしてステップS17に移行する。
このステップS17において、図示しない排紙部に排紙指令を出力し、この排紙部に記録が終了した記録用紙Pをインクジェット記録装置1外へ排出させてステップS18に移行する。
このステップS18において、記録情報のすべてに対する記録が終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されると、処理を終了し、終了していない(NO)と判定されると、ステップS2に移行する。
このステップS18において、記録情報のすべてに対する記録が終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されると、処理を終了し、終了していない(NO)と判定されると、ステップS2に移行する。
なお、この第1実施形態において、用紙搬送部CVが記録媒体搬送手段に対応し、ベルト帯電電源PS及び帯電ローラSRがベルト帯電手段に対応し、ゲートローラGRが記録媒体供給手段に対応し、電極ELd及びELu並びに用紙帯電電源EPが記録媒体帯電手段に対応し、図7に示す記録処理におけるステップS5及びS12の処理が移動速度制御手段に対応している。
第1実施形態のインクジェット記録装置1では、記録用紙Pは、ゲートローラGRのローラGRu及びGRdのそれぞれに内蔵された電極ELu及びELd間に、所定の帯電電圧Voが印加されることによって帯電されつつ、記録用紙Pの種類に対応する体積抵抗率に基づいて算出される移動速度Pvで、ゲートローラGRから搬送ベルトVに送り出される。つまり、ローラ帯電に費やすことができる帯電時間が、記録用紙Pの体積抵抗率の高さに応じて長くなるようになっている。
従って、体積抵抗率が異なる種々の記録用紙Pのそれぞれを、帯電電圧Voを変化させなくても、十分に帯電させてから搬送ベルトVに到達させることができ、適切な吸着力で搬送ベルトVに吸着させて搬送することが可能となる。
また、記録用紙Pの移動速度Pvが記録用紙Pの体積抵抗率に基づいて算出されるため、記録用紙Pを適切な帯電時間で帯電させることができ、必要以上に長い時間をかけて帯電させてしまい、時間や電力を無駄に消費してしまうということを避けることが可能となる。
また、記録用紙Pの移動速度Pvが記録用紙Pの体積抵抗率に基づいて算出されるため、記録用紙Pを適切な帯電時間で帯電させることができ、必要以上に長い時間をかけて帯電させてしまい、時間や電力を無駄に消費してしまうということを避けることが可能となる。
また、移動速度切り換えタイミングTcで移動速度Pvが搬送ベルトVの周回速度Svと同等の速度に切り換えられるようになっているため、記録用紙Pを周回速度Svと同等の速度で搬送ベルトVの外周面に到達させることができ、記録用紙Pと搬送ベルトVとがこすれ合うことを避けることが可能となる。すなわち、記録用紙Pや搬送ベルトVの帯電量が減少して吸着力が弱まったり、記録用紙Pにしわやスキューが発生した状態で搬送ベルトVに吸着してしまったりすることを避けることが可能となる。
本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
第2実施形態のインクジェット記録装置10は、正面図である図9に示すように、電極ELuとグランドとの間に流れる電流値を検出する電流センサCSを備え、ブロック図である図10に示すように、この電流センサCSを制御する電流センサ制御部CSDを備えている。つまり、第2実施形態のインクジェット記録装置10は、電流センサCS及び電流センサ制御部CSDを備え、図4に示す用紙抵抗データ記憶部VDが省略されていることを除いては第1実施形態のインクジェット記録装置1と同様の構成を有している。
従って、第1実施形態に対応する部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態のインクジェット記録装置10は、正面図である図9に示すように、電極ELuとグランドとの間に流れる電流値を検出する電流センサCSを備え、ブロック図である図10に示すように、この電流センサCSを制御する電流センサ制御部CSDを備えている。つまり、第2実施形態のインクジェット記録装置10は、電流センサCS及び電流センサ制御部CSDを備え、図4に示す用紙抵抗データ記憶部VDが省略されていることを除いては第1実施形態のインクジェット記録装置1と同様の構成を有している。
従って、第1実施形態に対応する部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態のインクジェット記録装置10は、ゲートローラGRがローラGRu及びGRd間に記録用紙Pを挟持した状態で用紙帯電電源EPに帯電電圧を発生させたときに、電流センサCSによって検出される電流値に基づいて、この記録用紙Pの体積抵抗率を算出するようにしたものである。
インクジェット記録装置10における記録処理の流れを以下に説明する。
インクジェット記録装置10は、外部機器から記録情報を受けると、図10に示すCPUが図11に示す記録処理を開始する。
この記録処理では、まず、ステップS31において、搬送部駆動モータ制御部MD2に搬送部駆動指令を出力し、搬送ベルトVが図9で見て反時計方向に回転するように搬送部駆動モータM2を駆動させてステップS32に移行する。
インクジェット記録装置10は、外部機器から記録情報を受けると、図10に示すCPUが図11に示す記録処理を開始する。
この記録処理では、まず、ステップS31において、搬送部駆動モータ制御部MD2に搬送部駆動指令を出力し、搬送ベルトVが図9で見て反時計方向に回転するように搬送部駆動モータM2を駆動させてステップS32に移行する。
このステップS32において、図示しない用紙供給部に給紙指令を出力し、この用紙供給部から1枚の記録用紙PをゲートローラGRに供給させてステップS33に移行する。
このステップS33において、用紙帯電電源制御部EPDに用紙帯電指令を出力し、用紙帯電電源EPに帯電電圧Voを発生させてステップS34に移行する。
このステップS34において、電流センサ制御部CSDに電流値検出指令を出力し、電流センサCSに電流値Ipを検出させてステップS35に移行する。
このステップS33において、用紙帯電電源制御部EPDに用紙帯電指令を出力し、用紙帯電電源EPに帯電電圧Voを発生させてステップS34に移行する。
このステップS34において、電流センサ制御部CSDに電流値検出指令を出力し、電流センサCSに電流値Ipを検出させてステップS35に移行する。
このステップS35において、用紙帯電電源制御部EPDに用紙帯電停止指令を出力し、用紙帯電電源EPに帯電電圧Voの発生を停止させてステップS36に移行する。
このステップS36において、記録用紙Pの体積抵抗率ρを下記(6)式に基づいて算出してステップS37に移行する。
ρ=(Vo/Ip−Rg)×Sp/Bp…(6)
上記(6)式において、RgはゲートローラGRの抵抗値であり、SpはローラGRu及びGRdのうちの一方と記録用紙Pとの接触面積であり、Bpは記録用紙Pの厚さである。
このステップS36において、記録用紙Pの体積抵抗率ρを下記(6)式に基づいて算出してステップS37に移行する。
ρ=(Vo/Ip−Rg)×Sp/Bp…(6)
上記(6)式において、RgはゲートローラGRの抵抗値であり、SpはローラGRu及びGRdのうちの一方と記録用紙Pとの接触面積であり、Bpは記録用紙Pの厚さである。
ステップS37において、移動速度Pvを前述した(2)式及び(3)式に基づいて算出し、ステップS38に移行する。
このステップS38において、移動速度切り換えタイミングTcを前述した(4)式及び(5)式に基づいて算出してステップS39に移行する。
このステップS38において、移動速度切り換えタイミングTcを前述した(4)式及び(5)式に基づいて算出してステップS39に移行する。
以降、このステップS39からステップS51までの処理は、第1実施形態での図7に示すステップS6からステップS18までの処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
なお、この第2実施形態において、電流センサCS並びに図11に示す記録処理におけるステップS34及びS36の処理が抵抗検出手段に対応し、ステップS37の処理が速度算出手段に対応している。
なお、この第2実施形態において、電流センサCS並びに図11に示す記録処理におけるステップS34及びS36の処理が抵抗検出手段に対応し、ステップS37の処理が速度算出手段に対応している。
第2実施形態のインクジェット記録装置10では、ローラGRu及びGRdが記録用紙Pを挟持した状態で電極ELu及びELd間に帯電電圧Voを印加したときの電流値Ipを検出する電流センサCSを備え、検出された電流値Ipに基づいて記録用紙Pの体積抵抗率ρを算出するようになっている。そして、算出された体積抵抗率ρに基づいて移動速度Pvを算出し、この移動速度Pvで記録用紙PをゲートローラGRから送り出すようになっている。
つまり、記録を行う記録用紙Pの体積抵抗率ρが都度把握され、その体積抵抗率ρに対して最適な移動速度Pvが算出される。従って、未知の種類の記録用紙Pや、温度や湿度等の環境条件の変動によって体積抵抗率が変化してしまった記録用紙Pを、最適な帯電量に帯電させ、最適な吸着力で搬送ベルトVに吸着させて搬送することが可能となる。
なお、第2実施形態では、電流センサCSが検出した電流値Ipに基づいて記録用紙Pの体積抵抗率ρを算出し、この体積抵抗率ρに対して最適な移動速度Pvを算出するようにしたが、これに限定されず、移動速度Pvを、例えば下記表2に示すように、体積抵抗率が所定の値で区分された抵抗範囲ごとに所定の速度が示された移動速度テーブルとして設定しておき、電流値Ipに基づいて算出した体積抵抗率ρが属する抵抗範囲に対応した速度に移動速度Pvを制御するようにしてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、記録用紙Pの移動速度Pvが搬送ベルトVの周回速度Svより遅い場合に、移動速度切り換えタイミングTcに達するまでその移動速度Pvを維持させるようにしたが、これに限定されず、移動速度切り換えタイミングTcに達する前に、移動速度Pvと周回速度Svとの差に応じて移動速度Pvを周回速度Svより速い速度に制御するようにしてもよい。
これにより、記録用紙Pの移動速度Pvが搬送ベルトVの周回速度Svより遅い場合にかかる用紙到達時間Trを、移動速度Pvと周回速度Svとが同等の場合にかかる用紙到達時間Trまで回復させることが可能となり、記録用紙Pの体積抵抗率が高くなるにつれて用紙到達時間Trが長期化していってしまうことを避けることが可能となる。
これにより、記録用紙Pの移動速度Pvが搬送ベルトVの周回速度Svより遅い場合にかかる用紙到達時間Trを、移動速度Pvと周回速度Svとが同等の場合にかかる用紙到達時間Trまで回復させることが可能となり、記録用紙Pの体積抵抗率が高くなるにつれて用紙到達時間Trが長期化していってしまうことを避けることが可能となる。
また、第1及び第2実施形態は、着地位置LPで搬送ベルトVを挟んで従動ローラFSに対向し、且つ搬送ベルトVに当接する圧接ローラを備えた構成としてもよい。この構成によれば、圧接ローラをその外周面と搬送ベルトVとの間に記録用紙Pを挟んだ状態で回転させることで、記録用紙Pの搬送ベルトVへの密着性を高めることが可能となる。
また、第1及び第2実施形態では、ブラック色の記録を行う記録ヘッドHDを備えたライン型インクジェット記録装置を例に説明したが、これに限定されず、これにシアン色、マゼンタ色及びイエロー色を加えた4種類、さらにライトシアン色及びライトマゼンタ色を加えた6種類等、任意の種類の記録ヘッドを備える構成とすることができる。
また、第1及び第2実施形態では、記録ヘッドHDを、ノズルNZの配列方向をY方向に向けて配設するようにしたが、これに限定されず、X方向と交差する任意の方向に向けて配設するようにしてもよい。この場合、記録用紙Pの搬送方向から見たノズルピッチを短く設定することができ、Y方向における記録解像度を高めることが可能となる。
また、記録媒体は記録用紙Pに限らず、インク滴が付着してドットを形成できるものであれば、任意の記録媒体を適用することができる。
また、第1及び第2実施形態では、用紙搬送部CVをライン型インクジェット記録装置に適用した例を説明したが、これに限定されず、記録ヘッドを記録用紙Pの搬送方向に直交するY方向に走査させながら記録を行うシリアル型インクジェット記録装置に適用することもできる。
また、第1及び第2実施形態では、用紙搬送部CVをライン型インクジェット記録装置に適用した例を説明したが、これに限定されず、記録ヘッドを記録用紙Pの搬送方向に直交するY方向に走査させながら記録を行うシリアル型インクジェット記録装置に適用することもできる。
1,10…インクジェット記録装置、CV…用紙搬送部、V…搬送ベルト、PS…ベルト帯電電源、GR…ゲートローラ、GRu,GRd…ローラ、ELu,ELd…電極、EP…用紙帯電電源、CS…電流センサ。
Claims (6)
- 無端状の搬送ベルトを有し、記録媒体を前記搬送ベルトの外周面に静電気の作用で吸着した状態で搬送する記録媒体搬送手段を備え、該記録媒体搬送手段によって搬送される前記記録媒体にノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記搬送ベルトを正極側及び負極側のいずれか一方に帯電させるベルト帯電手段と、
前記記録媒体を前記ベルト帯電手段によって帯電された前記搬送ベルトに供給する記録媒体供給手段と、
該記録媒体供給手段によって前記搬送ベルトに供給される前記記録媒体を、当該記録媒体が前記搬送ベルトの外周面に到達するまでの間に、前記搬送ベルトの前記ベルト帯電手段によって帯電された帯電極性とは逆極性に帯電させる記録媒体帯電手段と、
前記記録媒体供給手段によって前記搬送ベルトに供給される前記記録媒体の移動速度を、当該記録媒体の電気抵抗率の高さに応じて遅くするように制御する移動速度制御手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記記録媒体供給手段は、少なくとも2つのローラを備え、該2つのローラの外周同士で挟持した前記記録媒体を前記ローラの回転によって前記搬送ベルトへ送り出して供給するように構成され、
前記記録媒体帯電手段は、前記2つのローラのそれぞれに設けられる電極と、前記2つのローラが前記記録媒体を挟持した状態で前記電極間に所定の帯電電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、
前記移動速度制御手段は、前記ローラの回転速度を制御することで前記移動速度を制御するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記記録媒体の前記電気抵抗率を検出する抵抗検出手段と、
該抵抗検出手段によって検出された前記電気抵抗率に基づいて前記移動速度を算出する速度算出手段と、を備え、
前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度を前記速度算出手段によって算出された前記移動速度に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。 - 前記記録媒体の前記電気抵抗率を検出する抵抗検出手段を備え、
前記移動速度は、前記電気抵抗率が所定の値で区分された抵抗範囲ごとに所定の速度が設定されており、
前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度を前記抵抗検出手段によって検出された前記電気抵抗率の属する前記抵抗範囲に対応した前記移動速度に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。 - 前記移動速度制御手段は、前記記録媒体の前記移動速度と前記搬送ベルトの周回速度とが異なる速度であるときに、前記記録媒体が前記搬送ベルトの前記周回速度と同等の速度で前記搬送ベルトに到達するように前記移動速度を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記移動速度制御手段は、前記記録媒体供給手段が前記記録媒体の前記搬送ベルトへの供給を開始してから当該記録媒体が前記搬送ベルトに到達するまでにかかる時間が、前記電気抵抗率の大きさにかかわらずに所定の時間となるように前記移動速度を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005171958A JP2006346870A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005171958A JP2006346870A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006346870A true JP2006346870A (ja) | 2006-12-28 |
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ID=37643226
Family Applications (1)
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JP2005171958A Withdrawn JP2006346870A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェット記録装置 |
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JP (1) | JP2006346870A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010201880A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005171958A patent/JP2006346870A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
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