JP2006345930A - タイルカーペット - Google Patents

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Abstract

【課題】 湾曲したり反りを生じたりすることのないタイルカーペットを提供することを目的とする。
【解決手段】 竹製の多数本の線状材5を平行かつ密に配設した表面材1と、表面材1の裏面に接着される薄シート体6と、床面Fに対応して敷設される不織布等の裏面材3とを、備えた全体正方形のタイルカーペットに於けるものである。かつ、網代編み状として直交して編まれた竹製の多数の帯状部材4a,4bから成る歪吸収層2を、薄シート体6と裏面材3との間に介装したものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、タイルカーペットに関する。
従来、床面に敷設されるタイルカーペットには、弾性シート体の表面に竹又は籐から成る線状の部材を多数本平行に並べて作製したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−25705号公報
しかし、従来のタイルカーペットに使用される天然素材であるところの竹又は籐は、湿度の変化に伴って変形し易く、例えば乾燥すると、図9に示すように、角部が反り上がったり中間部が盛り上がったりして湾曲する欠点があった。そして、床に敷設したタイルカーペットが湾曲すると、床に凹凸が生じ、見た目に悪く、つまずく虞を生じ、また、タイルカーペットが床から剥がれ易くなるという問題があった。
そこで、本発明は、湾曲したり反りを生じたりすることのないタイルカーペットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るタイルカーペットは、竹製又は籐製の多数本の線状材を平行かつ密に配設した表面材と、該表面材の裏面に接着される薄シート体と、床面に対応して敷設される不織布等の裏面材とを、備えた全体正方形のタイルカーペットに於て、四つ目編み状乃至網代編み状として直交して編まれた竹製又は木製の多数の帯状部材から成る歪吸収層を、上記薄シート体と上記裏面材との間に介装したものである。
また、多数の上記帯状部材の互いに重なり合う部位が、相互に不十分接着乃至非接着とした。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係るタイルカーペットによれば、歪吸収層にて、表面材が湾曲するのを防止することができる。
即ち、タイルカーペットが、乾燥状態と過湿状態の間で湿度が変化すると、表面材を形成する天然素材の線状材の(長さや幅等の)寸法が変化して表面材と裏面材との間に相対的な内部応力を生じるが、歪吸収層の帯状部材がその内部応力を分散・吸収する。つまり、直交して編まれた帯状部材が相互に微小のずれを生ずることを許容し、上記内部応力を分散・吸収することができる。このことにより、タイルカーペットが湾曲したり反りを生じたりすることを防止できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
本発明の第1の実施の形態に於て、図1に示すように、タイルカーペット10は、全体が正方形に形成され、竹製又は籐製の多数本の線状材5を平行かつ密に配設した表面材1を有している。
図2に於て、タイルカーペット10は、表面材1の裏面に接着される薄シート体6と、床面Fに対応して敷設される不織布等の裏面材3とを、備えている。
さらに、薄シート体6と裏面材3との間には、歪吸収層2が介装されている。
図4又は図5に示すように、歪吸収層2は、竹製又は木製の多数の帯状部材4a,4bを編んで面状に形成されたものであり、帯状部材4a,4bは網代編み状に直交して編まれている。さらに、帯状部材4a,4bの互いに重なり合う部位Aは、相互に不十分接着乃至非接着とされている。ここで、不十分接着とは、直交する帯状部材4a,4bの重なり合う部位Aの10%未満の面積に、接着剤が付着し接着した状態をいうものと定義する。このような10%未満の接着状態下では、重なり合った帯状部材4a,4bが互いに僅かにずれ動くことができる(接着)状態となる。言い換えれば、不十分接着とは、薄シート体6又は裏面材3に歪吸収層2を接着する際に、重なり合う帯状部材4a,4bの間に接着剤が侵入したことによる意図しない接着であり、意図的に重なり合った帯状部材4a,4bどうしを強固に接着する場合は含まれない。
本発明のタイルカーペット10の作製の方法としては、図3に示すように、まず、正方形の薄シート体6の一面(表面)に多数本の線状材5を平行かつ密に並べて接着し、表面側中間材7を作製する(図4参照)。また、線状材5は、その上面が滑らかな凸曲面に形成され、その横断面形状は矩形の下部と横倒弓状の上部とを有するカップケーキ形に形成されている(図2参照)。なお、多数本の線状材5どうしは接着されていない。
次に、図4に於て、予め帯状部材4a,4bを編んで作製した歪吸収層2と、裏面材3とを、接着し、歪吸収層2の表て面側に表面側中間材7を接着する。このようにして、タイルカーペット10は作製される。また、裏面材3の素材としては、合成繊維から成る不織布や、ゴム又は軟質プラスチックである。
なお、歪吸収層2に、表面側中間材7と裏面材3を接着する順序はどちらが先に行われてもよい。
また、歪吸収層2は帯状部材4a,4bを編んで形成されているため、その両面は平面状とはならずに凹凸が生じる。つまり、図2に示すように、歪吸収層2は表面側中間材7及び裏面材3と(凸部15に於て)部分的に接着され、表面側中間材7及び裏面材3と歪吸収層2の凹部16との間には空気層8が存在している。
歪吸収層2の帯状部材4a,4bが竹製である場合、その作製方法について説明する。 図7(a)に於て、竹Bを周方向に所定ピッチにひかれた仮想の径方向切断線12に沿って長手方向に切断して、所定の長さの切断片9を形成する。
次に、仮想線13で示すように、切断片9から両側端、表て面、裏面を切り捨て、同図(b)に示す横断面長方形の帯板片11を作製する。
そして、帯板片11の横断面の長辺に平行にひかれた仮想の切断線14に沿って、帯板片11を長手方向にスライスし、帯状部材4を作製する。
また、帯状部材4は、その長手方向に繊維が伸びて配置されている。
次に、本発明の第2の実施の形態に於て、図1と図2に示すように、竹製又は籐製の多数本の線状材5を平行かつ密に配設した表面材1と、表面材1の裏面に接着される薄シート体6と、床面Fに対応して敷設される不織布等の裏面材3とを、備えている。また、薄シート体6と裏面材3との間には、歪吸収層2が介装されている。
そして、図6に示すように、歪吸収層2は、竹製又は木製の多数の帯状部材4a,4bを編んで面状に形成されたものであり、帯状部材4a,4bは四つ目編み状に直交して編まれている。また、帯状部材4a,4bの互いに重なり合う部位Aは、相互に不十分接着乃至非接着とされている。
上述した本発明のタイルカーペットの使用方法(作用)について説明する。
図8に示すように、床面Fに本発明のタイルカーペット10を敷設する。そして、タイルカーペット10を乾燥状態と過湿状態の湿度が変化する環境下に置くと、図1に於て、表面材1を形成する天然素材(竹製又は籐製)の線状材5の(長さや幅等の)寸法が変化し、表面材1と裏面材3との間に相対的な内部応力が生じる。このとき、図2又は図5に於て、帯状部材4a,4bが相互に重なり合う部位Aで、その内部応力を分散・吸収する。つまり、直交して編まれた帯状部材4a,4bが相互に微小のずれを生ずることを許容し、上記内部応力を分散・吸収する。
以上のように、本発明のタイルカーペットは、竹製又は籐製の多数本の線状材5を平行かつ密に配設した表面材1と、表面材1の裏面に接着される薄シート体6と、床面Fに対応して敷設される不織布等の裏面材3とを、備えた全体正方形のタイルカーペットに於て、四つ目編み状乃至網代編み状として直交して編まれた竹製又は木製の多数の帯状部材4a,4bから成る歪吸収層2を、薄シート体6と裏面材3との間に介装したので、歪吸収層2にて、表面材1が湾曲するのを防止することができる。
即ち、タイルカーペット10が、乾燥状態と過湿状態の間で湿度が変化すると、表面材1を形成する天然素材の線状材5の(長さや幅等の)寸法が変化して表面材1と裏面材3との間に相対的な内部応力を生じるが、歪吸収層2の帯状部材4a,4bがその内部応力を分散・吸収する。つまり、直交して編まれた帯状部材4a,4bが相互に微小のずれを生ずることを許容するので、上記内部応力を分散・吸収することができる。このことにより、タイルカーペット10が湾曲したり反りを生じたりすることを防止できる。
また、多数の帯状部材4a,4bの互いに重なり合う部位Aが、相互に不十分接着乃至非接着としたので、帯状部材4a,4bの互いに重なり合う部位Aにて、タイルカーペット10に生じる内部応力を分散・吸収することができる。
即ち、乾燥状態と過湿状態の間で湿度が変化すると、表面材1を形成する天然素材の線状材5の(長さや幅等の)寸法が変化して表面材1と裏面材3との間に相対的な内部応力を生じるが、歪吸収層2の帯状部材4a,4bが、互いに重なり合う部位Aにてその内部応力を分散・吸収する。つまり、直交して編まれた帯状部材4a,4bが相互に微小のずれを生ずることを許容するので、上記内部応力を分散・吸収することができる。このことにより、タイルカーペット10が湾曲したり反りを生じたりすることを防止できる。
本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。 側面図である。 説明用の斜視図である。 説明用の分解斜視図である。 歪吸収層の平面図である。 第2の実施の形態に於ける歪吸収層の平面図である。 説明用の斜視図であって、(a)は竹から帯板片を作製する方法を示す説明 用の斜視図、(b)は帯板片から帯状部材を作製する方法を示す説明用斜視図である 。 説明用の斜視図である。 従来のタイルカーペットの斜視図である。
符号の説明
1 表面材
2 歪吸収層
3 裏面材
4a,4b 帯状部材
5 線状材
6 薄シート体
A 重なり合う部位
F 床面

Claims (2)

  1. 竹製又は籐製の多数本の線状材(5)を平行かつ密に配設した表面材(1)と、該表面材(1)の裏面に接着される薄シート体(6)と、床面(F)に対応して敷設される不織布等の裏面材(3)とを、備えた全体正方形のタイルカーペットに於て、
    四つ目編み状乃至網代編み状として直交して編まれた竹製又は木製の多数の帯状部材(4a)(4b)から成る歪吸収層(2)を、上記薄シート体(6)と上記裏面材(3)との間に介装したことを特徴とするタイルカーペット。
  2. 多数の上記帯状部材(4a)(4b)の互いに重なり合う部位(A)が、相互に不十分接着乃至非接着とした請求項1記載のタイルカーペット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN104799665A (zh) * 2015-05-17 2015-07-29 俞金慧 一种可变桌子式地毯

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