JP2020094479A - 完成畳とその施工方法 - Google Patents

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Maya Tsunoishi
真弥 角石
裕太 秋葉
Yuta Akiba
裕太 秋葉
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Abstract

【課題】現場での切断加工が容易、且つ切断箇所の補修なしでそのまま敷設出来、しかも湿気や加温による畳表のたるみや反りが生じない完成畳を提供する。【解決手段】完成畳Aは、畳床3、畳表1、及びクッション材4とで構成される。畳床3はインシュレーションボード30の表裏両面、又は裏面に非伸縮性シート31が接着されている。畳表1は、裏打ち材2を介して畳床3の上面3a及びその4つの側面3bに亙って接着一体化されている。クッション材4は、畳床3の下面に接着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、工場で規格に従って畳として完成させ、フローリング床の上に敷いてその一部を畳の間にしたり、洋間を改装(フローリング撤去)して畳を敷くなどの用途に用いられ、或いは床暖房やスラブ直貼りなど寸法安定性を要求される用途で、カットや割り付けの容易な完成畳に関し、更にはこの完成畳の施工方法に係る。
完成畳は、上記のように、工場で規格に従って定形(例えば、厚さ12mmで880mm×880mmの正方形)に形成されており、部屋に合わせて現場で適宜切断されて敷設される。そして、用途としては、床暖房部材(床下地の上に電気ヒータや温水チューブを内蔵した温水マットなどの温熱部材を敷設し、該温熱部材の上に敷設される)や、スラブの上に直貼りで用いられる。
それ故、完成畳には、第1には、施工状態に合わせて現場での切断が容易であり且つ切断箇所の畳表のほつれがないこと、第2には、湿気や、床暖房の加温時の熱による敷設された完成畳に大きな伸びがなく、畳表にたるみや反りが発生しないことが要求される。
特許文献1に記載された薄畳(完成畳)は、内在するセル(畳床に相当)のアスペクト比Dz/Dxyの平均値が1.1〜4.0であり、かつ発泡倍率が3〜20倍であるポリオレフィン系樹脂発泡体シートの少なくとも片面に、5〜20倍に延伸された厚み100〜2000μmのポリオレフィン系樹脂シート(畳表に相当)が積層されてなり、曲げ弾性限界の歪みが0.2%以上である複合発泡体を畳床として用いる薄畳である。
特許文献2に記載された薄畳(完成畳)は、全厚が7〜25mmで、その上面から側面を覆う畳表を畳床に縫い付け、更に畳表の縁に畳縁を縫い付けて一体化されている。畳床(密度0.02〜0.5g/cm、曲げ弾性率が6000kgf/cm以上とした、発泡板とベニヤ板の積層板状体とこれに接着された繊維強化樹脂シートとで構成されている)と、その上面にクッション層、その下面に厚紙と裏打ち材とを畳床構成材の裏打ちとして配置されている部材である。
特許文献3に記載された薄畳(完成畳)は、薄板状の繊維質芯材の上面に畳表が被着され、前記繊維質芯材の下面に防水薄膜が設けられたものである。この薄畳は面ファスナを介して、内部に温水パイプが配設された床パネルに設置される床暖房用のものである。
特開2003−48288号公報 特開平11−336307号公報 実開昭57−184410号公報
特許文献1に記載の薄畳は、畳床や畳表としてポリオレフィン系樹脂が使用されている。ポリオレフィン系樹脂は、熱による伸縮が大きいので、床暖房の熱によって薄畳が伸縮する。その結果、薄畳に反りや突き上げなどの変形が生じたり、床暖房をしない場合には縮んで目隙が生じるなど不具合が発生することがある。
特許文献2に記載の薄畳は、畳床の上面に敷かれた畳表が畳床の4周に縫い付けられ、更に縫い付けられた畳表の縁の上面から裏面にかけて畳縁が縫い付けられている。
薄畳の施工は、上記のように設置場所に合わせての薄畳の割り付け(レイアウト)と、その割り付けに合わせて現場でのカッターナイフのような簡便な切断手工具による簡便な薄畳のカットが求められる。
特許文献2の薄畳では、畳床の上面から側面にかけて畳表が敷かれ、更にその縁の上面から裏面にかけて畳縁が縫い付けられているため、カットするとカット部分から畳表がほつれるので、補修用の畳縁を縫い付けるなどカット部分の補修作業が必要となる。このような作業は専用の作業場でしか行えない。換言すれば、現場で自由なカットが出来ない。また、畳床構成材としてベニヤ板を使用しているので、カッターナイフのような簡便な切断手工具による簡便なカットも出来ない。
また、上記薄畳は、ずれ止めのために床下地材や床暖房部材の上に両面テープを利用してこれらに固定することが行われているが、完成畳を交換する際に両面テープの一部が完成畳に付着したまま床下地材や床暖房部材から剥がれてしまうことがある。特に、床暖房部材の上に敷設する場合には両面テープの粘着力が強過ぎるため、床暖房部材の表面部材が剥離するなど、破損の原因になることがあった。また、上記の場合、両面テープの粘着力が強過ぎるため完成畳の交換時の剥離や残った両面テープの貼り換えに難渋していた。
そこで、特許文献3の薄畳では、両面テープに代えて面ファスナを用いて施工するようになっている。この面ファスナはループ側部材とフック側部材の2部材で構成されている。面ファスナの2部材の鈎着における接合力は、この2部材を床下地材(床暖房部材)と薄畳の裏面に粘着させる両面テープの粘着力よりも弱いため、その脱着は両面テープに比べて容易に行うことができる。
しかしながら、この2部材で構成されている面ファスナを用いて、薄畳を床下地材や床暖房部材に取り付ける場合、薄畳のフック側部材と床下地材側のループ側部材との位置合わせを確実に行う必要があり、施工がかなり手間であるという問題があった。
本発明はこのような従来の完成畳である薄畳の問題点を解決するためになされたもので、第1に現場での簡便な切断手工具による切断加工が容易、且つ切断箇所の補修なしでそのまま敷設出来、第2に湿気や加温による畳表のたるみや反りが生じない完成畳を提供することをその第1の目的とし、第3には施工手間を大幅に削減することができる薄畳の施工方法を提供することを第2の目的とする。
請求項1に記載の完成畳A(図1、図2)は、
インシュレーションボード30の表裏両面30a・30c、又は裏面30cに非伸縮性シート31が接着された畳床3と、
裏打ち材2を介して前記畳床3の上面3a及びその4つの側面3bに亙って接着一体化された畳表1と、
前記畳床3の下面3cに接着されたクッション材4とで構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の完成畳Aは、その追加形態(図3)で、
請求項1に記載の完成畳Aにおいて、クッション材4の下面全面に更に不織布5が敷設されて接着され、前記クッション材4に対する前記不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック側部材40aのフック42に鈎着されるループ5cが形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の完成畳Bは、別の実施形態(図4、図5)で、
インシュレーションボード30の表裏両面30a・30c、又は裏面30cに非伸縮性シート31が接着された畳床3と、
前記畳床3の上面3aの全面に敷設されて接着されたクッション材4と、
前記畳床3の下面3c全面に敷設されて接着された不織布5と、
裏打ち材2を介して前記クッション材4の上面4a及び前記クッション材4と前記畳床3の4つの側面4b(3b)、又は前記クッション材4或いは前記畳床3の4つの側面4b(3b)に接着一体化された畳表とで構成され、
前記不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック側部材40aのフック42に鈎着されるループ5cが形成されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3に記載の完成畳A・Bにおいて、
前記非伸縮性シート31は、ガラス繊維配合ポリプリピレンシート、ガラス繊維配合紙、またはガラス繊維配合不織布であることを特徴とする。
請求項5は、請求項2〜4のいずれかに記載の完成畳A・Bの施工方法(図3〜図7)で、
完成畳A・Bが敷設される床面8に、フック42が立設されている面ファスナ40のフック側部材40aを接着し、
前記フック側部材40aの上から請求項2〜4のいずれかに記載の完成畳A・Bを敷設して、前記フック42を前記完成畳A・Bの裏面の不織布5のループ5cに鈎着することを特徴とする。
本発明は、完成畳A・Bの構成部材全てが全面において接着一体化されているので、どの部分で切断しても、構成部材同士が分離することがない。特に切断面Mにおける畳表1の解れがない。
畳床3が、非伸縮性シート31を貼着したインシュレーションボード30で形成されているので、寸法安定性が高く、室内の湿気や床暖房の熱による完成畳A・B間での目隙や、完成畳A・Bの変形による突き上げ或いは反りをなくすことが出来る。加えて畳床3にインシュレーションボード30を用いているので、カッターナイフなどの簡易切断道具による現場での簡易な切断が可能である。
畳表1の全面に亙って裏打ち材2を接着しているので、畳表1の縮みを抑制でき、畳A・Bの反りを抑制できる。
完成畳Aの場合、床面(スラブや床暖房器具)8に接するクッション材4により、床面8の不陸を吸収でき、歩行感を高めることが出来る。完成畳Bの場合、畳表1の直下にクッション材4を設けているので、歩行感をさらに高めることができる。そして、不織布5が不陸吸収を可能にする。
請求項2〜4に記載の畳A・Bの不織布5の裏面にはループ5cが設けられているので、雌雄一対の面ファスナを用いて床面に完成畳を敷設する場合のような従来例に求められた雌雄の面ファスナの正確な位置合わせを行う必要がなく、前記完成畳A・Bの設置場所の適所に面ファスナ40のフック側部材40aを貼り付け、その上から前記完成畳A・Bを敷設すればフック側部材40aのループ5cが前記完成畳A・Bの裏面の不織布5に鈎着して固定することになる。また、張り替えや割り付け変更で一旦敷設した完成畳A・Bを引っ張れば上記鈎着が容易に外れ、変更が容易になる。このようにこの完成畳A・Bの敷設は従来に比べて大幅に簡便となる。
本発明の完成畳(実施形態1)の切断状態を示す一部切欠斜視図である。 図1の完成畳の施工状態の断面図である。 図1の完成畳の変形例の施工状態の断面図である。 本発明の完成畳(実施形態2)の切断状態を示す一部切欠斜視図である。 図4の完成畳の施工状態の断面図である。 本発明の完成畳の面ファスナの施工前の状態を示す部分拡大図である。 本発明の完成畳の面ファスナの施工後の状態を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の完成畳は図1〜3に示す場合(完成畳A:実施形態1)、図4〜5に示す場合(完成畳B:実施形態2)の2通りがある。
実施形態1の完成畳Aは、図1に示す通りの構造で、正方形或いは長方形の畳床3と、裏打ち材2を介して該畳床3の上面3a及び4つの側面3bに全面接着された畳表1、及び前記畳床3の下面3cに接着されたクッション材4とで構成されている。折り曲げられた畳表1の四周の端面1tは、クッション材4の上面4aに接着されている。本発明の完成畳Aの厚みは9mm〜30mm、大きさは通常の畳(江戸間1760mm×880mm)の1畳又は半畳の大きさである。ここで使用される完成畳Aは半畳の大きさで、その厚みは12mm、縦横の寸法が880mm×880mmの正方形である。なお、図1及び図4は、完成畳A・Bの内部構造を示すために切断状態で示している。
畳床3は、正方形又は長方形板状のインシュレーションボード30と、その上下両面30a・30c、或いは下面30c側に非伸縮性シート31が全面接着されて構成されている。
インシュレーションボード30は、主に木材などの植物繊維を板状に成形した繊維板で、密度が0.35g/cm未満のものをいう。ここで使用されるインシュレーションボード30の厚さは5〜20mmである。)
非伸縮性シート31としては、例えば、ガラス繊維配合ポリプロピレンシートやガラス繊維配合紙、またはガラス繊維配合不織布などが挙げられる。
ガラス繊維配合ポリプロピレンシートは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料である。ポリプロピレン樹脂の優れた特性とガラス繊維の強度・耐熱性が複合化され、耐熱性に優れている。このガラス繊維配合ポリプロピレンシートをインシュレーションボードに積層すると、畳床3は、より熱に対する寸法安定性に優れたものになる。
なお、インシュレーションボード30は繊維板であるので、熱変形の方向性は殆どなく、且つ反りも発生せず、単体でも熱寸法安定性に優れている。また、インシュレーションボード30自体は勿論、非伸縮性シート31もカッターナイフのような簡易手工具で切断可能な材料である。
ここで「非伸縮性」とは、全く伸縮しないという意味でなく、施工された完成畳Aに、目隙や突き上げ、反りが実用上支障にならない程度に抑えられるという、意味である。
図2では非伸縮性シート31は、インシュレーションボード30の両面30a・30cに貼り付けられている。また、インシュレーションボード30は上記のような厚みなので、現場で十分切断できる厚さである。非伸縮性シート31は、図示していないが、インシュレーションボード30の裏面30cだけに貼着しても良い。
畳表1は、経糸に麻糸や木綿糸のような天然糸を用い、経糸に抄繊糸を用い従来方法で機織されている。
抄繊糸は、例えば、松のパルプを坪量15〜35g/m程度で抄造した、幅15〜40mm程度の和紙テープに撚りを掛けて作られて糸である。抄繊糸は、い草と同程度の太さ(外径が0.7〜1.5mm、内径が0.2〜0.8mm程度)の中空撚糸である。抄繊糸の表面に撥水撥油処理が施されている。抄繊糸の巻数は4〜15巻程度である。
裏打ち材2は、畳表1に比べて伸縮性の乏しい、壁紙用裏打ち紙、不織布(例えば、ガラス繊維配合不織布)や紙(例えば、クラフト紙)が用いられている。裏打ち材2は畳表1の裏面全面に亙って接着一体化されている。これにより畳表1の伸縮は大幅に抑制される。
上記ガラス繊維配合不織布は、ガラス繊維を水中に分散させモノフィラメント化した原料を抄紙法で連続シートにしたガラス繊維不織布で、寸法安定性、耐熱性、不燃性、耐久性、高弾性に優れた素材である。
壁紙用裏打ち紙は、壁紙の表面シートに裏打ちして使用され、貼り付け時の壁紙の伸縮を防止する紙である。
クッション材4に用いられる素材としては、独立気泡又は連続気泡の発泡ポリエチレン樹脂、独立気泡又は連続気泡の発泡ポリウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、或いは厚手の不織布などが挙げられる。
クッション材4は、畳床3の下面3c全面、及び裏打ち材2を介して及び畳床3の4つの側面3b全体に貼着された畳表1の端面1tに接着されている。裏打ち材2の端部も畳表1と共にクッション材4に接着される。クッション材4の厚みは1〜3mmが一般的である。独立気泡型の方が連続気泡型に比べて「へたり」に対して耐久性がある。
このように構成された完成畳Aを、例えば、部屋の床面8に敷設することになるが、スラブ直貼りの場合、床寸法が完成畳Aの寸法の整数倍とならず、余りの寸法に合わせて完成畳Aをカットする必要が出てくる。
また、部屋の床面8の一部に床暖房部分6とする場合、当該部分の既設のフローリングを取り除いて当該除去部分に床暖房器具を設置し、床暖房部分6(床暖房器具の上面)と残るフローリングの上に完成畳Aを敷設する。この場合も上記同様、余りの寸法に合わせて完成畳Aをカットする必要が出てくる。
完成畳Aの構成材は、畳表1、裏打ち材2、畳床3及びクッション材4なので、要求される寸法に合わせて簡単に切断出来る。そして、切断面Mにおいて、畳表1はその切断端1sが外に現れるが、畳表1の全面が、裏打ち材2を介して畳床3の上面3aに接着されているので、どの部分で完成畳Aを切断しても切断端1sにおける解れが発生しない。
なお、図2では寸法が合わないため、壁10に沿って切断された完成畳Aが配置されている。この完成畳Aの切断端1sは、壁10と完成畳Aの間に挿入されて前記切断端1sを覆うL形の見切り材9により目隠しされる。この点は、完成畳A・B共通である。
上記完成畳Aの敷設は、床面8の上に直接隙間なく並べるようにしてもよいが、接着剤、或いは両面テープ(図示せず)を利用して床面8に固定してもよい。この場合、従来例で述べたように、接着剤、或いは両面テープによる支障が発生するので、その改良として、上記完成畳Aの構成に「不織布5」を新たに加えた(完成畳Aの追加形態)。
この不織布5は、上記完成畳Aのクッション材4の下面4c全面に接着によって敷設され、その非接着面(裏面)の全面に面ファスナ40のフック42に鈎着されるループ5cが形成されている。
図3に示す不織布5が追加された完成畳Aの施工は次のようにして行われる。上記のように完成畳Aの敷設部分に合わせて必要な枚数の完成畳Aを用意する。完成畳Aの寸法が敷設部分に合わない場合は、必要な寸法に現場施工で切断する。
次に、完成畳Aの配置に合わせて両面テープ7或いは接着により面ファスナ40のフック側部材40aを貼り付ける(図6)。テープ状のフック側部材40aの敷設部分への配置例を示すと、各完成畳Aの不織布5の対向する2辺、或は4辺(図示せず)に対応するように敷設部分に貼り付けられる。図4は後述する実施形態2の斜視図であるが、フック側部材40aの貼り付け方法は同じなのでこの図を援用する。
そして、フック側部材40aのフック42は不織布5の裏面全体に設けたループ5cに鈎着するので、フック側部材40aの貼り付け作業は、従来のように正確に行う必要がなく、完成畳Aの配置位置に合わせてある程度ラフに貼り付けていくだけでよい。
なお、前記フック側部材40aには、テープ状の基布に逆J字状のフック42が多数植設されたものである。
上記フック側部材40aの貼り付けが終了すると、用意された完成畳Aを順次敷設位置に隙間なく並べて行く。フック側部材40a上に載置された完成畳Aの裏面の不織布5のループ5cにフック側部材40aのフック42がそれぞれ鈎着し、完成畳Aを敷設位置に固定する。不織布5のループ5cは不織布5の非接着面である裏面全面に設けられているので、フック側部材40aの貼着位置が裏面のいずれかの位置にあれば鈎着されることになる。それ故、上記のようにフック側部材40aの貼着位置は厳密さを要しない。
このフック側部材40aと不織布5との鈎着力は、フック側部材40aと敷設部分である床面8との接着力よりも弱く、鈎着された完成畳Aを剥がす方向に引っ張ると鈎着が外れ、完成畳Aを床面8から外すことができる。そして、フック側部材40aはそのまま床面8に貼り付けた状態で残る。
従って、仮に、完成畳Aの配置に過不足が生じた場合、張り付けられた完成畳Aをはがし、再施工することが簡単にできる。また、新しい完成畳と交換する場合、古い完成畳Aを取り剥がし、古いフック側部材40aをそのまま使用して上記同様にして張り替え、簡単にリニューアルできる。
図ではフック側部材40aの厚みを誇張して記載したが、実際は薄いもので、図7に示すように、敷設後は不織布5内に埋没し、不織布5が床面8に接触する。
次に、実施態様2の完成畳Bについて説明する。構成材料は完成畳Aの追加形態と同じで、積層順序が異なるだけである。
この場合は、畳床3の上面3aにクッション材4が敷設され、その全面が接着され、更に前記畳床3の下面3cに不織布5が敷設され、その全面が接着されている。そして、裏打ち材2を介して畳表1がクッション材4に敷設され、その全面が接着され、更に畳表1の4つの側面3bが裏打ち材2を介してクッション材4の側面4bとその下の畳床3の側面3b、或いはクッション材4の側面4bだけ、又は畳床3の側面3bだけに接着一体化されている。上記同様、不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック42に鈎着されるループ5cが形成されている。
この実施態様2の完成畳Bの施工方法は、完成畳Aの追加形態と同じである。なお、実施態様2の完成畳Bを施工すると、クッション材4が畳表1の直下に配置されているので、高いクッション性が得られる。
A・B:完成畳、M:切断面、1:畳表、1s:畳表の切断端、1t:畳表の端面、2:裏打ち材、3:畳床、3a:畳床の上面、3b:畳床の側面、3c:畳床の下面、4:クッション材、4a:クッション材の上面、4b:クッション材の側面、4c:クッション材の下面、5:不織布、5c:ループ、6:床暖房部分、7:両面テープ、8:床面、9:見切り材、10:壁、30:インシュレーションボード、30a:インシュレーションボードの上面、30c:インシュレーションボードの裏面、31:非伸縮性シート、40:面ファスナ、40a:フック側基材、42:フック。

Claims (5)

  1. インシュレーションボードの表裏両面、又は裏面に非伸縮性シートが接着された畳床と、
    裏打ち材を介して前記畳床の上面及びその4つの側面に亙って接着一体化された畳表と、
    前記畳床の下面に接着されたクッション材とで構成されたことを特徴とする完成畳。
  2. クッション材の下面全面に更に不織布が敷設されて接着され、前記クッション材に対する前記不織布の非接着面である裏面全体には、面ファスナのフック側部材のフックに鈎着されるループが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の完成畳。
  3. インシュレーションボードの表裏両面、又は裏面に非伸縮性シートが接着された畳床と、
    前記畳床の上面の全面に敷設されて接着されたクッション材と、
    前記畳床の下面全面に敷設されて接着された不織布と、
    裏打ち材を介して前記クッション材の上面及び前記クッション材と前記畳床の4つの側面、又は前記クッション材或いは前記畳床の4つの側面に接着一体化された畳表とで構成され、
    前記不織布の非接着面である裏面全体には、面ファスナのフック側部材のフックに鈎着されるループが形成されていることを特徴とする完成畳。
  4. 非伸縮性シートは、ガラス繊維配合ポリプリピレンシート、ガラス繊維配合紙、またはガラス繊維配合不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の完成畳。
  5. 完成畳が敷設される床面に、フックが立設されている面ファスナのフック側部材を接着し、
    前記フック側部材の上から請求項2〜4のいずれかに記載の完成畳を敷設して、前記フックを前記完成畳の裏面の不織布のループに鈎着することを特徴とする完成畳の施工方法。
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