JP2020094479A - 完成畳とその施工方法 - Google Patents
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Description
それ故、完成畳には、第1には、施工状態に合わせて現場での切断が容易であり且つ切断箇所の畳表のほつれがないこと、第2には、湿気や、床暖房の加温時の熱による敷設された完成畳に大きな伸びがなく、畳表にたるみや反りが発生しないことが要求される。
薄畳の施工は、上記のように設置場所に合わせての薄畳の割り付け(レイアウト)と、その割り付けに合わせて現場でのカッターナイフのような簡便な切断手工具による簡便な薄畳のカットが求められる。
特許文献2の薄畳では、畳床の上面から側面にかけて畳表が敷かれ、更にその縁の上面から裏面にかけて畳縁が縫い付けられているため、カットするとカット部分から畳表がほつれるので、補修用の畳縁を縫い付けるなどカット部分の補修作業が必要となる。このような作業は専用の作業場でしか行えない。換言すれば、現場で自由なカットが出来ない。また、畳床構成材としてベニヤ板を使用しているので、カッターナイフのような簡便な切断手工具による簡便なカットも出来ない。
インシュレーションボード30の表裏両面30a・30c、又は裏面30cに非伸縮性シート31が接着された畳床3と、
裏打ち材2を介して前記畳床3の上面3a及びその4つの側面3bに亙って接着一体化された畳表1と、
前記畳床3の下面3cに接着されたクッション材4とで構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の完成畳Aにおいて、クッション材4の下面全面に更に不織布5が敷設されて接着され、前記クッション材4に対する前記不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック側部材40aのフック42に鈎着されるループ5cが形成されていることを特徴とする。
インシュレーションボード30の表裏両面30a・30c、又は裏面30cに非伸縮性シート31が接着された畳床3と、
前記畳床3の上面3aの全面に敷設されて接着されたクッション材4と、
前記畳床3の下面3c全面に敷設されて接着された不織布5と、
裏打ち材2を介して前記クッション材4の上面4a及び前記クッション材4と前記畳床3の4つの側面4b(3b)、又は前記クッション材4或いは前記畳床3の4つの側面4b(3b)に接着一体化された畳表とで構成され、
前記不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック側部材40aのフック42に鈎着されるループ5cが形成されていることを特徴とする。
前記非伸縮性シート31は、ガラス繊維配合ポリプリピレンシート、ガラス繊維配合紙、またはガラス繊維配合不織布であることを特徴とする。
完成畳A・Bが敷設される床面8に、フック42が立設されている面ファスナ40のフック側部材40aを接着し、
前記フック側部材40aの上から請求項2〜4のいずれかに記載の完成畳A・Bを敷設して、前記フック42を前記完成畳A・Bの裏面の不織布5のループ5cに鈎着することを特徴とする。
畳床3が、非伸縮性シート31を貼着したインシュレーションボード30で形成されているので、寸法安定性が高く、室内の湿気や床暖房の熱による完成畳A・B間での目隙や、完成畳A・Bの変形による突き上げ或いは反りをなくすことが出来る。加えて畳床3にインシュレーションボード30を用いているので、カッターナイフなどの簡易切断道具による現場での簡易な切断が可能である。
畳表1の全面に亙って裏打ち材2を接着しているので、畳表1の縮みを抑制でき、畳A・Bの反りを抑制できる。
完成畳Aの場合、床面(スラブや床暖房器具)8に接するクッション材4により、床面8の不陸を吸収でき、歩行感を高めることが出来る。完成畳Bの場合、畳表1の直下にクッション材4を設けているので、歩行感をさらに高めることができる。そして、不織布5が不陸吸収を可能にする。
実施形態1の完成畳Aは、図1に示す通りの構造で、正方形或いは長方形の畳床3と、裏打ち材2を介して該畳床3の上面3a及び4つの側面3bに全面接着された畳表1、及び前記畳床3の下面3cに接着されたクッション材4とで構成されている。折り曲げられた畳表1の四周の端面1tは、クッション材4の上面4aに接着されている。本発明の完成畳Aの厚みは9mm〜30mm、大きさは通常の畳(江戸間1760mm×880mm)の1畳又は半畳の大きさである。ここで使用される完成畳Aは半畳の大きさで、その厚みは12mm、縦横の寸法が880mm×880mmの正方形である。なお、図1及び図4は、完成畳A・Bの内部構造を示すために切断状態で示している。
インシュレーションボード30は、主に木材などの植物繊維を板状に成形した繊維板で、密度が0.35g/cm3未満のものをいう。ここで使用されるインシュレーションボード30の厚さは5〜20mmである。)
ガラス繊維配合ポリプロピレンシートは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料である。ポリプロピレン樹脂の優れた特性とガラス繊維の強度・耐熱性が複合化され、耐熱性に優れている。このガラス繊維配合ポリプロピレンシートをインシュレーションボードに積層すると、畳床3は、より熱に対する寸法安定性に優れたものになる。
なお、インシュレーションボード30は繊維板であるので、熱変形の方向性は殆どなく、且つ反りも発生せず、単体でも熱寸法安定性に優れている。また、インシュレーションボード30自体は勿論、非伸縮性シート31もカッターナイフのような簡易手工具で切断可能な材料である。
抄繊糸は、例えば、松のパルプを坪量15〜35g/m2程度で抄造した、幅15〜40mm程度の和紙テープに撚りを掛けて作られて糸である。抄繊糸は、い草と同程度の太さ(外径が0.7〜1.5mm、内径が0.2〜0.8mm程度)の中空撚糸である。抄繊糸の表面に撥水撥油処理が施されている。抄繊糸の巻数は4〜15巻程度である。
上記ガラス繊維配合不織布は、ガラス繊維を水中に分散させモノフィラメント化した原料を抄紙法で連続シートにしたガラス繊維不織布で、寸法安定性、耐熱性、不燃性、耐久性、高弾性に優れた素材である。
壁紙用裏打ち紙は、壁紙の表面シートに裏打ちして使用され、貼り付け時の壁紙の伸縮を防止する紙である。
クッション材4は、畳床3の下面3c全面、及び裏打ち材2を介して及び畳床3の4つの側面3b全体に貼着された畳表1の端面1tに接着されている。裏打ち材2の端部も畳表1と共にクッション材4に接着される。クッション材4の厚みは1〜3mmが一般的である。独立気泡型の方が連続気泡型に比べて「へたり」に対して耐久性がある。
また、部屋の床面8の一部に床暖房部分6とする場合、当該部分の既設のフローリングを取り除いて当該除去部分に床暖房器具を設置し、床暖房部分6(床暖房器具の上面)と残るフローリングの上に完成畳Aを敷設する。この場合も上記同様、余りの寸法に合わせて完成畳Aをカットする必要が出てくる。
なお、図2では寸法が合わないため、壁10に沿って切断された完成畳Aが配置されている。この完成畳Aの切断端1sは、壁10と完成畳Aの間に挿入されて前記切断端1sを覆うL形の見切り材9により目隠しされる。この点は、完成畳A・B共通である。
次に、完成畳Aの配置に合わせて両面テープ7或いは接着により面ファスナ40のフック側部材40aを貼り付ける(図6)。テープ状のフック側部材40aの敷設部分への配置例を示すと、各完成畳Aの不織布5の対向する2辺、或は4辺(図示せず)に対応するように敷設部分に貼り付けられる。図4は後述する実施形態2の斜視図であるが、フック側部材40aの貼り付け方法は同じなのでこの図を援用する。
そして、フック側部材40aのフック42は不織布5の裏面全体に設けたループ5cに鈎着するので、フック側部材40aの貼り付け作業は、従来のように正確に行う必要がなく、完成畳Aの配置位置に合わせてある程度ラフに貼り付けていくだけでよい。
なお、前記フック側部材40aには、テープ状の基布に逆J字状のフック42が多数植設されたものである。
図ではフック側部材40aの厚みを誇張して記載したが、実際は薄いもので、図7に示すように、敷設後は不織布5内に埋没し、不織布5が床面8に接触する。
この場合は、畳床3の上面3aにクッション材4が敷設され、その全面が接着され、更に前記畳床3の下面3cに不織布5が敷設され、その全面が接着されている。そして、裏打ち材2を介して畳表1がクッション材4に敷設され、その全面が接着され、更に畳表1の4つの側面3bが裏打ち材2を介してクッション材4の側面4bとその下の畳床3の側面3b、或いはクッション材4の側面4bだけ、又は畳床3の側面3bだけに接着一体化されている。上記同様、不織布5の非接着面である裏面全体には、面ファスナ40のフック42に鈎着されるループ5cが形成されている。
Claims (5)
- インシュレーションボードの表裏両面、又は裏面に非伸縮性シートが接着された畳床と、
裏打ち材を介して前記畳床の上面及びその4つの側面に亙って接着一体化された畳表と、
前記畳床の下面に接着されたクッション材とで構成されたことを特徴とする完成畳。 - クッション材の下面全面に更に不織布が敷設されて接着され、前記クッション材に対する前記不織布の非接着面である裏面全体には、面ファスナのフック側部材のフックに鈎着されるループが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の完成畳。
- インシュレーションボードの表裏両面、又は裏面に非伸縮性シートが接着された畳床と、
前記畳床の上面の全面に敷設されて接着されたクッション材と、
前記畳床の下面全面に敷設されて接着された不織布と、
裏打ち材を介して前記クッション材の上面及び前記クッション材と前記畳床の4つの側面、又は前記クッション材或いは前記畳床の4つの側面に接着一体化された畳表とで構成され、
前記不織布の非接着面である裏面全体には、面ファスナのフック側部材のフックに鈎着されるループが形成されていることを特徴とする完成畳。 - 非伸縮性シートは、ガラス繊維配合ポリプリピレンシート、ガラス繊維配合紙、またはガラス繊維配合不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の完成畳。
- 完成畳が敷設される床面に、フックが立設されている面ファスナのフック側部材を接着し、
前記フック側部材の上から請求項2〜4のいずれかに記載の完成畳を敷設して、前記フックを前記完成畳の裏面の不織布のループに鈎着することを特徴とする完成畳の施工方法。
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JP2018228988 | 2018-12-06 | ||
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019218100A Pending JP2020094479A (ja) | 2018-12-06 | 2019-12-02 | 完成畳とその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020094479A (ja) |
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2019
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