JP2006343595A - 共焦点型検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 検査対象の検査を効率よく行うことのできる共焦点型検査装置を提供する。
【解決手段】 検査対象2に対向して配置された対物光学系5と;対物光学系5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と;輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査系20と;対物光学系5を介して検査対象2から戻ってくる投光された輝点光10aを結像する結像光学系6と;結像光学系6を介した光を受光する第1の受光部40と;第1の受光部40への光を絞る絞り部41と;検査対象2から第1の受光部40までの光路中に配置された光分岐手段32と;光分岐手段32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物光学系5の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物光学系5の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系110とを備えるように構成される共焦点型検査装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、共焦点型検査装置に関し、特に検査対象の検査を効率よく行うことのできる共焦点型検査装置に関するものである。
従来から、検査対象の三次元形状を検査する装置として、共焦点型検査装置があった。このような共焦点型検査装置としては、例えば、検査対象に微小な輝点光を結像し、さらにその輝点光を合焦面で平面的に、言い換えれば合焦面をxy平面とすると、そのxとyそれぞれの方向に走査し、そして、検査対象から(反射して)戻ってくる輝点光を受光素子で受光するものがあった。さらに、このような共焦点型検査装置は、焦点深度が浅く設定されているので、合焦面と検査対象の表面の部位が一致したことを検知することで、検査対象の凹凸を検査できるものであった。なお、検査対象上の部位で合焦したこと(合焦面と一致したこと)は、受光素子で受光する輝点光の強度が上がることを利用して検出していた。さらに、検査対象に対する光軸方向(z軸方向)に所定のピッチで焦点を移動させて、検査対象の凹凸の情報を積層していくことで、検査対象の凹凸を正確に検査できる、言い換えれば三次元形状を検査できるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−107097号公報 (第4−7頁、第1−4図)
しかしながら以上のような従来の装置によれば、例えば、検査対象に対する光軸方向(z軸方向)に所定のピッチで焦点を移動させて、検査対象の凹凸の情報を積層していく際に、効率的に検査を行うための焦点の移動の範囲が、検査対象に応じて異なることにもかかわらず、当該範囲に応じた検査ができないことや時間がかかり過ぎることがあり、検査対象の検査を効率的に行うことができないことがあった。
そこで本発明は、検査対象の検査を効率よく行うことのできる共焦点型検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による共焦点型検査装置は、例えば図1に示すように、検査対象2に対向して配置された対物光学系5と;対物光学系5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と;輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査系20と;対物光学系5を介して検査対象2から戻ってくる投光された輝点光10aを結像する結像光学系6と;結像光学系6を介した光を受光する第1の受光部40と;第1の受光部40への光を絞る絞り部41と;検査対象2から第1の受光部40までの光路中に配置された光分岐手段32と;光分岐手段32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物光学系5の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物光学系5の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系110とを備えるように構成される。
このように構成すると、投光部は、検査対象に対向して配置された対物光学系を介して検査対象に輝点光を投光し、二次元走査系は、輝点光で検査対象を二次元に走査する。結像光学系は、対物光学系を介して検査対象から戻ってくる投光された輝点光を結像し、第1の受光部は、結像光学系を介し、絞り部によって絞りのかけられた光を受光する。フォーカス検出光学系は、光分岐手段で分離された光に応じて、検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物光学系の焦点の前後に渡って検出するので、例えば、フォーカス検出光学系によって検出された検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレに応じて検査対象を検査することができる。したがって、検査対象の検査を効率よく行うことのできる共焦点型検査装置を提供することができる。
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の共焦点型検査装置では、例えば図1に示すように、フォーカス検出光学系110は、分離された光路の光を集光する第1の集光光学系111と;第1の集光光学系111を介した光を受光する複数の受光素子114a、114b、114c、114dを含んで構成される第2の受光部114とを有し;フォーカス検出光学系110は、複数の受光素子114a、114b、114c、114dが受光する各光量に基づいて、光軸方向の位置ズレを検出するように構成してもよい。
このように構成すると、第1の集光光学系は、分離された光路の光を集光し、第2の受光部は、第1の集光光学系を介した光を受光する。さらに、第2の受光部は、第1の集光光学系を介した光を受光する複数の受光素子を含んで構成されるので、フォーカス検出光学系は、複数の受光素子が受光する各光量に基づいて光軸方向の位置ズレを検出することができる。
また請求項3に記載のように、請求項2に記載の共焦点型検査装置では、例えば図1に示すように、第1の集光光学系111は、分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向に対して屈折力の異なる円柱レンズ113を含んで構成され;第2の受光部114は、第1の集光光学系111を介した光の2方向への変形を検出するように構成してもよい。
このように構成すると、第1の集光光学系は、円柱レンズを含んで構成されるので、例えば、検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレに対して、光分岐手段により分離された光に非点収差を発生させ、光の形状を光軸に交差する平面内の2方向に対して変形させることができる。第2の受光部は当該変形を検出することで、検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレを正確に検出することができる。さらに、第1の集光光学系は、円柱レンズを含んで構成されることで、単純な構成とすることができ、また、光分岐手段によって分離された光路の光の一部を遮断する等により光量ロスを生じることもない。
また請求項4に記載のように、請求項2に記載の共焦点型検査装置では、例えば図7に示すように、第1の集光光学系121は、分離された光路中に、エッジがほぼ光軸に一致するように配置されたナイフエッジ123とを有し;第2の受光部124は、エッジに直交する方向に配置された少なくとも2つの受光素子124a、124bを含んで構成してもよい。
このように構成すると、ナイフエッジは、光分岐手段によって分離された光束の一部を遮断する。第2の受光部は、エッジに直交する方向に配置された少なくとも2つの受光素子を含むので、各受光素子が受光する各光量に基づいて、光軸方向の位置ズレを検出することができる。さらに、第1の集光光学系は、ナイフエッジ123を含んで構成されるので、比較的簡易な構成で、安価なフォーカス検出光学系120とすることができる。
また請求項5に記載のように、請求項2に記載の共焦点型検査装置では、例えば図9に示すように、第1の集光光学系131は、分離された光路中に配置された臨界角プリズム132とを有し;第2の受光部134は、分離された光が臨界角プリズム132へ発散方向に入射したか収束方向に入射したかを検出するように構成してもよい。
このように構成すると、臨界角プリズムは、入射した光の全部又は一部を第2の受光部に向けて出射する。第2の受光部は、複数の受光素子が受光する各光量に基づいて、光分岐手段によって分離された光が臨界角プリズムへ発散方向に入射したか収束方向に入射したかを検出する。従って、当該検出結果に応じて光軸方向の位置ズレを検出することができる。さらに、第1の集光光学系は、臨界角プリズムを含んで構成することで、共焦点型検査装置の内部構成に応じて光分岐手段により分離された光の光路方向を適宜変更することができるので、よりコンパクトな共焦点型検査装置とすることができる。
また請求項6に記載のように、請求項1に記載の共焦点型検査装置では、例えば図11(a)に示すように、フォーカス検出光学系210は、分離された光路の光を集光する第2の集光光学系211と;第2の集光光学系211を介した光を受光するラインセンサ214a、214bを含んで構成される第3の受光部214とを有し;フォーカス検出光学系210は、ラインセンサ214a、214bが検出する光の偏りに基づいて、光軸方向の位置ズレを検出する構成してもよい。
このように構成すると、第2の集光光学系は、分離された光路の光を集光し、第3の受光部は、第2の集光光学系を介した光を受光する。さらに、第3の受光部は、第2の集光光学系を介した光を受光するラインセンサを含んで構成されるので、フォーカス検出光学系は、ラインセンサが検出する光の偏りに基づいて、光軸方向の位置ズレを検出することができる。また、ラインセンサを含んで構成される第3の受光部を用いることで、焦点型検査装置の構成をより簡単な構成とすることができる。
以上のように本発明によれば、検査対象に対向して配置された対物光学系と、対物光学系を介して検査対象に輝点光を投光する投光部と、輝点光で検査対象を二次元に走査する二次元走査系と、対物光学系を介して検査対象から戻ってくる投光された輝点光を結像する結像光学系と、結像光学系を介した光を受光する第1の受光部と、第1の受光部への光を絞る絞り部と、検査対象から第1の受光部までの光路中に配置された光分岐手段と、光分岐手段で分離された光路中に配置され、検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物光学系の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系とを備えるように構成されるので、検査対象の検査を効率よく行うことのできる共焦点型検査装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1の光学系概要例を示す図である。本図では、検査対象2の表面の一部のみを示している。共焦点走査顕微鏡1は、検査対象2に対向して配置された対物光学系としての対物レンズ5と、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と、輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査系として二次元走査ミラー20と、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された輝点光10aを結像する結像光学系としての結像レンズ6と、結像レンズ6を介した光を受光する第1の受光部40と、第1の受光部40への光を絞る絞り部としてのピンホール41とを備える。典型的には、二次元走査ミラー20は、投光部10より投光される光を反射して、二次元に走査するように構成され、第1の受光部40は、結像レンズ6により結像され、第1の受光部40への光を絞るピンホール41で絞られた光を受光するように構成される。
さらに、共焦点走査顕微鏡1は、投光部10と二次元走査ミラー20との間に配置された第1のビームスプリッタ31と、検査対象2から第1の受光部40までの光路中、本実施の形態では、第1のビームスプリッタ31と結像レンズ6との間の光路中に配置された光分岐手段としての第2のビームスプリッタ32と、第2のビームスプリッタ32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物レンズ5の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系110とを備える。
また、共焦点走査顕微鏡1は、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節する共焦点調節機構3を備えている。さらに共焦点調節機構3は、可変焦点レンズである。以下共焦点調節機構3は可変焦点レンズで説明する。可変焦点レンズ3を用いることで、光学系を単純化することができる。また共焦点の調節を高精度で行なえる。なお、可変焦点レンズ3については、図3で後述する。以下、上記構成について詳述する。
なおここでは、xy軸を、検査対象2上に置くように、直交座標系xyzがとられている。またここでは、z軸は対物レンズ5の光軸と平行である。すなわち、光軸方向をz軸方向とし、x軸−y軸平面は、z軸に直交する平面とする。
投光部10は、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光するものである。投光部10は、典型的にはLD(半導体レーザーダイオード)であるが、LED(発光ダイオード)であってもよい。以下LDの場合で説明する。なお輝点光10aの形状は楕円形を含む略円形である(図示では円形)。また、投光部10により投光される光は、典型的にはコヒーレント光である
投光部10により光が投光される方向には、投光部10からの光を平行光線にする光源光学系としてのコリメータレンズ(凸レンズ)34、第1のビームスプリッタ31、可変焦点レンズ3、二次元走査ミラー20がこの順で配置されている。
二次元走査ミラー20は、投光部10より投光される光を反射して、輝点光10aで検査対象2を二次元に走査するものである。二次元に走査するとは、例えば2方向に走査することであり、ここでは、x軸方向、y軸方向にそれぞれ走査する。二次元走査ミラー20で反射された光は、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aとして投光される。
対物レンズ5は、その光軸をz軸と平行方向に向けて、検査対象2に対向して配置されている。対物レンズ5は、図示では説明のために単レンズとして示してあるが、典型的には、複数枚多群で構成される組み合わせレンズである。本実施の形態では固定的に取り付けられている。対物レンズ5と二次元走査ミラー20との間には、対物レンズ5側からレンズ35、レンズ36が配置されている。
ここで、上述した二次元走査ミラー20は、対物レンズ5と第1のビームスプリッタ31との間に配置されている。また二次元走査ミラー20は、LD10より投光される光を反射するミラー部21を有している。二次元走査ミラー20は、ミラー部21を、第1の回動軸22aと、第1の回動軸22aと垂直な第2の回動軸22bとの2軸で回動することで、輝点光10aを二次元に走査できるように構成されている。ここでは二次元走査ミラー20は、ミラー部21を、第1の回動軸22a回りに回動させることで輝点光10aで検査対象2上をx軸方向に走査でき、第2の回動軸22b回りに回動させることで輝点光10aで検査対象2上をy軸方向に走査できる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1の二次元走査ミラーについて説明する模式的平面図である。二次元走査ミラー20は、例えば本図に示すような半導体共振ミラーを用いるとよい。半導体共振ミラーとは、例えば、シリコン基板上貼り合せたミラー部21と、ミラー部21の周囲あるいは裏面にコイルパターンが形成されたベース部24とを含んで構成されている。ミラー部21は、トーションバー(ねじれ軸)23により支持され、トーションバー23a、23bをそれぞれ回転軸22a、22bとして所定の角度範囲内で振動できるように構成されている。半導体共振ミラーは、特定方向に磁界をかけながらコイルパターンに電流を流すことで、ローレンツ力により回転トルクが生じ、トーションバー23a、23bの復元力に釣り合う位置まで振動させることがでる。これにより、入射光の反射方向を平面内で自在にコントロールすることができる。半導体共振ミラーは、ポリゴンミラーやガルバノミラーに比べて、二次元方向の走査が可能なだけでなく、小型で軽量であり、さらに高速走査が可能である。また消費電力も少なく長寿命である。なお、二次元走査系は、以上で説明した二次元走査ミラー20に代えて、複数の一次元走査ミラー(ガルバノミラーやレゾナントミラー)をリレーレンズで結合させた従来方式のものを用いてもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1の可変焦点レンズ3について説明する模式的断面図である。本図を参照して、可変焦点レンズ3について説明する。可変焦点レンズ3は、例えば人間の眼球で水晶体の厚さを変化させて焦点調節を行っているのと同じ原理に基づいたものである。このような可変焦点レンズ3の構成の概略は、例えば次の通りである。可変焦点レンズ3は、可撓性に富む一対の透明板状体3aと、透明板状体3aの間に充填された変形可能な透明体3bと、透明板状体3aの両端に取り付けられ、透明板状体3aと透明体3bの形状を変化させるアクチュエータ3cを含んで構成される。
可変焦点レンズ3は、アクチュエータ3cにより、透明板状体3aと透明体3bの形状を変化させることで、一対の透明板状体3aを通過する光の屈折率を変化させることができる。即ち焦点を変化させることができる。なおこの透明体3bは、外部環境媒体(例えば空気)と異なる屈折率を持っている。透明体3bは、水などの液体やゼリー状の物質の流動体で、透明板状体3aが変形するとその変形に伴い形状が変化することができる。可変焦点レンズ3は、駆動信号を入力することによりその焦点を変化するものである。可変焦点レンズ3は、例えば、駆動信号の電圧により、その焦点距離を変化させるものである。このような可変焦点レンズ3は、小型軽量であり、さらに高速動作で焦点調節が可能である。
図1に戻って説明する。可変焦点レンズ3は、典型的には、二次元走査ミラー20と第1のビームスプリッタ31との間に配置される。なお、可変焦点レンズ3は、比較的焦点距離の短いレンズを配置する必要がある箇所に配置することが好ましい。このようにすると、可変焦点レンズ3による共焦点の調整幅を大きく取りやすい。また、可変焦点レンズ3は、例えばレンズ35とレンズ36と対物レンズ5のうち、少なくともいずれか1つと置換えてもよい。なおこの場合には、二次元走査ミラー20と第1のビームスプリッタ31との間に配置された可変焦点レンズ3を固定のレンズと置換えてもよいし、二次元走査ミラー20と第1のビームスプリッタ31との間に配置された可変焦点レンズ3をそのまま配置した状態でもよい。後者の場合、共焦点走査顕微鏡1は、可変焦点レンズ3を少なくとも2つ備えることになる。このように、可変焦点レンズ3を複数配置することで、より高精度に共焦点を調節できる。即ち検査対象2を詳細に検査できる。また上記では、可変焦点レンズ3は、レンズ35とレンズ36と対物レンズ5のうち、少なくともいずれか1つと置換える場合で説明したが、例えば上記各レンズと組み合わせてもよい。
なおここでは、可変焦点レンズ3を用いる場合で説明するが、これに限られず、可変焦点レンズ3の代わりとして、例えば可変焦点レンズ3と同様な位置に配置された結像レンズと、前記結像レンズをその光軸方向に移動させる共焦点調節機構としてのレンズ移動手段とを有するものであってもよい。または、共焦点調節機構は、前記結像レンズ又は対物レンズ5を光軸方向に移動させる機構であってもよい。さらにこのような共焦点調節機構と、可変焦点レンズ3とを組み合わせて用いてもよい。この場合には、前記共焦点調節機構により大まかに共焦点を調節し、さらに可変焦点レンズ3で高精度で共焦点を調節するとよい。このようにすることで、高速で高精度な共焦点走査顕微鏡1とすることができる。なお、前記共焦点調節機構は、対物レンズ5を光軸方向に移動させる機構とすると効果的に共焦点の調節を行なえる。この場合には前記共焦点調節機構は粗動のみに用い、詳細な焦点調節は可変焦点レンズ3で行なうので、このため、対物レンズ5を移動させる機構であっても、前記共焦点調節機構を比較的単純な構成とすることができる。なお、この共焦点調整機構は、従来と同様に、対物レンズ5を光軸方向に移動させるステッピングモータのみによる駆動でも良いし、ピエゾ素子を用いたものであっても良い。また、検査対象2を乗せたステージ(ここでは、図示しない)を光軸方向に移動させても良い。
第1のビームスプリッタ31は、可変焦点レンズ3とコリメータレンズ34との間に配設されている。第1のビームスプリッタ31は、検査対象2に投光され、検査対象2から二次元走査ミラー20等を介して戻ってくる輝点光10aが、ほぼ直角に反射されるように挿入配置してある。検査対象2から戻ってくる輝点光10aが、第1のビームスプリッタ31で反射される方向には、第2のビームスプリッタ32、結像レンズ6、ピンホール41、第1の受光部40がこの順で配設されている。
第2のビームスプリッタ32は、第1のビームスプリッタ31と結像レンズ6の間に配設されている。第2のビームスプリッタ32は、検査対象2に投光され、検査対象2から二次元走査ミラー20、第1のビームスプリッタ31等を介して戻ってくる輝点光10aが、ほぼ直角に反射されるように挿入配置してある。検査対象2から戻ってくる輝点光10aが、第2のビームスプリッタ32で反射される方向には、第2のビームスプリッタ32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレを対物レンズ5の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系110が配設されている。
ここで、第1のビームスプリッタ31は、検査対象2から戻る光を投光部10方向と第1の受光部40方向とに分離するハーフミラー、第2のビームスプリッタ32は、検査対象2から戻る光を結像レンズ6方向とフォーカス検出光学系110とに分離するハーフミラーを用いることができる。なお、第1のビームスプリッタ31、第2のビームスプリッタ32は、ハーフミラーに限られず検査対象2から戻る光を投光部10方向と第1の受光部40方向とに分離するもの、あるいは、検査対象2から戻る光を結像レンズ6方向とフォーカス検出光学系110とに分離するものであれば何でもよい。例えば、第1のビームスプリッタ31は、投光部10と検査対象2との間に配置された四分の一波長板(不図示)と、四分の一波長板と投光部10との間に配置され、検査対象2から戻る光のうち所定の偏光方向の光を透過させ前記所定の偏光方向と交差する偏光方向の光を第1の受光部40方向に偏向する、偏光ビームスプリッタ(不図示)によって構成してもよい。ここでは、第1のビームスプリッタ31、第2のビームスプリッタ32は、ハーフミラーである場合で説明する。
フォーカス検出光学系110は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光を集光する第1の集光光学系111と、第1の集光光学系111を介した光を受光する複数の受光素子を含んで構成される第2の受光部114とを有するように構成される。フォーカス検出光学系110は、前記複数の受光素子が受光する各光量に基づいて、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレを検出するように構成される。
第1の実施の形態では、第1の集光光学系111は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向に対して屈折力の異なる円柱レンズ113を含んで構成され、ここでは、さらに、第2のビームスプリッタ32と円柱レンズ113との間に配設される集光レンズ(凸レンズ)112を含んで構成される。言い換えれば、検査対象2から戻ってくる輝点光10aが、第2のビームスプリッタ32によって分離される方向には、集光レンズ112、円柱レンズ113、第2の受光部114がこの順で配設されている。
第1の実施の形態では、第2の受光部114は、4つの受光素子114a、114b、114c、114dを備えており、第1の集光光学系111を介した光の前記2方向への変形を検出するように構成される。ここで、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向は、当該分離された光の光軸方向(z軸方向)に直交するx軸−y軸平面内の2方向、すなわち、x軸方向(ここでは、円柱の高さ方向)、y軸方向(ここでは、円柱の幅方向)である。円柱レンズ113は、x軸方向の屈折率はゼロであり、xに直角なy軸方向に正の屈折率を有する。すなわち、円柱レンズ113は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向、ここでは、x軸方向とy軸方向に対して屈折力が異なる。なお、x軸方向の屈折率はゼロに限らず、y軸方向の屈折率より小さければよい。
フォーカス検出光学系110の詳細については、図5で説明する。
結像レンズ6は、ピンホール41と第2のビームスプリッタ32との間に配置され、ピンホール41に検査対象2から戻ってくる輝点光10aを結像するものである。第1の受光部40は、典型的にはフォトディテクタといった受光素子である。第1の受光部40は、可変焦点レンズ3により結像される光の強度を計測するものである。ピンホール41は、第1の受光部40への光を絞るものであり、可変焦点レンズ3と第1の受光部40との間、ここでは結像レンズ6と第1の受光部40との間に配置されている。第1の受光部40の前にこのようなピンホール41を設置することで、迷光等が入らない、言い換えれば焦点光以外の光を除去できるので、検査対象2からの余分な散乱光やボケを排除し、三次元空間内の1点を正確に検査できる。また、高い分解能を実現できる。
なお第1の受光部40は、別の例として、点状の光の結像に比べて画素の大きさが小さいものを用いてもよい。この場合には、受光素子の広がりそのものが絞りとなる。即ちこの場合には第1の受光部40が絞り部でもある。
共焦点走査顕微鏡1は、可変焦点レンズ3に出力する駆動信号に対応する共焦点の移動距離を予め測定し、前記測定の結果に基づいて共焦点の調節を行なうように構成するとよい。具体的には、例えば駆動信号の電圧と、共焦点の移動距離を対応させてテーブルを生成しておくとよい。なお、テーブルは、電圧又は共焦点の移動距離が一定間隔になるように生成する。ここでは、共焦点の移動距離が一定間隔になるように生成した。可変焦点レンズ3は、電圧と焦点距離の変化(言い換えれば共焦点の移動距離)が線形でなく、一定間隔で共焦点の移動距離が一定間隔になるように制御することが難しい。このように、予め駆動信号の電圧に対応する共焦点の移動距離を予め測定して、テーブルを生成しておくことで、共焦点の調節が容易に行なえる。このため、検査の高速化が可能なだけでなく、検査の自動化が可能になる。テーブルは、後述する記憶部90に記憶しておくとよい。また、共焦点の移動距離を共焦点の位置(例えば対物レンズ5からの距離)としてもよい。即ち、駆動信号の電圧と、共焦点の位置を対応させてテーブルを生成してもよい。
図4に生成したテーブルの例を示す。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1のフォーカス検出光学系110について説明する模式図である。本図を参照してフォーカス検出光学系110を詳細に説明する。図5(a)、(b)、(c)は、図1に示したx軸方向矢視図である。すなわち、図5(a)、(b)、(c)では、紙面に対して垂直方向がx軸方向となる。図5(a’)、(b’)、(c’)は、第2の受光部114のz軸方向(光軸方向)に垂直な面の正面図であり、受光面を図示している。また、(a’)は(a)に、(b’)は(b)に、(c’)は(c)に対応した図である。
第2の受光部114の4つの受光素子114a、114b、114c、114dは、上述した第1の受光部40と同様に、フォトディテクタといった受光素子である。言い換えれば、第2の受光部114は、4分割フォトディテクタである。第2の受光部114は、全体として略矩形状に形成され、第2の受光部114の受光面の中心に対して、受光素子114aと受光素子114cとが、受光素子114bと受光素子114dとが各々点対称となるように等分割されている。各受光素子114a、114b、114c、114dは、略矩形状、ここでは正方形状をしている。
第2の受光部114は、受光面の中心が第2のビームスプリッタ32によって分離された光の光軸上に位置するように配設される。さらに、第2の受光部114は、上述した円柱レンズ113の第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向、すなわち、x軸方向又はy軸方向に対して、第2の受光部114を4等分する分割線が45°程度傾きを有するように配設される。すなわち、第2の受光部114は、受光素子114aと受光素子114cとがy軸方向に、受光素子114bと受光素子114dとがx軸方向に沿って並ぶように配設される。また、第2の受光部114は、第2の受光部114を4等分する分割線の交点が光軸と略一致するように配設される。これにより、第2の受光部114は、後述するように、受光する光が扁平していた際に、受光素子114a、114b、114c、114dが受光する各光量に基づいて、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向(z軸方向)の位置ズレによって生じる、フォーカス検出光学系110を介した光の形状のx軸方向又はy軸方向への変形量を検出することができる。
図5(a)、(a’)は、集光レンズ112に平行光が入射した際の図である。投光部10(図1参照)から発せられた光が、およそ検査対象2(図1参照)の表面と一致する位置に焦点を結んでいる状態、さらに言えば、検査対象2(図1参照)の表面が焦点の合った面(合焦面2a)となっている状態である際に、集光レンズ112に平行光が入射する。投光部10から発せられた光は、対物レンズ5に入射し、合焦面2aで収束している。即ち結像している。合焦面2aで収束した光は、合焦面2aに輝点光10aとして結象される。
集光レンズ112は、焦点距離が円柱レンズ113の焦点距離よりも十分長いものを用いる。平行光が集光レンズ112に入射すると焦点F2に収束するものとする。本図に示すように、集光レンズ112と焦点F2との間に、円柱レンズ113を光軸に対して垂直にして配置すると、円柱レンズ113から出てきた光線が、焦点F2に収束する前に、当該円柱レンズ113により、屈折率が大きいy軸方向に収束される。したがって、焦点F2よりも円柱レンズ113側の位置に、円柱レンズ113の縁に平行な方向、ここではx軸方向に1つの焦線F1を形成する。
集光レンズ112の焦点F2の位置には、円柱レンズ113の作用を受けなければ一点に収束すべき光線が、ここでは、円柱レンズ113の作用を受けて、y軸方向に広げられるため、焦点の代わりにここにも焦線F2が形成される。焦線F2は、焦線F1に対して直角となるように形成される。
ここで、焦線F1と焦線F2との間に紙を挿入して、光線の集まり方が変わっていく有り様を見てみる。焦線F1のすぐ背後(円柱レンズ113とは反対側)ではx軸方向に長い楕円形の像が形成され、ここから挿入された紙を徐々に焦線F2側に移動させていくと、ほぼ正円の像となる位置が1箇所存在する。さらに、焦線F2側に移動させていくと、y軸方向に長い楕円形の像が形成され、最終的には焦線F2となることが分かる。
第2の受光部114は、集光レンズ112に平行光が入射した際に、焦線F1と焦線F2との間であって、像がほぼ正円となる位置に設置される。図5(a’)は、このときの第2の受光部114の受光面を示した図である。ここで、受光素子114aが受光する光の光量をA、受光素子114bが受光する光の光量をB、受光素子114cが受光する光の光量をC、受光素子114dが受光する光の光量をDとすると、第1の集光光学系111を介した光のx軸方向、y軸方向への変形度として焦点ズレ信号Hを、次式(1)で示す数式で求めることができる。

H=((A+C)−(B+D))/(A+B+C+D) ・・・(1)
図5(a’)で示す場合、第2の受光部114の受光面の像はほぼ正円となるため、光量A、光量B、光量C、光量Dはほぼ等しくなり、焦点ズレ信号H=0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H=0の場合、集光レンズ112に平行光が入射し、第1の集光光学系111を介した光は、変形しない(ほぼ正円の像を結ぶ)。
図5(b)、(b’)は、集光レンズ112に収束光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図1参照)の表面に凸部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図1参照)側に当該凸部が位置する場合に、投光部10(図1参照)から発せられた光が、当該凸部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凸部の対物レンズ5とは反対側に焦点を結んでいる状態である際に、集光レンズ112に収束光が入射する。
集光レンズ112に収束光が入射すると、図5(a)の集光レンズ112に平行光が入射した際に比較して、焦線F1、焦線F2ともに、円柱レンズ113側に近づく。したがって、第2の受光部114の受光面に形成される像は、y軸方向に長い楕円形に形成される。図5(b’)は、このときの第2の受光部114の受光面を示した図である。
図5(b’)に示すように、第2の受光部114の受光面の像は、y軸方向に長い楕円形となるため、光量A、光量Cが、光量B、光量Dよりも多くなる。したがって、上述した(1)より、焦点ズレ信号H>0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H>0となった場合は、集光レンズ112に収束光が入射し、第2の受光部114の受光面の像は、y軸方向に長い楕円形に変形している。すなわち、焦点ズレ信号H>0の場合、検査対象2(図1参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図1参照)側に位置しているということができる。
図5(c)、(c’)は、集光レンズ112に拡散光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図1参照)の表面に凹部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図1参照)とは反対側に当該凹部が位置する場合に、投光部10(図1参照)から発せられた光が、当該凹部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凹部の対物レンズ5側に焦点を結んでいる状態である際に、集光レンズ112に拡散光が入射する。
集光レンズ112に拡散光が入射すると、図5(a)の集光レンズ112に平行光が入射した際に比較して、焦線F1、焦線F2ともに、円柱レンズ113から遠ざかる。したがって、第2の受光部114の受光面に形成される像は、x軸方向に長い楕円形に形成される。図5(c’)は、このときの第2の受光部114の受光面を示した図である。
図5(c’)に示すように、第2の受光部114の受光面の像は、x軸方向に長い楕円形となるため、光量B、光量Dが、光量A、光量Cよりも多くなる。したがって、上述した(1)より、焦点ズレ信号H<0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H<0となった場合は、集光レンズ112に拡散光が入射し、第2の受光部114の受光面の像は、x軸方向に長い楕円形に変形している。すなわち、焦点ズレ信号H<0の場合、検査対象2(図1参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図1参照)とは反対側に位置しているということができる。
上記で説明した検査対象2(図1参照)の表面の凸部、凹部は、検査対象2(図1参照)の表面の対物レンズ5(図1参照)の焦点、すなわち、合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzと言い換えることができる。位置ズレΔzは、予め決まっている共焦点走査顕微鏡1の光学系の配置等と、上述した焦点ズレ信号Hの値に基づいて一義的に取得することができる。なお、ここで、位置ズレΔzが、投光部10の出力、検査対象2の反射率等に依存しないのは、上述した式(1)により、光量規格を行っているためである。
図6に本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1での焦点ズレ信号Hとz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzとの関係の一例を示した線図を示す。
再び図1に戻って説明を続ける。共焦点走査顕微鏡1は、演算装置70を備えている。演算装置70は、共焦点走査顕微鏡1全体を制御するものである。また演算装置70は、典型的にはパソコン等のコンピュータである。
演算装置70は、制御プログラムを実行することによって共焦点走査顕微鏡1を制御する制御部80(例えば、CPU)を有している。さらに制御部80には、記憶部90が接続されている。記憶部90は、必要に応じてワークメモリとして使用する第1の記憶部(不図示)と、各種のプログラムや制御データなどを記憶して保存しておく第2の記憶部(不図示)とを含んで構成される。
上述した第1の受光部40及び第2の受光部114は、A/D変換器71を介して制御部80に接続されている。さらに、可変焦点レンズ3、二次元走査ミラー20も制御部80に接続されている。制御部80には、各種の画像や情報を表示する表示部72が接続されている。また、制御部80には、使用者が共焦点走査顕微鏡1を操作するための入力装置73が接続されている。入力装置73はマウスやキーボードを備えている。
制御部80は、共焦点調節機構としての可変焦点レンズ3を駆動して、共焦点の調節を行う共焦点調節部81と、二次元走査ミラー20を駆動して、輝点光10aによるx軸方向及びy軸方向の走査を制御する二次元走査制御部82と、第2の受光部114の出力に基づいて、検査対象2の表面の凹凸に関する情報を生成する凹凸情報生成部83と、第1の受光部40の出力に基づいて、画像データを生成する画像生成部84と、表示部72による各種の画像や情報の表示を制御する表示制御部85とを含んで構成される。
共焦点調節部81は、可変焦点レンズ3に駆動信号を送信してアクチュエータ3c(図3参照)を駆動して、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節するように可変焦点レンズ3を制御する。すなわち、共焦点調節部81は、例えば図4で上述したテーブルに基づいて、合焦面2aをz軸方向に移動させる(例えば図示の合焦面2a’の位置)ように構成される。二次元走査制御部82は、二次元走査ミラー20に駆動信号を送信してトーションバー23a、23bを駆動して、輝点光10aで検査対象2をx軸方向、y軸方向に走査するように二次元走査ミラー20を制御する。
凹凸情報生成部83は、第2の受光部の4つの受光素子114a、114b、114c、114dの出力を取得し、上述した(1)式を用いて、焦点ズレ信号Hを算出するように構成される。さらに、凹凸情報生成部83は、焦点ズレ信号Hに応じて一義的に得られる、検査対象2の表面の合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzを取得する。具体的には、検査対象2の検査の初期段階で、検査対象2の表面のx軸−y軸平面上の任意の位置における任意のある合焦面位置を基準として、z軸方向に一定間隔で合焦面を移動させながら、Δzに対応する焦点ズレ信号Hの値を測定して、図6に示したような線図(いわゆるフォーカスエラーカーブ)を生成し、記憶部90に記憶しておく。なお、上述したように、焦点ズレ信号Hは、式(1)により光量規格を行っているため、位置ズレΔzは、投光部10の出力、検査対象2の反射率等に依存しない。したがって、位置ズレΔzと焦点ズレ信号Hとの関係は、予め決まっている共焦点走査顕微鏡1の光学系の配置等によって一義的に定まるので、図6に示したような線図(いわゆるフォーカスエラーカーブ)は、設計段階で前もって決定して、記憶部90に記憶しておいてもよい。
さらに、任意のある合焦面位置で、二次元走査制御部82による二次元走査ミラー20(図1参照)の制御によって、輝点光10aでx軸方向及びy軸方向に、検査対象2を走査する。凹凸情報生成部83は、当該合焦面2aにおける第2の受光部114が受光する各光量に基づいて、焦点ズレ信号Hを算出する。さらに、焦点ズレ信号Hと記憶部90に記憶しておいたフォーカスエラーカーブ(図6参照)に基づいて、位置ズレΔzを算出して、検査対象2の表面の、任意のある合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzを示す凹凸情報としてのフォーカスエラーカーブを生成する。凹凸情報生成部83は、生成した凹凸情報としてのフォーカスエラーカーブに基づいて、検査対象2の凹凸に関するプロファイルデータ、例えば、任意のある合焦面2aからの相対的な位置ズレΔzをマッピングした画像を生成して、記憶部90に記憶する。
ここで、フォーカス検出光学系110から取得されるデータ、すなわち、第2の受光部114の出力に基づいて生成される検査対象2の凹凸に関するプロファイルデータは、輝点光10aが任意のある合焦面2ではない位置、すなわち、凸部又は凹部に投影される際には、輝点光10aは拡散するので、分解能は高くはないが、おおよその検査対象2の表面の状態を把握するには十分である。また、次に説明する画像生成部84によって生成される共焦点系から取得されるデータ、すなわち、第1の受光部40の出力に基づいて生成する画像データは、z軸方向に一定間隔で合焦面を移動させながら、x軸方向及びy軸方向の検査対象2の走査を繰り返し行い、検査対象2の表面の凹凸の情報を積層させて生成することから、例えば、画像合成に数分の時間が必要である。これに対して、第2の受光部114の出力に基づいて生成される検査対象2の凹凸に関するプロファイルデータは、例えば数秒程度の極めて短い時間で取得することができる。
本実施の形態では、表示制御部85は、次に説明する画像生成部84が第1の受光部40の出力に基づいて画像データを生成する前に、記憶部90に記憶された検査対象2の凹凸に関するプロファイルデータ、例えば、任意のある合焦面2aからの相対的な位置ズレΔzをマッピングした画像をプレビュー画像として読み出し、表示部72に画像表示するように構成される。これにより、使用者は、おおよその検査対象2の表面の状態を把握することができる。したがって、使用者は、精査すべきx軸方向、y軸方向、z軸方向の任意の範囲を知ることができる。よって検査の効率が向上する。
さらに、本実施の形態では、使用者の操作に応じて入力装置73から二次元走査制御部82に制御信号を送信するように構成されている。使用者は、例えば、表示部72に表示されるプレビュー画像を確認することにより、使用者がより精査したいと考える検査対象2のx軸方向、y軸方向、z軸方向の任意の範囲を、入力装置73により選択することができる。二次元走査制御部82は、使用者の操作に応じた検査対象2のx軸方向、y軸方向の任意の範囲内で輝点光10aでの走査を行うように二次元走査ミラー20を制御する。これにより、輝点光10aによる検査対象2の二次元走査の範囲を必要最小限にすることができ、画像生成部84による第1の受光部40の出力に基づいた画像データの生成に要する時間を短くすることができる。
凹凸情報生成部83は、生成した凹凸情報としてのフォーカスエラーカーブに基づいて、検査対象2の表面のx軸−y軸平面上の任意の位置での合焦点位置、すなわち、焦点ズレ信号H=0となるz軸方向の位置を検出するように構成される。凹凸情報生成部83は、x軸−y軸平面上の任意の位置での合焦点位置を共焦点調節部81に送信するように構成される。共焦点調節部81は、送信されるx軸−y軸平面上の任意の位置での合焦点位置に、対物レンズ5の焦点が一致するように、可変焦点レンズ3を制御する。これにより、共焦点走査顕微鏡1による検査対象2の検査の初期設定の段階における、使用者が対物レンズ5の焦点をおよそ検査対象2の表面と一致する位置に調節する作業を省略することができる。すなわち、自動的に、対物レンズ5の焦点、言い換えれば、合焦面2aを、x軸−y軸平面上の任意の位置で、およそ検査対象2の表面と一致するz軸方向位置に調節することができる。
凹凸情報生成部83は、さらに、生成した検査対象2の凹凸情報としてのフォーカスエラーカーブ(図6参照)と焦点ズレ信号の最大値Hmax、最小値Hminに基づいて、合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレの最大値Δzmax、最小値Δzminを算出するように構成される(図6参照)。また、凹凸情報生成部83は、合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレの最大値Δzmax、最小値Δzminを共焦点調節部81に送信するように構成される。共焦点調節部81は、使用者がより精査したいと考える検査対象2のz軸方向の範囲の入力がない場合には、任意のある合焦面2aに対して位置ズレの最大値Δzmaxと最小値Δzminの間の範囲で、合焦面の位置を一定間隔で移動させるように、可変焦点レンズ3を制御する。これにより、z軸方向にやみくもに走査することなく、検査対象2の表面の凹凸に応じて、共焦点の調節を行うことができる。なお、このとき、一定間隔で合焦面の位置を移動させる範囲は、最大値Δzmax、最小値Δzminに対してある程度のマージンを持たせておいてもよい。
画像生成部84は、上述したように、第1の受光部40の出力に基づいて、画像データを生成するように構成される。ここで、この共焦点走査顕微鏡1では、対物レンズ5の輝点光10aをy軸方向、x軸方向に移動させて検査対象2の表面を走査して、第1の受光部40による光量検出値を制御部80を介して記憶部90に記憶させる。さらに、合焦面をz軸方向に所定移動させた後、y軸方向、x軸方向に検査対象2の表面を走査して、第1の受光部40による光量検出値を制御部80を介して記憶部90に記憶させる。これを上述した使用者がより精査したいと考えるz軸方向の範囲、又は、任意のある合焦面2aに対する位置ズレの最大値Δzmaxと最小値Δzminの間の範囲で実行する。
記憶部90では、第1の受光部40による光量検出値を各z軸方向位置に対して全て記憶し、後でそれぞれを比較し、最大光量を与えるz軸方向位置を、その最大光量の値と共にx軸方向、y軸方向に対応させて記憶してもよいし、z軸方向に移動させつつ各z軸方向位置における光量を、z軸方向に移動させる前後で比較し、大きい方の光量を与えるz軸方向位置を次々に記憶することにより、最終的に最大光量を与えるz軸方向位置を記憶するようにしてもよい。
本発明の実施の形態による共焦点走査顕微鏡1では、検査対象2の表面が合焦点位置にある際に、第1の受光部40が受光する光量が一番大きくなる。画像生成部84は、記憶部90に記憶させた最大光量の位置情報を検出し、対応した検査対象2のプロファイルデータ、例えば、共焦点画像の画像データや、検査対象2の三次元の立体像を表現している画像データを生成する。画像生成部84は、生成した画像データを記憶部90に送信して記憶させる。表示制御部85は、画像データを読み出し、表示部72に画像表示する。
続けて図1を参照して、共焦点走査顕微鏡1の動作について説明する。具体的には、まず、投光部10を発光させて、フォーカス検出光学系110によって、任意のある合焦面に対する検査対象2の表面のz軸方向の位置ズレを検出する。次に、上述したようにフォーカスエラーカーブを生成し、検査対象2のx軸−y軸平面上の任意の位置での表面に、対物レンズ5の焦点が一致するように、可変焦点レンズ3を自動調節する。言い換えれば、焦点の合った面、すなわち合焦面2aを調節する。
このとき、本実施の形態では、表示制御部85は、凹凸情報生成部83によって生成され、記憶部90に記憶された検査対象2の凹凸に関するプロファイルデータ、例えば、任意のある合焦面2aからの相対的な位置ズレΔzをマッピングした画像をプレビュー画像として読み出し、表示部72に画像表示する。さらに、使用者の操作に応じて入力装置73から二次元走査制御部82に制御信号を送信し、例えば、使用者がより精査したと考える検査対象2のx軸方向、y軸方向、z軸方向の任意の範囲を選択する。
図示されるように、投光部10により発せられた直線偏光の光は、第1のビームスプリッタ31を透過し、可変焦点レンズ3へ入射する。そして、二次元走査ミラー20で反射され(偏向され)、対物レンズ5に入射し、合焦面2aで収束する。即ち結像する。合焦面2aで収束した光は、合焦面2aに輝点光10aとして結象される。
そして、検査対象2で反射した光は、対物レンズ5から戻り、可変焦点レンズ3に入射したのち、第1のビームスプリッタ31で第1の受光部40方向に偏向される(図示では90度偏向)。そして偏向された光はピンホール41に結像され、このピンホール41を透過した光は第1の受光部40で受光される。第1の受光部40は、受光した光の強度を検出する。
ここで、共焦点走査顕微鏡1は、共焦点光学系であるため、検査対象2に凹凸が存在すると、この凹凸のうち、z軸方向で合焦面2aと一致した部分に投影された輝点光10aはピンホール41上で結像し、ピンホール41を透過する。一致しない部分に投影された輝点光10aはピンホール41面上でボケるため、ピンホール41を透過する光量は大きく減少する。これを利用して、検査対象2のz軸方向のうねり等の凹凸が検査できる。
さらにこの状態で、二次元走査ミラー20により、輝点光10aでx軸方向及びy軸方向に、使用者が選択した任意の範囲で検査対象2を走査することで、検査対象2のz軸方向の凹凸が二次元的(平面的)に検査できる。
さらに共焦点走査顕微鏡1は、上述のような検査対象2の凹凸の二次元的な検査が完了すると、可変焦点レンズ3により、合焦面2aをz軸方向へ移動させて(例えば図示の合焦面2a’の位置に移動させて)、同様な検査を行なう。このような検査をz軸の座標を変えて、上述した使用者がより精査したいと考えるz軸方向の範囲、又は、任意のある合焦面2aに対する位置ズレの最大値Δzmaxと最小値Δzminの間の範囲で繰り返し行なう。これにより、z軸の各座標で検査した、各合焦面2aでの検査対象2の凹凸の二次元的な検査結果を積層していくことで、詳細な検査対象2のz軸方向の凹凸の検査、例えば凹凸の深浅とその値まで検査できる。言い換えれば検査対象2の三次元形状を検査できる。
以上で説明した本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1によれば、フォーカス検出光学系110は、第2のビームスプリッタ32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物レンズ5の焦点、すなわち、合焦面からの光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを対物レンズ5の焦点の前後に渡って検出するので、検査対象2の検査を効率よく行うことができる。
さらに、フォーカス検出光学系110は、集光レンズ112と円柱レンズ113とを含んで構成され、第2のビームスプリッタ32により分離された光路の光を集光する第1の集光光学系111と、第1の集光光学系111を介した光を受光する複数の受光素子114a、114b、114c、114dを含んで構成される第2の受光部114とを備えるので、各受光素子が受光する光量に応じて、第2の受光部114が受光する光の焦点ズレ信号Hを算出し、該焦点ズレ信号Hに基づいて前記光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを検出することができる。すなわち、第1の集光光学系111は、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレΔzに対して、非点収差を発生させ、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光の形状を、光軸に交差する平面内の2方向に対して変形させ、第2の受光部は当該変形を検出することで、検査対象の対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレを正確に検出することができる。さらに、フォーカス検出光学系110により検査対象2の光軸方向のおおまかな位置ズレΔz(凹凸)を把握できるので、例えば、最大値Δzmaxと最小値Δzminとの間で精査すべき範囲を絞り込むことができ、測定効率が向上する。また、第1の集光光学系は、集光レンズ112と円柱レンズ113の簡単なレンズ群で構成されることで、単純な構成とすることができ、また、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光の一部を遮断する等により光量ロスを生じることもない。したがって、検査対象2の合焦面からの光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzをより正確に検出することができる。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1’の光学系概要例を示す図である。本図を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’について説明する。共焦点走査顕微鏡1’は、基本的に第1の実施の形態で説明した共焦点走査顕微鏡1(図1参照)と共通であるが、フォーカス検出光学系110(図1参照)の代わりにフォーカス検出光学系120を備える点で異なる。ここでは、第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1と共通する構成の説明についてはなるべく省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1’のフォーカス検出光学系120は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光を集光する第1の集光光学系121と、第1の集光光学系121介した光を受光する複数の受光素子を含んで構成される第2の受光部124とを有しするように構成される。フォーカス検出光学系120は、前記複数の受光素子が受光する各光量に基づいて、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレを検出するように構成される。
第2の実施の形態では、第1の集光光学系121は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路中に、エッジがほぼ光軸に一致するように配置されたナイフエッジ123を含んで構成され、ここでは、さらに、第2のビームスプリッタ32とナイフエッジ123との間に配設される集光レンズ(凸レンズ)122を含んで構成される。言い換えれば、検査対象2から戻ってくる輝点光10aが、第2のビームスプリッタ32によって分離される方向には、集光レンズ122、ナイフエッジ123、第2の受光部124がこの順で配設されている。
ナイフエッジ123は、エッジの方向が第2のビームスプリッタ32によって分離された光の光軸方向と略直交するように配設される。第2の受光部124は、光軸とエッジがほぼ一致する位置にあるナイフエッジ123のエッジと、第2のビームスプリッタ32によって分離された光の光軸方向(z軸方向)に直交するy軸方向(ここでは、紙面に向かって上下方向)に配置された2つの受光素子124a、124bを備えている。ここでは、ナイフエッジ123は、エッジがx軸方向(ここでは、紙面に向かって左奥から右手前方向)に沿うように配置される。したがって、2つの受光素子124a、124bは、エッジに直交する方向、ここでは、y軸方向に沿って配置する。第2の受光部124は、第1の集光光学系121を介した光のy軸方向への光の偏り、言い換えれば光の変形を検出するように構成される。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1のフォーカス検出光学系120について説明する模式図である。本図を参照してフォーカス検出光学系120を詳細に説明する。図8(a)、(b)、(c)は、図7に示したx軸方向矢視図である。すなわち、図8(a)、(b)、(c)では、紙面に対して垂直方向がx軸方向となる。図8(a’)、(b’)、(c’)は、第2の受光部124のz軸方向(光軸方向)に垂直な面の正面図であり、受光面を図示している。また、(a’)は(a)に、(b’)は(b)に、(c’)は(c)に対応した図である。
第2の受光部124の2つの受光素子124a、124bは、上述した第1の受光部40と同様に、フォトディテクタといった受光素子である。言い換えれば、第2の受光部124は、2分割フォトディテクタである。第2の受光部124は、全体として略矩形状に形成され、第2の受光部124の受光面の中心に対して、受光素子124aと受光素子124bが線対称となるように等分割されている。
第2の受光部124は、受光面の中心が第2のビームスプリッタ32によって分離された光の光軸上に位置するように配設される。さらに、第2の受光部124は、第2の受光部124を2等分する分割線の方向が上述したナイフエッジ123のエッジの方向、x軸方向とほぼ一致するように配設される。すなわち、第2の受光部124は、受光素子124aと受光素子124bとがz軸方向に沿って並ぶように配設される。また、第2の受光部124は、第2の受光部124を2等分する分割線が光軸と略直交するように配設される。これにより、第2の受光部124は、受光する光が扁平していた際に、受光素子124a、124bが受光する各光量に基づいて、y軸方向への光の偏りを検出することができる。
図8(a)、(a’)は、集光レンズ122に平行光が入射した際の図である。投光部10(図7参照)から発せられた光が、およそ検査対象2(図7参照)の表面と一致する位置に焦点を結んでいる状態、さらに言えば、検査対象2(図7参照)の表面が焦点の合った面(合焦面2a)となっている状態である際に、集光レンズ122に平行光が入射する。投光部10から発せられた光は、対物レンズ5に入射し、合焦面2aで収束している。即ち結像している。合焦面2aで収束した光は、合焦面2aに輝点光10aとして結象される。
集光レンズ122は、平行光が入射すると焦点F3に収束するものとする。本実施の形態では、第2の受光部124は、集光レンズ122に平行光が入射した際に、受光面上に焦点F3が位置するように配置する。言い換えれば、第2の受光部124は、集光レンズ122の焦点距離の位置にある。本図に示すように、集光レンズ122と焦点F3との間に、上述したようにナイフエッジ123を挿入配置すると、第2のビームスプリッタ32によって分離された光は、集光レンズ122により焦点F3の位置に収束されるが、ここでは、ナイフエッジ123によって光束の半分がカットされた後、第2の受光部124の受光面上にて集光する。図8(a’)は、このときの第2の受光部124の受光面を示した図である。すなわち、集光レンズ122に平行光が入射すると、ナイフエッジ123によって半分にカットされた光は、第2の受光部124の2分割線上にて焦点を結ぶ。
ここで、受光素子124aが受光する光の光量をA’、受光素子124bが受光する光の光量をB’とすると、第1の集光光学系121を介した光のy軸方向への偏り度、光の変形度として焦点ズレ信号H’を、次式(2)で示す数式で求めることができる。

H’=(A’−B ’)/(A’+B ’) ・・・(2)
図8(a’)で示す場合、集光レンズ122に平行光が入射すると、ナイフエッジ123によって半分にカットされた光は、第2の受光部124の2分割線上にて焦点を結ぶので、光量A’、光量B’は、ほぼ等しく0(ゼロ)となり、焦点ズレ信号H’=0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’=0の場合、集光レンズ122に平行光が入射し、第1の集光光学系121を介した光の大きさは、変形しない。
図8(b)、(b’)は、集光レンズ122に収束光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図7参照)の表面に凸部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図7参照)側に当該凸部が位置する場合に、投光部10(図7参照)から発せられた光が、当該凸部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凸部の対物レンズ5とは反対側に焦点を結んでいる状態である際に、集光レンズ122に収束光が入射する。
集光レンズ122に収束光が入射すると、図8(a)の集光レンズ122に平行光が入射した際に比較して、焦点F3がナイフエッジ123側に近づく。したがって、ナイフエッジ123によって半分にカットされた光は、第2の受光部124の2分割線を境界として、ナイフエッジ123が配設されている側の受光素子、ここでは、受光素子124bにのみに照射される。図8(b’)は、このときの第2の受光部124の受光面を示した図である。受光素子124bの受光面に形成される像は、2分割線を境界として、ナイフエッジ123が配設されている側が曲線になっている略半円形に形成される。
図8(b’)に示すように、第2の受光部124の受光面の像は、受光素子124bにのみ形成されるため、光量A’がほぼ0(ゼロ)となり、光量B’が多くなる。したがって、上述した(2)より、焦点ズレ信号H’<0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’<0となった場合は、集光レンズ122に収束光が入射し、第2の受光部124の受光面の像は、受光素子124bの受光面にのみ像が形成されるように変形している。すなわち、焦点ズレ信号H’<0の場合、検査対象2(図7参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図7参照)側に位置しているということができる。
図8(c)、(c’)は、集光レンズ122に拡散光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図7参照)の表面に凹部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図7参照)とは反対側に当該凹部が位置する場合に、投光部10(図1参照)から発せられた光が、当該凹部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凹部の対物レンズ5側に焦点を結んでいる状態である際に、集光レンズ122に拡散光が入射する。
集光レンズ122に拡散光が入射すると、図8(a)の集光レンズ122に平行光が入射した際に比較して、焦点F3がナイフエッジ123から遠ざかる。したがって、ナイフエッジ123によって半分にカットされた光は、第2の受光部124の2分割線を境界として、ナイフエッジ123が配設されている側とは反対側の受光素子、ここでは、受光素子124aにのみに照射される。図8(c’)は、このときの第2の受光部124の受光面を示した図である。受光素子124aの受光面に形成される像は、2分割線を境界として、ナイフエッジ123が配設されている側とは反対側が曲線になっている略半円形に形成される。
図8(c’)に示すように、第2の受光部124の受光面の像は、受光素子124aにのみ形成されるため、光量B’がほぼ0(ゼロ)となり、光量A’が多くなる。したがって、上述した(2)より、焦点ズレ信号H’>0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’>0となった場合は、集光レンズ122に拡散光が入射し、第2の受光部124の受光面の像は、受光素子124aの受光面にのみ像が形成されるように変形している。すなわち、焦点ズレ信号H’>0の場合、検査対象2(図7参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図7参照)とは反対側に位置しているということができる
上記で説明した検査対象2(図7参照)の表面の凸部、凹部は、検査対象2(図7参照)の表面の対物レンズ5(図7参照)の焦点、すなわち、合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzと言い換えることができる。位置ズレΔzは、予め決まっている共焦点走査顕微鏡1の光学系の配置等と、上述した焦点ズレ信号H’の値に基づいて一義的に取得することができる。なお、ここで、位置ズレΔzが、投光部10の出力、検査対象2の反射率等に依存しないのは、上述した式(2)により、光量規格を行っているためである。したがって、第1の実施の形態で説明した図6と同様に、焦点ズレ信号H’とz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzとの関係の一例を示す線図を得ることができる。
以上で説明した本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’によれば、フォーカス検出光学系120は、第2のビームスプリッタ32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物レンズ5の焦点、すなわち、合焦面からの光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを対物レンズ5の焦点の前後に渡って検出するので、検査対象2の検査を効率よく行うことができる。
さらに、フォーカス検出光学系120は、集光レンズ122とナイフエッジ123とを含んで構成され、第2のビームスプリッタ32により分離された光路の光を集光する第1の集光光学系121と、第1の集光光学系121を介した光を受光する複数の受光素子124a、124bを含んで構成される第2の受光部124とを備えるので、各受光素子が受光する光量に応じて、第2の受光部124が受光する光の焦点ズレ信号H’を算出し、該焦点ズレ信号H’に基づいて前記光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを検出することができる。フォーカス検出光学系120により検査対象2の光軸方向のおおまかな位置ズレΔz(凹凸)を把握できるので、例えば、最大値Δzmaxと最小値Δzminとの間で精査すべき範囲を絞り込むことができ、測定効率が向上する。また、第1の集光光学系121を集光レンズ122とナイフエッジ123とを含んで構成することで、比較的簡易な構成で、安価なフォーカス検出光学系120とすることができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1’’の光学系概要例を示す図である。本図を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’’について説明する。共焦点走査顕微鏡1’’は、基本的に第1の実施の形態で説明した共焦点走査顕微鏡1(図1参照)と共通であるが、フォーカス検出光学系110(図1参照)の代わりにフォーカス検出光学系130を備える点で異なる。ここでは、第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1と共通する構成の説明についてはなるべく省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1’’のフォーカス検出光学系130は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路の光を集光する第1の集光光学系131と、第1の集光光学系131介した光を受光する複数の受光素子を含んで構成される第2の受光部134とを有しするように構成される。フォーカス検出光学系130は、前記複数の受光素子が受光する各光量に基づいて、検査対象2の対物レンズ5の焦点からの光軸方向の位置ズレを検出するように構成される。
第3の実施の形態では、第1の集光光学系131は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光路中に配置された臨界角プリズム132を含んで構成される。臨界角プリズム132は、第2のビームスプリッタ32と第2の受光部134との間に配設される。言い換えれば、検査対象2から戻ってくる輝点光10aが、第2のビームスプリッタ32によって分離される方向には、臨界角プリズム132が配設されている。第2の受光部134は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光が前記臨界角プリズム132へ発散方向に入射したか収束方向に入射したかを検出するように構成される。
ここで、臨界角プリズム132は、第1の光学面132aと、第2の光学面132bと、第3の光学面132cとを有しており、第2のビームスプリッタ32によって分離された光は、第1の光学面132aに入射するように配設される。すなわち、臨界角プリズム132は、第1の光学面132aが第2のビームスプリッタ32と対向するように配設される。本実施の形態では、第1の光学面132aは第2のビームスプリッタ32によって分離された光の光軸とほぼ垂直に交わるように形成されている。第1の光学面132aから臨界角プリズム132に入射する光は、第2の光学面132bで、第1の光学面132aに入射する光の光軸と交差する方向に反射される。
ここで、第2の光学面132bは、第1の光学面132aから入射する平行光束が、第2の光学面132bに対してちょうど臨界角で入射するように形成される。但し、本実施の形態では、ごくわずか臨界角よりも大きい角度で入射するものとしている(図10参照)。すなわち、第2の光学面132bは、第1の光学面132aに平行光が入射した際に、入射光が全反射するように形成される。第3の光学面132cは、第2の受光部134と対向するように形成され、第2の光学面132bで反射した光は、第3の光学面132cを介して出射される。典型的には、第1の光学面132aと第3の光学面132cとは直角をなす。第2の光学面132bが、第1の光学面132a、第3の光学面132cに対して45°をなすときは、臨界角プリズム132の屈折率を√2≒1.414にすれば、第1の光学面132aに垂直に入射した光は、第2の光学面132bにちょうど臨界角で入射し、第3の光学面132cからこれに垂直に射出することになる。ここで、屈折率を例えば1.43とすれば、約1°だけ臨界角よりも大きい角度で入射するシステムとなる。なお、第2の光学面132bへの入射角は、屈折率で調整するほか、臨界角プリズム132のx軸回りの角度設定で調整してもよい。また、第2の光学面132bへの入射角がちょうど臨界角又はわずかに大きくないと、ちょうど対物レンズ5の焦点が合ったときに、臨界角プリズム132からの出射光が少なくなってしまう。
第2の受光部134は、臨界角プリズム132の入射光と出射光を含む面に沿って配置された2つの受光素子134a、134bを備えている。ここでは、臨界角プリズム132での入射光と出射光を含む面に沿った方向は、y軸方向(紙面に向かって右奥から左手前方向)である。すなわち、第2の受光部134によって受光される光の光軸方向(z軸方向)に対するy軸方向に沿って配置された2つの受光素子124a、124bを備えている。第2の受光部134は、第1の集光光学系131を介した光のy軸方向への変形を検出するように構成される。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’’のフォーカス検出光学系130について説明する模式図である。本図を参照してフォーカス検出光学系130を詳細に説明する。図10(a)、(b)、(c)は、図9に示したx軸方向矢視図である。すなわち、図10(a)、(b)、(c)では、紙面に対して垂直方向がx軸方向となる。図10(a’)、(b’)、(c’)は、第2の受光部134のz軸方向(光軸方向)に垂直な面の正面図であり、受光面を図示している。また、(a’)は(a)に、(b’)は(b)に、(c’)は(c)に対応した図である。
第2の受光部134の2つの受光素子134a、134bは、上述した第1の受光部40と同様に、フォトディテクタといった受光素子である。言い換えれば、第2の受光部134は、2分割フォトディテクタである。第2の受光部134は、全体として略矩形状に形成され、第2の受光部134の受光面の中心に対して、受光素子134aと受光素子134bが線対称となるように等分割されている。
第2の受光部134は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光が、第1の光学面132aに平行光として入射した際に、受光面の中心が第2の光学面132bで反射した光の光軸上に位置するように配設される。さらに、第2の受光部134は、第2の受光部134を2等分する分割線の方向が、上述した臨界角プリズム132に入射する光の光軸の方向と略垂直な方向とほぼ一致するように配設される。すなわち、第2の受光部134は、受光素子134aと受光素子134bとがy軸方向に沿って並ぶように配設される。また、第2の受光部134は、第2のビームスプリッタ32によって分離された光が、第1の光学面132aに平行光として入射した際に、第2の受光部134を2等分する分割線が、第2の光学面132bで反射した光の光軸と略直交するように配設される。これにより、第2の受光部124は、受光する光が扁平していた際に、受光素子124a、124bが受光する各光量に基づいて、第2のビームスプリッタ32によって分離された光のy軸方向への変形を検出することができる。
図10(a)、(a’)は、臨界角プリズム132に平行光が入射した際の図である。投光部10(図9参照)から発せられた光が、およそ検査対象2(図9参照)の表面と一致する位置に焦点を結んでいる状態、さらに言えば、検査対象2(図9参照)の表面が焦点の合った面(合焦面2a)となっている状態である際に、臨界角プリズム132に平行光が入射する。投光部10から発せられた光は、対物レンズ5に入射し、合焦面2aで収束している。即ち結像している。合焦面2aで収束した光は、合焦面2aに輝点光10aとして結象される。
臨界角プリズム132に第1の光学面132aを介して平行光が入射すると、入射光は第2の光学面132bで全反射して、第3の光学面132cを介して出射される。第3の光学面132cから出射された出射光は、第2の受光部134に入射し、受光素子134aと受光素子134bに等しい強度で検出される。図10(a’)は、このときの第2の受光部134の受光面を示した図である。すなわち、臨界角プリズム132に平行光が入射すると、第2の受光部134にほぼ正円の像を形成する。
ここで、受光素子134aが受光する光の光量をA’’、受光素子134bが受光する光の光量をB’’とすると、第1の集光光学系131を介した光のy軸方向への変形度として焦点ズレ信号H’’を、次式(3)で示す数式で求めることができる。

H’’=(A’’−B ’’)/(A’’+B ’’) ・・・(3)
図10(a’)で示す場合、臨界角プリズム132に平行光が入射すると、第2の光学面132bで全反射した光は、2分割線上に中心が位置するほぼ正円の像が第2の受光部134の受光面に形成されるので、光量A’’、光量B’’は、ほぼ等しくなり、焦点ズレ信号H’’=0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’’=0の場合、臨界角プリズム132に平行光が入射し、第1の集光光学系131を介した光は、変形しない。
図10(b)、(b’)は、臨界角プリズム132に収束光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図9参照)の表面に凸部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図9参照)側に当該凸部が位置する場合に、投光部10(図9参照)から発せられた光が、当該凸部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凸部の対物レンズ5とは反対側に焦点を結んでいる状態である際に、臨界角プリズム132に収束光が入射する。
臨界角プリズム132に収束光が入射すると、入射光の光軸を境界として光軸よりも第3の光学面132c側の光は、第2の光学面132bに対して臨界角よりも小さい角度で入射するので、一部が第2の光学面132bを透過する。一方、入射光の光軸を境界として光軸よりも第3の光学面132cとは反対側の光は、第2の光学面132bに対して臨界角よりも大きい角度で入射するので全反射する。
この結果、光軸を境とする臨界角プリズム132中の光量にアンバランスが生じる。したがって、受光素子134aが受光する光の光量をA’’と、受光素子134bが受光する光の光量をB’’との間に出力差が生じる。図10(b’)は、このときの第2の受光部134の受光面を示した図である。第2の受光部134の受光面に形成される像は、2分割線を境界として、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも小さくなるように形成される。
図10(b’)に示すように、第2の受光部134の受光面の像は、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも小さくなるように形成されるため、光量A’’が光量B’’よりも少なくなる。したがって、上述した(3)より、焦点ズレ信号H’’<0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’’<0となった場合は、臨界角プリズム132に収束光が入射し、第2の受光部134の受光面の像は、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも小さくなるように変形している。すなわち、焦点ズレ信号H’’<0の場合、検査対象2(図9参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図9参照)側に位置しているということができる。
図10(c)、(c’)は、臨界角プリズム132に拡散光が入射した際の図である。例えば、検査対象2(図9参照)の表面に凹部が存在し、合焦面2aよりも対物レンズ5(図9参照)とは反対側に当該凹部が位置する場合に、投光部10(図9参照)から発せられた光が、当該凹部に拡散した輝点光10aとして投射される状態、すなわち、凹部の対物レンズ5側に焦点を結んでいる状態である際に、臨界角プリズム132に拡散光が入射する。
臨界角プリズム132に拡散光が入射すると、図10(b)、(b’)で示した収束光が入射する場合とは逆に、入射光の光軸を境界として光軸よりも第3の光学面132cとは反対側の光は、第2の光学面132bに対して臨界角よりも小さい角度で入射するので、一部が第2の光学面132bを透過する。一方、入射光の光軸を境界として光軸よりも第3の光学面132c側の光は、第2の光学面132bに対して臨界角よりも大きい角度で入射するので全反射する。
この結果、図10(b)、(b’)で示した場合と同様に、光軸を境とする臨界角プリズム132中の光量にアンバランスが生じる。したがって、受光素子134aが受光する光の光量をA’’と、受光素子134bが受光する光の光量をB’’との間に出力差が生じる。図10(c’)は、このときの第2の受光部134の受光面を示した図である。ここでは図10(b)、(b’)で示した場合とは逆に、第2の受光部134の受光面に形成される像は、2分割線を境界として、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも大きくなるように形成される。
図10(c’)に示すように、第2の受光部134の受光面の像は、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも大きくなるように形成されるため、光量A’’が光量B’’よりも多くなる。したがって、上述した(3)より、焦点ズレ信号H’’>0となる。言い換えれば、焦点ズレ信号H’’>0となった場合は、臨界角プリズム132に拡散光が入射し、第2の受光部134の受光面の像は、受光素子134aに形成される円弧状の像が、受光素子134bに形成される円弧状の像よりも大きくなるように変形している。すなわち、焦点ズレ信号H’’>0の場合、検査対象2(図9参照)の表面が、合焦面2aよりも対物レンズ5(図9参照)とは反対側に位置しているということができる。
上記で説明した検査対象2(図9参照)の表面の凸部、凹部は、検査対象2(図9参照)の表面の対物レンズ5(図9参照)の焦点、すなわち、合焦面2aからのz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzと言い換えることができる。位置ズレΔzは、予め決まっている共焦点走査顕微鏡1の光学系の配置等と、上述した焦点ズレ信号H’の値に基づいて一義的に取得することができる。なお、ここで、位置ズレΔzが、投光部10の出力、検査対象2の反射率等に依存しないのは、上述した式(3)により、光量規格を行っているためである。したがって、第1の実施の形態で説明した図6と同様に、焦点ズレ信号H’’とz軸方向(光軸方向)の位置ズレΔzとの関係の一例を示す線図を得ることができる。
以上で説明した本発明の第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’’によれば、フォーカス検出光学系130は、第2のビームスプリッタ32で分離された光路中に配置され、検査対象2の対物レンズ5の焦点、すなわち、合焦面からの光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを対物レンズ5の焦点の前後に渡って検出するので、検査対象2の検査を効率よく行うことができる。
さらに、フォーカス検出光学系130は、臨界角プリズム132を含んで構成され、第2のビームスプリッタ32により分離された光路の光を集光する第1の集光光学系131と、第1の集光光学系131を介した光を受光する複数の受光素子134a、134bを含んで構成される第2の受光部134とを備えるので、各受光素子が受光する光量に応じて、第2の受光部134が受光する光の焦点ズレ信号H’’を算出し、該焦点ズレ信号H’’に基づいて前記光軸方向(z軸方向)の位置ズレΔzを検出することができる。フォーカス検出光学系130により検査対象2の光軸方向のおおまかな位置ズレΔz(凹凸)を把握できるので、例えば、最大値Δzmaxと最小値Δzminとの間で精査すべき範囲を絞り込むことができ、測定効率が向上する。また、第1の集光光学系131を臨界角プリズム132を含んで構成することで、例えば、集光レンズ112(図1参照)、122(図7参照)等を備えない構成とすることができるので、比較的簡易な構成とすることができる。また、臨界角プリズム132を用いることで、位置ズレΔzを検出するのに加え、共焦点走査顕微鏡1’’の内部構成に応じて第2のビームスプリッタ32により分離された光の光路方向を適宜偏変更することができるので、よりコンパクトな共焦点走査顕微鏡1’’とすることができる。また、臨界角プリズム132を用いることで、収差を含んだ光の光量を減ずることができ、検査対象2からの戻り光の質を向上させることができるので、より解像度を高めることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る共焦点型検査装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上で説明した共焦点走査顕微鏡1、1’、1’’では、各々フォーカス検出光学系110、120、130を構成する受光部として複数に分割され、略矩形に形成される第2の受光部114、124、134を用いるものとして説明したが、これに代えて、検出素子(不図示)を一次元に直列状に複数配列したラインセンサを含んで構成される第3の受光部を用いてもよい。以下に説明するようにラインセンサを含んで構成される第3の受光部を用いることで、焦点型検査装置の構成をより簡単な構成とすることができる。
図11は、本発明の第1、第2、第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1、1’、1’’の変形例を示す図である。図11(a)、(a’)は、第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1の変形例のフォーカス検出光学系210を、図11(b)、(b’)は、第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’の変形例のフォーカス検出光学系220を、図11(c)、(c’)は、第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’’の変形例のフォーカス検出光学系230を示す図である。
すなわち、第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1では、図11(a)に示すように、フォーカス検出光学系210は、第2のビームスプリッタ32(図1等参照)によって分離された光路の光を集光する第2の集光光学系211と、第2の集光光学系211を介した光を受光するラインセンサ214a、214bを含んで構成される第3の受光部214とを含んで構成してもよい。
ここでは、第2の集光光学系211は、上述した第1の集光光学系111と同様な構成であり、集光レンズ112と円柱レンズ113を含んで構成される。第3の受光部214は、2つのラインセンサ214a、214bを含んで構成される。第3の受光部214は、図11(a’)に示すように、ラインセンサ214aの長手方向がy軸方向、ラインセンサ214bの長手方向がx軸方向になるように構成される。ラインセンサ214aとラインセンサ214bとは、ほぼ中心付近で略直交するように配設され、第3の受光部214は、当該直交する部分が第2の集光光学系211を通過する光の光軸とほぼ一致するように配設される。この場合、フォーカス検出光学系210は、一次元に直列状に配列された複数の検出素子(不図示)の各出力に応じて各ラインセンサ214a、214bが検出する光の偏りに基づいて、光軸方向の位置ズレΔzを検出するように構成すればよい。
同様に、第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’では、図11(b)に示すように、フォーカス検出光学系220は、第2のビームスプリッタ32(図1等参照)によって分離された光路の光を集光する第2の集光光学系221と、第2の集光光学系221を介した光を受光するラインセンサ224aを含んで構成される第3の受光部224とを含んで構成してもよい。
ここでは、第2の集光光学系221は、上述した第1の集光光学系121と同様な構成であり、集光レンズ122とナイフエッジ123を含んで構成される。第3の受光部224は、図11(b’)に示すように、ラインセンサ224aの長手方向がy軸方向になるように構成される。第3の受光部224は、ラインセンサ224aのほぼ中心付近が第2の集光光学系221を通過する光の光軸とほぼ一致するように配設される。
さらに同様に、第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡1’’では、図11(c)に示すように、フォーカス検出光学系230は、第2のビームスプリッタ32(図1等参照)によって分離された光路の光を集光する第2の集光光学系231と、第2の集光光学系231を介した光を受光するラインセンサ234aを含んで構成される第3の受光部234とを含んで構成してもよい。
ここでは、第2の集光光学系231は、上述した第1の集光光学系131と同様な構成であり、臨界角プリズム132を含んで構成される。第3の受光部234は、図11(c’)に示すように、ラインセンサ234aの長手方向がy軸方向になるように構成される。第3の受光部234は、ラインセンサ234aのほぼ中心付近が第2の集光光学系231を通過する光の光軸とほぼ一致するように配設される。
また、以上では、実施の形態として、上記の共焦点走査顕微鏡1、1’、1’’である場合で説明したが、これに限られず、別の態様が考えられる。一部構成を並び替えてもよい(例えば可変焦点レンズの配置等)。
以上の説明では、共焦点走査顕微鏡1、1’、1’’は、典型的には結像光学系としての結像レンズ6の共焦点位置に配置されたピンホール41を備えるが、これに限らず、検査対象2の対物光学系としての対物レンズ5の焦点からの位置ズレΔzに応じて、光を排除するような構成を備えるものを広く含む。また、ラインセンサは、上述した構成に限らず、受光する光の偏りを検出するものであればなんでもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の光学系概要例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の二次元走査ミラーについて説明する模式的平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の可変焦点レンズ3について説明する模式的断面図である。 本発明の実施の形態で用いる駆動信号の電圧に対応した共焦点の移動距離を表すテーブルの例を示す線図である。 本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡のフォーカス検出光学系について説明する模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡での焦点ズレ信号Hと位置ズレΔzとの関係の一例を示した線図である。 本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の光学系概要例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡のフォーカス検出光学系について説明する模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の光学系概要例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡のフォーカス検出光学系について説明する模式図である。 本発明の第1、第2、第3の実施の形態に係る共焦点走査顕微鏡の変形例を示す図である。
符号の説明
1、1’、1’’ 共焦点走査顕微鏡
2 検査対象
2a、2a’ 合焦面
3 可変焦点レンズ
5 対物レンズ
6 結像レンズ
10 投光部
10a 輝点光
20 二次元走査ミラー
31、32 ビームスプリッタ
34 コリメータレンズ
40 第1の受光部
41 ピンホール
70 演算装置
71 A/D変換器
72 表示部
73 入力装置
80 制御部
81 共焦点調節部
82 二次元走査制御部
83 凹凸情報生成部
84 画像生成部
85 表示制御部
90 記憶部
110、120、130、210、220、230 フォーカス検出光学系
111、121、131 第1の集光光学系
112、122 集光レンズ
113 円柱レンズ
114a、114b、114c、114d、124a、124b、134a、134b 受光素子
114、124、134 第2の受光部
123 ナイフエッジ
132a 第1の光学面
132b 第2の光学面
132c 第3の光学面
132 臨界角プリズム
211、221、231 第2の集光光学系
214a、214b、224a、234a ラインセンサ
214、224、234 第3の受光部
H、H’、H’’ 焦点ズレ信号
Δz 位置ズレ

Claims (6)

  1. 検査対象に対向して配置された対物光学系と;
    前記対物光学系を介して前記検査対象に輝点光を投光する投光部と;
    前記輝点光で前記検査対象を二次元に走査する二次元走査系と;
    前記対物光学系を介して前記検査対象から戻ってくる前記投光された輝点光を結像する結像光学系と;
    前記結像光学系を介した光を受光する第1の受光部と;
    前記第1の受光部への光を絞る絞り部と;
    前記検査対象から前記第1の受光部までの光路中に配置された光分岐手段と;
    前記光分岐手段で分離された光路中に配置され、前記検査対象の前記対物光学系の焦点からの光軸方向の位置ズレを前記対物光学系の焦点の前後に渡って検出するフォーカス検出光学系とを備える;
    共焦点型検査装置。
  2. 前記フォーカス検出光学系は、前記分離された光路の光を集光する第1の集光光学系と;
    前記第1の集光光学系を介した光を受光する複数の受光素子を含んで構成される第2の受光部とを有し;
    前記フォーカス検出光学系は、前記複数の受光素子が受光する各光量に基づいて、前記光軸方向の位置ズレを検出する、
    請求項1に記載の共焦点型検査装置。
  3. 前記第1の集光光学系は、前記分離された光路の光軸に交差する平面内の2方向に対して屈折力の異なる円柱レンズを含んで構成され;
    前記第2の受光部は、前記第1の集光光学系を介した光の前記2方向への変形を検出するように構成される;
    請求項2に記載の共焦点型検査装置。
  4. 前記第1の集光光学系は、前記分離された光路中に、エッジがほぼ光軸に一致するように配置されたナイフエッジとを有し;
    前記第2の受光部は、前記エッジに直交する方向に配置された少なくとも2つの受光素子を含んで構成される;
    請求項2に記載の共焦点型検査装置。
  5. 前記第1の集光光学系は、前記分離された光路中に配置された臨界角プリズムとを有し;
    前記第2の受光部は、前記分離された光が前記臨界角プリズムへ発散方向に入射したか収束方向に入射したかを検出するように構成される;
    請求項2に記載の共焦点型検査装置。
  6. 前記フォーカス検出光学系は、前記分離された光路の光を集光する第2の集光光学系と;
    前記第2の集光光学系を介した光を受光するラインセンサを含んで構成される第3の受光部とを有し;
    前記フォーカス検出光学系は、前記ラインセンサが検出する光の偏りに基づいて、前記光軸方向の位置ズレを検出する、
    請求項1に記載の共焦点型検査装置。
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