JP2005107097A - 共焦点型検査装置 - Google Patents

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Toshiji Takei
利治 武居
Shigeto Takeda
重人 武田
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Abstract

【課題】 機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置を提供する。
【解決手段】 検査対象2に対向して配置された対物レンズ5と、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と、前記投光される光を反射して輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査ミラー20と、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された輝点光10aを結像する結像レンズ6と、結像レンズ6により結像される光を受光する受光部40と、受光部40への光を絞る絞り部41とを備える、共焦点型検査装置1とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、共焦点型検査装置に関し、特に機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置に関するものである。
従来から、検査対象の三次元形状を検査する装置として、共焦点型検査装置があった。このような共焦点型検査装置としては、例えば、検査対象に微小な輝点光を結像し、さらにその輝点光を合焦面で平面的に、言い換えれば合焦面をxy平面とすると、そのxとyそれぞれの方向に走査し、そして、検査対象から戻ってくる(反射して)輝点光を受光素子で受光するものがあった。さらに、このような共焦点型検査装置は、焦点深度が浅く設定されているので、合焦面と検査対象の表面の部位が一致したことを検知することで、検査対象の凹凸を検査できるものであった。なお、検査対象上の部位で合焦したこと(合焦面と一致したこと)は、受光素子で受光する輝点光の強度が上がることを利用して検出していた。さらに合焦面をその面に垂直な方向(z方向)に移動させて、凹凸の情報を積層していくことで、検査対象の凹凸を正確に検査できる、言い換えれば三次元形状を検査できるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−18786号公報 (第2−3頁、第1図)
以上のような従来の共焦点型検査装置によれば、例えば、少なくとも検査対象上をxy平面のxとyの2方向に走査していたため、各方向の走査するためのミラーをそれぞれ備えていた。このため、光学系が複雑になり、光路長が長くなっていた。また、焦点をその面に垂直な方向に移動させるのに、即ち合焦面を移動させるのに、比較的複雑な構成を有する対物レンズを移動させていたため、機構が複雑になり制御性も悪く、光路長が長くなる等の問題があった。
そこで本発明は、機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による共焦点型検査装置1は、例えば図1に示すように、検査対象2に対向して配置された対物レンズ5と;対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と;前記投光される光を反射して輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査ミラー20と;対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された輝点光10aを結像する結像レンズ6と;結像レンズ6により結像される光を受光する受光部40と;受光部40への光を絞る絞り部41とを備える。
このように構成すると、投光部10により対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光し、二次元走査ミラー20により前記投光される光を反射して輝点光10aで検査対象2を二次元に走査できる。そして、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された輝点光10aを結像レンズ6により結像し、さらに結像レンズ6により結像され、絞り部41で絞られた光を受光部40で受光するので、機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置を提供できる。
また請求項2に記載のように、請求項1に記載の共焦点型検査装置1では、投光部10と二次元走査ミラー20との間に配置された光分岐手段31、32を備えるとよい。
また請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2に記載の共焦点型検査装置1では、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節する共焦点調節機構を備えるとよい。
また請求項4に記載のように、請求項3に記載の共焦点型検査装置1では、前記共焦点調節機構は、可変焦点レンズ3であるとよい。このように構成すると、機構系を単純化することができる。また可変焦点レンズは、小型軽量であり、さらに高速、高精度な動作で焦点調節が可能であるので、検査対象2の検査の高速、高精度化が図れる。
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明による共焦点型検査装置1は、例えば図1に示すように、検査対象2に対向して配置された対物レンズ5と;対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と;対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された光を結像する結像レンズ6と;結像レンズ6により結像される光を受光する受光部40と;受光部40への光を絞る絞り部41とを備え;結像レンズ6は、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節する可変焦点レンズを含んで構成される。
このように構成すると、投光部10により対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光し、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された光を結像レンズ6により結像できる。そして、結像レンズ6により結像され、絞り部41で絞られた光を受光部40で受光できる。さらに結像レンズ6は、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節する可変焦点レンズを含んで構成されるので、機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置を提供できる。
以上のように、本発明によれば、検査対象に対向して配置された対物レンズと、前記対物レンズを介して前記検査対象に輝点光を投光する投光部と、前記投光される光を反射して前記輝点光で前記検査対象を二次元に走査する二次元走査ミラーと、前記対物レンズを介して前記検査対象から戻ってくる前記投光された輝点光を結像する結像レンズと、前記結像レンズにより結像される光を受光する受光部と、前記受光部への光を絞る絞り部とを備えるので、機構を簡単にし、制御性を上げた共焦点型検査装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明による実施の形態である共焦点型検査装置としての共焦点走査顕微鏡1の模式的斜視図である。共焦点走査顕微鏡1は、検査対象2に対向して配置された対物レンズ5と、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光する投光部10と、投光部10より投光される光を反射して、輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査ミラー20と、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる前記投光された輝点光10aを結像する結像レンズ6と、結像レンズ6により結像され、受光部40への光を絞る絞り部としてのピンホール41で絞られた光を受光する受光部40とを備える。なお、図示では検査対象2の表面の一部のみを示している。
また、共焦点走査顕微鏡1は、投光部10と二次元走査ミラー20との間に配置された光分岐手段を備えている。光分岐手段は、典型的には投光部10と検査対象2との間に配置された四分の一波長板31と、四分の一波長板31と投光部10との間に配置され、検査対象2から戻る光のうち所定の偏光方向の光を透過させ前記所定の偏光方向と交差する偏光方向の光を受光部40方向に偏向する、偏光ビームスプリッタ32とで構成される。なお光分岐手段は、上記に限られず例えば検査対象2から戻る光を投光部10方向と受光部40方向とに分光するハーフミラーであってもよい。以下光分岐手段は、四分の一波長板31と、偏光ビームスプリッタ32とで構成される場合で説明する。
また、共焦点走査顕微鏡1は、対物レンズ5と結像レンズ6の共焦点を調節する共焦点調節機構3を備えている。さらに共焦点調節機構3は、可変焦点レンズである。以下共焦点調節機構3は可変焦点レンズで説明する。可変焦点レンズ3を用いることで、光学系を単純化することができる。また共焦点の調節を高精度で行なえる。なお、可変焦点レンズ3については、図3で後述する。以下、上記構成について詳述する。
なおここでは、xy軸を、検査対象2上に置くように、直交座標系xyzがとられている。またここでは、z軸は対物レンズ5の光軸と平行である。
対物レンズ5は、その光軸をz軸と平行方向に向けて、検査対象2に対向して配置されている。対物レンズ5は、図示では説明のために単レンズとして示してあるが、典型的には、複数枚多群で構成される組み合わせレンズである。本実施の形態では固定的に取り付けられている。
結像レンズ6は、ピンホール41と偏光ビームスプリッタ32との間に配置され、ピンホール41に検査対象2から戻ってくる輝点光10aを結像するものである。
また、投光部10と偏光ビームスプリッタ32との間には、コリメータレンズ34が配置されている。さらに、対物レンズ5とニ次元走査ミラー20との間には、対物レンズ5側からレンズ35、レンズ36が配置されている。
投光部10は、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光するものである。投光部10は、典型的にはLD(半導体レーザーダイオード)であるが、LED(発行ダイオード)であってもよい。以下LDの場合で説明する。なお輝点光10aの形状は楕円形を含む略円形である(図示では円形)。また、LD10により投光される光は、典型的にはコヒーレント光である。
二次元走査ミラー20は、LD10より投光される光を反射して、輝点光10aで検査対象2を二次元に走査するものである。二次元に走査するとは、例えば2方向に走査することであり、ここでは、x軸方向、y軸方向にそれぞれ走査する。二次元走査ミラー20は、対物レンズ5と四分の一波長板31との間に配置されている。また二次元走査ミラー20は、LD10より投光される光を反射するミラー部21を有している。二次元走査ミラー20は、ミラー部21を、第1の回動軸22aと、第1の回動軸22aと垂直な第2の回動軸22bとの2軸で回動することで、輝点光10aを二次元に走査できるように構成されている。ここでは二次元走査ミラー20は、ミラー部21を、第1の回動軸22a回りに回動させることで輝点光10aで検査対象2上をx軸方向に走査でき、第2の回動軸22b回りに回動させることで輝点光10aで検査対象2上をy軸方向に走査できる。
なお、二次元走査ミラー20は、例えば図2に示すような半導体共振ミラーを用いるとよい。半導体共振ミラーとは、例えば、シリコン基板上貼り合せたミラー部21と、ミラー部21の周囲あるいは裏面にコイルパターンが形成されたベース部24とを含んで構成されている。ミラー部21は、トーションバー(ねじれ軸)23により支持され、トーションバー23a、23bをそれぞれ回転軸22a、22bとして所定の角度範囲内で振動できるように構成されている。半導体共振ミラーは、特定方向に磁界をかけながらコイルパターンに電流を流すことで、ローレンツ力により回転トルクが生じ、トーションバー231、23bの復元力に釣り合う位置まで振動させることがでる。これにより、入射光の反射方向を平面内で自在にコントロールすることができる。半導体共振ミラーは、ポリゴンミラーやガルバノミラーに比べて、二次元方向の走査が可能なだけでなく、小型で軽量であり、さらに高速走査が可能である。また消費電力も少なく長寿命である。
図3の断面図を参照して、可変焦点レンズ3について説明する。可変焦点レンズ3は、例えば人間の眼球で水晶体の厚さを変化させて焦点調節を行っているのと同じ原理に基づいたものである。このような可変焦点レンズ3の構成の概略は、例えば次の通りである。可変焦点レンズ3は、可撓性に富む一対の透明板状体3aと、透明板状体3aの間に充填された変形可能な透明体3bと、透明板状体3aの両端に取り付けられ、透明板状体3aと透明体3bの形状を変化させるアクチュエータ3cを含んで構成される。
可変焦点レンズ3は、アクチュエータ3cにより、透明板状体3aと透明体3bの形状を変化させることで、一対の透明板状体3aを通過する光の屈折率を変化させることができる。即ち焦点を変化させることができる。なおこの透明体3bは、外部環境媒体(例えば空気)と異なる屈折率を持っている。透明体3bは、水などの液体やゼリー状の物質の流動体で、透明板状体3aが変形するとその変形に伴い形状が変化することができる。可変焦点レンズ3は、駆動信号を入力することによりその焦点を可変するものである。可変焦点レンズ3は、例えば、駆動信号の電圧により、その焦点距離を可変させるものである。このような可変焦点レンズ3は、小型軽量であり、さらに高速動作で焦点調節が可能である。
また、図4の模式的断面図に示すような液晶レンズ3’を可変焦点レンズとして用いてもよい。液晶レンズ3’は、ホモジニアス(ねじれのない)分子配列のネマティック液晶層301と、ネマティック液晶層301を挟む2枚の無反射コートされたガラス板302と、ガラス板の内側に形成された透明電極303a、303bとを含んで構成される。透明電極303a、303bは、例えばスズを添加した酸化インジウムのITO膜のような金属酸化物である。液晶レンズ3’は、例えば、ガラス板302の片方(例えば図中下側)には、電気的な接地面を形成するための一様な透明電極303aが全面にわたって形成されている。また、ガラス板302のもう一方(例えば図中上側)には、液晶層301に必要な電界分布を与えるための電極パターンで透明電極303bが形成される。
透明電極303a、303bに、駆動信号としての駆動交流電圧(例えば数kHzの矩形波)を印加すると、複屈折率(分子の長軸と短軸の屈折率差)を持つネマティック液晶分子301aは、電場に沿って傾く。即ちネマティック液晶分子301aの長軸の向きと平行な方向の直線偏光をもった単色光にとって、ネマティック液晶層301は、電圧分布に応じて局所的に異なった屈折率分布をもった媒質と等価となる。したがって、ネマティック液晶層301を通過した光の波面には、液晶の印加電圧の面内分布に応じた空間的な波面変調あるいは位相変調が加わることになる。なお同心円状の電極構造を用いた場合、球面単レンズの位相プロファイルが得られる。液晶レンズ3’の焦点距離は、印加電圧の振幅制御により可変できる。液晶レンズ3’は、駆動電圧が低く、システムの構成が簡単であることが特徴である。なお、可変焦点レンズとしては、上述したものに限られるものではなく、例えば非線形光学結晶を用いたものとしてもよい。以下可変焦点レンズ3を用いる場合で説明する。
図1の戻って説明する。可変焦点レンズ3は、典型的には、二次元走査ミラー20と四分の一波長板31との間に配置される。なお、可変焦点レンズ3は、比較的焦点距離の短いレンズを配置する必要がある箇所に配置することが好ましい。このようにすると、可変焦点レンズ3による共焦点の調整幅を大きく取りやすい。また、可変焦点レンズ3は、例えばレンズ35とレンズ36と対物レンズ5のうち、少なくともいずれか1つと置換えてもよい。なおこの場合には、二次元走査ミラー20と四分の一波長板31との間に配置された可変焦点レンズ3を固定のレンズと置換えてもよいし、二次元走査ミラー20と四分の一波長板31との間に配置された可変焦点レンズ3をそのまま配置した状態でもよい。後者の場合、共焦点走査顕微鏡1は、可変焦点レンズ3を少なくとも2つ備えることになる。このように、可変焦点レンズ3を複数配置することで、より高精度に共焦点を調節できる。即ち検査対象2を詳細に検査できる。また上記では、可変焦点レンズ3は、レンズ35とレンズ36と対物レンズ5のうち、少なくともいずれか1つと置換える場合で説明したが、例えば上記各レンズと組み合わせてもよい。
なおここでは、可変焦点レンズ3を用いる場合で説明するが、これに限られず、可変焦点レンズ3の代わとして、例えば可変焦点レンズ3と同様な位置に配置された結像レンズと、前記結像レンズをその光軸方向に移動させる共焦点調節機構としてのレンズ移動手段とを有するものであってもよい。または、共焦点調節機構は、前記結像レンズ又は対物レンズ5を光軸方向に移動させる機構であってもよい。さらにこのような共焦点調節機構と、可変焦点レンズ3とを組み合わせて用いてもよい。この場合には、前記共焦点調節機構により大まかに共焦点を調節し、さらに可変焦点レンズ3で高精度で共焦点を調節するとよい。このようにすることで、高速で高精度な共焦点走査顕微鏡1とすることができる。なお、前記共焦点調節機構は、対物レンズ5を光軸方向に移動させる機構とすると効果的に共焦点の調節を行なえる。この場合には前記共焦点調節機構は粗動のみに用い、詳細な焦点調節は可変焦点レンズ3で行なうので、このため、対物レンズ5を移動させる機構であっても、前記共焦点調節機構を比較的単純な構成とすることができる。
共焦点走査顕微鏡1は、可変焦点レンズ3に出力する駆動信号に対応する共焦点の移動距離を予め測定し、前記測定の結果に基づいて共焦点の調節を行なうように構成するとよい。具体的には、例えば駆動信号の電圧と、共焦点の移動距離を対応させてテーブルを生成しておくとよい。なお、テーブルは、電圧又は共焦点の移動距離が一定間隔になるように生成する。ここでは、共焦点の移動距離が一定間隔になるように生成した。可変焦点レンズ3は、電圧と焦点距離の変化(言い換えれば共焦点の移動距離)が線形でなく、一定間隔で共焦点の移動距離が一定間隔になるように制御することが難しい。このように、予め駆動信号の電圧に対応する共焦点の移動距離を予め測定して、テーブルを生成しておくことで、共焦点の調節が容易に行なえる。このため、検査の高速化が可能なだけでなく、検査の自動化が可能になる。テーブルは、共焦点走査顕微鏡1を制御する不図示の制御装置に記憶しておくとよい。また、共焦点の移動距離を共焦点の位置(例えば対物レンズ5からの距離)としてもよい。即ち、駆動信号の電圧と、共焦点の位置を対応させてテーブルを生成してもよい。
図5に生成したテーブルの例を示す。
受光部40は、典型的にはフォトディテクタ(以下PDセンサという)といった受光素子である。PDセンサ40は、可変焦点レンズ3により結像される光の強度を計測するものである。
ピンホール41は、PDセンサ40への光を絞るものであり、可変焦点レンズ3とPDセンサ40との間に配置されている。PDセンサ40の前にこのようなピンホール41を設置することで、迷光等が入らない、言い換えれば焦点光以外の光を除去できるので、検査対象2からの余分な散乱光やボケを排除し、三次元空間内の1点を正確に検査できる。また、高い分解能を実現できる。
なおPDセンサ40は、別の例として、点状の光の結像に比べて画素の大きさが小さいものを用いてもよい。この場合には、受光素子の広がりそのものが絞りとなる。即ちこの場合にはPDセンサ40が絞り部でもある。
四分の一波長板31は、投光部10と検査対象2との間に配置され、入射した光を所定の偏光方向と交差する偏光方向に偏光するものである。偏光ビームスプリッタ32は、検査対象2から戻る光のうち、所定の偏光方向の光を透過させ、所定の偏光方向と交差する偏光方向の光をPDセンサ40方向に偏向するものである。言い換えれば、検査対象2から戻る光のうち、四分の一波長板31により偏光された偏光方向の光をPDセンサ40方向に偏向するものである。即ちここでは、所定の偏光方向は、四分の一波長板31により偏光された光の偏光方向と交差する偏光方向である。
図1に戻って、以上のような構成を有する共焦点走査顕微鏡1の作用を説明する。具体的には、まず可変焦点レンズ3により、およそ検査対象2の表面と一致する位置に焦点を調節する。さらに言えば、焦点の合った面(以下合焦面2aという)を調節する。そして、LD10を発光させる。そして、図示されるように、LD10により発せられた直線偏光の光は、偏光ビームスプリッタ32を透過し、四分の一波長板31で円偏光となり、可変焦点レンズ3へ入射する。そして、二次元走査ミラー20で反射され(偏向され)、対物レンズ5に入射し、合焦面2aで収束する。即ち結像する。合焦面2aで収束した光は、合焦面2aに輝点光10aとして結象される。
そして、検査対象2で反射した光は、対物レンズ5から戻り、可変焦点レンズ3に入射したのち、四分の一波長板31で円偏光が直線偏光に偏光される。この偏光された光は、LD10からの光に対し偏光面が90°回転するため、偏光ビームスプリッタ32でPDセンサ40方向に偏向される(図示では90度偏向)。そして偏向された光はピンホール41に結像され、このピンホール41を透過した光はPDセンサ40で受光される。PDセンサ40は、受光した光の強度を検出する。
ここで、共焦点走査顕微鏡1は、共焦点光学系であるため、検査対象2に凹凸が存在すると、この凹凸のうち、z軸方向で合焦面2aと一致した部分に投影された輝点光10aはピンホール41上で結像し、ピンホール41を透過する。一致しない部分に投影された輝点光10aはピンホール41面上でボケるため、ピンホール41を透過する光量は大きく減少する。これを利用して、検査対象2のz軸方向のうねり等の凹凸が検査できる。
さらにこの状態で、二次元走査ミラー20により、輝点光10aでx軸方向及びy軸方向に、検査対象2を走査することで、検査対象2のz軸方向の凹凸がニ次元的(平面的)に検査できる。
さらに共焦点走査顕微鏡1は、上述のような検査対象2の凹凸の二次元的な検査が完了すると、可変焦点レンズ3により、合焦面2aをz軸方向へ移動させて(例えば図示の合焦面2a’の位置に移動させて)、同様な検査を行なう。このような検査をz軸の座標を変えて繰り返し行なう。これにより、z軸の各座標で検査した、各合焦面2aでの検査対象2の凹凸の二次元的な検査結果を積層していくことで、詳細な検査対象2のz軸方向の凹凸の検査、例えば凹凸の深浅とその値まで検査できる。言い換えれば検査対象2の三次元形状を検査できる。
以上のように、本発明の実施の形態である共焦点走査顕微鏡1は、対物レンズ5と、対物レンズ5を介して検査対象2に輝点光10aを投光するLD10と、LD10により投光される光を反射して輝点光10aで検査対象2を二次元に走査する二次元走査ミラー20と、対物レンズ5を介して検査対象2から戻ってくる輝点光10aを結像する可変焦点レンズ3と、可変焦点レンズ3により結像される光を受光するPDセンサ40と、PDセンサ40への光を絞るピンホール41とを備える。これにより、例えば従来ではx軸方向、y軸方向を走査するためにそれぞれ一次元走査ミラーを必要としていた、即ち2つの走査ミラーを必要としていたが、共焦点走査顕微鏡1は1つの二次元走査ミラー20で検査対象2の検査対象領域を走査できるため、走査のためのミラーを減らすことができるので、光路長が短く、単純な光学系とすることができる。
また、共焦点走査顕微鏡1は、LD10と検査対象2との間に配置された四分の一波長板31と、四分の一波長板31とLD10との間に配置され、検査対象2から戻る光のうち所定の偏光方向の光を透過させ、所定の偏光方向と交差する偏光方向の光をPDセンサ40方向に偏向する偏光ビームスプリッタ32とを備える。これにより、単純な光学系でありながら、LD10より検査対象2に投光され、また検査対象2から戻る光をPDセンサ40が受光できるので、検査対象2の凹凸を正確に検査できる。
さらに、共焦点走査顕微鏡1は、可変焦点レンズ3を用いるので、光学系を単純化することができる。また可変焦点レンズ3は、小型軽量であり、さらに高速動作で焦点調節が可能であるので、検査対象2の検査の高速化が図れる。
以上では、実施の形態として、上記の共焦点走査顕微鏡1である場合で説明したが、これに限られず、別の態様が考えられる。一部構成を並び替えてもよい(例えば可変焦点レンズの配置等)。
本発明の実施の形態である共焦点走査顕微鏡の構成の概略を示す模式的斜視図である。 本発明の実施の形態である二次元走査ミラーについて説明する模式的平面図である。 本発明の実施の形態である可変焦点レンズについて説明する模式的断面図である。 本発明の実施の形態である可変焦点レンズの別の態様である液晶レンズについて説明する模式的断面図である。 本発明の実施の形態で用いる駆動信号の電圧に対応した共焦点の移動距離を表すテーブルの例を示す線図である。
符号の説明
1 共焦点走査顕微鏡
2 検査対象
3 可変焦点レンズ
5 対物レンズ
6 結像レンズ
10 LD
10a 輝点光
20 二次元走査ミラー
21 ミラー部
31 四分の一波長板
32 偏光ビームスプリッタ
40 PDセンサ
41 ピンホール

Claims (5)

  1. 検査対象に対向して配置された対物レンズと;
    前記対物レンズを介して前記検査対象に輝点光を投光する投光部と;
    前記投光される光を反射して前記輝点光で前記検査対象を二次元に走査する二次元走査ミラーと;
    前記対物レンズを介して前記検査対象から戻ってくる前記投光された輝点光を結像する結像レンズと;
    前記結像レンズにより結像される光を受光する受光部と;
    前記受光部への光を絞る絞り部とを備える;
    共焦点型検査装置。
  2. 前記投光部と二次元走査ミラーとの間に配置された光分岐手段を備える;
    請求項1に記載の共焦点型検査装置。
  3. 前記対物レンズと前記結像レンズの共焦点を調節する共焦点調節機構を備える;
    請求項1又は請求項2に記載の共焦点型検査装置。
  4. 前記共焦点調節機構は可変焦点レンズである;
    請求項3に記載の共焦点型検査装置。
  5. 検査対象に対向して配置された対物レンズと;
    前記対物レンズを介して前記検査対象に輝点光を投光する投光部と;
    前記対物レンズを介して前記検査対象から戻ってくる前記投光された光を結像する結像レンズと;
    前記結像レンズにより結像される光を受光する受光部と;
    前記受光部への光を絞る絞り部とを備え;
    前記結像レンズは、前記対物レンズと前記結像レンズの共焦点を調節する可変焦点レンズを含んで構成された;
    共焦点型検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007086443A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Nikon Corp 顕微鏡、およびバーチャルスライド作成システム
JP2013180120A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Olympus Corp 撮像装置及び撮像方法
JP2015078941A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 増田 麻言 レーザ光を用いた距離測定装置

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