JP2006342130A - 除草剤組成物 - Google Patents

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JP2006342130A JP2005170942A JP2005170942A JP2006342130A JP 2006342130 A JP2006342130 A JP 2006342130A JP 2005170942 A JP2005170942 A JP 2005170942A JP 2005170942 A JP2005170942 A JP 2005170942A JP 2006342130 A JP2006342130 A JP 2006342130A
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Hajime Ikeda
源 池田
Takayuki Nishiyama
孝行 西山
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Abstract

【課題】 1回の施用でスルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草を含む全雑草を十分に防除し、有効成分数の少ない、しかも水稲に対して高度の安全性を有する混合剤タイプの除草剤を提供する。
【解決手段】 式(I):
【化1】
Figure 2006342130

〔式中、Qは縮合複素環基を、XおよびYは、同一または異なって、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基等を示す。〕で表される化合物またはその塩と、式(II)
【化2】
Figure 2006342130

で表されるダイムロン(daimuron、1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(p-tolyl)urea)を含有することを特徴とする除草剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、除草剤組成物、さらに詳しくは、特に水稲に対して優れた選択性を有し、各種雑草に高い除草効果を示す除草剤組成物に関する。
一般に除草剤が施用される場においては、多種類の雑草が混在して生育しており、かつそれぞれの個体の出芽や生育時期はそれを取り巻く環境条件によって異なり一様でない。特に最近の水稲栽培では、移植時期の早期化によって雑草の発生期間が長期化している。その結果、生育段階の異なる多種類の雑草を防除する除草剤が求められるようになり、スルホニル尿素系除草剤の実用化以降、2種以上の有効成分を含む混合剤が広く使用されるようになった。近年はスルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草が各地域で出現するようになり、その対処法としてこれら雑草に有効な成分を添加した有効成分数の多い混合剤を用いるという手法が主に採られている。しかしながら、このような有効成分数の増加は土壌残留など環境に好ましからざる問題を提起している。このため、殺草スペクトラムが広く、スルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草に対して満足し得る除草効果を有し、かつ抑草効果持続性の長い、しかも混合剤中の有効成分を減らし得る除草剤が求められている。
特許文献1には、このような除草剤として有用な縮合複素環スルホニル尿素化合物が開示されている。
特許文献1に記載される縮合複素環スルホニル尿素化合物は水稲に対して高い安全性を有するが、他の多くの除草活性を示す化合物と同様に、減水深が大きい、移植深度が浅い、薬剤処理後高温条件に見舞われる等の条件により薬害を引き起こす場合がある。したがって、防除対象となる雑草に対する優れた効果を減じることなく、水稲に対する安全性をより高めた除草剤が求められている。
国際公開第03/061388号パンフレット
本発明は、1回の施用でスルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草を含む全雑草を十分に防除し、有効成分数の少ない、しかも水稲に対して高度の安全性を有する混合剤タイプの除草剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた。その結果、従来の除草剤に比して低薬量で、スルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草を含む水稲田における広範囲の一年生および多年生雑草をよく抑制し、かつイネに対する安全性が高い選択性除草剤である上記特許文献1に記載される縮合複素環スルホニル尿素化合物と、既に除草剤として広く用いられているダイムロンとを組み合わせると、これらの課題を改良した、優れた混合剤タイプの除草剤が得られることを見出した。すなわち、特許文献1に記載される縮合複素環スルホニル尿素化合物の水稲に対する薬害が発生しやすいような条件で、この化合物とダイムロンを組み合わせることにより、防除対象となる雑草に対する効果を減じることなく水稲に対する薬害が軽減されることを見出し、さらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)式(I):
Figure 2006342130
〔式中、Qは、式:
Figure 2006342130
(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を、
R2は、水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を、
R3は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンもしくは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を示す。)で表される縮合複素環基を、
XおよびYは、同一または異なって、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。〕で表される化合物またはその塩と、
式(II):
Figure 2006342130
で表されるダイムロン(daimuron、1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(p-tolyl)urea)を含有することを特徴とする除草剤組成物、
(2)Qが、式Q1で表される基である上記(1)記載の除草剤組成物、
(3)式Q1におけるR1がハロゲン原子であり、R2が水素原子であり、R3がC2−4アルキルまたは低級シクロアルキルであり、XおよびYがそれぞれメトキシ基である上記(2)記載の除草剤組成物、
(4)上記式(I)で表される化合物が式:
Figure 2006342130
(以下、化合物No.1と称する)で表される化合物である上記(1)記載の除草剤組成物、
(5)薬害軽減を目的としてダイムロンを混合した上記(1)記載の除草剤組成物、
(6)式(I)で表される化合物またはその塩とダイムロンとを重量比1:0.1〜50の割合で含有する上記(1)記載の除草剤組成物、および
(7)水稲用である上記(1)記載の除草剤組成物等を提供するものである。
本発明によれば、1回の施用でスルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草を含む全雑草を十分に防除し、有効成分数の少ない、しかも水稲に対して高度の安全性を有する混合剤タイプの除草剤組成物が提供できる。
本発明の除草剤組成物に用いる上記式(I)で表される化合物は上記特許文献1に記載される縮合複素環スルホニル尿素化合物である。式中の低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基等における「低級」とは、炭化水素部分が1または2〜6個の炭素原子、好ましくは、1または2〜4個の炭素原子によって構成されていることをいう。例えば、直鎖状または分枝鎖状のC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C1−6アルコキシ基、C1-6アルキルチオ基等が挙げられる。
Qで示される縮合複素環基におけるR1は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を示す。
R1における「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
R1で表される「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基」における「低級アルキル基」としては、直鎖または分枝鎖状の炭素数1〜4のアルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル等が挙げられる。「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基」における「ハロゲン」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、該低級アルキル基は、置換可能な位置で1個以上、好ましくは1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよい。
R1で表される「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基」における「低級アルコキシ基」としては、直鎖または分枝鎖状の炭素数1〜4のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ等が挙げられる。「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基」における「ハロゲン」としては、上記低級アルキル基の場合と同様なものが挙げられ、該低級アルコキシ基は置換可能な位置で1個以上、好ましくは1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよい。
R1で表される「低級アルキルチオ基」、「低級アルキルスルフィニル基」、「低級アルキルスルホニル基」、「低級アルキルアミノ基」および「ジ低級アルキルアミノ基」における「低級アルキル」としては、上記した「低級アルキル基」と同様なものが挙げられる。
R2は、水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を示し、該「ハロゲン原子」および「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基」における「ハロゲン」ならびに「低級アルキル基」としては、上記R1におけると同様なものが挙げられ、低級アルキル基は置換可能な位置で1個以上、好ましくは1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよい。
R3は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンまたは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を示す。該「ハロゲン原子」および「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基」、「ハロゲンまたは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基」、「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル基」、「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキニル基」ならびに「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基」における「ハロゲン」、「低級アルキル基」および「低級アルコキシ基」としては、上記R1におけると同様なものが挙げられる。これらの低級アルキル基および低級アルコキシ基は、置換可能な位置で、1個以上、好ましくは1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよい。
「ハロゲンまたは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基」における「低級シクロアルキル基」としては、シクロプロピル、シクロブチル等が挙げられ、「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル基」における「低級アルケニル基」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1,2−プロパジエニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1,3−ブタジエニル等が挙げられ、「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキニル基」における「低級アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル等が挙げられる。
また、「低級アルキルチオ基」、「低級アルキルスルフィニル基」、「低級アルキルスルホニル基」、「低級アルキルアミノ基」および「ジ低級アルキルアミノ基」における「低級アルキル」としては、上記R1における「低級アルキル基」と同様なものが挙げられる。
Qで示される縮合複素環基としては、スルホニル尿素系除草剤抵抗性雑草に対する活性の高さから式Q1で表されるイミダゾ[1,2−b]ピリダジン基、式Q3で表されるピラゾロ[1,5−a]ピリミジン基および式Q4で表されるピラゾ[1,5−b]チアゾール基が好ましい。とりわけ、式Q1で表される基が特に好ましい。
式(I)において、XおよびYは、同一または異なって、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。該「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基」ならびに「ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基」における「ハロゲン」、「低級アルキル基」ならびに「低級アルコキシ基」、および「ハロゲン原子」としては、上記R1におけると同様なものが挙げられる。これらの低級アルキル基および低級アルコキシ基は、置換可能な位置で、1個以上、好ましくは1〜3個のハロゲンによって置換されていてもよい。XおよびYとしてはハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基が好ましく、なかでもメトキシ基がより好ましい。
式(I)としては、QがQ1を表し、(a)R1がハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を、R2が水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を、R3がハロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンまたは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を、XおよびYが、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基を表すものが好ましく、さらに(b)R1がハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を、R2が水素原子を、R3がハロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンまたは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を、XおよびYが、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基を表すものがより好ましく、なかでも(c)化合物No.1のような、R1がハロゲン原子を、R2が水素原子を、R3がC2−4アルキル基または低級シクロアルキル基を、XおよびYがそれぞれメトキシ基を表すものが特に好ましい。
式(I)で表される化合物の代表的な例としては、化合物No.1の他に、
(1)QがQ1、R1がエチル、R2が水素原子、R3がメチルチオ、XおよびYがメトキシの化合物、
(2)QがQ1、R1がメチル、R2が水素原子、R3がエチル、XおよびYがメトキシの化合物、
(3)QがQ1、R1がメチル、R2が水素原子、R3がエチルチオ、XおよびYがメトキシの化合物、
(4)QがQ1、R1がメチル、R2が水素原子、R3がメチルチオ、XおよびYがメトキシの化合物、
(5)QがQ2、R1がメチル、R2がエトキシ、XおよびYがメトキシの化合物、
(6)QがQ3、R1がメチル、R2が水素原子、R3がメトキシ、XおよびYがメトキシの化合物、
(7)QがQ3、R1がメチル、R2が水素原子、R3がエトキシ、XおよびYがメトキシの化合物、
(8)QがQ4、R1がメチルスルホニル、XおよびYがメトキシの化合物、
(9)QがQ1、R1がメチル、R2が水素原子、R3がn−プロピル、XおよびYがメトキシの化合物、
(10)QがQ1、R1が塩素原子、R2が水素原子、R3がエチル、XおよびYがメトキシの化合物、
(11)QがQ1、R1がメチル、R2が水素原子、R3がi−プロピル、XおよびYがメトキシの化合物、
(12)QがQ1、R1が塩素原子、R2が水素原子、R3がi−プロピル、XおよびYがメトキシの化合物、
(13)QがQ1、R1が塩素原子、R2が水素原子、R3がシクロプロピル、XおよびYがメトキシの化合物、
(14)QがQ1、R1がフッ素原子、R2が水素原子、R3がn−プロピル、XおよびYがメトキシの化合物が挙げられる。
式(I)で表される化合物は、光学異性体、ジアステレオマーおよび/または幾何異性体が存在する場合があるが、本発明ではそれぞれの異性体およびそれらの混合物を用いてもよい。
式(I)で表される化合物は、分子中の置換分中のスルホ基、カルボキシル基等の酸性基が無機塩基、有機塩基等と農業化学的に許容されうる塩基塩を形成することができ、また、分子中の塩基性の窒素原子および置換分中のアミノ酸基等の塩基性基が無機酸、有機酸等と農業化学的に許容されうる酸付加塩を形成することができる。無機塩基塩としては、例えば、アルカリ金属(例、ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(例、カルシウムなど)、アンモニアなどの塩、また、有機塩基塩としては、例えば、ジメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、ピリジン、2−フェニルエチルアミン、ベンジルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセンなどとの塩などが用いられる。式(I)で表される化合物の無機酸付加塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸などとの塩が、式(I)で表される化合物の有機酸付加塩としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、蓚酸、コハク酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などとの塩が用いられる。
式(I)で表される化合物は、例えば、特開昭64−38091号および上記特許文献1に記載の方法に従って製造でき、化合物No.1製造の具体的方法を下記の参考例に示す。
式(I)で表される化合物が結晶の場合、結晶を晶出させる時の条件によって結晶多形や擬似結晶多形となり、同じ核磁気共鳴スペクトルを与える化学構造であっても異なる赤外吸収スペクトルを与える場合がある。本発明においては、この様な結晶多形や擬似結晶多形を示す化合物のそれぞれの結晶形のみならず、それらの混合結晶を用いてもよい。
本発明の除草剤組成物は、有効成分として、式(I)で表される化合物またはその塩と共に、式(II)で表されるダイムロンを含有する。これに、さらに、(a)カーバメート系除草剤、(b)クロロアセトアニリド系除草剤、(c)トリアジン系除草剤、(d)酸アミド系または尿素系除草剤、および(e)その他の系統の除草剤から選ばれる少なくともいずれか1種の除草剤を混合してもよい。
カーバメート系除草剤としては、例えば、ジアレート(di-allate)、ブチレート(butylate)、トリアレート(tri-allate)、フェンメディファム(phenmedipham)、クロロプロファム(chlorpropham)、アシュラム(asulam)、フェニソファム(phenisopham)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、モリネート(molinate)、エスプロカルブ(esprocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ジメピペレート(dimepiperate)、スエップ(swep)等が挙げられる。
クロロアセトアニリド系除草剤としては、例えば、プロパクロール(propachlor)、メタザクロール(metazachlor)、アラクロール(alachlor)、アセトクロール(acetochlor)、メトラクロール(metolachlor)、ブタクロール(butachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、テニルクロール(theny1ch1or)等が挙げられる。
トリアジン系除草剤としては、例えば、シマジン(simazine)、アトラジン(atrazine)、プロパジン(propazine)、シアナジン(cyanazine)、アメトリン(ametoryn)、シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、プロメトリン(prometryn)等が挙げられる。
酸アミド系または尿素系除草剤としては、例えば、イソキサベン(Isoxaben)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジウロン(diuron)、リニュロン(linuron)、フルオメツロン(fluometuron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、メチルダイムロン(methyl-daimuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、テブチウロン(tebuthiuron)、メタベンゾチアズウロン(methabenzthiazuron)、プロパニル(propanil)、メフェナセット(mefenacet)、クロメプロップ(clomeprop)、ナプロアニリド(naproanilide)、ブロモブチド(bromobutide)、クミルロン(cumy1uron)、エトベンザニド(etobenzanid)等が挙げられる。
その他の系統の除草剤としては、例えば、ベンタゾン(bentazon)、トリジファン(tridiphane)、インダノファン(indanofan)、アミトロール(amitrole)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazon-ethyl)、スルフェントラゾン(surfentrazon)、フェンクロラゾールエチル(fenchlorazole-ethyl)、フェントラザミド(fentrazamide)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、クロマゾン(clomazone)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、ピリデート(pyridate)、クロリダゾン(chloridazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ブロマシル(bromacil)、ターバシル(terbacil)、メトリブジン(metribuzin)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、シンメチリン(cinmethylin)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、アザフェニジン(azafenidin)、べンフレセート(benfuresate)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargy1)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピラクロニル(pyraclonil)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、カフェンストロール(cafenstrole)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methy1)、ビスビリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、インダノファン(indanofan)、ACN、ベンゾビシクロン(bennzobicyclon)、ジチオピル(dithiopyr)、ダラポン(da1apon)、クロルチアミド(chlorthiamid)等が挙げられる。
本発明の除草剤組成物は、一般の農薬のとりうる形態、すなわち、上記有効成分を適当な液体担体に溶解するか分散させるか、または適当な固体担体と混合するか吸着させ、例えば、乳剤、油剤、噴霧剤、水和剤、粉剤、DL(ドリフトレス)型粉剤、粒剤、微粒剤、微粒剤F、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、ジャンボ粒剤、錠剤などの製剤として使用する。これらの製剤は必要に応じ、乳化剤、分散剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、粘漿剤、安定剤などを添加してもよく、自体公知の方法で調製することができる。
使用する液体担体(溶剤)としては、例えば、水、アルコール類(例、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エテレングリコール等)、ケトン類(例、アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(例、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、脂肪族炭化水素類(例、ケロシン、燃料油、機械油等)、芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酸アミド類(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、エステル類(例、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、脂肪酸グリセリンエステル等)、ニトリル類(例、アセトニトリル、プロピオニトリル等)などの溶媒が適当であり、これらは1種または2種以上を適当な割合で混合して使用する。
固体担体(希釈・増量剤)としては、植物性粉末(例、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉等)、鉱物性粉末(例、カオリン、ベントナイト、酸性白土、クレイ等のクレイ類、滑石粉、ロウ石粉等のタルク類、珪藻土、雲母粉等のシリカ類等)、アルミナ、硫黄粉末、活性炭などが適当であり、これらは1種または2種以上を適当な割合で混合して使用する。該液体担体または固体担体は、製剤全体に対して通常約1〜99重量%程度、好ましくは約1〜80重量%程度用いることができる。
乳化剤、展着剤、浸透剤、分散剤等として使用される界面活性剤としては、必要に応じて石鹸類、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類(例、ノイゲンTM、イー・エー142TM(E・A142TM、TMは登録商標であることを示す。以下同様);第一工業製薬(株)製)、ポリオキシエチレンアリールエステル類(例、ノナールTM;東邦化学(株)製)、アルキル硫酸塩類(例、ユマール10TM、ユマール40TM;花王(株)製)、アルキルスルホン酸塩類(例、ネオゲンTM、ネオゲンTTM;第一工業製薬(株)製、ネオペレックスTM;花王(株)製)、ポリエチレングリコールエーテル類(例、ノニポール85TM、ノニポール100TM、ノニポール160TM;三洋化成(株)製)、多価アルコールエステル類(例、ツイーン20TM、ツイーン80TM;花王(株)製)などの非イオン系およびアニオン系界面活性剤が用いられる。該界面活性剤は、製剤全体に対して、通常0.1〜約50重量%程度、好ましくは約0.1〜25重量%程度用いることができる。
式(I)で表される化合物またはその塩の除草剤組成物中の配合量は乳剤、水和剤などは1から90重量%程度が適当であり、油剤、粉剤、DL(ドリフトレス)型粉剤などとしては0.01〜10重量%程度が適当であり、微粒剤F、粒剤としては0.05〜10重量%程度が適当である。
また、ダイムロンの除草剤組成物中の配合量も組成物の剤形により変わるが、通常、式(I)で表される化合物またはその塩とダイムロンとを重量比1:0.1〜50、好ましくは、1:0.5〜30の割合で配合することにより所望の効果が得られる。
乳剤、水和剤などは使用に際して、水などで適宜希釈増量(例えば100〜100,000倍)して散布する。
本発明の除草剤組成物は、特に、水稲の湛水直播時、乾田直播時、または直播後、水稲移植時または移植後に施用することにより水稲に対して極めて優れた選択性を有し、水田で問題となる各種雑草に高い除草効果を示す。
本発明の除草剤組成物を用いる場合の使用量は、適用場面、適用時期、施用方法、対象雑草、栽培方法により異なるが一般に有効成分(式(I)で表される化合物またはその塩とダイムロンの合計)として水田1アール当たり0.1gから250g程度、好ましくは0.2gから150g程度である。
本発明の除草剤組成物は、必要に応じて、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤等と同時に施用することができる。また、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤等を配合し、混合使用することもできる。
植物生長調節剤(植物生長調節活性成分)としては、例えば、ヒメキサゾール(hymexazo1)、パクロブトラゾール(pac1obutrazo1)、ウニコナゾール−P(uniconazole-P)、イナベンフィド(inabenfide)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-ca1cium)等が挙げられる。
殺菌剤(殺菌活性成分)としては、例えば、(1)ポリハロアルキルチオ系殺菌剤[キャプタン(captan)等]、(2)有機リン系殺菌剤[IBP、EDDP、トルクロフォスメチル(tolc1ofos-methy1)等]、(3)ベンズイミダゾール系殺菌剤[べノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、チオファネートメチル(thiophanate-methy1)等]、(4)カルボキシアミド系殺菌剤[メプロニル(meproni1)、フルトラニル(f1uto1anil)、チフルザミド(thifluzamid)、フラメトピル(furametpyr)、テクロフタラム(tec1oftha1am)、ペンシクロン(Pencycuron)、カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(dic1ocymet)等]、(5)アシルアラニン系殺菌剤[メタラキシル(metalaxy1)等]、(6)アゾール系殺菌剤[トリフルミゾール(triflumizo1e)、イプコナジール(ipconazo1e)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プログロラズ(proch1oraz)等]、(7)メトキシアクリル酸系殺菌剤[アゾキシストロビン(azoxystrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)等]、(8)抗生物質系殺菌剤[バリダマイシンA(validamycin A)、ブラストサイジンS(blasticidin S)、カスガマイシン(kasugamycin)、ポリオキシン(po1yoxin)等]、(9)その他の殺菌剤[フサライド(fthalide)、プロベナゾール(probenazo1e)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、トリジクラゾール(tricyclazole)、ピロキロン(pyroqui1n)、フェリムゾン(ferimzone)、アシベンゾラルSメチル(acibnzolar S-methy1)、ジクロメジン(dic1omezine)、オキソリニック酸(oxo1inic acid)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、TPN、イプロジオン(iprodione)等]等が挙げられる。
殺虫剤(殺虫活性成分)としては、例えば、(1)有機リン系殺虫剤[フェンチオン(fenthion)、フエニトロチオン(fenitrothion)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methy1)、ダイアジノン(diazinon)、キナルホス(quinalphos)、イソキサチオン(isoxathion)、ピリダフェンチオン(Pyridafenthion)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、バミドチオン(vamidothion)、マラチオン(malathion)、フェントエート(phenthoate)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、モノクロトホス(monocrotophos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、プロパホス(propaphos)、アセフェート(acephate)、トリクロルホン(trichlorphon)、EPN、ピラクロホス(pyraclorfos)等]、(2)カルバメート系殺虫剤[カルバリル(carbary1)、メトルカルブ(metolcarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、BPMC、プロポキスル(propoxur)、XMC、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラガルブ(benfuracarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メソミル(methomyl)、チオジカルブ(thiodicarb)等]、(3)合成ピレスロイド系殺虫剤[シクロプロトリン(cycloprothrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)等]、(4)ネライストキシン系殺虫剤[カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)等]、(5)ネオニコチノイド系殺虫剤[イミダクロプリド(imidac1oprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チアクロプリド(thiacloprid)、ジノテフラン(dinotefuran)、クロチアニジン(clothianidin)等]、(6)その他の殺虫剤[ブプロフェジン(buprofezin)、テブフェノジド(tebufenozide)、フィプロニル(fiproni1)、エチプロール(ethiprole)等]等が挙げられる。
殺ダニ剤(殺ダニ活性成分)としては、例えば、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、ピリダベン(pyridaben)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、エトキサゾール(etoxazole)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)等があげられる。
殺線虫剤(殺線虫活性成分)としては、例えば、フォスチアゼート(fosthiazate)等が挙げられる。
このような他の農薬活性成分(例、植物生長調節活性成分、殺菌活性成分、殺虫活性成分、殺ダニ活性成分、殺線虫活性成分など)は組成物全体に対して通常約0.1〜20重量%程度、好ましくは約0.1〜10重量%程度用いることができる。
本発明の除草剤組成物には、さらに共力剤(例、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)等)、誘引剤(例、オイゲノール(eugenol)等)、忌避剤(例、クレオソート(creosote)等)、色素(例、食用青色1号等)、肥料(例、尿素等)等を適宜混合してもよい。
以下に、参考例、実施例および試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中、部とあるは、いずれも重量部を意味する。
参考例1
2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジンの合成
Figure 2006342130
窒素気流下、100 ml 三口フラスコに、2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン (1.6 g, 8.5 mmol)、[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル(II)ジクロリド(触媒量)および脱水テトラヒドロフラン (20 ml)をいれ氷冷下撹拌し、プロピルマグネシウムクロリドテトラヒドロフラン溶液 (2M, 6.4 ml, 12.8 mmol)を10℃以下で滴下した。滴下終了後、同温度で1時間、室温で1時間、50〜60℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を放冷し、水 (50 ml)をいれ撹拌後、酢酸エチルで抽出した (20 ml×2)。有機相を合して水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して、目的物を橙色結晶(少量の不純物を含む)として得た。収量 0.8 g(48.2 %)
1H NMR (CDCl3, δ): 1.01 (3H,t,J=7.3 Hz), 1.7-1.9 (2H,m), 2.79 (2H,t,J=7.6 Hz), 6.96 (1H,d,J=9.3 Hz), 7.75 (1H,d,J=9.3 Hz), 8.19 (1H,d,J=9.4 Hz)
参考例2
2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−スルホンアミドの合成
Figure 2006342130
200 ml ナスフラスコに、2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.8 g, 4.1 mmol)およびジクロロエタン (10 ml)をいれ室温で撹拌し、クロロスルホン酸 (0.54 g, 4.5 mmol)を一気に加え、4時間加熱還流下撹拌した。反応液を70℃付近まで冷却し、トリエチルアミン (0.5 g, 5 mmol)を一気に加え固体が溶解するまで撹拌した後、オキシ塩化リン (0.79 g, 5 mmol)を一気に加え、2時間加熱還流下撹拌した。反応終了後、反応液を放冷し、水 (50 ml)を加えて有機相を分取した。有機相を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、残渣にアセトニトリル (10 ml)および28%アンモニア水 (4 ml)をいれ、室温で2時間撹拌した。反応終了後、水 (100 ml)を加え、希塩酸でpH=2位に調節し、生成している結晶を濾取、水およびクロロホルムで洗浄後、減圧下で乾燥して、目的物を淡褐色結晶として得た。収量 0.49 g(43.5%; 3 step)
mp 174-5℃
1H NMR (DMSO-d6, δ): 0.96 (3H,t,J=7.4 Hz), 1.7-1.9 (2H,m), 2.8-3.0 (2H,m), 7.53 (1H,d,J=9.5 Hz), 7.82 (2H,brs), 8.19 (1H,d,J=9.4 Hz)
IR (Nujol, cm-1) : 3377, 3324, 3189, 1545, 1364, 1322, 1187, 1166, 821, 680, 597
参考例3
1−(2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(化合物No.1)の合成
Figure 2006342130
25 ml ナスフラスコに、2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−スルホンアミド (0.49 g, 1.78 mmol)、フェニル N−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)カーバメート (0.55 g, 2 mmol)およびアセトニトリル(5 ml)をいれ室温で撹拌し、DBU (0.31 g, 2 mmol)を一気に加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を水 (50 ml)にあけ、希塩酸でpH=2に調節すると結晶が生成した。これを濾取し、水、アセトン、エーテルで順次洗浄した後減圧下で乾燥して目的物を淡褐色結晶として得た。収量 0.71 g(89.5%)
mp 199-201℃(dec.)
1H NMR (DMSO-d6, δ): 0.70(3H, t, J=7.3 Hz), 1.4-1.5(2H, m), 2.6-2.7(2H, m), 3.97(6H, s), 6.08(1H, s), 7.57(1H, d, J=9.4 Hz), 8.26(1H, d, J=9.4 Hz), 10.68(1H, brs), 13.4-13.5(1H, m).
IR (Nujol, cm-1) : 3643, 1720, 1703, 1607, 1573, 1453, 1359, 1324, 1290, 1199, 1162, 1016, 888, 840, 629, 589, 514.
小型ニーダーに化合物No.1 1.0部、ダイムロン 9.5部、ネオコールYSK 0.5部、トキサノンGR31A 2.0部、クニゲルV1 30.0部、炭酸カルシウム 57.0部を投入後、混合、練合し、押し出し式造粒機(RG−5M、菊水製作所製)により造粒し、流動層乾燥機(MDB−400、不二パウダル製)で乾燥後、16〜48メッシュで篩過し、粒剤を製造した。
化合物No.1 1.9部、ダイムロン 18.9部、エチレングリコール 9.0部、アンチホームE−20 0.3部、ソルビン酸 0.1部、イソエリートL 10.0部、ニューカルゲンD−1518 3.0部、アグリゾールFL−2017 2.0部を水54.8部と混合し、ホモミキサーにて分散した後、これら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率85%、周速10m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
化合物No.1 2.4部、ダイムロン 23.6部、マイクロスフィアF−80E(プラスチック中空体) 2.4部、オルフィンE1010 3.0部、トキサノンGR−31A 2.0部、トリポリリン酸ナトリウム 5.0部、セロゲン7A 3.0部、クニゲルV1 10.0部、炭酸カルシウム 48.6部を混合し、所定量の水を加え練合し、1.5mmのスクリーンを装着した押し出し式造粒機(RG−5M、菊水製作所製)により造粒し、流動層乾燥機(MDB−400、不二パウダル製)で乾燥し、粒剤を得た。
試験例1
移植水稲に対する薬害(温室内ポット試験)
200cmワグネルポットに水田土壌を詰め、水稲(コシヒカリ)を移植深度2cmで移植し、湛水を5cmとした後、3日後に、それぞれの化合物の水溶液(薬剤希釈液)を1アール当たり所定薬量になるようにポット中にそれぞれ施用する。薬剤希釈液は化合物1.0gを、界面活性剤ツイーン20TM2%(W/V)を含むアセトン2Lに溶解し、水で希釈して全量を10Lとしたものである。
試験は化合物No.1の薬害がより強く出やすい25〜35℃の比較的高い温度条件下で実施する。薬剤処理3週間後に、薬剤無処理区との比較で、水稲に対する薬害を草丈、茎数の抑制度合いを中心に観察によって0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯死)で評価する。
結果を表1に示す。
Figure 2006342130
試験例2
既存のスルホニル尿素系除草剤に抵抗性を示すイヌホタルイに対する除草効果(温室内ポット試験)
200cmワグネルポットに水田土壌を詰め、既存のスルホニル尿素系除草剤に抵抗性を示すイヌホタルイ種子を播き、イヌホタルイ2.1葉期に達したとき,湛水を5cmとした後、それぞれの化合物の希釈液(薬剤希釈液)を1アール当たり所定薬量になるようにポット中にそれぞれ施用する。薬剤希釈液は化合物1.0gを、界面活性剤ツイーン20TM2%(W/V)を含むアセトン2Lに溶解し、水で希釈して全量を10Lとしたものである。
薬剤処理4週間後に、薬剤無処理との比較で、イヌホタルイに対する生育抑制効果、殺草効果の度合いを観察によって0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価する。
結果を表2に示す。
Figure 2006342130
以上の表1および2の結果から明らかなように、化合物No.1の水稲に対する薬害はダイムロンによって軽減されたが、化合物No.1の効果はダイムロンによって低減することはなかった。

Claims (7)

  1. 式(I):
    Figure 2006342130
    〔式中、Qは、式:
    Figure 2006342130
    (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を、
    R2は、水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基を、
    R3は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンもしくは低級アルキル基で置換されていてもよい低級シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルキニル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基またはジ低級アルキルアミノ基を示す。)で表される縮合複素環基を、
    XおよびYは、同一または異なって、それぞれハロゲンで置換されていてもよい低級アルキル基、ハロゲンで置換されていてもよい低級アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。〕で表される化合物またはその塩と、
    式(II):
    Figure 2006342130
    で表されるダイムロン(daimuron、1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(p-tolyl)urea)を含有することを特徴とする除草剤組成物。
  2. Qが、式Q1で表される基である請求項1記載の除草剤組成物。
  3. 式Q1におけるR1がハロゲン原子であり、R2が水素原子であり、R3がC2−4アルキルまたは低級シクロアルキルであり、XおよびYがそれぞれメトキシ基である請求項2記載の除草剤組成物。
  4. 上記式(I)で表される化合物が式:
    Figure 2006342130
    で表される化合物である請求項1記載の除草剤組成物。
  5. 薬害軽減を目的としてダイムロンを混合した請求項1記載の除草剤組成物。
  6. 式(I)で表される化合物またはその塩とダイムロンとを重量比1:0.1〜50の割合で含有する請求項1記載の除草剤組成物。
  7. 水稲用である請求項1記載の除草剤組成物。
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