JP2006341681A - タイヤ吸音構造体 - Google Patents

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幹雄 柏井
Yoichi Kamiyama
洋一 神山
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雅裕 西田
Hisamitsu Takagi
久光 高木
Kazuto Nakao
和人 中尾
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Abstract

【課題】 本発明は、従来のタイヤ吸音構造体と比較してさらに耐久性能に優れたタイヤ吸音構造体を提供する。
【解決手段】 タイヤ2のインナライナ4の内壁面4aに配置されるタイヤ吸音構造体1aであって、複数の分割吸音体11aが、相互間の位置変位が可能なようにリング状にまとめられている。このタイヤ吸音構造体1aは、インナライナ4の内壁面4aから部分的に浮き上がった際に、浮き上がった部分で各分割吸音体11aが相互に位置変位することによって引張り応力F3を分散する。その結果、タイヤ吸音構造体1aでは、歪みに起因する疲労が低減される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、タイヤの気柱共鳴を防止するタイヤ吸音構造体に関する。
従来、タイヤの気柱共鳴を防止するタイヤ吸音構造体としては、リング状に形成されたウレタン樹脂発泡体からなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図9(a)に示すように、このタイヤ吸音構造体10は、自己拡張力やタイヤ2の回転時に生じる遠心力によってインナライナ4に密着するようになっている。つまり、タイヤ吸音構造体10は、タイヤ2内で遊動して摩耗することがないので耐久性能に優れる。
特開2004−291855号公報(段落0018〜段落0021、図1)
ところで、回転時のタイヤ2は、車重F1に応じた反力F2を路面Rから受けるが(図9(a)参照)、本発明者らは車重F1が増加していくと、タイヤ吸音構造体10が、増加した反力F2によって部分的にインナライナ4から浮き上がることを新たに見出した。さらに詳しくは、図9(b)に示すように、タイヤ吸音構造体10は、タイヤ2が路面Rに対して踏み込んだ後に路面Rを蹴り出す区間Sにおいてインナライナ4から浮き上がることとなる。なお、図9(b)中の矢印Aは、タイヤ2の回転方向を示している。
しかしながら、このようにタイヤ吸音構造体10が浮き上がった部分では、引張り応力F3が生じることによって歪みが生じる。特にこの引張り応力F3は、タイヤ吸音構造体10の内周面側(回転中心側)で最も大きくなる。その結果、タイヤ吸音構造体10では、歪みに起因する疲労の蓄積が内周面側で生じて耐久性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、従来のタイヤ吸音構造体と比較してさらに耐久性能に優れたタイヤ吸音構造体を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、タイヤの内壁面に沿うように空気室内に配置されるタイヤ吸音構造体であって、複数の分割吸音体が、相互間の位置変位が可能なようにリング状にまとめられていることを特徴とする。
このタイヤ吸音構造体は、タイヤの内壁面から部分的に浮き上がった際に、浮き上がった部分で各分割吸音体が相互に位置変位することによって引張り応力を分散する。その結果、タイヤ吸音構造体では、歪みに起因する疲労が低減される。
このタイヤ吸音構造体は、周方向に隣り合う前記分割吸音体同士が、互いに嵌り合う嵌合部を備えていてもよい。
このタイヤ吸音構造体では、分割吸音体同士が嵌合部で相互に嵌り合うことによって複数の分割吸音体がリング状にまとめられる。そして、このタイヤ吸音構造体は、タイヤの内壁面から部分的に浮き上がった際に、浮き上がった部分で分割吸音体同士が嵌合部で連結を維持しながら相互に離れる方向に位置変位する。その結果、このタイヤ吸音構造体では、引張り応力が分散されて歪みに起因する疲労が低減される。
また、タイヤ吸音構造体は、複数の前記分割吸音体が、リング状の袋体に充填されているものであってもよい。
このタイヤ吸音構造体では、複数の分割吸音体がリング状の袋体に充填されることによってリング状にまとめられる。そして、このタイヤ吸音構造体は、タイヤの内壁面から部分的に浮き上がった際に、浮き上がった部分で各分割吸音体が袋体内で相互に位置変位する。その結果、このタイヤ吸音構造体では、引張り応力が分散されて歪みに起因する疲労が低減される。
また、タイヤ吸音構造体は、複数の前記分割吸音体が、弾性リングの内周面に接合されているものであってもよい。
このタイヤ吸音構造体では、複数の分割吸音体が弾性リングの内周面に接合されることによってリング状にまとめられる。そして、このタイヤ吸音構造体は、弾性リングがタイヤの内壁面に沿うように配置される。このようなタイヤ吸音構造体では、タイヤの内壁面から部分的に浮き上がった際に、浮き上がった部分で分割吸音体同士がタイヤ吸音構造体の内周面側(タイヤの回転中心側)で相互に離れる方向に位置変位する。その結果、このタイヤ吸音構造体では、引張り応力が分散されて歪みに起因する疲労が低減される。
本発明のタイヤ吸音構造体によれば、耐久性能を向上させることができる。
(第1実施形態)
次に、本発明のタイヤ吸音構造体の第1実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、第1実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図であり、図2(a)は、第1実施形態に係るタイヤ吸音構造体を構成する分割吸音体の斜視図であり、図2(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。
図1に示すように、タイヤ吸音構造体1aは、タイヤ2の内壁面、つまりインナライナ4の内壁面4aに沿うように空気室3内に配置されている。このタイヤ吸音構造体1aは、複数の分割吸音体11aで形成されている。
分割吸音体11aは、図2(a)に示すように、その外形が四角錐台の形状を有する部材であり、図1を併せて参照すると明らかなように、その内部が中空になっている。そして、この分割吸音体11aは、図2(a)に示すように、周方向Bの一端側に開口部12が形成されるとともに、開口部12側から次第に先細りとなった他端側の端部13は、隣り合う分割吸音体11aの開口部12と嵌り合うようになっている。この開口部12と端部13とは、特許請求の範囲にいう「嵌合部」を構成している。このようなタイヤ吸音構造体1aにおいては、図1に示すように、隣り合う分割吸音体11a同士の開口部12と端部13とが相互に嵌り合うことによって複数の分割吸音体11aがリング状にまとめられている。そして、このタイヤ吸音構造体1aでは、隣り合う分割吸音体11a同士が嵌り合って相互に連結を維持しながら、分割吸音体11a同士が少なくともタイヤ吸音構造体1aの内周側Xおよび外周側Yで相互に離れる方向に位置変位が可能になっている。
このような分割吸音体11aの材料としては、公知の吸音材料でよく、例えばウレタン樹脂発泡体のような弾性発泡体が挙げられる。
このタイヤ吸音構造体1aは、図1に示すように、タイヤ2の大きさに応じて複数の分割吸音体11aを前記したようにリング状に組み立てた後に、インナライナ4の内壁面4aに沿うように配置されてタイヤ2に取り付けられる。この際、インナライナ4の内壁面4aの最大周長より長い周長のタイヤ吸音構造体1aが圧縮されてタイヤ2に取り付けられることが望ましい。このようにタイヤ吸音構造体1aがタイヤ2に取り付けられることによって、タイヤ吸音構造体1aは、自己拡張力によってインナライナ4の内壁面4a側に押し付けられる。その結果、タイヤ吸音構造体1aは、より強固にインナライナ4の内壁面4aに保持されることとなる。
次に、本実施形態に係るタイヤ吸音構造体1aの動作について適宜図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、タイヤ2が所定の回転方向Aに回転すると、タイヤ吸音構造体1aは、生じた遠心力によってインナライナ4側に押し付けられる。また、前記したようにタイヤ吸音構造体1aが圧縮されてタイヤ2内に配置された場合には、タイヤ吸音構造体1aは、自己拡張力によってインナライナ4側に押し付けられる。その結果、タイヤ吸音構造体1aは、タイヤ2の回転時においてもインナライナ4の内壁面4aに強固に保持される。
その一方で、タイヤ2は、図1に示すように、車重F1に応じた反力F2を路面Rから受ける。そして、タイヤ吸音構造体1aは、例えば、車両(図示せず)の積載量が増加して車重F1が増加した場合や、タイヤ2が路面Rのバンプ(図示せず)に乗り上げた場合に、図2(b)に示すように、増加した反力F2によって部分的にインナライナ4から浮き上がる。このタイヤ吸音構造体1aの浮き上がりは、主に、タイヤ2が路面Rに対して踏み込んだ後に路面Rを蹴り出す区間Sにおいて発生する。
この際、タイヤ吸音構造体1aでは、図2(b)に示すように、浮き上がった部分での分割吸音体11a同士は、連結を維持したままで、タイヤ吸音構造体1aの内周側Xで相互に離れる方向に位置変位するとともに、分割吸音体11a同士が当接し合う部分(嵌り合っている部分)で相互に滑り合い、あるいは変形し合う。そのため各分割吸音体11aは、相互に離れることによって、従来のタイヤ吸音構造体10(図9(b)参照)で生じていた引張り応力F3を分散させるとともに、滑り合い、あるいは変形し合うことによって引張り応力F3を吸収する。その結果、このタイヤ吸音構造体1aは、従来のタイヤ吸音構造体10と比較して歪みに起因する疲労を低減する。なお、区間Sを通過したタイヤ吸音構造体1aは、遠心力や自己拡張力によって再びインナライナ4の内壁面4aに保持される。
このようなタイヤ吸音構造体1aによれば、歪みに起因する疲労を低減することができるので、耐久性能を向上させることができる。
また、このタイヤ吸音構造体1aによれば、分割吸音体11aの数量を加減することによって、その周長を容易に調節することができる。
また、このタイヤ吸音構造体1aによれば、複数の分割吸音体11aをリング状にまとめているので、ホイールバランスを良好にすることができる。
また、このタイヤ吸音構造体1aによれば、分割吸音体11aが中空になっているので、軽量化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明のタイヤ吸音構造体の第2実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図3(a)は、第2実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に拡大した斜視図であり、図3(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。なお、この第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。また、第2実施形態に係るタイヤ吸音構造体は、第1実施形態における分割吸音体11a(図2(a)参照)に代えて、後記する分割吸音体11b(図3(a)参照)を使用したものであるので、ここでは主に分割吸音体11bについて説明する。
図3(a)に示すように、タイヤ吸音構造体1bを構成する分割吸音体11bは、略直方体の形状を有している。このタイヤ吸音構造体1bの周方向Bの一端側には、タイヤ吸音構造体1bの周方向Bと交差する方向に溝部14が形成されており、他端側には、この溝部14と嵌り合う形状の板体からなる突出部15が形成されている。この溝部14および突出部15は、特許請求の範囲にいう「嵌合部」を構成している。また、溝部14の底に相当する部分には、溝部14が延びる方向に沿って膨らみ14aが形成されており、突出部15の先端には、この膨らみ14aに対応する形状の膨らみ15aが形成されている。
このようなタイヤ吸音構造体1bにおいては、隣り合う分割吸音体11b同士の溝部14と突出部15とが相互に嵌り合うことによって、複数の分割吸音体11bがリング状にまとめられることとなる。そして、このタイヤ吸音構造体1bは、隣り合う分割吸音体11b同士が嵌り合って相互に連結を維持しながら、分割吸音体11b同士が少なくともタイヤ吸音構造体1bの内周側Xおよび外周側Yで相互に離れる方向に位置変位が可能となっている。
このような分割吸音体11bの材料としては、第1実施形態に係る分割吸音体11a(図2(a)参照)と同様のものを使用することができる。
このタイヤ吸音構造体1bは、タイヤ2の大きさに応じて複数の分割吸音体11bを第1実施形態に係るタイヤ吸音構造体1a(図1参照)と同様にリング状に組み立てた後に、第1実施形態と同様にインナライナ4の内壁面4aに沿うように配置されてタイヤ2に取り付けられる。そして、このタイヤ吸音構造体1bでは、図3(a)に示すように、溝部14の膨らみ14aに突出部15の膨らみ15aが嵌り込むことによって、突出部15が溝部14から抜け出にくくなっている。
次に、本実施形態に係るタイヤ吸音構造体1bの動作について適宜図面を参照しながら説明する。
タイヤ吸音構造体1bでは、図3(b)に示すように、浮き上がった部分での分割吸音体11b同士は、連結を維持したままで、タイヤ吸音構造体1bの内周側Xで相互に離れる方向に位置変位する。そのため各分割吸音体11bは、相互に離れることによって、従来のタイヤ吸音構造体10(図9(b)参照)で生じていた引張り応力F3を分散させる。その結果、このタイヤ吸音構造体1bは、従来のタイヤ吸音構造体10と比較して歪みに起因する疲労を低減する。なお、区間Sを通過したタイヤ吸音構造体1bは、遠心力や自己拡張力によって再びインナライナ4の内壁面4aに保持される。
このようなタイヤ吸音構造体1bによれば、耐久性能に優れ、周長の調節が容易であり、しかもホイールバランスを良好にすることができるという第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、溝部14から突出部15が抜け出にくくなっているので、周長を安定させることができる。
また、このタイヤ吸音構造体1bによれば、溝部14から突出部15が抜け出にくくなっているので、タイヤ2への取り付けを容易に行うことができる。
また、このタイヤ吸音構造体1bによれば、例えば、分割吸音体11bと周方向Bの断面形状が同じであって、溝部14が延びる方向に長い部材を所定の長さに切断することによって、分割吸音体11bを容易に製造することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明のタイヤ吸音構造体の第3実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図4は、第3実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図であり、図5(a)は、第3実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に示す斜視図であり、図5(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。なお、この第3実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4に示すように、タイヤ吸音構造体1cは、リング状の袋体16と、複数の分割吸音体11cとで構成されている。そして、複数の分割吸音体11cは、袋体16に充填されることによってリング状にまとめられている。
袋体16は、図5(a)に示すように、分割吸音体11cが充填された状態で、少なくともその外周側Yが周方向Bと交差する方向に平坦になっている。つまり、図4に示すように、タイヤ吸音構造体1cがタイヤ2に取り付けられた際に、その外周側Yがインナライナ4の内壁面4aに沿うようになっている。
この袋体16の材料は、耐摩耗性に優れたものであれば制限はないが、袋体16は、ポリアミド樹脂やポリアラミド樹脂などの繊維からなるものが好ましい。
分割吸音体11cは、図5(a)に示すように、球体に形成されている。そして、袋体16に充填された状態での各分割吸音体11cは、外力が加わった際に相互に位置変位が可能になっている。
この分割吸音体11cの材料としては、第1実施形態に係る分割吸音体11a(図2(a)参照)と同様のものを使用することができる。
このタイヤ吸音構造体1cは、第1実施形態と同様にインナライナ4の内壁面4aに沿うように配置されてタイヤ2に取り付けられる(図4参照)。
次に、本実施形態に係るタイヤ吸音構造体1cの動作について適宜図面を参照しながら説明する。
タイヤ吸音構造体1cでは、前記したように、各分割吸音体11cは外力が加わった際に相互に位置変位する。つまり、図5(b)に示すように、浮き上がった部分での各分割吸音体11cは、従来のタイヤ吸音構造体10(図9(b)参照)で生じていた引張り応力F3を位置変位することによって分散させる。その結果、このタイヤ吸音構造体1cは、従来のタイヤ吸音構造体10と比較して歪みに起因する疲労を低減する。なお、区間Sを通過したタイヤ吸音構造体1cは、遠心力や自己拡張力によって再びインナライナ4の内壁面4aに保持される。
このようなタイヤ吸音構造体1cによれば、耐久性能に優れ、ホイールバランスを良好にすることができるという第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、袋体16に分割吸音体11cを充填することによって形成されるので、製造が容易になる。
また、このタイヤ吸音構造体1cによれば、分割吸音体11cが袋体16に充填されてリング状にまとめられているので、タイヤ2への取り付けを容易に行うことができる。
また、このタイヤ吸音構造体1cによれば、分割吸音体11cが袋体16に充填されているので、インナライナ4に対する分割吸音体11cの耐摩耗性を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明のタイヤ吸音構造体の第4実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図6は、第4実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図であり、図7(a)は、第4実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に示す斜視図であり、図7(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。なお、この第4実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、タイヤ吸音構造体1dは、弾性リング17と、複数の分割吸音体11dとで構成されている。そして、複数の分割吸音体11dは、弾性リング17の内周面17aに接合されることによってリング状にまとめられている。
弾性リング17は、図7(a)に示すように、その断面視がコの字状の円環状のベルト状部材であって、その内周側が凹となっている。つまり、弾性リング17には、その中心側に向かって突出するリブ17aが両側に形成されている。この弾性リング17は、外周側に凹となるコの字状の円環状のベルト状部材が、その外周側が内周側に位置するように裏返されたものである。したがって、弾性リング17は、裏返されたことによって、リブ17a部分が内周側で周方向に圧縮されるとともに、その圧縮応力で外周長が伸びることとなる。この弾性リング17の材料としては、合成ゴム等の弾性材が挙げられる。
分割吸音体11dは、図7(a)に示すように、直方体に形成されている。そして、分割吸音体11dは、タイヤ吸音構造体1dの周方向Bに並列に配置されており、各分割吸音体11dの間には、スリット18が形成されている。そして、このタイヤ吸音構造体1dでは、隣り合う分割吸音体11d同士がタイヤ吸音構造体1dの内周側Xで相互に離れる方向に位置変位が可能となっている。
この分割吸音体11dの材料としては、第1実施形態に係る分割吸音体11a(図2(a)参照)と同様のものを使用することができる。
このタイヤ吸音構造体1dは、図6に示すように、弾性リング17がインナライナ4の内壁面4aに沿うように配置されてタイヤ2に取り付けられる。
次に、本実施形態に係るタイヤ吸音構造体1dの動作について適宜図面を参照しながら説明する。
タイヤ吸音構造体1dでは、図7(b)に示すように、浮き上がった部分での各分割吸音体11dは、タイヤ吸音構造体1dの内周側Xで相互に離れる方向に位置変位する。つまり、スリット18は開く。タイヤ吸音構造体1dは、スリット18を開くことによって、従来のタイヤ吸音構造体10(図9(b)参照)で生じていた引張り応力F3を分散させる。その結果、このタイヤ吸音構造体1dは、従来のタイヤ吸音構造体10と比較して歪みに起因する疲労を低減する。なお、区間Sを通過したタイヤ吸音構造体1bは、遠心力によって再びインナライナ4の内壁面4aに保持される。
また、タイヤ吸音構造体1dでは、弾性リング17が裏返されることによって、その外周長が伸びる。その結果、タイヤ吸音構造体1dは、インナライナ4の内壁面4aに装着された際に、弾性リング17が自己拡張力によって内壁面4aに強固に保持される。
このようなタイヤ吸音構造体1dによれば、耐久性能に優れ、ホイールバランスを良好にすることができるという第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、分割吸音体11dが弾性リング17に接合されることによってリング状にまとめられているので、タイヤ2への取り付けを容易に行うことができる。
また、このタイヤ吸音構造体1dによれば、分割吸音体11dが弾性リング17を介してインナライナ4の内壁面4aに配置されているので、インナライナ4に対する分割吸音体11cの耐摩耗性を飛躍的に向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記第4実施形態では、分割吸音体11dが直方体に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、他の実施形態に係るタイヤ吸音構造体1eを模式的に示した図8に示すように、本発明は、分割吸音体11dに代えて第2実施形態における分割吸音体11bを使用したものであってもよく、図示しないが、第1実施形態における分割吸音体11aを使用したものであってもよい。
また、前記第3実施形態では、球体の分割吸音体11cが使用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、分割吸音体11cに代えて、例えば、立方体、直方体、その他の立体形状のもの、あるいは、これらが混在するもの等を使用したものであってもよい。
第1実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図である。 図2(a)は、第1実施形態に係るタイヤ吸音構造体を構成する分割吸音体の斜視図であり、図2(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。 図3(a)は、第2実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に拡大した斜視図であり、図3(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。 第3実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図である。 図5(a)は、第3実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に示す斜視図であり、図5(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。 第4実施形態に係るタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図である。 図7(a)は、第4実施形態に係るタイヤ吸音構造体を部分的に示す斜視図であり、図7(b)は、タイヤの回転時にタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。 他の実施形態に係るタイヤ吸音構造体を示す模式図である。 図9(a)は、従来のタイヤ吸音構造体が取り付けられたタイヤを側面側から見た断面図であり、図9(b)は、タイヤの回転時に、従来のタイヤ吸音構造体がインナライナから浮き上がるときの様子を示すタイヤの部分断面図であり、タイヤを側面側から見た図である。
符号の説明
1a タイヤ吸音構造体
1b タイヤ吸音構造体
1c タイヤ吸音構造体
1d タイヤ吸音構造体
1e タイヤ吸音構造体
2 タイヤ
3 空気室
4a 内壁面(外周内壁面)
11a 分割吸音体
11b 分割吸音体
11c 分割吸音体
11d 分割吸音体
12 開口部(嵌合部)
13 端部(嵌合部)
14 溝部(嵌合部)
15 突出部(嵌合部)
16 袋体
17 弾性リング

Claims (4)

  1. タイヤの内壁面に沿うように空気室内に配置されるタイヤ吸音構造体であって、
    複数の分割吸音体が、相互間の位置変位が可能なようにリング状にまとめられていることを特徴とするタイヤ吸音構造体。
  2. 周方向に隣り合う前記分割吸音体同士が、互いに嵌り合う嵌合部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ吸音構造体。
  3. 複数の前記分割吸音体が、リング状の袋体に充填されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ吸音構造体。
  4. 複数の前記分割吸音体が、弾性リングの内周面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ吸音構造体。
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