JP2006340414A - Dc/dcコンバータおよびその過電圧防止方法 - Google Patents

Dc/dcコンバータおよびその過電圧防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電源投入時に誤動作することなく、確実に出力電圧の過電圧を防止すること。
【解決手段】 出力電圧VOUTとして入力電圧VINを昇圧した電圧を出力する昇圧型DC/DCコンバータ10Aにおいて、過電圧防止回路16Aは、スイッチング素子11に流れる電流I1を検出して検出電圧VI1を出力する抵抗器R5と、基準電圧Vr1を発生する基準電圧発生回路161と、検出電圧と基準電圧とを比較する比較器162とを備える。比較器162は、検出電圧が基準電圧より高いときに、論理ローレベルの比較結果信号を出力する。PWM増幅器15の出力端子とスイッチング素子11の制御端子との間に挿入されたアンドゲート18は、論理ローレベルの比較結果信号に応答して、PWM信号を強制的に論理ローレベルにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、DC/DCコンバータに関し、特に、DC/DCコンバータの過電圧防止方法に関する。
この技術分野において周知のように、DC/DCコンバータとは、ある電圧レベルの直流電圧(入力電圧)を他の電圧レベルの直流電圧(出力電圧)に変換する電力変換器のことをいう。DC/DCコンバータはスイッチングレギュレータとも呼ばれる。ここで、入力電圧の電圧レベルよりも出力電圧の電圧レベルが高いDC/DCコンバータは昇圧型DC/DCコンバータと呼ばれ、入力電圧の電圧レベルよりも出力電圧の電圧レベルが低いDC/DCコンバータは降圧型DC/DCコンバータと呼ばれる。また、出力電圧として入力電圧を反転した電圧を出力するDC/DCコンバータは反転型DC/DCコンバータと呼ばれる。本発明は、昇圧型DC/DCコンバータ及び反転型DC/DCコンバータに係る。
昇圧型DC/DCコンバータでは、トランジスタをスイッチング素子として用い、これをスイッチングさせ、入力電圧をいったん交流電圧に変えて、インダクタやトランスなどのインダクタンス素子によって電圧を昇圧した後、整流して出力電圧に変換する。
一方、反転型DC/DCコンバータでは、トランジスタをスイッチング素子として用い、これをスイッチングさせ、入力電圧をいったん交流電圧に変えて、インダクタやトランスなどのインダクタンス素子によって電圧を反転した後、整流して出力電圧に変換する。
従来のDC/DCコンバータにおいては、後述するように、出力電圧それ自体を監視することによって、出力電圧の過電圧を防止している。
図1を参照して、従来の昇圧型DC/DCコンバータ10について説明する。昇圧型DC/DCコンバータ10には、電源入力端子VINと、スイッチ端子SWと、電源出力端子VOUTと、フィードバック端子FBとを持つ。電源入力端子VINと接地端子との間には、図示しない入力電源から入力電圧VINが印加される。入力電圧VINは例えば12Vである。
電源入力端子VINとスイッチ端子SWとの間には、インダクタL1が接続されている。すなわち、インダクタL1の一端は電源入力端子VINに接続され、インダクタL1の他端は、スイッチ端子SWに接続されている。
スイッチ端子SWと電源出力端子VOUTとの間にはショットキーバリアダイオードSBDが接続されている。すなわち、ショットキーバリアダイオードSBDのアノードはスイッチ端子SWに接続され、ショットキーバリアダイオードSBDのカソードは電源出力端子VOUTに接続されている。
電源出力端子VOUTと接地端子との間には、出力コンデンサCOUTが接続されている。この出力コンデンサCOUTの両端間には入力電圧VINよりも高い出力電圧VOUTが生成される。出力電圧VOUTは例えば32Vである。図示の例では、出力コンデンサCOUTは1μFの容量値を持つ。
出力コンデンサCOUTと並列に、第1及び第2の抵抗器R1、R2が直列に接続されている。すなわち、第1の抵抗器R1の一端は出力端子VOUTに接続され、第1の抵抗器R1の他端は第2の抵抗器R2の一端に接続され、第2の抵抗器R2の他端は接地端子に接続されている。第1の抵抗器R1と第2の抵抗器R2との接続点はフィードバック端子FBに接続されている。図示の例において、第1の抵抗器R1は150kΩの抵抗値を持ち、第2の抵抗器R2は10kΩの抵抗値を持つ。したがって、出力電圧VOUTが32Vの場合、フィードバック端子FBには2Vのフィードバック電圧VFBが現れる。
とにかく、第1及び第2の抵抗器R1、R2の組み合わせは、出力電圧VOUTを検出して、フィードバック電圧VFBを出力する出力電圧検圧手段(分圧器)として動作する。
スイッチ端子SWと接地端子との間には、スイッチング素子11が接続されている。図示のスイッチング素子SWは、制御端子としてゲートを持つNチャネルFETで構成されている。スイッチング素子11はインダクタL1を周期的に接地端子へショートするためのものである。インダクタL1をショートすると、インダクタL1に磁気的エネルギーが蓄えられる。このショートが解除されると、インダクタL1の両端の電圧と入力電圧VINとが組み合わさった電圧が、ショットキーバリアダイオードSBDを介して、昇圧電圧(出力電圧)VOUTとして出力コンデンサCOUTに蓄えられる。尚、スイッチング素子SWのオン/オフは、後述するパルス幅変調(PWM)信号によって制御される。
昇圧型DC/DCコンバータ10は、発振器(OSC)12と、基準電圧発生回路13と、誤差増幅器14と、パルス幅変調(PWM)比較器15と、を更に有する。
発振器12は、電源入力端子VINと接地端子との間に接続され、三角波の発振信号を発振する。三角波の発振信号の代わりに、発振器12はノコギリ波の発振信号を発振しても良い。
基準電圧発生回路13は、電源入力端子VINと接地端子との間に接続され、基準電圧Vrefを発生する。図示の例では、基準電圧発生回路13は、2Vの基準電圧Vrefを発生する。この基準電圧Vrefは、誤差増幅器14の反転入力端子に接続されている。誤差増幅器14の非反転入力端子には、前述したフィードバック端子FBからフィードバック電圧VFBが供給される。誤差増幅器14は、基準電圧Vrefとフィードバック電圧VFBとの間の差を求めて、誤差信号を出力する。誤差信号はPWM比較器15の反転入力端子に供給される。PWM比較器15の非反転入力端子には、発振器12から出力される発振信号が供給される。PWM比較器15は、誤差信号と発振信号とを比較して、上記パルス幅変調(PWM)信号をスイッチング素子11へ供給する。
従来の昇圧型DC/DCコンバータ10は、出力電圧VOUTの過電圧を防止する過電圧防止回路16を更に備えている。過電圧防止回路16は、出力電圧VOUTを分圧して分圧電圧VDVを出力する、直列接続された2つの抵抗器R3、R4から成る分圧器と、過電圧防止用の基準電圧Vr1を発生する基準電圧発生回路161と、分圧電圧VDVと基準電圧Vr1とを比較する比較器162とから構成されている。比較器162の比較結果信号は、スイッチング素子11のゲートと接地端子との間に接続された、別のスイッチング素子17のゲートに供給される。スイッチング素子17はNチャネルFETから構成されている。
詳述すると、分圧電圧VDVは比較器162の非反転入力端子に供給され、基準電圧Vr1は比較器162の反転入力端子に供給されている。分圧電圧VDVが基準電圧Vr1よりも高くなると、比較器162は、出力電圧VOUTが過電圧であると判定して、論理ハイレベルの比較結果信号を出力する。この論理ハイレベルの比較結果信号に応答して、スイッチング素子17はオンする。これにより、スイッチング素子11はオフするので、昇圧型DC/DCコンバータ10の動作が停止し、出力電圧VOUTの過電圧が防止される。この結果、昇圧型DC/DCコンバータ10の後段の集積回路(IC)へ過電圧が供給されるのを防止することができる。
とにかく、従来の昇圧型DC/DCコンバータ10における過電圧防止回路16は、出力電圧VOUTそれ自体を監視することによって、出力電圧VOUTの過電圧を防止している。
しかしながら、従来の過電圧防止回路16は、電源投入時に誤動作する虞がある。その為、従来の昇圧型DC/DCコンバータ10においては、過電圧防止回路16をイニシャルするためのイニシャル回路が更に必要となる。
したがって、本発明の課題は、電源投入時に誤動作することなく、確実に出力電圧の過電圧を防止することができるDC/DCコンバータおよびその過電圧防止方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、イニシャル回路が不要な過電圧防止回路を備えた、DC/DCコンバータおよびその過電圧防止方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、インダクタ(L1)と、該インダクタをスイッチングするスイッチング素子(11)とを有するDC/DCコンバータにおける、出力電圧(VOUT)の過電圧を防止する方法であって、前記スイッチング素子に流れる電流(I1)を監視することにより、前記出力電圧の過電圧を防止する(16A;16B)ことを特徴とする、DC/DCコンバータ(10A;10B)の過電圧防止方法が得られる。
上記本発明の第1の態様によるDC/DCコンバータの過電圧防止方法において、前記スイッチング素子を流れる電流が所定の電流値より大きくなったときに、前記スイッチング素子を強制的にオフにして(18;19)、前記出力電圧の過電圧を防止するようにして良い。前記DC/DCコンバータは、昇圧型DC/DCコンバータから構成されても良いし、反転型DC/DCコンバータから構成されても良い。
本発明の第2の態様によれば、インダクタ(L1)と、該インダクタをスイッチングするスイッチング素子(11)とを備え、入力電圧(VIN)を該入力電圧とは異なる電圧レベルを持つ出力電圧(VOUT)に変換するDC/DCコンバータにおいて、前記スイッチング素子に流れる電流(I1)を監視することにより、前記出力電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路(16A;16B)を備えたことを特徴とするDC/DCコンバータ(10A;10B)が得られる。
上記本発明の第2の態様によるDC/DCコンバータにおいて、前記過電圧防止回路によって前記出力電圧が過電圧と判定されたときに、前記スイッチング素子を強制的にオフにする抑止回路(18;19)を備えるようにして良い。
上記DC/DCコンバータは、前記出力電圧として前記入力電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧型DC/DCコンバータ(10A)から構成されて良い。この場合、前記昇圧型DC/DCコンバータ(10A)は、前記スイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を前記スイッチング素子の制御端子へ供給するPWM増幅器(15)を備えていて良い。前記過電圧防止回路(16A)は、前記スイッチング素子に流れる電流を検出して検出電圧(VI1)を出力する電流検出手段(R5)と、基準電圧(Vr1)を発生する基準電圧発生回路(161)と、前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに前記出力電圧が過電圧であると判定する比較器(162)とを備えるものであって良い。前記電流検出手段は、例えば、前記スイッチング素子と接地端子との間に挿入された抵抗器(R5)から構成されて良い。また、前記スイッチング素子は、例えば、前記PWM信号が論理ハイレベルのときにオンするNチャネルFET(11)から構成されて良い。この場合、前記比較器(162)は、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに、論理ローレベルの比較結果信号を出力するもので良い。前記抑止回路は、前記PWM増幅器の出力端子と前記スイッチング素子の制御端子との間に挿入されて、前記論理ローレベルの比較結果信号に応答して、前記PWM信号を強制的に論理ローレベルにするアンドゲート(18)から構成されて良い。
上記DC/DCコンバータは、前記出力電圧として前記入力電圧を反転した電圧を出力する反転型DC/DCコンバータ(10B)から構成されて良い。この場合、前記反転型DC/DCコンバータ(10B)は、前記スイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を前記スイッチング素子の制御端子へ供給するPWM増幅器(15)を備えていて良い。前記過電圧防止回路(16B)は、前記スイッチング素子に流れる電流を検出して検出電圧(VI1)を出力する電流検出手段(R5、163)と、基準電圧(Vr1)を発生する基準電圧発生回路(161)と、前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに前記出力電圧が過電圧であると判定する比較器(162)と、を備えるもので良い。前記電流検出手段は、例えば、前記入力電圧が印加される電源入力端子と前記スイッチング素子との間に挿入された抵抗器(R5)と、前記抵抗器の両端の電位差を増幅して、前記検出電圧を出力する増幅器(163)とから構成されて良い。前記スイッチング素子は前記PWM信号が論理ローレベルのときにオンするPチャネルFET(11A)から構成さて良い。この場合、前記比較器(162)は、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに、論理ローレベルの比較結果信号を出力するものであって良い。前記抑止回路は、前記PWM増幅器の出力端子と前記スイッチング素子の制御端子との間に挿入されて、前記論理ローレベルの比較結果信号に応答して、前記PWM信号を強制的に論理ハイレベルにするナンドゲート(19)から構成されて良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、スイッチング素子を流れる電流を監視することにより、DC/DCコンバータにおける出力電圧の過電圧を防止しているので、電源投入時に誤動作することなく、確実に出力電圧の過電圧を防止することができる。また、スイッチング素子を流れる電流を監視して出力電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路は、イニシャル回路が不要である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータ10Aについて説明する。図示のDC/DCコンバータ10Aは、昇圧型DC/DCコンバータである。図示の昇圧型DC/DCコンバータ10Aは、過電圧防止回路の構成が図1に示したものと相違している点を除いて、図1に示した従来の昇圧型DC/DCコンバータ10と同様の構成を有し動作をする。従って、過電圧防止回路に16Aの参照符号を付してある。図1に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、説明を簡略化するためにそれらの説明については省略する。
図示の過電圧防止回路16Aは、スイッチング素子11と接地端子との間に接続されて、スイッチング素子11に流れる電流I1を検出して検出電圧VI1を出力する抵抗器R5と、過電圧防止用の基準電圧Vr1を発生する基準電圧発生回路161と、検出電圧VI1と基準電圧Vr1とを比較する比較器162とから構成されている。比較器162の比較結果信号は、スイッチング素子11のゲート(制御端子)とPWM比較器15の出力端子との間に挿入された、アンドゲート18の一方の入力端子に供給される。
詳述すると、検出電圧VI1は比較器162の反転入力端子に供給され、基準電圧Vr1は比較器162の非反転入力端子に供給されている。検出電圧VI1が基準電圧Vr1よりも高くなると、比較器162は、出力電圧VOUTが過電圧であると判定して、論理ローレベルの比較結果信号を出力する。この論理ローレベルの比較結果信号に応答して、アンドゲート18はPWM比較器15から出力されるPWM信号を抑止して、強制的に論理ローレベルにする。これにより、スイッチング素子11はオフするので、昇圧型DC/DCコンバータ10Aの動作が停止し、出力電圧VOUTの過電圧が防止される。この結果、昇圧型DC/DCコンバータ10Aの後段の集積回路(IC)へ過電圧が供給されるのを防止することができる。
すなわち、本発明に係る過電圧防止回路16Aでは、スイッチング素子11に流れる電流I1を比較器162を使用して制限させ、出力電圧VOUTの昇圧率を制限させている。とにかく、過電圧防止回路16Aは、スイッチング素子11に流れる電流I1を監視することにより、出力電圧VOUTの過電圧を防止している。
このような構成の昇圧型DC/DCコンバータ10Aでは、スイッチング素子11を流れる電流I1を監視することにより、出力電圧VOUTの過電圧を防止しているので、電源投入時に誤動作することなく、確実に出力電圧VOUTの過電圧を防止することができる。また、スイッチング素子11を流れる電流I1を監視して出力電圧VOUTの過電圧を防止する過電圧防止回路は、イニシャル回路が不要である。
図示の昇圧型DC/DCコンバータ10Aにおいて、インダクタL1(すなわち、スイッチング素子11)を流れるピーク電流IPKは、下記の数1で表される。
Figure 2006340414
ここで、/IL(max)は、図3に示されるように、インダクタL1を流れる最大平均電流を表し、ΔIL(max)は、図3に示されるように、インダクタL1を流れる電流の最大の変動成分(振幅)を表す。尚、図3は、インダクタL1(スイッチング素子11)を流れる電流I1の波形を表している。また、IOUTは出力電流を表し、DONはオンデューティを表し、fOSCは発振器12の発振周波数を表し、LはインダクタL1のインダクタンス値を表す。
また、出力電圧VOUTは、入力電圧VINからオンデューティDONとオフデューティDOFFと用いて、下記の数2で表される。
Figure 2006340414
例えば、入力電圧VIN=12V、インダクタL1のインダクタンス値L=47μH、発振器12の発振周波数fOSC=500kHz、出力電流IOUT=50mAのとき、過電圧防止回路16Aにおいてスイッチング素子11を流れるピーク電流IPKを300mAで検出することにすれば、出力電圧VOUTを出力電圧VOUT=33Vで制限をかけることができる。
尚、本発明に係る過電圧防止方法は、図2に示した昇圧型DC/DCコンバータ10Aだけでなく、後述する反転型DC/DCコンバータにも適用可能である。
図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータ10Bについて説明する。図示のDC/DCコンバータ10Bは、反転型DC/DCコンバータである。図示の反転型DC/DCコンバータ10Bは、12Vの入力電圧VINを−17Vの出力電圧VOUTに変換する装置である。図2に示されたものと同様の機能を有するものには同一の参照を付し、以下では、相違点について説明する。
反転型DC/DCコンバータ10Bでは、スイッチング素子としてPチャネルFET11Aを使用している。従って、その制御端子(ゲート)に論理ローレベルの信号が供給されたとき、スイッチング素子11Aはオンする。スイッチング素子11Aは電源入力端子VIN側に配置され、インダクタL1が接地端子側に配置されている。すなわち、電源入力端子VINとスイッチ端子SWとの間にスイッチング素子11Aが接続され、スイッチ端子SWと接地端子との間にインダクタL1が接続されている。スイッチ端子SWにショットキーバリアダイオードSBDのカソードが接続され、ショットキーバリアダイオードSBDのアノードは電源出力端子VOUTに接続されている。
電源出力端子VOUTと接地端子との間には、第1及び第2の抵抗器R1、R2と基準電圧源20とが直列に接続されている。これは、反転型DC/DCコンバータ10Bでは、出力電圧VOUTとして負電圧を出力するので、第1及び第2の抵抗器R1、R2の接続点であるフィードバック端子FBの電位を正電圧にして、正のフィードバック電圧VFBを発生させるためである。
反転型DC/DCコンバータ10Bは過電圧防止回路16Bを有する。過電圧防止回路16Bは、抵抗器R5と、増幅器163と、基準電圧発生回路161と、比較器162とから構成されている。
抵抗器R5は、電源入力端子VINとスイッチング素子11Aとの間に接続されている。増幅器163は、抵抗器R5の両端の電位差を増幅して、スイッチング素子11Aに流れる電流I1に相当する検出電圧VI1を出力する。とにかく、抵抗器R5と増幅器163との組み合わせは、スイッチング素子11Aを流れる電流I1を検出する電流検出手段として働く。基準電圧発生回路161は過電圧防止用の基準電圧Vr1を発生する。比較器162は検出電圧VI1と基準電圧Vr1とを比較する。比較器162の比較結果信号は、スイッチング素子11Aのゲート(制御端子)とPWM比較器15の出力端子との間に挿入された、ナンドゲート19の一方の入力端子に供給される。
詳述すると、増幅器163から出力される検出電圧VI1は比較器162の反転入力端子に供給され、基準電圧Vr1は比較器162の非反転入力端子に供給されている。検出電圧VI1が基準電圧Vr1よりも高くなると、比較器162は、出力電圧VOUTが過電圧であると判定して、論理ローレベルの比較結果信号を出力する。この論理ローレベルの比較結果信号に応答して、ナンドゲート19はPWM比較器15から出力されるPWM信号を抑止して、強制的に論理ハイレベルにする。これにより、スイッチング素子11Aはオフするので、反転型DC/DCコンバータ10Bの動作が停止し、出力電圧VOUTの過電圧が防止される。この結果、反転型DC/DCコンバータ10Bの後段の集積回路(IC)へ過電圧が供給されるのを防止することができる。
すなわち、本発明に係る過電圧防止回路16Bでは、スイッチング素子11Aに流れる電流I1を比較器162を使用して制限させ、出力電圧VOUTの反転率を制限させている。とにかく、過電圧防止回路16Bは、スイッチング素子11Aに流れる電流I1を監視することにより、出力電圧VOUTの過電圧を防止している。
このような構成の反転型DC/DCコンバータ10Bでは、スイッチング素子11Aを流れる電流I1を監視することにより、出力電圧VOUTの過電圧を防止しているので、電源投入時に誤動作することなく、確実に出力電圧VOUTの過電圧を防止することができる。また、スイッチング素子11Aを流れる電流I1を監視して出力電圧VOUTの過電圧を防止する過電圧防止回路は、イニシャル回路が不要である。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、スイッチング素子としてFETを用いているが、バイポーラトランジスタを用いても良いのは勿論である。
従来のDC/DCコンバータを示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータを示すブロック図である。 インダクタ(スイッチング素子)を流れる電流の波形を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係るDC/DCコンバータを示すブロック図である。
符号の説明
L1 インダクタ
SBD ショットキーバリアダイオード
Cout 出力コンデンサ
10A 昇圧型DC/DCコンバータ
10B 反転型DC/DCコンバータ
11 スイッチング素子(NチャネルFET)
11A スイッチング素子(PチャネルFET)
12 発振器(OSC)
13 基準電圧発生回路
14 誤差増幅器
15 パルス幅変調(PWM)比較器
16A、16B 過電圧防止回路
R5 抵抗器(電流検出手段)
161 基準電圧発生回路
162 比較器
163 増幅器
18 アンドゲート(抑止回路)
19 ナンドゲート(抑止回路)

Claims (14)

  1. インダクタと、該インダクタをスイッチングするスイッチング素子とを有するDC/DCコンバータにおける、出力電圧の過電圧を防止する方法であって、前記スイッチング素子に流れる電流を監視することにより、前記出力電圧の過電圧を防止することを特徴とする、DC/DCコンバータの過電圧防止方法。
  2. 前記スイッチング素子を流れる電流が所定の電流値より大きくなったときに、前記スイッチング素子を強制的にオフにして、前記出力電圧の過電圧を防止する、請求項1に記載のDC/DCコンバータの過電圧防止方法。
  3. 前記DC/DCコンバータが昇圧型DC/DCコンバータから成る、請求項1に記載のDC/DCコンバータの過電圧防止方法。
  4. 前記DC/DCコンバータが反転型DC/DCコンバータから成る、請求項1に記載のDC/DCコンバータの過電圧防止方法。
  5. 前記インダクタと、該インダクタをスイッチングするスイッチング素子とを備え、入力電圧を該入力電圧とは異なる電圧レベルを持つ出力電圧に変換するDC/DCコンバータにおいて、
    前記スイッチング素子に流れる電流を監視することにより、前記出力電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備えたことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  6. 前記過電圧防止回路によって前記出力電圧が過電圧と判定されたときに、前記スイッチング素子を強制的にオフにする抑止回路を備える、請求項5に記載のDC/DCコンバータ。
  7. 前記DC/DCコンバータが、前記出力電圧として前記入力電圧を昇圧した電圧を出力する昇圧型DC/DCコンバータから成る、請求項6に記載のDC/DCコンバータ。
  8. 前記昇圧型DC/DCコンバータは、前記スイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を前記スイッチング素子の制御端子へ供給するPWM増幅器を備え、
    前記過電圧防止回路は、
    前記スイッチング素子に流れる電流を検出して検出電圧を出力する電流検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに前記出力電圧が過電圧であると判定する比較器と
    を備えることを特徴とする請求項7に記載のDC/DCコンバータ。
  9. 前記電流検出手段が、前記スイッチング素子と接地端子との間に挿入された抵抗器から成る、請求項8に記載のDC/DCコンバータ。
  10. 前記スイッチング素子は前記PWM信号が論理ハイレベルのときにオンするNチャネルFETから構成され、
    前記比較器は、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに、論理ローレベルの比較結果信号を出力し、
    前記抑止回路は、前記PWM増幅器の出力端子と前記スイッチング素子の制御端子との間に挿入されて、前記論理ローレベルの比較結果信号に応答して、前記PWM信号を強制的に論理ローレベルにするアンドゲートから構成されている、請求項8又は9に記載のDC/DCコンバータ。
  11. 前記DC/DCコンバータが前記出力電圧として前記入力電圧を反転した電圧を出力する反転型DC/DCコンバータから成る、請求項6に記載のDC/DCコンバータ。
  12. 前記反転型DC/DCコンバータは、前記スイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を前記スイッチング素子の制御端子へ供給するPWM増幅器を備え、
    前記過電圧防止回路は、
    前記スイッチング素子に流れる電流を検出して検出電圧を出力する電流検出手段と、
    基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに前記出力電圧が過電圧であると判定する比較器と、
    を備えることを特徴とする請求項11に記載のDC/DCコンバータ。
  13. 前記電流検出手段が、
    前記入力電圧が印加される電源入力端子と前記スイッチング素子との間に挿入された抵抗器と、
    前記抵抗器の両端の電位差を増幅して、前記検出電圧を出力する増幅器と
    から構成されている、請求項12に記載のDC/DCコンバータ。
  14. 前記スイッチング素子は前記PWM信号が論理ローレベルのときにオンするPチャネルFETから構成され、
    前記比較器は、前記検出電圧が前記基準電圧より高いときに、論理ローレベルの比較結果信号を出力し、
    前記抑止回路は、前記PWM増幅器の出力端子と前記スイッチング素子の制御端子との間に挿入されて、前記論理ローレベルの比較結果信号に応答して、前記PWM信号を強制的に論理ハイレベルにするナンドゲートから構成されている、請求項12又は13に記載のDC/DCコンバータ。
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