JP2006336809A - 皿ボルトによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング、並びにテーパナットによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング - Google Patents

皿ボルトによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング、並びにテーパナットによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング Download PDF

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Abstract

【課題】 皿ボルトの結合方向への回転を許容しながら緩み方向の回転を規制させ、かつ緩止めテーパリングの共回りを防止できるようにした皿ボルトによる締結技術の提供。
【解決手段】 皿ボルト1のネジ部10をザグリテーパ穴20に挿通させてベース部材3に結合させることで、被締結物2をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造である。皿ボルトの頭部11に形成したテーパ面14と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装した緩止めテーパリングに係止突部40が形成され、この係止突部40が被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝21に係合している。皿ボルトの結合方向の回転時には、皿ボルトの頭部に形成した切欠溝13が緩止めテーパリングの上縁部に形成した係止爪41を乗り越えていき、緩み方向の回転時には係止爪に切欠溝が係合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、皿ボルトを用いた締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング、並びにテーパナットによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリングに関する。
従来、皿ボルトを用いた締結構造において、皿ボルトの回り止め構造(緩止め構造)として、皿ボルトの頭部逆円錐面に回り止めキーを突出させ、この回り止めキーを、被締結物のザグリテーパ穴に形成したキー溝、又は座金に形成したキー溝に係合させることで、皿ボルトを回り止めさせるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、この回り止め構造では、回り止めキーをザグリテーパ穴のキー溝に係合させた場合は皿ボルトがロックされてしまい、皿ボルトを緩み方向だけでなく、結合方向にも回転させることができなくなり、この皿ボルト自体を回して結合させていくことができないという問題が生じる。
又、回り止めキーを座金のキー溝に係合させた場合は座金に対する皿ボルトの回り止めはできるが、被締結物に対する座金の回り止め手段がないため、座金が皿ボルトと共回りしてしまうという問題が生じる。
特開平7−301220号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、皿ボルト又はテーパナットと被締結物のザグリテーパ穴の間に介在させる緩止めテーパリングを用いて、皿ボルト又はテーパナットを緩止めさせるようにしたもので、皿ボルト又はテーパナットの結合方向への回転を許容しながら緩み方向の回転を規制させ、かつ緩止めテーパリングの共回りを防止できるようにした皿ボルトによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング、並びにテーパナットによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリングを提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明(請求項1)の皿ボルトによる締結構造は、
ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成された皿ボルトと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物とを備え、前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造であって、
前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記皿ボルトの頭部に形成され、
前記係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
又、本発明(請求項2)の緩止めテーパリングは、
ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成され、前記頭部に切欠溝が形成された皿ボルトと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物とを備え、
前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記皿ボルトの頭部に形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
又、本発明(請求項3)のテーパナットによる締結構造は、
外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されたテーパナットと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物と、前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造であって、
前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記テーパナットに形成され、
前記係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
又、本発明(請求項4)の緩止めテーパリングは、
外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されると共に切欠溝が形成されたテーパナットと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物と、
前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、
前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記テーパナットに形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
本発明では、皿ボルト又はテーパナットに形成したテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングを介在させるもので、この緩止めテーパリングに形成した係止突部を、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合させるため、この緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせることができる。
又、緩止めテーパリングの上縁部に形成した係止爪と、皿ボルト又はテーパナットに形成した切欠溝との係合については、皿ボルト又はテーパナットの結合方向の回転時には切欠溝が係止爪を乗り越えていき、緩み方向の回転時には切欠溝が係止爪に係合するため、結合方向への回転を許容しながら緩み方向の回転を規制させることができる。
これにより、皿ボルト自体又はテーパナット自体を回して結合させていくことを可能にしながら、緩止めさせることができる。
図1〜図8は第1実施例の締結構造を示すもので、図1はその締結構造の平面図、図2はその締結構造の断面図、図3はこの締結構造に用いる皿ボルトの平面図、図4はその皿ボルトの正面図、図5はこの締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図、図6はその被締結物の断面図、図7はこの締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図、図8はその緩止めテーパリングの正面図である。
なお、図1及び図8において、緩止めテーパリング4の上縁に形成した数個の係止爪41のうち、正面中央部の係止爪のみを図示し、他の係止爪の図示は省略した。
この締結構造は、図1及び図2に示すように、皿ボルト1を用いて被締結物2をベース部材3に重合状態に締結させるもので、緩止めテーパリング4を緩止め手段として備えている。
前記皿ボルト1は、図3及び図4に示すように、ネジ部10の一端に形成した頭部11に逆円錐台形状のテーパ面14が形成され、その頭部11の上面にマイナスドライバー工具を係合させるためのマイナス溝12が形成され、このマイナス溝12の両端がテーパ面14上に至る切欠溝13として形成されている。
前記被締結物2には、図5及び図6に示すように、ベース部材3に形成したネジ穴30に符合するザグリテーパ穴20が形成され、このザグリテーパ穴20の底部分に2個の係止溝21が形成されている。
前記緩止めテーパリング4は、前記皿ボルト1のテーパ面14と被締結物2のザグリテーパ穴20の間に介装されるもので、その下縁部に2個の係止突部40が突設され、かつ上縁部に数個(実施例では12個)の係止爪41が形成されている。
前記係止爪41は、緩止めテーパリング4の上縁部を傾斜状に切り起こして形成されるもので、皿ボルト1の結合回転方向(矢印A方向:右回り)に向けて若干の角度で立ち上がるように切り起こされている。
この場合の加工は、緩止めテーパリング4の上縁から下向きに切込線42を形成させ、この切込線42の下端から緩止めテーパリング4の上縁までを底辺43とする三角形部分が係止爪41となるように、前記底辺43を折り線として谷折させて緩止めテーパリング4の内側に若干の角度で起こすようにプレス加工したものである。
そして、図1及び図2に示すように、ベース部材3に形成したネジ穴30に被締結物2のザグリテーパ穴20を符合させるように、被締結物2をベース部材3に重ねる。
次に、ザグリテーパ穴20内に緩止めテーパリング4を嵌め込むもので、このとき、緩止めテーパリング4の係止突部40を被締結物2のザグリテーパ穴20に形成した係止溝21に係合させる。
これにより、被締結物2に対して緩止めテーパリング4を回り止めさせることができる。
次に、前記皿ボルト1のネジ部10を緩止めテーパリング4及びザグリテーパ穴20に挿通させてベース部材3のネジ穴30に結合(螺合)させることで、被締結物2をベース部材3に重合状態に締結させるものである。
このとき、緩止めテーパリング4の係止爪41が、皿ボルト1の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で立ち上がるように切り起こされているため、皿ボルト1をネジ込んでいく際に、頭部11に形成した切欠溝13が前記係止爪41の上を乗り越えていき、皿ボルト1の結合方向への回転を許容させることができる。
そして、皿ボルト1を十分にネジ込んだのちは、皿ボルト1が緩止めされるもので、この場合、前記係止爪41が切り起こされているため、皿ボルト1の緩み方向の回転を、係止爪41に切欠溝13が係合することで規制させることができる。
次に、図9〜図14は第2実施例の締結構造を示すもので、図9はその締結構造の平面図、図10はその締結構造の断面図、図11はこの締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図、図12はその被締結物の断面図、図13はこの締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図、図14はその緩止めテーパリングの正面図である。
なお、図10及び図14において、緩止めテーパリング4の上縁に形成した数個の係止爪41のうち、正面中央部の係止爪のみを図示し、他の係止爪の図示は省略した。
この締結構造では、被締結物2の係止溝21がザグリテーパ穴20の上縁部に形成され、この係止溝21に係合させる緩止めテーパリング4の係止突部40が緩止めテーパリング4の上縁部に形成されている。
なお、その他の構成及び作用は前記第1実施例と同様である。
次に、図15〜図18は皿ボルトの他例を示す平面図である。
図15の皿ボルト1は、頭部11の上面に、マイナスドライバー工具を係合させるためのマイナス溝12と、六角レンチ工具を嵌め込むための六角穴15とが形成されたもので、マイナス溝12の両端が切欠溝13として形成されている。
図16の皿ボルト1は、頭部11の上面に六角レンチ工具を嵌め込むための六角穴15が形成され、頭部11の外周縁部に3個の切欠溝13が120度等配間隔で形成されている。
図17の皿ボルト1は、頭部11の上面に六角レンチ工具を嵌め込むための六角穴15が形成され、頭部11の外周縁部に9個の切欠溝13が40度等配間隔で形成されている。
図18の皿ボルト1は、頭部11の上面にプラスドライバー工具を係合させるためのプラス溝16が形成され、頭部11の外周縁部に9個の切欠溝13が40度等配間隔で形成されている。
次に、図19及び図20は皿ボルトの他例を示す正面図である。
図19の皿ボルト1は、頭部11のテーパ面14が下側テーパ面14aと、この下側テーパ面14aから内側に段差を形成させた上側テーパ面14bによる段付きテーパ面に形成され、又、図20の皿ボルト1は、頭部11のテーパ面が段付きテーパ面に形成される共に、その上側テーパ面14bに滑り止め用筋14cが形成されている。
このように、上側テーパ面14bを段差を持って形成させると、皿ボルト1を締結させる際に、緩止めテーパリング4の内面と上側テーパ面14bとの間に隙が生じる。このため、テーパ面14によって係止爪41が完全に押し戻されることなく、この隙によって係止爪41が若干切り起こされた状態に残り、係止爪41の切欠溝13に対する係合を確実に確保させることができる。
又、この上側テーパ面14bに滑り止め用筋14cが形成させると、この滑り止め用筋14cに係止爪41を係合させることができ、より確実な皿ボルト1の回り止め(緩み止め)が可能になる。
なお、前記図19及び図20の段付きテーパ面を前記した図15〜図18で示した皿ボルトのテーパ面に適用できるのは勿論である。
図21〜図28は第3実施例の締結構造を示すもので、図21はその締結構造の平面図、図22はその締結構造の断面図、図23はこの締結構造に用いるテーパナットの平面図、図24はそのテーパナットの正面図、図25はこの締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図、図26はその被締結物の断面図、図27はこの締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図、図28はその緩止めテーパリングの正面図である。
この締結構造は、図21及び図22に示すように、テーパナット5を用いて被締結物2をベース部材3に重合状態に締結させるもので、緩止めテーパリング4を緩止め手段として備えている。
前記テーパナット5は、図23及び図24に示すように、中央に雌ネジ55が形成され、外周面の一端側に逆円錐台形状のテーパ面50が形成されると共に、このテーパ面50上に至るように1個の切欠溝51が形成されている。
前記被締結物2には、図25及び図26に示すように、ベース部材3に形成したネジ穴30に符合するザグリテーパ穴20が形成され、このザグリテーパ穴20の底部分に2個の係止溝21が形成されている。
前記緩止めテーパリング4は、前記テーパナット5のテーパ面50と被締結物2のザグリテーパ穴20の間に介装されるもので、その下縁部に2個の係止突部40が突設され、かつ上縁部に1個の係止爪41が形成されている。
この場合、テーパリング4の上縁部に垂直立上げ部45が形成され、この垂直立上げ部45に係止爪41がテーパナット5の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で起きるように内向きに切り起こされている
そして、図21及び図22に示すように、ベース部材3のネジ穴30にボルト6の下端部を結合(螺合)させ、このボルト6にザグリテーパ穴20を通すことで被締結物2をベース部材3に重ねる。
次に、前記ボルト6に緩止めテーパリング4を通すことで、ザグリテーパ穴20内に緩止めテーパリング4を嵌め込むもので、このとき、緩止めテーパリング4の係止突部40を被締結物2のザグリテーパ穴20に形成した係止溝21に係合させる。
これにより、被締結物2に対して緩止めテーパリング4を回り止めさせることができる。
次に、前記テーパナット5の雌ネジ55をボルト6の上端部に結合(螺合)させることで、被締結物2をベース部材3に重合状態に締結させるものである。
このとき、緩止めテーパリング4の係止爪41が、テーパナット5の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で立ち上がるように切り起こされているため、テーパナット5をネジ込んでいく際に、切欠溝51が前記係止爪41の上を乗り越えていき、テーパナット5の結合方向への回転を許容させることができる。
そして、テーパナット5を十分にネジ込んだのちは、テーパナット5が緩止めされるもので、この場合、前記係止爪41が切り起こされているため、テーパナット5の緩み方向の回転を、係止爪41に切欠溝51が係合することで規制させることができる。
次に、図29〜図34は第4実施例の締結構造を示すもので、図29はその締結構造の平面図、図30はその締結構造の断面図、図31はこの締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図、図32はその被締結物の断面図、図33はこの締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図、図34はその緩止めテーパリングの正面図である。
この締結構造では、被締結物2の係止溝21がザグリテーパ穴20の上縁部に形成され、この係止溝21に係合させる緩止めテーパリング4の係止突部40が緩止めテーパリング4の上縁部に形成されている。
なお、その他の構成及び作用は前記第3実施例と同様である。
次に、図35〜図38はテーパナットの他例を示す平面図である。
図35のテーパナット5は切欠溝51が3個形成されたもの、図36のテーパナット5は切欠溝51が16個形成されたもの、図37及び図38のテーパナット5は切欠溝51の奥から結合逆回転方向(矢印B方向)の外周に向けて傾斜面52が形成されたものである。
次に、図39及び図40はテーパナット5の他例を示す正面図である。
図39のテーパナット5は、前記図19及び図20で示したと同様に、テーパ面50が下側テーパ面50aと、この下側テーパ面50aから内側に段差を形成させた上側テーパ面50bによる段付きテーパ面に形成され、又、図40のテーパナット5は、テーパ面50が段付きテーパ面に形成される共に、その上側テーパ面50bに滑り止め用筋50cが形成されている。
なお、前記図39及び図40の段付きテーパ面を図35〜図38で示したテーパナットのテーパ面に適用できるのは勿論である。
次に、図41〜図44は緩止めテーパリング4の他例を示す平面図である。
図41の緩止めテーパリング4は、下縁部に2個の係止突部40が突設され、上縁部に6個の係止爪41が形成されたもの、図42の緩止めテーパリング4は、下縁部に2個の係止突部40が突設され、上縁部に多数の係止爪41が形成されたもの、図43の緩止めテーパリング4は、上縁部に2個の係止突部40が突設されると共に、上縁部に6個の係止爪41が形成されたもの、図44の緩止めテーパリング4は、上縁部に2個の係止突部40が突設されると共に、上縁部に多数の係止爪41が形成されたものである。
第1実施例の締結構造の平面図。 その締結構造の断面図。 この締結構造に用いる皿ボルトの平面図。 その皿ボルトの正面図。 この締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図。 その被締結物の断面図。 この締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図。 その緩止めテーパリングの正面図。 第2実施例の締結構造の平面図。 その締結構造の断面図。 この締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図。 その被締結物の断面図。 この締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図。 その緩止めテーパリングの正面図。 皿ボルトの他例を示す平面図。 皿ボルトの他例を示す平面図。 皿ボルトの他例を示す平面図。 皿ボルトの他例を示す平面図。 皿ボルトの他例を示す正面図。 皿ボルトの他例を示す正面図。 第3実施例の締結構造の平面図。 その締結構造の断面図。 この締結構造に用いるテーパナットの平面図。 そのテーパナットの正面図。 この締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図。 その被締結物の断面図。 この締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図。 その緩止めテーパリングの正面図。 第4実施例の締結構造の平面図。 その締結構造の断面図。 この締結構造に用いる被締結物のザグリテーパ穴を示す平面図。 その被締結物の断面図。 この締結構造に用いる緩止めテーパリングの平面図。 その緩止めテーパリングの正面図。 テーパナットの他例を示す平面図。 テーパナットの他例を示す平面図。 テーパナットの他例を示す平面図。 テーパナットの他例を示す平面図。 テーパナットの他例を示す正面図。 テーパナットの他例を示す正面図。 緩止めテーパリングの他例を示す平面図。 緩止めテーパリングの他例を示す平面図。 緩止めテーパリングの他例を示す平面図。 緩止めテーパリングの他例を示す平面図。
符号の説明
1 皿ボルト
10 ネジ部
11 頭部
12 マイナス溝
13 切欠溝
14 テーパ面
14a 下側テーパ面
14b 上側テーパ面
14c 滑り止め用筋
15 六角穴
16 プラス溝
2 被締結物
20 ザグリテーパ穴
21 係止溝
3 ベース部材
30 ネジ穴
4 緩止めテーパリング
40 係止突部
41 係止爪
42 切込線
43 底辺
45 垂直立上げ部
5 テーパナット
50 テーパ面
50a 下側テーパ面
50b 上側テーパ面
50c 滑り止め用筋
51 切欠溝
52 傾斜面
55 雌ネジ
6 ボルト

Claims (4)

  1. ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成された皿ボルトと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物とを備え、前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造であって、
    前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
    この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
    前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
    前記係止爪に係合させる切欠溝が前記皿ボルトの頭部に形成され、
    前記係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした皿ボルトによる締結構造。
  2. ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成され、前記頭部に切欠溝が形成された皿ボルトと、
    ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物とを備え、
    前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
    この緩止めテーパリングは、前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
    この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
    かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記皿ボルトの頭部に形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
    この係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした緩止めテーパリング。
  3. 外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されたテーパナットと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物と、前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造であって、
    前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
    この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
    前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
    前記係止爪に係合させる切欠溝が前記テーパナットに形成され、
    前記係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴としたテーパナットによる締結構造。
  4. 外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されると共に切欠溝が形成されたテーパナットと、
    ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物と、
    前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、
    前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
    この緩止めテーパリングは、前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
    この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
    かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記テーパナットに形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
    この係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした緩止めテーパリング。
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