JP2006336809A - 皿ボルトによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング、並びにテーパナットによる締結構造及びこの締結構造に用いる緩止めテーパリング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 皿ボルト1のネジ部10をザグリテーパ穴20に挿通させてベース部材3に結合させることで、被締結物2をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造である。皿ボルトの頭部11に形成したテーパ面14と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装した緩止めテーパリングに係止突部40が形成され、この係止突部40が被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝21に係合している。皿ボルトの結合方向の回転時には、皿ボルトの頭部に形成した切欠溝13が緩止めテーパリングの上縁部に形成した係止爪41を乗り越えていき、緩み方向の回転時には係止爪に切欠溝が係合する。
【選択図】 図2
Description
ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成された皿ボルトと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物とを備え、前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造であって、
前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記皿ボルトの頭部に形成され、
前記係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成され、前記頭部に切欠溝が形成された皿ボルトと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物とを備え、
前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記皿ボルトの頭部に形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されたテーパナットと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物と、前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造であって、
前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記テーパナットに形成され、
前記係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されると共に切欠溝が形成されたテーパナットと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物と、
前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、
前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記テーパナットに形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されている構成とした。
なお、図1及び図8において、緩止めテーパリング4の上縁に形成した数個の係止爪41のうち、正面中央部の係止爪のみを図示し、他の係止爪の図示は省略した。
この場合の加工は、緩止めテーパリング4の上縁から下向きに切込線42を形成させ、この切込線42の下端から緩止めテーパリング4の上縁までを底辺43とする三角形部分が係止爪41となるように、前記底辺43を折り線として谷折させて緩止めテーパリング4の内側に若干の角度で起こすようにプレス加工したものである。
次に、ザグリテーパ穴20内に緩止めテーパリング4を嵌め込むもので、このとき、緩止めテーパリング4の係止突部40を被締結物2のザグリテーパ穴20に形成した係止溝21に係合させる。
これにより、被締結物2に対して緩止めテーパリング4を回り止めさせることができる。
このとき、緩止めテーパリング4の係止爪41が、皿ボルト1の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で立ち上がるように切り起こされているため、皿ボルト1をネジ込んでいく際に、頭部11に形成した切欠溝13が前記係止爪41の上を乗り越えていき、皿ボルト1の結合方向への回転を許容させることができる。
なお、図10及び図14において、緩止めテーパリング4の上縁に形成した数個の係止爪41のうち、正面中央部の係止爪のみを図示し、他の係止爪の図示は省略した。
なお、その他の構成及び作用は前記第1実施例と同様である。
図15の皿ボルト1は、頭部11の上面に、マイナスドライバー工具を係合させるためのマイナス溝12と、六角レンチ工具を嵌め込むための六角穴15とが形成されたもので、マイナス溝12の両端が切欠溝13として形成されている。
図19の皿ボルト1は、頭部11のテーパ面14が下側テーパ面14aと、この下側テーパ面14aから内側に段差を形成させた上側テーパ面14bによる段付きテーパ面に形成され、又、図20の皿ボルト1は、頭部11のテーパ面が段付きテーパ面に形成される共に、その上側テーパ面14bに滑り止め用筋14cが形成されている。
このように、上側テーパ面14bを段差を持って形成させると、皿ボルト1を締結させる際に、緩止めテーパリング4の内面と上側テーパ面14bとの間に隙が生じる。このため、テーパ面14によって係止爪41が完全に押し戻されることなく、この隙によって係止爪41が若干切り起こされた状態に残り、係止爪41の切欠溝13に対する係合を確実に確保させることができる。
又、この上側テーパ面14bに滑り止め用筋14cが形成させると、この滑り止め用筋14cに係止爪41を係合させることができ、より確実な皿ボルト1の回り止め(緩み止め)が可能になる。
なお、前記図19及び図20の段付きテーパ面を前記した図15〜図18で示した皿ボルトのテーパ面に適用できるのは勿論である。
この場合、テーパリング4の上縁部に垂直立上げ部45が形成され、この垂直立上げ部45に係止爪41がテーパナット5の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で起きるように内向きに切り起こされている
次に、前記ボルト6に緩止めテーパリング4を通すことで、ザグリテーパ穴20内に緩止めテーパリング4を嵌め込むもので、このとき、緩止めテーパリング4の係止突部40を被締結物2のザグリテーパ穴20に形成した係止溝21に係合させる。
これにより、被締結物2に対して緩止めテーパリング4を回り止めさせることができる。
このとき、緩止めテーパリング4の係止爪41が、テーパナット5の結合回転方向(矢印A方向)に向けて若干の角度で立ち上がるように切り起こされているため、テーパナット5をネジ込んでいく際に、切欠溝51が前記係止爪41の上を乗り越えていき、テーパナット5の結合方向への回転を許容させることができる。
なお、その他の構成及び作用は前記第3実施例と同様である。
図35のテーパナット5は切欠溝51が3個形成されたもの、図36のテーパナット5は切欠溝51が16個形成されたもの、図37及び図38のテーパナット5は切欠溝51の奥から結合逆回転方向(矢印B方向)の外周に向けて傾斜面52が形成されたものである。
図39のテーパナット5は、前記図19及び図20で示したと同様に、テーパ面50が下側テーパ面50aと、この下側テーパ面50aから内側に段差を形成させた上側テーパ面50bによる段付きテーパ面に形成され、又、図40のテーパナット5は、テーパ面50が段付きテーパ面に形成される共に、その上側テーパ面50bに滑り止め用筋50cが形成されている。
なお、前記図39及び図40の段付きテーパ面を図35〜図38で示したテーパナットのテーパ面に適用できるのは勿論である。
図41の緩止めテーパリング4は、下縁部に2個の係止突部40が突設され、上縁部に6個の係止爪41が形成されたもの、図42の緩止めテーパリング4は、下縁部に2個の係止突部40が突設され、上縁部に多数の係止爪41が形成されたもの、図43の緩止めテーパリング4は、上縁部に2個の係止突部40が突設されると共に、上縁部に6個の係止爪41が形成されたもの、図44の緩止めテーパリング4は、上縁部に2個の係止突部40が突設されると共に、上縁部に多数の係止爪41が形成されたものである。
10 ネジ部
11 頭部
12 マイナス溝
13 切欠溝
14 テーパ面
14a 下側テーパ面
14b 上側テーパ面
14c 滑り止め用筋
15 六角穴
16 プラス溝
2 被締結物
20 ザグリテーパ穴
21 係止溝
3 ベース部材
30 ネジ穴
4 緩止めテーパリング
40 係止突部
41 係止爪
42 切込線
43 底辺
45 垂直立上げ部
5 テーパナット
50 テーパ面
50a 下側テーパ面
50b 上側テーパ面
50c 滑り止め用筋
51 切欠溝
52 傾斜面
55 雌ネジ
6 ボルト
Claims (4)
- ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成された皿ボルトと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物とを備え、前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造であって、
前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記皿ボルトの頭部に形成され、
前記係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした皿ボルトによる締結構造。 - ネジ部の一端に形成された頭部に逆円錐台形状のテーパ面が形成され、前記頭部に切欠溝が形成された皿ボルトと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物とを備え、
前記皿ボルトのネジ部をザグリテーパ穴に挿通させてベース部材のネジ穴に結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにした皿ボルトによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記皿ボルトのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記皿ボルトの頭部に形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、皿ボルトの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、皿ボルトの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした緩止めテーパリング。 - 外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されたテーパナットと、ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成された被締結物と、前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造であって、
前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に緩止めテーパリングが介装され、
この緩止めテーパリングに、被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
前記緩止めテーパリングの上縁部に係止爪が形成され、
前記係止爪に係合させる切欠溝が前記テーパナットに形成され、
前記係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、緩止めテーパリングの上縁部を傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴としたテーパナットによる締結構造。 - 外周面に逆円錐台形状のテーパ面が形成されると共に切欠溝が形成されたテーパナットと、
ベース部材に形成したネジ穴に符合するザグリテーパ穴が形成され、このザグリテーパ穴に係止溝が形成された被締結物と、
前記ザグリテーパ穴に挿通してベース部材のネジ穴に結合するボルトを備え、
前記ボルトにテーパナットを結合させることで、被締結物をベース部材に重合状態に締結させるようにしたテーパナットによる締結構造に用いる緩止めテーパリングであって、
この緩止めテーパリングは、前記テーパナットのテーパ面と被締結物のザグリテーパ穴の間に介装され、
この緩止めテーパリングに、前記被締結物のザグリテーパ穴に形成した係止溝に係合して該緩止めテーパリングを被締結物に対して回り止めさせる係止突部が形成され、
かつこの緩止めテーパリングの上縁部に、前記テーパナットに形成した切欠溝に係合させる係止爪が形成され、
この係止爪は、テーパナットの結合方向の回転時には該係止爪を前記切欠溝が乗り越えていき、テーパナットの緩み方向の回転時には係止爪に前記切欠溝が係合するように、傾斜状に切り起こして形成されていることを特徴とした緩止めテーパリング。
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