JP2006336807A - クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 - Google Patents
クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006336807A JP2006336807A JP2005164399A JP2005164399A JP2006336807A JP 2006336807 A JP2006336807 A JP 2006336807A JP 2005164399 A JP2005164399 A JP 2005164399A JP 2005164399 A JP2005164399 A JP 2005164399A JP 2006336807 A JP2006336807 A JP 2006336807A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- clutch
- transmission torque
- speed
- correction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
【解決手段】 クラッチの駆動側及び被駆動側の差回転数を算出する差回転数算出手段4aと、該クラッチの速度比を算出する速度比算出手段4hと、該速度比に基づきトルク係数を設定するトルク係数設定手段4bと、アクセル操作量相当値に基づきオフセット補正量を設定するオフセット補正量設定手段4cと、エンジンの回転数,該トルク係数及び該オフセット補正量に基づき該クラッチが伝達すべき伝達トルクを演算する伝達トルク演算手段4eと、車両の発進時に該伝達トルクを該差回転数に応じて減少させる補正演算を実施する伝達トルク補正手段4fと、補正演算がなされた伝達トルクに基づき該クラッチの係合状態を制御するクラッチ制御手段4gとを備える。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1及び特許文献2には、クラッチの速度比(クラッチの駆動側の回転数と被駆動側の回転数との比)に応じて予め設定されたトルク容量係数のデータマップから、現在のクラッチ速度比に対応するトルク容量係数を検索し、この検索されたトルク容量係数と現在のエンジン回転数とに基づいてクラッチのトルク容量を算出して、そのトルク容量が得られるようなクラッチの締結圧を確保すべくクラッチピストンの油圧を自動制御する技術が開示されている。
また、特許文献2に記載の技術では、スロットル開度の大きさに応じて選択される3種類のトルク容量係数マップが記憶されており、何れのマップにおいても、速度比が1.0以上の範囲までデータマップが拡張され、クラッチの速度比が1.0である場合にトルク容量係数が最小値を採るように設定されている。つまり、速度比が1.0よりも大きく又は小さくなってクラッチの滑り(スリップ)が大きくなるに連れて、トルク容量係数が増加するような傾向を持つように、トルク容量のマップ特性が設定されている。
なお、上述のトルク容量制御では、速度比が1.0のときに設定されるトルク容量係数が、実際にクラッチの駆動側から被駆動側へ伝達されるトルクよりもある程度大きなトルク容量が得られるような値に設定されるようになっている。つまり、トルク容量制御では、実際に必要な締結圧よりも大きな締結圧で駆動側と被駆動側とを締結させた状態を制御目標としており、クラッチ締結時におけるトルク伝達を確実に行えるようになっているのである。したがって、定常走行時にクラッチを完全締結させるように制御する従来のクラッチ制御においては、入力トルクよりも大きなトルク容量で速度比1.0の状態を実現する上述のようなトルク容量制御が有効である。
そのため、トルク容量制御に引き続いてクラッチの完全締結を前提としていない制御を行いたい場合、例えば車両の発進時に上述のようなトルク容量制御を行いつつ、徐々にクラッチの駆動側と被駆動側との間のスリップ量(差回転数)を制御して所定のスリップ回転数を保持するような、所謂スリップ制御を行いたい場合には、これらの制御の切り換えが困難であり、トルクショック等を生じて良好な車両操作感が得られない、という課題がある。
また、該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値に応じた補正係数を設定するとともに、該補正係数を該伝達トルク演算手段で演算された該伝達トルクに乗算することが好ましい(請求項3)。
また、該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値が該所定値以上であるときに、該補正係数を1に設定することが好ましい(請求項5)。
また、該伝達トルク補正手段は、該差回転数が0であるときに、該補正係数を0に設定することが好ましい(請求項6)。
また、本発明のクラッチ制御装置(請求項3)によれば、補正係数を乗算することによって、簡素な構成で容易に伝達トルクを減少させる補正演算を実施することができる。
また、本発明のクラッチ制御装置(請求項5)によれば、差回転数の絶対値が所定値以上であるときには、従来の制御ロジックを用いてトルク容量制御を行うことができる。また、差回転数が平衡状態となる回転差数範囲を所定値未満の範囲に限定することができる。
また、本発明のクラッチ制御装置(請求項7)によれば、車両発進時に車両をクリープ走行させることが可能なクラッチのトルク伝達量を確保することができる。
図1〜図7は本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置を示すもので、図1は本クラッチ制御装置が適用された車両の駆動系装置の全体構成を示す模式的構成図、図2は本クラッチ制御装置における差回転数と補正係数との関係を示すグラフ、図3は本クラッチ制御装置におけるアクセル操作量とエンジン回転数補正量との関係を示すグラフ、図4は本クラッチ制御装置における差回転数とトルク係数との関係を示すグラフ、図5は本クラッチ制御装置における車速とクリープトルクとの関係を示すグラフ、図6は本クラッチ制御装置のECUにおけるクラッチの制御内容を説明するためのフローチャート、図7は本クラッチ制御装置における補正クラッチトルクの算出過程を示す制御ブロック図である。
本クラッチ制御装置9は、図1に示す車両の駆動系装置に適用されている。この駆動系装置においては、エンジン1の駆動力が変速機7を介して駆動輪8へ伝達されるようになっている。また、エンジン1と駆動輪8との駆動力伝達経路上には、摩擦クラッチとして湿式多板クラッチ(クラッチ)2が介装されており、本クラッチ制御装置9は、このクラッチ2の係合状態を制御することによって、クラッチ2の伝達トルクを制御する制御装置である。
また、本クラッチ制御装置9は、車両の走行速度(単に車速ともいう)Vを検出する車速センサ(車両速度検出手段)5と、アクセルペダル6の踏み込み量に相当するパラメータとしてのアクセル開度θを検出するアクセル開度センサ(アクセル操作量相当値検出手段)6aとを備えている。車速センサ5は車速Vを検出し、アクセル開度センサ6aはアクセル開度θを検出するようになっており、ここで検出された車速V,アクセル開度θはECU4へ入力される。
ECU(コントローラ)4は、クラッチ2の係合状態を制御するための演算や信号出力を行う電子制御装置である。ここでは、駆動側回転数センサ3aや被駆動側回転数センサ3bから入力される各回転数NIN,NOUTやアクセル開度θ,車速V及びエンジン回転数Ne等の情報に基づいて、各係合要素2a,2b間の係合の度合いとしてのトルク容量を演算し、クラッチ2がその演算されたトルク容量を持つように、各係合要素2a,2b間に互いに働く押圧力を付与するための指令油圧信号を出力するようになっている。なお、ECU4から指令油圧信号が出力されると、その信号値の大きさに応じた油圧がクラッチ2へ供給されて、各係合要素2a,2bの係合状態が制御されるようになっている。
次に、ECU4の機能について説明する。ECU4は、差回転数算出部(差回転数算出手段)4aと、速度比算出部(速度比算出手段)4hと、トルク係数設定部(トルク係数設定手段)4bと、オフセット補正量設定部(オフセット補正量設定手段)4cと、クリープトルク演算部(クリープトルク演算手段)4dと、伝達トルク演算部(伝達トルク演算手段)4eと、伝達トルク補正部(伝達トルク補正手段)4fと、クラッチ制御部4gとを備えて構成されている。
また、速度比算出部4hは、駆動側回転数センサ3a及び被駆動側回転数センサ3bから入力された駆動側係合要素2a及び被駆動側係合要素2bの回転数の比を速度比e(すなわち、e=NOUT/NIN)として算出するようになっている。
まず図4に示すように、速度比eが1.0であるときに、トルク係数Cが最小値を取るようになっている。また、速度比eの大きさが1.0から離れるほど(すなわち、速度比eが1.0よりも大きい場合には大きくなるほど、及び、速度比eが1.0よりも小さい場合には小さくなるほど)、設定されるトルク係数Cも大きくなるようになっている。ここでは、図4にグラフ化されたように、速度比eが1.0から離れるに連れて、トルク係数Cの増加割合が次第に小さくなるように、速度比eとトルク係数Cとの対応関係が定められている。なお、速度比eがe=1.0の状態とは、駆動側係合要素2a及び被駆動側係合要素2bの回転数が同じである状態のことであり、これらの係合要素間のスリップ量が大きくなればなるほど、速度比eが1.0から離れた値として算出されることになる。
図3に示すように、アクセル開度θが所定開度θ1以下であるときには、そのアクセル開度θの大きさに関わらず、オフセット補正量Neoffが所定オフセット補正量Neoff1に設定されるようになっている。また、アクセル開度θが所定開度θ1を超えたときには、そのアクセル開度θが大きいほど、アクセル開度θの増加量に比例して、オフセット補正量Neoffが大きく設定されるようになっている。
伝達トルク演算部4eは、トルク係数設定部4bで設定されたトルク係数Cと、オフセット補正量設定部4cで設定されたオフセット補正量Neoffと、エンジン回転数Neとに基づいて、クラッチ2が伝達すべき伝達トルクTcを演算するようになっている。
Tc=C・(Ne−Neoff)2 ・・・(式1)
なお、本実施形態では、クラッチ2が伝達すべきトルクとして、上記の式1で算出された伝達トルクTcと、クリープトルク演算部4dで演算されたクリープトルクTcrとを比較して、いずれか大きい方のトルクをクラッチトルクTclとして出力するようになっている。これにより、例えば車両が停車中のアイドリング状態にあって、クリープトルクTcrが伝達トルクTcよりも大きい場合には、クリープトルクTcrがクラッチトルクTclとして出力される。一方、車両の発進後、クリープトルクTcrが伝達トルクTcよりも小さくなると、伝達トルクTcがクラッチトルクTclとして出力される。
まず、伝達トルク補正部4fでは、差回転数算出部4aで算出された差回転数NSLの大きさ(すなわち、差回転数の絶対値|NSL|)に基づいて、補正演算にかかる補正係数gを設定するようになっている。この補正係数gとは、クラッチトルクTclの減少させる割合を定めるパラメータであり、図2に示すように、差回転数の大きさ|NSL|の関数として設定されている。
g=|NSL|/NSL (ただし、0<|NSL|≦NSL1) ・・・(式2)
g=1 (ただし、|NSL|≧NSL1) ・・・(式3)
つまり、伝達トルク補正部4fは、差回転数の絶対値が所定値NSL1未満であって差回転数が0に近い状態である場合、すなわち、クラッチ2の駆動側と被駆動側とが完全に締結するよりも前に、補正係数gを1よりも小さい値(0≦g≦1)に設定するようになっている。また、補正係数gは、差回転数の大きさ|NSL|が小さいほど、小さく設定されるようになっている。これにより、クラッチ2の駆動側係合要素2aと被駆動側係合要素2bとのスリップ量が少なくなって完全締結の状態に近づくほど、クラッチトルクTclを減少させる割合が増加するようになっている。なお、差回転数の大きさ|NSL|が0のときには補正係数gがg=0となるようになっている。
TCTH=Tcl・g ・・・(式4)
そして、クラッチ制御部4gは、上記の式4に従って算出された補正クラッチトルクに基づいて、各係合要素2a,2b間に互いに押圧力を付与するための指令油圧信号を出力するようになっている。具体的には、伝達トルク補正部4fで演算された補正クラッチトルクTCTHがクラッチ2のトルク容量となるように、クラッチ2の指令油圧信号が出力されるようになっている。
本発明の一実施形態にかかるクラッチ制御装置は上述のように構成されて、以下に説明する制御フローに従ってクラッチ制御を実施する。図6に示された制御フローはECU4の内部において所定周期で適宜繰り返し実行されている。
まず、ステップA10において、制御にかかる各パラメータ情報が入力される。ここでは、エンジン回転数Ne,アクセル開度θ,車速V,クラッチ2の駆動側回転数NIN及び被駆動側回転数NOUTが入力される。そして続くステップA20では、車両が発進を開始したか否かが判定される。ここでは、ECU4内部において、車速V及びアクセル開度θに基づいて、車両が停車しているか走行を開始したかが判定される。そして、車両が発進した(又は既に発進している)と判定された場合には、ステップA30以降のフローへ進み、発進制御が実施される。一方、車両が発進したと判定されなかった場合、すなわち車両が停車していると判定された場合には、そのままこのフローを終了する。つまり、車両が発進を開始して初めて発進制御が実施されるようになっている。
さらに続くステップA70では、伝達トルク演算部4eにおいて、前述の式1に従って伝達トルクTcが演算される。このステップでは、ステップA40で設定されたトルク係数CとステップA50で設定されたオフセット補正量Neoffとが反映された伝達トルクTcが演算されることになる。
ステップA90では、ステップA70で演算された伝達トルクTcとステップA80で設定されたクリープトルクTcrとの大きさが比較される。ここで、伝達トルクTcがクリープトルクTcrよりも大きい場合(Tc>Tcr)にはステップA100へ進み、伝達トルク演算部4eにおいて、伝達トルクTcがクラッチトルクTclとして出力されて(Tcl=Tc)、ステップA120へ進み、一方、伝達トルクTcがクリープトルクTcrよりも小さい場合(Tc≦Tcr)にはステップA110へ進み、伝達トルク演算部4eにおいて、クリープトルクTcrがクラッチトルクTclとして出力されて(Tcl=Tcr)、ステップA120へ進む。
図7は、上述の制御フローにおけるクラッチ制御の処理内容を視覚的に図示したものである。図7に示すように、本実施形態の制御処理は、伝達トルク演算部4eにおける演算処理と、その結果に対する伝達トルク補正部4fにおける補正処理とに大別される。
まず、伝達トルク演算部4eはその内部処理として、速度比算出部4h,トルク係数設定部4b,オフセット補正量設定部4c及びクリープトルク演算部4dの演算処理を内包している。一方、伝達トルク補正部4fはその内部処理として、差回転数算出部4aの演算処理を内包している。
トルク係数設定部4bには、速度比eとトルク係数Cとの対応マップ(map2)が例えば図4に示すように記憶されているため、入力された速度比eに応じてトルク係数Cが乗算器11へ入力されることになる。
これに対して、クリープトルク演算部4dには、車速VとクリープトルクTcrとの対応マップ(map4)が例えば図5に示すように記憶されているため、入力された車速Vに応じてクリープトルクTcrが選択器14へ入力されることになる。
伝達トルク補正部4fは、このような過程を経て演算されたクラッチトルクTclを減少させる補正演算を行うための制御手段である。まず、駆動側回転数センサ3a及び被駆動側回転数センサ3bから差回転数算出部4aへ、駆動側係合要素2a及び被駆動側係合要素2bの各回転数NIN,NOUTが入力され、これらの回転数の差が差回転数NSL(すなわち、NSL=NIN−NOUT)として算出される。ここで伝達トルク補正部4fには、差回転数の大きさ|NSL|と補正係数gとの対応マップ(map1)が例えば図2に示すように記憶されているため、差回転数算出部4aから入力される差回転数NSLの大きさ応じて、補正係数gが乗算器15へ入力されることになる。
したがって、乗算器15では、クラッチトルクTclと補正係数gとが乗算され(式4の右辺が演算され)、補正クラッチトルクTCTHとしてクラッチ制御部4gへ出力される。
このような制御によって本発明のクラッチ制御装置9によれば、以下のような作用・効果を奏する。
ここで、伝達トルク補正部4fにおいて設定される補正係数gは、クラッチ2の差回転数の大きさ|NSL|が所定値NSL1以上である状態では、g=1に設定される。したがって、クラッチ2がある程度スリップしている状態では、トルクを減少させる補正演算が実施されず、従来のトルク容量制御と同様の制御を実施することができる。なお、g=1である状態では、補正クラッチトルクTCTHとクラッチトルクTclとが同値であり、クラッチ制御部4gから出力される指令油圧信号は、クラッチトルクTclがクラッチ2のトルク容量となるような大きさとなる。
しかし、図4に示すように、トルク係数Cの特性により実制御においては、クラッチ2が解放方向へ制御されると回転数比eが1.0から離れるようになるため、それに応じてトルク係数Cも大きくなる。したがって、クラッチ2が完全に解放されることはなく、所定の差回転数が保持された平衡状態に収束することになるのである。一方、クラッチ2の差回転数NSLが所定値NSL以上の範囲では、補正係数がg=1に設定されるため、クラッチ2の係合状態が締結方向に制御される。
なお、車両の発進直後において、クリープトルク演算部4dでは、車速Vが小さいほど大きなクリープトルクTcrが設定される。このとき、伝達トルク演算部4eで演算される伝達トルクTcよりもクリープトルクTcrが大きい場合には、クリープトルクTcrがクラッチトルクTclとして出力される。したがって、クラッチ2に対して、一般的な自動変速機のトルクコンバータにおいてアイドリング時に伝達されるトルクに相当するトルク量を与えることができ、トルクコンバータを搭載しない車両においても、トルコンライクな操作感を実現することができる。
また、本実施形態に係るクラッチ制御装置によれば、クリープトルク演算部4dを備えたことにより、車両発進時に車両をクリープ走行させることが可能なクラッチのトルク伝達量を確保することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、補正係数gの設定値が、図2に示されたような特性に設定されているが、補正係数gは差回転数の大きさ|NSL|の関数として規定されていればよく、これらの対応付けについては任意に設定することが可能である。例えば、補正係数gをg=0とする差回転数の大きさを0よりも大きくすることによって、平衡状態におけるクラッチ2のスリップ量を増加させることができる。また、所定値NSL1を増減させることで、平衡状態となりうる差回転数NSLの幅を変化させることができる。例えば、図2に示されたような特性の場合、所定値NSL1を0に近づけるほど、平衡状態となる差回転数も0に近づくことになる。
2 湿式多板クラッチ(摩擦クラッチ,クラッチ)
2a 駆動側係合要素
2b 被駆動側係合要素
3a 駆動側回転数センサ
3b 被駆動側回転数センサ
4 ECU(コントローラ)
4a 差回転数算出部(差回転数算出手段)
4b トルク係数設定部(トルク係数設定手段)
4c オフセット補正量設定部(オフセット補正量設定手段)
4d クリープトルク演算部(クリープトルク演算手段)
4e 伝達トルク演算部(伝達トルク演算手段)
4f 伝達トルク補正部(伝達トルク補正手段)
4g クラッチ制御部(クラッチ制御手段)
4h 速度比算出部(速度比算出手段)
5 車速センサ
6 アクセルペダル
6a アクセル開度センサ(アクセル操作量相当値検出手段)
7 変速機
8 駆動輪
9 クラッチ制御装置
Claims (8)
- 車両のエンジンの駆動力を伝達する動力伝達軸上に介装された摩擦クラッチの伝達トルクを制御するクラッチ制御装置であって、
該エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
アクセルペダルの操作量に相当するアクセル操作量相当値を検出するアクセル操作量相当値検出手段と、
該クラッチの駆動側及び被駆動側の回転の速度比を算出する速度比算出手段と、
該クラッチの駆動側及び被駆動側の差回転数を算出する差回転数算出手段と、
該速度比算出手段で算出された該速度比に基づき、該伝達トルクの演算に係るトルク係数を設定するトルク係数設定手段と、
該アクセル操作量相当値検出手段で検出された該アクセル操作量相当値に基づき、該伝達トルクの演算に係るエンジン回転数の補正量としてのオフセット補正量を設定するオフセット補正量設定手段と、
該エンジン回転数検出手段で検出された該エンジン回転数と、該トルク係数設定手段で設定された該トルク係数と、該オフセット補正量設定手段で設定された該オフセット補正量とに基づき、該クラッチが伝達すべき伝達トルクを演算する伝達トルク演算手段と、
該伝達トルク演算手段で演算される該伝達トルクを該差回転数に応じて減少させる補正演算を実施する伝達トルク補正手段と、
該伝達トルク補正手段によって補正演算がなされた伝達トルクに基づき、該クラッチの係合状態を制御するクラッチ制御手段とを備えた
ことを特徴とする、クラッチ制御装置。 - 該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値が予め設定された所定値未満であるときに、該伝達トルクを減少させる補正演算を実施する
ことを特徴とする、請求項1記載のクラッチ制御装置。 - 該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値に応じた補正係数を設定するとともに、該補正係数を該伝達トルク演算手段で演算された該伝達トルクに乗算する
ことを特徴とする、請求項2記載のクラッチ制御装置。 - 該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値が小さいほど該補正係数を小さく設定する
ことを特徴とする、請求項3記載のクラッチ制御装置。 - 該伝達トルク補正手段は、該差回転数の絶対値が該所定値以上であるときに、該補正係数を1に設定する
ことを特徴とする、請求項3又は4のいずれか1項に記載のクラッチ制御装置。 - 該伝達トルク補正手段は、該差回転数が0であるときに、該補正係数を0に設定する
ことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載のクラッチ制御装置。 - 該車両の走行速度を検出する車両速度検出手段と、
該車両速度検出手段で検出された該走行速度に基づき、該車両をクリープ走行させるためのクリープトルクを演算するクリープトルク演算手段とを備えるとともに、
該伝達トルク演算手段は、該エンジン回転数と該トルク係数と該オフセット補正量とに基づいて演算されるトルクと、該クリープトルク演算部で演算された該クリープトルクとのいずれか大きい方のトルクを該クラッチが伝達すべき該伝達トルクとして演算する
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクラッチ制御装置。 - 車両のエンジンの駆動力を伝達する動力伝達軸上に介装されたクラッチの伝達トルクを制御するクラッチの制御方法であって、
該エンジンの回転数,該クラッチの駆動側及び被駆動側の差回転数,該クラッチの駆動側及び被駆動側の速度比及びアクセルペダルの操作量に相当するアクセル操作量相当値を検出し、
該速度比に基づいて該伝達トルクの演算に係るトルク係数を設定するとともに、
該アクセル操作量相当値に基づいて該伝達トルクの演算に係るエンジン回転数の補正量としてのオフセット補正量を設定して、
該エンジン回転数と該トルク係数と該オフセット補正量とに基づいて該クラッチが伝達すべき伝達トルクを演算しておき、
該伝達トルクを該差回転数に応じた補正演算によって減少させた後に、その補正演算がなされた伝達トルクに基づいて該クラッチの断接状態を制御する
ことを特徴とする、クラッチ制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005164399A JP4185923B2 (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005164399A JP4185923B2 (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006336807A true JP2006336807A (ja) | 2006-12-14 |
JP4185923B2 JP4185923B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=37557531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005164399A Active JP4185923B2 (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4185923B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010014272A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Ifp | 自動車の自動化されたトランスミッションシステムのクラッチの閉じる段階を制御する方法 |
JP2015143544A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | スズキ株式会社 | クラッチ伝達トルク制御装置 |
CN105333032A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-02-17 | 潍柴动力股份有限公司 | 离合器接合控制方法和系统 |
-
2005
- 2005-06-03 JP JP2005164399A patent/JP4185923B2/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010014272A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Ifp | 自動車の自動化されたトランスミッションシステムのクラッチの閉じる段階を制御する方法 |
JP2015143544A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | スズキ株式会社 | クラッチ伝達トルク制御装置 |
CN105333032A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-02-17 | 潍柴动力股份有限公司 | 离合器接合控制方法和系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4185923B2 (ja) | 2008-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4418404B2 (ja) | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 | |
JP2009220712A (ja) | ハイブリッド車両のクラッチ伝達トルク制御装置 | |
JP5025018B2 (ja) | 車両のクラッチ制御装置 | |
JP2005036824A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2006123642A (ja) | ハイブリッド車用駆動装置、その制御方法及び制御装置 | |
JP4185923B2 (ja) | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 | |
JP4187701B2 (ja) | 発進クラッチの制御装置 | |
JP2017129257A (ja) | 車両用動力伝達装置の制御装置 | |
KR101714239B1 (ko) | 차량용 클러치 제어방법 | |
JP2008180391A (ja) | 自動クラッチシステムの制御装置 | |
JP3577950B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置及び自動変速機のキックダウン推定方法 | |
JP2004036822A (ja) | 自動クラッチシステムの制御装置 | |
JP4185925B2 (ja) | クラッチ制御装置及びクラッチ制御方法 | |
WO2016152613A1 (ja) | 車両制御装置及び車両の制御方法 | |
JP4093050B2 (ja) | 自動クラッチシステムの制御装置 | |
JP2001208183A (ja) | 無段変速機のライン圧制御装置 | |
JP6733389B2 (ja) | 変速機の制御装置 | |
JP3606157B2 (ja) | 車両用自動変速機のクリープ力制御装置 | |
JP4120617B2 (ja) | 車両の減速制御装置 | |
JP3769547B2 (ja) | 車両の駆動装置 | |
KR101940793B1 (ko) | 듀얼 클러치 변속기의 슬립 제어 방법 | |
JP4162512B2 (ja) | 車両の駆動装置 | |
JP2006017147A (ja) | 車両制御装置 | |
JP2008512302A (ja) | 自動車のトルク伝達装置の制御方法および関連する制御装置 | |
JP2001208193A (ja) | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080826 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080908 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4185923 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140912 Year of fee payment: 6 |