JP2006336596A - アジャスタブルフォロープレート - Google Patents

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Abstract

【課題】 フォロープレート周囲のシール部材のシール力を簡単に調整可能なアジャスタブルフォロープレートを提供することを目的としている。
【解決手段】 ポンプ12下端の吸込口12aに装着され、ドラム缶やペール缶などの容器P内の貯留液をポンプ12で汲み上げて排出する、周囲に装着されるシール部材7の容器Pの内周壁に対する接触シール力を調整可能なアジャスタブルフォロープレート1で、中空環状のシール部材7と、このシール部材7をフォロープレート本体1aの外周縁部との間で挟持して押圧する押圧リング3と、この押圧リング3上の周囲に間隔をあけて配置されフォロープレート本体1a上に立設された支柱4に対し支軸6を介して偏心カム部5aを上下方向に旋回可能な複数の偏心レバー5とを備え、これらの偏心レバー5の旋回角度によりシール部材7の半径方向外方への拡径状態を調整可能にした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ドラム缶やペール缶などの容器に貯留されているペースト状やクリーム状の食品材料をはじめ、印刷インキ、シール剤、パテ剤など高粘度液から水に近い低粘度液にわたる各種液体を、ポンプで汲み上げて排出するためのポンプ用フォロープレートにおいてその周囲に装着されるシール部材の前記容器の内周壁に対する接触シール力を調整可能なアジャスタブルフォロープレートに関する。
従来の一般的なフォロープレートは、たとえば図5に示すように、フォロープレート71の外周部に円環状の板状ゴムリング72がドラム缶などの容器Pの内径よりやや大きく張り出すように取り付けられている。かかるフォロープレートにおいては、容器P内に挿入する際に開放した排気孔73から排気しながら作業を行うが、貯留液Tに着座したときに排気孔73から液が漏れだして飛沫することがあり、周囲を汚したりするので、慎重な作業を要する。また、フォロープレート71を容器内貯留液Tに着座させた状態で排気孔73に接続された開閉弁74を操作して閉塞しなければならないが、貯留液Tに着座する状態を容器Pの外側から見ることができないので、その操作は熟練を要す上に煩わしい。さらに、容器Pの底面に下降したフォロープレート71を上昇しようとする際にゴムリング72が変形密着しているために、容器Pを持ち上げるおそれがあるほか、これを防ぐためには圧縮空気を給気孔75よりエア注入アダプタ76を介してパージするために給気孔75を設けて、圧縮空気を容器P内に導入できるようにすることが望ましい。なお、図中の符号12’はポンプ本体である。
他の構造のフォロープレートとして、図6に示すようにフォロープレート81の外周に拡縮可能なゴムチューブ82を配装し、このゴムチューブ82を収縮させた状態で容器P内に挿入し、貯留液Tに着座した状態でゴムチューブ82に圧縮空気を給排気孔84より供給することによりゴムチューブ82を膨張させ、容器Pの内側周面に密着させてシールする構造のものがある。なお、図中の符号12’はポンプ本体である。
また、フォロープレート本体の上面に取り付けられた押え板とフォロープレート本体と同型の底板に取り付けられた押え板に固着され、底板がドラム缶内の高粘度液上面に接したときにのみポンプの自重と下降エアー圧力により外径が拡大しフォロープレート本体および底板に比し大径となる弾力性に富むゴムからなる円環状のシール材を具備するフォロープレート装置が提案されている。この装置によれば、フォロープレート装置をドラム缶内に取り付けあるいは取り出す過程において、フォロープレート本体の自重によりシール材がその弾性により下方に伸張しこれによりシール部材の外径が縮小する一方、ポンプ運転作業時はフォロープレート装置の上部に設置されたポンプの自重および下降エアー圧力によりシール部材の外径が拡大する(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−82282号公報(段落0005〜0007および図1〜図3)
従来の容器内貯留液の汲み出し装置では、ポンプ装置などの荷重がフォロープレートに作用しており、フォロープレート周囲のシール部材のシール力が低いと性状によって液漏れが生じるおそれがあることから、シール力を高くして使用している。このため、ポンプ装置とともにフォロープレートを昇降させる際に、シール部材の容器内壁面への接触による摺動抵抗が大きい。また、同様の理由で、ポンプ装置等の荷重(自重)だけでは、フォ
ロープレートが下降しにくいため、エアシリンダや油圧シリンダなどで強制的に下向きの加圧力を付加しなければならないことが多い。
本願発明者は、ポンプ装置による貯留液の汲み出し時には、フォロープレートによって容器内と外部(大気)とが断たれ、フォロープレート下の容器内はポンプ作用によって負圧状態となっており、フォロープレートは大気圧で押し付けられ、下向きに加圧力が作用していることと、ポンプ装置等の荷重がフォロープレート上に作用していることから、フォロープレートに作用する下向き荷重をバランスウエイト等により低減することによって、例えば水に近い低粘性液を汲み出す場合には、シール力は容器内周壁に接触する程度に小さくしても、容器内周壁との隙間から液漏れが生じず、汲み出し作業が容易で熟練も要らなくなる、と知見した。一方、高粘性液の場合には、汲み出し時に容器内周壁に付着する液を掻き落とす必要があるため、シール力をやや大きくしなければならないが、上記のような従来のフォロープレートでは、その周囲に装着されたシール部材を容器内周壁に押し付ける接触シール力を調整できる構造にはなっていない。
そこで、本発明は上述の点に鑑みなされたもので、フォロープレート周囲のシール部材のシール力を簡単に調整可能なアジャスタブルフォロープレートを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートは、ポンプの下端又はポンプに接続される吸込ノズルの下端に装着され、ドラム缶やペール缶などの容器内の貯留液をポンプで汲み上げて排出するポンプ用フォロープレートにおいてその周囲に装着されるシール部材の前記容器の内周壁に対する接触シール力を調整可能なアジャスタブルフォロープレートであって、環状のシール部材(中空および中実弾性体のシール部材)と、このシール部材を前記フォロープレート本体の外周縁部との間で挟持して押圧する押圧リングと、この押圧リング上の周囲に間隔をあけて配置され前記フォロープレート本体上に立設された支柱に対し支軸を介して偏心カム部を上下方向に旋回可能な複数の偏心レバーとを備え、これらの偏心レバーの旋回角度により前記シール部材の半径方向外方への拡径状態を調整可能にしたことを特徴とする。
上記の構成を有するアジャスタブルフォロープレートによれば、フォロープレート周囲のシール部材の容器内周壁に対するシール力を、容器内貯留液の性状に合わせて容器の内周壁に対し接触または同内周壁面の付着液を掻き取り可能な程度に設定する場合に、偏心レバーの旋回角度を選択することで容易に実施できる。つまり、偏心レバーを旋回させることで、支軸を回転中心として偏心カム部が回転し、この偏心カム部に接触する押圧リングが押し下げられてシール部材を押圧するので、シール部材が押圧されて半径方向外方に突出する。したがって、偏心レバーの旋回角度を変更することで、シール部材が外方へ突出する度合が変わるので、容器内周壁に対するシール力を任意に設定できる。また、容器内の貯留液を汲み出した後、偏心レバーを旋回してシール部材を収縮させることで容器内周壁との間に隙間を生じさせ、フォロープレート下に大気が入り真空状態を解消できる。
なお、前記フォロープレート本体のポンプ吸込口周辺に、給気孔を設けて汲み出し作業終了後にフォロープレートを上昇させる際に、給気孔から圧縮空気を容器内に給気して真空状態を解除することによって、スムーズにフォロープレートを上昇させられる。
請求項2に記載のように、前記フォロープレート本体の外周縁部に一段低くなった段差部を設け、この段差部の内周部に沿って環状枠を着脱可能に嵌め込み、この環状枠に縦長溝を周方向に間隔をあけて設けるとともに、前記シール部材上に配置される押圧リングを内側に突出する複数のガイド片を縦長溝から内方へ張り出させたうえで、押圧リングを上
下動可能に配置することができる。
このようにすれば、シール部材および押圧リングが環状枠の周囲に配置され、環状枠に沿って上下動するので、スムーズに上下動する。しかも、環状枠、押圧リングおよびシール部材などをフォロープレート本体から取り外せるので、洗浄が容易である。また、シール部材を偏心レバーにより押圧リングを介して圧縮させたときに、シール部材が半径方向内方へ膨らむことが環状枠で阻止され、確実に半径方向外方へ突出し、容器内周壁に密着する。
請求項3に記載のように、前記偏心レバーの偏心カム部を旋回可能に支持する前記支軸を、間隔をあけて前記各縦長溝の両側のフォロープレート本体上に立設した一対の支柱にそれぞれ縦長孔を設けて両縦長孔内に跨って上下方向に移動可能に挿入し、各支柱の上端に縦方向のねじ孔を貫通して設けこれに螺合するボルトの下端で前記支軸の上下方向位置を変更可能に保持することができる。
このようにすれば、偏心レバーの旋回角度だけでなく、ボルトを回転させて縦長孔内の支軸の上下方向位置を変更することによってもシール部材の半径方向外方への突出量を調整できる。
請求項4に記載のように、前記押圧リング下に複数の前記シール部材を中間リングを介して上下動可能に配置することができる。
このようにすれば、容器がドラム缶の場合にひとつのシール部材がビード部に位置しても他のシール部材がビード部以外の位置で内周壁に接触するので確実にシールできる。また、いずれのシール部材もビード部以外の位置にある場合には、複数のシール部材でシールするので、シール性が向上する。
請求項5に記載のように、前記各偏心レバーのレバー部分先端と前記フォロープレート本体の吸込口部に設けたブラケットとの間に、電動シリンダまたはエアシリンダの基端とピストンロッド先端とをそれぞれ回転自在に枢支して介設することができる。
このようにすれば、電動シリンダまたはエアシリンダを操作してピストンロッドを伸縮させることにより、各偏心レバーを一斉に同一方向に旋回させてシール部材を拡縮することができる。
本発明のアジャスタブルフォロープレートには、つぎのような優れた効果がある。すなわち、フォロープレート周囲のシール部材の容器内周壁に対するシール力を、容器内貯留液の性状に合わせて容器の内周壁に対し接触または同内周壁面の付着液を掻き取り可能な程度に設定する場合に、偏心レバーの旋回角度を選択することで容易に実施できる。また、容器内の貯留液を繰り出した後、偏心レバーを旋回してシール部材を収縮させることで容器内周壁との間に隙間を生じさせ、フォロープレート本体下に外気(大気)が入ることで真空状態を解消できる。
そして、本発明のアジャスタブルフォロープレートの最も特徴的部分は偏心レバーの旋回角度の変更でフォロープレート本体からのシール部材の外方への突出量を調整可能な構成であり、この構成により、容器内貯留液(取り扱う液体)の性状、つまり高粘性〜低粘性によって、容器内周壁に対するシール部材の接触シール力を任意に設定でき、具体的には高粘性液の場合にはシール力を強くし、低粘性液の場合にはシール力を弱くして容器内貯留液をスムーズに汲み出せるようにしている。
以下、本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートについて実施のための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は本発明のアジャスタブルフォロープレートの実施例を示すフォロープレート本体およびポンプ本体を拡大して表した中央縦断面図で、右側は容器P内に挿入する状態(シールを縮径した状態)を表し、左側は容器P内の貯留液を汲み出す状態(シールを拡径した状態)を表しており、図1(b)は図1(a)の一部を矢印F方向から見た矢視
図、図1(c)は円環状枠2の縦長溝2aに押圧リング3のガイド片3aを挿入する前の状態を示す部分斜視図である。
図1に示すように、本例のアジャスタブルフォロープレート1に用いられるフォロープレート本体1aは平面視円形で、中心部にポンプ12の吸込口12aを接続するための円形開口部1bを設け、複数のボルト20で着脱可能に取り付けている。また、フォロープレート本体1aは金属製の剛性プレートの外周縁部に一段低くなった段差部1cを設け、この段差部1cの内周部に沿って金属製の円環状枠(リテーナ)2を着脱可能に嵌め合わせている。この円環状枠2には縦長溝2aを周方向に間隔をあけて複数設け、図1(c)に示すように円環状枠2の外側に円形の押圧リング3を内側に突出する複数のガイド片3aを縦長溝2aから内方へ張り出させたうえで、押圧リング3を上下方向に摺動可能に嵌挿している。また、円環状枠2の内側のフォロープレート本体1a上には、縦長溝2aのガイド片3aを挟むように一対の支柱4・4を円周方向に間隔をあけて立設し、両側の支柱4の上下方向の中間部に形成した縦向きの長孔(縦長孔)4a内に跨って偏心レバー5の偏心カム部5aを横向きに貫通させた支軸6の両側部を上下動可能に挿入している。こうして、偏心レバー5の偏心カム部5aを支軸6を回転中心として上下方向に偏心回転可能に取り付けるとともに、偏心レバー5の偏心カム部5aをガイド片3a上に当接させている。
このようにして、偏心レバー5の特定方向の回転により押圧リング3が下向きに押圧されるようにしている。また、フォロープレート本体1aの段差部1c上で押圧リング3との間には、中空でリング状の密閉されたゴムチューブからなるシール部材7を嵌め込み、偏心レバー5の旋回角度によってシール部材7の半径方向外方への突出量(膨出度合い)、つまり容器内周壁に対するシール力の強さを調整できるように構成している。さらに、偏心レバー5を、偏心量が最大になるまで旋回させて保持する場合にも、シール部材7の突出量を調整できるように工夫している。つまり、各支柱4の上端からねじ孔4cを長孔4a内に貫通させて穿設し、ねじ孔4cにボルト8を螺合して長孔4a内に下端部を突出させ、長孔4a内の支軸6に当接させている。ボルト8にはナット9を螺合し、このナット9を緩めた状態でボルト8を回転することにより、偏心レバー5の回転中心位置である支軸6の上下方向の位置を調整できるようにしている。これにより支軸6の位置が下がれば、押圧リング3を介してシール部材7はより強く押さえられるので、容器内周壁に対するシール力が増強され、支軸6の位置が上がれば、シール部材7によるシール力は弱くなる。なお、図1(a)中の符号21は給気孔である。
上記のようにして本実施例のアジャスタブルフォロープレート1が構成されるが、このアジャスタブルフォロープレート1はつぎのような態様で使用される。
図2(a)は図1のアジャスタブルフォロープレートを備えた汲み出し装置を示す側
面図で容器内の貯留液(低粘度液)を汲み出す前の状態を表し、図2(b)は同正面図で容器内の貯留液(低粘度液)を汲み出す途中の状態を表している。図2(c)は定荷重バネの一例を示す斜視図である。
これらの図において、汲み出し装置11は、縦型の一軸偏心ねじポンプ12を主要部として備えている。このポンプ12の本体13は、ポンプケーシング14の下端に一体に結合されている。ポンプ本体13は、図1(a)に示すように横断面円形の雄ねじ形ロータ16と、ロータ16の2倍のピッチからなる横断面長円形の内孔面をもつ雌ねじ形ステータ15からなり、ロータ16がステータ15内に回動自在に挿入されている。また、ロータ16はポンプケーシング14の上端に一体に連結された減速機17から下向きに延びた回転軸(図示せず)とユニバーサルジョイント18を介して連結されている。ロータ16の回転中心軸は、回転軸の回転中心軸に対し偏心しているため、ロータ16の偏心回転を許容できるようにユニバーサルジョイント18を使用している。ポンプケーシング14の上端部には、移送用ホース(図示せず)を接続するための吐出口14aを開口している。なお、一軸偏心ねじポンプ12は、本例ではポンプ本体13(ポンプケーシング14、ステータ15およびロータ16)、減速機17およびこの上端に設置され、回転軸に駆動軸(図示せず)が直結された電動モータ19から構成される。
また、ステータ15の下端の吸込口12aの周囲に、上記のアジャスタブルフォロープレート1を着脱可能に取り付けている。このアジャスタブルフォロープレート1は、本例では上端を開口した円筒状容器(たとえばペール缶)P内に挿入可能な外径をもつ円板からなり、偏心レバー5を特定方向に回転させることにより半径方向に拡縮するシール部材7を周囲に有する。
一軸偏心ねじポンプ12は、図2に示すようにキャスター32付き台座33上に立設された一対の支柱31に沿って昇降自在に支持されている。すなわち、各支柱31の正面軸方向にスライドレール34を上下方向に配設し、このスライドレール34に沿って昇降自在にスライドプレート35を装着している。箱状の昇降ユニット37に直角三角形のブラケット36を介してポンプ12の減速機17の下端部を連結し、昇降ユニット37内に図2(c)に示すような定荷重バネ38(たとえばサンコースプリング(株)コンストン(登録商標))の上下のドラム軸38a・38bを取り付け、上位のドラム軸38aと一体回転するドラム39にバランスワイヤ40の一端を止着して巻き付け、バランスワイヤ40の他端を滑車41に掛け渡したうえ支柱31間の天板42に止着している。この状態で、一軸偏心ねじポンプ12(ポンプ本体13(ポンプケーシング14・ステータ15およびロータ16)・減速機17および電動モータ19)およびアジャスタブルフォロープレート1の自重(下向き荷重)が定荷重バネ38によりほぼ相殺され、わずかに下向きの荷
重がかかる。
各支柱31においてスライドレール34の上方および下方に、スプロケット43・44がそれぞれ回転自在に支持されている。上下のスプロケット43・44にはチェーン45が掛け渡され、昇降ハンドル46巻装されている。一方、ポンプ12を支持するブラケット36には上記のように定荷重バネ38を備え、ドラム39に数回巻装されたバランスワイヤ40を介してフレーム42に固定し、ポンプ12や固定ブラケット36の加重をバランスさせている。またチェーン45には、図2(a)のようにスライドプレート35が連結具47を介して一体的に昇降可能に連結されている。
本例では、昇降ハンドル46を回転させることによりチェーン45を介してアジャスタブルフォロープレート1が昇降するが、アジャスタブルフォロープレート1にはポンプ12などの自重がほとんど作用していないので、わずかな力で昇降ハンドル46を回転させられる。また、容器P内の貯留液Tを汲み出す際に、アジャスタブルフォロープレート1
の偏心レバー5をフリーの状態にしてシール部材7を縮径したまま貯留液Tの上面まで下
降させる。この間、容器P内の空気はシール部材7の周囲から排出される。
昇降ハンドル46から手を離してもアジャスタブルフォロープレート1は貯留液T上に
浮いたように着面する。アジャスタブルフォロープレート1が貯留液Tの上面に着座した
状態で、偏心レバー5を持ち上げて偏心カム部5aを旋回させ押圧リング3を介してシール部材7を圧縮し、拡径させる。これにより、シール部材7は半径方向外方へ突出し、容器Pの内周壁に密着してシールする。ここで、電動モータ19を駆動してポンプ12のロータ16を回転させれば、自吸力により容器P内の貯留液Tが汲み出され、アジャスタブルフォロープレート1が下降する。このとき、とくに昇降ハンドル46を回転させなくても、昇降ハンドル46はチェーン45を介して回転する。なお、アジャスタブルフォロープレート1周囲のシール部材7のシール力は、貯留液Tの粘性が低い場合には、容器P内周壁に接触する程度に弱く調整しておけばよい。この場合、貯留液Tが容器P内から汲み出されるのにしたがってアジャスタブルフォロープレートが下降するが、シール部材7と容器P内周壁との隙間から貯留液Tが漏れ出したりしない。
一方、貯留液Tの粘性が高い場合には、アジャスタブルフォロープレート1周囲のシール部材7のシール力を、容器P内周壁に付着する液Tをシール部材7で掻き取れる程度にやや強く調整しておくが、この調整は図1のアジャスタブルフォロープレート1の構造では、偏心レバー5の支軸6の長孔4a内における上下方向の位置をボルト8により下げたのち、偏心レバー5を回転させてシール部材7を拡径させればよい。そして、電動モータ19を駆動してポンプ12のロータ16を回転させれば、自吸力により容器P内の貯留液Tが汲み出され、アジャスタブルフォロープレート1が下降し、容器P内周壁に付着する液Tがシール部材7により掻き落とされる程度に、シール力を低粘性液の場合に比べるとやや強い設定にする必要があるので、バネ力のやや低い定荷重バネ38(図2(c)参照)を選択してアジャスタブルフォロープレート1に作用する下向き荷重を増やすのが好ましい。また、この場合にも従来の汲み出し装置に比べればアジャスタブルフォロープレート1を含む自重が定荷重バネ38により低減されているので、比較的小さな力で昇降ハンドル46を回転させて上昇させられる。
アジャスタブルフォロープレート1が容器Pの底面に達した状態で、再び偏心レバー5をフリーの状態に戻すと、シール部材7は縮径し、容器Pの内周壁との間に隙間が生じる。これにより、容器P内の真空状態が解消されるから、昇降ハンドル46を逆向きに回転させてフォロープレート本体1aを上昇させれば、容器Pの内周壁に付着する残液を掻き取ることもなくスムーズに上昇する。
以上に本発明のアジャスタブルフォロープレートに関する実施例を示したが、下記のように実施することができる。
・昇降ハンドル46に代えて支柱31にブレーキ付き昇降用モータ(図示せず)を取り付け、この昇降用モータの駆動軸を昇降ハンドル46位置の回転軸または上位のスプロケット43の回転軸に直結し、チェーン45を回転させることができる。
図3は本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートの他の実施例を示す正面図である。本例のアジャスタブルフォロープレート1’が上記実施例と相違するところは下記の点である。すなわち、上記実施例では手動で旋回させている偏心レバー5をエアシリンダ25により行うようにしたことである。
図3に示すように、ポンプ12の吸込口12aをフォロープレート本体1aの開口部1bに取り付けるためのボルト20の頭部に一対のブラケット片23を間隔をあけて一体に固設し、このブラケット片23・23間にエアシリンダ25の基端部に一体に突設した支持片26を挿入し、回転可能に支持ピン27により軸着している。一方、エアシリンダ25のピストンロッド25aの先端を、偏心レバー5のレバー部5bの先端に支持ピン28
により回転可能に接続している。これにより、エアシリンダ25のピストンロッド25aを収縮した状態(図3の右側参照)から、ピストンロッド25aを伸長することにより偏
心レバー5が持ち上げられシール部材7が押圧リング3にて圧縮される(図3の左側参照
)。なお、本例のアジャスタブルフォロープレート1’が上記実施例と共通する構成部材については同一の符号を用いて示し、詳しい説明を省略する。また、本例のアジャスタブルフォロープレート1’の使用態様については、偏心レバー5の旋回操作をエアシリンダ25で行う点以外は上記実施例と共通する。
図4は本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートのさらに他の実施例を示す正面図である。本例のアジャスタブルフォロープレート1”が上記実施例と相違するところは下記の点である。すなわち、ドラム缶のビード(輪形)部があってもアジャスタブルフォ
ロープレート1”と缶内周壁とのシールを確保するためにシール部材7を2段に設けたことである。
図4に示すように、本実施例にかかるアジャスタブルフォロープレート1”は、円環状枠の高さを上記実施例に比べて高くし、2つのシール部材7・7を中間リング29を介在した状態で押圧リング3の下方に配置している。これにより、図4に示すように、偏心レバー5を持ち上げることにより上下2段のシール部材7・7が同時に押圧され、半径方向外方に突出する。このため、容器内周壁に対し2段のシール部材7・7が突出して密着するのでシール性が向上する。また、ドラム缶(図示せず)のビード部に一方のシール部材7が嵌り込んでも、他方のシール部材7がドラム缶(図示せず)の内周壁に密着して確実にシールする。なお、本例のアジャスタブルフォロープレート1”が上記実施例と共通する構成部材については同一の符号を用いて示し、詳しい説明を省略する。また、本例のアジャスタブルフォロープレート1”の使用態様については上記実施例1と共通する。
以上に本発明のアジャスタブルフォロープレートに関する3つの実施例を示したが、たとえば、容器Pの形状に応じてフォロープレート本体1aを円形から楕円形や四角形に変更することができる。
また、上記実施例では縦型一軸偏心ねじポンプ12の下端にアジャスタブルフォロープレートを着脱可能に取り付ける構造について説明したが、ポンプの種類は限定するものではなく、ロータリポンプやプランジャポンプでもよい。
さらに、シール部材7は中空ゴムチューブだけでなく、例えば中実のリング状弾性体であってもよい。
図1(a)は本発明のアジャスタブルフォロープレートの一実施例を示すフォロープレート本体およびポンプ本体を拡大して表した中央縦断面図で、右側は容器P内に挿入する状態(シールを縮径した状態)を表し、左側は容器P内の貯留液を汲み出す状態(シールを拡径した状態)を表している。図1(b)は図1(a)の一部を矢印F方向から見た矢視図、図1(c)は円環状枠の縦長溝に押圧リングのリング片を挿入する前の状態を示す部分斜視図である。 図2(a)は図1のアジャスタブルフォロープレートを備えた汲み出し装置を示す側面図で容器内の貯留液(低粘度液)を汲み出す前の状態を表し、図2(b)は同正面図で容器内の貯留液(低粘度液)を汲み出す途中の状態を表している。図2(c)は定荷重バネの一例を示す斜視図である。 本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートの他の実施例を示す正面図である。 本発明にかかるアジャスタブルフォロープレートのさらに他の実施例を示す正面図である。 従来の一般的なフォロープレートを拡大して示す断面図である。 従来の一般的な他のフォロープレートを拡大して示す断面図である。
符号の説明
1,1’,1” アジャスタブルフォロープレート
1a フォロープレート本体
1b 円形開口部
1c 段差部
2 円環状枠(リテーナ)
2a 縦長溝
3 押圧リング
3a ガイド片
4 支柱
4a 長孔(縦長孔)
4c ねじ孔
5 偏心レバー
5a 偏心カム部
6 支軸
7 シール部材
8 ボルト
9 ナット
11 汲み出し装置
12 縦型一軸偏心ねじポンプ
12a 吸込口
13 ポンプ本体
14 ポンプケーシング
15 ステータ
16 ロータ
17 減速機
18 フレキシブルロッド
19 電動モータ(ポンプ駆動用)
31 支柱
32 キャスター
34 スライドレール
35 スライドプレート
36 ブラケット
37 昇降ユニット
38 定荷重バネ(コンストン(登録商標))
39 ドラム
40 バランスワイヤ
41 滑車
43・44 スプロケット
45 チェーン
46 昇降ハンドル
48 カウンタウエイト

Claims (5)

  1. ポンプの下端又はポンプに接続される吸込ノズルの下端に装着され、ドラム缶やペール缶などの容器内の貯留液をポンプで汲み上げて排出するポンプ用フォロープレートにおいてその周囲に装着されるシール部材の前記容器の内周壁に対する押圧力を調整可能なアジャスタブルフォロープレートであって、
    環状のシール部材と、このシール部材を前記フォロープレート本体の外周縁部との間で挟持して押圧する押圧リングと、この押圧リング上の周囲に間隔をあけて配置され前記フォロープレート本体上に立設された支柱に対し支軸を介して偏心カム部を上下方向に旋回可能な複数の偏心レバーとを備え、これらの偏心レバーの旋回角度により前記シール部材の半径方向外方への拡径状態を調整可能にしたこと
    を特徴とするアジャスタブルフォロープレート。
  2. 前記フォロープレート本体の外周縁部に一段低くなった段差部を設け、この段差部の内周部に沿って環状枠を着脱可能に嵌め込み、この環状枠に縦長溝を周方向に間隔をあけて設けるとともに、前記シール部材上に配置される押圧リングを内側に突出する複数のガイド片を縦長溝から内方へ張り出させたうえで、押圧リングを上下動可能に配置した請求項1記載のアジャスタブルフォロープレート。
  3. 前記偏心レバーの偏心カム部を旋回可能に支持する前記支軸を、間隔をあけて前記各縦長溝の両側のフォロープレート本体上に立設した一対の支柱にそれぞれ縦長孔を設けて両縦長孔内に跨って上下方向に移動可能に挿入し、各支柱の上端に縦方向のねじ孔を貫通して設けこれに螺合するボルトの下端で前記支軸の上下方向位置を変更可能に保持した請求項1または2記載のアジャスタブルフォロープレート。
  4. 前記押圧リング下に複数の前記シール部材を中間リングを介して上下動可能に配置した請求項1〜3のいずれかに記載のアジャスタブルフォロープレート。
  5. 前記各偏心レバーのレバー部分先端と前記フォロープレート本体の吸込口部に設けたブラケットとの間に、電動シリンダまたはエアシリンダの基端とピストンロッド先端とをそれぞれ回転自在に枢支して介設した請求項1〜4のいずれかに記載のアジャスタブルフォロープレート。
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