JP4292264B2 - ディスチャージャ - Google Patents

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    • B67D7/64Arrangements of pumps power operated of piston type
    • B67D7/645Barrel pumps

Description

この発明は、ドラム缶やペール缶などの容器に貯蔵されているトマトペーストや各種クリームなどの食品材料、印刷インキ、シール剤、パテ剤などの主に超高粘度液や高粘度液などの貯蔵液を汲み上げて移送するためのポンプを主要部として具備するディスチャージャ(排出装置若しくは汲み上げ装置)に関するものである。
この種の従来のディスチャージャとして、たとえば図9に示すように、縦型一軸偏心ねじポンプ71をポンプ架台72に固定し、このポンプ架台72を一対のエアシリンダ73により昇降自在に支持し、自重の下にエアシリンダ73にて強制下降させ、容器P内に貯蔵された高粘度液に対して加圧力を作用させて高粘度液を汲み上げる構造の装置70が実施されている。この装置70は、雌ねじ形ステータ77内に挿入した雄ねじ形ロータを、ポンプケーシング75上端の電動モータ74の駆動軸に連結したコネクチングロッドを介し偏心センターを中心に回転させ、ステータ77の横断面長円形孔内をその長軸方向に移動回転する横断面円形のロータによるポンピング作用によって、高粘度液をステータ77内に吸い込み、ステータ77を通して吐出させるというものである。ポンプケーシング75と電動モータ74の間には減速装置76が一体に介設され、ステータ77の下端吸込口部の周囲にはフォロープレート78を備えるなど、一軸偏心ねじポンプ71を構成する全ての装置が一体的に組み合わされてポンプ架台72に固設されている。
なお、容器内の貯蔵物が高粘度液ではなく粉体の場合に、容器内の粉体を吸い上げて移送する同一形式の縦型一軸偏心ねじポンプを主要構成部とするディスチャージャが先行技術として存在する(たとえば特許文献1参照)。ただし、同ディスチャージャでは、エアシリンダに代えて手動式ハンドルを回転させることにより、縦型一軸偏心ねじポンプ全体を昇降させる構造を採用している。
特開平7−119647号公報(段落番号0024および図1・図2)
エアシリンダによりポンプ全体を昇降させる上記したディスチャージャには、以下のような解決すべき課題を残している。
圧縮空気をポンプ昇降のための動力源としていることから、コンプレッサを用いて電気エネルギを空圧エネルギに変換したうえで、エアシリンダを駆動するので、多大なエネルギ変換ロスが生じ、経済性に劣る。また、空気圧制御をするため、レギュレータ、フィルタ、スピードコントローラおよび電磁弁(ソレノイドバルブ)などの補器を具備する必要がある。さらに、ポンプは電動モータを駆動源とするため、電気的なメンテナンスと併せて空気圧を制御するため、電気に比べて複雑な制御や調整などのメンテナンスを要する。
しかも、電動モータを含むポンプ装置全体を昇降させる必要があるために取り扱いが不便なうえ、とくに上昇時に大きな空気圧を要し、大容量のコンプレッサを使用しなければならないのに加えて、装置が大型化し、重量が重くなる。また、貯蔵液が液状チョコレートやピューレなどの食材の場合には、電動モータに付着した埃や油分が食材中に落下して混入するおそれがあって不衛生なうえに、冷却用のファンから吹き出す空気風が食材に当たって悪影響を及ぼすおそれがある。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、ポンプ本体の昇降を電動モータにより電気的に行え、エネルギ変換ロスがなく経済性に優れ、また空気圧の管理が不要でメンテナンスが容易であり、構造的にも簡単で部品点数が少なく、小型軽量化が可能で取り扱いが楽な、容器内に貯蔵されている高粘度液等を残らず汲み上げて目的の場所へ移送することができるディスチャージャを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するためにこの発明のディスチャージャは、a)ポンプ本体下端の吸込口部の周囲に取り付けられる円板状または角板状のフォロープレートとを備え、上端を開口した円筒状または角筒状の容器内に挿入して前記ポンプ本体を駆動装置を介して駆動しながら下降させることにより前記容器内の貯蔵液を吸い上げて移送するディスチャージャにおいて、b)前記フォロープレートを備えた前記ポンプ本体をポンプ架台に支持し、このポンプ架台を鉛直な支柱に沿って昇降自在に設け、昇降用電動モータの回転によりチェーン・ケーブル等の索条を介して前記フォロープレートが前記ポンプ本体および前記ポンプ架台とともに下降し、前記電動モータの逆回転により上昇するように構成し、前記ポンプ架台を前記索条の途中に介在させたシャフトに対しバネ部材を介して弾性的に支持し、c)前記バネ部材の伸縮による前記ポンプ本体の上下方向位置の変位をセンサーを介して検出し、前記電動モータの回転と停止とを制御するようにしたことを特徴とする。
前記ポンプの種類については、ポンプケーシング下端の雌ねじ形ステータ内に雄ねじ形ロータを回動自在に嵌挿してなる偏心ねじポンプのほか、プランジャーポンプ(ピストンポンプ)、ロータリーポンプなどがある。
上記の構成を有する本発明のディスチャージャによれば、ポンプ本体の昇降を電動モータにより電気的に行えるようにしたので、エアシリンダによる昇降に比べてエネルギ変換ロスがなく経済性に優れ、また空気圧の管理が不要でメンテナンスが容易になる。また、バネ部材を介してポンプ架台を弾性的に支持し、バネ部材の伸縮をセンサーで検出してモータの起動と停止とを繰り返すことにより、バネ部材による一定範囲内の付勢力でバランスを図りながら、ポンプ本体による貯蔵液の吸引・排出作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
請求項2に記載のように、前記電動モータにブレーキ付きモータを用い、前記支柱内に配設したスライドレールに沿って昇降自在なスライドガイドに前記ポンプ架台を固設し、前記スライドレールの上下両端付近にそれぞれスプロケットを回転可能に設けてチェーンを掛け渡し、同チェーンの両端間にシャフトを連結して環状にし、このシャフトに対し前記ポンプ架台を昇降可能に配設して前記バネ部材により弾性的に上方へ支持し、前記シャフトにセンサー操作部を装着してその上下に間隔をあけてセンサーを前記スライドガイドに設けることができる。
このように構成することにより、バネ部材の伸縮を上下のセンサーが検出して電動モータの起動と停止とを繰り返すことにより、バネ部材による一定範囲内の付勢力でバランスを図りながら、ポンプ本体による貯蔵液の吸引作業を自動的に(無人で)円滑に継続することができる。また、ブレーキ付きモータの使用により、モータの停止時にフォロープレート等の落下を防止でき、安全に作業できる。さらに、スプロケットとチェーンの組み合わせにより、ポンプ本体およびフォロープレートの昇降を確実にかつ精度よく行える。
請求項3に記載のように、前記電動モータにブレーキ付きモータを用い、前記支柱内に配設したスライドレールに沿って昇降自在なスライドガイドに前記ポンプ架台を固設し、前記スライドレールの上下両端付近にそれぞれスプロケットを回転可能に設けてチェーンを掛け渡し、同チェーンの両端間にシャフトを連結して環状にし、このシャフトに対し前記ポンプ架台を前記スライドガイドを介して昇降可能に配設し、前記シャフトの下降時に前記バネ部材により前記スライドガイドを下方へ付勢できるようにし、前記シャフトにセンサー操作部を装着してその上下に間隔をあけてセンサーを前記スライドガイドに設けることができる。
この構成により、容器内の貯蔵液にバネ部材により所定範囲内の荷重を作用させ、フォロープレートを一定の加圧下で下降させ、貯蔵液に対し一定の加圧力を作用させ、ポンプによる吸い上げ力を補助することができる。このため、貯蔵液の粘度が高いときに極めて有効である。
請求項4に記載のように、前記フォロープレートに給気孔を設け、この給気孔に加圧空気を供給するためのパージ用コンプレッサエアポンプをエアチューブを介して接続するとともに、このエアチューブの途中又は前記給気孔に電磁開閉弁を介して排気部を設けて前記電動モータの停止時に電磁開閉弁にて排気部を閉鎖するように構成することが望ましい。
このように構成すれば、フォロープレートに一つの孔(給気孔)を設けるだけで済み、電磁開閉弁の開閉操作で排気孔としても使用できるうえに、容器からの排出後に残存する貯蔵液の粘着度が高い場合には、フォロープレート下の容器内に加圧空気を供給して加圧することにより、フォロープレートを電動モータの回転で無理なく上昇させられる。
請求項5に記載のように、前記昇降用電動モータとは別のポンプ駆動用電動モータを前記ポンプ本体から距離をあけて固定側の部材(たとえば支柱)に設置し、昇降する側の部材(たとえばアーム)に取り付けられた前記ポンプ本体のケーシングの上端に減速機を一体に取り付け、前記ポンプ駆動用電動モータと減速機との間をフレキシブルワイヤにより接続して前記ポンプ本体を駆動することが好ましい。
この構成によれば、上下方向に昇降するポンプ本体の部分を小型軽量化でき、昇降に必要な回転トルクを低減でき、昇降用の電動モータに小型モータを使用できる。また減速機をモータ本体側に設けたので、フレキシブルワイヤの外径を電動モータの最大トルク( kW:出力軸トルク)に応じて決定できる。貯蔵液の粘度が低い場合には減速比をたとえば1/6(中低圧)とし、粘度が高い場合には減速比をたとえば1/17(高圧)とすることができるが、いずれの場合にもフレキシブルワイヤにより伝達する回転トルクは同じであるため、フレキシブルワイヤの外径を変更する必要がない。
本発明のディスチャージャは上記の構成を有するので、下記のような優れた効果を奏する。すなわち、ポンプ本体の昇降を電動モータにより電気的に行うようにしたから、従来のエアシリンダによりポンプを昇降する装置と違ってエネルギ変換ロスがなく経済的であり、また空気圧の管理が不要でメンテナンスが容易である。とくに、電動モータをポンプ本体とは離れた別の場所に設置し、容器内の貯蔵液の汲み上げに応じて下降する、つまり上下方向にポンプ本体とともに移動する部位に減速機を配置してフレキシブルワイヤで電動モータと接続してトルクを伝導するようにしたことにより、移動部位の軽量・小型化が図られ、取り扱いが容易になる。また、全ての制御が電気的に行えることにより、構造的にも簡単で部品点数が少なくて済む。この結果、容器内に貯蔵された高粘度液等を残らず汲み上げて、効率よく目的の場所へ移送することができる。
以下に、この発明のディスチャージャについて実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るディスチャージャを示す左側面図で、容器内の高粘度液を汲み上げる前の状態を表し、図2は図1の一軸偏心ねじポンプを示す正面図で、容器内の高粘度液を汲み上げ終わった状態を表す。図3は図1のディスチャージャを示す平面図である。
これらの図において、ディスチャージャ1は、縦型の一軸偏心ねじポンプ2を主要部として備えている。このポンプ2の本体3は、ポンプケーシング4の下端に一体に結合されている。ポンプ本体3は、図4に示すように横断面円形の雄ねじ形ロータ6と、ロータ6の2倍のピッチからなる横断面長円形の内孔面をもつ雌ねじ形ステータ5からなり、ロータ6がステータ5内に回動自在に挿入されている。また、ロータ6はポンプケーシング4の上端に一体に連結された減速機7から下向きに延びた回転軸7aとコネクチンングロッド8を介して連結されている。ロータ6の回転中心軸Mは、回転軸7aの回転中心軸Nに対し偏心している。このため、ロータ6の偏心回転を許容できるように、回転軸7aとコネクチングロッド8との間およびコネクチングロッド8とロータ6との間には、それぞれユニバーサルジョイント9を介設している。なお、一軸偏心ねじポンプ2は、本例ではポンプ本体3(ポンプケーシング4、ステータ5およびロータ6)、減速機7および後述の電動ポンプ41・フレキシブルワイヤ42から構成される。
また、ステータ5の下端の吸込口5aの周囲に、フォロープレート11を着脱可能に備えている。このフォロープレート11は、本例では上端を開口した円筒状容器(たとえばドラム缶)P内に挿入可能な外径をもつ円板からなり、外周縁部には環状シール12が一体に装着され、レバー11aを特定方向に回転させて着脱する。フォロープレート11の下面には、多数のスパイク状突起13を全体に均等に散在させて下向きに設けている。また、フォロープレート11の中心部寄りに給気孔14を設け、給気孔14は加圧空気を供給するため後述の小型のパージ用コンプレッサ37にエアチューブ15にて接続する。さらに、エアチューブ15の途中又は図1のように給気孔14に電磁開閉弁38の一端を接続し、他端の排気口部を大気に開放している。あるいは、エアチューブ15を途中で分岐し、この分岐した排気管(図示せず)の一端を大気に開放し、大気開放端に電磁開閉弁38を装着してもよい。つまり、電磁開閉弁38を開放することにより前記給気孔14は大気中に開放されて排気孔として機能するが、電磁開閉弁38が閉鎖された状態では給気孔14として機能する。
ポンプケーシング4は、図4のように上部ケーシング4aと下部ケーシング4bとを連結した構造からなり、下部ケーシング4bの上下方向のほぼ中間部に「J」状に上向きの吐出ノズル管4cを一体に連設している。この吐出ノズル管4cには移送用ホース17の一端を接続しており、ホース17の他端は後述する支柱21の受け金具46に取り外し自在に保持している。
上記した一軸偏心ねじポンプ2は、側方より見て逆「U」形のアーム(ポンプ架台)22を介して台座23上に立設された支柱21に沿って昇降自在に支持されている。すなわち、アーム22の一方の下端にポンプ2の減速機7の上端を連結している。支柱21は図5に示すように中空構造で前面がほぼ全長にわたり開放されており、支柱21内の中心部にスライドレール24を上下方向に配設している。スライドレール24に沿って昇降自在にスライドガイド25を装着している。スライドガイド25は上下に間隔をあけてそれぞれ左右一対のスライダー25aを備え、これらのスライダー25aでスライドレール24を両側から把持している。スライドガイド25には上下に間隔をあけて一対の板状支持部材26・26がそれぞれ前方へ垂直に固設され、これらの支持部材26・26間に跨って上下方向に固定板27が固定され、この固定板27に後部側のアーム22の下端部裏面が固定されている。
上記支柱21内においてスライドレール24の上方および下方に、スプロケット28・29がそれぞれ回転軸28a・29aにより回転自在に支持されている。上下のスプロケット28・29にはチェーン30が掛け渡され、このチェーン30の両端は断面円形のシャフト31の上下端に接続されている。また、図6のように上記の支持部材26・26の中央部に貫通する開口26aがそれぞれ設けられ、シャフト31が上下の開口26a・26aを一連に貫通して相対的に昇降自在に配置されている。本実施例では、図6に示すようにコイルスプリング32がシャフト31の下部周囲において下部支持部材26とシャフト31の下端螺合部の二重ナット39との間で縮装されている。いいかえれば、ポンプ本体3はアーム22とともにスライドガイド25に支持され、スライドガイド25がポンプ本体3とともにシャフト31に対してコイルスプリング32を介して弾力的に支持されている。また、二重ナット39を締め付けて上方へ移動することによりコイルスプリング32のバネ力が強くなり、逆に下方へ移動することによりバネ力が弱くなる。
シャフト31の周囲上部寄りにトグと称するセンサー操作部33が装着され、このトグ33の上下両位置にやや間隔をあけて上部検出センサー34と下部検出センサー35がスライドガイド25に取り付けられている。また、支柱21の上端部にはブレーキ付きモータ36が取り付けられ、モータ36の駆動軸36aが回転軸28aに直結され、駆動スプロケット28を回転する。
支柱21の背面下部寄りに、ポンプ駆動用の可変速電動モータ41が取り付けられている。このモータ41は駆動軸41aを上向きにし、上記減速機7の上方へ突出する従動軸7bにフレキシブルワイヤ42により接続されている。フレキシブルワイヤ42は、図4のようにインナーワイヤ42aがアウターチューブ42b内に回転自在に挿入されており、フレキシブルワイヤ42は支柱21の背面に取り付けた複数のガイド43を上向きに通して前方および下方へ湾曲され、従動軸7bにモータ41の回転力を伝達する。図1に示すように、アーム22が支柱21に沿って下降すると、フレキシブルワイヤ42はさらに前方下向きに湾曲してポンプ本体3の下降に追随する。なお、モータ41は支柱21の一側面に取り付けられたインバータ内蔵の制御盤44でインバータ制御され、ポンプ本体3(ロータ6)の回転速度が調整される。また、支柱21背面のモータ41の直ぐ下には、上記の小型のコンプレッサ37が取り付けられている。
さらに本実施例では、制御盤44内の制御回路(図示せず)によりトグ33を下部検出センサー35が検出し、フォロープレート11が容器P内の貯蔵液に着座したことが検出されると、昇降用モータ36の回転が停止する。同時に、ポンプ用モータ41が回転を開始し、ロータ6が回転してポンプ本体3が駆動され、貯蔵液が汲み上げられる。貯蔵液は移送用ホース17から他の容器あるいは他の場所へ排出される。この状態では、電磁開閉弁38を開放し、給気孔14は排気孔として機能させる。そして、容器P内の貯蔵液が汲み上げられるのに伴って液面が下がり、ポンプ本体3がアーム22とともに下降してトグ33を上部検出センサー34が検出すると、昇降用モータ36が回転を開始する。このように、コイルスプリング32の伸縮を上下の検出センサー34・35が検出してモータ36の起動と停止とを繰り返すことにより、コイルスプリング32による一定範囲内の付勢力でバランスが図られながら、ポンプ本体3が貯蔵液の吸引作業を継続しつつフォロープレート11が容器P内の底面に到達する。この状態は、支柱21の下部に配備したリミットスイッチ(図示せず)が検出し、ポンプ用モータ41の回転がしばらく継続した後、回転が停止され、つづいて昇降用モータ36が逆回転してフォロープレート11はポンプ本体3やアーム22とともに上昇し、待機位置まで上昇する。この状態が支柱21の上部に配備されたリミットスイッチ(図示せず)で検出されると、昇降用モータ36の回転が停止し、ブレーキが作用して定位置に保持される。
容器P内の底面に到達したフォロープレート11の下面には多数の突起13を設けているので、容器Pの底面との間に残存する貯蔵液の粘着力を弱める効果があり、貯蔵液の排出後にポンプ本体3とともにフォロープレート11を上昇させる際にフォロープレート11およびその周辺に過大な力が作用したり、容器Pを持ち上げたりすることがない。さらに、本例の場合にはコンプレッサ37を備えており、圧縮空気をつくって給気孔14からフォロープレート11内にエアパージすることによって容器P内の真空状態や貯蔵液の密着状態を解消してポンプ本体3をフォロープレート11とともに、モータ36の回転により無理なく上昇させることができる。なお、この場合は電磁開閉弁38は閉鎖しておく。
次に、上記した本実施例のディスチャージャ1による貯蔵液の排出態様について説明する。図1・図2に示すように、
1.支柱21の最上位置付近へアーム22をモータ36の回転で上昇させ、ポンプ本体3をフォロープレート11ととも上方へ移動した状態で、上蓋を開放した容器Pを台座23上に載置する。昇降用モータ36の回転を停止した状態ではブレーキが自動的に作動するので、フォロープレート11とともポンプ本体3やアーム22が落下することがない。
2.昇降用モータ36の回転を開始し、フォロープレート11を容器P内に下降する。フォロープレート11が容器P内の貯蔵液に着座すると、フォロープレート11やポンプ本体3などの荷重が相殺され、コイルスプリング32の付勢力を受けてスライドガイド25がシャフト31に対し上方へ移動し、トグ33を下部検出センサー35が検出すると、昇降用モータ36の回転が停止する。
3.ポンプ用モータ41が回転を開始し、ロータ6が回転してステータ5とのポンピング作用により、容器P内の貯蔵液が汲み上げられ、貯蔵液は移送用ホース17から他の容器などへ排出される。この状態では、電磁開閉弁38は開放し、給気孔14を排気孔として使用する。
4.容器P内の貯蔵液が汲み上げられるのに伴って液面が下がり、フォロープレート11およびポンプ本体3がアーム22とともに下降する。これにより、シャフト31に対してスライドガイド25が下がりトグ33を上部検出センサー34が検出すると、昇降用モータ36が回転を開始する。
5.このようにコイルスプリング32の伸長あるいは収縮によりスライドガイド25が上下動するのをトグ33を介して上下の検出センサー34・35が検出し、昇降用モータ36の起動と停止とを繰り返すことで、コイルスプリング32による付勢力で重量バランスが図られる。この状態の下に、ポンプ本体3による貯蔵液の汲み上げ作業を継続することにより、フォロープレート11が容器P内の底面に到達し、排出作業が終了する。この作業の間、電磁開閉弁38は開放し、給気孔14は排気孔として使用する。
6.フォロープレート11の下面には多数の突起13を設けているので、容器P内の底面に到達したときに容器Pの底面とフォロープレート11との間に貯蔵液が残存していてもその粘着力はかなり弱められる。したがって、貯蔵液の粘度が低い場合はモータ36の回転によりフォロープレート11を上昇させれば、無理なくフォロープレート11を上昇させられる。しかし、本例では、貯蔵液が超高粘度液である場合に備えてコンプレッサ37を設けている。そこで、電磁開閉弁38を閉鎖し、コンプレッサ37から圧縮空気をエアチューブ15により給気孔14からフォロープレート11内にエアパージすることにより、容器P内の圧力を高めたうえ、容器P内の底面とフォロープレート11との粘着部を剥離してポンプ本体3をフォロープレート11とともに、昇降用モータ36の回転により無理なく上昇させることができる。
図7・図8はディスチャージャのそれぞれ別の実施例の一部を示す左側面図と正面図である。
本例のディスチャージャ1’・1”は、容器P内の貯蔵液がとくに粘性度の極めて高い高粘性液である場合に適用する。上記実施例のディスチャージャ1と相違するところは、次の点である。すなわち、コイルスプリング48(図7)はシャフト31の周囲において下部支持部材26上でバネ力調整用二重ナット50との間に縮装し、コイルスプリング49(図8)は上部支持部材26上で二重ナット50との間に縮装している。
いずれも、ポンプ本体3による貯蔵液の汲み上げ時にフォロープレート11をコイルスプリング48または49によるバネ力を付加して、容器P内の貯蔵液を加圧することによりポンプ本体3の自吸力を補助しようとするものである。コイルスプリング48または49が伸長すると、トグ33を介して上部検出センサー34で検出し、モータ36を起動してフォロープレート11を押し下げる一方、コイルスプリング48または49が収縮するとトグ33を介して下部検出センサー35で検出し、モータ36を停止するという動作を繰り返す制御を行わせる。これにより、容器P内の貯蔵液にコイルスプリング48または49による所定範囲内の荷重を作用させ、フォロープレート11を一定の加圧下で下降することができる。
以上に本発明のディスチャージャに関する実施例を示したが、下記のように実施することができる。
・容器Pの形状に応じてフォロープレート11を円形から角形に変更することができる。
・貯蔵液が非粘性液あるいは低粘度液の場合には、突起13やコンプレッサ37を省くことができる。
・上記実施例では縦型の一軸偏心ねじポンプを備えたディスチャージャについて説明したが、ポンプの種類については限定するものではなく、たとえば、プランジャーポンプ、ロータリーポンプも適用できる。
本発明の実施例に係るディスチャージャを示す左側面図で、容器内の高粘度液を汲み上げる前の状態を表している。 図1のディスチャージャを示す正面図で、移送用ホースを取り付けて容器内の高粘度液を汲み上げ終わった状態を表している。 図1のディスチャージャを示す平面図である。 図1のディスチャージャにおけるポンプ本体3の部分を拡大して示す断面図である。 (a)は支柱21内を切り欠いて表した左側面図、(b)は同正面図である。 (a)はスライドガイド24の周辺を拡大して示す左側面図、(b)は同正面図である。 本発明のディスチャージャの別の実施例の一部を示す左側面図である。 本発明のディスチャージャのさらに別の実施例の一部を示す正面図である。 (a)は従来のディスチャージャを示す正面図で、ポンプを待機位置が上昇した状態を表し、(b)はポンプを容器の底部まで下降させた状態を示す同正面図である。
符号の説明
1・1’・1” ディスチャージャ
2 縦型一軸偏心ねじポンプ
3 ポンプ本体
4 ポンプケーシング
5 ステータ
6 ロータ
7 減速機
8 コネクチングロッド
9 ユニバーサルジョイント
11 フォロープレート
12 環状シール
13 スパイク状突起
14 給気孔
15 エアチューブ
17 移送用ホース
21 支柱
22 アーム(ポンプ架台)
23 台座
24 スライドレール
25 スライドガイド
26 板状支持部材
27 固定板
28 駆動スプロケット
29 従動スプロケット
32・48・49 コイルスプリング
31 シャフト
33 センサー操作部(トグ)
34 上部検出センサー
35 下部検出センサー
36 ブレーキ付きモータ
38 電磁開閉弁
41 可変速電動モータ
42 フレキシブルワイヤ
44 制御盤
46 受け金具

Claims (5)

  1. ポンプ本体下端の吸込口部の周囲に取り付けられる円板状または角板状のフォロープレートとを備え、上端を開口した円筒状または角筒状の容器内に挿入して前記ポンプ本体を駆動装置を介して駆動しながら下降させることにより前記容器内の貯蔵液を吸い上げて移送するディスチャージャにおいて、
    前記フォロープレートを備えた前記ポンプ本体をポンプ架台に支持し、このポンプ架台を鉛直な支柱に沿って昇降自在に設け、昇降用電動モータの回転によりチェーン・ケーブル等の索条を介して前記フォロープレートが前記ポンプ本体および前記ポンプ架台とともに下降し、前記電動モータの逆回転により上昇するように構成し、前記ポンプ架台を前記索条の途中に介在させたシャフトに対しバネ部材を介して弾性的に支持し、
    前記バネ部材の伸縮による前記ポンプ本体の上下方向位置の変位をセンサーを介して検出し、前記電動モータの回転と停止とを制御するようにしたことを特徴とするディスチャージャ。
  2. 前記電動モータにブレーキ付きモータを用い、前記支柱内に配設したスライドレールに沿って昇降自在なスライドガイドに前記ポンプ架台を固設し、前記スライドレールの上下両端付近にそれぞれスプロケットを回転可能に設けてチェーンを掛け渡し、同チェーンの両端間にシャフトを連結して環状にし、このシャフトに対し前記ポンプ架台を昇降可能に配設して前記バネ部材により弾性的に上方へ支持し、前記シャフトにセンサー操作部を装着してその上下に間隔をあけてセンサーを前記スライドガイドに設けた請求項1記載のディスチャージャ。
  3. 前記電動モータにブレーキ付きモータを用い、前記支柱内に配設したスライドレールに沿って昇降自在なスライドガイドに前記ポンプ架台を固設し、前記スライドレールの上下両端付近にそれぞれスプロケットを回転可能に設けてチェーンを掛け渡し、同チェーンの両端間にシャフトを連結して環状にし、このシャフトに対し前記ポンプ架台を前記スライドガイドを介して昇降可能に配設し、
    前記シャフトの下降時に前記バネ部材により前記スライドガイドを下方へ付勢できるようにし、前記シャフトにセンサー操作部を装着してその上下に間隔をあけてセンサーを前記スライドガイドに設けた請求項1記載のディスチャージャ。
  4. 前記フォロープレートに給気孔を設け、この給気孔に加圧空気を供給するためのパージ用コンプレッサエアポンプをエアチューブを介して接続するとともに、このエアチューブの途中又は前記給気孔に電磁開閉弁を介して排気部を設けて前記電動モータの停止時に電磁開閉弁にて排気部を閉鎖するようにした請求項1〜3のいずれか記載のディスチャージャ。
  5. 前記昇降用電動モータとは別のポンプ駆動用電動モータを前記ポンプ本体から距離をあけて固定側の部材に設置し、昇降する側の部材に取り付けられた前記ポンプ本体のケーシングの上端に減速機を一体に取り付け、前記ポンプ駆動用電動モータと減速機との間をフレキシブルワイヤにより接続して前記ポンプ本体を駆動するようにした請求項1〜4のいずれか記載のディスチャージャ。
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