JP2006334329A - 容器解体器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器の解体を容易に行うことができる容器解体器具を提供する。
【解決手段】 紙容器解体器具1は、両端に開口部3が形成された断面四角形状の中空でありアクリルからなる透明なプラスティック製の本体2と、本体の対角線上に開口部を横断すると共に本体の内壁面に対してα=60°の角度で傾斜して内壁面に取り付けられた板状の刃4と、対向するよう開口部の周縁部に形成された2つの溝部5と、2つの溝部のうちの1つに取り付けられた板状の刃6から構成されている。また、開口部の一端とこれに対向する開口部の他端の高さが異なる、即ち開口部3を含む面は傾斜している。
【選択図】 図1
【解決手段】 紙容器解体器具1は、両端に開口部3が形成された断面四角形状の中空でありアクリルからなる透明なプラスティック製の本体2と、本体の対角線上に開口部を横断すると共に本体の内壁面に対してα=60°の角度で傾斜して内壁面に取り付けられた板状の刃4と、対向するよう開口部の周縁部に形成された2つの溝部5と、2つの溝部のうちの1つに取り付けられた板状の刃6から構成されている。また、開口部の一端とこれに対向する開口部の他端の高さが異なる、即ち開口部3を含む面は傾斜している。
【選択図】 図1
Description
本発明は容器解体器具に関する。詳しくは、容器が移動する領域に切断部材を配置して、容器の解体作業を容易に行うことができる容器解体器具に係るものである。
近年、地球資源の保護、特に森林の乱伐による環境破壊が問題提起され、容器の中でも牛乳などの液体飲料を収容した紙容器の再利用が注目されており、消費者側において使用済みの紙容器を解体展開した後、解体された紙容器は回収され、解体された紙容器を水中に投入することにより、水に対する浸透性の違いから紙繊維部とプラスチックフィルム部とを分離させることで、簡単に紙を再生することが行われるようになっている。以下、容器のうち紙容器を例に挙げて説明する。
ところで、使用済みの紙容器を解体展開する際、紙容器は厚紙により中空箱型に形成されているため、通常のカッター等によって折り目部の切断を行うことは極めて困難であるとともに、切断作業において多大な時間を要し、しかも、手を滑らせやすく怪我をするおそれがあった。
そこで、使用済みの紙容器を簡単に解体することができる様々な紙容器解体器具が提案されている。例えば特許文献1には、紙容器(紙パック)を切断するための刃101と、刃を支える刃挟持部102と、刃を刃挟持部に固定するための止めねじ103と、刃挟持部の片端から刃挟持部に対して鋭角的に延出された一対の角辺誘導部104と、角辺誘導部を含み連続して延出された持ち手部105と、角辺誘導部の終端が本体正面でV字状の切れ込みを形成してなる角辺捕捉部106とから構成されている紙パック切り開きカッターが記載されている。このような構成により、紙パックの角の辺に沿って簡単かつきれいに切断することができる。図6に、従来の紙容器解体器具の概略図を示す。
しかしながら、従来の解体器具は、紙パックのいずれか1つの辺を真っ直ぐに切り開くカッターであり、ある程度の厚みがあって丈夫な紙パックを解体するためには、紙パックの角にしっかりとカッターを押し当てて真っ直ぐに引く必要があり、多くの紙パックを解体するためには大きな労力が必要であった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、容器の解体を容易に行うことができる容器解体器具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の容器解体器具は、容器を切断して解体する容器解体器具であって、前記容器が移動する領域を横断すると共に、前記容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して前記容器が移動する領域に配置された切断部材と、該切断部材を支持すると共に、前記容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備える。
ここで、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材が容器をガイドするので、従来のカッターで解体する場合と異なり、容器を支持部材に沿って通すのみで容器の解体作業を行なうことができる。また、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材によって、大きな力を加えなくても容器を切断することができる。なお、ここでいう「所定の角度」とは、0°より大きく90°未満の角度をいう。
また、本発明の容器解体器具は、容器を切断して解体する容器解体器具であって、前記容器が挿通される四角形状の開口部が形成された本体と前記開口部を横断すると共に、前記容器の挿通方向に対して所定の角度で傾斜して前記開口部内に配置された切断部材を備え、前記開口部の一端とこれに対向する他端の高さが異なり、前記開口部の周縁部に少なくとも1つの溝部が形成されていると共に、該溝部の少なくとも1つに切断具が取り付けられている。
ここで、四角形状の開口部が形成された本体が容器をガイドするので、従来のカッターで解体する場合と異なり、容器を本体に沿って通すのみで容器の解体作業を行なうことができる。また、開口部を横断すると共に、容器の挿通方向に対して所定の角度で傾斜して開口部内に配置された切断部材によって、大きな力を加えなくても容器を切断することができる。なお、ここでいう「所定の角度」とは、0°より大きく90°未満の角度をいう。
本発明に係る容器解体器具を用いることによって、容器の解体を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。図1のうち、(a)は本発明を適用した容器解体器具の一実施態様を示す概略斜視図であり、(b)はその概略側面図であり、(c)はその概略底面図である。図1において、本発明を適用した紙容器解体器具1(容器解体器具の一例)は、両端に開口部3(容器が移動する領域)が形成された断面四角形状の中空でありアクリルからなる透明なプラスティック製の本体2(支持部材の一例)と、本体の対角線上に開口部を横断すると共に本体の内壁面に対してα=60°の角度で傾斜して内壁面に取り付けられた板状の刃4(切断部材の一例)と、対向するよう開口部の周縁部に形成された2つの溝部5と、2つの溝部のうちの1つに取り付けられた板状の刃6(切断具の一例)から構成されている。また、開口部の一端(本体の正面側)とこれに対向する開口部の他端(本体の背面側)の高さが異なる、即ち開口部3を含む面は傾斜している。
ここで、開口部に挿通される紙容器をガイドできれば、必ずしも本体の形状は断面四角形状でなくてもよく、例えば断面円形状であってもよい。
また、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、必ずしも板状の刃は本体の内壁面に対してα=60°で傾斜して内壁面に取り付けられていなくてもよく、60°未満の角度例えばα=20°〜45°で傾斜していてもよいし、また、刃先の形状は鋸歯状であってもよい。
更に、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、必ずしも開口部の周縁部に2つの溝部を形成しなくてもよく、例えば溝部を1つ形成してもよいし、全く形成しなくてもよい。溝部には切断具が取り付けられているため、溝部内に指が入らないよう、溝部は指の厚みや幅よりも小さい幅を有していることが好ましい。
また、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、溝部内に刃を取り付けなくてもよく、また、形成された溝部内すべてに刃を取り付けてもよく、また、刃先の形状は鋸歯状であってもよい。
また、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、必ずしも開口部を含む面は傾斜していなくてもよい。
また、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、必ずしも本体はアクリルからなるプラスティック製でなくてもよく、例えば本体は木製であってもよい。
次に、図2及び図3を参照して、本発明を適用した容器解体器具を用いた紙容器の解体方法の一例を説明する。図2は、本発明を適用した容器解体器具の使用態様の一例を示す概略図である。図3は、紙容器が解体される様子を示す概略説明図である。
図2に示すように、「MILK」なる文字が表された面を正面に向けた状態で牛乳パック7(紙容器)を挿入方向8へ動かし、本体2の開口部内へ挿入する。この際、図3(a)に示すように牛乳パック7の底面の対角線が切断されて第1の切れ込み9が形成される程度に、本体2の開口部内へ挿入する。次に、牛乳パック7の「MILK」なる文字が表された面を右側へ90°回転させて再度、牛乳パック7を挿入方向8へ動かして本体2の開口部内へ挿入する。この際、図3(b)に示すように、第1の切れ込み9と直交する対角線の半分が切断されて第2の切れ込み10が形成される程度に、本体2の開口部内へ挿入する。更に、牛乳パック7の「MILK」なる文字が表された面を右側へ180°回転させて(即ち2回目の牛乳パック挿入時に「MILK」なる文字が表された面が向いていた方向と反対の方向に「MILK」なる文字が表された面を向けて)、牛乳パック7を挿入方向8へ動かし、本体2を通過させる。この際、図3(c)に示すように第2の切れ込み10の延長線上が切断されて第3の切れ込み11が形成されると共に、牛乳パック7の角辺が切断され、図3(d)に示すように、牛乳パック7は2つに解体される。なお、「MILK」なる文字は、牛乳パックの一つの面の位置を判り易くするために便宜上付しているのであり、必ずしも特定の文字が付された面を正面に向けて容器の解体を始めなくてもよい。また、切断して解体できる容器であれば、牛乳パックのような紙容器でなくてもよい。
図4のうち、(a)は本発明を適用した容器解体器具の他の実施態様を示す概略斜視図であり、(b)はその概略底面図である。図4において、本発明を適用した紙容器解体器具1(容器解体器具の一例)は、両端に開口部3(容器が移動する領域)が形成された断面四角形状の中空でありアクリルからなる透明なプラスティック製の本体2(支持部材の一例)と、本体の対角線上に開口部を横断すると共に本体の内壁面に対してα=60°の角度で傾斜して内壁面にそれぞれ取り付けられた2つの板状の刃4(切断部材の一例)から構成されている。2つの刃4は、立体交差のように上下に違った高さで交差しており、一方の刃が他方の刃に対して略垂直に位置している。
ここで、紙容器解体器具が、容器が移動する領域を横断すると共に、容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して容器が移動する領域に配置された切断部材と、切断部材を支持すると共に、容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備えていれば、2つの切断部材は必ずしも上下に違った高さで交差していなくてもよく、例えば2つの切断部材は同じ高さで交差して重なっていてもよいし、また、必ずしも切断部材は2つでなくてもよく、例えば3つ以上の切断部材を容器が移動する領域に配置してもよい。
次に、図5を参照して、本発明を適用した容器解体器具を用いた紙容器の解体方法の他の例を説明する。図5は、図4に示す容器解体器具を用いて紙容器が解体される様子を示す概略説明図である。
先ず、牛乳パック7(紙容器)の口を開けた状態で、治具12の縦に延びる4つの角材12Aが牛乳パック7の内部に挿入されるよう、角材12Aに牛乳パック7を被せる(図5(a)参照。)。次に、治具12の角材12Aに被せた牛乳パック7が、本発明を適用した紙容器解体器具1の開口部に挿通されるよう、紙容器解体器具1を牛乳パック7に被せる(図5(b)参照。)。紙容器解体器具1を牛乳パック7に被せると、紙容器解体器具1の2つの刃によって、牛乳パック7の4つの角が切断されると共に底面の2つの対角線も切断されて切れ込み13が形成される(図5(c)参照。)。これにより、牛乳パック7は解体される。
ここで、牛乳パックを解体できれば、治具は必ずしも用いなくてもよく、例えば、単に、口を開けた状態の牛乳パックを紙容器解体器具の開口部に挿通させて牛乳パックを切断し、解体してもよい。
このように、本発明を適用した容器解体器具は、両端に開口部が形成された所定の形状を有する中空の本体と、本体を横断すると共に、本体の内壁面に対して所定の角度で傾斜して内壁面に取り付けられた切断部材とを備えているので、紙容器を中空の本体内に通すのみで紙容器の解体作業を行なうことができると共に、大きな力を加えなくても紙容器を切断することができ、紙容器の解体を容易に行うことができる。
また、本発明を適用した容器解体器具は、開口部の周縁部に溝部が形成されていると共に、溝部内に切断具が取り付けられているので、溝部内に紙容器の角辺を入れて紙容器を溝部に沿って移動させることで、角辺の切断を行うことができると共に、溝部内に切断具が取り付けられているので、単に周縁部に切断具が取り付けられている場合に比べて不用意に指などを切る可能性が低減する。
更に、本発明を適用した容器解体器具は、開口部の一端(本体の正面側)とこれに対向する開口部の他端(本体の背面側)の高さが異なる、即ち開口部を含む面は傾斜しているので、傾斜面上に洗浄後解体された紙容器を載せておくことで、水滴が下方へと集まり、紙容器の乾燥を促進することができる。
また、本発明を適用した容器解体器具は、本体がアクリルからなる透明なプラスティック製であるので、容器を本体の開口部内に挿通した際に容器の切断具合を目で確認することができると共に、成形が簡単で安価なコストで製造できる。
また、本発明を適用した容器解体器具は、切断部材を2つ備えていると共に、一方の切断部材は他方の切断部材に対して略垂直に位置しているので、切断部材が1つの場合に比べて、解体時間を短縮できる。
1 紙容器解体器具
2 本体
3 開口部
4 刃
5 溝部
6 刃
7 牛乳パック
8 挿入方向
9 第1の切れ込み
10 第2の切れ込み
11 第3の切れ込み
12 治具
12A 角材
13 切れ込み
α 内壁面に対する刃の角度
2 本体
3 開口部
4 刃
5 溝部
6 刃
7 牛乳パック
8 挿入方向
9 第1の切れ込み
10 第2の切れ込み
11 第3の切れ込み
12 治具
12A 角材
13 切れ込み
α 内壁面に対する刃の角度
Claims (7)
- 容器を切断して解体する容器解体器具であって、
前記容器が移動する領域を横断すると共に、前記容器が移動する方向に対して所定の角度で傾斜して前記容器が移動する領域に配置された切断部材と、
該切断部材を支持すると共に、前記容器が移動する領域の周囲に配置された支持部材とを備える
容器解体器具。 - 前記支持部材は、前記容器をガイドできるような形状に配置されている
請求項1に記載の容器解体器具。 - 前記容器が移動する方向に対して垂直な前記支持部材の面が傾斜している
請求項1に記載の容器解体器具。 - 前記支持部材に、切断具が取り付けられている
請求項1に記載の容器解体器具。 - 前記支持部材は、透明材料で構成されている
請求項1に記載の容器解体器具。 - 容器を切断して解体する容器解体器具であって、
前記容器が挿通される四角形状の開口部が形成された本体と
前記開口部を横断すると共に、前記容器の挿通方向に対して所定の角度で傾斜して前記開口部内に配置された切断部材を備え、
前記開口部の一端とこれに対向する他端の高さが異なり、
前記開口部の周縁部に少なくとも1つの溝部が形成されていると共に、該溝部の少なくとも1つに切断具が取り付けられている
容器解体器具。 - 前記切断部材を2つ備えていると共に、一方の切断部材は他方の切断部材に対して略垂直に位置している
請求項6に記載の容器解体器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005172179A JP2006334329A (ja) | 2005-05-02 | 2005-06-13 | 容器解体器具 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005133858 | 2005-05-02 | ||
JP2005172179A JP2006334329A (ja) | 2005-05-02 | 2005-06-13 | 容器解体器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006334329A true JP2006334329A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37555365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005172179A Pending JP2006334329A (ja) | 2005-05-02 | 2005-06-13 | 容器解体器具 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008155926A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Yoko Shimazaki | パックリサイクルボックス |
JP2011143937A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Yusuke Yoshioka | 紙パック解体器 |
Citations (3)
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-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005172179A patent/JP2006334329A/ja active Pending
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