JP5746784B1 - 清掃用具の包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃用具を組み立てる手間を省くことができ、包装容器から清掃用具を取出す際に、基材シートを嵩高にすることができる清掃用具の包装容器の提供。【解決手段】基材シート21と、柄24と挿入部23とを有するハンドル部材22)とを含む清掃用具の包装容器10において、包装容器10は、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容部31と、前記収容部の開口を開閉可能な蓋32と、前記収容部の周面から縦方向Yの外側へ延出する支持部34とを有し、前記蓋は前記柄が挿通可能な第1挿通部を有し、前記支持部は前記柄が挿通可能な第2挿通部79を有し、前記第2挿通部の横方向Xの寸法は、前記基材シートの前記横方向の寸法よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、清掃用具の包装容器に関する。
従来、清掃用具の包装容器は公知である。例えば、特許文献1には、柄と基材シートに挿入される挿入部とを有する清掃用具の包装容器が開示されている。清掃用具は、柄と、挿入部と、基材シートとを分離した状態で包装容器の収容部に収容される。
特開2009−23665号公報(P2009−23665A)
特許文献1に開示された清掃用具の包装容器では、蓋を開けて清掃用具を容器から取出した後、柄と挿入部とを連結し、基材シートに挿入部を挿入して、清掃用具を使用可能な状態に組み立てる必要があり手間がかかる。さらに、基材シートが埃や微塵を効率よく拭き取るためには、包装容器から基材シートを取出した後に、基材シートが嵩高になるように手で毛羽立たせる必要がある。
本発明は、従来の清掃用具の包装容器の改良であって、組み立てられた清掃用具を包装容器に安定的に収容することができ、かつ、清掃用具を取出すときに基材シートを嵩高にすることができる清掃用具の包装容器の提供を課題にしている。
前記課題を解決するために、本発明は、縦方向及び横方向を有し、基材シートと、柄と前記基材シートに挿入される挿入部とを有するハンドル部材とを含む清掃用具の包装容器に関する。
本願に係る清掃用具の包装容器において、前記包装容器は、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容部と、前記収容部の開口を開閉可能な蓋と、前記収容部の周面から前記縦方向の外側へ延出する支持部とを有し、前記蓋は前記柄が挿通可能な第1挿通部と、外端縁と、前記第1挿通部から前記外端縁へ延びるミシン目によって互いに離間可能な第1側方部分及び第2側方部分とを有し、前記支持部は前記柄が挿通可能な第2挿通部を有し、前記第2挿通部の前記横方向の寸法は、前記挿入部の前記横方向の寸法よりも大きく、前記基材シートの前記横方向の寸法よりも小さいことを特徴とする。

本発明の1つ以上の実施の形態に係る清掃用具の包装容器は、基材シートとともに挿入部が収容される収容部と、収容部の開口を開閉可能な蓋と、収容部の周面から縦方向の外側へ延出する支持部とを有し、蓋は柄が挿通可能な第1挿通部を有し、支持部は柄が挿通可能な第2挿通部を有しているため、支持部と蓋との2カ所で柄が支持されることから、清掃用具を組み立てた状態で安定的に収容することができる。また、第2挿通部の横方向の寸法は、基材シートの横方向の寸法よりも小さいので、基材シートが第2挿通部を挿通するときに第2挿通部の周縁に摺接して毛羽立ち、嵩高になる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明に係る清掃用具の包装容器の一例である包装容器に清掃用具を収容した状態を示す正面図。 図1に示す包装容器の側面図。 清掃用具の分解斜視図。 (a)図3のIVa−IVa線に沿う模式的断面図。(b)図3のIVb−IVb線に沿う模式的断面図。 包装容器の正面図。 包装容器を上面側(蓋側)から視た斜視図。 包装容器から清掃用具を取出す過程を示す説明図であり、(a)は、蓋を開けた状態を示す図。(b)は、取出し開口及び第2挿通部を基材シートが通過している状態を示す図。 (a)は、包装容器に清掃用具を収容する前の基材シートの状態を示す側面図。(b)は、包装容器から清掃用具を取出した後の基材シートの状態を示す側面図。 図7(b)の状態における包装容器の蓋および支持部の位置関係を説明する図。 包装容器の展開平面図。
下記の各実施の形態は、図1〜10に示す清掃用具包装体に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1及び図2を参照すると、本発明の一例である清掃用具の包装容器10を用いた清掃用具包装体11は、縦方向Y及び横方向Xと、それらに直交する前後方向Z(それぞれ、包装容器10の縦方向及び横方向と、前後方向とに対応)とを有し、柄24とヘッド部25とを有する清掃用具12と、清掃用具12のヘッド部25を収容するための包装容器10とを含む。包装容器10は、清掃用具12のヘッド部25を収容する収容部31と、蓋32と、底部33と、支持部34とを有する。
<清掃用具>
図3及び図4(b)を参照すると、清掃用具12は、塵や埃等を捕集するための基材シート(清掃用シート)21と、基材シート21を保持するためのハンドル部材22とを含む。ハンドル部材22は、柄24と、柄24の一方端に連結された、基材シート21に挿入される挿入部23とを含む。基材シート21と挿入部23とは、清掃用具12のヘッド部25を構成する。本実施形態において、ハンドル部材22の柄24と挿入部23とは、分離可能又は分離不能に連結された別体から構成されているが、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、それらが一体に成形されていてもよい。
ハンドル部材22の柄24は、断面略U字形の湾曲した細長棒状であって、挿入部23に連結された基端部24aと、フック孔を有する先端部24bとを有する。挿入部23は、柄24に連結された基端から二股状に延びる第1挿入部23a及び第2挿入部23bを有する。
図3及び図4(a)を参照すると、基材シート21は、略長方形状であって、刷毛部27と、ハンドル部材22の挿入部23が挿抜可能に挿入される被挿入部26とを有する。具体的には、基材シート21は、取付け面(上面)側から拭取り面(下面)側へ向かって積層された、繊維不織布製の上面シート40と、トウ繊維の繊維束28aを積層した繊維集合層28と、繊維不織布製の下面シート46とを有しており、これら積層シート40,28,46は、基材シート21の幅方向(横方向X)の中央において長さ方向(清掃用具12の長さ方向である縦方向Y)へ延びる、公知の溶着手段からなる中央接合ライン43を介して互いに接合される。被挿入部26は上面シート40から形成され、刷毛部27は繊維集合層28と下面シート46とから形成される。なお、被挿入部26と刷毛部27とは、それらの構成シートからなる積層体を形成した後に、互いに接合してもよい。
上面シート40は、第1上面シート41と、第1上面シート41の下面に積層される第2上面シート42とを含む。第1及び第2上面シート41,42は、同形の縦長矩形状であって、横方向X(清掃用具12の幅方向)の寸法が同一である一方、第2上面シート42の縦方向Yの寸法は第1上面シート41のそれよりも大きく、第2上面シート42の端部は第1上面シート41の端縁から縦方向Yの外側へ延出している。両シート41,42は、中央接合ライン43の両側において、縦方向Yへ連続的又は非連続に延びるサイド接合ライン44を介して互いに接合される。中央接合ライン43とサイド接合ライン44との間には、2条の挿入空間29a,29bが形成される。ハンドル部材22の二股状の第1及び第2挿入部23a,23bのそれぞれを挿入空間29a,29bのそれぞれに挿入することによって、基材シート21をハンドル部材22に取り付けることができる。第1及び第2挿入部23a,23bは挿入空間29a,29bからの抜け防止のための突起を有している。
上面シート40は、サイド接合ライン44から横方向Xの外側に延びる両側部において、横方向Xへ鋸歯状に延びる複数のスリットによって形成された複数の短冊45を有し、下面シート46は、中央接合ライン43から横方向Xの外側に延びる両側部において、横方向Xへ鋸歯状に延びる複数のスリットによって形成された複数の短冊(図示せず)を有する。上下面シート40,46間に位置する繊維集合層28は、トウ繊維からなる繊維束28aを複数積層して形成したものであって、繊維束28aは中央接合ライン43から幅方向(横方向X)の外側へ延びるように配向している。上面シート40と下面シート46とは、複数の短冊45を有する短冊シートでなくてもよいが、複数の短冊45を有することによって、埃や微塵を効果的に絡め取ることができ、拭取り性能が向上する。
<包装容器>
図5及び図6を参照すると、包装容器10は、厚さが0.1〜0.8mmの可撓性を有する中空円筒状であって、取出し開口(開口)と、底面と、周面35とを有する。包装容器10は透明又は半透明であることが好ましい。また、包装容器10は、基材シート21とともに清掃用具12の挿入部23が収容される収容部31と、取出し開口を開閉可能とする蓋32と、収容部31の周面35の取出し開口側から縦方向Yの外側へ延出し、蓋32と前後方向Zにおいて対向する支持部34とを含む。
蓋32は、収容部31と一体又は別体であって、収容部31の取出し開口縁に沿って半円状に延びるヒンジ部位(第1折曲部)61を介して収容部31と連結されており、取出し開口を開閉可能に可動する。蓋32は、取出し開口を閉じた状態においてヒンジ部位61と前後方向Zにおいて対向する折曲部(第2折曲部)62と、取出し開口を閉じた状態において収容部31の内部へ差し込まれる外端縁63と、横方向Xのほぼ中央に位置する、ハンドル部材22の柄24が挿通可能な第1挿通部71と、第1挿通部71から外端縁63へ延びるミシン目72によって分離可能に形成された第1側方部分73及び第2側方部分74とを有する。折曲部62は、ミシン目72を横断して延びており、蓋32は、折曲部62から外端縁63へ延出する一対の差込み部32a,32bを有する。第1挿通部71の横方向Xにおける寸法W1は、挿入部23の幅寸法(図2の横方向Xにおける寸法)W2よりも小さい。取出し開口を閉じた状態において、差込み部32a,32bは、折曲部62を介して内方へ折り曲げられて収容部31の周面35の内面に当接している。なお、蓋32は、ミシン目72に代えて、第1挿通部71から外端縁63へ延びるスリット(切り込み)によって、第1及び第2側方部分73,74を分離させる構成であってもよい。
支持部34は、収容部31と一体又は別体であって、収容部31の取出し開口から縦方向Yの外側に延出する凸状の第1フラップ(フラップ部)75aを有する第1部分75と、第1部分75の横方向Xの両側において第1フラップ75aを囲むように第1部分75と繋がっており、第1部分75よりも縦方向Yの外側に位置する第2部分76と、第1部分75の外形に沿って横方向Xへ延びる第1部分75と第2部分76との分離部位からなる第2挿通部79とを有する。第1部分75の第1フラップ75aには、清掃用具包装体11を吊持するためのフック孔80が位置する。第2部分76は、凹凸状の外端縁83と、第2挿通部79の両端79aに向かって幅広となるように斜めに延びる一対の切り込み84,85と、切り込み84,85と第1フラップ75aとの間に位置する一対の第2フラップ76a,76bを有し、第1部分75と対向する内端部(すなわち、第2フラップ76a,76b)は二股状である。第2挿通部79は一対の切り込み84,85と連続している。第2挿通部79の横方向Xにおける寸法W3は、基材シート21の幅寸法(図2の横方向Xの寸法)W4よりも小さい。支持部34は、意匠性を有する形態をなすことが好ましく、本実施形態において、第2部分76は、外端縁83と分離部分(第2挿通部79)と切り込み84,85とによってリボン状の外形輪郭をなしている。図5においてドットで示すように、リボン状の部位色彩及び/又は模様を付して、意匠性を向上させることもできる。
収容部31の底面は、開閉可能であって、周面35とヒンジ部位65(図10参照)を介して連結された底部33によって閉塞される。このように、底面を開閉可能とすることによって、清掃用具包装体11の製造時において底面側から清掃用具12を包装容器10に挿入し、ハンドル部材22の柄24を第1及び第2挿通部71,79に挿通させて包装容器10内にヘッド部25を収容させることができるとともに、使用後に取出し開口と底面開口とを連通するように蓋32と底部33とを開くことによって、嵩張らないように包装容器10を折り畳んだ状態にして廃棄することができる。
図1、図2、図4(b)及び図6を参照すると、清掃用具12の柄24は、両側壁81と天面82とを有し、基端部24aから先端部24bへ向かって次第に幅広となる断面略U字形であって、包装容器10の蓋32の第1挿通部71は、清掃用具12の柄24の断面形状に沿う略U字形の透孔である。第1挿通部71の横方向Xにおける寸法(外形寸法)W1は、柄24の横方向Xにおける寸法W5とほぼ同じであって、第1挿通部71の方が僅かに大きく、柄24は第1挿通部71の内周面に当接した状態で安定的に挿通される。一方、第2挿通部79は、支持部34を横断する切り込みであるところ、第1フラップ75aの先端とそれと対向する第2部分76との間に柄24を挿通することによって、柄24がそれらによって挟持された状態となり、支持部34に安定的に支持された状態となる。具体的には、第1及び第2挿通部71,79において柄24が支持されることにより、清掃用具12の横方向X及び前後方向Zの位置ずれが抑制され、清掃用具12の重心位置が安定する。これにより、店頭に陳列した際に、重心位置のずれによって清掃用具包装体11がバランスを崩し、陳列棚から落下したり転倒したりするのを防止することができる。また、意匠性のある支持部34の第2部分76は、柄24の前面側に位置するため視認されやすく、リボン状の部位が柄24の前面側に位置することで、清掃用具包装体11を前面側から視た際に柄24をリボンで結んでいるような印象を与えることができる。
図1及び図2を参照すると、清掃用具包装体11において、清掃用具12は、ヘッド部25が収容部31に収容され、柄24が蓋32の第1挿通部71と支持部34の第2挿通部79とに挿通された状態で配置されている。通常、清掃用具のヘッド部を収容するための容器は、蓋から柄を延出させるのみであるから、清掃用具包装体を吊持したときに容器に対して柄が斜めになったり、蓋が外れたときにヘッド部が露出したりするおそれがあった。一方、清掃用具全体を包装容器で収容した場合には、嵩張るだけではなく、清掃用具はヘッド部から柄が延出した不安定な形状を有するので取扱い難く、かかる事態を避けるために、清掃用具を分解して収容した場合には、使用するときに組立操作に手間がかかる。
本実施形態に係る清掃用具12は、柄24が蓋32の第1挿通部71と支持部34の第2挿通部79との2カ所に挿通されることによって、ヘッド部25が収容された状態において安定的に支持され、支持部34を陳列棚等に吊持したときに、柄24が包装容器10に対して斜めになるのを防止することができ、蓋32が開いても第2挿通部79において柄24が支持されていることによってヘッド部25が露出するのを抑制することができる。また、第2挿通部79の横方向Xの寸法は基材シート21の横方向Xの寸法よりも小さいので、収容時及び運搬時において第2挿通部79から基材シート21が露出するおそれはない。
また、蓋32は、差込み部32bを取出し開口に差し込んだ状態で閉塞しているのみであるから、使用者が柄24を把持して引っ張ることによって、ヘッド部25が蓋32の内面に当たってミシン目72が切り裂かれて、第1側方部分73と第2側方部分74とが離間するように押し開き、そのままヘッド部25をさらに支持部34の第2挿通部79を通過させることによって、ヘッド部25を収容部31からワンステップで取り出すことができる。
図2及び図8(a)を参照すると、基材シート21は、収容部31内において、拭取り面が前面側に位置し、取付け面が後面側に位置している。基材シート21は、積層された各上下面シート40,46の切り込みが分離されておらず、短冊45が互いにつながった状態であって、繊維集合層28を構成する複数の繊維束28aにおいては、繊維束28aが中央接合ライン43から横方向Xの両側へ配向されている。したがって、基材シート21は比較的に肉薄であって、清掃用具12を取り出してそのまま使用しても、床等の微塵を絡める取ることができない。そのため、使用者は、上下面シート40,46の短冊45をバラバラにし、かつ、繊維集合層28の繊維束28aをばらけさせてランダムに配向させることによって、基材シート21を嵩高にして、微塵を絡め取ることができるように必要がある。
図7は、包装容器10から清掃用具12を取出す過程を示す説明図である。図7(a)は、取出し開口を閉塞していた蓋32を開けた状態を示し、図7(b)は、取出し開口及び第2挿通部79を基材シート21が通過している状態を示す。
図7(a)を参照すると、清掃用具包装体11において、清掃用具12の柄24を縦方向Yの外側へ引っ張ると、清掃用具12の挿入部23及び基材シート21によって収容部31の内部から蓋32が押圧され、蓋32が開いた状態となる。既述のとおり、第1挿通部71の横方向Xの寸法は、挿入部23の横方向Xの寸法よりも小さい。そのため、柄24を引張ると、挿入部23及び挿入部23に取り付けられた基材シート21が蓋32に当接し、蓋32を収容部31の内部から押圧する。柄24を勢いよく引っ張って清掃用具12を包装容器10から引き出した場合、蓋32の差込み部32a,32bが第2挿通部79に進入して支持部34の後方へ延出した状態となる。
図7(b)を参照すると、かかる状態から、さらに柄24を引張って、ヘッド部25を収容部31から引き出すと、ヘッド部25は第2挿通部79を通過して包装容器10から完全に取り出される。既述のとおり、第2挿通部79の横方向Xにおける寸法はヘッド部25の横方向Xにおける寸法よりも小さいため、基材シート21は、第2挿通部79を通過する際に第1及び第2フラップ75a, 76a,76bに当接する。また、差込み部32a,32bが第2挿通部79に進入した状態において、差込み部32a,32bと第2フラップ76a,76bとは互いに重なり合い、その周縁はヘッド部25の移動方向(縦方向Y)と交差するように凹凸状に延びてヘッド部25の前面側と摺接し、第1フラップ75aの周縁は縦方向Yへ凸状をなすように延びてヘッド部25の後面側と摺接する(図9参照)。
具体的には、ヘッド部25は、基材シート21の拭取り面が蓋32の差込み部32a,32b及び第2フラップ76a,76bの先端に摺接し、基材シート21の取付け面が第1フラップ75aの先端に摺接しながら移動する。このように、基材シート21は、その両面がフラップ75a, 76a,76bや差込み部32a,32bの先端に当接されながら第2挿通部79を通過し、かつ、包装容器10は可撓性を有するために各フラップ75a, 76a,76b及び差込み部32a,32bは弾性変形しながら摺接する。かかる包装容器10では、凹凸状をなす各フラップ75a, 76a,76b及び差込み部32a,32bの周縁部分(櫛型部分)が、櫛の先端のようにトウ繊維及び短冊45に接触し、その摩擦によってスリットが開いて短冊45どうしが分離するとともに、繊維集合層28を構成するトウ繊維が解繊され、それらの配向がランダムになる。また、短冊45の周縁を鋸歯状にすることで短冊45がトウ繊維の繊維間隙に入り込みやすくなり、短冊45とトウ繊維とが絡まって起毛し、ボリューム感のある嵩高な状態にすることができる。
図8(b)を参照すると、包装容器10から取出した後のヘッド部25は、トウ繊維が毛羽立って基材シート21の嵩寸法(厚さ寸法)が収容時におけるそれよりも大きくなっている。このように、清掃用具12をワンステップで取り出すことによって、基材シート21を構成する上下面シート40,46の短冊45が分離され、かつ、トウ繊維が毛羽立つことによって嵩寸法が増加させることができるので、基材シート21を手で揉んで嵩高にする作業が必要なく、包装容器10から取り出した状態のまま使用することができる。基材シート21の嵩寸法が増加して立体的になった状態では、トウ繊維の先端部が広がって縦方向Yにも横方向Xにも動きやすくなり、刷毛部27において埃等を絡め取って保持する機能が向上する。
以上のとおり、本実施形態に係る清掃用具包装体11においては、ヘッド部25が包装容器10に包装されていることによって、使用前に基材シート21に微塵が付着するのを防止することができることから清潔な状態で使用することができるとともに、包装容器10から清掃用具12をワンステップで取り出すことができ、かつ、取り出す際に基材シート21の嵩が増加されてそれを構成する各シートが微塵を絡め取ることができる態様となるので、清掃用具の取り出しから使用までの作業を速やかに行うことができる。
図10を参照すると、包装容器10は、1枚の可撓性を有するプラスチックシートからなるベースシート50を筒状に組み立てて形成することができる。かかるベースシート50としては、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等のプラスチックシートを用いることができる。組立前のベースシート50は、互いに直交する第1方向P及び第2方向Qと、内面68及びその反対側に位置する外面69とを有し、第2方向Qにおいて離間して第1方向Pに延びる第1及び第2側縁51,52と、第1方向Pにおいて離間する第1及び第2端部53,54とを有する。また、ベースシート50は、第1側縁51側に位置し、第1方向Pに延びる第1折曲線55と、第1折曲線55と第2側縁52との間に位置して第1方向Pへ延びる第2折曲線56とを有し、第1側縁51と第1折曲線55との間に位置する第1区域57と、第1及び第2折曲線55,56の間に位置する第2区域58と、第2折曲線56と第2側縁52との間に位置する第3区域59とに区分される。
収容部31の前面は第2区域58によって形成され、後面は第1区域57によって形成される。第3区域59は収容部31を筒状に形成する際の糊代部となる。第1区域57の第1端部53側には支持部34が位置し、第2区域58の第1端部53側にはヒンジ部位61となる第1折曲部を介して蓋32が位置しており、蓋32の第1方向P外方には、第2折曲部(折曲部62)を介して差込み部32a,32bが位置する。支持部34は、収容部31の取出し開口から第1方向P(縦方向Y)の外側に延出する部分である。第1区域57の第2端部54側には底部33が位置し、第2区域58の第2端部54側には底フラップ36が位置する。底部33の第1方向Pの外方には、底部33を閉じた状態において、折曲部66を介して折り曲げられ、収容部31の内面に当接する差込み部33aが位置する。底フラップ36は、底面開口を閉じた状態において、収容部31の内部からの押圧によって底部33が開くのを防止するための底止めであり、折曲部66に沿って形成されたスリット66aに挿入される中央突片36aと、中央突片36aの両側に位置し、底部33を収容部31の外側から支持する一対の支持突片36bとを有する。
ベースシート50は、以下の手順によって組み立てられる。まず、第1区域57と第2区域58の内面68が対向するように、ベースシート50を第1折曲線55に沿って折り曲げる。第2区域58に積層された第1区域57の外面69側に、第2折曲線56に沿って第3区域59を折り曲げ、接合部70を介して第1区域57の外面に接合する。その後、蓋32と底部33とによって収容部31の取出し開口と底面開口とを閉じる。ベースシート50を組み立てた状態において、第1及び第2方向P,Qのそれぞれは、包装容器10の縦方向Y及び横方向Xのそれぞれに一致する。かかる包装容器10において、清掃用具12は、底面開口側から収容され、取出し開口を蓋32で閉じた状態において、柄24を第1挿通部71に挿通した後、第2挿通部79に挿通させ、収容部31にヘッド部25が収容された後に底面開口を底部33によって閉じる。
清掃用具12を包装容器10から取り出した後において、包装容器10は切断ライン67によって縦方向Yに分離することにより、収容部31の蓋32側の一部、蓋32及び支持部34を収容部31から分離させることができる(図5参照)。分離させた後の包装容器10は、切断ライン67を収容口とする、使用後の清掃用具12を収容するための容器として用いることができる。
なお、各フラップ75a,76a,76bの形状は本実施形態のものに限られず、例えば、その周縁部分が波型や幅狭の櫛型の形状等、包装容器10から清掃用具12を取出す際に、凸状及び/又は凹状をなすフラップの周縁部分が基材シート21接触することによって繊維束28aが起毛可能な形状であればよい。また、第1及び第2部分75,76において、フラップの数は1以上であればよく、例えば、第1及び第2部分75,76が3つ以上のフラップを有する構成であってもよい。また、本実施形態において支持部34はリボン状の外形輪郭をなしているが、外形輪郭の形状はこれに限られず、例えば、星状や花状等、上述した本発明の効果を奏し、かつ意匠性のある形状とすることができる。なお、包装容器10は切断ライン67を有しない構成であってもよい。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
縦方向及び横方向を有し、基材シートと、柄と前記基材シートに挿入される挿入部とを有するハンドル部材とを含む清掃用具の包装容器において、前記包装容器は、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容部と、前記収容部の開口を開閉可能な蓋と、前記収容部の周面から前記縦方向の外側へ延出する支持部とを有し、前記蓋は前記柄が挿通可能な第1挿通部を有し、前記支持部は前記柄が挿通可能な第2挿通部を有し、前記第2挿通部の前記横方向の寸法は、前記基材シートの前記横方向の寸法よりも小さい。
上記段落0038に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の態様を含むことができる。
(1)前記第1挿通部の前記横方向の寸法は前記挿入部の前記横方向の寸法よりも小さく、前記第2挿通部の前記横方向の寸法は前記挿入部の前記横方向の寸法よりも大きい。
(2)前記支持部は、前記収容部から連続して延び、前記横方向の中央部において前記縦方向の外側へ凸となるフラップ部を有する第1部分と、前記第1部分よりも前記縦方向の外側に位置する第2部分とを有し、前記第2挿通部は、前記フラップ部の外形に沿って前記横方向へ延びる前記第1部分と前記第2部分との分離部位から形成される。
(3)前記基材シートは、前記挿入部が挿入される被挿入部と、繊維束を有する刷毛部とを有し、前記収容部に収容された状態において前記繊維束は所定の方向へ配向されており、前記第2挿通部を通過するときに、前記刷毛部が前記フラップ部の外周縁又は前記第2部分に当接して、前記繊維束のうちの少なくとも一部の配向がランダムになる。
(4)前記蓋は、前記収容部と第1折曲部を介して連結されており、外端縁と、前記第1挿通部から前記外端縁へ延びるミシン目によって互いに離間可能な第1側方部分及び第2側方部分とを有する。
(5)前記蓋は、前記外端縁側において前記ミシン目を横断して延びる第2折曲部と、前記第2折曲部から延出する一対の差込み部を有する。
(6)前記基材シートは、前記収容部から取り出されるときに、前記刷毛部が前記蓋の前記差込み部に当接して、前記繊維束のうちの少なくとも一部の配向がランダムになる。
(7)前記包装容器は、筒状であって、可撓性を有するプラスチックシートから形成される。
(8)前記第1挿通部は、前記柄の断面形状に沿う形状を有する。
(9)前記支持部は、意匠性を有する形態をなす。
(10)前記収容部は、前記蓋及び前記支持部を分離可能な切断ラインを有する。
(11)前記第2挿通部よりも前記収容部側には、フック孔が位置する。
(12)前記開口と前記縦方向において対向する底面開口を開閉可能な底部をさらに有する。
10 包装容器
11 清掃用具包装体
12 清掃用具
21 基材シート
22 ハンドル部材
23 挿入部
24 柄
31 収容部
32 蓋
33 底部
34 支持部
71 第1挿通部
75a 第1フラップ
76a,76b 第2フラップ
79 第2挿通部

Claims (13)

  1. 縦方向及び横方向を有し、基材シートと、柄と前記基材シートに挿入される挿入部とを有するハンドル部材とを含む清掃用具の包装容器において、
    前記包装容器は、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容部と、前記収容部の開口を開閉可能な蓋と、前記収容部の周面から前記縦方向の外側へ延出する支持部とを有し、
    前記蓋は前記柄が挿通可能な第1挿通部と、外端縁と、前記第1挿通部から前記外端縁へ延びるミシン目によって互いに離間可能な第1側方部分及び第2側方部分とを有し、
    前記支持部は前記柄が挿通可能な第2挿通部を有し、前記第2挿通部の前記横方向の寸法は、前記挿入部の前記横方向の寸法よりも大きく、前記基材シートの前記横方向の寸法よりも小さいことを特徴とする前記包装容器。
  2. 前記第1挿通部の前記横方向の寸法は前記挿入部の前記横方向の寸法よりも小さ請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記支持部は、前記収容部から連続して延び、前記横方向の中央部において前記縦方向の外側へ凸となるフラップ部を有する第1部分と、前記第1部分よりも前記縦方向の外側に位置する第2部分とを有し、前記第2挿通部は、前記フラップ部の外形に沿って前記横方向へ延びる前記第1部分と前記第2部分との分離部位から形成される請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記基材シートは、前記挿入部が挿入される被挿入部と、繊維束を有する刷毛部とを有し、前記収容部に収容された状態において前記繊維束は所定の方向へ配向されており、前記第2挿通部を通過するときに、前記刷毛部が前記フラップ部の外周縁又は前記第2部分に当接して、前記繊維束のうちの少なくとも一部の配向がランダムになる請求項3に記載の包装容器。
  5. 前記蓋は、前記収容部と第1折曲部を介して連結されている請求項4に記載の包装容器。
  6. 前記蓋は、前記外端縁側において前記ミシン目を横断して延びる第2折曲部と、前記第2折曲部から延出する一対の差込み部を有する請求項5に記載の包装容器。
  7. 前記基材シートは、前記収容部から取り出されるときに、前記刷毛部が前記蓋の前記差込み部に当接して、前記繊維束のうちの少なくとも一部の配向がランダムになる請求項6に記載の包装容器。
  8. 前記包装容器は、筒状であって、可撓性を有するプラスチックシートから形成される請求項1〜7のいずれかに記載の包装容器。
  9. 前記第1挿通部は、前記柄の断面形状に沿う形状を有する請求項1〜8のいずれかに記載の包装容器。
  10. 前記支持部は、意匠性を有する形態をなす請求項1〜9のいずれかに記載の包装容器。
  11. 前記収容部は、前記蓋及び前記支持部を分離可能な切断ラインを有する請求項1〜10のいずれかに記載の包装容器。
  12. 前記第2挿通部よりも前記収容部側には、フック孔が位置する請求項1〜11のいずれかに記載の包装容器。
  13. 前記開口と前記縦方向において対向する底面開口を開閉可能な底部をさらに有する請求項1〜12のいずれかに記載の包装容器。
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