JP6787699B2 - 清掃用具の収容容器 - Google Patents

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Description

本発明は、清掃用具の収容容器に関する。
従来、清掃用具と、それを収容するための収容容器は公知である。例えば、特許文献1には、基材シートと、ハンドル部材とを有する清掃用具が開示されている。また、特許文献2には、清掃用具の基材シートを収容するための収容容器が開示されている。
特開2006−141483号公報 特開2014−233414号公報
特許文献1に開示の清掃用具によれば、基材シートの刷毛部がトウ繊維の繊維束を積層してなる繊維集合層を含むことから、使用者が使用前に直接基材シートに触れて揉み解すことによって、繊維束がバラけて繊維集合層が立体形状をなし、塵芥の捕集力を向上させることができる。特許文献2に開示の収容容器によれば、容器本体が括れ部を有し、収容した清掃用具を取り出すときに、収容容器内の毛羽や粉塵が外部に飛散するのを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に開示の清掃用具を使用するときに、繊維束を揉み解すことは手間であり、使用者が無意識又は意識的にかかる手間を省いた場合には、繊維束が平面的形状となって、塵芥を十分に捕捉することができない。また、使用後においても、使用によって立体形状が崩れた繊維集合層に直接触れて揉み解して再び嵩高な立体形状とする行為は、菌やカビが付着した繊維に触れることになるので、不衛生であるといえる。
特許文献2の収容容器では、取り出し口として開口が位置しているのみであるから、特許文献1に開示の清掃用具のようなトウ繊維の繊維束を有する基材シートを収容して取り出すときに繊維束が解されることはなく、使用前又は使用後に直接触れて揉み解す必要がある。また、基材シートを取り出すときに、開口から収容容器内の粉塵が飛び出てしまうおそれがある。
本発明は、収容、取り出しする際に、基材シートをほぐして立体的にすることのできる清掃用具の収容容器の提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、上下方向を有し、基材シートと、柄と、前記基材シートに挿入される挿入部とを有するハンドル部材とを含む清掃用具の収容容器に関する。
本発明に係る前記収容容器は、上面と、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容本体と、前記上面に位置する挿通孔を有し、前記挿通孔は、前記柄が挿通される中央孔と、前記中央孔から放射状に延びる複数のスリットとを有し、前記スリット間には弾性片が位置しており、前記挿通孔の面積は、前記基材シートの見掛け上の断面面積よりも小さく、前記挿通孔は、前記上面に位置する第1挿通孔と、前記第1挿通孔の下方に位置する第2挿通孔とを有することを特徴とする。
前記挿通孔は、前記上面に位置する第1挿通孔と、前記第1挿通孔の下方に位置する第2挿通孔とを有することから、清掃用具を収容容器に収容又は取り出すときに、基材シートの見掛け上の断面面積よりも小さい上下2つの第1及び第2挿通孔を通過することになるので、繊維束を確実に解して基材シート全体を立体的にすることができる。
前記スリットと前記弾性片とは、鋸歯状であるから、基材シートがスリットを通過するときに、弾性片の歯が繊維束に入り込んで確実にトウ繊維をほぐすことができる。
前記上面を有する上蓋体と、下蓋体とをさらに有し、前記上蓋体と前記下蓋体とは、前記収容本体に着脱可能に取り付けられることから、収容容器が3つのパーツから形成される。したがって、構成部材の交換が可能であって、特に、柔軟プラスチック材料から形成された収容本体を畳んでコンパクトに廃棄できる。
前記上蓋体は、前記上面を形成する蓋部と、前記蓋部から下方へ延出する外周壁部と、前記外周壁部内に位置する内周壁部とを有し、前記内周壁部に囲まれた底面には前記第2挿通孔が位置し、前記第1挿通孔と前記第2挿通孔とが前記上下方向において連通することから、上蓋体内に第1及び第2挿通孔が位置し、弾性片の弾性が劣化したときに交換が容易であって、かつ、第2挿通孔が位置する面が収容本体内に位置していないことから、廃棄時に収容本体の折り畳みが容易になる。
前記下蓋体は、前記収容本体内の粉塵を収容するための収容部を有するので、集塵した塵芥を速やかに外部に廃棄できる。
前記上蓋体は、前記上面からさらに上方へ延び、すり鉢状の空間を形成する上方周壁部をさらに有し、前記上方周壁部は前記収容本体の上端に係止される係止部を有することから、上蓋部の蓋部(上面)がすり鉢状の上方周壁部に囲まれるので、基材シートの毛羽や粉塵が外部に飛散するのを防止することができるとともに、上方周壁部に付着した毛羽等を第1挿通孔から収容本体内へ移動させることができる。
本発明に係る清掃用具の収容容器によれば、容器本体から基材シートを取り出すときや基材シートを収容するときに、基材シートの見掛け上の断面面積よりも小さく、かつ、柄が挿通される中央孔と、中央孔から放射状に延びる複数のスリットとを有する挿通孔を通過することから、繊維束からなる基材シートに櫛をかけるように解すことができ、かつ、通常時には挿通孔が閉口されていることから、収容本体内の毛羽や粉塵が外部に飛び出すのを抑制することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の第1実施形態に係る清掃用具の収容容器の斜視図。 図1のII−II線に沿う断面図。 (a)上蓋体を上方から視た平面図。(b)上蓋体を下方から視た平面図。 清掃用具の分解斜視図。 図4に示すV−V線に沿う断面図。 (a)清掃用具を収容した収容容器の斜視図。(b)収容容器から清掃用具を取り出す様子を示す斜視図。(c)収容容器から取り出された清掃用具の平面図。 (a)使用後の清掃用具を収容した収容容器の斜視図。(b)収容容器から清掃用具を取り出すときの様子を示す図。 (a)収容容器の変形例の一例における上蓋体の一部破断斜視図。(b)上蓋体を収容容器に取り付けた状態における断面図。 (a)収容容器の変形例の他の一例における上蓋体を上方から視た平面図。(b)収容容器の変形例のさらに他の一例における上蓋体を上方から視た平面図。(c)収容容器の変形例のさらに他の一例における上蓋体を上方から視た平面図。
下記の実施の形態は、図1〜図9に示す清掃用具の収容容器に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。なお、図3においては、説明の便宜上、第1及び第2挿通孔11,12には、ドットを付している。
<収容容器>
図1〜図4を参照すると、本発明に係る清掃用具20の収容容器10は、上下方向Yと周方向Rとを有する中空円筒状であって、収容した清掃用具20を取り出すための取り出し口(第1挿通孔11)の位置する上面10aと、下面10bと、外周面10cとを有する。清掃用具20は、基材シート60と、柄71と基材シート60に挿入される挿入部72とを有するハンドル部材70とを含む。なお、図示していないが、収容容器10は、それら全体を覆う、半透明の合成樹脂製の包装シートによって包装されていることが好ましい。かかる場合には、搬送、保管状態において取り出し口から収容本体40の内部に塵芥が入り込むのを防止することができる。
収容容器10は、上面を形成する上蓋体30と、上下開口と清掃用具20の基材シート60を収容可能な収容空間S1を有する円筒状の収容本体40と、下面10bを形成する下蓋体50とを含む。本実施形態において、収容容器10は、これらの3つの構成部材から構成されているが、全体として一体に成形されて単一の部材から構成されていてもよいし、2つの構成部材、例えば、上蓋体30と収容本体40とが一体であって下蓋体50のみが別体に形成されていてもよいし、収容本体40と下蓋体50とが一体であって上蓋体30のみが別体に形成されていてもよい。また、収容容器10は、円筒状ではなく、円柱状、角柱状等の各種公知の立体形状であってよいし、上蓋体30と下蓋体50との断面形状や大きさが互いに異なるものであってよい。さらに、収容容器10の外周面10cが、使用者が握持しやすいように窪みを有する凹凸状であってもよい。
収容本体40は、透明又は半透明の厚さが1.0〜0.8mmの可撓性を有する合成樹脂製であって、好ましくは油剤に対する耐性や所要の強度を有するシートから形成されている。収容本体40は、包装又は保管状態において、上下方向Yへ延びる一対の折曲ラインが形成されるように、2つ折りにした状態とすることによって、よりコンパクトにすることもできる。収容本体40は、中空円筒状に成形されたシートによって形成されていてもよいし、1枚の包装シートの両端部を互いに重ねて接着又は溶着によって接合することによって筒状に形成することもできる。
図3(a),(b)を参照すると、上蓋体30は、上面10aを形成する蓋部31と、蓋部31から下方へ延出する外周壁部32と、外周壁部32内に位置する内周壁部34とを有する。蓋部31は円形平板状であって、外周壁部32は蓋部31の下面であってその外周縁の内側から起立する円筒状であって、蓋部31には、その外周縁部によるフランジ31aが形成されている。また、内周壁部34は、円筒状の外周壁部32内に位置する矩形ボックス状であって、蓋部31の下面から起立する4つの側壁部分34aと、各側壁部分34aの下端をつなぐ底面34bとを有する。内周壁部34の内部には、側壁部分34aと底面34bとによって内部空間S2が画成される。
上蓋体30は、蓋部31に位置する第1挿通孔11と、内周壁部34の底面34bに位置する第2挿通孔12とをさらに有する。第1挿通孔11と第2挿通孔12とが上下方向Yへ連通することによって、収容本体40の収容空間S1内に収容された基材シート60を取り出すための取り出し口が形成されている。図3(a)を参照すると、蓋部31に位置する第1挿通孔11は、清掃用具の柄が挿通可能な中央孔11aと、中央孔11aから放射線状(菊割れ状)に延びる複数のスリット11bとを有し、各スリット11b間には弾性片35が位置している。スリット11bと弾性片35とは鋸歯状であって、弾性片35は、軟質合成樹脂製であって可撓性を有する。
図3(b)を参照すると、内周壁部34の底面34bに位置する第2挿通孔12は、第1挿通孔11とほぼ同形同大であって、柄71が挿通可能な中央孔12aと、中央孔12aから放射線状に延びる複数のスリット12bとを有し、各スリット12b間には、弾性片36が位置している。スリット12bと弾性片36とは鋸歯状であって、弾性片36は、軟質合成樹脂製であって可撓性を有する。このように、第1挿通孔11と第2挿通孔12は同形同大であって上下方向Yにおいて互いに離間し、かつ、互いに重なり合うように位置しており、中央孔11a,12aと各スリット11b,12bとが上下方向へ連通して、清掃用具20の基材シート60が通過可能な取り出し口が形成されている。
第1挿通孔11と第2挿通孔12とは、通過する基材シート60の繊維束がほぐされる限りにおいて、同形同大ではなく、互いに異なる形状や大きさであってもよいし、第1挿通孔11及び第2挿通孔12のうちの一方のみが図示した態様を有し、他方は、基材シート60の断面面積よりも開口面積が小さな単なる開口であってもよい。また、本実施形態において、スリット11b,12bは、所定幅を有する開孔であるが、単なる切れ目であってよく、かかる場合には、基材シート60を第1及び第2挿通孔11,12に通過させるときに弾性片35,36が弾性変形させられることによって、基材シート60が通過しうるような隙間が形成される。弾性片35,36は、可撓性を有する限りにおいて、エラストマー、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂等の互いに異なる材質から形成されていてもよい。
本実施形態においては、第1挿通孔11と第2挿通孔12とは、上蓋体30内に配置されているが、第2挿通孔12は収容本体40内に位置していてもよい。かかる場合には、第1挿通孔11と第2挿通孔12とが異なる部材に配置されることになる。
下蓋体50は、円形平板状の蓋部51(下面10b)と、蓋部51の外周縁部の内側から起立する周壁部52と、蓋部51の外周縁部から形成されたフランジ部51aとを有する。下蓋体50は、収容本体40の下開口に周壁部52を嵌挿し、フランジ部51aが下開口の開口縁部に当接するまで押し込むことによって、収容本体40に着脱可能に取り付けられる。図2を参照すると、下蓋体50を収容本体40に取り付けた状態において、下蓋体50内には基材シート60に捕捉されて収容本体40内に集塵された塵芥を収容するための収容部(収容空間)S3が形成される。なお、図示していないが、下蓋体50の蓋部51の内面に粘着剤を塗布することによって、収容部S3に収容した塵芥を捕集してもよい。
<清掃用具>
図4を参照すると、清掃用具20は、塵や埃を捕集するための基材シート(清掃用シート)60と、基材シート60を保持するためのハンドル部材70とを含む。ハンドル部材70は、柄71と、柄71の一方端に取り付けられ連結された、基材シート60に挿入された挿入部72とを含む。基材シート60と挿入部72とは、清掃用具20のヘッド部21を構成する。ハンドル部材70の柄71と挿入部72とは、分離可能又は分離不能に連結された別体から構成されていてよいし、一体に成形されていてもよい。
ハンドル部材70の柄71は、断面U字形の湾曲した細長棒状であって、挿入部72に連結された基端部と、保管時に壁面のフックに係止可能なフック孔を有する先端部とを有する。挿入部72は、柄に連結された基端から二股状に延びる第1挿入部72aと第2挿入部72bとを有する。
図4及び図5を参照すると、基材シート60は、略長方形状であって、刷毛部61と、ハンドル部材70の挿入部72が挿抜可能に挿入される被挿入部62とを有する。また、基材シート60は、取付面(上面)から拭取り面(下面)側へ厚さ方向Zに積層された、繊維不織布製の上面シート63、トウ繊維からなる複数の繊維束65aを積層した繊維集合層65と、繊維不織布製の下面シート64を有する。上下面シート63,64は、幅方向へ延びる鋸歯状の複数の短冊69を有する。繊維集合層65を形成する複数の繊維束65aは、ウエーブ状に屈曲するように同じ方向へクリンプされている。これらの積層されたシート63−65は、基材シート60の幅方向の中央において長さ方向へ延びる、公知の溶着手段からなる中央接合ライン66を介して互いに接合されている。
上下面シート63,64は、疎水性又は親水性の繊維不織布又は合成樹脂製のシート、好ましくは親水性の繊維シートであって、例えば、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(以下SMSとする)繊維不織布、スパンレース繊維不織布等の各種公知の繊維不織布から形成されている。親水性のシートとしては、親水化処理された合成繊維のほかに、コットンやパルプの天然繊維やレーヨン等のセルロース系繊維を用いることができる。上下面シート63,64が親水性不織布から形成されている場合には、洗浄剤等の液体を含浸させることができる。親水性繊維不織布に含浸する液体は、主として水で構成された水溶性洗浄剤であって、ほかに、界面活性剤、溶剤、防腐剤、消臭剤、香料を単独又は複数組み合わせて使用することもできる。また、製造工程において事前に液体を含浸させない場合であっても、使用前に、使用者が自ら親水性不織布に水や薬剤を含浸させて使用することもできる。また、上下面シート63,64は、複数の開孔を有する有孔シートであってもよい。かかる場合には、上下面シート63,64が断面凹凸状の形状となり、ダストや塵芥の捕集力が向上する。
上面シート63は、積層された第1シートと第2シートとから構成されている。第1及び第2シートは、中央接合ライン66の両側において断続的又は連続的に延びるサイド接合ライン67によって接合され、中央接合ライン66とサイド接合ライン67との間には、2条の挿入空間68a,68bが形成される。2条の挿入空間68a,68bにハンドル部材70の二股状の第1及び第2挿入部72a,72bをそれぞれ挿入することによって、基材シート60をハンドル部材70に着脱可能に取り付けられる。第1及び第2挿入部72a,72bは、挿入空間68a,68bの抜け止め防止のための複数の突起を有する。ハンドル部材70は、図示した態様のほかに、挿入部72が基材シート60を立体的に変形させるためのバネ部を有するものであってもよい。
基材シート60は、製造後又は使用前の状態において、上下面シート63,64の短冊69が互いにつながった状態であって、繊維集合層65を形成する繊維束65aにおいては、中央接合ライン66から幅方向へ配向された状態となっている。したがって、基材シート60は、全体的に肉薄かつ平面的であって、そのまま使用しても床等の微塵を絡めることができない。そのため、使用者は、使用する前に、自らの手で上下面シート63,64及び繊維集合層65を揉み解して、短冊69をバラバラにするとともに、複数の繊維束65aのクリンプが互いにずれた状態としてトウ繊維をランダムに配向させ、基材シート60を平面的形状からふわふわとした立体的形状(嵩高状)へ変化させる必要がある。使用前におけるかかる操作は、手間であって、また、数回使用した後に、基材シート60全体が使用によってヘタって、使用後にさらに揉みほぐしをするときには、基材シート60に付着した粉塵やカビ、菌等に直接手を触れることになるので、不衛生である。
図6(a)〜(c)を参照すると、清掃用具20を使用するときには、使用者がハンドル部材70の柄71を把持して引き上げて、収容本体40から基材シート60を引っ張り出せばよい。このとき、引き上げられた基材シート60は、第1及び第2挿通孔11,12からなる取り出し口を通過する。ここで、第1及び第2挿通孔11,12のうちの少なくとも一方の面積(開口面積)が、基材シート60の見掛け上の断面面積よりも小さくなっている。第1及び第2挿通孔11,12の面積とは、複数のスリット11b,12bと中央孔11a,12aとの総面積を意味する。このように、第1挿通孔11の総面積及び/又は第2挿通孔12の総面積が基材シート60の見掛け上の断面積よりも小さいことから、かかる取り出し操作において、ヘッド部21を形成する基材シート60が、上下方向Yにおいて並ぶ第1挿通孔11と第2挿通孔12とから形成された取り出し口を通過することによって、平面的な形状から立体的な(嵩高)な形状へと変化させることができる。
具体的には、収容空間S1内に配置された基材シート60が引き上げられると、まず、基材シート60が第2挿通孔12のスリット12bを通過する。このとき、弾性片36が櫛のように短冊69とトウ繊維とに接触して短冊69をバラけさせるとともに、繊維束65aのクリンプが厚さ方向Zにおいて互い違いになるようにずれてトウ繊維がほぐされる。さらに、内周壁部34内の内部空間S2を通過して、第1挿通孔11のスリット11b間を通過するときに、再び弾性片35が櫛のように短冊69をバラけさせるとともに、トウ繊維をほぐすことによって、トウ繊維は、その配向がランダムになる。また、短冊69が鋸歯状を有することによって、第1及び第2挿通孔11,12を通過するときに、短冊69とトウ繊維とが絡まって起毛し、ボリューム感のある嵩高な状態とすることができ、粉塵や塵芥の捕集力を向上させることができる。このように、基材シート60を立体的な形状とすることができる限りにおいて、取り出し口は、第1及び第2挿通孔11,12のうちの一方のみから形成されていてもよい。かかる場合には、取り出し口を形成する1つの挿通孔は、中央孔とスリットとを有し、その開口面積が基材シートの見掛け上の断面積よりも小さくなっており、基材シート60が該挿通孔を通過することによって、繊維束65aがほぐされて立体的な形状とすることができる。
本実施形態のように、取出し口が第1及び第2挿通孔11,12から形成される場合には、基材シート60を取り出すときに複数連続して櫛掛けされることによって、基材シート60を確実に嵩高かつふわふわとした立体形状とすることができる。また、第1及び第2挿通孔11,12は、その総面積が基材シート60の見掛け上の断面積よりも小さい限りにおいて、それらの一方が単なる円形の開口であってもよいが、中央孔11a,12aから放射状に延びる複数のスリット11b,12bを有することによって、スリット11b,12b間に位置する弾性片35,36が櫛のような役割を果たすので、トウ繊維を確実にほぐすことができる。また、第1及び第2挿通孔11,12が可撓性を有する弾性片35,36から形成されていることによって、弾性片35,36にトウ繊維が引っ掛かって基材シート60が通過し難いときには、弾性片35,36を手で押し曲げることによって、それらの開口面積を拡げて、容易に通過させることもできる。
第1及び第2挿通孔11,12のスリット11b,12bと弾性片35,36とが鋸歯状であるので、トウ繊維が幅狭のスリット11b,12bを通過するときに可撓性を有する弾性片によって抑えられながらほぐされるとともに、歯の部分が繊維束に食い込んで絡み合った繊維をより確実にほぐすことができる。
また、本実施形態においては、収容容器10が、収容本体40と、それとは別体の上下蓋体30,50とから構成されていることから、軟質プラスチック製の収容本体を折り畳んで包装袋に包装することができるとともに、よりコンパクトに持ち運ぶことができる。
さらに、第1挿通孔11と第2挿通孔12とは、上蓋体30内に位置することから、弾性片35,36又はその歯が使用劣化した場合には、上蓋体30のみを交換すればよいので、交換作業の手間及び部品コストを抑えることができる。また、収容本体40に第2挿通孔12が配置されていないことによって、収容本体40を折り畳んでコンパクトにすることができる。また、収容本体40から下蓋体50を取り外すことによって、収容部S3に集積された塵芥を速やかに廃棄することができる。
図7を参照すると、使用後においても、収容本体40に基材シート60を収容することができる。かかる収容状態においては、基材シート60は嵩高な立体形状を有しており、再び使用するときには、柄71を引き上げて基材シート60が第1及び第2挿通孔11,12を通過するので、弾性片35,36によってほぐされる。このとき、基材シート60によって捕捉されて収容部S3に収容された塵芥90が、基材シート60を引き上げたときの空気の流れ(矢印K)によって舞い上げられて外部に放出され、アレルギーやハウスダストの原因となって健康被害を生じるおそれがあるが、第1及び第2挿通孔11,12が上下方向Yを貫通する開口ではなく、上面10a全体が開放された状態にないので、弾性片35,36によって閉蓋された態様を有することから、塵芥90が外部に放出されにくい。
また、使用後の基材シート60が第1及び第2挿通孔11,12を通過するときには、弾性片35,36によって基材シート60がほぐされることによってそれに付着した塵芥90が掻き落とされて、基材シート60とともに外部に放出されるのを抑制することができる。さらに、取り出すときに、基材シート60に付着した塵芥90が第2挿通孔12の弾性片36によって掻き落とされなかったとしても、第1挿通孔11の弾性片35によって掻き落とされて内部空間S2に滞留するので、外部への放出をより確実に抑制することができる。このように、取り出すときに、収容された塵芥90を確実に掻き落とすために、第1挿通孔11の面積が第2挿通孔12の面積よりも小さくてもよいし、それとは逆に、第2挿通孔12の面積が第1挿通孔11の面積よりも小さくてもよい。
なお、本実施形態においては、基材シート60が第1及び第2挿通孔11,12からなる取り出し口を通過せずに、製造時の平面的な形状のまま収容本体40に収容された状態で包装、保管されているが、取り出し口を通過させて、収容本体40内に収容してもよい。すなわち、小売店等において販売される状態や家庭や店舗で保管された状態において、基材シート60が平面的な形状であってもよいし、予めふわふわとした立体的な形状とされていてもよい。
また、基材シート60が平面的な状態で販売、保管されていたときには、清掃用具20のヘッド部21の先端を第1挿通孔11から内部に挿し入れることよって、基材シート60が第1挿通孔11、次に第2挿通孔12を通過し、平面的な形状からふわふわとした立体形状に変化した状態で収容空間S1に収容される。収容容器10から取り出して使用するときには、再び、第1及び第2挿通孔11,12を通過することになるので、使用する前により確実に基材シート60をふわふわとした立体形状に変化させることができる。このように、収容容器10の取り出し口が基材シート60をほぐす機能を有することによって、使用によって基材シート60がへたってしまっても、収容容器10に収容、取り出しする度に、基材シート60をほぐして何度もふわふわとした嵩高な状態とすることができる。
<変形例>
図8(a)は、清掃用具20の収容容器10の変形例の一例における、上蓋体30の一部破断斜視図、図8(b)は、収容本体40に取り付けた状態における上蓋体30の断面図である。本変形例においては、第1実施形態の基本的態様と同様であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。
図8(a),(b)を参照すると、本変形例においては、収容容器10の上蓋体30は、第1挿通孔11が位置する上面10aからさらに上方へ延び、すり鉢状の空間を形成する上方周壁部80を有する。上方周壁部80は、収容本体40の上端(開口端)に形成される係止部81を有している。上蓋体30が、上面10aからさらに上方へ延びるすり鉢状の上方周壁部80を有することによって、第1挿通孔11を通過するときに、基材シート60から飛散した毛羽や粉塵が外部に飛び出るのを抑制するとともに、飛散して上方周壁部80に付着した毛羽や粉塵がずり下がるようにして第1挿通孔11へ向かって移動し、収容本体40内へ入り込ませることができる。
図9(a)〜(c)は、それぞれ清掃用具20の収容容器10の他の変形例の一例における、上蓋体30を上方から視た平面図である。本変形例に係る収容容器10の基本的構造は本実施形態と同様であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。また、以下の変形例においては、第2挿通孔12は、第1挿通孔11と同形であってよいし、異なる形状であってもよい。
図9(a)を参照すると、本変形例では、第1挿通孔11は、上面10aに位置するクロス状の切れ目であって、中心に位置する中央孔11aと中央孔11aから放射状に延びる直状の複数のスリット11bとを有する。図9(b)を参照すると、本変形例では、第1挿通孔11は、中心に位置する中央孔11aと、中央孔11aから放射状に延びるジグザグ状の複数のスリット11bとを有する。図9(c)を参照すると、本変形例では、第1挿通孔11は、中央孔11aと中央孔11aから放射状に延びる直状であって、その長さが大小異なる複数のスリット11bとを有する。図9(a)〜(c)に図示した態様であっても、各スリット11b間に位置する弾性片35を弾性変形させて隙間を形成することによって中央孔11aに柄71を挿通させることができるとともに、基材シート60を通過させることができる。また、第1挿通孔11全体が単なる切れ目であることによって、保管状態において蓋部31が完全に閉口しており、外部から塵芥が入り込むのを防止することができる。
本発明に係る清掃用具を構成する部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書において使用されている「第1」、「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
10 収容容器
11 第1挿通孔
11a 中央孔
11b スリット
12 第2挿通孔
12a 中央孔
12b スリット
20 清掃用具
30 上蓋体
31 蓋部
32 外周壁部
34 内周壁部
34b 底面
35 弾性片
36 弾性片
40 収容本体
50 下蓋体
60 基材シート
70 ハンドル部材
71 柄
72 挿入部
80 上方周壁部
81 係止部
S3 収容部
Y 上下方向

Claims (6)

  1. 上下方向を有し、基材シートと、柄と、前記基材シートに挿入される挿入部とを有するハンドル部材とを含む清掃用具の収容容器において、
    前記収容容器は、上面と、前記基材シートとともに前記挿入部が収容される収容本体と、前記上面に位置する挿通孔を有し、
    前記挿通孔は、前記柄が挿通される中央孔と、前記中央孔から放射状に延びる複数のスリットとを有し、前記スリット間には弾性片が位置しており、
    前記挿通孔の面積は、前記基材シートの見掛け上の断面面積よりも小さく、
    前記挿通孔は、前記上面に位置する第1挿通孔と、前記第1挿通孔の下方に位置する第2挿通孔とを有することを特徴とする前記収容容器。
  2. 前記スリットと前記弾性片とは、鋸歯状である請求項1に記載の収容容器。
  3. 前記上面を有する上蓋体と、下蓋体とをさらに有し、前記上蓋体と前記下蓋体とは、前記収容本体に着脱可能に取り付けられる請求項に記載の収容容器。
  4. 前記上蓋体は、前記上面を形成する蓋部と、前記蓋部から下方へ延出する外周壁部と、前記外周壁部内に位置する内周壁部とを有し、前記内周壁部に囲まれた底面には前記第2挿通孔が位置し、前記第1挿通孔と前記第2挿通孔とが前記上下方向において連通する請求項に記載の収容容器。
  5. 前記下蓋体は、前記収容本体内の粉塵を収容するための収容部を有する請求項3又は4に記載の収容容器。
  6. 前記上蓋体は、前記上面からさらに上方へ延び、すり鉢状の空間を形成する上方周壁部をさらに有し、前記上方周壁部は前記収容本体の上端に係止される係止部を有する請求項3〜5のいずれかに記載の収容容器。
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