JP2016032526A - ブラシケース - Google Patents

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省吾 山本
智也 山本
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Abstract

【課題】トイレ掃除などに使用された掃除用ブラシを収受しても、設置された室内を快適に保持することのできるブラシケースが望まれている。【解決手段】ブラシケース1は、上面開口5を有する有底箱状の本体容器2と、本体容器2の上面開口5を覆蓋する平板部13を有する蓋体3と、を備えて成るケースである。そして、蓋体3の平板部13に、掃除用ブラシ30の少なくともブラシ毛植設部4を収受する上面開口16を有する有底筒状の受け皿部15が垂設され、蓋体3の平板部13に、通気穴17が上下貫通して形成され、本体容器2内に、消臭剤Gまたは芳香剤が収容されている。また、本体容器2内の底板部7に、本体容器2の上面開口5を覆蓋する際に蓋体3の受け皿部15を案内する筒状のガイド筒部8が立設され、このガイド筒部8と本体容器2の側板部6との間の空間が、消臭剤Gまたは芳香剤を収容する収容室11となっている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えばトイレ室などで使用される掃除用ブラシを収容するブラシケースに関するものである。
従来、この種のブラシケースとしては、下記する特許文献1に記載されたものが知られている。この文献1記載のブラシケースは、開口部を有する有底箱状の本体容器と、この本体容器の開口部を覆蓋する蓋体と、この蓋体に設けられていて掃除用ブラシを収受するための受け皿部と、から構成されている。
このブラシケースによれば、トイレ掃除後の掃除用ブラシのブラシ毛植毛部が受け皿部に収容された後に、蓋体が操作されて、本体容器の開口部が覆蓋されるようになっている。
特開2000−271041号公報
ところで、トイレ掃除などに使用された掃除用ブラシは洗われたとしても臭気発生物が残存している場合が多々ある。このように臭気発生物が残存していると、上記した文献1記載のブラシケースであっても、受け皿部へのブラシの収受直後または暫くの時間経過後に、臭気発生物が分解して臭気が発生し、本体容器の開口部から漂い出てくる。このように臭気が漂うと、ブラシケースが置かれているトイレ室内が快適でなくなり、ハエなどの虫も寄り付きやすくなる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、トイレ掃除などに使用されて臭気発生物が付着した掃除用ブラシを収受しても、設置された室内を快適に保持することのできるブラシケースの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るブラシケースは、上面開口を有する有底箱状の本体容器と、本体容器の上面開口を覆蓋する平板部を有する蓋体と、を備えて成り、蓋体の平板部に、掃除用ブラシの少なくともブラシ毛植設部を収受する上面が開口した有底筒状の受け皿部が垂設され、蓋体の平板部に、通気穴が上下貫通して形成され、本体容器内に、消臭剤または芳香剤が収容されている構成にしてある。
また、前記構成において、本体容器内の底板部に、本体容器の上面開口を覆蓋する際に蓋体の受け皿部を案内する筒状のガイド筒部が立設され、当該ガイド筒部と本体容器の側板部との間の空間が、消臭剤または芳香剤を収容する収容室となっているものである。
そして、前記した各構成において、蓋体の平板部と受け皿部との間に、下向きに縮径するテーパ面部が介設されているものである。
本発明に係るブラシケースによれば、ブラシ収受用の受け皿部が蓋体に垂設され、通気穴が蓋体に形成され、消臭剤または芳香剤が本体容器内に収容されている。そこで、トイレ掃除などに使用された掃除用ブラシは受け皿部に収受される。そして、ブラシの収受直後または暫くの時間経過後に、掃除用ブラシに付着していた臭気発生物から臭気が発生すると、受け皿部の上面開口から臭気が漂い出る。そこで、消臭剤を本体容器内に収容している場合は、臭気が通気穴を通過して本体容器内に流れ込み、本体容器内の脱臭剤に到達して吸着される。これにより、ブラシケースの近傍を脱臭することができる。一方、消臭剤ではなく芳香剤を収容している場合は、本体容器内の芳香剤から発した芳香成分が通気穴を通って容器外へ出ていく。これにより、周囲に漂っている臭気をより強い香りでマスキングして芳香を感じさせるのである。これらの結果、設置されていたトイレ室などの室内を快適に保持することができる。
また、本体容器内の底板部に筒状のガイド筒部が立設されるとともに、このガイド筒部と本体容器の側板部との間の空間が消臭剤または芳香剤の収容室となっているものでは、覆蓋する際に下降する蓋体の受け皿部はガイド筒部の内周面で案内されるので、受け皿部は円滑に下降することができ、しかも消臭剤または芳香剤を押し潰したりすることを回避できる。
そして、蓋体の平板部と受け皿部との間に、下向きに縮径するテーパ面部が介設されているものでは、掃除用ブラシの先端部が平板部に接することを極力避けることができ、掃除用ブラシの先端部を容易かつ確実に受け皿部内に案内することができる。また、掃除用ブラシがテーパ面部に接して汚物が付着したとしても、汚物はテーパ面部の傾斜により受け皿部内に自然に案内されて収受され得る。
本発明の一実施形態に係るブラシケースの斜視図である。 前記ブラシケースの蓋体を示す平面図である。 前記ブラシケースの本体容器を示す平面図である。 前記ブラシケースにトイレ用の掃除用ブラシを収容した状態を示す図1におけるA−A線矢視断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1〜図4は前段落で説明した通りである。
各図において、この実施形態に係るブラシケース1は、平面視四角形状で上面開口5を有する有底箱状の本体容器2と、本体容器2の上面開口5を覆蓋する平板部13を有する蓋体3と、を備えて構成されている。この実施形態では消臭剤を収容した場合を例示し、芳香剤を収容した場合は後述する。
本体容器2は、平面視四角形状の底板部7と、底板部7の四辺部に立設された側板部6,6,6,6と、を備えて構成されており上面開口5を有している。本体容器2内の底板部7には、本体容器2の上面開口5を覆蓋する際に、蓋体3の受け皿部15(の下端部)を案内する円筒状のガイド筒部8が立設されている。このガイド筒部8は上面開口10を有している。ガイド筒部8と本体容器2の側板部6との間は、多数の消臭剤G,G,G,・・・を収容する収容室11と成っている。本体容器2は不透明なものでも透明なものでも構わないが、収容室11内に収容された消臭剤G,G,G,・・・の臭気吸着状態(変色状態)を視認する上で、透明であることが望ましい。但し、本体容器2の着色は問われない。
蓋体3の平板部13には、上面開口16を有する有底筒状の受け皿部15が垂設されている。この受け皿部15の底部15Aは中空半球状に形成されている。蓋体3の平板部13と受け皿部15との間には、下向きに縮径するテーパ面部14が介設されている。蓋体2の平板部13には、複数の通気穴17,17,17,・・・が上下貫通して形成されている。また、蓋体3の平板部13の一角部の下面には、上面に開口した雌ネジ部20を有する受座部19が設けられている。この受座部19の雌ネジ部20には、把手18の雄ネジ部18Aが螺止されている。蓋体3の平板部13の下面の四角部には、リブ21,21,21,21が垂設されている。各リブ21には、外向きに突出した係止凸部22がそれぞれ形成されている。各リブ21の係止凸部22は、本体容器2内の四隅部の側板部6にそれぞれ刻設された係止凹部12に、係脱可能に係止されるようになっている。
掃除用ブラシ30は、図4に2点鎖線で示すように、下部にブラシ毛植設部4を有するブラシ本体31と、ブラシ本体31の上端から延設された把手部32と、ブラシ本体31のブラシ毛植設部4に植設された多数のブラシ毛33,33,33,・・・と、から構成されている。消臭剤Gは、非イオン界面活性剤を分散した植物抽出油がゲル状で軟質粒状の吸水性高分子樹脂に含浸されているものである。
上記のように構成されたブラシケース1の作用を次に説明する。この場合、本体容器2の上面開口5が開放されている状態から説明する。
まず、受け皿部15の底部15Aが、ガイド筒部8の上面開口10から筒内空間9内へ挿入される。このとき、受け皿部15はガイド筒部8の内周面により下方に向かって円滑に案内される。そうして、蓋体3の平板部13が本体容器2の上面開口5を蓋ったところで、更に蓋体3が手で押し下げられる。すると、四隅のリブ21,21,21,21が少し撓んで側板部6,6,6,6の内壁面を下がって行き、係止凸部22,22,22,22が係止凹部12,12,12,12に嵌まり込んで係止される。
そこで、掃除使用後の掃除用ブラシ30が先端のブラシ毛植設部4から受け皿部15内へ収容される。その後、ブラシ毛植設部4の先端のブラシ毛33,33,33,・・・が受け皿部15の底部15Aに当たって載置される(図4参照)。そのまま放置しておくと、ブラシ毛33,33,33,・・・に付着していた汚物などから臭気が発生し、受け皿部15の上面開口16から蓋体3の上方に漂い出てくる。しかしながら、これらの臭気は通気穴17,17,17,・・・から収容室11内に取り込まれ、消臭剤G,G,G,・・・に到達して吸着されるのである。
以上に説明したように、この実施形態のブラシケース1は、蓋体3に受け皿部15および通気穴17,17,17,・・・が形成され、多数の消臭剤G,G,G,・・・が本体容器2の収容室11内に収容されているので、使用後に受け皿部15に収受された掃除用ブラシ30から臭気が発生しても、これらの臭気は通気穴17,17,17,・・・を通過して本体容器2内に流れ込み、収容室11内の脱臭剤G,G,G,・・・に吸着される。これにより、ブラシケース1の近傍を脱臭できる。その結果、このブラシケース1が置かれているトイレ室などの室内を快適に保持できたのである。
また、本体容器2内の底板部7にガイド筒部8が立設され、このガイド筒部8と本体容器2の側板部6との間が消臭剤G用の収容室11となっているので、覆蓋する際に下降する蓋体3の受け皿部15はガイド筒部8の内周面により案内され得る。このとき、受け皿部15は円滑に下降でき、しかも受け皿部15の底部15Aで消臭剤G,G,G,・・・を押し潰すことを回避できる。そして、テーパ面部14を有しているので、受け皿部15の上面開口16の径よりも平板部13とテーパ面部14との境目の径のほうが広くなるから、掃除用ブラシ30の先端部が平板部13に接することを極力避けることができ、掃除用ブラシ30の先端部を容易かつ確実に受け皿部15の上面開口16内に案内することができる。また、掃除用ブラシ30がテーパ面部14に接して汚物が付着したとしても、汚物はテーパ面部14の傾斜により案内されて受け皿部15内に収受され得る。
尚、上記の実施形態では、粒ゲル状の消臭剤Gを例示したが、本発明はそれに限定されるものでなく、例えば液状の消臭剤、または本体容器内の収容室の空間形状に対応した形状に成形されたゲル状の消臭剤を用いることも可能である。
あるいは、上記の消臭剤に替えて「芳香剤」を本体容器内に収容し、芳香剤から発して通気穴を通り出た芳香成分により臭気をマスキングすることも可能である。この場合の芳香剤の形態も、粒ゲル状、成形ゲル状、液状などのものを採用することができる。
また、上記では本体容器2および蓋体3の形状を四角形状に形成した例を示したが、本発明はそれに限られず、四角形状以外の形状に形成されたものも含む。
1 ブラシケース
2 本体容器
3 蓋体
4 ブラシ毛植設部
5 上面開口
6 側板部
7 底板部
8 ガイド筒部
11 収容室
13 平板部
14 テーパ面部
15 受け皿部
16 上面開口
17 通気穴
30 掃除用ブラシ
33 ブラシ毛
G 消臭剤

Claims (3)

  1. 上面開口を有する有底箱状の本体容器と、本体容器の上面開口を覆蓋する平板部を有する蓋体と、を備えて成り、
    前記蓋体の平板部に、掃除用ブラシの少なくともブラシ毛植設部を収受する上面が開口した有底筒状の受け皿部が垂設され、
    前記蓋体の平板部に、通気穴が上下貫通して形成され、
    前記本体容器内に、消臭剤または芳香剤が収容されていることを特徴とするブラシケース。
  2. 本体容器内の底板部に、本体容器の上面開口を覆蓋する際に蓋体の受け皿部を案内する筒状のガイド筒部が立設され、当該ガイド筒部と本体容器の側板部との間の空間が、消臭剤または芳香剤を収容する収容室となっていることを特徴とする請求項1に記載のブラシケース。
  3. 蓋体の平板部と受け皿部との間に、下向きに縮径するテーパ面部が介設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラシケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018000288A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 ユニ・チャーム株式会社 清掃用具の収容容器
CN109339183A (zh) * 2018-10-25 2019-02-15 安徽信息工程学院 一种自清洁马桶结构
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