JP2006333967A - 車両のシートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カムの角孔と操作軸の挿入部との隙間寸法の管理を容易にする。
【解決手段】 一対のシートリクライニングユニット1どうしを操作軸を介して連結し、一方の操作軸に操作レバーを備え、夫々のシートリクライニングユニットをロックするカム9には一対の長辺と一対の短辺とを有する略四角形の角孔9aが設けられ、角孔9aに操作軸9の略四角形の挿入部15aが挿通され、角孔9aと挿入部15aとの長辺どうしの隙間19の寸法を調整し、操作レバーにより一対のシートリクライニングユニット1を同期して回動させる構成において、挿入部15aの夫々の長辺の中央部を凹状に形成し、寸法管理を容易にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、座席の左右のシートリクライニング装置が同時に回動するように、同期させるためのカムの角孔と操作軸の挿入部との隙間の寸法管理を容易にしたものである。
車両には、シートリクライニング装置が設けられている。シートリクライニング装置は、座面となるシートクッションに対して背もたれとなるシートバックが回動可能に設けられている。
従来の車両のシートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、左右のシートリクライニング装置のカムに設けた四角形の角孔に四角形のセンターシャフトを夫々挿入することにより、該センターシャフトを介して左右のシートリクライニング装置を連結し、該センターシャフトを回動させるための操作レバーを設けたレバー側のシートリクライニング装置と、反レバー側のシートリクライニング装置とのセンターシャフトの断面形状を僅かに変えることにより、レバー側のカムの角孔とセンターシャフトとの隙間寸法を反レバー側の隙間寸法よりも大きくして遊びの量を増やし、これにより、操作レバーを操作してシートバックの角度を変更する際に、座席の左右のシートリクライニング装置のカムが同期して回動し、同時にロック解除されるように構成したものである。
特開2001−87071号公報
ところが、レバー側と反レバー側との隙間寸法の大きさによって同期のタイミングをコントロールするため、寸法管理に困難を伴う。また、カムとセンターシャフトとの間の隙間は、そのままセンターシャフトと操作レバーのガタとなるため、レバー側の隙間を大きくすることは、ガタが大きくなって操作フィーリングが悪くなるという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、寸法管理を容易に行えるようにすると共に、操作フィーリングの向上を図った車両のシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在な回動部材と、前記ベース部材に対して前記回動部材をロックまたはロック解除させる一対のロックツースと、該一対のロックツースを回動させるカムと、該カムを回動させる操作軸とを有する一対のシートリクライニングユニットと、該一対のシートリクライニングユニットの前記操作軸どうしを連結する連結軸と、前記操作軸のいずれかに設けられた操作レバーとを備え、前記夫々のカムには、一対の長辺と一対の短辺とを有する略四角形の角孔が設けられ、該角孔には前記操作軸の略四角形の断面形状の挿入部が挿通され、前記角孔と前記挿入部との前記長辺どうしの間に隙間を設けることにより、前記操作レバーを操作して行う前記一対のシートリクライニングユニットの夫々のロック解除を、同期して行わせる車両のシートリクライニング装置において、前記角孔と前記挿入部との少なくとも一方について、前記一対の長辺の中央部を凹状に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、操作軸が回転し、該操作軸の挿入部の四角形の長辺がカムの角孔を構成する四角形の長辺に当接してカムが回動を始めるタイミングは、挿入部の長辺の両端近傍と角孔の長辺の両端近傍との隙間寸法によって決まるため、角孔と挿入部との少なくとも一方の一対の長辺の中央部を凹状に形成することにより、長辺の実際に当接する部分の寸法を管理することができ、寸法管理が容易になる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両のシートリクライニング装置において、前記一対のシートリクライニングユニットのうちの前記操作レバーを設けた一方側の前記カムが前記ロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角度よりも、他方側の前記カムが前記ロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角度を小さく設定し、他方側の前記角孔と前記挿入部との前記隙間を、一方側の前記隙間よりも大きく設定したことを特徴とする。
この発明によれば、一対の操作軸間を連結軸により連結しているため、本来は操作レバーのない他方側の操作軸は作動遅れを生じるが、他方側のカムがロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角を、操作レバー側の一方側のカムがロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角よりも予め小さく設定し、他方側のロック解除を一方側のロック解除よりも早く行うようにしているため、他方側の操作軸とカムとの隙間を、一方側の操作軸とカムとの隙間よりも大きくして逆に他方側に遅れを生じさせ、ロック解除のタイミングの同期を図っている。
即ち、他方側のロック解除を行うのに必要な解除角を予め小さく設定したことによる他方側の操作軸の操作の早まりは、操作軸とカムとの隙間を変化させることにより調整することが可能であり、他方側の操作軸とカムとの隙間を大きく設定することにより他方側の操作軸の操作を早めることができる。これは換言すれば一方側の操作軸とカムとの隙間を小さく設定することが可能であり、一方側の操作軸とカムとの隙間を小さくするため、操作レバーのガタや操作フィーリングの低下を防止でき、従って操作フィーリングを悪くすることなく、両側のシートリクライニングユニットのロック解除のタイミングを同期させることができる。
本発明に係る車両のシートリクライニング装置によれば、操作軸の挿入部の長辺とカムの角孔の長辺との隙間寸法は、実際に双方が互いに当接する部分で測定することにより得ることができ、寸法管理を容易かつ精度良く行うことができる。
また、他方側のロック解除を行うのに必要な解除角を予め小さく設定したことによる他方側の操作軸の作動の早まりを、他方側の操作軸とカムとの隙間を大きくすることにより調整するので、一方側の操作軸とカムとの隙間を常に小さくすることが可能であり、操作軸とカムとの隙間に起因する操作レバーのガタや操作フィーリングの低下が防止される。
以下、本発明による車両のシートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
図6に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2に対してシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。シートクッション2にはべ一スプレート4を介して機枠(ベース部材)5が結合される一方、シートバック3にはアームプレート6を介して図示しない蓋体(回動部材)7が結合されている。
前記機枠5および前記蓋体7は、図3に示す車両用シートリクライニングユニット1を構成している。車両用シートリクライニングユニット1について、以下に簡単に説明する。機枠5は円盤の内部に円形凹部が形成される一方、蓋体7には円形凹部が形成されると共に該円形凹部の内周面には内歯ギヤ7aが形成されている。そして、機枠5の円形凹部の内部に、蓋体7が同軸状かつ相対回転自在に嵌め込まれている。図4に示すように蓋体7と機枠5とはリング状のホルダ8に挟持され、軸方向に分離されることなく相対回動が可能である。そして、機枠5に対する蓋体7の回動を規制する制御手段として、機枠5と蓋体7との軸方向間にはカム9が配置され、該カム9と蓋体7の円形凹部の内周面との間には揺動自在な一対のロックツース10が配置され、一対のロックツース10をカム9により操作することで機枠5に対する蓋体7の回動をロックあるいはロック解除することができる。
ロックツース10を円弧に沿って揺動自在に案内するため、該円弧の内周側には円柱形状の軸部11が機枠5と一体成形されている。一方、該円弧の外周側には、第1,第2ガイド凸部13A,13Bが機枠5と一体成形され、第1,第2ガイド凸部13A,13Bに第1,第2外周側ガイド面13a,13bが形成されている。そして、円弧に沿って揺動するロックツース10には、前記内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10aが形成されている。
このようなロックツース10の外歯ギヤ10aを前記内歯ギヤ7aへ向かって押圧するために、前記カム9が設けられている。カム9は、図3中の反時計方向に回動させることにより、ロックカム面9cが一対のロックツース10のロック面10bに当接して一対のロックツース10を夫々半径方向外側へ押圧して外歯ギヤ10aを内歯ギヤ7aに噛合させたり、逆に時計方向へ回動させることによりロック解除カム面9bが一対のロックツース10のロック解除面10cに係合して噛合を解除させたりする。外歯ギヤ10aを内歯ギヤ7aに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が規制され、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。カム9は、一対の第1ガイド凸部13A,13Aの内周側ガイド面に摺接することにより、ロックツース10を押圧する方向へ移動可能な状態に支持されると共に、この押圧する方向と直交する方向への移動は一対の第1ガイド凸部13A,13Aの存在により阻止されている。
そして、ロックツース10の外歯ギヤ10aを内歯ギヤ7aに噛合させるように常時付勢するために、カム9を反時計方向へ回転付勢するロックスプリング12が、機枠5と一体形成された半円柱形状の凸部14を囲繞するようにして設けられている。
車両用シートリクライニングユニット1は、シートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されており、左右の車両用シートリクライニングユニット1どうしが連結されている。即ち、図5に示すようにパイプ(連結軸)16の両端を圧縮成形して「く」の字状に成形した部分に溶接部22を介して操作軸15を結合しており、この操作軸15が左右の車両用シートリクライニングユニット1のカム9と夫々係合している。操作軸15に対する車両用シートリクライニングユニット1の倒れを規制し、かつ操作軸15の抜け止めを行うために、夫々の操作軸15は、一方側に大径部を有し、他方側にはプッシュナット23が装着されている。一方の操作軸15の大径部側の端部には操作レバー17が溶接部22を介して溶接結合されている。そして、図6に示すように該操作レバー17には操作ノブ18が取り付けられている。
左右のシートリクライニングユニット1のカム9と操作軸15との関係を以下に説明する。図1に示すように、カム9には略四角形の角孔9aが形成され、該角孔9aには操作軸15の略四角形の断面形状を有する挿入部15aが挿入され、角孔9aと挿入部15aとの間には隙間19が形成されている。なお、図1および図2は、本発明の構成をわかりやすくするために隙間や凹部を大きく形成したものであり、実際には隙間19は0.1mm〜0.5mm程度の僅かな隙間であり、凹部も半径100mm以上の大きな円弧によって形成され僅かな凹部である。図中、上下に存在する短辺側の隙間は、図3においてカム9が一対のロックツース10の外歯10aを蓋体7の内歯ギヤ7aに夫々押圧する際に、図3の上下に位置する一対のロックツース10のうちの一方のみでなく、双方が同時に内歯ギヤ7aに押圧されるように、カム9が挿入部15aに対して相対的に上下動できるようにしたものである。一方、左右の長辺側の隙間は、左右の車両用シートリクライニングユニット1の夫々のカム9を回動させるタイミングを、隙間寸法の大きさを変えることによって調整できるようにしたものである。
上下の隙間に対し、左右の隙間はロック解除のタイミングを調整するために設けられるので、隙間19のうちの左右の隙間寸法を精度良く管理することは重要である。そのため、本発明では、操作軸15における挿入部15aの略四角形の形状と、カム9の角孔9aの略四角形の形状が以下のように形成されている。図1に示すように、挿入部15aの上下に長い一対の長辺は、夫々の中央部を半径R1の円弧により凹状に形成することにより、夫々の長辺の両端近傍には一対の突出部(第1基準部)が形成されている。該突出部をa1〜a4とする。一方、角孔9aを構成する上下に長い一対の長辺の中央部を半径R3の円弧により凹状に形成することにより、夫々の長辺の両端近傍には、前記突出部a1〜a4とほぼ対向する位置に一対の突出部(第2基準部)が形成されている。該突出部をA1〜A4とする。そして、挿入部15aを回動したとき、挿入部15aの突出部a1〜a4は対向する角孔9aの突出部A1〜A4に当接可能であり対角の位置を占める突出部どうしが、相互に当接する組み合わせとなる。
前記左右の隙間は、操作レバー17と、レバー側の車両用シートリクライニングユニット1のカム9と、反レバー側の車両用シートリクライニングユニット1のカム9との関係で、以下のように設定されている。図7に示すように、図5の操作レバー17をロック位置から回動させた場合、操作レバー17を回動させた時点から、レバー側のカム9が回動開始するまでには(イ)に示すように<α1>の角度だけ遅れが生じ、反レバー側のカム9が回動開始するまでには(ロ)に示すように(β+α2)の角度だけ遅れが生じる。ここで、(α1)はレバー側の操作軸15に対するカム9の回動開始の遅れ角度、(α2)は反レバー側の操作軸15に対するカム9の回動開始の遅れ角度、(β)は操作軸・パイプ16間の連結部の捩れおよびパイプ16自体の捩れによる遅れ角度である。このため、カム9が一対のロックツース10をロック解除するのに必要な回動角度であるレバー側の解除角(θ1)と反レバー側の解除角(θ2)とが同一の値であると、(ロ)に示すように反レバー側のロック解除の時期は(イ)で示すレバー側のロック解除の時期よりも遅れてしまう。このため、ロック解除の時期が、レバー側と反レバー側とで、同じ時点となって遅れが生じないように、従来は(α1=β+α2)とすることにより、レバー側のカム9の回動開始時点と反レバー側のカム9の回動開始時点とを同期させていた。この場合、(α1)が大きくなってしまうという問題がある。
このため、本実施の形態では、(ハ)に示すように反レバー側のカム9が一対のロックツース10をロック解除するのに必要な解除角(θ2)をレバー側の解除角(θ1)よりも小さくすることにより、反レバー側のシートリクライニングユニット1のロック解除の時期を早め、レバー側と反レバー側とのロック解除が同時に行われるように設定されている。ここで、反レバー側の解除角(θ2)をレバー側の解除角(θ1)よりも小さくしたとき角度差(Δθ)の大きさは、操作軸・パイプ16間の連結部の捩れおよびパイプ16自体の捩れにより生じる遅れ(β)度の最大値と同じ値に設定されている。
「操作軸・パイプ16間の連結部の連結構造」としては、小判形やセレーションによる嵌合構造や溶接等が採用されており、前者の嵌合構造ではクリアランスにより遅れが発生するが、溶接では遅れは殆ど発生しない。また、「パイプ16自体の捩れ角度」はパイプの太さや長さや剛性により変化する。そのため、遅れ(β)度の値は、操作軸15・パイプ16間の連結部の連結構造やパイプの太さや長さや剛性により変化するが、遅れ(β)度の最大値と同じ値の(Δθ)だけ、反レバー側の解除角(θ2)をレバー側の解除角(θ1)よりも小さくしておくことで、最大の遅れ(β)度より小さい遅れ(β´)度の連結構造を採用する場合には(ニ)に示すように、反レバー側の操作軸15に対するカム9の回動開始の遅れ(α2)の値を、レバー側の操作軸15に対するカム9の回動開始の遅れ(α1)の値よりも大きくして(α2´)としてロック解除の時期を遅らせ、これによりを反レバー側の解除角(θ2)を小さくしてロック解除に要する時間を短縮した分を吸収し、よってレバー側と反レバー側とのロック解除の時期を同期させている。
前記のように解除角(θ2)を変えることによりロック解除のタイミングを変える設定が行われているが、解除角(θ2)を変えるための構成は、本実施の形態では、反レバー側のロックツース10のロック解除面10cとカム9のロック解除カム面9bとの間の距離が反レバー側の解除角(θ2)となるため、このロック解除面10cとロック解除カム面9bとの少なくとも一方を相手方へ向かって突出して形成される。そして反レバー側の解除角(θ2)をレバー側の解除角(θ1)より小さく設定しておくことにより、パイプ16の連結により生じる回転遅れを反レバー側の操作軸15とカム9との間の隙間を変更することでロック解除のタイミングの同期を図ることができる。これにより、シートリクライニングユニットの共用化が図れると共に、操作レバー17側の操作軸15とカム9との間の隙間を最小に設定することができ、その結果として操作レバー17のガタの発生を減少し、操作フィーリングの向上を図ることができる。
図1のように、角孔9a等の寸法は、誤組み付けを防止するためにレバー側,反レバー側のシートリクライニングユニット1で寸法を異ならせている。角孔9aの横寸法であるA1A2間,A3A4間の寸法のみ、レバー側と反レバー側とで同一寸法のAに設定されている。一方、挿入部15aの横寸法は、レバー側のカム9の回動開始の遅れが小さい(α1)度となるように隙間を小さくするため、(a1)(a2)間,(a3)(a4)間の寸法はAよりも僅かに小さい(a10)に設定される。一方、反レバー側のカム9の回動開始の遅れが(α1)度よりも大きい(α2)度となるように、(a1)(a2)間,(a3)(a4)間の寸法は、隙間寸法が大きくなるように(a10)よりも小さい値の(a20)に設定されている。
挿入部15aの左右の寸法である(a1)(a2)間,(a3)(a4)間の寸法aは、図2(a)に示すように、上限公差と下限公差のゲージ20を用いてゲージの間に挿入できるか否かによって管理することができ、一方、角孔19の左右の寸法である(A1)(A2)間,(A3)(A4)間の寸法Aは、図2(b)に示すように、上限公差と下限公差のゲージ21を挿入できるか否かによって管理することができる。ここで、ゲージを用いて測定する測定ポイントは、操作軸15を回動させた際に挿入部15aとカム9の角孔9aとが相互に当接する部分であるため、寸法管理を精度良く行うことができる。
また、図1の上下の寸法については、角孔9aの縦寸法がレバー側と反レバー側とで異なっている。レバー側については、角孔19,挿入部15aの上下の寸法が(B10)(b10)に設定され、反レバー側については、角孔19,挿入部15aの上下の寸法が(B20)(b20)に設定されている。このように図1の縦の寸法についてレバー側と反レバー側とで寸法が異なるのは、組み立ての際に、レバー側と反レバー側とで、角孔19と挿入部15aとの組合せが逆になってレバー側と反レバー側との隙間の大きさが逆になるのを回避するためである。ただし、上下方向の隙間寸法の値は、タイミング調整とは関係がないので、レバー側と反レバー側とで同じ値に設定され、(B10−b10)=(B20−b20)となっている。
次に、車両用シートリクライニング装置1の作用を説明する。
車両用シートリクライニング装置1がシートに組み付けられた状態においては、通常時はロックスプリング12の付勢力によりカム9が反時計方向に回動した状態になっており、ロックカム面9cによってロックツース10のロック面10bが押圧され、ロックツース10が軸部11および第1,第2外周側ガイド面13a,13bに沿って時計方向に揺動し、外歯ギヤ10aが蓋体7の内歯ギヤ7aに噛合した状態になっている。即ち、シートバック3の回動が規制された状態になっている。
次に、操作ノブ18を操作し、ロックスプリング12の付勢力に抗して操作軸15を図3中の時計方向に回動させると、カム9のロックカム面9cとロックツース10との係合が解かれると共に、ロック解除カム面9bがロック解除面10cに当接し、ロックツース10を図3中の反時計方向へ押圧することになる。このため、ロックツース10は、軸部11を中心として反時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10aと内歯ギヤ7aとの噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体7の取り付けられたアームプレート6及びシートバック3が図示しないスプリングの付勢力により前倒し方向に回動する。
図示しないスプリングの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向へ向かって回動させ、希望するシートバック3の角度位置で操作ノブ18から手を放すと、ロックスプリング12の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動し、ロックカム面9cがロックツース10のロック面10bに当接して時計方向へ押圧する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10aが内歯ギヤ7aと噛合してロック状態に戻る。
この発明によれば、操作軸15の回動時に実際に当接する挿入部15aの長辺の両端近傍と角孔9aの長辺の両端近傍との隙間寸法は、挿入部15aの長辺の突出部a1〜a4間の寸法と角孔9aの長辺の突出部A1〜A4間の寸法をゲージ20,21により管理することにより、精度良く容易に管理することができる。これにより、操作軸15とカム9との隙間に起因する操作レバー17のガタを減少し、操作フィーリングの低下を防止できる。
なお、本実施の形態では、挿入部15aと角孔9aとの双方に突出部を形成したが、挿入部15aの長辺の両端近傍にのみ突出部a1〜a4を形成して角孔9aは突出部のない四角形にしてもよく、逆に角孔9aの長辺の両端近傍にのみ突出部A1〜A4を形成して挿入部15aは突出部のない四角形にしてもよい。
車両のシートリクライニングユニットのカムの角孔と操作軸の挿入部との関係を示す理論説明図(実施の形態)。 (a)は挿入部の測定状態を示す説明図、(b)は角孔の測定状態を示す説明図(実施の形態)。 車両のシートリクライニングユニットを示す構成図(実施の形態)。 図3のA−A矢視図(実施の形態)。 車両のシートリクライニング装置の全体図(実施の形態)。 シートクッションとシートバックとの関係を示す構成図(実施の形態)。 操作レバーとレバー側カムと反レバー側カムとの関係を示すグラフ(実施の形態)。
符号の説明
1…車両のシートリクライニングユニット
2…シートクッション
3…シートバック
5…機枠(ベース部材)
7…蓋体(回動部材)
9…カム
9a…角孔
15…操作軸
15a…挿入部
17…操作レバー
19…隙間
a1〜a4…突出部
A1〜A4…突出部

Claims (2)

  1. シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在な回動部材と、前記ベース部材に対して前記回動部材をロックまたはロック解除させる一対のロックツースと、該一対のロックツースを回動させるカムと、該カムを回動させる操作軸とを有する一対のシートリクライニングユニットと、
    該一対のシートリクライニングユニットの前記操作軸どうしを連結する連結軸と、
    前記操作軸のいずれかに設けられた操作レバーとを備え、
    前記夫々のカムには、一対の長辺と一対の短辺とを有する略四角形の角孔が設けられ、該角孔には前記操作軸の略四角形の断面形状の挿入部が挿通され、
    前記角孔と前記挿入部との前記長辺どうしの間に隙間を設けることにより、前記操作レバーを操作して行う前記一対のシートリクライニングユニットの夫々のロック解除を、同期して行わせる車両のシートリクライニング装置において、
    前記角孔と前記挿入部との少なくとも一方について、前記一対の長辺の中央部を凹状に形成したことを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両のシートリクライニング装置において、
    前記一対のシートリクライニングユニットのうちの前記操作レバーを設けた一方側の前記カムが前記ロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角度よりも、他方側の前記カムが前記ロックツースを回動させてロック解除するのに必要な解除角度を小さく設定し、
    他方側の前記角孔と前記挿入部との前記隙間を、一方側の前記隙間よりも大きく設定したことを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
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