JP2006333869A - 遺伝子多型の簡易検出方法および検出用試薬 - Google Patents

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Abstract

【課題】数カ所の遺伝子多型、特にはチトクローム2D6、2C19等の数カ所の遺伝子多型を明確にかつ再現性よく検出することができる方法及びそのための試薬を提供する。
【解決手段】 野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび変異型検出用オリゴヌクレオチドのうち少なくともいずれか一方と核酸特異標識を用いて増幅を行うことにより、遺伝子多型を検出する方法において、同一の増幅条件で少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出することを特徴とする遺伝子多型の検出方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、試料中に存在する2種類以上の遺伝子多型の同時検出方法に関し、特に試料中に存在する2種類以上のチトクローム2D6(CYP2D6と略することがある)遺伝子多型の同時検出方法に関する。
また、特に試料中に存在する2種類以上のチトクローム2C19(CYP2C19)と略することがある)遺伝子多型の同時検出方法に関する。
さらには、チトクローム2D6およびチトクローム2C19の遺伝子多型の同時検出法に関する。
また、さらには2種類以上のN−アセチルトランスフェラーゼ2(NAT2と略することがある)の遺伝子多型の同時検出法に関する。
本発明において、遺伝子多型とは野生型とは異なる塩基配列を有することをいう。遺伝子の塩基多型は薬物代謝において副作用および治療失敗の発生において個体間変動の原因として重要な役割を果たし、体質として知られる基礎代謝等の個人差の原因としても知られている。その上、これらは多数の疾患の遺伝マーカーとしての働きもする。それゆえ、これら突然変異の解明は臨床的に重要であり、ルーチンの表現型分類が臨床研究における精神医学患者および自発志願者にとって特に推奨される(非特許文献1、非特許文献2参照)。また、原因となる変異型遺伝子の同定に続くそれぞれの遺伝子型の検出用の核酸配列分析法が所望される。
従来の核酸配列分析技術としては、例えば核酸配列決定法(シークエンシング法)がある。核酸配列決定法は核酸配列中に含まれる塩基多型を検出、同定することができるが、鋳型核酸の調製、DNAポリメラーゼ反応、ポリアクリルアミドゲル電気泳動等、核酸配列の解析等を行うため多大な労力と時間を必要でする。また近年の自動シークエンサーを用いることで省力化は行うことができるが、高価な装置が必要であるという問題がある。
一方、遺伝子の点突然変異により引き起こされる遺伝病が種々知られており、それらの中には、遺伝子のどの部位がどのように点突然変異することにより遺伝病が引き起こされるかわかっているものも少なくない。
特にヒトチトクロームP4502D6の多型は抗鬱剤や高血圧症の治療薬などの薬物代謝に関わり、薬物の副作用を抑えて効果的な投与を行う際に意義が高い。
また、ヒトチトクロームP4502C19の多型はHelicobacter pyloriの除菌治療との関連が知られているなど、臨床的にも意義が高い。
NAT2の多型は主に結核の治療薬であるイソニアジドの代謝に関連すると言われており、この点で臨床的な意義が高い。
このような予想される点突然変異を検出する方法として、従来より、PCR(polymerase chain reaction)法(特許文献1、特許文献2参照)などの遺伝子増幅法を利用した遺伝子の点突然変異の検出方法が知られている。この方法では、遺伝子増幅法に用いる一対のオリゴヌクレオチドのうち、一方のオリゴヌクレオチドとして、野生型遺伝子の増幅領域の端部領域に完全に相補的な野生型用オリゴヌクレオチドと、変異型遺伝子の増幅領域の端部領域に完全に相補的な変異型用オリゴヌクレオチドとを用いる。変異型のオリゴヌクレオチドは、その3’末端が予想される点突然変異を起こしたヌクレオチドに相補的なヌクレオチドになっている。このような野生型及び変異型用オリゴヌクレオチドをそれぞれ別個に用いて試料遺伝子を遺伝子増幅法に供する。
試料遺伝子が野生型であれば、野生型用オリゴヌクレオチドを用いた場合には核酸の増幅が起きるが、変異型用オリゴヌクレオチドを用いた場合には、オリゴヌクレオチドの3’末端が試料遺伝子の対応ヌクレオチドと相補的ではない(ミスマッチ)ので伸長反応が起きず、核酸の増幅は起きない。一方、試料遺伝子が変異型であれば、逆に、野生型用オリゴヌクレオチドを用いた場合には増幅が起きず、変異型用オリゴヌクレオチドを用いた場合に増幅が起きる。従って、各オリゴヌクレオチドを用いた場合に増幅が起きるか否かを調べることにより、試料遺伝子が野生型か変異型かを判別することができ、それによって試料遺伝子中の点突然変異を同定することができる。この時増幅がおきたか否かを調べる方法として、増幅産物をアガロースゲル電気泳動した後、エチジウムブロマイド等の核酸特異的結合蛍光試薬を用いて染色の後、UV照射して増幅核酸の有無を検出できる。またほかの様式として、ナイロン膜上に増幅核酸を固定し、標識プローブを用いて検出するサザンブロット法、個体担体上に固定した補足プローブで捕捉した後検出プローブを作用させて検出するサンドイッチハイブリダイゼーション法などが開発されてきた。
GramおよびBrsen, European Consensus Conference on Pharmacogenetics. Commission of the European Communities, Luxembourg, 1990, 第87〜96頁 Balantら、 Eur. J. Clin. Pharmacol. 第36巻(1989)、第551〜554頁 特公平4−67960号公報 特公平4−67957号公報
上記のような方法により増幅核酸を検出し、容易に多型を同定が行えるように思われるが、実際には、操作は煩雑であり、検出値を数値化することが困難である為に野生型シグナルと多型シグナルの比をとると言った解析が困難となり、正確な多型を同定するには多大な作業が必要であった。
たとえば電気泳動法によれば野生型及び変異型を別々に検出する必要がありまた泳動像から核酸量を正確に数値化することは困難である。またサザンブロット法やサンドイッチハイブリダイゼーション法ではプローブとのハイブリダイゼーション反応が必要であり、その条件を厳密に整える必要がある。更には過剰なプローブを除去する工程が必要であり、操作は非常に煩雑である。特に薬物代謝酵素遺伝子とりわけチトクロームの遺伝子多型、その中においても多数の多型箇所を有するチトクローム2D6の遺伝子多型を検出するためには数カ所の変異箇所を調べることが必要である。このため、上記方法においては数多くの工程を数カ所に対して個々に行わねばならず、検出作業には多大な労力が必要であり、未だチトクローム2D6の遺伝子多型の複数の変異箇所を同時に測定すると言った簡便、短時間に検出する方法は提案されていなかった。
また、同様に、その中においても多数の多型箇所を有するチトクローム2C19の遺伝子多型を検出するためにも数カ所の変異箇所を調べることが必要である。このため、上記方法においては数多くの工程を数カ所に対して個々に行わねばならず、検出作業には多大な労力が必要であり、未だチトクローム2C19の遺伝子多型の複数の変異箇所を同時に測定する場合、特殊な専用装置を使用することなく簡便、短時間に検出する方法は提案されていなかった。
本発明の目的は、上記のような課題を解決して、数カ所の遺伝子多型、特にはチトクローム2D6の数カ所の遺伝子多型、チトクローム2C19の数カ所の遺伝子多型、NAT2の数カ所の遺伝子多型を明確にかつ再現性よく検出することができる方法及びそのための試薬を提供することである。
本発明者らは、上記事情に鑑み、鋭意研究の結果、上記の従来法に対して、特定の塩基多型部位を含む核酸配列に、野生型検出用オリゴヌクレオチド及びまたは1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチドを同時に又は別々に反応させた後、増幅された該オリゴヌクレオチドの量を測定することで、煩雑な検出操作を必要とせずまた容易に数値化したデータが得られ、したがって明確な多型同定が可能となる方法を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のような構成からなる。
1.3‘末端が標的遺伝子と相補的である野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび/または3‘末端が標的遺伝子と相補的である変異型検出用オリゴヌクレオチドを用いて増幅を行うことにより、N−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型を検出する方法において、同一の増幅条件で同一の遺伝子上の少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出することを特徴とするN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
2.変異箇所以外に少なくとも1箇所のミスマッチを有するオリゴヌクレオチドを用いることを特徴とする1のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
3.オリゴヌクレオチドの3‘末端が標的遺伝子と相補的であり、3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応するように設計されたオリゴヌクレオチドであることを特徴とする1または2のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
4.増幅反応がPCR、NASBA、LCR、SDA、RCRおよびTMAよりなる群から選ばれたいずれかの方法であることを特徴とする1〜3のいずれかのN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
5.オリゴヌクレオチドが予め標識されていることを特徴とする1〜4のいずれかのN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
6.核酸特異標識により検出することを特徴とする1〜5のいずれかのN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
7.3‘末端が標的遺伝子と相補的である野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび3‘末端が標的遺伝子と相補的である変異型検出用オリゴヌクレオチドのうち少なくともいずれか一方を用いて増幅を行うことにより、N−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型を検出するための試薬において、同一の増幅条件で同一の遺伝子上の少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出できるよう調整されたことを特徴とするN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
8.オリゴヌクレオチドの3‘末端が標的遺伝子と相補的であり、3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応するように設計されたオリゴヌクレオチドであることを特徴とする7のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
9.増幅反応がPCR、NASBA、LCR、SDA、RCRおよびTMAよりなる群から選ばれたいずれかの方法であることを特徴とする7または8のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
10.核酸特異標識により検出することを特徴とする7〜9のいずれかのN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
上述したように、本発明により、試料核酸中の遺伝子多型を明確にまた簡便に検出できる方法が提供される。本発明の方法では、これまでの方法のように煩雑な操作を必要としないので、迅速で容易に再現性の良い結果が得られた。
以下、本発明を詳細に説明する。試料中に含まれる遺伝子多型部位を含む染色体又はその断片は、目的の遺伝子の情報を担う遺伝子多型部位を含む標的核酸であれば、特に制限されない。該標的核酸の例としては、Alu配列、蛋白質をコードする遺伝子のエキソンやイントロン、プロモーターなどが例示できる。
本発明において、核酸配列を単に核酸ということがある。変異型核酸とは、野生型核酸のうち少なくとも1つ、好ましくは1つのヌクレオチドが点突然変異して他のヌクレオチドに置換されているものや、野生型核酸の一部に挿入、欠失配列等を含む核酸のことであり、どの部位のヌクレオチドが変異しているかが解明されているものである。例えば、このような遺伝子多型が数カ所生じることにより薬物代謝酵素の代謝活性が異なっていることが解明されてきており、本発明の方法は試料中の核酸がこのような予想される変異を数カ所有しているか否かを検査し、被験者の有する遺伝子のタイプを検出する方法である。
本発明において、野生型検出用オリゴヌクレオチドと変異型検出用オリゴヌクレオチドを作用させる反応とは一般的に、一本鎖に変性した標的核酸にオリゴヌクレオチド、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)とDNAポリメラーゼを作用させることで、標的核酸を鋳型とするオリゴヌクレオチド伸長反応が起こり核酸配列の相補鎖が合成される反応を含む。
本発明において、野生型検出用オリゴヌクレオチドとは、通常の表現型を有している遺伝子多型部位を含む染色体又はその断片に相補的な配列を有するオリゴヌクレオチドであって、変異型検出用オリゴヌクレオチドとは、野生型とは異なる配列を有している遺伝子多型部位を含む染色体又はその断片に相補的な配列を有するオリゴヌクレオチドである。
本発明を達成するには、検出のための重要な要素であるオリゴヌクレオチドの遺伝子多型部位近辺が、野生型検出用オリゴヌクレオチドの場合は変異型配列と、変異型検出用オリゴヌクレオチドの場合は野生型配列と2本鎖を形成することなく明確に解離しするような、野生型検出用および変異型検出用オリゴヌクレオチドを選択することが好ましい。このように明確に解離させることにより、伸長反応やハイブリダイズの有無などといった相補的なオリゴヌクレオチドと相補的でないオリゴヌクレオチドとの差異が生じる条件の範囲が広くなり、本発明を達成するのに好適である。
このようなオリゴヌクレオチドの例としては、変異箇所以外に少なくとも1箇所のミスマッチを有する野生型検出用及び変異型検出用オリゴヌクレオチドであることも好ましい。変異箇所以外のミスマッチ部位としては、変異箇所から5塩基以内が好ましく、さらに好ましくは4塩基以内、特に好ましくは3塩基以内である。最も好ましくは2塩基以内である。
従来では変異箇所のみで差を出していたために2本鎖の形成の有無が明確でない場合があったが、オリゴヌクレオチドとしてこのような構成を採ることで変異箇所と他のミスマッチ部の2箇所で2本鎖形成を妨げることになり、複数箇所の変異部位を同一の条件で検出することが容易に出来るようになる。
このようなオリゴヌクレオチドの例としては、野生型検出用及び変異型検出用オリゴヌクレオチドを増幅のフォワード側プライマーとして用いる場合、好ましくは、野生型検出用及び変異型検出用オリゴヌクレオチドの3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応するように設計されたオリゴヌクレオチドである。さらに好ましくは、野生型検出用及び変異型検出用オリゴヌクレオチドの3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応し、かつ野生型及び変異型両方に相補的でない塩基を3’末端から3〜7番目の少なくとも1箇所、(特に好ましくは3番目)に有するよう設計されたオリゴヌクレオチドである。
このように設計した場合野生型用オリゴヌクレオチド/野生型核酸及び変異型用オリゴヌクレオチド/変異型核酸の組合せにおいて、各オリゴヌクレオチドは少なくとも3’ 末端から2番目の配列までは一致する為伸長反応は起こる。一方、野生型用オリゴヌクレオチド/変異型核酸及び変異型用オリゴヌクレオチド/野生型核酸の組合せにおいてはオリゴヌクレオチドの3’末端もしくは3‘末端より2番目の塩基、さらにもう1塩基の人為的ミスマッチがあるため伸長反応が起こらない。
本発明におけるオリゴヌクレオチドの長さとしては、下限は好ましくは10,より好ましくは13、さらに好ましくは16塩基であり、上限は好ましくは50、より好ましくは35塩基、さらに好ましくは30塩基である。上記ミスマッチ部位は、該オリゴヌクレオチド中に少なくとも1つ存在することが好ましい。また、その位置は、3’末端の3番目から5’末端までのいずれかであれば、特に限定されないが、好ましくは、3’末端の3番目に近い位置、より好ましくは、3’末端から3番目が好ましい。
3番目に人為的ミスマッチを用いた場合、伸長反応を期待しない核酸配列を鋳型とした時には、塩基多型部位と併せて2塩基のミスマッチとなり、伸長反応が強く阻害される。
なお、上記にはフォワード側プライマーに用い、伸長反応開始点の3’末端部を明確に解離させる例を示したが、リバース側プライマーとして用いる場合も同様に明確に解離させたりすることもできる。さらには、前述の思想を基に、相補的でないプライマー自身をハイブリダイズさせにくくしたりすることも可能である。
本発明においては、上記野生型用オリゴヌクレオチドと1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチドを、試料に別々、又は同時に作用させる。
本発明において、オリゴヌクレオチドの伸長方法は、基本的には、従来の方法を用いて行うことができる。通常、一本鎖に変性させた特定の塩基多型部位を含む染色体又はその断片に、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)及びDNAポリメラーゼと共に、野生型検出用オリゴヌクレオチドと、1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチドを同時又はそれぞれ別個に用いて作用させることで、標的核酸を鋳型としてオリゴヌクレオチドが伸長する。
該伸長反応は、Molecular Cloning, A Laboratory Manual (Sambrookら、1989)に記載の方法に従って行うことができる。本発明において、特定の塩基多型部位を含む染色体又は断片の増幅方法も、基本的には、従来の方法を用いて行うことができ、例えば、一本鎖に変性させた特定の塩基多型部位を含む染色体又はその断片に、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)及びDNAポリメラーゼ及びリバースプライマーと共に、野生型検出用オリゴヌクレオチドと、1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチド(フォーワードプライマーに相当)を同時又はそれぞれ別個に用いて作用させることで、標的核酸を鋳型としてファワードオリゴヌクレオチドとリバースオリゴヌクレオチドの間で増幅される。
核酸増幅方法としては、PCR、NASBA(Nucleic acid sequence-based amplification method;Nature 第350巻、第91頁(1991))、LCR(国際公開89/12696号公報、特開平2−2934号公報)、SDA(Strand Displacement Amplification:Nucleic acid research 第20巻、第1691頁(1992))、RCR(国際公開90/1069号公報)、TMA(Transcription mediated amplification method;J. Clin. Microbiol. 第31巻、第3270頁(1993))などが挙げられる。
LCR法は、標的核酸に2種類のオリゴヌクレオチド、デオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)とリガーゼを作用させ標的核酸上で2種類のオリゴヌクレオチドを結合させる反応を繰り返すことによって標的核酸を増幅させる方法である。
SDAは、その配列に制限酵素サイトを有する鋳型と相補的に結合するオリゴヌクレオチドを用い、伸長反応と制限酵素処理を繰り返すことによって核酸を増幅させる方法である。
RCAは、環状の標的核酸に対し相補的なオリゴヌクレオチドとDNAポリメラーゼを作用させることによって、新たに生成したオリゴヌクレオチドが、鋳型から離されながら、連続的に標的核酸を増幅させる方法である。
invader法は、DNAターゲットフラグメントに対して相補的配列を持つインベーダーオリゴと5’のフラップ構造を持ち、SNPを検出するための相補的オリゴ(シグナルプローブ)を使用する。まずターゲットDNAに対してインベーダーオリゴとシグナルプローブをハイブリダイズさせる。この時、インベーダーオリゴとプローブは1塩基がオーバーラップする構造(invasive structure)を持つ。この部分にCleavaseが作用し、SNP部位のシグナルプローブの塩基とターゲットの塩基が相補的(SNPなし)の場合にはシグナルプローブの5’フリップが切断される。切断された5’フリップはFRET Probe (Fluorescence resonance energy transfer probe)にハイブリダイズします。FRET プローブ上には蛍光色素とクエンチャー(Quencher)が近接しており、蛍光が抑制されているが、5’フリップDNAが結合することによりCleavaseによって蛍光色素の部分が切断され、蛍光シグナルが検出可能である。
なかでもPCR法は、試料核酸、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸、一対のオリゴヌクレオチド及び耐熱性DNAポリメラーゼの存在下で、変性、アニーリング、伸長の3工程からなるサイクルを繰り返すことにより、上記一対のオリゴヌクレオチドで挟まれる試料核酸の領域を指数関数的に増幅させる方法である。すなわち、変性工程で試料の核酸を変性し、続くアニーリング工程において各オリゴヌクレオチドと、それぞれに相補的な一本鎖試料核酸上の領域とをハイブリダイズさせ、続く伸長工程で、各オリゴヌクレオチドを起点としてDNAポリメラーゼの働きにより鋳型となる各一本鎖試料核酸に相補的なDNA鎖を伸長させ、二本鎖DNAとする。この1サイクルにより、1本の二本鎖DNAが2本の二本鎖DNAに増幅される。従って、このサイクルをn回繰り返せば、理論上上記一対のオリゴヌクレオチドで挟まれた試料DNAの領域は2n倍に増幅される。増幅されたDNA領域は大量に存在するので、電気泳動等の方法により容易に検出できる。よって、遺伝子増幅法を用いれば、従来では検出不可能であった、極めて微量(1分子でも可)の試料核酸をも検出することが可能であり、最近非常に広く用いられている技術である。
上記のような核酸増幅法を利用した方法では、野生型核酸を増幅できる野生型検出用オリゴヌクレオチドと、変異型核酸を増幅できる変異型検出用オリゴヌクレオチドをそれぞれ別個又は同時に用いて遺伝子増幅法を行う。
野生型検出用オリゴヌクレオチドを用いて試料核酸を伸長または増幅反応を行った場合、試料核酸が野生型であれば反応が起きるが、変異型では反応が起きない。逆に、変異型検出用オリゴヌクレオチドを用いて試料核酸を伸長または増幅反応を行った場合、試料核酸が変異型であれば反応が起きるが、野生型であれば反応は起こらない。従って、一つの試料を二つに分け、一方は野生型検出用オリゴヌクレオチドを用いて反応を行い、他方は変異型検出用オリゴヌクレオチドを用いて反応を行い、反応が起ったか否かを調べることにより、試料核酸が野生型であるか変異型であるかを明確に知ることができる。
また、一つの試料に野生型検出用オリゴヌクレオチド及び変異型検出用オリゴヌクレオチドの両方を用いて反応を行い、どちらのオリゴヌクレオチドで反応が起こったかを調べることにより、試料核酸が野生型であるか変異型であるかを明確に知ることもできる。
特に、ヒトを始め、高等生物は、1種類の遺伝子について、父親由来の遺伝子と母親由来の遺伝子をそれぞれ1つずつ有しているが、この方法によれば、試料遺伝子が野生型のホモか、変異型のホモか、あるいは、両方のヘテロかを区別することもできる。すなわち、ヘテロの場合には、野生型遺伝子と変異型遺伝子が共に存在するから野生型検出用オリゴヌクレオチドを用いた場合も変異型検出用オリゴヌクレオチドを用いた場合も反応が起きる。
また、対象となる遺伝子多型部位は、同一の増幅条件で少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出できるものであれば特に限定されるものではない。しかしながら、チトクローム2D6、チトクローム2C19の少なくとも1箇所、好ましくは2箇所以上を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましい。さらには、チトクローム2D6の少なくとも1箇所、好ましくは2箇所以上を含む遺伝子多型の同時検出、チトクローム2C19の少なくとも1箇所、好ましくは2箇所以上を含む遺伝子多型の同時検出、チトクローム2D6の少なくとも1箇所およびチトクローム2C19の少なくとも1箇所を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましい。
また、NAT2の少なくとも1箇所、好ましくは2箇所以上を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることも好ましく、NAT2の少なくとも1箇所とチトクローム2D6およびチトクローム2C19の中の少なくとも1箇所を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることも好ましい。
さらには上述の箇所に加えて、チトクローム2A6の少なくとも1箇所の遺伝子多型の同時検出を行ってもよい。
中でも、チトクローム2D6の中では2D6*2、2D6*4、2D6*10、2D6*14、2D6*18、2D6*21、2D6*36少なくとも1つ、好ましくは2つ以上を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましく、チトクローム2C19の中では2C19*2、2C19*3の少なくともいずれかを含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましく、NAT2の中ではNAT2*5、NAT2*6、NAT2*7の少なくとも1つ、好ましくは2つ以上を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましい。
また、異なる遺伝子間を含む組み合わせとしては、チトクローム2D6*2、2D6*4、2D6*10、2D6*14、2D6*18、2D6*21、2D6*36、2C19*2、2C19*3、2A6*3、NAT2*5、NAT2*6、NAT2*7の少なくとも1つ、好ましくは2つ以上を含む遺伝子多型の同時検出に用いられることが好ましい。
また、オリゴヌクレオチドが反応したか否かを検出する方法の例としては、特定の塩基多型部位を含む染色体又は断片を含む核酸試料に、一定量の野生型検出用オリゴヌクレオチドと及び1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチド(フォーワードプライマーに相当)を同時にまたはそれぞれ別々に用いて反応を行った後、核酸特異標識、特に2本鎖核酸特異的結合物質と反応させることによって前記増幅反応により生じたオリゴヌクレオチド量を検出できる。
その他にも、電気泳動による方法、ハイブリダイゼーションによる方法等増幅反応の有無を検出できる方法であれば用いることができる。
核酸特異標識を用いる場合は、電気泳動等の後処理を行うこともなくフォワードプライマーのタイプにより伸長反応が起こったか否かによってのみ判断するため、標識したオリゴヌクレオチドを用いる必要がなく、コスト面で有利であるにもかかわらず、未だ同一条件で伸長反応を行うことは困難であると考えられていたが、例えば上述のプライマーを用いることで同一条件で伸長反応を行うことが可能となった。
上記検出方法としては、標識したオリゴヌクレオチドを用いることも可能である。
例えば、該検出は、該各オリゴヌクレオチドを、予め酵素、ビオチン、蛍光物質、ハプテン、抗原、抗体、放射性物質および発光団などによって標識しておき、伸長又は増幅反応後に、反応したオリゴヌクレオチドの標識を検出することによって、遺伝子多型の検出を行うことができる。酵素としては、アルカリフォスファターゼ、ペルオキシダーゼなどが挙げられる。蛍光物質としては、FITC,6−FAM,HEX,TET,TAMRA,テキサスレッド、Cy3、Cy5などが挙げられる。2本鎖核酸特異的結合物質としては、エチレンブロマイド、SYBR Green Iなどが挙げられる。ハプテンとしては、ビオチン、ジゴキシゲニンなどが挙げられる。放射性物質としては、32P、35Sなどが挙げられる。
発光団としては、ルテニウムなどが挙げられる。該標識は、オリゴヌクレオチドの伸長反応に影響を与えることがなければオリゴヌクレオチドのどの位置に結合させてもよい。フォワード側プライマーとして用いる場合は、好ましくは、5’ 部位である。
野生型検出用オリゴヌクレオチドと変異型検出用オリゴヌクレオチドに異なる標識を用いた場合には、一つの試料に野生型検出用オリゴヌクレオチドと変異型検出用オリゴヌクレオチドの両方を添加して、1つの反応槽で検出ができる。
本発明で増幅を行う際には、溶液としては、その増幅方法に合った反応液を用いる。この反応液は、公知のものを用いることができる。
例えば、PCR法であれば、オリゴヌクレオチド及び試料以外では、DNAポリメラーゼ、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)、緩衝液、MgCl2、MgSO4等の各種塩類等が添加された溶液である。本発明の操作の簡便性、人為的ミスを少なくするためには、オリゴヌクレオチド以外の反応液は予め所定の濃度に調製されたものを用いることが好ましく、さらに、試料の濃度も同じにすることが好ましいが、本発明の、同一の増幅条件で少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出するためには、塩類等の濃度を適宜変えることもできる。
反応液の調整の方法としては、具体的には、試料に対して、野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび変異型検出用オリゴヌクレオチドの両方ともが増幅してしまう場合には、オリゴヌクレオチド、塩類、DNAポリメラーゼ、等の濃度を下げることが好ましい。また、増幅すべきでない方の濃度のみ下げることも好ましい。
逆に、野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび変異型検出用オリゴヌクレオチドの両方とも増幅が認められない場合には、オリゴヌクレオチド、塩類、DNAポリメラーゼ、等の濃度を上げることが好ましい。また、増幅すべき方の濃度のみ上げることも好ましい。
なお、緩衝液、dNTPの濃度は、野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび変異型検出用オリゴヌクレオチドや対象の変異箇所にかかわらず、同一であることが好ましい。
これらの反応液としては、反応液25μlあたり、オリゴヌクレオチドが0.5〜50pmol、×10の緩衝液が0.5〜50μl、2mMのdNTPで0.5〜50μl、塩類が25mM濃度液で0.1〜30μl、DNAポリメラーゼが0.1〜30ng程度であることが好ましい。
本発明では、少なくとも2箇所以上の異なった変異箇所を対象とした増幅反応を、温度および時間サイクルが同一の条件下で行う。
これまで知られているオリゴヌクレオチドを用いて変異箇所を検出する方法では、各変異箇所の周辺の塩基配列は全く同じではないため、異なった条件で増幅反応を行うことが必要である他、標的核酸部位を特異的に増幅させるために、増幅産物の塩基数は各変異箇所に応じて異なっていたため、複数の変異箇所を同じ温度及び時間サイクル条件では増幅が行えないと考えられていた。本発明では、各変異箇所に特異的なオリゴヌクレオチドを用いること、および反応液を適宜調整することによって従来の課題を克服し、本発明を完成するに至った。
増幅反応としては、最初の熱変形工程が80〜100℃で1〜15分、繰り返しの熱変形工程が80〜100℃で2〜300秒、アニーリンクが40〜80℃で2〜300秒、伸長反応工程が60〜85℃で2〜300秒程度行い、この繰り返しを20〜50回繰り返しすことが好ましい。
本発明の方法により、従来は変異箇所個々に変異型を調べ、そのデータを総合して遺伝子多型を判断・検出していたが、複数箇所の変異型を同時に調べることができるため、遺伝子多型の検出が短時間で済む上、条件設定の複雑さが解消されたため、単純な設定ミスなどの人的ミスを減らすことができる。
キット
本発明において、キットとしては、野生型検出用オリゴヌクレオチド及び1種又は2種の変異型検出用オリゴヌクレオチド、リバースオリゴヌクレオチド、DNAポリメラーゼ、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)を含む遺伝子多型検出用試薬キットを含むものである。
また、該各オリゴヌクレオチドは、予め上述したような酵素、ビオチン、蛍光物質、ハプテン、抗原、抗体、放射性物質および発光団などによって標識されていてもよい。
また、キットとしては、複数の変異箇所に対応するそれぞれの野生型検出用オリゴヌクレオチド及び/又は変異型検出用オリゴヌクレオチド、リバースプライマーを一つのセットとしてパッケージされていることが好ましい。
キットとしては、反応容器内にそれぞれの野生型検出用オリゴヌクレオチド及び/又は変異型検出用オリゴヌクレオチド、リバースプライマー、DNAポリメラーゼ、4種類のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)、塩類など、試料以外の増幅に必要なものがすべて溶解された状態か、もしくは一定量の水を加えるのみで後は試料を加えるだけの反応液となる状態であることが好ましい。
また、キットのオリゴヌクレオチドの種類以外は同じ組成、含有量であることが好ましいが、本発明の、同一の増幅条件で少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出するためには、塩類等の濃度を前述のように適宜変えることもできる。
以下、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
オリゴヌクレオチドの合成
実施例における各オリゴヌクレオチドはパーキンエルマー社製DNAシンセサイザー392型を用いて、ホスホアミダイト法にて合成した。合成はマニュアルに従い、各種オリゴヌクレオチドの脱保護はアンモニア水で55℃、一夜実施した。オリゴヌクレオチドの精製はパーキンエルマー社OPCカラムにて実施した。
もしくはDNA合成受託会社((株)日本バイオサービス、(株)サワディー、GENSET KK、アマシャムファルマシア バイオテク(株)等)に依頼した。
試薬の調整
以下の試薬を含む25μl溶液を調製した。
Taq DNAポリメラーゼ反応液a
オリゴヌクレオチド(フォワード側プライマー) 5 pmol
オリゴヌクレオチド(リバース側プライマー) 5 pmol
×10緩衝液 2.5 μl
2mM dNTP 2.5 μl
25mM MgCl2 1.5 μl
Taq DNAポリメラーゼ 1.3 U
抽出DNA溶液 100 ng
増幅条件
95℃・5分
95℃・30秒、65℃・30秒、72℃、30秒(35サイクル)
72℃・2分。
2. 核酸特異的結合物質による検出
それぞれの増幅反応液3μlを10000倍に希釈されたSyberGreenI(Molecular Probe製)の溶液100μlに加えて、室温にて攪拌後に暗室中で蛍光プレートリーダー(大日本製薬社)で蛍光強度量を測定した。所要時間は約5分であった。
得られた蛍光強度から、以下の計算式を用いて試料の蛍光強度量を算出した。

FL(試料の蛍光強度)=FLs − FLb (式1)

FLb:Negative Control (試料が未添加)の蛍光強度
FLs:各試料の蛍光強度
実施例1 CYP2D6*2、CYP2D6*10遺伝子多型の同時検出
(1)CYP2D6遺伝子の100番目及び2850番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ1及び2はCYP2D6遺伝子の2850番目の多型を検出するためのものである。
オリゴ1は3’末端から2番目に野生型(C)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ2は3’末端から2番目に変異型(T)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ3がアンチセンス鎖であり、オリゴ1、2と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ1、2、3は必要により標識して使用される。
オリゴ4及び5はCYP2D6遺伝子の100番目の多型を検出するためのものである。
オリゴ4は3’末端から2番目に野生型(C)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ5は3’末端から2番目に変異型(T)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ6がアンチセンス鎖であり、オリゴ4、5と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ4、5、6は必要により標識して使用される。
また、本実施例でのオリゴ1、オリゴ2、オリゴ4、オリゴ5の各オリゴヌクレオチドは、この記載のオリゴヌクレオチドに限定されず、前述したように3’末端から10〜50塩基の長さであれば同様の結果が得られる。さらに、各オリゴヌクレオチドは3’末端から3番目に人為的ミスマッチを導入したが、前述のように、3〜7番目の範囲であっても良いし、さらにはこれ以外に数カ所(1〜5箇所程度でプライマーの全体長による(特に5’末端))のミスマッチが導入されていても良い。
さらに、オリゴ3およびオリゴ6は伸長反応の有無を検出するのに適当な長さ等を基準に決めたものであって、対象となる遺伝子の適当な部分に対応するものであれば、本実施例の配列に限定されるものではない。
(2)PCR法によるCYP2D6*2、CYP2D6*10遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して、前記条件によりCYP2D6*2、CYP2D6*10遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、dとも同じ条件で同時に行った。
反応液1−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ1およびオリゴ3
反応液1−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ2およびオリゴ3
反応液1−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ4およびオリゴ6
反応液1−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ5およびオリゴ6
Figure 2006333869
Figure 2006333869
実施例2 CYP2D6*4、CYP2D6*36遺伝子多型の同時検出
(1)CYP2D6遺伝子の1846番目及びExon9 conversionの多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ7及び8はCYP2D6遺伝子の1846番目の多型を検出するためのものである。
オリゴ7は3’末端から2番目に野生型(G)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ8は3’末端から2番目に変異型(A)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ9がアンチセンス鎖であり、オリゴ7、8と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ7、8、9は必要により標識して使用される。
オリゴ10及び11はCYP2D6遺伝子のExon9 conversionを検出するためのものである。
オリゴ10は野生型(2D6 Exon9)のヌクレオチド配列を有し、オリゴ11は変異型(2D7 Exon9)のヌクレオチド配列を有し、オリゴ12がアンチセンス鎖であり、オリゴ10、11と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ10、11、12は必要により標識して使用される。
(2)PCR法によるCYP2D6*4、CYP2D6*36遺伝子多型遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して、前記条件によりCYP2D6*4、CYP2D6*36遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、dとも同じ条件で同時に行った。
反応液2−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ7およびオリゴ9
反応液2−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ8およびオリゴ9
反応液2−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ10およびオリゴ12
反応液2−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ11およびオリゴ12
Figure 2006333869
Figure 2006333869
実施例3 CYP2D6*4、CYP2D6*14遺伝子多型の検出
(1)CYP2D6遺伝子の1846番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ13は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ14は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ15がアンチセンス鎖であり、オリゴ13、14と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ13、14、15は必要により標識して使用される。
(2)CYP2D6遺伝子の1758番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ16は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ17は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ15がアンチセンス鎖であり、オリゴ16、17と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ16、17、15は必要により標識して使用される。
(3)PCR法によるCYP2D6*4、CYP2D6*14遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して、前記条件によりCYP2D6*4、CYP2D6*14遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、dとも同じ条件で同時に行った。
反応液3−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ13およびオリゴ15
反応液3−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ14およびオリゴ15
反応液3−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ16およびオリゴ15
反応液3−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ17およびオリゴ15
Figure 2006333869
実施例4 CYP2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型の検出
(1)CYP2C19遺伝子の681番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ18は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(G→A)を有し、オリゴ19は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(G→A)を有し、オリゴ20がアンチセンス鎖であり、オリゴ18、19と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ18、19、20は必要により標識して使用される。
(2)CYP2C19遺伝子の636番目の多型を検出するオリゴヌクレオチドの合成
オリゴ21は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(c→t)を有し、オリゴ22は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(c→t)を有し、オリゴ23がアンチセンス鎖であり、オリゴ21、
22と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ21、22、23は必要により標識して使用される。
(3)PCR法によるCYP2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して前記条件によりCYP2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、dとも同じ条件で同時に行った。
反応液4−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ18およびオリゴ20
反応液4−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ19およびオリゴ20
反応液4−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ21およびオリゴ23
反応液4−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ21およびオリゴ23
Figure 2006333869
2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型の同時検出(その2)
(1)CYP2C19遺伝子の681番目及び636番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ24及び25はCYP2C19遺伝子の681番目の多型を検出するためのものである。
オリゴ24は3’末端から2番目に野生型(G)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(G→A)を有し、オリゴ25は3’末端から2番目に変異型(A)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(G→A)を有し、オリゴ3がアンチセンス鎖であり、オリゴ24、25と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ24、25、26は必要により標識して使用される。
オリゴ27及び28はCYP2C19遺伝子の636番目の多型を検出するためのものである。
オリゴ27は3’末端から2番目に野生型(G)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ28は3’末端から2番目に
変異型(A)のヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(C→A)を有し、オリゴ29がアンチセンス鎖であり、オリゴ27、28と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ27、28、29は必要により標識して使用される。
(2)PCR法によるCYP2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して前記条件によりCYP2C19*2、CYP2C19*3遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、dとも同じ条件で同時に行った。
反応液5−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ24およびオリゴ26
反応液5−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ25およびオリゴ26
反応液5−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ27およびオリゴ29
反応液5−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ28およびオリゴ29
Figure 2006333869
Figure 2006333869
実施例6 NAT2*5、NAT2*6、NAT2*7遺伝子多型の検出
(1)NAT2遺伝子の481番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ30は3’末端から2番目に野生型(C)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(A→C)を有し、オリゴ31は3’末端から2番目に変異型(T)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(A→C)を有し、オリゴ32がセンス鎖であり、オリゴ30、31と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ30、31、32は必要により標識して使用される。
(2)NAT2遺伝子の590番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ33は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(T→A)を有し、オリゴ34は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(T→A)を有し、オリゴ32がセンス鎖であり、オリゴ33、34と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ33、34は必要により標識して使用される。
(3)NAT2遺伝子の857番目の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ35は3’末端から2番目に野生型(G)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(T→G)を有し、オリゴ36は3’末端から2番目に変異型(A)に相補的なヌクレオチド配列、および3番目に人為的ミスマッチ(T→G)を有し、オリゴ32がセンス鎖であり、オリゴ35、36と組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ35、36は必要により標識して使用される。
(4)PCR法によるNAT2*5、NAT2*6、NAT2*7遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加して前記条件によりNAT2*5、NAT2*6、NAT2*7遺伝子多型を解析した。なお、反応は反応液a、b、c、d、e、fとも同じ条件で同時に行った。
反応液6−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ30およびオリゴ32
反応液6−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ31およびオリゴ32
反応液6−cのオリゴヌクレオチド
オリゴ33およびオリゴ32
反応液6−dのオリゴヌクレオチド
オリゴ34およびオリゴ32
反応液6−eのオリゴヌクレオチド
オリゴ35およびオリゴ32
反応液6−fのオリゴヌクレオチド
オリゴ36およびオリゴ32
Figure 2006333869
以上、何れの実施例でも明らかなように、複数箇所の多型部位を同一の条件で増幅でき、さらに明確にその差を区別することが出来た。
実施例7 CYP2A6*3遺伝子多型の検出
(1)CYP2A6*3遺伝子の多型を検出するオリゴヌクレオチド
オリゴ37はおよびオリゴ39はCYP2DA6(野生型)に相補的なヌクレオチド配列を有し、オリゴ38およびオリゴ40はCYP2A6*3(変異型)に相補的なヌクレオチド配列を有する。オリゴ37と39、オリゴ38と40は組み合わせて増幅反応のオリゴヌクレオチドとして使用される。なお、オリゴ37、38、39、40は必要により標識して使用される。
(2)PCR法によるCYP2A6*3遺伝子多型の解析
1. PCR法による増幅反応
ヒト白血球からフェノール・クロロフォルム法により抽出したDNA溶液をサンプルとして使用して、下記オリゴヌクレオチドを含む試薬を添加し前記条件によりCYP2A6*3遺伝子多型を解析した。反応は反応液a、bとも同じ条件で同時に行った。
反応液7−aのオリゴヌクレオチド
オリゴ37およびオリゴ39
反応液7−bのオリゴヌクレオチド
オリゴ38およびオリゴ40
Figure 2006333869
CYP2A6*3遺伝子多型の解析は他の実施例と同一の増幅の温度・時間条件で検出可能であることが判り、実施例で示した他の箇所と組み合わせて同時に増幅反応を行っても同時に検出できることが明らかになった。
上記実施例で示した通り、オリゴヌクレオチドを用いて複数箇所を同一温度、時間条件で同時に塩基多型特異的増幅反応を行い、増幅反応物質を核酸特異的結合物質を用いて測定することで、容易にかつ迅速に遺伝子型を明確に判定することができた。
また、実施例では特定の組み合わせしか行っていないが、増幅の温度・時間条件は同じであり、これらの箇所の中で自由な組み合わせを行っても、同時に検出できることは明かである。
また、本実施例での各オリゴヌクレオチドは、この記載のオリゴヌクレオチドに限定されず、前述したように3’末端から10〜50塩基の長さであれば同様の結果が得られる。さらに、いくつかのオリゴヌクレオチドは3’末端から3番目に人為的ミスマッチを導入したが、前述のように、3〜7番目の範囲であっても良いし、さらにはこれ以外に数カ所(1〜5箇所程度でプライマーの全体長による(特に5’末端))のミスマッチが導入されていても良い。
さらに、リバース側は伸長反応の有無を検出するのに適当な長さ等を基準に決めたものであって、対象となる遺伝子の適当な部分に対応するものであれば、本実施例の配列に限定されるものではない。
本発明により、試料核酸中の遺伝子多型を明確にまた簡便に検出できる方法が提供される。本発明の方法では、これまでの方法のように煩雑な操作を必要としないので、迅速で容易に再現性の良い結果が得られたことからも、産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (10)

  1. 3‘末端が標的遺伝子と相補的である野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび/または3‘末端が標的遺伝子と相補的である変異型検出用オリゴヌクレオチドを用いて増幅を行うことにより、N−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型を検出する方法において、同一の増幅条件で同一の遺伝子上の少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出することを特徴とするN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  2. 変異箇所以外に少なくとも1箇所のミスマッチを有するオリゴヌクレオチドを用いることを特徴とする請求項1に記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  3. オリゴヌクレオチドの3‘末端が標的遺伝子と相補的であり、3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応するように設計されたオリゴヌクレオチドであることを特徴とする請求項1または2記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  4. 増幅反応がPCR、NASBA、LCR、SDA、RCRおよびTMAよりなる群から選ばれたいずれかの方法であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  5. オリゴヌクレオチドが予め標識されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  6. 核酸特異標識により検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出方法。
  7. 3‘末端が標的遺伝子と相補的である野生型検出用オリゴヌクレオチドおよび3‘末端が標的遺伝子と相補的である変異型検出用オリゴヌクレオチドのうち少なくともいずれか一方を用いて増幅を行うことにより、N−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型を検出するための試薬において、同一の増幅条件で同一の遺伝子上の少なくとも2箇所の異なった変異箇所の配列を検出できるよう調整されたことを特徴とするN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
  8. オリゴヌクレオチドの3‘末端が標的遺伝子と相補的であり、3‘末端から2番目のヌクレオチドが野生型または変異型配列のヌクレオチドと相補的に対応するように設計されたオリゴヌクレオチドであることを特徴とする請求項7記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
  9. 増幅反応がPCR、NASBA、LCR、SDA、RCRおよびTMAよりなる群から選ばれたいずれかの方法であることを特徴とする請求項7または8記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。
  10. 核酸特異標識により検出することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のN−アセチルトランスフェラーゼ2遺伝子多型の検出試薬。


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