JP2006332401A - 炭化ケイ素半導体装置 - Google Patents

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信介 原田
Tsutomu Yao
勉 八尾
Kenji Fukuda
憲司 福田
Mitsuhisa Okamoto
光央 岡本
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Abstract

【課題】 本発明は、低いオン抵抗、かつ、高耐圧の炭化ケイ素縦型MOSFETを実現することを目的とする。
【解決手段】 第1導電型の高濃度炭化ケイ素基板表面上に形成された第1導電型の低濃度の第1の炭化ケイ素堆積膜と、該第1の炭化ケイ素堆積膜上に選択的に切り欠かれている第1の領域を有する第2導電型の高濃度ゲート領域からなる第2の炭化ケイ素堆積膜と、前記第1の領域とその上に形成された前記第1の領域の幅未満の幅を持つ第2の領域と第2導電型の低濃度ゲート領域と該第2導電型の低濃度ゲート領域内に形成された第1導電型の高濃度ソース領域とからなる前記第2の炭化ケイ素堆積膜上の第3の炭化ケイ素堆積膜と、前記第1の炭化ケイ素堆積膜に接し、前記第1の領域及び第2の領域に形成されている第1導電型の低濃度ベース領域と、を少なくとも有する縦型MOSFETである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化ケイ素基板上に作製した縦型MOSFETの構造に関するものである。
炭化ケイ素(SiC)は、シリコン(Si)と比較して、1.バンドギャップが広い、2.絶縁破壊強度が大きい、3.電子の飽和ドリフト速度が大きいなどの優れた物性を有する。したがって、炭化ケイ素(SiC)を基板材料として用いることにより、シリコン(Si)の限界を超えた高耐圧で低抵抗の電力用半導体素子が作製できる。
また、炭化ケイ素(SiC)には、シリコン(Si)と同様に、熱酸化によって絶縁層を形成できるという特徴がある。これらの理由から、炭化ケイ素(SiC)を基板材料とした高耐圧で低いオン抵抗の縦型MOSFETが実現できると考えられ、数多くの研究開発が行われている。
炭化ケイ素縦型MOSFETのオン抵抗を下げる方法として、チャネル領域をイオン注入ではなく堆積膜によって形成した構造が提案されている[Journal of Applied Physics vol.87, 8773 (2000).]。図10は、提案された構造の単位セルの断面図である。この構造では、高濃度n型基板1上に低濃度n型ドリフト層2が堆積されている。その上に高濃度p型層31が堆積され、さらにその上に低濃度p型層32が堆積されている。その後、n型不純物イオン注入によって、これらのp型層31と32を貫通してn型ドリフト層2に達するn型ベース層4が選択的に形成される。また、低濃度p型層32の表面部分には選択的にn型ソース層5が形成されている。p型層31と32を貫通してn型不純物イオン注入をされていない領域がp型ウェル層3となる。この構造では、チャネル領域11がイオン注入されてない堆積層内に形成されるので伝導電子の高い移動度が得られるという特徴がある。なお、ここで、p型層32を比較的低濃度にしているのは、高いチャネル移動度を得るためと思われる。また、基板側のp型層31は比較的高濃度にしているが、n型ソース層5とn型ドリフト層2とが低電圧でパンチスルーして高い電圧を阻止できなくなるのを回避するために、この濃度が低い場合はその厚さを数ミクロン程度に厚くする必要がある。そうするとn型ベース層4を形成するためのn型不純物イオン注入の加速電圧がMeVという極めて高エネルギーになり、一般の装置を用いての作製は困難となってしまう。従ってこの構造においては、n型ソース層5とn型ドリフト層2とのパンチスルーを防ぎ高耐圧化するために、p型層31を比較的高濃度で、かつ薄くしているものと思われる。
この方法はチャネル領域11を低濃度のp型堆積膜によって形成しているため、高いチャネル移動度と低いオン抵抗が期待できるが、その一方で高耐圧化は次に述べる理由で困難である。すなわち、n型ベース層4のn型ドリフト層と接する部分24は、高濃度p型堆積膜にn型不純物イオンを注入して形成した領域である。この場合、イオン注入によって高濃度のp型層をそれより低濃度のn型層に反転することは技術的に不可能であるため、n型ベース層4の不純物濃度はp型層31の濃度よりも高くならざるを得ない。その結果、イオン注入によって形成されたn型ベース領域4とp型領域31によって構成されるpn接合部の耐圧が非常に低くなってしまう。電圧阻止状態において、正のドレイン電圧を印加したときに、p型層31によって挟まれたn型ベース層4は、両側のpn接合に印加される逆バイアスによって延びる空乏層で完全にピンチオフされる必要があるが、このpn接合の耐電圧が低い場合にはピンチオフする前にその低い電圧で阻止能力を失うことになる。さらにまた、このようにn型ベース層4が高濃度である場合は、空乏層の広がりが少ないため完全にピンチオフさせるのにいっそう高い逆バイアスを印加しなければならないことになり、高い電圧の阻止は、なおいっそう困難になる。
以上のことから、この構造は高耐圧の縦型MOSFETを得るためには適していないといえる。
図11は、本願発明者による先願(特願2002−304596号)に係る炭化ケイ素半導体装置の断面図である。図11において、たとえば、1×1018cm-3の窒素がドーピングされた厚さ300μmの(0001)面を有する高濃度n+型基板1表面上には、たとえば、5×1015cm-3の窒素がドーピングされた厚さ10μmの低濃度n型ドリフト層2が堆積されている。
前記低濃度n型ドリフト層2の表面上には、たとえば、2×1018cm-3のアルミニウムがドーピングされた厚さ0.5μmの高濃度p+型層31が堆積されている。さらに、前記高濃度p+型層31の上には、たとえば、5×1015cm-3のアルミニウムがドーピングされた厚さ0.5μmの低濃度p型層32が堆積されている。前記低濃度p型層32の表面部分には、たとえば、選択的に約1×1020cm-3のリンがドーピングされた高濃度n+型ソース領域5が形成されている。前記高濃度p+型層31には、選択的に形成された幅2μmの切欠き部からなる第1の領域41が設けられており、前記低濃度p型層32には、前記切欠き部より幅の広い第2の領域42が形成されている。
前記第1領域41及び第2の領域42には、たとえば、1×1016cm-3の窒素がドーピングされた低濃度n型ベース領域4が前記低濃度n型ドリフト層2に直接接して設けられている。前記低濃度n型ベース領域4と高濃度n+型ソース領域5の中間部分には、p型ウェル層3の表面層に低濃度ゲート領域11が形成される。
前記低濃度ゲート領域11上、及び低濃度n型ベース領域4の表面上には、ゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が設けられている。前記ゲート電極7上には、層間絶縁膜8を介して、高濃度n+型ソース領域5とp型ウェル層3とのそれぞれの表面に低抵抗接続されたソース電極9が形成されている。また、前記高濃度n+型基板1の裏面には、ドレイン電極10が低抵抗接続で形成されている。さらに、前記低濃度n型ベース領域4には、図11に示すように、凹部46が設けられている。
なお、p型ウェル層3とソース電極9は、低抵抗接続のため、p型ウェル層3の表面に高濃度p+型層が形成される場合や、低濃度p型層32のエッチオフによって、ソース電極9が直接に高濃度p+型層31の露出表面に接続されることもある。
前記炭化ケイ素縦型MOSFETの動作は、ゲート電極7に、しきい値電圧以上のゲート電圧が印加されると、p型ウェル層3表面の低濃度ゲート領域11に電子が誘起され、チャネルが形成される。これによって、高濃度n+型ソース領域5と低濃度n型ドリフト層2が導通状態になり、ドレイン電極10からソース電極9へ電流を流すことができる。
図11に示す前記低濃度n型ベース領域4と低濃度n型ドリフト層2とが接する部分24の幅は、2μmであり、この場合、前記低濃度n型ベース領域4の濃度が4×1016cm-3でピンチオフ電圧は30Vとなる。この構造では、前記低濃度n型ベース領域4の濃度が4×1016cm-3以下となっているため、前記低濃度n型ベース領域4をピンチオフさせるのに高い電圧が不必要となる。
また、前記低濃度n型ベース領域4とp型ウェル層3の接合部の耐圧は向上し、1000V以上の高耐圧の素子が実現できた。また、低濃度ゲート領域11を5×1015cm-3の低濃度p型堆積膜で形成しているため、数10cm/Vsの高いチャネル移動度が得られオン抵抗を低減することができる。
特願2002−304596号(WO2004/036655参照) Journal of Applied Physics vol.87, 8773 (2000).
これまでに提案された炭化ケイ素縦型MOSFETの構造は、選択的に形成された切欠き部からなる第1の領域41の幅よりも第2の領域42の幅が広くなっているため、低濃度n型ベース領域4において、高濃度p型堆積膜上に重なり部34が存在する。この場合、該重なり部34と高濃度p型堆積膜31との界面から重なり部34内に空乏層が延びるため、通電状態において電流経路が狭められ抵抗が発生し、その結果オン抵抗が増加するという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するために、低いオン抵抗、かつ、高耐圧の炭化ケイ素縦型MOSFETを実現することであり、低濃度p型堆積膜により形成したゲート領域を有する炭化ケイ素縦型MOSFETにおいて、オン抵抗を低減する低濃度ベース領域を有する炭化ケイ素半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、低濃度p型堆積膜により形成したゲート領域を有する低オン抵抗の炭化ケイ素半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、低濃度p型堆積膜により形成したゲート領域を有する高耐圧炭化ケイ素縦型MOSFETにおいて、オン抵抗を低減するための基板の面方位を提供する炭化ケイ素半導体装置を目的とする。
本発明は、第1導電型の高濃度炭化ケイ素基板表面上に形成された第1導電型の低濃度の第1の炭化ケイ素堆積膜と、該第1の炭化ケイ素堆積膜上に選択的に切り欠かれている第1の領域を有する第2導電型の高濃度ゲート領域からなる第2の炭化ケイ素堆積膜と、前記第1の領域とその上に形成された前記第1の領域の幅未満の幅を持つ第2の領域と第2導電型の低濃度ゲート領域と該第2導電型の低濃度ゲート領域内に形成された第1導電型の高濃度ソース領域とからなる前記第2の炭化ケイ素堆積膜上の第3の炭化ケイ素堆積膜と、前記第1の炭化ケイ素堆積膜に接し、前記第1の領域及び第2の領域に形成されている第1導電型の低濃度ベース領域と、少なくとも前記第3の炭化ケイ素堆積膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して、少なくとも前記低濃度ゲート領域上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型の炭化ケイ素基板の裏面に低抵抗接続されたドレイン電極と、前記第1導電型の高濃度ソース領域及び第2導電型の低濃度ゲート領域の一部に低抵抗接続されているソース電極とから構成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記第1導電型の低濃度ベース領域内で、前記第2の領域の上には、第2の領域よりも高濃度の第1導電型の第3の領域が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記第1導電型の低濃度ベース領域における上面には、前記ゲート絶縁膜と接する部分の一部に凹部が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記第2導電型の低濃度ゲート領域内の前記ゲート絶縁膜と接する部分には、第1導電型の埋め込みチャネル領域を有することを特徴とする。
また本発明は、前記第1導電型の炭化ケイ素基板表面の結晶学的面指数は、(11−20)面又は(000−1)面に対して平行な面であることを特徴とする。
本発明は、第1導電型の高濃度炭化ケイ素基板表面上に形成された第1導電型の低濃度炭化ケイ素下部堆積膜と、第1導電型の低濃度炭化ケイ素が残されている第1の領域を有するように前記低濃度炭化ケイ素下部堆積膜内に選択的に形成された第2導電型の高濃度ゲート領域と、前記第1の領域上に形成された前記第1の領域の幅未満の幅を持つ第2の領域からなる第1導電型の低濃度ベース領域と第2導電型の低濃度ゲート領域と該第2導電型の低濃度ゲート領域内に形成された第1導電型の高濃度ソース領域とからなる炭化ケイ素上部堆積膜と、前記上部堆積膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を介して、少なくとも前記低濃度ゲート領域上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型の炭化ケイ素基板の裏面に低抵抗接続されたドレイン電極と、前記第1導電型の高濃度ソース領域及び第2導電型の低濃度ゲート領域の一部に低抵抗接続されているソース電極と、から構成されていることを特徴とする。
さらに本発明は、前記第1導電型の低濃度ベース領域内で、前記第2の領域の上には、第2の領域よりも高濃度の第1導電型の第3の領域が形成されていることを特徴とする。
さらに本発明は、前記第2導電型の低濃度ゲート領域内の前記ゲート絶縁膜と接する部分には、第1導電型の埋め込みチャネル領域を有することを特徴とする。
さらに本発明は、前記第1導電型の炭化ケイ素基板表面の結晶学的面指数は、(11−20)面又は(000−1)面に対して平行な面であることを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果を奏する。
低濃度p型堆積層内に形成された低濃度のゲート領域を有する炭化ケイ素縦型MOSFETの低濃度n型ベース領域の抵抗を低減できるため、オン抵抗を低減することができ、低いオン抵抗、かつ高耐圧の炭化ケイ素縦型MOSFETの製造が可能となる。
本発明は、低濃度p型堆積層に設けられた低濃度n型ベース領域が前記高濃度p+型不純物領域上に重ならないため、その部分からの抵抗成分を削除でき、オン抵抗が低減される。
第1伝導型のベース領域の第1伝導型の不純物濃度が第2導電型の高濃度ゲート層の第2導電型の不純物濃度よりも低くすることにより、炭化ケイ素縦型MOSFETを高耐圧化することができる。
第2の堆積膜内に選択的に形成された第2導電型のゲート領域のゲート絶縁膜と接する部分の第2導電型の不純物濃度を最適化することにより、炭化ケイ素縦型MOSFETのオン抵抗を低減することができる。
第2の堆積膜内に選択的に形成された第1導電型の低濃度ベース領域内の第2導電型の高濃度ゲート層、ならびにゲート絶縁膜と接する表面近傍の第1導電型の不純物濃度を最適化することにより、炭化ケイ素縦型MOSFETを高耐圧化することができる。
第1導電型の炭化ケイ素基板表面の結晶学的面指数が(11−20)面あるいは(000−1)面に対して平行な面であるため、ゲート絶縁膜とチャネル領域との界面準位密度が軽減し、オン抵抗が低減できる。
本発明の実施の形態について以下図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる第1実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの単位セルを説明するための断面図である。図1において、たとえば、1×1018cm-3の窒素がドーピングされた厚さ300μmの(0001)面を有する高濃度n+型基板1表面上には、たとえば、5×1015cm-3の窒素がドーピングされた厚さ10μmの低濃度n型ドリフト層2が堆積されている。
前記低濃度n型ドリフト層2の表面上には、たとえば、2×1018cm-3のアルミニウムがドーピングされた厚さ0.5μmの高濃度p+型層31が堆積されている。さらに、前記高濃度p+型層31の上には、たとえば、5×1015cm-3のアルミニウムがドーピングされた厚さ0.5μmの低濃度p型層32が堆積されている。前記低濃度p型層32の表面部分には、たとえば、選択的に約1×1020cm-3のリンがドーピングされた高濃度n+型ソース領域5が形成されている。前記高濃度p+型層31には、選択的に形成された幅3μmの切欠き部からなる第1の領域41が設けられており、前記低濃度p型層32には、前記切欠き部より狭い幅2.5μmの第2の領域42が形成されている。
前記第1の領域41及び第2の領域42には、たとえば、1×1016cm-3の窒素がドーピングされた低濃度n型ベース領域4が前記低濃度n型ドリフト層2に直接接して設けられている。前記低濃度n型ベース領域4と高濃度n+型ソース領域5の中間部分には、p型ウェル層3の表面層に低濃度ゲート領域11が形成される。
前記低濃度ゲート領域11上、及び低濃度n型ベース領域4の表面上には、ゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が設けられている。前記ゲート電極7上には、層間絶縁膜8を介して、高濃度n+型ソース領域5とp型ウェル層3とのそれぞれの表面に低抵抗接続されたソース電極9が形成されている。また、前記高濃度n+型基板1の裏面には、ドレイン電極10が低抵抗接続で形成されている。さらに、前記低濃度n型ベース領域4は、図1に示すように、凹部46を設けることができる。
なお、p型ウェル層3とソース電極9は、低抵抗接続のため、p型ウェル層3表面に高濃度p+型層31が形成される場合や、低濃度p型層32のエッチオフによって、ソース電極9が直接に高濃度p+型層31の露出表面に接続されることもある。
前記炭化ケイ素縦型MOSFETの動作は、基本的には、従来例として示した図10に記載された炭化ケイ素プレーナ型縦型MOSFETと同様である。すなわち、ゲート電極7に、しきい値電圧以上のゲート電圧が印加されると、p型ウェル層3の表面に電子が誘起されチャネル領域11が形成される。これによって、高濃度n+型ソース領域5と低濃度n型ドリフト層2が導通状態になり、ドレイン電極10からソース電極9へ電流を流すことができる。
ここで、従来例として示した図11の炭化ケイ素プレーナ型縦型MOSFETと異なる点は、第2の領域の幅が第1の領域の幅に比べて若干狭く、低濃度n型ベース領域において、高濃度p型堆積膜上に重なり部分34が存在しないことである。そのため、空乏層が重なり部分34と高濃度p型堆積膜31との界面から重なり部分内に延びて電流経路が狭められことがなく、この部分から抵抗が発生するのを阻止でき、オン抵抗を低減することができる。
図9は実施例1に示した炭化ケイ素縦型MOSFETのオン抵抗を第2の領域の幅をパラメータとして計算した結果である。ここで第1の領域の幅は3μmである。第2の領域の幅が減少するとオン抵抗が低減しており、幅が2.5μmのとき最小となっているのが分かる。このように本発明の実施例によれば、第2の領域が高濃度p+層上に重なっていないために、空乏層が重なり部と高濃度p+層の界面から重なり部内に延びて電流経路が狭められことがなく、従来例に示した炭化ケイ素縦型MOSFETに比べてオン抵抗を低減することが出来る。
図2(a)ないし(f)及び図3(a)ないし(d)は第1実施例の炭化ケイ素縦型MOSFETの製造方法を説明するための単位セルの断面図である。図2(a)において、まず、高濃度n+型基板1の表面上には、低濃度n型ドリフト層2が堆積される。さらに、前記低濃度n型ドリフト層2の上には、高濃度p+型層31が堆積される。前記低濃度n型ドリフト層2は、たとえば、窒素のドーピング濃度を5×1015cm-3、厚さを10μmとした。前記高濃度p+型層31は、アルミニウムのドーピング濃度を2×1018cm-3とし、厚さを0.5μmにした。
次いで、図2(b)に示すように、レジストをマスクとしたドライエッチングにより、表面から低濃度n型ドリフト層2に達するトレンチ構造が3μmの幅で形成された。エッチングには、六フッ化硫黄(SF6)と酸素(O2)の混合ガスを用いた。前記レジストを除去した後、図2(c)に示すように、前記表面には、たとえば、5×1015cm-3のアルミニウムがドープされた低濃度p型層32が0.5μmの厚さで堆積された。
その後、高濃度n+型ソース領域5を形成するために、前記低濃度p型層32の表面には、図2(d)に示すように、マスク13が形成された。n型不純物イオン5aは、前記マスク13を介して前記低濃度p型層32に注入される。前記マスク13は、表面上に減圧CVD法により堆積された厚さ1μmのSiO2膜をフォトリソグラフィにより、パターン加工して形成された。n型不純物イオン注入5aは、たとえば、リンイオンを基板温度500℃、加速エネルギー40keV〜250keVの多段で、注入量2×1020cm-3として実施された。
前記マスク13を除去した後、低濃度n型ベース領域4を形成するために、図2(e)に示すように、マスク14を使用してn型不純物イオン4aを注入した。前記マスク14は、低濃度p型層32の表面上に減圧CVD法により堆積された厚さ1.5μmのSiO2膜をフォトリソグラフィによりパターン加工して開口部の幅を2.5μmにした。前記n型不純物イオン4aは、窒素イオンを室温にて、加速エネルギー30keV〜600keVの多段で、注入量1×1016cm-3として注入された。その後、図2(f)に示すように、アルゴン雰囲気中にて、1500℃で30分間にわたる活性化アニールを行い、p型ウェル層3、低濃度n型ベース領域4及び高濃度n+型ソース領域5が形成された。
次いで、図3(a)に示すように、前記p型ウェル層3、低濃度n型ベース領域4、及び高濃度n+型ソース領域5は、1200℃、140分の熱酸化されて、厚さ40nmのゲート絶縁膜6が形成された。前記ゲート絶縁膜6の上には、減圧CVD法によって、多結晶シリコン7aが0.3μmの厚さで堆積された。図3(b)に示すように、多結晶シリコン7aは、フォトリソグラフィにより、パターン加工されて、ゲート電極7が形成された。
さらに、図3(c)に示すように、減圧CVD法により、前記ゲート電極7の表面上には、厚さ0.5μmの層間絶縁膜8が堆積された。図3(d)に示すように、前記層間絶縁膜8には、窓が開けられ、高濃度n+型ソース領域5とp型ウェル層3に共通のソース電極9が低抵抗接続された。
なお、本実施例では、(0001)面基板上の炭化ケイ素縦型MOSFETの構造及びその製造工程について説明したが、(11−20)面あるいは(000−1)面基板にも、酸化条件は若干異なるが、ほぼ同様に適用できる。(11−20)面あるいは(000−1)面基板上に作製された炭化ケイ素縦型MOSFETは、チャネル移動度が(0001)面基板上よりも高いため、より低いオン抵抗が得られた。
図4は本発明の第2実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの単位セルを説明するための断面図である。図4において、5×1018cm-3の窒素がドーピングされた厚さ300μmの(0001)面の高濃度n+型基板1上には、5×1015cm-3の窒素がドーピングされた厚さ10μmの低濃度n型ドリフト層2が堆積されている。前記低濃度n型ドリフト層2には、その表面から深さ0.5μmに渡って2×1018cm-3のアルミニウムがドーピングされた高濃度p+型層31が形成されている。前記高濃度p+型層31にはアルミニウムイオンが注入されていない幅3μmの欠如部である第1の領域が選択的に設けられている、その表面上に5×1015cm-3のアルミニウムがドーピングされた厚さ0.5μmの低濃度p型層32が堆積されている。
低濃度p型層32の表面部分には、選択的に約1×1020cm-3のリンがドーピングされた高濃度n+型ソース領域5が形成されている。前記低濃度p型層32には、pイオンが注入されていない欠除部が選択的に設けられている。前記欠除部には、1×1016cm-3の窒素がドーピングされた幅2.5μmの低濃度n型ベース領域4が前記低濃度n型ドリフト層2に直接接するように設けられている。
前記低濃度n型ベース領域4と前記高濃度n+型ソース領域5との中間部分であるp型ウェル層3の表面層には、低濃度ゲート領域11が形成される。前記低濃度ゲート領域11上、低濃度n型ベース領域4、及び高濃度n+型ソース領域5の表面上には、ゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が設けられている。前記ゲート電極7上には、層間絶縁膜8を介して高濃度n+型ソース領域5とp型ウェル層3のそれぞれの表面に低抵抗接続されたソース電極9が形成されている。また、高濃度n+型基板1の裏面には、ドレイン電極10が低抵抗接続で形成されている。
前記炭化ケイ素縦型MOSFETと図1の実施例1との相違点は、高濃度p+型層31が低濃度n型ドリフト層2の表面上に堆積されているのではなく、前記低濃度n型ドリフト層2内に形成されていることである。すなわち、低濃度n型ベース領域4内の低濃度n型ドリフト層2と接する部分24は、高濃度p+型層31の上端と同一面内に位置し、前記高濃度p+型層31で挟まれた領域は、低濃度n型ドリフト層2内に存在する。このため、高濃度p+型層31で挟まれた領域の濃度は、実施例1の構造よりも低く、実施例1に比べ高耐圧の素子が実現できる。また、オン抵抗を第2の領域42の幅をパラメータとして計算した結果も実施例1と同様であり、従来例に示した炭化ケイ素縦型MOSFETに比べてオン抵抗を低減することが出来る。
図5(a)ないし(f)及び図6(a)ないし(d)は本発明の第2実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの製造工程を説明するための断面図である。図5(a)において、まず、高濃度n+型基板1上には、5×1015cm-3の窒素をドーピングした低濃度n型ドリフト層2が10μmの厚さで堆積されている。次いで、図5(b)に示すように、高濃度p+型層31を形成するために、前記低濃度n型ドリフト層2上にマスク15が形成される。p型不純物イオン3aは、前記マスク15を使用して前記低濃度n型ドリフト層2に注入される。前記マスク15は、前記低濃度n型ドリフト層2の表面上に減圧CVD法により堆積され、厚さ1μmのSiO2膜がフォトリソグラフィによりパターン加工して形成される。
前記p型不純物イオン3aは、アルミニウムイオンを基板温度500℃、加速エネルギー40keV〜250keV、注入量2×1018cm-3として欠如部の幅が3μmになるように選択的に注入される。図5(c)に示すように、マスク15を除去した後、低濃度n型ドリフト層2の表面には、5×1015cm-3のアルミニウムがドープされた低濃度p型層32が0.5μmの厚さで堆積される。
その後、図5(d)に示すように、高濃度n+型ソース領域5を形成するために、マスク13を使用して前記低濃度p型層32にn型不純物イオン5aの注入を行う。n型不純物イオン5aは、燐イオンを基板温度500℃、加速エネルギー40keV〜250keV、注入量2×1020cm-3で注入される。マスク13は、除去された後、低濃度n型ベース領域4を形成するためのマスク14が形成される。前記マスク14は、低濃度p型層32の表面上に減圧CVD法により堆積された厚さ1.5μmのSiO2膜をフォトリソグラフィによりパターン加工して開口部の幅を2.5μmにした。
図5(e)に示すように、n型不純物イオン4aは、前記マスク14を介して前記低濃度p型層32に注入される。前記n型不純物イオン4aは、窒素イオンを室温にて、加速エネルギー30keV〜400keVの多段で、注入量1×1016cm-3として注入された。前記マスク14は、除去された後、図5(f)に示すように、アルゴン雰囲気中にて、1500℃で30分間にわたる活性化アニールが行われる。
前記活性化アニールによって、p型ウェル層3、低濃度n型ベース領域4、及び高濃度n+型ソース領域5が形成される。次いで、図6(a)に示すように、前記各層は、1200℃、140分熱酸化されて、厚さ40nmのゲート絶縁膜6が形成される。前記ゲート絶縁膜6の上には、減圧CVD法によって、多結晶シリコン7aが0.3μm堆積される。
図6(b)に示すように、多結晶シリコン7aは、フォトリソグラフィによりパターン加工されて、ゲート電極7が形成される。さらに、図6(c)に示すように、前記ゲート電極7の上には、減圧CVD法により、0.5μmの層間絶縁膜8が堆積される。図6(d)に示すように、前記層間絶縁膜8には、窓が開けられ、高濃度n+型ソース領域5とp型ウェル層3に共通のソース電極9が形成される。
なお、実施例2では、(0001)面基板上の炭化ケイ素縦型MOSFETの構造及びその製造工程について説明したが、実施例1と同様に(11−20)面あるいは(000−1)面基板にも適用でき、効果も同様である。
図7は本発明の第3実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETを説明するための断面図である。第3実施例は、図1に示された第1実施例において、低濃度n型ベース領域4の表面に第2の領域42より高濃度の第3の領域43を設けた点で異なっている。前記第3の領域43は、窒素イオン濃度を、たとえば、5×1017cm-3とし、その深さを0.2μmとした。前記第3実施例の動作は、図1における第1実施例とほぼ同じであるが、第3の領域43を設けることにより低濃度n型ベース領域4表面の蓄積電荷が増加し、オン抵抗を低くすることができる。また、第3実施例は、前記第1実施例又は第2実施例と共に、適用することもできる。
図8は本発明の第4実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETを説明するための断面図である。第4実施例は、図1に示された第1実施例において、低濃度n型不純物からなる埋め込みチャネル領域91を設けた点で異なっている。前記埋め込みチャネル領域91は、窒素イオン濃度を、たとえば、1×1017cm-3とし、その深さを0.2μmとした。
前記第4実施例の動作は、図1における第1実施例とほぼ同じであった。また、第4実施例は、前記第1実施例ないし第3実施例と共に、適用することもできる。
なお、実施例1ないし実施例4において、ゲート電極7は、層間絶縁膜8を介してソース電極9によって覆われている。しかし、前記層間絶縁膜8を無くし、ゲート電極7を絶縁膜によって覆うことができる。その場合、ソース電極9は、ソース領域及びゲート領域の上部のみに設けられる。前記のような構造は、ゲート電極7とソース電極9との電気的な短絡の発生を防止する効果がある。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。前記実施例において、ストリップ型の炭化ケイ素半導体装置における断面図にしたがって説明したが、メッシュ型の炭化ケイ素半導体装置で、6角形型、丸型、あるいはこれらの変形タイプであっても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で形状を変えることができることはいうまでもないことである。また、同様に、切り欠かれている領域、欠除部、凹部等の形状は、本発明の作用を変えない程度に変形することは任意にできる。
本発明に係る第1実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの単位セルを説明するための断面図である。 第1実施例の炭化ケイ素縦型MOSFETの製造方法を説明するための単位セルの断面図である。 第1実施例の炭化ケイ素縦型MOSFETの製造方法を説明するための単位セルの断面図である。 本発明の第2実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの単位セルを説明するための断面図である。 本発明の第2実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第2実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第3実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETを説明するための断面図である。 本発明の第4実施例である炭化ケイ素縦型MOSFETを説明するための断面図である。 実施例1に示した炭化ケイ素縦型MOSFETのオン抵抗を第2の領域の幅をパラメータとして計算した結果である。 チャネル領域を堆積膜により形成した炭化ケイ素縦型MOSFETの単位セルの断面図である。 本願発明者による先願に係る炭化ケイ素半導体装置の断面図である。
符号の説明
1・・・高濃度n+型基板
2・・・低濃度n型ドリフト層(第1の堆積層)
3・・・p型ウェル層
3a・・p型不純物イオン注入
4・・・低濃度n型ベース領域
4a・・n型不純物イオン注入
5・・・高濃度n+型ソース領域
5a・・n型不純物イオン注入
6・・・ゲート絶縁膜
7・・・ゲート電極
7a・・多結晶シリコン
8・・・層間絶縁膜
9・・・ソース電極
10・・ドレイン電極
11・・チャネル領域(低濃度ゲート領域)
12・・イオン注入マスク
13・・イオン注入マスク
14・・イオン注入マスク
15・・イオン注入マスク
24・・n型ベース層のn型ドリフト層と接する部分
31・・高濃度p+型層(第2の堆積層)
32・・低濃度p型層(第3の堆積層)
34・・重なり部
41・・第1の領域
42・・第2の領域
43・・第3の領域
46・・凹部
91・・埋め込みチャネル領域

Claims (9)

  1. 第1導電型の高濃度炭化ケイ素基板表面上に形成された第1導電型の低濃度の第1の炭化ケイ素堆積膜と、
    該第1の炭化ケイ素堆積膜上に選択的に切り欠かれている第1の領域を有する第2導電型の高濃度ゲート領域からなる第2の炭化ケイ素堆積膜と、
    前記第1の領域とその上に形成された前記第1の領域の幅未満の幅を持つ第2の領域と第2導電型の低濃度ゲート領域と該第2導電型の低濃度ゲート領域内に形成された第1導電型の高濃度ソース領域とからなる前記第2の炭化ケイ素堆積膜上の第3の炭化ケイ素堆積膜と、
    前記第1の炭化ケイ素堆積膜に接し、前記第1の領域及び第2の領域に形成されている第1導電型の低濃度ベース領域と、
    少なくとも前記第3の炭化ケイ素堆積膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を介して、少なくとも前記低濃度ゲート領域上に形成されたゲート電極と、
    前記第1導電型の炭化ケイ素基板の裏面に低抵抗接続されたドレイン電極と、
    前記第1導電型の高濃度ソース領域及び第2導電型の低濃度ゲート領域の一部に低抵抗接続されているソース電極と、
    から構成されている炭化ケイ素半導体装置。
  2. 前記第1導電型の低濃度ベース領域内で、前記第2の領域の上には、第2の領域よりも高濃度の第1導電型の第3の領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  3. 前記第1導電型の低濃度ベース領域における上面には、前記ゲート絶縁膜と接する部分の一部に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  4. 前記第2導電型の低濃度ゲート領域内の前記ゲート絶縁膜と接する部分には、第1導電型の埋め込みチャネル領域を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  5. 前記第1導電型の炭化ケイ素基板表面の結晶学的面指数は、(11−20)面又は(000−1)面に対して平行な面であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  6. 第1導電型の高濃度炭化ケイ素基板表面上に形成された第1導電型の低濃度炭化ケイ素下部堆積膜と、
    第1導電型の低濃度炭化ケイ素が残されている第1の領域を有するように前記低濃度炭化ケイ素下部堆積膜内に選択的に形成された第2導電型の高濃度ゲート領域と、
    前記第1の領域上に形成された前記第1の領域の幅未満の幅を持つ第2の領域からなる第1導電型の低濃度ベース領域と第2導電型の低濃度ゲート領域と該第2導電型の低濃度ゲート領域内に形成された第1導電型の高濃度ソース領域とからなる炭化ケイ素上部堆積膜と、
    前記上部堆積膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、
    該ゲート絶縁膜を介して、少なくとも前記低濃度ゲート領域上に形成されたゲート電極と、
    前記第1導電型の炭化ケイ素基板の裏面に低抵抗接続されたドレイン電極と、
    前記第1導電型の高濃度ソース領域及び第2導電型の低濃度ゲート領域の一部に低抵抗接続されているソース電極と、
    から構成されている炭化ケイ素半導体装置。
  7. 前記第1導電型の低濃度ベース領域内で、前記第2の領域の上には、第2の領域よりも高濃度の第1導電型の第3の領域が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  8. 前記第2導電型の低濃度ゲート領域内の前記ゲート絶縁膜と接する部分には、第1導電型の埋め込みチャネル領域を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  9. 前記第1導電型の炭化ケイ素基板表面の結晶学的面指数は、(11−20)面又は(000−1)面に対して平行な面であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の炭化ケイ素半導体装置。
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