JP2006330020A - 地図検索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現に保有している地図データベースを有効に活用して、検索対象の地点情報を地図上に反映させることができる「地図検索装置」を提供すること。
【解決手段】 表示手段と、入力手段と、旧地図データを格納した第1の記憶媒体又は新地図データを格納した第2の記憶媒体を選択的に駆動する手段と、これら各手段に接続された制御手段とを備えた地図検索装置において、制御手段により、入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が新地図データに含まれていないと判定したときに(S1)、表示手段の画面に第1の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示し(S2)、さらに当該検索対象の地点情報が入力されたときに(S4)、旧地図データを参照して当該検索対象の地点の座標を特定し(S5)、表示手段の画面に第2の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示し(S6)、特定した座標に基づき当該地点情報を新地図上に表示する(S9)。
【選択図】 図2
【解決手段】 表示手段と、入力手段と、旧地図データを格納した第1の記憶媒体又は新地図データを格納した第2の記憶媒体を選択的に駆動する手段と、これら各手段に接続された制御手段とを備えた地図検索装置において、制御手段により、入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が新地図データに含まれていないと判定したときに(S1)、表示手段の画面に第1の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示し(S2)、さらに当該検索対象の地点情報が入力されたときに(S4)、旧地図データを参照して当該検索対象の地点の座標を特定し(S5)、表示手段の画面に第2の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示し(S6)、特定した座標に基づき当該地点情報を新地図上に表示する(S9)。
【選択図】 図2
Description
本発明は地図検索装置に関し、特に、市区町村の合併等によりその地図情報の内容が変更された場合の地図検索に対応するのに有用な技術に関する。本発明に係る地図検索装置は、例えば、車載用ナビゲーション装置に適用され得る。
典型的な車載用ナビゲーション装置においては、ナビゲーションに係る一切の処理を制御するCPU、地図データを格納したCD−ROMやDVD−ROM等の記憶装置、ディスプレイ装置、自車の現在位置を検出するためのGPS(Global Positioning System )受信機、自車の進行方位や走行速度等を検出するためのジャイロや車速センサ等が設けられている。そして、CPUにより、自車の現在位置を含む地図データを記憶装置から読み出し、この地図データに基づいて自車位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共に、自車の現在位置を指示する自車位置マークを画面上に重ね合わせて表示し、自車の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定して自車位置マークを移動させたりして、自車が現在何処を走行しているのかを一目で判るようにしている。
また、車載用ナビゲーション装置には、通常、ユーザが目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるように案内する機能(経路誘導機能)が搭載されている。この経路誘導機能によれば、CPUにより、地図データを用いて出発地(典型的には自車の現在位置)から目的地までを結ぶ最適な経路を、横型探索法やダイクストラ法等のシミュレーション計算を行って探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上にその誘導経路を他の道路とは識別可能に(例えば、色を変えたり、線幅を太くして)表示したり、また誘導経路上で接近中の交差点まで所定距離に達したとき、地図画像上にその交差点の案内図(交差点拡大図、該交差点での進行方向を示す矢印、該交差点までの距離、交差点名など)を表示したりすることで、いずれの道路を走行すればよいか、また交差点でどの方向に進んだらよいかをユーザが把握できるようになっている。
このように車載の地図データベースに基づいて経路探索及び経路誘導を行うナビゲーション装置では、道路情報やPOI(Point Of Interest )情報等に関して確度の高い情報案内を行うためには、地図データベースに格納されている地図データは、出来るだけ最新の情報を反映したデータであるのが望ましい。
その一方で、最近では行政指導の影響もあって全国各地で市区町村の合併が行われており、それに伴い地図情報の内容が変更される場合が生じている。このような状況に対し、従来のナビゲーション装置では、地図データベースとしてHDD等の書き換え可能な記憶媒体を搭載したタイプのものについては、地図データの更新(バージョンアップ)を行うことができるので特に不都合は生じないが、DVD−ROM等の読み出し専用の記憶媒体を搭載したタイプのものについては、地図データの更新は行われないため、地図データに含まれる情報の内容が変更されていてもその変更に対応することができない。これに対応するには、最新の地図情報を格納したDVD−ROM等の地図記憶媒体への買い換えを行うことが考えられる。
かかるナビゲーション装置に関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、ナビゲーション装置等において利用者が希望する住所を入力する際に、狭域住所である小字丁目や枝番等の下位住所、例えば、「1−1−12」に関して利用者がそれらの数字と順番を覚えているだけの場合でも、「1112」と入力することでその下位住所に対応する上記の住所を検索できるようにした技術がある。
特開2004−240695号公報
上述したように地図データベースとしてDVD−ROM等の読み出し専用の記憶媒体を搭載した従来の車載用ナビゲーション装置では、地図データの更新は行われないため、地図データに含まれる情報の内容に変更があった場合、その変更(地図情報の内容の修正)に対応することができないといった不都合がある。
一方、最新の地図情報を格納した地図記憶媒体への買い換えを行った場合、最新の地図情報に基づいて目的地設定や住所検索等を行えるというメリットはあるが、ユーザによっては、最新の地図情報(例えば、市区町村合併により変更された新しい地名や住所など)よりも今まで使い慣れてきた地図情報(旧地名や住所など)の方が分かり易いといった場合もある。また、昔の年賀状では旧住所の情報しか持ち合わせていないといった事情もある。このような場合に、旧住所のままで目的地設定や住所検索等を行おうとしても、その旧住所と同じ地名(地点情報)が必ずしも最新の地図記憶媒体に格納されているとは限らず、せっかく買い換えた最新の地図記憶媒体が役に立たないといった不都合が生じる。
上記の課題は、車載用ナビゲーション装置に特有のものではなく、現に保有しているDVD−ROM等の地図記憶媒体(データベース)から住所検索等を行うことができる環境下にあれば、例えば、家庭用のパーソナルコンピュータ(PC)においても同様に起こり得る。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、現に保有している地図データベースを有効に活用して、旧住所か否かにかかわらず検索対象の地点情報を地図上に反映させることができる地図検索装置を提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、画面を備えた表示手段と、ユーザ指示を入力する入力手段と、第1の地図データを格納した第1の記憶媒体又は前記第1の地図データよりもバージョンアップされた第2の地図データを格納した第2の記憶媒体を選択的に駆動する記憶媒体駆動手段と、前記表示手段、前記入力手段及び前記記憶媒体駆動手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が前記第2の地図データに含まれていないと判定したときに、前記表示手段の画面に前記第1の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示させ、前記第1の地図データを参照して当該検索対象の地点の座標を特定するとともに、前記表示手段の画面に前記第2の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示させ、前記特定した座標に基づき当該検索対象の地点情報を前記第2の地図上に表示させることを特徴とする地図検索装置が提供される。
この形態に係る地図検索装置によれば、ユーザ指示に基づいて検索対象の地点情報(例えば、車載用ナビゲーション装置に適用した場合に設定される目的地や経由地など)が入力されたときに、その地点情報が第2の地図データ(新しい方の地図情報)に含まれていない場合には、第1の記憶媒体(旧い方の地図データベース)の装填を促す案内情報が表示される。そして、ユーザはこの案内情報に従って当該記憶媒体(旧データベース)を記憶媒体駆動手段に装填する。さらに、ユーザ指示に基づいて当該検索対象の地点情報が入力されると、制御手段により第1の地図データ(旧い方の地図情報)を参照して当該検索対象の地点の座標が特定され、さらに表示手段の画面に第2の記憶媒体(新しい方の地図データベース)の装填を促す案内情報が表示される。そして、この案内情報に従って当該記憶媒体(新データベース)を装填すると、制御手段により、その特定した座標に基づいて当該検索対象の地点情報が第2の地図上に表示される。
つまり、現に保有している地図データベース(この場合、第1、第2の記憶媒体)を有効に活用して、ユーザが入力した検索対象の地点情報が「旧住所」であるか否かにかかわらず、その地点の「座標」に基づいて当該地点情報を第2の地図(新しい方の地図)上に反映させることができる。
また、本発明の他の形態によれば、通信手段と、画面を備えた表示手段と、ユーザ指示を入力する入力手段と、地図データを格納した記憶媒体を駆動する記憶媒体駆動手段と、前記通信手段、前記表示手段、前記入力手段及び前記記憶媒体駆動手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が前記地図データに含まれていないと判定したときに、前記通信手段を介して外部から当該検索対象の地点情報を取得し、該取得した地点情報を前記表示手段の画面に表示された前記地図上に表示させることを特徴とする地図検索装置が提供される。
この形態に係る地図検索装置によれば、上記の形態に係る地図検索装置とは違い、地図データを格納した記憶媒体は一つであるが、通信手段を備えているので、ユーザが入力した検索対象の地点情報が当該記憶媒体に格納されていない場合でも、その地点情報を通信手段を介して外部から取得することができる。これにより、上記の形態に係る地図検索装置の場合と同様に、現に保有している地図データベース(この場合、一つの記憶媒体)を有効に活用して、検索対象の地点情報が「旧住所」であるか否かにかかわらずその地点情報を当該地図上に反映させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る地図検索装置を車載用ナビゲーション装置に適用した場合の一実施形態に係る構成をブロック図の形態で示したものである。
図示の構成(地図検索装置20)において、1はDVDドライブを示し、このDVDドライブ1によって駆動されるディスク1a又はディスク1bには、それぞれ各縮尺レベル(1/12500、1/25000、1/50000等)に応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られた地図データが格納されている。ディスク1aはユーザが既に保有しているディスクであり、ディスク1bはユーザが新たに購入した最新の地図情報(少なくともディスク1aに格納されている地図情報よりもバージョンアップされた地図情報)を格納したディスクである。以下の記述では、便宜上、ディスク1aを「旧ディスク」、ディスク1bを「新ディスク」ともいう。各ディスク1a,1bに格納されている地図データには、地図上に存在する建物や施設(コンビニエンスストア、スーパー・ディスカウントショップ、ガソリンスタンドなど)に関するデータ(名称、位置、住所、電話番号、ジャンル等の情報)の他に、経路探索やマップマッチング等の処理を行うのに必要な道路データや交差点データなどが含まれている。道路データは、交差点や分岐等複数の道路が交わる点に対応するノード(経緯度で表現された点)と、各ノード間を結ぶ道路や車線等に対応するリンクにより構成されている。DVDドライブ1は、ディスク1a又はディスク1bと共にDVD−ROM(読み出し専用メモリ)を構成する。
また、2は後述するナビゲーション装置本体を操作するための操作部を示し、本実施形態では「タッチパネル」の形態を有している。特に図示はしないが、このタッチパネルは後述するディスプレイ装置の表示面に設けられた透明電極からなり、抵抗感圧方式、静電容量結合方式など現状の技術のものが用いられる。このタッチパネル(操作部2)は、車室内の運転席と助手席の中間のセンターコンソール(図示せず)上に配置されており、少なくとも運転者がディスプレイ画面を視認でき、かつ、タッチパネルに対して操作を行えるようになっている。本実施形態では、操作部2の形態としてタッチパネルを使用しているが、これに代えて、リモートコントローラ(リモコン)式の送信機及び受信機を使用してもよい。この場合、リモコン送信機には「メニュー」ボタン、「決定」ボタン、ジョイスティック等の各種操作ボタンが設けられ、これら各種操作ボタンを操作することで、ディスプレイ装置の画面上に各種メニューや各種項目等が表示されたり、いずれかのメニューもしくは項目が選択されたり、選択されたメニュー等に係る処理が実行される。
また、3は外部と通信するための携帯電話機や車載電話機等の通信機、4はGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して自車の現在位置の経度及び緯度を検出するGPS受信機、5は自車の進行方位を検出するためのジャイロ等の角度センサや、一定の走行距離毎にパルスを発生する距離センサ等を備えた自立航法センサを示す。
また、6はLCD等のディスプレイ装置を示し、基本的には、後述するナビゲーション装置本体からの制御に基づいてナビゲーションに係る案内情報(自車の現在位置の周囲の地図、自車の現在位置(自車位置マーク)、出発地(自車位置)から目的地までの誘導経路など)を画面を通してユーザに提供し、さらに、後述するように本装置20が行う地図データベース(ディスク1a,1b)の活用に基づいた経路探索に係る案内情報を画面に表示するものである。7はスピーカを示し、上記のナビゲーションに係る案内情報を音声によりユーザに提供し、さらに必要に応じて、上記の地図データベースの活用に基づいた経路探索に係る案内情報を音声出力するものである。
また、ナビゲーション装置本体10において、11はDVDドライブ1を介して旧ディスク1a又は新ディスク1bから読み出された地図データを一時的に格納するバッファメモリ、12はマイクロコンピュータなどにより構成された制御部を示す。この制御部12は、基本的には、GPS受信機4から出力される信号に基づいて自車の現在位置を検出したり、自立航法センサ5から出力される信号に基づいて自車の走行速度を算出したり、DVDドライブ1を制御して表示させたい地図のデータをディスク1a又はディスク1bからバッファメモリ11に読み出したり、バッファメモリ11に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で出発地(自車の現在位置)から目的地までの誘導経路を探索するなど、ナビゲーションに係る種々の処理を実行する。このナビゲーションに係る種々の処理を実行するに際し、制御部12は、後述するように本装置20が行う地図データベース(ディスク1a,1b)の活用に基づいた経路探索処理を制御する。
また、13はバッファメモリ11に読み出された地図データを用いて地図画像の描画処理を行う地図描画部、14は制御部12からの制御に基づき動作状況に応じて各種メニューや各種項目等を表示した操作画面及び自車位置マーク、カーソル等の各種マークを生成する操作画面・マーク発生部、15は制御部12によって探索された誘導経路の出発地から目的地までの全てのノード(経緯度で表現された点の座標)に関するデータを格納しておくための誘導経路記憶部、16は制御部12からの制御に基づき誘導経路記憶部15から誘導経路のデータを読み出し、当該誘導経路を他の道路とは異なる表示態様(例えば、色を変える、線幅を太くするなど)で描画する誘導経路描画部を示す。また、17は不揮発性メモリなどにより構成された地点情報格納部を示し、検索対象とする目的地や住所等の地点に関する情報を格納しておくためのものである。この地点情報格納部17には、後述するように、ユーザ指示に基づき操作部2を介して入力された旧住所の地点の情報(名称等のデータ)及びその位置を特定する情報(座標データ)が格納される。
また、18は画像合成部を示し、制御部12からの制御に基づいて、地図描画部13で描画された地図画像に、誘導経路描画部16で描画された誘導経路、操作画面・マーク発生部14で生成された操作画面及び各種マークなどを重ね合わせて、ディスプレイ装置6の画面に表示させる機能を有している。さらに画像合成部18は、後述するように本装置20が行う地図データベース(ディスク1a,1b)の活用に基づいた経路探索に係る案内情報をディスプレイ装置6の画面に表示させる機能も有している。19は音声出力部を示し、制御部12からの制御に基づいて音声信号(ナビゲーションに係る案内情報、さらに必要に応じて、上記の地図データベースの活用に基づいた経路探索に係る案内情報)をスピーカ7に出力する。
以上のように構成された地図検索装置(車載用ナビゲーション装置)20において、DVDドライブ1は「記憶媒体駆動手段」に、旧ディスク1aは「第1の記憶媒体」に、新ディスク1bは「第2の記憶媒体」に、操作部2は「入力手段」に、通信機3は「通信手段」に、ディスプレイ装置6は「表示手段」に、制御部12は「制御手段」に、地点情報格納部17は「検索対象記憶手段」に、それぞれ対応している。
以下、本実施形態に係る地図検索装置(ナビゲーション装置)20において現に保有している地図データベース(旧ディスク1a、新ディスク1b)を活用して行う経路探索処理について、図2及び図3を参照しながら説明する。
<第1の処理例:図2参照>
この第1の処理例では、地図データベースとして旧ディスク1a及び新ディスク1bの両方を活用することを前提としており、また、初期状態としてDVDドライブ1には新ディスク1bが装填されているものとする。
この第1の処理例では、地図データベースとして旧ディスク1a及び新ディスク1bの両方を活用することを前提としており、また、初期状態としてDVDドライブ1には新ディスク1bが装填されているものとする。
このように新ディスク1bが装填されている状態で、最初のステップS1では、制御部12において、ユーザが入力した「住所」で目的地を設定できた(YES)か否(NO)かを判定する。すなわち、ユーザがタッチパネル(操作部2)を操作して「住所」で目的地を設定すると、この設定された目的地のデータが制御部12に入力され、制御部12では、地図データベース(新ディスク1b)に格納されている地図データを参照して、その設定された目的地に対応する住所(地点情報)が当該地図データに含まれているか否かを判定する。そして、判定結果がYESの場合にはステップS8にスキップし、判定結果がNOの場合にはステップS2に進む。
次のステップS2では(すなわち、目的地として設定した住所が新地図データ(新ディスク1b)には無い「旧住所」であった場合)、制御部12からの制御に基づき画像合成部18を介してディスプレイ装置6の画面に、ユーザに対しディスクの差替え(新ディスク1b→旧ディスク1a)を促す案内情報を表示する。例えば、「旧ディスクを入れて下さい。」といった案内メッセージをディスプレイ装置6の画面に表示する。あるいは、この画面表示に代えて、制御部12からの制御に基づき音声出力部19を介してスピーカ7から、当該案内メッセージを音声出力させるようにしてもよい。
次のステップS3では、ディスプレイ装置6の画面に表示された(あるいは、スピーカ7から音声出力された)案内メッセージに従ってユーザが旧ディスク1aをDVDドライブ1に装填すると、制御部12では、その旧ディスク1aの装填を検出する。
次のステップS4では、ユーザが、タッチパネル(操作部2)を操作して、今まで使い慣れてきた「旧住所」で目的地を設定する。この設定された目的地のデータは制御部12に入力され、ステップS1で行った処理と同様にして地図データ(旧ディスク1a)との照合が行われるが、この場合、その設定された目的地に対応する「旧住所」は当該地図データに含まれている。
次のステップS5では、その設定された目的地の情報(名称等のデータ)が制御部12を介して地点情報格納部17に格納される。この際、制御部12は当該地図データ(旧ディスク1a)を参照して、その目的地(旧住所)に対応する地点(位置)を特定し、その特定した位置(座標)情報も併せて格納する。
次のステップS6では、制御部12からの制御に基づき画像合成部18を介してディスプレイ装置6の画面に、目的地が設定された旨、及びディスクの差替え(旧ディスク1a→新ディスク1b)を促す案内情報を表示する。例えば、「目的地が設定されました。新ディスクを入れて下さい。」といった案内メッセージをディスプレイ装置6の画面に表示する。あるいは、この画面表示に代えて、制御部12からの制御に基づき音声出力部19を介してスピーカ7から、当該案内メッセージを音声出力させるようにしてもよい。
次のステップS7では、ディスプレイ装置6の画面に表示された(あるいは、スピーカ7から音声出力された)案内メッセージに従ってユーザが新ディスク1bをDVDドライブ1に装填すると、制御部12では、その新ディスク1bの装填を検出する。
次のステップS8では、制御部12において、地点情報格納部17に格納された「旧住所」の座標データに基づき新住所で設定された目的地のデータと、GPS受信機4で検出された現在位置(出発地)のデータとに基づき、DVDドライブ1を制御して、自車位置から目的地までが入る範囲の地図データを新ディスク1bからバッファメモリ11に読み出し、このバッファメモリ11に読み出された地図データを参照して、当該目的地に至る最適な誘導経路(ルート)を横型探索法などにより探索する。
次のステップS9では、その探索したルートを、制御部12からの制御に基づき画像合成部18を介してディスプレイ装置6の画面に表示された地図画像上に重ね合わせて表示する。このとき、そのルートは、他の道路とは識別可能な表示態様(例えば、色を変えたり、線幅を太くしたりするなど)で表示される。これによって、ユーザは、ディスプレイ装置6の画面を通して、当該目的地までのルートを把握することができる。
次のステップS10では、ルート設定を行う。すなわち、上記のようにディスプレイ装置6の画面に表示されたルートをユーザが確認し、タッチパネル(操作部2)のキー操作により「経路案内開始」を指示すると、当該ルートのデータが誘導経路記憶部15に格納される。また、ステップS8において自車位置から目的地までを結ぶ複数のルートを探索した場合には、探索された各ルートをディスプレイ装置6の画面上に色分け表示し、その中からユーザが選択した1本のルートのデータが誘導経路記憶部15に格納される。
このようにしてルート設定が行われると、以降、制御部12からの制御に基づき、誘導経路記憶部15に設定された誘導経路(データ)に従って経路案内が行われる。そして、本処理フローは「終了」となる。
以上説明したように、本実施形態に係る地図検索装置(ナビゲーション装置)20が行う第1の処理例(図2)によれば、ユーザ指示に基づき操作部2を介して検索対象の地点情報(この場合、「目的地」)が入力されたときに、その目的地に対応する地点情報が新ディスク1bに格納されていない場合には、旧ディスク1aへの差替え装填を促す案内メッセージがディスプレイ装置6の画面に表示される(あるいは、スピーカ7から音声出力される)。そして、ユーザはこの案内メッセージに従って旧ディスク1aをDVDドライブ1に装填する。さらに、ユーザ指示に基づいて当該「目的地」の地点情報が入力されると、制御部12により旧地図データベース(旧ディスク1a)を参照して当該地点の座標が特定され、さらにディスプレイ装置6の画面に、新ディスク1bへの差替え装填を促す案内メッセージが表示される(あるいは、スピーカ7から音声出力される)。そして、この案内メッセージに従って新ディスク1bをDVDドライブ1に装填すると、制御部12により、その特定した「座標」情報に基づいて当該検索対象の「目的地」の地点情報が新地図上に表示される。
このように、ディスプレイ装置6の画面に表示された(あるいは、スピーカ7から音声出力された)案内メッセージに従って新ディスク1bから旧ディスク1aへの差替え装填を行い、ユーザが今まで使い慣れてきた「旧住所」で設定された目的地のデータ(旧ディスク1a)を活用して最新の地図情報(新ディスク1b)に基づき当該目的地までの経路誘導(経路案内)を行うようにしている。つまり、現に保有している旧ディスク1a及び新ディスク1bを有効に活用して、ユーザが入力した目的地の地点情報が「旧住所」であるか否かにかかわらず、その目的地の「座標」に基づいて当該目的地を新ディスク1bの地図上に反映させることができる。
<第2の処理例:図3参照>
上述した第1の処理例(図2)では、地図データベースとして旧ディスク1a及び新ディスク1bの両方を保有している(つまり、両方を活用することができる)場合を前提として説明したが、DVD−ROMの買い替え(旧ディスク→新ディスク)を行ったときにディーラーによっては旧ディスクを回収する場合がある。この場合、ユーザは旧ディスクを持ち合わせていないので、上述した第1の処理例では所期の目的を必ずしも達成できない場合が起こり得る。以下に説明する第2の処理例はこれを改善したものである。
上述した第1の処理例(図2)では、地図データベースとして旧ディスク1a及び新ディスク1bの両方を保有している(つまり、両方を活用することができる)場合を前提として説明したが、DVD−ROMの買い替え(旧ディスク→新ディスク)を行ったときにディーラーによっては旧ディスクを回収する場合がある。この場合、ユーザは旧ディスクを持ち合わせていないので、上述した第1の処理例では所期の目的を必ずしも達成できない場合が起こり得る。以下に説明する第2の処理例はこれを改善したものである。
この第2の処理例では、地図データベースとして新ディスク1bのみを活用し、初期状態としてこの新ディスク1bがDVDドライブ1に装填されているものとする。また、通信機3は、ナビゲーションに係る道路情報やPOI情報等の各種情報の配信サービスを行うサーバ等と交信可能な状態にあるものとする。
このような状態で最初のステップS11では、ステップS1(図2)で行った処理と同様にして、制御部12において、ユーザが入力した住所で目的地を設定できた(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS24にスキップし、判定結果がNOの場合にはステップS22に進む。
次のステップS22では(すなわち、目的地として設定した住所が新地図データ(新ディスク1b)には無い「旧住所」であった場合)、制御部12からの制御に基づき通信機3を介して、外部のサーバ等から当該住所(旧住所)に関する情報を取得する。
次のステップS23では、通信機3を介して取得した当該旧住所に関する情報(その地点の名称等のデータ、その地点を特定する座標データ)を、制御部12を介して地点情報格納部17に格納する。
次のステップS24から以降の処理については、ステップS8〜S10(図2)で行った処理と同じである。すなわち、制御部12により、当該地図データ(新ディスク1b)と地点情報格納部17に格納されたデータとを参照して、新住所で当該目的地までの誘導経路(ルート)を探索し(ステップS24)、その探索したルートをディスプレイ装置6の画面に表示し(ステップS25)、ルート設定を行った後(ステップS26)、本処理フローは「終了」となる。
このように第2の処理例(図3)によれば、上記の第1の処理例(図2)とは違い、地図データを格納した記憶媒体は一つ(新ディスク1bのみ)であるが、通信機3を有効に活用することにより、検索対象の「目的地」の地点情報が新ディスク1bに格納されていない場合でも、その地点情報を通信機3を介して外部のサーバ等から取得することができる。これにより、上記の第1の処理例(図2)の場合と同様に、現に保有している地図データベース(新ディスク1b)を有効に活用して、検索対象の地点情報が「旧住所」であるか否かにかかわらずその地点情報を当該地図上に反映させることができる。
上述した実施形態では、本発明に係る地図検索装置を車載用ナビゲーション装置20に適用した場合を例にとって説明したが、本発明は、その要旨(現に保有している地図データベースを有効に活用して、旧住所か否かにかかわらず検索対象の地点情報を地図上に反映させること)からも明らかなように、ナビゲーション用の地図検索に限定されないことはもちろんである。要は、ユーザが住所検索等を行うにあたり今まで使い慣れてきた旧住所の方が分かり易い、あるいは旧住所の情報しか持ち合わせていないといった状況下にあれば十分であり、例えば、家庭用のパーソナルコンピュータ(PC)を用いて地図データベース(PCに接続可能な記憶媒体)から住所検索等を行う場合においても、本発明は同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、地図データベースとして読み出し専用の記憶媒体(DVD−ROM)を使用した場合を例にとって説明したが、本発明の要旨からも明らかなように、使用する地図記憶媒体はこれに限定されず、HDD等の書き換え可能な記憶媒体を使用してもよい。
1…DVDドライブ(記憶媒体駆動手段)、
1a…旧ディスク(地図データベース/第1の記憶媒体)、
1b…新ディスク(地図データベース/第2の記憶媒体)、
2…操作部(入力手段)、
3…通信機(通信手段)、
4…GPS受信機、
5…自立航法センサ、
6…ディスプレイ装置(表示手段)、
7…スピーカ、
12…制御部(制御手段)、
13…地図描画部、
16…誘導経路描画部、
17…地点情報格納部(検索対象記憶手段)、
20…車載用ナビゲーション装置(地図検索装置)。
1a…旧ディスク(地図データベース/第1の記憶媒体)、
1b…新ディスク(地図データベース/第2の記憶媒体)、
2…操作部(入力手段)、
3…通信機(通信手段)、
4…GPS受信機、
5…自立航法センサ、
6…ディスプレイ装置(表示手段)、
7…スピーカ、
12…制御部(制御手段)、
13…地図描画部、
16…誘導経路描画部、
17…地点情報格納部(検索対象記憶手段)、
20…車載用ナビゲーション装置(地図検索装置)。
Claims (6)
- 画面を備えた表示手段と、
ユーザ指示を入力する入力手段と、
第1の地図データを格納した第1の記憶媒体又は前記第1の地図データよりもバージョンアップされた第2の地図データを格納した第2の記憶媒体を選択的に駆動する記憶媒体駆動手段と、
前記表示手段、前記入力手段及び前記記憶媒体駆動手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、
前記制御手段は、前記入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が前記第2の地図データに含まれていないと判定したときに、前記表示手段の画面に前記第1の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示させ、前記第1の地図データを参照して当該検索対象の地点の座標を特定するとともに、前記表示手段の画面に前記第2の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示させ、前記特定した座標に基づき当該検索対象の地点情報を前記第2の地図上に表示させることを特徴とする地図検索装置。 - 前記制御手段に動作可能に接続されたスピーカをさらに具備し、
前記制御手段は、前記表示手段の画面に前記第1の記憶媒体又は第2の記憶媒体の装填を促す案内情報を表示させる代わりに、当該案内情報を前記スピーカから音声出力させることを特徴とする請求項1に記載の地図検索装置。 - 前記入力手段を介して入力された検索対象の地点情報を格納しておくための検索対象記憶手段をさらに具備し、
前記制御手段は、前記第1の地図データを参照して当該検索対象の地点の座標を特定したときに、該特定した座標の情報も併せて前記検索対象記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の地図検索装置。 - 通信手段と、
画面を備えた表示手段と、
ユーザ指示を入力する入力手段と、
地図データを格納した記憶媒体を駆動する記憶媒体駆動手段と、
前記通信手段、前記表示手段、前記入力手段及び前記記憶媒体駆動手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、
前記制御手段は、前記入力手段を介して入力された検索対象の地点情報が前記地図データに含まれていないと判定したときに、前記通信手段を介して外部から当該検索対象の地点情報を取得し、該取得した地点情報を前記表示手段の画面に表示された前記地図上に表示させることを特徴とする地図検索装置。 - 車載用ナビゲーション装置に適用されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の地図検索装置。
- パーソナルコンピュータに適用されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の地図検索装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148973A JP2006330020A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 地図検索装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148973A JP2006330020A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 地図検索装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006330020A true JP2006330020A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37551813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005148973A Withdrawn JP2006330020A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 地図検索装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006330020A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8655584B2 (en) | 2006-10-03 | 2014-02-18 | Denso Corporation | Map data utilization apparatus |
-
2005
- 2005-05-23 JP JP2005148973A patent/JP2006330020A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8655584B2 (en) | 2006-10-03 | 2014-02-18 | Denso Corporation | Map data utilization apparatus |
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