JP2006328221A - 熱可塑性樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物およびその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2006328221A
JP2006328221A JP2005153786A JP2005153786A JP2006328221A JP 2006328221 A JP2006328221 A JP 2006328221A JP 2005153786 A JP2005153786 A JP 2005153786A JP 2005153786 A JP2005153786 A JP 2005153786A JP 2006328221 A JP2006328221 A JP 2006328221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tpu
resin composition
thermoplastic resin
thermoplastic
polyurethane elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005153786A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kawanabe
恒 川那部
Satoshi Yamazaki
聡 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc filed Critical Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc
Priority to JP2005153786A priority Critical patent/JP2006328221A/ja
Publication of JP2006328221A publication Critical patent/JP2006328221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】 熱可塑性ポリウレタンエラストマーを含有する、圧縮永久歪みおよび溶融接着性に優れた熱可塑性樹脂組成物、ならびにこれを用いた不織布および網状構造体を提供すること
【解決手段】 (A)ポリイソシアネートと、(B)下記式(1)
【化1】
Figure 2006328221

(aおよびbは、それぞれ独立に0〜3の整数である。)
で表されるジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサンからなる群から選ばれる少なくとも1つの鎖延長剤と、(C)重量平均分子量が500〜6000のマクロポリオール(ただし、前記鎖延長剤(B)とは異なる。)を含有する活性水素化合物とから得られる熱可塑性ポリウレタンエラストマーを30重量%以上含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定の鎖延長剤と特定のマクロポリオールを用いて得られた熱可塑性ポリウレタンエラストマーを、特定の割合で含有する、溶融接着性および圧縮永久歪特性に優れた熱可塑性樹脂組成物、ならびにこの熱可塑性樹脂組成物を得られた不織布および網状構造体に関する。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、その高い弾性特性、伸縮特性、残留歪みの少なさなど、様々な優れた特性を有していることから、従来から、衣料、衛生材料、スポーツ材料などの用途に利用されている。しかしながら、従来の熱可塑性ポリウレタンエラストマーはハードセグメントの凝集力が良好なことから、ポリオレフィンなど他の熱可塑性エラストマーと比較して、溶融時の粘度の温度依存性が大きい。また、高温における熱安定性が低いため、成形温度幅が狭く、成形性に劣るという欠点があった。さらに、溶融粘度の温度依存性が大きく、成形後の樹脂の凝固が速いことから、溶融成形後に樹脂同士を接着させにくいという問題点があった。
一般には、熱可塑性ポリウレタンエラストマーの成形温度幅を広げるために、ハードセグメントの含有量を減少させる方法が採用されているが、この方法によると溶融粘度の温度依存性は小さくなり、成形可能な温度幅が広がるものの、樹脂の弾性率が低下して柔軟化するため、高弾性を有する接着体の成形には適さないという問題点があった。
このため、従来は、特定の鎖延長剤と触媒とを組み合わせる方法などにより樹脂の高弾性と高い熱安定性を獲得しようとする方法が提案されている(たとえば、特許文献1)。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、連続重合法により、高弾性率でフィッシュアイの少ない高い熱安定性を示す熱可塑性ポリウレタンエラストマーが得られるものの、樹脂同士の接着性を改善することは困難であった。
また、不織布や網状構造体などの用途において、樹脂の目付量と剛軟度、樹脂の捕集距離を調整することにより、樹脂同士の接着性を改善する方法が提案されている(たとえば、特許文献2、3)。しかしながら、特許文献2および3に記載の方法は、不織布用途においてウェッブ同士の接着性を向上するために、不織布の剛軟度と集積部の温度、ノズルと集積部との距離を調整する方法であり、樹脂の硬さを維持したまま、接着性を向上する方法は提案されていない。
さらに、高硬度の熱可塑性ポリウレタンエラストマーの含有水分と集積部の温度を調節し、樹脂同士の接着性を改善する方法も提案されている(たとえば、特許文献4)。しかしながら、特許文献4に記載の方法は、具体的には、フィラメントの集積点温度を調整することにより接着性を向上させる方法あり、装置により集積点温度を調整する必要がある。
またさらに、特定のマクロポリオールと鎖延長剤とを組み合わせた熱可塑性ポリウレタンエラストマーと、熱可塑性ポリエステルエラストマーとを特定の割合で混合した難燃性網状クッション体が提案されている(たとえば、特許文献5)。しかしながら、特許文献5に記載の方法は、難燃性を付与する方法であり、樹脂同士の接着性を改善することは困難であった。
特開2003−212953号公報 特開昭59−223347号公報 特開平11−350320号公報 特開2000−248454号公報 特開2003−89960号公報
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、熱可塑性ポリウレタンエラストマーを含有する、圧縮永久歪みおよび溶融接着性に優れた熱可塑性樹脂組成物、ならびにこれを用いた不織布および網状構造体を提供することを目的としている。さらに詳しくは、フィラメントまたはウェッブの接着性がよく、圧縮永久歪み特性に優れた不織布および網状構造体を形成するための熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的としている。
本発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果、鎖延長剤として特定構造のジオールを使用し、特定の分子量のマクロポリオール含有する活性水素化合物を使用した熱可塑性ポリウレタンエラストマーを、特定の割合で含有する熱可塑性樹脂組成物が、圧縮永久歪み特性および溶融時の樹脂の接着性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、(A)ポリイソシアネートと、B)下記式(1)
Figure 2006328221
(aおよびbは、それぞれ独立に0〜3の整数である。)
で表されるジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサンからなる群から選ばれる少なくとも1つの鎖延長剤と、(C)数平均分子量が500〜6000のマクロポリオール(ただし、前記鎖延長剤(B)とは異なる。)を含有する活性水素化合物とから得られる熱可塑性ポリウレタンエラストマーを30重量%以上含有することを特徴とする。
前記マクロポリオールは、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の数平均分子量が500〜3000のジオール(c1)を含有し、該ジオール(c1)に含まれる水酸基の総和が、前記活性水素化合物(C)全体に含まれる水酸基の総和の5モル%以上であることが好ましい。
前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、示差走査熱量計(DSC)により測定された、凝固温度が65〜150℃の範囲にあり、かつ凝固エンタルピーが3〜25J/gの範囲にあることが好ましい。
本発明に係る不織布および網状構造体は、上記熱可塑性樹脂組成物を用いて得られるものである。
本発明によると、圧縮永久歪み特性および樹脂同士の接着性に優れた熱可塑性樹脂組成
物を得ることができる。また、この熱可塑性樹脂組成物から得られる成形品は、熱可塑性樹脂で構成されているため、リサイクルが容易である。
〔熱可塑性樹脂組成物〕
<熱可塑性ポリウレタンエラストマー>
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタンエラストマー(以下、「TPU」と略すこともある)は、ポリイソシアネート(A)と特定の鎖延長剤(B)と特定の活性水素化合物(C)とを反応させることにより得られる。
(A)ポリイソシアネート
本発明に用いられるポリイソシアネート(A)は、通常の熱可塑性ポリウレタンエラストマーの製造に用いられるものであれば、特に限定されず、たとえば、イソシアネート基を1分子中に2個以上有する芳香族系、脂肪族系、脂環族系等のイソシアネートが挙げられる。
具体的には、芳香族系イソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、これらトリレンジイソシアネートの異性体混合物(たとえば、2,4体:2,6体=80:20(重量比)の混合物(TDI−80/20)2,4体:2,6体=65:35(重量比)の混合物(TDI−65/35))、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、これらジフェニルメタンジイソシアネートの異性体混合物、トルイレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族系イソシアネートとしては、エチレンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族系イソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート等が挙げられる。
さらに、これらポリイソシアネートのウレタン変性体、ビウレット変性体、アロハネート変性体、カルボジイミド変性体、ビュレット変性体、イソシアヌレート変性体等の変性イソシアネート等も使用できる。
これらのポリイソシアネートは1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記ポリイソシアネートのうち、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIという)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI;以下、HMDIという)、パラフェニレンジイソシアネート(以下、PPDIという)、ナフタレンジイソシアネート(以下、NDIという)、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、HDIという)、イソホロンジイソシアネート(以下、IPDIという)、ノルボルナンジイソシアネート(以下、NBDIという)およびこれらのウレタン変性体、ビウレット変性体、アロハネート変性体が好ましく、MDI、HMDI、PPDI、NDI等の有機ジイソシアネート、およびこれらのウレタン変性体、ビウレット変性体、アロハネート変性体が特に好ましい。
(B)鎖延長剤
本発明に用いられる鎖延長剤(B)としては、下記式(1)
Figure 2006328221
(aおよびbは、それぞれ独立に0〜3の整数である。)
で表されるジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサンが挙げられる。これらは1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの鎖延長剤を使用することにより、得られるTPUの圧縮永久歪み特性が向上するとともに耐熱性も向上する。
上記式(1)において、a,bはそれぞれ独立に0〜3の整数であるが、a=bが好ましい。また、a+bの最大値は6であるが、得られるTPUの圧縮永久歪み特性がより向上するとともに耐熱性もより向上する点から、a+bは、0〜5の整数が好ましく、1〜4の整数がより好ましく、1〜3の整数が特に好ましい。
上記式(1)で表されるジオールとして、具体的には、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどが挙げられる。
本発明では、上記鎖延長剤(B)に加えて、本発明の効果を阻害しない範囲で、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのその他の短鎖ジオールや、トリメチロールプロパンなどの短鎖トリオールを併用することもできる。
(C)活性水素化合物
本発明に用いられる活性水素化合物(C)は、数平均分子量(Mn)が500〜6000のマクロポリオールを含有する。マクロポリオールのMnは、好ましくは500〜5000、より好ましくは500〜4000、特に好ましくは500〜3000である。このマクロポリオールは鎖延長剤(B)とは異なるポリオールであり、たとえば、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリオキシアルキレングリコール等が挙げられる。
上記マクロポリオールは1種単独で用いでもよいし、2種以上を併用してもよい。
(ポリエステルポリオール)
上記ポリエステルポリオールは、熱可塑性ポリウレタンエラストマーに使用できるものであれば、特に制限されず、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF等の低分子ポリオールのうちの少なくとも1種と、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、その他の低分子ジカルボン酸、オリゴマー酸のうちの少なくとも1種との縮合重合により得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。また、ε−カプロラクトンを開環重合して得られるポリカプロラクトンジオール等も挙げられる。
これらのポリエステルポリオールのうち、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールのうちの少なくとも1種のポリオールと、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸のうちの少なくとも1種のジカルボン酸との縮合重合により得られるポリエステルポリオール;およびポリカプロラクトンポリオールが好ましい。さらに、これらのうち、ジオールが特に好ましい。
(ポリカーボネートジオール)
上記ポリカーボネートジオールとしては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の2価アルコールのうちの少なくとも1種と、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジカーボネートのうちの少なくとも1種との縮合反応より得られるポリカーボネートジオールが挙げられる。
(ポリテトラメチレンエーテルグリコール)
上記ポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMEGという)は、テトラヒドロフランを開環重合することによって得られる。
(ポリオキシアルキレングリコール)
上記ポリオキシアルキレングリコールとしては、たとえば、比較的低分子量の2価アルコールの少なくとも1種に、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重合した化合物が挙げられる。アルキレンオキサイドとしては、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドが好ましい。
上記ポリオキシアルキレングリコールは、プロピレンオキサイドの副反応により生成する、分子末端に不飽和基を有するモノオールの残存量が少ないことが好ましい。ポリオキシアルキレングリコールのモノオール含有量は、JIS K−1557に記載の総不飽和度により評価でき、本発明に用いられるポリオキシアルキレングリコールの総不飽和度は、0.03meq/g以下が好ましく、0.02meq/g以下がより好ましい。総不飽和度が上記範囲にあると、TPUは耐熱性、耐久性に優れ、このTPUを用いた不織布や網状構造体も耐熱性、耐久性に優れる。
本発明において、前記マクロポリオールは、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種であって、その数平均分子量が500〜3000のジオール(c1)を含有することが好ましい。このジオール(c1)に含まれる水酸基の総和は、本発明に用いられる活性水素化合物(C)全体に含まれる水酸基の総和の5モル%以上であることが好ましく、より好ましくは10モル%以上、特に好ましくは20モル%以上である。上記ジオール(c1)に含まれる水酸基の総和の割合が上記範囲にあると、得られるTPUの溶融時の接着性がより向上する。
<熱可塑性ポリウレタンエラストマー>
(TPUの製造方法)
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)は、少なくとも、上記ポリイソシアネート(A)、鎖延長剤(B)および活性水素化合物(C)を反応させることにより製造できる。このTPUの製造方法は特に限定されず、たとえば、活性水素化合物(C)の全部または一部とポリイソシアネート(A)とを予め反応させてイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(以下、単に「ウレタンプレポリマー」という)を調製し、このウレタンプレポリマーと鎖延長剤(B)と残りの活性水素化合物(C)とを反応させる方法(以下、「プレポリマー法」という);あるいは、活性水素化合物(C)と鎖延長剤(B)とを予め混合し、次いで、この混合物とポリイソシアネート(A)とを反応させる方法(以下、ワンショット法という)が挙げられる。
本発明において、鎖延長剤(B)および活性水素化合物(C)等のヒドロキシル基を有する化合物は、予め加熱減圧脱水処理を施して、十分に脱水することが好ましい。これらヒドロキシル基を有する化合物の含水分量は、0.05重量%以下が好ましく、0.03重量%以下がより好ましく、0.02重量%以下が特に好ましい。
全イソシアネート基と全ヒドロキシル基とのモル比(NCO/OH比)は、0.80〜1.15が好ましく、より好ましくは0.85〜1.12、特に好ましくは0.90〜1.10である。また、鎖延長剤(B)と活性水素化合物(C)との割合((B)/(C)(モル比))は、1/0.3〜1/10が好ましく、1/0.5〜1/9がより好ましく、1/0.7〜1/8が好ましい。
上記TPUには、必要に応じてシリコーン系カップリング剤、充填剤、可塑剤、顔料、補強剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤等を添加してもよい。特に、酸化防止剤、紫外線吸収剤の添加は、不織布や網状構造体の耐熱性、耐久性を向上させるために効果的である。たとえば、酸化防止剤としてはイルガノックス−1010(商品名、チバガイギー社製)などのヒンダードフェノール系化合物が挙げられる。この酸化防止剤の添加量は、TPUに対して、0.01〜10重量%が好ましく、0.05〜5重量%より好ましい。
プレポリマー法においては、不活性ガス存在下、活性水素化合物(C)の全部または一部とポリイソシアネート(A)とを、反応温度40〜150℃で30秒間〜8時間程度、攪拌混合して反応させ、ウレタンプレポリマーを製造する。次いで、このウレタンプレポリマーと鎖延長剤(B)と残りの活性水素化合物(C)とを秤量し、これらを混合する。この混合方法は特に限定されず、ディゾルバーなどの混合槽、低圧もしくは高圧の循環式衝突混合装置、プラストミル、ニーダー、または単軸もしくは二軸回転式の押出機などの混合装置を用いることが好ましい。その際、混合温度および混合時間は特に限定されないが、好ましくは40℃〜280℃、より好ましくは80℃〜260℃の温度で、1分間〜1時間程度攪拌混合を行うことが望ましい。
ワンショット法については、活性水素化合物(C)と鎖延長剤(B)とを予め混合、脱泡し、この混合物とポリイソシアネート(A)とを、好ましくは40℃〜280℃、より好ましくは100℃〜260℃の範囲の温度で、30秒間〜1時間程度攪拌混合して反応を行うことが望ましい。
このようにして得られたTPUは、カッターやペレタイザーなどを用いて粉砕、細粒化した後、押出成形機や射出成形機を用いて所望の形状に成形することができる。
(TPUの特性)
上記TPUは、圧縮永久歪み特性と溶融時の樹脂同士の接着性に優れており、網状構造体や不織布用途に好適に使用できる。具体的には、JIS K−7311に準拠した70℃における圧縮永久歪みが35%以下のTPUが好ましい。圧縮永久歪みが35%以下になると動的耐久性に優れた成型物が得られる。また、剥離強度が250N/cm以上のTPUが好ましい。剥離強度が250N/cm以上になるとTPUは容易に剥がれず、極めて良好な接着性を示す。なお、上記剥離強度は、200℃、100rpmの条件で5分間混練したTPUを厚さ5mmの金型に注入して30秒間放置して樹脂層を形成し、この樹脂層の上に、さらに溶融樹脂を注入して厚さ5mmの樹脂層を重ね合わせて試験片を作製し、この試験片について万能引張試験機により引張速度50mm/minにて180°剥離試験を行うことにより求められる幅1cmあたりの値である。
また、示差走査熱量計(DSC)により測定された、凝固温度が65〜150℃の範囲にあり、かつ凝固エンタルピーが3〜25J/gの範囲にあるTPUは、成形安定性、溶融成形後の接着性、成型物の物性が良好となる点で好ましい。さらに、凝固温度は65〜135℃がより好ましく、65〜120℃が特に好ましい。また、凝固エンタルピーは4〜22J/gがより好ましく、5〜20J/gが特に好ましい。凝固温度が上記下限未満であると凝固温度が低すぎて成形後に凝固しにくくなることがあり、凝固エンタルピーが
上記下限未満であるとTPUの結晶性が低すぎて強度のない樹脂となることがある。また、凝固温度が上記上限を超えると凝固開始温度が高すぎて成形後に直ちに凝固するおそれがあり、凝固エンタルピーが上記上限を超えると樹脂の凝集力が強すぎるため、成形した樹脂が不均一となりやすく、圧縮永久歪み特性に劣るおそれがある。
<熱可塑性樹脂組成物>
本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、上記TPUを30重量%以上、好ましくは40重量%以上、より好ましくは60重量%以上含有する。このような熱可塑性樹脂組成物は圧縮永久歪み特性に優れている。
上記熱可塑性樹脂組成物に必要に応じて含まれる他の熱可塑性樹脂としては、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、あるいは上記TPU以外の熱可塑性ポリウレタンエラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明に係るTPUを含め、このような熱可塑性エラストマーは、再溶融による再生が可能となるため、成形品等のリサイクルが容易となる。
上記TPUと他の熱可塑性樹脂との混合方法は、上記TPUのペレットと他の熱可塑性樹脂のペレットとをブレンドして混練する方法が挙げられる。たとえば、押出機の装入口に上記TPUのペレットおよび他の熱可塑性樹脂のペレットを装入し、押出機内で混練すればよい。
(熱可塑性ポリエステルエラストマー)
上記熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、たとえば、熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリオキシアルキレンジオールをソフトセグメントとするポリエステルエーテルブロック共重合体;または熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、脂肪族ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステルエステルブロック共重合体が挙げられる。
上記熱可塑性ポリエステルエラストマーは1種単独で、または2種類以上を混合して使用してもよい。さらに、これらの熱可塑性ポリエステルエラストマーに非エラストマー性の熱可塑性樹脂をブレンドしたもの、または共重合したものなども使用できる。
上記ポリエステルエーテルブロック共重合体としては、少なくとも1種のジカルボン酸と少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のポリオキシアルキレンジオールとから得られるブロック共重合体等が挙げられる。上記ポリエステルエステルブロック共重合体としては、少なくとも1種のジカルボン酸と少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のポリエステルジオールとから得られるブロック共重合体等が挙げられる。
上記ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;琥珀酸、アジピン酸、セバチン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。
上記ジオールとしては、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等の脂肪族ジオール;1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオールなどが挙げられる。
上記ポリオキシアルキレンジオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体等の重量平均分子量が約300〜5000のポリオキシアルキレンジオールなどが挙げられる。
上記ポリエステルジオールとしては、重量平均分子量が約300〜3000のポリカプロラクトン等のポリエステルジオールなどが挙げられる。
これらのうち、熱接着性、耐加水分解性、伸縮性、耐熱性等の観点から、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸と1,
4−ブタンジオールとポリテトラメチレングリコールとのブロック共重合体、およびテレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸から選ばれる少なくとも1種のジカルボン
酸と1,4−ブタンジオールとポリカプロラクトンとのブロック共重合体が好ましい。
このような熱可塑性ポリエステルエステルエラストマーとして、東レ・デュポン(株)製のハイトレル、東洋紡績(株)製のペルプレン等が使用できる。
(熱可塑性ポリアミドエラストマー)
上記熱可塑性ポリアミドエラストマーとしては、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン6,10、ナイロン6,12、ナイロン11、ナイロン12等およびこれらの共重合ナイロンのうちの少なくとも1種をハードセグメントとし、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体等の重量平均分子量が約300〜5000のポリオキシアルキレンジオールのうち少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体が挙げられる。これらのブロック共重合体は、1種単独で、または2種以上を混合して用いてもよい。さらに、これらの熱可塑性ポリアミドエラストマーに非エラストマー性樹脂をブレンドしたもの、または共重合したものなども使用できる。
(その他の熱可塑性ポリウレタンエラストマー)
上記TPU以外の熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしては、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、通常の熱可塑性ポリウレタンエラストマーを用いることができ、通常ポリオール、イソシアネート化合物、および必要に応じて鎖延長剤等を用いて通常の方法により製造できる。
〔不織布〕
本発明に係る不織布は、上記熱可塑性樹脂組成物を用いて、メルトブロー成形法またはスパンボンド成形法により製造することができる。
具体的には、たとえば、上記TPUを30重量%以上含有する熱可塑性樹脂組成物を、フィーダーなどを用いて押出機に供給し、150〜250℃の温度で加熱溶解したものを紡糸口金から供給し、加熱された気流によりフィラメントを細径化する。このフィラメントを可動式のコンベアネット等に捕捉し、積層することにより本発明に係る不織布が得られる。フィラメントの接着性をより向上させるために、ローラー等を用いて、さらに加熱加圧を行なってもよい。
〔網状構造体〕
本発明に係る網状構造体は、たとえば、上記TPUを30重量%以上含有する熱可塑性樹脂組成物をドライブレンドなどを施した後、孔径0.5〜1mmの複数のノズルを配列したダイを備えた押出機に供給し、熱可塑性樹脂組成物の溶融温度以上(たとえば、150〜250℃)に加熱して融解し、所望の密度に応じて押し出し量と引き取り量を調節しながら吐出させる。吐出した溶融樹脂は連続的な線状体となり、互いに接触するため、融着して網状構造体が形成される。その後、網状構造体を冷却液に導入して冷却固化すると
融着部が固定される。得られた網状構造体は、必要に応じて所望の形状に切断するなどして使用することができる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、この実施例により何ら限定されるものではない。実施例、比較例における分析および評価は、下記の方法に従って行った。
(1)マクロポリオールの数平均分子量
GPC測定システム(島津製作所(株)製LC−6A)を用いて測定した。測定は、溶離液として液体クロマトグラム用テトラヒドロフラン、分離カラムとして昭和電工(株)製ShodexGPC、KFシリーズ(KF−801、802、802.5、803の4本直列)を用い、液流速0.8ml/min、カラム温度40℃の条件で実施した。分子量を示差屈折計(島津製作所(株)製RID−6A)により、ポリスチレン換算値として測定し、数平均分子量を算出した。
(2)熱可塑性ポリウレタンエラストマーの凝固温度(単位:℃)およびガラス転移温度(単位:℃)
DSC測定装置(セイコー電子工業(株)製、商品名:SSC5200Hディスクステーション、およびDSC220C)を使用して測定した。粉砕したTPU約8mgをアルミ製パンに採取し、カバーを被せてクリンプし、サンプルを調製した。アルミナを採取した以外は同様にしてリファレンスを調製した。サンプルおよびリファレンスをDSC測定装置のセル内の所定位置にセットした後、公称流量40Nml/minの窒素気流下で測定した。昇温速度10℃/minで室温から230℃まで昇温し、5分間この温度で保持した後、10℃/minの降温速度で−75℃まで降温させた。このときに記録されたTPUの凝固に由来する発熱ピークのピークトップ温度を測定し、凝固温度(単位:℃)とした。また、TPUの凝固に由来する発熱ピークの面積から、凝固エンタルピー(単位:J/g)を求めた。さらに、DSC曲線からガラス転移温度(単位:℃)を求めた。
(3)熱可塑性ポリウレタンエラストマーの軟化温度(単位:℃)
動的固体粘弾性装置(レオメトリックス サイエンティフィックス(株)製RSA−III)を使用して、測定周波数1Hz、昇温速度3℃/minの条件で、−70℃から20
0℃まで弾性率を測定した。貯蔵弾性率(E’)の皮革状またはゴム状平坦領域の弾性率に基づく接線と流動領域の弾性率に基づく接線との交点から軟化温度を決定した。
(4)熱可塑性ポリウレタンエラストマーの重量平均分子量
GPC測定システム(東ソー(株)製HLC−8220GPC)を使用して測定した。測定条件は、溶離液0.01MのLiBr/DMF、流速0.8ml/min、カラム温度40℃、分離カラムTSKgel GMHXLとした。分子量をUV検出器によりポリスチレン換算値として測定し、重量平均分子量を算出した。
(5)熱可塑性ポリウレタンエラストマーの成型加工性
樹脂ペレットを射出成型機を用いて成形加工した。射出成形条件は、シリンダー温度180℃、スクリュー温度190℃とした。得られた射出成形品を目視により観察し、下記基準で評価した。
A:ひけやフローマークなどの発生なし(成形加工性に問題なし)
B:ひけやフローマークなどの発生あり(成形加工性に問題あり)
(6)熱可塑性ポリウレタンエラストマーおよび熱可塑性樹脂の機械物性
樹脂ペレットを射出成形して試料を作製し、この試料を90℃、12時間の条件でアニール処理して評価試験に供した。JIS K7311に記載の方法に準拠して、引張強度(以下、TSと略す。単位:MPa)、硬さ(ショアA型デュロメーターを使用。以下、
Hsと略す。)を測定した。また、圧縮永久歪み(以下、Csと略す。単位:%)は、JIS K−6262記載の方法により、70℃、22時間後の値を測定した。
(7)熱可塑性ポリウレタンエラストマーおよび熱可塑性樹脂の接着性
樹脂ペレットを容量100mlのラボプラストミルを用いて200℃、100rpmの条件で5分間混錬した。得られた溶融樹脂を、室温に保持した厚さ5mmの金型に注入して30秒間放置して樹脂層を形成した後、この樹脂層の上に、さらに溶融樹脂を注入して厚さ5mmの樹脂層を重ね合わせて試験片を作製した。この試験片を2cm幅に切断し、万能引張試験機を用いて、引張速度50mm/minにて180°剥離試験を行い、幅1cmあたりの剥離強度を測定した。
[調製例1]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(1)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解した4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(三井武田ケミカル(株)製、商品名:コスモネートPH、以下、MDI−PHと略す。)を876.55g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(OH価:112.0、三井武田ケミカル(株)製、商品名:タケラックU−2610)を1123.45g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が10.0重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(1)を調製した。
[調製例2]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(2)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したMDI−PHを860.50g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(OH価:108.4、保土谷化学工業(株)製、商品名:PTG−1000)を1139.50g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が9.8重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(2)を調製した。
[調製例3]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(3)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したMDI−PHを754.94g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(OH価:54.4、保土谷化学工業(株)製、商品名:PTG−2000SN)を1245.06g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が10.2重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(3)を調製した。
[調製例4]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(4)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したMDI−PHを1110.47g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を1245.06g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が14.9重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(4)を調製した。
[調製例5]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(5)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したM
DI−PHを1265.4g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が400のポリオキシプロピレングリコール(OH価:281、三井武田ケミカル(株)製、商品名:PPG−400)を734.5g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が13.5重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(5)を調製した。
[調製例6]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(6)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したMDI−PHを791.83g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を1208.17g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が8.3重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(6)を調製した。
[調製例7]
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(7)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、ポリイソシアネート(A)として予め溶解したMDI−PHを768.61g、および活性水素化合物(C)として数平均分子量が約2000のポリエステルポリオール(OH価:56.0、三井武田ケミカル(株)製、商品名:タケラックU−2420)を1231.39g装入し、窒素気流下、80℃で2時間攪拌しながら反応を行い、イソシアネート基含有率が10.3重量%のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(7)を調製した。
[調製例8]
(ポリオール溶液(1)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を405.79g、鎖延長剤(B)としてビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(三井化学ファイン(株)製、商品名:BHEB、以下BHEBと略す)を592.26g、安定剤としてイルガノックス1010(チバ・スペシャルティ・ケミカル社製)を0.97gおよびスタビライザー7000(Raschig社製)を0.98g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(1)を調製した。
[調製例9]
(ポリオール溶液(2)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTG−1000)を413.68g、鎖延長剤(B)としてBHEBを584.37g、安定剤としてイルガノックス1010を1.95g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(2)を調製した。
[調製例10]
(ポリオール溶液(3)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTG−1000)を328.38g、鎖延長剤(B)としてヒドロキノンのヒドロキシル基1モル当たりエチレンオキシドを2モル付加した化合物(三井化学ファイン(株)製、以下、「HQ+4EO」と略す)を669.97g、安定剤としてイルガノックス1010を1.65g装入し、窒素気流下、100℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(3)を調製した。
[調製例11]
(ポリオール溶液(4)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTG−2000SN)を412.03g、鎖延長剤(B)としてBHEBを586.14g、安定剤としてイルガノックス1010を1.82g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(4)を調製した。
[調製例12]
(ポリオール溶液(5)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTG−1000)を638.19g、鎖延長剤(B)としてBHEBを360.61g、安定剤としてイルガノックス1010を0.60g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(5)を調製した。
[調製例13]
(ポリオール溶液(6)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を405.78g、鎖延長剤(B)としてBHEBを592.25g、安定剤としてイルガノックス1010を1.97g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(6)を調製した。
[調製例14]
(ポリオール溶液(7)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約2000のポリエステルポリオール(タケラックU−2420)を405.04g、鎖延長剤(B)としてBHEBを593.14g、安定剤としてイルガノックス1010を1.81g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(7)を調製した。
[調製例15]
(ポリオール溶液(8)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を482.61g、鎖延長剤(B)としてBHEBを515.29g、安定剤としてスタビライザー7000を2.10g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(8)を調製した。
[調製例16]
(ポリオール溶液(9)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を347.79g、鎖延長剤(B)としてテレフタル酸ビスヒドロキシエチルを650.45g、安定剤としてイルガノックス1010を0.88gおよびスタビライザー7000を0.88g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(9)を調製した。
[調製例17]
(ポリオール溶液(10)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を440.29g、鎖延長剤(B)として1,4−シクロヘキサンジメタノールを557.61g、安定剤としてイルガノックス1010を0.99gおよびスタビライザー7000を2.10g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(10)を調製した。
[調製例18]
(ポリオール溶液(11)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリエステルポリオール(タケラックU−2610)を599.51g、鎖延長剤として1,4−ブタンジオール(三菱化学社製、以下、1,4−BDと略す)を397.82g、安定剤としてイルガノックス1010を1.34gおよびスタビライザー7000を1.34g装入し、窒素気流下、60℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(11)を調製した。
[調製例19]
(ポリオール溶液(12)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が400のポリオキシプロピレングリコール(PPG−400)を254.33g、鎖延長剤(B)としてBHEBを743.79g、安定剤としてイルガノックス1010を1.88gを装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(12)を調製した。
[調製例20]
(ポリオール溶液(13)の調製)
2リットルのセパラブルフラスコに、活性水素化合物(C)として数平均分子量が約1000のポリカーボネートジオール(OH価:113.2、宇部興産(株)製、商品名:UH−CARB 100)を403.22g、鎖延長剤(B)としてBHEBを594.81g、安定剤としてイルガノックス1010を1.98g装入し、窒素気流下、110℃で30分攪拌溶解してポリオール溶液(13)を調製した。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(1)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(1)をウレタンプレポリマー(1)/ポリオール溶液(1)=74.29/25.71の質量比で混合し、攪拌しながら反応を行った。得られた硬化物をペレタイザ−で切断してペレットを作製し、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−1)を得た。このTPU−1の物性を測定し、さらに、このTPU−1を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(4)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(5)をウレタンプレポリマー(4)/ポリオール溶液(5)=58.14/41.86の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−2)を得た。このTPU−2の物性を測定し、さらに、このTPU−2を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(6)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(6)=74.64/25.36の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマー(TPU−3)を得た。このTPU−3の物性を測定し、さらに、このTPU−3を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(7)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(7)をウレタンプレポリマー(7)/ポリオール溶液(7)=72.46/27.54の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−4)を得た。このTPU−4の物性を測定し、さらに、このTPU−4を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(2)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(2)=74.39/25.61の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−5)を得た。このTPU−5の物性を測定し、さらに、このTPU−5を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(3)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(3)=69.75/30.25の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−6)を得た。このTPU−6の物性を測定し、さらに、このTPU−6を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(6)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(8)をウレタンプレポリマー(6)/ポリオール溶液(8)=76.17/23.83の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−7)を得た。このTPU−7の物性を測定し、さらに、このTPU−7を射出成形して機械物性を評価した。結果を表1および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(3)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(4)をウレタンプレポリマー(3)/ポリオール溶液(4)=72.58/27.42の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−8)を得た。このTPU−8の物性を測定し、さらに、このTPU−8を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表3に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(9)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(9)=71.61/28.39の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−9)を得た。このTPU−9の物性を測定し、さらに、このTPU−9を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表4に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(10)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(10)=76.16/23.84の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−10)を得た。このTPU−10の物性を測定し、さらに、この
TPU−10を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表4に示す。
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(4)に、110℃に保温した上記ポリオール溶液(13)をウレタンプレポリマー(4)/ポリオール溶液(13)=74.70/25.30の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−11)を得た。このTPU−11の物性を測定し、さらに、このTPU−11を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表4に示す。
実施例1と同様にして熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−1)を調製し、このTPU−1と熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー(東レデュポン(株)製、商品名:ハイトレル4057)とをTPU−1/ハイトレル4057=80/20の質量比でドライブレンドし、さらにラボプラストミルで混練して熱可塑性樹脂組成物(TPE−1)を得た。このTPE−1を射出成形して機械物性を評価した。結果を表4に示す。
[比較例1]
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(2)に、60℃に保温した上記ポリオール溶液(11)をウレタンプレポリマー(2)/ポリオール溶液(11)=81.30/18.70の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−12)を得た。このTPU−12の物性を測定し、さらに、このTPU−12を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表4に示す。
[比較例2]
60℃に保温した上記ウレタンプレポリマー(5)に、120℃に保温した上記ポリオール溶液(12)をウレタンプレポリマー(5)/ポリオール溶液(12)=73.47/26.53の質量比で混合した以外は、実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−13)を得た。このTPU−13の物性を測定し、さらに、このTPU−13を射出成形して機械物性を評価した。結果を表2および表4に示す。
[比較例3]
TPU−1とハイトレル4057との質量比をTPU−1/ハイトレル4057=80/20から10/90に変更した以外は、実施例12と同様にして、熱可塑性樹脂組成物(TPE−2)を得た。このTPE−2を射出成形して機械物性を評価した。結果を表4に示す。
実施例12で調製した熱可塑性樹脂組成物TPE−1を用いて網状構造体を作製した。このとき、D=30mm、L/D=40の二軸押出機とノズル径0.7mm、縦10cm、横4cm、ノズルピッチ7mmのノズルヘッドとを用い、230℃で成形した。得られた網状構造体を厚さ12.5mmに切断し、70℃での圧縮永久歪みを測定したところ、13%であった。また、得られた網状構造体のフィラメントを手で引っ張り、交絡部の接着性を調べた。交絡部が剥離しにくいものを「A」、容易に剥離するものを「B」として評価したところ、この網状構造体は「A」評価であった。また、この網状構造体は適度にソフト感があった。
実施例12で調製した熱可塑性樹脂組成物TPE−1を用いて、特開昭59−223347号公報に記載の方法と同様にして不織布を作製した。その結果、不織布のウェッブは互いに融着し、良好な不織布が得られた。
[比較例4]
比較例2で調製した熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU−13)を用いて、実施例13と同様にして網状構造体を作製した。得られた網状構造体はソフト感に劣り、がさがさした感触であった。また、フィラメントを手で引っ張り、交絡部の接着性を調べたところ、あまり交絡しておらず、手で引っ張ると容易に剥離し、「B」評価であった。また、圧縮永久歪みは38%とであった。
[比較例5]
比較例3で調製した熱可塑性樹脂組成物(TPE−2)を用いて、実施例14と同様にして不織布を作製した。得られた不織布のウェッブは互いの融着が不十分であった。
Figure 2006328221
Figure 2006328221
Figure 2006328221
Figure 2006328221
本発明に係る熱可塑性樹脂組成物は、圧縮永久歪み特性および樹脂同士の接着性に優れていることから、不織布や、剥皮被害防護ネット、動植物プランクトン保護ネットやクッション材に代表される網状構造体の材料として適している。さらに、これらの不織布や網状構造体は熱可塑性樹脂で構成されているため、リサイクルが容易であり、各種防護ネットや航空機、船舶、車両等に用いられる快適性を示すシートや、家具などに用いることができる。

Claims (5)

  1. (A)ポリイソシアネートと、
    (B)下記式(1)
    Figure 2006328221
    (aおよびbは、それぞれ独立に0〜3の整数である。)
    で表されるジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサンからなる群から選ばれる少なくとも1つの鎖延長剤と、
    (C)重量平均分子量が500〜6000のマクロポリオール(ただし、前記鎖延長剤(B)とは異なる)を含有する活性水素化合物と
    から得られる熱可塑性ポリウレタンエラストマーを30重量%以上含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 前記マクロポリオールが、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の重量平均分子量が500〜3000のジオール(c1)を含有し、該ジオール(c1)に含まれる水酸基の総和が、前記活性水素化合物(C)全体に含まれる水酸基の総和の5モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、示差走査熱量計(DSC)により測定された、凝固温度が65〜150℃の範囲にあり、かつ凝固エンタルピーが3〜25J/gの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を用いて得られた不織布。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を用いて得られた網状構造体。

JP2005153786A 2005-05-26 2005-05-26 熱可塑性樹脂組成物およびその用途 Pending JP2006328221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153786A JP2006328221A (ja) 2005-05-26 2005-05-26 熱可塑性樹脂組成物およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005153786A JP2006328221A (ja) 2005-05-26 2005-05-26 熱可塑性樹脂組成物およびその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006328221A true JP2006328221A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37550253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005153786A Pending JP2006328221A (ja) 2005-05-26 2005-05-26 熱可塑性樹脂組成物およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006328221A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168945A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Toray Ind Inc 炭素繊維束
JP2011168946A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Toray Ind Inc 炭素繊維束
JP2018076439A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 東ソー株式会社 熱硬化性ポリウレタンエラストマー形成性組成物
CN108239252A (zh) * 2018-01-12 2018-07-03 中聚(福建)新材料有限公司 一种mdi预聚体及其制备方法和双组份聚氨酯弹性体的合成方法
US20230104699A1 (en) * 2021-09-30 2023-04-06 Sunko Ink Co., Ltd. Use of thermoplastic polyurethane and impact resistant composite laminate

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255712A (ja) * 1991-02-06 1992-09-10 Nisshinbo Ind Inc 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2003089960A (ja) * 2001-09-14 2003-03-28 Nhk Spring Co Ltd 難燃性網状クッション体
JP2004244790A (ja) * 2003-01-24 2004-09-02 Mitsui Chemicals Inc 伸縮性不織布及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255712A (ja) * 1991-02-06 1992-09-10 Nisshinbo Ind Inc 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2003089960A (ja) * 2001-09-14 2003-03-28 Nhk Spring Co Ltd 難燃性網状クッション体
JP2004244790A (ja) * 2003-01-24 2004-09-02 Mitsui Chemicals Inc 伸縮性不織布及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168945A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Toray Ind Inc 炭素繊維束
JP2011168946A (ja) * 2010-01-20 2011-09-01 Toray Ind Inc 炭素繊維束
JP2018076439A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 東ソー株式会社 熱硬化性ポリウレタンエラストマー形成性組成物
CN108239252A (zh) * 2018-01-12 2018-07-03 中聚(福建)新材料有限公司 一种mdi预聚体及其制备方法和双组份聚氨酯弹性体的合成方法
US20230104699A1 (en) * 2021-09-30 2023-04-06 Sunko Ink Co., Ltd. Use of thermoplastic polyurethane and impact resistant composite laminate
US11981811B2 (en) * 2021-09-30 2024-05-14 Sunko Ink Co., Ltd. Use of thermoplastic polyurethane and impact resistant composite laminate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0988334B1 (en) Thermoplastic polyether urethane
EP2203492B1 (en) Soft, elastic, plasticizer-free thermoplastic polyurethane and process to synthesize the same
AU2006322086B2 (en) Thermoplastic polyurethanes comprising polytrimethylene ether soft segments
KR100909410B1 (ko) 열가소성 폴리우레탄
EP2025730A1 (en) Moisture-curable polyurethane hot melt adhesive and multilayer sheet using the same
CN111511537A (zh) 新的软质聚氨酯泡沫
JP5950406B2 (ja) 高強度弾性不織布
US20100152405A1 (en) Thermoplastic polyurethanes comprising polytrimethylene ether soft segments
JP2011500926A5 (ja)
MXPA05004673A (es) Compuestos de poliuretano y articulos preparados a partir de ellos.
JP5717733B2 (ja) 薄ゲージの定圧縮率弾性繊維からなる高強度布
EP2619270B1 (en) Regrind polyurethane with glycol or polyoladditive
WO1999039037A1 (fr) Non-tisse adhesif etirable et lamine le contenant
JP2006328221A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその用途
JP4021176B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法および成形材料
JP4332626B2 (ja) 伸縮性不織布及びその製造方法
JP2022522466A (ja) 熱可塑性ポリウレタンからなる軟質粒子フォーム
JP5609460B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタンエラストマーの製造法
JP5479462B2 (ja) 繊維強化tpu複合材
WO2004106401A1 (ja) 熱可塑性ポリウレタン樹脂製キーパッド及びその成形方法
JP3672404B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタン系樹脂組成物
JP2004182980A (ja) 熱可塑性ポリウレタン、その製造方法および製造装置
JPH0411061A (ja) 伸縮性不織布とその製造法
JP5192942B2 (ja) ポリウレタンモノフィラメント
CN115315457A (zh) 聚氨基甲酸酯泡沫以及鞋底构件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20101118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412