JP2006327698A - 中間高速エスカレータ装置 - Google Patents

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幸臣 水野
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Abstract

【課題】ステップの移動速度が変速する際にも安心して利用することができる中間高速エスカレータ装置を得る。
【解決手段】エスカレータの上部乗降口及び下部乗降口間を循環移動する複数のステップ3と、各ステップ間距離が調整自在となるようにステップ3を連結するステップ連結装置4と、往路側のステップ3において両乗降口でのステップ間距離よりも中間部でのステップ間距離の方が大きくなるようにステップ間距離を調整するステップ間距離調整装置とを備え、ステップ3は、下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が形成されたライザ3bを有するとともに、往路側におけるステップ3は、上部乗降口側端部が前ステップ3のライザ3bに常時係合する。
【選択図】図2

Description

この発明は、上部乗降口及び下部乗降口付近におけるステップの移動速度よりも中間部におけるステップの移動速度を高速化させた中間高速エスカレータ装置に関するものである。
乗客が上部乗降口及び下部乗降口間をステップに乗って移動するエスカレータ装置には、移動行程の長距離化や輸送効率の向上等に対応して、上部乗降口及び下部乗降口付近におけるステップの移動速度よりも、移動行程の中間部におけるステップの移動速度を高速化させたものがある。かかる中間高速エスカレータ装置の従来技術として、無端状のステップチェーンによりステップを所定間隔毎に離して連結するとともに、両乗降口付近においては各ステップ間のステップチェーンを弛緩状態に保つことによりステップ間隔を接近させ、また、中間部においては各ステップ間のステップチェーンを緊張状態に保つことによりステップ間隔を離間させてステップ間に形成される間隙を平坦な間隔板で塞ぐようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公昭52−11515号公報
特許文献1記載の中間高速エスカレータ装置では、例えば、上りのエスカレータ装置の場合、ステップの前端部に突設された上記間隔板は、下部乗降口付近においては1つ前を移動するステップ(以下、「前ステップ」という)の後端部に収納されており、その後、中間部でステップ間隔が離間されると、前ステップの後端部内にその先端部を残して引き出されるように動作する。なお、上部乗降口付近においてステップが減速すると、ステップ間隔が接近して、上記間隔板は再び前ステップの後端部内に収納される。しかし、ステップの蹴上げに相当するライザが、下方に向かうに従って上部乗降口側に傾斜するような傾斜曲面で構成されているため、ステップ上に乗って両乗降口間を移動している乗客からは、ステップの後端部が邪魔となり、自分の乗っているステップの前端部に突設された間隔板と前ステップの後端部との係合部、並びに、自分の乗っているステップの後端部と1つ後を移動するステップ(以下、「後ステップ」という)の前端部に突設された間隔板との係合部を確認することができなかった。このため、ステップが変速する際、即ち、ステップ間隔が変動する際に、乗客に対して危険な感覚を与えたり、不安感を与えたりしてしまうという問題が生じていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ステップの移動速度が変速する際にも安心して利用することができる中間高速エスカレータ装置を提供することである。
この発明に係る中間高速エスカレータ装置は、エスカレータの上部乗降口及び下部乗降口間を循環移動する複数のステップと、各ステップ間距離が調整自在となるようにステップを連結するステップ連結装置と、往路側のステップにおいて両乗降口でのステップ間距離よりも中間部でのステップ間距離の方が大きくなるようにステップ間距離を調整するステップ間距離調整装置とを備え、ステップは、下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が形成されたライザを有するとともに、往路側におけるステップは、上部乗降口側端部が前ステップのライザに常時係合するものである。
この発明は、エスカレータの上部乗降口及び下部乗降口間を循環移動する複数のステップと、各ステップ間距離が調整自在となるようにステップを連結するステップ連結装置と、往路側のステップにおいて両乗降口でのステップ間距離よりも中間部でのステップ間距離の方が大きくなるようにステップ間距離を調整するステップ間距離調整装置とを備え、ステップは、下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が形成されたライザを有するとともに、往路側におけるステップは、上部乗降口側端部が前ステップのライザに常時係合する構成としたことで、乗客は、ステップの移動速度が変速する際にも安心して利用することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の側面図、図2は図1における中間高速エスカレータ装置の中間部の詳細図である。なお、以下においては、乗客が下部乗降口から上部乗降口へ移動する上りの中間高速エスカレータ装置について説明する。図1及び図2において、1は下部乗降口に設けられたランディングプレート、2は上部乗降口に設けられたランディングプレート、また、3は両乗降口間を移動する乗客が上面に形成されたステップ面3aに乗って移動するステップであり、後述する無端状のステップ連結装置4により複数のステップ3が連結されて両乗降口間を循環移動するように構成される。5は、両乗降口間を移動する乗客がその移動の際に把持する移動手摺であり、その上端部は、両乗降口間を移動する往路側のステップ3と同期するように制御されている。
無端状のステップ連結装置4により連結された上記各ステップ3は、その側面視が略鈍角三角形状を呈しており、ステップ3の蹴上げに相当するライザ3bに、ステップ面3aから下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が備えられている。また、ステップ3には、傾斜面を有するライザ3bに、上下方向に凹凸部が形成された櫛部3c(第一櫛部)がその幅方向に渡って設けられている。なお、ステップ3の前端部(上部乗降口側端部)にも、上下方向に凹凸部が形成された櫛部3d(第二櫛部)がその幅方向に渡って設けられており、櫛部3dの凹凸部のピッチがライザ3bに形成された櫛部3cの凹凸部のピッチと半ピッチずれるように配置されている。そして、下部乗降口から上部乗降口に移動する往路側の各ステップ3は、前端部に形成された櫛部3dが前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cに、また、ライザ3bに形成された櫛部3cが後ステップの前端部に形成された櫛部3dにそれぞれ常時噛み合うように配置されている。
また、上記各ステップ3の前端部には、その幅方向両側下部に支持体3eが下方に向かって突設され、各支持体3eの下端部にステップコロ3fが回動自在に設けられている。一方、各ステップ3の後端部(下部乗降口側端部)には、その幅方向両側下部に支持体3gが下方に向かって突設され、両支持体3g間に渡ってステップ軸6が水平に支持されている。このステップ軸6は、両端部が各支持体3gの外側に突出するように配置されており、その両端部にステップコロ3hがそれぞれ回動自在に設けられている。
また、7はステップ3の前端部に設けられた上記ステップコロ3fを案内する一対のステップ用第一ガイドレール、8はステップ3の後端部に設けられた上記ステップコロ3hを案内する一対のステップ用第二ガイドレールであり、それぞれ、エスカレータ装置全体の自重及び積載荷重を支持するトラス9に支持されて両乗降口間に渡って無端状に設けられている。なお、上記ステップ用第一ガイドレール7及びステップ用第二ガイドレール8は、往路側のステップ3の両乗降口付近での水平移動と、傾斜直線部での傾斜直線移動と、両乗降口付近及び傾斜直線部間での曲線移動とを案内して円滑に移動させるとともに、往路側のステップ3の移動の際にステップ面3aが水平状態を常時維持し、且つ、隣接するステップ3の櫛部3c及び3dが常時係合して各ステップ3間に間隙が形成されないように適宜配置されている。
また、10は上記ステップ3を駆動する駆動装置であり、トラス9の傾斜直線部内に設けられている。この駆動装置10には、トラス9の固定体に回動自在に支持された駆動歯車10a及び従動歯車10bと、この駆動歯車10a及び従動歯車10b間に巻き掛けられた無端状の条体からなる歯付ベルト10cと、この歯付ベルト10cの外周面に所定間隔毎に設けられた係合子10dと、駆動ベルト10eを介して駆動歯車10aを駆動する駆動モータ10fとが備えられている。そして、上記歯付ベルト10cの上端部は、傾斜直線部に配置された往路側のステップ3のステップ軸6下方に配置され、各ステップ軸6と僅かな間隙を有して対向するように設けられている。なお、上記歯付ベルト10cは、無端状の駆動チェーンでも構わない。
そして、上記駆動モータ10fの駆動力を受けて駆動歯車10aが一方向に回転することにより、駆動歯車10a及び従動歯車10b間に巻き掛けられた歯付ベルト10cの上端部が、トラス9内に設けられたベルトガイド11に案内されて、下部乗降口側から上部乗降口側に向かって移動する。この時、歯付ベルト10cの上端部上面から上方に突出する各係合子10dが、その上方に配置された往路側のステップ3のステップ軸6に係合して、このステップ3を歯付ベルト10cの上端部の移動方向に付勢する。また、上記と同様の構成により、上部乗降口で反転されて下部乗降口側へ移動する帰路側のステップ3も駆動装置10により付勢される。即ち、歯付ベルト10cの下端部は、トラス9の傾斜直線部内に配置された帰路側のステップ3のステップ軸6の上方に配置され、各ステップ軸6と僅かな間隙を有して対向するように設けられている。そして、歯付ベルト10cの下端部が駆動モータ10fの駆動力を受けて上部乗降口側から下部乗降口側に向かって移動する際に、その下面から下方に突出する各係合子10dが、その下方に配置された帰路側のステップ3のステップ軸6に係合して、このステップ3を歯付ベルト10cの下端部の移動方向に付勢する。かかる構成を有することにより、往路側及び帰路側のステップ3がそれぞれ駆動装置10に付勢されて、ステップ3は両乗降口間を循環移動する。なお、図1及び図2においては、傾斜直線部内に1つの駆動装置10が設置されている場合が示されているが、上部乗降口及び下部乗降口間の距離や積載荷重等に応じて、複数の駆動装置10を傾斜直線部内に備えても良い。
次に、ステップ3を連結する無端状のステップ連結装置4について説明する。各ステップ3のステップ軸6には、その中央部に、後述する連結装置支持部12を介して所定の長さを有する2つのリンク13が設けられている。各リンク13は、回動軸がステップ軸6の軸方向と略直交するようにその一端部が回動自在に連結装置支持部12に支持されており、他端部は、隣接するステップ3のステップ軸6に回動自在に設けられたリンク13に回動自在に連結されている。即ち、隣接するステップ3に設けられたリンク13の他端部同士がそれぞれ回動自在に連結されることにより、ステップ連結装置4は無端状のリンク機構を呈している。そして、隣接するステップ3のステップ軸6の間隔(以下、「ステップ間距離」という。なお、ステップ間距離とは、隣接するステップ3のステップ軸6の間隔だけでなく、隣接するステップ3の同部材間距離のことをいう。)は、隣接するステップ3に設けられて他端部同士が連結されたリンク13のなす角θ(以下、「リンク角θ」という)を変えることにより、各ステップ3間において調整自在に構成されている。また、リンク13の他端部同士が回動自在に連結された連結部分には、後述するガイド部14が設けられている。そして、トラス9の繋ぎ枠9a等からなる固定体には、上記ガイド部14を案内することによりリンク13のリンク角θを調整してステップ間距離を制御する一対のリンク用ガイドレール15が設けられている。なお、往路側のステップ間距離を調整するステップ間距離調整装置は、ガイド部14とリンク用ガイドレール15とから構成される。
図3はこの発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の要部平面図、図4はその側面図であり、上記ステップ連結装置4とリンク用ガイドレール15の構成を示したものである。また、図5は図4におけるA部詳細図、図6は図4におけるB部詳細図であり、それぞれステップ連結装置4のガイド部14と連結装置支持部12との詳細を示したものである。図1乃至図6において、ステップ間距離を調整する一対のリンク用ガイドレール15は、両乗降口間を移動する往路側のステップ3下方に並設されている。そして、このリンク用ガイドレール15は、両乗降口付近と中間部とにおいてその設置間隔が異なり、中間部における設置間隔の方が両乗降口付近における設置間隔よりも狭くなるように配置されている。即ち、リンク用ガイドレール15は、下部乗降口及び上部乗降口において同じ所定の設置間隔で平行に配置されるとともに、乗降口から所定距離離れた場所から徐々にその間隔が狭められて中間部の設置間隔となるように構成されている。
そして、リンク用ガイドレール15にステップ連結装置4のガイド部14が案内されることにより、往路側のステップ間距離が変動する。即ち、リンク用ガイドレール15の設置間隔が広い両乗降口付近では、ステップ3の両側に配置されたガイド部14が離れることによりリンク角θは小さな値を示す。したがって、ステップ間距離が小さくなり、隣接するステップ面3aが接近してステップ3は低速移動する。一方、リンク用ガイドレール15の設置間隔が狭い中間部では、ステップ3の両側に配置されたガイド部14が近づくことによりリンク角θは大きな値を示す。したがって、ステップ間距離が大きくなり、隣接するステップ面3aが離間してステップ3は高速移動する。
なお、リンク用ガイドレール15が平行に配置された両乗降口付近及び中間部では、ステップ間距離は変動せず、ステップ3は一定の速度で移動する。これに対し、リンク用ガイドレール15の設置間隔が徐々に狭くなる下部乗降口から中間部に至る部分では、ステップ間距離が徐々に大きくなるため、ステップ3は増速する。また、リンク用ガイドレール15の設置間隔が徐々に広くなる中間部から上部乗降口に至る部分では、ステップ間距離が徐々に小さくなるため、ステップ3は減速する。
ここで、上記ガイド部14は、隣接するステップ3にそれぞれ連結されたリンク13の各他端部を回動自在に支持する支持軸14aと、この支持軸14aにベアリング14bを介して回動自在に固定された略円筒状を呈する支持体14cと、この支持体14cの外周面に設けられて、リンク13の回動軸に平行な回動軸を有する略リング状のガイドコロ14d(第一ガイドコロ)と、支持軸14aの端部に回動自在に設けられ、その回動軸がガイドコロ14dの回動軸と直交するように配置されたガイドコロ14e(第二ガイドコロ)とから構成されている。そして、リンク用ガイドレール15には、横断面が略コ字状を呈する案内面が設けらており、その対向する第一案内面にガイドコロ14dが、また、対向する第一案内面に直交する第二案内面にガイドコロ14eが案内されている。
一方、上記連結装置支持部12は、各リンク13の一端部を回動自在に支持する支持軸12aと、この支持軸12aの軸方向がステップ軸6の軸方向と直交するように支持軸12aをステップ軸6に固定する掴み部12bとから構成されている。
また、上記リンク用ガイドレール15は、取付具によりその設置間隔が調整自在に設けられている。即ち、リンク用ガイドレール15は、その側面に設けられた略L字状を呈する取付金16を介して、ボルト17によりトラス9の繋ぎ枠9aに締結固定されている。そして、取付金16には、リンク用ガイドレール15の長手方向と直交する方向に長孔16aが形成されており、ボルト17の締結位置によりリンク用ガイドレール15の設置間隔を調整することができるように構成されている。また、駆動装置10の歯付ベルト10cに設けられた係合子10dも、リンク用ガイドレール15の設置間隔に合わせて位置調整自在に構成されている。
次に、上記構成を有する中間高速エスカレータ装置のステップ3の動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置のステップの動作を説明するための図、図8は図7におけるステップの要部平面図、図9はその要部側面図であり、上部乗降口付近のステップ3の状態を示したものである。なお、下部乗降口付近のステップ3の状態については、図7乃至図9と同様の構成を有するため、図示は省略する。また、図10はこの発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置のステップの動作を説明するための図、図11は図10におけるステップの要部平面図、図12はその要部側面図であり、中間部のステップ3の状態を示したものである。
図7乃至図12において、両乗降口間を循環移動するステップ3は、その往路側において、前端部に形成された櫛部3dが前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cに、また、ライザ3bに形成された櫛部3cが後ステップの前端部に形成された櫛部3dに常時噛み合うように配置されている。ここで、下部乗降口付近で低速移動(例えば、従来のエスカレータ装置のステップ移動速度と同程度)するステップ3は、そのステップ面3aが前ステップのステップ面3aと略同高さに配置されており、前端部の櫛部3dは、前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cの上部に係合している。そして、ステップ3が傾斜直線部に差し掛かると、ステップ3は斜め上方に移動しながら増速する。この時、上述の通りステップ間距離が広がるため、ステップ3は、前端部の櫛部3dが前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cの下部に位置するまで、前ステップのライザ3bに形成された傾斜面に沿うように前ステップに対して相対的に斜め下方に移動する。なお、前ステップのライザ3bがステップ面3aから下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜するような傾斜面で構成されているため、ステップ3が前ステップに対して相対的に斜め下方に移動する際でも、ステップ3の前端部に形成された櫛部3dは、常時前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cに係合した状態を維持することが可能となる。
一方、中間部で高速移動する往路側のステップ3は、隣接するステップ3間に所定の段差が形成され、前端部に形成された櫛部3dと前ステップのライザ3bに形成された櫛部3c下部との係合状態を一定に維持しながら斜め上方に移動する。なお、図7乃至図12においては、両乗降口付近での噛み合い量よりも中間部での噛み合い量の方が小さくなるように図示されているが、傾斜直線部での傾斜角度及びリンク用ガイドレール15の設置間隔等から決定されるステップ3の動きに合わせてライザ3bの傾斜面を形成することにより、櫛部3c及び3dの噛み合い量を常時一定とすることも可能である。また、リンク用ガイドレール15の設置間隔を調整自在に構成しているため、櫛部3c及び3dの噛み合い量を所定値以上として、リンク用ガイドレール15の設置間隔を変更した場合でも、往路側のステップ3間に間隙が形成されないように構成している。
また、ステップ3が中間部から上部乗降口付近に差し掛かると、ステップ3は、上昇角度を減少させながら減速する。この時、上述の通りステップ間距離が狭められるため、ステップ3は、前端部の櫛部3dが前ステップのライザ3bに形成された櫛部3cの上部に位置するまで、前ステップのライザ3bに形成された傾斜面に沿うように前ステップに対して相対的に斜め上方に移動する。その後、ステップ3のステップ面3aが前ステップのステップ面3aと略同高さとなり、ステップ3は、低速で水平移動しながら上部乗降口のランディングプレート2の下方を通過する。
なお、図13はこの発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の上部乗降口の斜視図、図14は図13におけるC−C断面図であり、ステップ3が上部乗降口のランディングプレート2の下方を通過する際の構成を示したものである。図13及び図14において、図1乃至図12においては簡略化のために図示されていなかったが、ステップ3のステップ面3aには、その幅方向に渡って、ステップ3の移動方向に凹凸部が形成された櫛部3k(第四櫛部)が設けられている。そして、上部乗降口のスカートガード18間には、ランディングプレート2の先端部に、ステップ3の移動方向に凹凸部が形成された櫛部2a(第三櫛部)が設けられており、ステップ3がランディングプレート2の下方を通過する際に、ステップ3上面の櫛部3kとランディングプレート2先端部の櫛部2aとが噛み合うように配置されている。なお、図示されていないが、下部乗降口のランディングプレート1の先端部にも、ステップ3がその下方を通過する際に櫛部3kと係合する櫛部が設けられている。
そして、櫛部2a下方を通過したステップ3は、上部乗降口のランディングプレート2の下方においてステップ用第一及び第二ガイドレール7及び8に案内されて反転し、下部乗降口へと向かって移動する。ここで、ステップ3が反転する際、ステップ連結装置4は、ガイド部14のガイドコロ14eがリンク用ガイドレール15の第二案内面上を転動することによりその移動方向が案内される。また、ステップ連結装置4のリンク13は、各連結部が方向性のある柔軟性を有する素材で構成されており、ステップ3が反転する際にその動作に円滑に追従することができるように構成されている。
この発明の実施の形態1によれば、ステップ3のライザ3bに、ステップ面3aから下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が備えられているため、両乗降口間においてステップ間距離が変動しても往路側のステップ3間に間隙が形成されることはなく、また、ステップ3の移動速度が変速する際にも、乗客に対して不安感等を与える恐れがない。即ち、ステップ3のライザ3bが下部乗降口側に傾斜しているため、乗客は、ステップ3の前端部と前ステップのライザ3bとの係合部、並びに、ステップ3のライザ3bと後ステップの前端部との係合部の動きを、ステップ間距離の変動中にステップ3上から確認することができる。また、櫛部3c及び3dの噛み合い量をステップ3上の乗客に対して視覚的に小さく見せる効果もある。なお、ステップ3のライザ3bが後方に傾斜しているため、高速移動中の乗客でも、ステップ面3aの後方に移動することはできない。したがって、ステップ間距離が小さくなる際に乗客に対して元の位置に戻るように注意喚起等を行う必要もなく、乗客は安全に移動することができる。
また、櫛部3c及び3dの噛み合い量を所定値以上とすることにより、リンク用ガイドレール15の設置間隔を調整自在に構成しているが、このことは、言い換えると、櫛部3c及び3dの噛み合い量を大きくすることにより、リンク用ガイドレール15の設置間隔の調整を容易にすることができることを意味する。したがって、櫛部3c及び3dの噛み合い量を大きくすることにより、リンク用ガイドレール15の据付作業性を向上させることが可能となる。
この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の側面図である。 図1における中間高速エスカレータ装置の中間部の詳細図である。 この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の要部平面図である。 図3における中間高速エスカレータ装置の要部側面図である。 図4におけるA部詳細図である。 図4におけるB部詳細図である。 この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置のステップの動作を説明するための図である。 図7におけるステップの要部平面図である。 図7におけるステップの要部側面図である。 この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置のステップの動作を説明するための図である。 図10におけるステップの要部平面図である。 図10におけるステップの要部側面図である。 この発明の実施の形態1における中間高速エスカレータ装置の上部乗降口の斜視図である。 図13におけるC−C断面図である。
符号の説明
1、2 ランディングプレート
2a、3c、3d、3k 櫛部
3 ステップ
3a ステップ面
3b ライザ
3e、3g、14c 支持体
3f、3h ステップコロ
4 ステップ連結装置
5 移動手摺
6 ステップ軸
7 ステップ用第一ガイドレール
8 ステップ用第二ガイドレール
9 トラス
9a 繋ぎ枠
10 駆動装置
10a 駆動歯車
10b 従動歯車
10c 歯付ベルト
10d 係合子
10e 駆動ベルト
10f 駆動モータ
11 ベルトガイド
12 連結装置支持部
12a、14a 支持軸
12b 掴み部
13 リンク
14 ガイド部
14b ベアリング
14d、14e ガイドコロ
15 リンク用ガイドレール
16 取付金
16a 長孔
17 ボルト
18 スカートガード

Claims (10)

  1. エスカレータの上部乗降口及び下部乗降口間を循環移動する複数のステップと、各ステップ間距離が調整自在となるように前記ステップを連結するステップ連結装置と、往路側の前記ステップにおいて両乗降口でのステップ間距離よりも中間部でのステップ間距離の方が大きくなるようにステップ間距離を調整するステップ間距離調整装置とを備え、前記ステップは、下方に向かうに従って下部乗降口側に傾斜する傾斜面が形成されたライザを有するとともに、往路側における前記ステップは、上部乗降口側端部が前ステップの前記ライザに常時係合することを特徴とする中間高速エスカレータ装置。
  2. ステップは、ライザに上下方向に形成された第一櫛部と、上部乗降口側端部に形成され、往路側の前記ステップにおいて前ステップの前記第一櫛部に常時噛み合う第二櫛部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の中間高速エスカレータ装置。
  3. 往路側におけるステップの上部乗降口側端部は、ステップ間距離の変動時に、前ステップに対して前記前ステップのライザに形成された傾斜面に沿って上下移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中間高速エスカレータ装置。
  4. ステップのステップ面に、上部乗降口及び下部乗降口のランディングプレート先端部に形成された第三櫛部に噛み合う第四櫛部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の中間高速エスカレータ装置。
  5. ステップ連結装置はリンク機構により構成されるとともに、ステップ間距離調整装置は、前記ステップ連結装置に設けられたガイド部と、このガイド部を案内して前記ステップ連結装置のリンク角を調整する一対のリンク用ガイドレールとを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の中間高速エスカレータ装置。
  6. 一対のリンク用ガイドレールは、取付具により設置間隔が調整自在に設けられたことを特徴とする請求項5に記載の中間高速エスカレータ装置。
  7. 取付具は、リンク用ガイドレールに設けられ、前記リンク用ガイドレールの長手方向に直交する長孔が形成された取付金と、前記長孔を介して前記取付金を固定するボルトとを備えたことを特徴とする請求項6に記載の中間高速エスカレータ装置。
  8. ガイド部は、リンク連結装置のリンクの回動軸に平行な回動軸を有する第一ガイドコロと、この第一ガイドコロの回動軸に直交する回動軸を有する第二ガイドコロとを備え、リンク用ガイドレールは、前記第一ガイドコロを案内する第一案内面と、前記第二ガイドコロを案内する第二案内面とを備えたことを特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の中間高速エスカレータ装置。
  9. ステップ連結装置は、リンクの連結部が柔軟性を有する素材で構成されたことを特徴とする請求項5から請求項8の何れかに記載の中間高速エスカレータ装置。
  10. 傾斜直線部内に回動自在に設けられた駆動歯車及び従動歯車と、前記駆動歯車及び前記従動歯車に巻き掛けられた無端状の条体と、この条体に設けられた係合子とを備え、傾斜直線部内の往路側のステップが上記条体の上端部に設けられた前記係合子に、また、傾斜直線部内の帰路側のステップが上記条体の下端部に設けられた前記係合子にそれぞれ付勢されることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の中間高速エスカレータ装置。
JP2005149176A 2005-05-23 2005-05-23 中間高速エスカレータ装置 Pending JP2006327698A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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