JP2006327559A - 鉄道車両の脱線転覆防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】列車の脱輪や転覆は、列車本体と走行レールが物理的に一体化していないために発生する。本発明は既設レールの形状や切替ポイントをそのまま活用し、且つ列車構造を大きく変えること無く、列車本体の車輪と走行レールが物理的に一体化することにより脱輪や転覆を防止するシステムを提供する。
【解決手段】
鉄道車輪とレールが物理的に一体化し、分離する事を防止する事により脱線や転覆の防止を実現できる解決手段を説明する。車両のシャーシー部（７）に取付けられた脱線転覆防止ガイド板（４）は、既設レール（２）のＩ型形状首下（２ａ）の内側へＬ字に曲がった形状である。車輪（１）がレール（２）から浮き上がり脱線する状態が発生する場合、車輪の浮き上りをガイド板のＬ字部である爪（４ｂ）がレールのＩ型下面に当たり脱線転覆を防止するものである。
【選択図】図２
【解決手段】
鉄道車輪とレールが物理的に一体化し、分離する事を防止する事により脱線や転覆の防止を実現できる解決手段を説明する。車両のシャーシー部（７）に取付けられた脱線転覆防止ガイド板（４）は、既設レール（２）のＩ型形状首下（２ａ）の内側へＬ字に曲がった形状である。車輪（１）がレール（２）から浮き上がり脱線する状態が発生する場合、車輪の浮き上りをガイド板のＬ字部である爪（４ｂ）がレールのＩ型下面に当たり脱線転覆を防止するものである。
【選択図】図２
Description
この発明は鉄道車両の脱線転覆を防止する装置に関するものである。
従来、鉄道走行の安全対策として、自動列車制御装置（ＡＴＣ）などにより安全性を高めてはいるが、線路上への置石などで車輪が乗り上げレールから脱線するケースやＡＴＣ制御装置の故障等により、スピードコントロールが効かなくなり、カーブ走行時でのスピードオーバーによる転覆脱線事故になるケースが発生している。
本件は上記の様な制御装置などの故障時でも確実に転覆脱線事故を防止でこる対策を提供するものである。
本件は上記の様な制御装置などの故障時でも確実に転覆脱線事故を防止でこる対策を提供するものである。
列車の脱輪や転覆は、列車本体と走行レールが物理的に一体化していないために発生するものである。
本発明は既設レールの形状や切替ポイント構成をそのまま活用し、且つ列車構造を大きく変えること無く、列車本体の車輪と走行レールが物理的に一体化することにより脱輪や転覆を防止するシステムの開発を課題とした。
本発明は既設レールの形状や切替ポイント構成をそのまま活用し、且つ列車構造を大きく変えること無く、列車本体の車輪と走行レールが物理的に一体化することにより脱輪や転覆を防止するシステムの開発を課題とした。
以上の課題を解決するために、第一発明は、２本のＩ型レール形状の上部突起部に車両本体のシャーシーに組み込んだＬ型形状ガイド板が組合わさることにより、車輪の浮きを防止することを特徴とするものである。
また、第二発明は、置石やカーブ走行時に車輪がレールから浮き上がる状態時のみ上記ガイド板が既設２本レールをガイドにし、事故の発生を防止することを特徴としたものである。
また、第二発明は、置石やカーブ走行時に車輪がレールから浮き上がる状態時のみ上記ガイド板が既設２本レールをガイドにし、事故の発生を防止することを特徴としたものである。
従来の安全策は、自動列車制御装置（ＡＴＣ）に頼っているのが現状の対策である。このシステムは列車と走行レールが物理的に分離されているため、走行中での電気的故障やコンピュータートラブルが発生した場合は自動列車制御装置（ＡＴＣ）が働かず、安全システムの役目が果せなくなる。
また、線路上への置石などによる脱輪防止には、この自動列車制御装置（ＡＴＣ）の効用は期待できない。
本発明は、列車と走行レールがガイド板を介して物理的に一体化しているため、車輪がレールから一定寸法以上浮き上がった場合、それ以上浮き上ることを抑制するガイド板構造により、脱輪や転覆を確実に阻止するものである。
また、線路上への置石などによる脱輪防止には、この自動列車制御装置（ＡＴＣ）の効用は期待できない。
本発明は、列車と走行レールがガイド板を介して物理的に一体化しているため、車輪がレールから一定寸法以上浮き上がった場合、それ以上浮き上ることを抑制するガイド板構造により、脱輪や転覆を確実に阻止するものである。
この発明の実施構造を図１，２に示す。
図１は脱線転覆防止ガイド板の設置場所を示した鉄道車両の側面図で、図２は、脱線転覆防止ガイド板とレールとの関係を拡大した断面図である。
車両のシャーシー部（７）に組み込まれた脱線転覆防止ガイド板（４）は、既設レールＩ型形状（２）の首下（２ａ）の内側へＬ字に曲がった形状で、レールと接触しない一定の間隔を持っている。
ガイド板（４）の左右（４ａ）間の長さはレール（２）の内幅より短く、左右（４ｂ）部は左右（４ａ）間の長さより長く、レールＩ型形状（２）の首下（２ａ）へ入りこんでいるが、レールとは接触しない寸法である。
このガイド板（４）は車両のシャーシー幅に対して常時中心振り分けの位置にくる様に圧縮バネ（８）で自動調整される。
車両のシャーシー幅に対して常時中心振り分されることより、このガイド板の左右にある接触面（４ａ）（４ｂ）とレール（２）とは，列車が直線での通常走行時にはレールと接触しないギャップを保っている。
しかし、車輪（１）がレール（２）から上記ギャップ以上浮き上がった場合、車輪の浮き上りをガイド板（４）のＬ字部である爪（４ｂ）がレールのＩ型下面に当たり、車輪（１）がレール（２）からそれ以上離れることがなく脱線や転覆を防止する。
図１は脱線転覆防止ガイド板の設置場所を示した鉄道車両の側面図で、図２は、脱線転覆防止ガイド板とレールとの関係を拡大した断面図である。
車両のシャーシー部（７）に組み込まれた脱線転覆防止ガイド板（４）は、既設レールＩ型形状（２）の首下（２ａ）の内側へＬ字に曲がった形状で、レールと接触しない一定の間隔を持っている。
ガイド板（４）の左右（４ａ）間の長さはレール（２）の内幅より短く、左右（４ｂ）部は左右（４ａ）間の長さより長く、レールＩ型形状（２）の首下（２ａ）へ入りこんでいるが、レールとは接触しない寸法である。
このガイド板（４）は車両のシャーシー幅に対して常時中心振り分けの位置にくる様に圧縮バネ（８）で自動調整される。
車両のシャーシー幅に対して常時中心振り分されることより、このガイド板の左右にある接触面（４ａ）（４ｂ）とレール（２）とは，列車が直線での通常走行時にはレールと接触しないギャップを保っている。
しかし、車輪（１）がレール（２）から上記ギャップ以上浮き上がった場合、車輪の浮き上りをガイド板（４）のＬ字部である爪（４ｂ）がレールのＩ型下面に当たり、車輪（１）がレール（２）からそれ以上離れることがなく脱線や転覆を防止する。
「実施形態の効果」
列車と走行レールがガイド板を介して物理的に一体化しているため、予測できない電気故障や、コンピュータートラブルによる影響を受けずに列車の脱線を防止できるとともに、線路上への置石や積雪などにより車輪（１）がレール（２）より浮き上がることによる脱線や、カーブ走行時に予測される車体の傾きによる脱線転覆を防止できる。
列車と走行レールがガイド板を介して物理的に一体化しているため、予測できない電気故障や、コンピュータートラブルによる影響を受けずに列車の脱線を防止できるとともに、線路上への置石や積雪などにより車輪（１）がレール（２）より浮き上がることによる脱線や、カーブ走行時に予測される車体の傾きによる脱線転覆を防止できる。
「他の実施形態」
図２の中で、Ｌ字部にレール（２）のＩ型上面と噛み合う溝つきガイド車などをつけることにより、同様の効果を生み出すことが可能である。
また、左右のレール毎に独立したガイド部を取付けても同様の効果を生み出すことが可能である。
図２の中で、Ｌ字部にレール（２）のＩ型上面と噛み合う溝つきガイド車などをつけることにより、同様の効果を生み出すことが可能である。
また、左右のレール毎に独立したガイド部を取付けても同様の効果を生み出すことが可能である。
１列車の車輪 ２レール ３枕木
４脱線転覆防止ガイド板
４ａガイド板側面
４ｂ車輪浮き上がり押さえ面
５地面 ６列車の車体上部
７列車のシャーシー ８圧縮バネ
４脱線転覆防止ガイド板
４ａガイド板側面
４ｂ車輪浮き上がり押さえ面
５地面 ６列車の車体上部
７列車のシャーシー ８圧縮バネ
Claims (2)
- 鉄道レールから車輪が浮くことを防止するため、既設レール２本を車輪浮き防止としたガイド板を車両本体のシャーシーに取付けることにより、脱線や転覆を防止することを特徴とした安全装置。
- 上記の浮き防止構造物は、通常の直線走行時に既設レールへ接触せず異常音の発生を出さないことを特徴とする要求項１記載の脱輪防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005178515A JP2006327559A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 鉄道車両の脱線転覆防止装置 |
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| JP2005178515A JP2006327559A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 鉄道車両の脱線転覆防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006327559A true JP2006327559A (ja) | 2006-12-07 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005178515A Pending JP2006327559A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 鉄道車両の脱線転覆防止装置 |
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2005
- 2005-05-23 JP JP2005178515A patent/JP2006327559A/ja active Pending
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