JP2006327345A - 車両用ドアの防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 防振用のストッパ、ストッパピン等が収納されたケースへのダスト、水等の侵入を回避して防振機能の低下を防止するとともに、ドア閉止時の騒音を抑制する車両用ドアの防振装置。
【解決手段】 ドアストッパ2とともに移動可能に構成されたストッパ9を、車体パネルに固定されているケース110の上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間15に、ストッパ9が移動可能に嵌挿されるとともに、両端部がケース110の支持孔10bに固定されたストッパピン12及びストッパ9とストッパ9を移動位置から戻す方向に付勢するスプリング11を収納してなり、ドア閉時にドアストッパ2とストッパ9との摺接及び摺接によるスプリング11の圧縮によりドア閉時における振動を抑制する防振装置100において、収納空間15の開口部及びストッパピン12、スプリング11を含む開口部内の収納部品を覆うカバー部材9aを設る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、特に跳ね上げ式バックドアを有する自動車等に適用され、ドアストッパにこれとともに移動可能に摺接されたストッパをケースの上部に配設し、該ケースの下方部位に形成された収納空間に、ストッパが嵌挿される両端固定支持のストッパピンと、ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングとを収納してなり、ドアストッパとストッパとの摺接及びスプリングの圧縮によりドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置に関する。
跳ね上げ式バックドアを有する自動車においては、バックドアの閉時における振動を防止するため、バックドア側と車体パネル側との間に防振装置が設置されている。
このような防振装置の一つとして、特許文献1(特許第3415357号公報)にて提供されている技術がある。
この車両用ドア用防振装置は、バックドアを有する自動車において、ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設するとともに、該ケースの下部に収納空間を形成し、該収納空間に、ストッパと、該ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピンと、ストッパとケースとの間に架設されてストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングとを収納し、さらにストッパの底面と摺接する金属プレートを備えて構成されており、バックドアの閉時にドアストッパとストッパとの摺接及び該摺接によるスプリングの圧縮によりバックドア閉時における振動を抑制している。
特許第3415357号公報
上述した従来の技術は、ストッパピン端部のかしめ作業が不要になること、金属プレートの装着作業が容易になること等による加工組み立て工数の低減効果を奏しているが、次のような改善すべき点を有している。
すなわち、上述した従来の技術にあっては、上面が開放されたケースの収納空間内に、ドアストッパとともに移動可能にされたストッパ及び該ストッパが移動可能に嵌挿されたストッパピン及びストッパの戻し用のスプリングを配設するとともに、前記収納空間の底部にストッパの下面が摺接する金属プレートを設けているため、ストッパの前後移動方向における該ストッパの前後方向側面及び左右方向側面と、前記ケースの収納空間の内面との間に間隙が形成され、該間隙から収納空間内にダスト、水等の異物が侵入し易くなる。その結果、ストッパ摺動部への異物の噛み込みや潤滑不良等によってストッパの前後移動が阻害され、本来の防振機能を発揮できなくなるおそれがある。
また、収納空間の上面が開放されているため、ドアストッパに摺接されてストッパピン及びスプリングと共働して金属プレートに接しながら往復作動するストッパの作動音が外部に放出されて、ドア閉止時の騒音が大きくなり易いという不具合がある。しかも、防振装置の構造が外部から見えてしまい、外観を損ねるおそれがある。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、防振用のストッパ、ストッパピン及び戻し用のスプリング等が収納されたケースの収納空間内へのダスト、水等の侵入を回避して防振機能の低下を防止するとともに、収納空間の上面の開放に伴なうドア閉止時の騒音を抑制する車両用ドアの防振装置を提供することにある。
前記従来技術の有する課題を解決するために、請求項1の本発明は、ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の開口部及び前記ストッパピン、スプリングを含む前記開口部内の収納部品を覆うカバー部材を設けている。
本発明において、具体的には請求項2及び請求項3のように構成するのが好ましい。
すなわち、請求項2において、前記カバー部材は、前記ストッパの移動に従い前記開口部に沿って移動可能に設けられているとともに、所定の移動位置において前記開口部全体を覆うことが可能に形成されている。
請求項3において、前記カバー部材の外端部には、前記ケースの開口部外壁面に沿うように折返し部が形成されている。
また、請求項4の発明では、前記カバー部材は、前記ストッパの前記ドアストッパとの摺接面側に一体形成され、前記ストッパは、前記カバー部材が形成された摺接側部と前記収納空間に臨む作動側部とにより構成され、前記カバー部材は、前記ストッパの移動方向前後に延出するように設けられている。
この発明において、好ましくは請求項5のように、前記カバー部材は、前記ドアストッパにより前記ストッパがドア閉位置に設定された状態にあるとき、前記カバー部材の移動方向における前後端縁が前記ケースにおける開口部の前後壁部に一致するように構成されている。
また、本発明は請求項6及び請求項7のように構成することも可能である。
すなわち、請求項6の本発明は、ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の前記ストッパの前面で前記スプリングが装着される側にパッド材を充填し、該パッド材の周囲をカバー部材で覆っている。
また、請求項7の本発明は、ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の前記ストッパの前面で前記スプリングが装着される側を、前記ケースの前部内面と前記ストッパの前面との間に架設され前記ストッパの移動に従い伸縮する伸縮部材で覆っている。
請求項1ないし請求項3の本発明では、カバー部材により、前記ケースの収納空間の開口部、及び前記ストッパピン、スプリングを含む前記開口部内の収納部品を覆うように構成したので、ドアストッパに摺接されて往復作動するストッパの前後移動方向における該ストッパの前後方向側面及び左右方向側面と、前記ケースの収納空間の内面との間に形成される間隙部を前記カバー部材で完全に覆うこととなって、前記収納空間内にダスト、水等の異物の侵入を回避することができる。
これにより、前記のようなストッパ摺動部への異物の噛み込みや潤滑不良等に伴なうストッパの前後移動及び防振機能の阻害の発生を防止でき、長期間に亘って本来の防振機能を確実に発揮できることになる。
また、前記のように、カバー部材により、前記ケースの収納空間の開口部、及び前記ストッパピン、スプリングを含む前記開口部内の収納部品を覆うように構成したので、収納空間内において前記ドアストッパに摺接されてストッパピン及びスプリングと共働して金属プレートに接しながら往復作動するストッパの作動音が外部に放出されるのを回避することが可能となって、ドア閉止時の騒音を抑制できる。
そして、請求項2のように、前記カバー部材をストッパの移動に従い収納空間の開口部に沿って移動可能に設けるとともに、所定の移動位置において開口部全体を覆うことが可能なように構成すれば、カバー部材がストッパの移動に従い、該ストッパが如何なる位置にあっても、常時収納空間を確実に閉鎖することができる。
また、請求項3のように、前記カバー部材の外端部に、前記ケースの開口部外壁面に沿うように折返し部を形成すれば、該折返し部によって前記ケースの開口部における間隙部を確実に覆うことができるとともに、該折返し部によってケースの壁部を殆ど覆い被せることができ、外観向上も図ることができる。
請求項4の発明によれば、前記カバー部材をストッパのドアストッパとの摺接面側に一体形成して、該ストッパをカバー部材が形成された摺接側部と収納空間に臨む作動側部とにより構成するとともに、該カバー部材を該ストッパの移動方向前後に延出するように設けているので、カバー部材がストッパの移動に従い、該ストッパが如何なる位置にあっても、該ストッパに一体形成されたカバー部材によって常時収納空間を確実に閉鎖することができるとともに、ストッパの形状が該ストッパの前後移動方向に長くなってストッパの動きが安定することになる。
また、ストッパの摺接側部にカバー部材を一体形成したので、剛性が増大して衝撃に対する強度向上が図れる。
請求項5の発明によれば、前記カバー部材を、ドアストッパによりストッパがドア閉位置に設定された状態にあるとき、該カバー部材の移動方向における前後端縁がケースにおける開口部の前後壁部に一致するように構成したので、使用期間が最も長いドアの閉時において、カバー部材の移動方向における前後端縁がケース開口部の前後壁部に一致せしめられることにより、カバー部材によって確実にケース開口部を閉鎖できるとともに、該カバー部材のケース開口部よりの延出部分を最小限にして、該カバー部材の大きさを最小限に抑えつつ該カバー部材によるケース開口部の閉鎖機能を保持できる。
また、請求項6の発明によれば、前記収納空間のストッパの前面でスプリングが装着される側にパッド材を充填し、該パッド材の周囲をカバー部材で覆うことにより、収納空間内へのダスト、水等の異物の侵入を回避できる。パッド材としては、発泡樹脂等のストッパの動作を阻害しない程度の粗さと柔らかさを有する材料が好適である。
さらに、請求項7の発明によれば、前記収納空間のストッパの前面でスプリングが装着される側を、ケースの前部内面とストッパの前面との間に架設されストッパの移動に従い伸縮する伸縮部材で覆ったので、該伸縮部材によってストッパの移動を許容しつつ収納空間の開口部を覆うことで前記収納空間内へのダスト、水等の異物の侵入を回避できる。
伸縮部材としては、蛇腹状部材、可撓性を有するスライドシャッター、ストッパの移動方向に折り畳み可能な薄板状パネル等を用いることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1(A)は本発明の実施の形態に係る防振装置が適用された、跳ね上げ式バックドアを有する自動車の後方斜視図、(B)は防振装置装着部の拡大斜視図である。
図1(A)、(B)において、1はバックドア、1aはバックドア1のドアアウターパネル、2はバックドア1の左右側部のドアパネル3に取付けられたドアストッパ、4はバックドア1によって開閉されるバックドア開口部、5はバックドア開口部4の左右のパネルを構成するリアエクステンションパネル、6はリアコンビネーションランプである。
また、100は本発明の実施形態の対象となる防振装置であり、この防振装置100は、左右のリアエクステンションパネル5に取付けられ、後述するように、バックドア1の開閉時にバックドア1側のドアストッパ2と摺接することにより、バックドア1の閉時における振動を抑制するものである。
防振装置100は、図1(B)のように、取付用のブラケット7を有するケース110、バックドア1側のドアストッパ2と摺接するストッパ9等を備えている。また、防振装置100は、ケース110のブラケット7をリアエクステンションパネル5にボルト8で締付け固定することによって、リアエクステンションパネル5に装着されており、詳細には次の各実施形態のように構成されている。
[第1実施形態]
図2は本発明の第1実施形態に係る防振装置の平面図、図3は図2のA−A線断面図である。
図2及び図3において、防振装置100は次のように構成されている。
ケース110は、リアエクステンションパネル5に取付けるためのブラケット7及びケース本体10から構成されている。ケース本体10は、バックドア1側のドアストッパ2とストッパ9とがバックドア1の閉時に滑らかに摺接するように、ブラケット7の取付方向に対して交差する方向に傾斜して形成されている。
ケース本体10には、図2に示すように、平面形状が矩形の収納空間15が上面から一定深さで凹設されている。そして、収納空間15内には、樹脂材からなるストッパ9が前後方向(図2の矢印Z方向)に往復摺動可能に収納配置されている。
ケース本体10のうち、収納空間15の周囲を囲む周壁10cの前後側(図2の矢印Z方向側)の部分には支持孔10bが対向して穿設され、これら支持孔10bにはストッパピン12の両端部が固定されており、ストッパピン12の外周には、ストッパ9が前後方向(図2の矢印Z方向)に往復摺動可能に嵌挿されている。
ストッパ9の上面9zは、バックドア1側のドアストッパ2の傾斜した下面と当接すべく、ドアストッパ2の傾斜した下面と同方向に傾斜して形成されており、バックドア1の閉時にストッパ9の上面9zがドアストッパ2の傾斜した下面に押圧されることにより、ストッパ9がドアストッパ2と接触しながら図3の矢印Y方向に沿って移動できるようになっている。
また、ストッパピン12の外周には、スプリング11が嵌挿されており、両端部がストッパ9及びケース本体10の周壁10cに当接され、バックドア1側のドアストッパ2によってストッパ9を移動位置から戻す方向(図2の反矢印Y方向)に付勢するように構成されている。
収納空間15の底面には、金属プレート13が接着剤、両面テープ等によって固着されている。この金属プレート13は、その上面をストッパ9の底面が摺動することから、銅合金等の軸受性能を有する材料によって形成されている。
このように構成された防振装置100は、バックドア1の閉時に、図3で示すように、バックドア1のドアストッパ2とストッパ9とが互いに摺接することによって、ストッパ9を図3の矢印Y方向に移動させ、スプリング11を圧縮するようになっている。したがって、バックドア1の閉時には、バックドア1のドアストッパ2とストッパ9との摺接による摩擦及びスプリング11の圧縮により、バックドア1の閉時における振動を抑制することができる。
一方、本発明の第1実施形態に係るストッパ9の上部には、該ストッパ9と一体に形成されたカバー部材9aが設けられており、該カバー部材9aは、図2で示すように、左右両側部がケース本体10の左右の周壁10c上に摺接されて収納空間15を覆うように形成されているとともに、図3で示すように、前後部がバックドア1の閉時に収納空間15の前後両側を閉じるように形成されている。
本発明の第1実施形態では、ストッパ9の上部に一体形成されたカバー部材9aによって、ケース本体10の収納空間15の開口部、及びストッパピン12、スプリング11を含む収納空間15内の収納部品を覆うように構成されているので、ドアストッパ2に摺接されて往復作動するストッパ9の前後移動方向における該ストッパ9の前後方向側面及び左右方向側面と、収納空間15の周壁10c内面との間に形成される間隙部をカバー部材9aで完全に覆うこととなり、収納空間15内へのダスト、水等の異物の侵入を回避できる。
これにより、ストッパ9摺動部への異物の噛み込みや潤滑不良等に伴なう該ストッパ9の前後移動及び防振機能の阻害の発生を防止でき、長期間に亘って初期の防振機能を確実に発揮することができる。
また、上記のように、カバー部材9aにより、ケース本体10の収納空間15の開口部及びストッパピン12、スプリング11を含む収納空間15内の収納部品が覆われているので、収納空間15内において、ドアストッパ2に摺接されてストッパピン12及びスプリング11と共働して金属プレート13に接しながら往復作動するストッパ9の作動音が外部に放出されるのを回避できる。これにより、ドア閉止時の騒音を抑制できることになる。
また、本発明の第1実施形態によれば、カバー部材9aがストッパ9のドアストッパ2との摺接面側に一体形成され、ストッパ9がカバー部材9aを形成した摺接側部と収納空間15に収納する作動側部9yとにより構成されているとともに、カバー部材9aがストッパ9の移動方向前後及びストッパ9の幅方向に延出するように設けられているので、カバー部材9aがストッパ9の移動に従い、ストッパ9が如何なる位置にあっても、ストッパ9に一体形成されたカバー部材9aによって常時収納空間15を確実に閉鎖できるとともに、ストッパ9の形状が該ストッパ9の前後移動方向に長くなってストッパ9の動きが安定することになる。
しかも、ストッパ9の摺接側部にカバー部材9aが一体形成されているので、剛性が増大して衝撃に対する強度が向上する。
さらに、本発明の第1実施形態によれば、ストッパ9と一体のカバー部材9aが該ストッパ9の移動に従い収納空間15の側部周壁10cに沿って移動可能に設けられているとともに、所定の移動位置つまり図3のようにバックドア1の閉時に収納空間15の前後側を覆うように形成されているので、前記のようにカバー部材9aをストッパ9と別体に構成した場合でも、カバー部材9aがストッパ9の移動に従い、ストッパ9が如何なる位置にあっても、常時収納空間を確実に閉鎖できることとなる。
特に、カバー部材9aは、ドアストッパ2によりストッパ9がバックドア1の閉位置に設定された状態にあるとき、該カバー部材9aの移動方向における前後端縁がケース本体10における前後周壁10cに一致するように構成されているので、使用期間が最も長いバックドア1の閉時において、カバー部材9aによって確実に収納空間15の開口部を閉鎖できるとともに、該カバー部材9aの開口部寄りの延出部分を最小限にして該カバー部材9aの大きさを最小限に抑えつつ、カバー部材9aによる収納空間15の開口部の閉鎖機能を保持することができる。
なお、上記第1実施形態において、カバー部材9aをストッパ9と別体に形成して、収納空間15を覆うように構成することも可能である。また、ストッパ9を備えた防振装置100の設置箇所は、バックドア開口部4の周縁であれば良く、左右両側縁のリアエクステンションパネル5だけでなく、上下側縁部であっても良い。
[第2実施形態]
図4は本発明の第2実施形態に係る防振装置の平面図、図5は図4のB−B線断面図である。
この第2実施形態においては、カバー部材9aの両側部がケース本体10の左右の周壁10c上に摺接して収納空間15を覆うように形成されているとともに、図5で示すように、前後方向に延びる折返し部9cが形成されており、該折返し部9cにより前後方向において常時収納空間15を覆うように構成されている。
その他の構成は、図2及び図3に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
なお、図4及び図5には、図2及び図3と同様に、ストッパ9の摺接側部にカバー部材9aを一体形成したものを示しているが、カバー部材9aをストッパ9と別体に形成して、収納空間15を覆うように構成することも可能である。
かかる第2実施形態によれば、カバー部材9aに、前後方向に延びる折返し部9cが形成されているので、折返し部9cによって収納空間15の側部における間隙部を確実に覆うことができるとともに、折返し部9cによってケース10の壁部を殆ど覆い被せることができ、外観の向上も図ることが可能となる。
[第3実施形態]
図6〜図9に示される本発明の実施形態は、上記第1及び第2実施形態の変形例である。
図6は本発明の第3実施形態に係る防振装置の断面図(図3に対応した図)である。
この第3実施形態においては、収納空間15のストッパ9の前面でスプリング11が装着される側にパッド材16が充填され、該パッド材16の周囲をカバー部材16aで覆うことにより、収納空間15内へのダスト、水等の異物の侵入を回避可能としている。
パッド材16としては、比較的軽量な発泡樹脂等で、ストッパ9の動作を阻害しない程度の粗さと柔らかさを有する材料が用いられている。また、内部への水の侵入を阻止するためには、独立発泡性のものが用いられている。
その他の構成は、図2及び図3に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
[第4実施形態]
図7は本発明の第4実施形態に係る防振装置の断面図(図3に対応した図)である。
この第4実施形態においては、収納空間15のストッパ9の前面でスプリング11が装着される側を、ケース本体10の前部内面とストッパ9の前面との間に架設されたストッパ9の移動に従い伸縮する蛇腹状部材17で覆うことにより、収納空間15内へのダスト、水等の異物の侵入を回避可能としている。
その他の構成は、図2及び図3に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
[第5実施形態]
図8は本発明の第5実施形態に係る防振装置の断面図(図3に対応した図)である。
この第5実施形態においては、収納空間15のストッパ9の前面でスプリング11が装着される側を、一端がストッパ9の前面に固定され、自由端側がケース本体10底壁内部の摺動溝19内に摺動可能に嵌合された可撓性を有するスライドシャッター18で覆うことにより、収納空間15内へのダスト、水等の異物の侵入を回避可能としている。
その他の構成は、図2及び図3に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
[第6実施形態]
図9は本発明の第6実施形態に係る防振装置の断面図(図3に対応した図)である。
この第6実施形態においては、収納空間15のストッパ9の前面でスプリング11が装着される側を、ケース本体10の前部内面とストッパ9の前面との間に架設されたストッパ9の移動に従い伸縮する折り畳み可能な薄板状パネル20で覆うことにより、収納空間15内へのダスト、水等の異物の侵入を回避可能としている。
その他の構成は、図2及び図3に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、本発明は跳ね上げ式バックドアだけでなく、横開き式バックドアやスライド式ドアにも容易に適用可能である。スライド式ドアの場合、防振装置100をスライド方向に作動するように配設するのではなく、シール方向に作動するように配設する必要がある。スライドドアは、回動ドアのような固定ヒンジが設けられていない分振れ易いので、ストッパを設ければ、効果的に振動を防止できることになる。
(A)は本発明の実施の形態が適用された、跳ね上げ式バックドアを有する自動車の後方斜視図、(B)は防振装置装着部の拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る防振装置を示す平面図である。 前記第1実施形態における図2のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る防振装置を示す平面図である。 前記第2実施形態における図4のB−B線断面図である。 本発明の第3実施形態に係る防振装置を示す断面図(図3に対応した図)である。 本発明の第4実施形態に係る防振装置を示す断面図(図3に対応した図)である。 本発明の第5実施形態に係る防振装置を示す断面図(図3に対応した図)である。 本発明の第6実施形態に係る防振装置を示す断面図(図3に対応した図)である。
符号の説明
1 バックドア
2 ドアストッパ
3 ドアパネル
4 バックドア開口部
5 リアエクステンションパネル
7 ブラケット
9 ストッパ
9a カバー部材
9c 折返し部
10 ケース本体
10b 支持孔
10c 周壁
11 スプリング
12 ストッパピン
13 金属プレート
15 収納空間
16 パッド材
17 蛇腹状部材
18 スライドシャッター
20 薄板状パネル
100 防振装置
110 ケース

Claims (7)

  1. ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の開口部及び前記ストッパピン、スプリングを含む前記開口部内の収納部品を覆うカバー部材を設けたことを特徴とする車両用ドアの防振装置。
  2. 前記カバー部材は、前記ストッパの移動に従い前記開口部に沿って移動可能に設けられているとともに、所定の移動位置において前記開口部全体を覆うことが可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアの防振装置。
  3. 前記カバー部材の外端部には、前記ケースの開口部外壁面に沿うように折返し部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアの防振装置。
  4. 前記カバー部材は、前記ストッパの前記ドアストッパとの摺接面側に一体形成され、前記ストッパは、前記カバー部材が形成された摺接側部と前記収納空間に臨む作動側部とにより構成され、前記カバー部材は、前記ストッパの移動方向前後に延出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアの防振装置。
  5. 前記カバー部材は、前記ドアストッパにより前記ストッパがドア閉位置に設定された状態にあるとき、前記カバー部材の移動方向における前後端縁が前記ケースにおける開口部の前後壁部に一致するように構成されていることを特徴とする請求項1または4のいずれかに記載の車両用ドアの防振装置。
  6. ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の前記ストッパの前面で前記スプリングが装着される側にパッド材を充填し、該パッド材の周囲をカバー部材で覆ったことを特徴とする車両用ドアの防振装置。
  7. ドア側に設けられたドアストッパに摺接されて該ドアストッパとともに移動可能に構成されたストッパを、車体パネルに固定されているケースの上部に配設し、該ケースの下部に形成された収納空間に、前記ストッパが移動可能に嵌挿されるとともに、両端部が前記ケースの支持孔に固定されたストッパピン及び前記ストッパと前記ケースとの間に架設されて前記ストッパを移動位置から戻す方向に付勢するスプリングを収納してなり、前記ドアの閉時に前記ドアストッパと前記ストッパとの摺接及び該摺接による前記スプリングの圧縮により前記ドア閉時における振動を抑制する車両用ドアの防振装置において、前記収納空間の前記前記ストッパの前面で前記スプリングが装着される側を、前記ケースの前部内面と前記ストッパの前面との間に架設され前記ストッパの移動に従い伸縮する伸縮部材で覆ったことを特徴とする車両用ドアの防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113482468A (zh) * 2021-07-21 2021-10-08 东风柳州汽车有限公司 可调节的后背门限位组件以及汽车

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