JP2006326380A - 液滴吐出装置、電気光学パネル及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吐出ヘッド30の外周に、そのノズルプレート31を囲むようにして吐出ヘッド用ヒータ30Hを備えた。そして、吐出ヘッド用ヒータ30Hは、その下部30Sが、ノズルプレート31よりも下側(基板ステージ23側)に張り出すように構成した。
【選択図】 図6
Description
ので、ノズルプレート近傍の熱が外部に逃げ出さない。この結果、ノズルプレートの温度は変動しないことから、ノズル近傍の液状体の温度が変動せず一定になる。従って、液状体を加熱してその粘度を十分に低下させた状態で、吐出ヘッドをステージに近づけてもノズルの近傍での液状体の粘度は十分に低下した状態が維持される。従って、液滴吐出装置は、液状体の吐出量を精度良く制御することができるので、液状体からなる均一な膜厚の層を形成することができる。
これによれば、液状体が室温で高粘性である場合、液状体は、その粘性が低下されて、流動性のよい状態になる。この結果、液状体を液滴化することができる。
これによれば、貯留室に貯留されている液状体は加熱される。従って、吐出ヘッドのみで加熱する場合に比べて多くの熱量を液状体に供給することができるので、より粘性の低下した液状体を作ることができる。また、貯留室に多量の液状体を貯留することで、加熱されて粘性が低下した液状体を常時多量に貯留することが可能となるので、多量の液状体を必要とする場合であっても、吐出時に液状体が途中でなくなることはない。
これによれば、たとえば、液晶表示装置を製造する場合において、ノズルプレートでの液晶の粘性を一定にすることができるので、液晶の膜厚を精度良く制御することができる液滴吐出装置を実現することができる。この結果、輝度にムラのない優れた画質の画像を表示することの可能な液晶表示装置を製造することができる。
これによれば、液状体からなる層の膜厚が均一である電気光学パネルを実現することができる。ここで、例えば、液状体が液晶である場合においては、その液晶層はムラのない均一なものになるので、輝度にムラのない優れた画質の画像を表示することの可能な液晶パネルを実現することができる。
これによれば、電気光学パネルは、その液状体からなる層の膜厚が均一であるので、例えば、液状体が液晶である場合においては、輝度にムラのない優れた画質の画像を表示することの可能な電子機器を実現することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
まず、本発明の液滴吐出装置を使用して製造した電気光学パネルとしての液晶表示装置について説明する。
図1において、液晶表示装置1は、液晶パネル2と、該液晶パネル2に対して図1中Z矢印方向に向かって光(平面光)Lを照射する照射装置3とを備えている。
対向基板4は、四角板状の無アルカリガラス基板であって、図2に示すように、その素子基板5側の側面(対向電極形成面4a)には、対向電極6が積層されている。対向電極6は、例えば、錫−インジウム酸化物(ITO)といった光透過性導電物質で構成されている。対向電極6には、図示しない電源回路に電気的に接続され、該電源回路から所定の共通電圧が供給されるようになっている。また、対向電極6の上側(素子基板5側)には、ラビング処理等による配向処理の施された配向膜7aが積層されている。
そして、走査線8が前記走査線駆動回路による線順次走査に基づいて1本ずつ順次選択されると、画素領域10内の前記制御素子が順次、選択期間中だけオン状態となり、そのタイミングで、前記データ線駆動回路から出力されたデータ信号が対応するデータ線9及び制御素子を介して、対応する前記画素電極11に出力される。すると、素子基板5の画素電極11と対向電極6の電位差に応じて液晶15の配向状態が制御される。
される。
図3は、液滴吐出装置20の全体斜視図であり、図4は、液滴吐出装置20の要部概略断面図である。この液滴吐出装置20は、複数枚(本実施形態では、25枚)の対向基板4を形成する1枚の基板としてのマザー基板4M上に、液晶15を吐出して液晶層15Lを形成する装置である。尚、マザー基板4Mは、大型の四角板状の無アルカリガラス基板であって、図3に示すように、予め別途公知の方法によって、対向電極6、配向膜7a(図2参照)及びシール材12が、その対向基板4が形成される各領域の所定の位置に形成されている。例えば、シール材12は、ディスペンサやスクリーン印刷等によって、スペーサ12aを分散した紫外線硬化性樹脂等を、各対向基板4が形成される領域の外縁に沿って四角枠状に吐出することによって形成されたものである。そして、シール材12によって区画形成された略四角形状の各領域が、図3中に示す、液晶層15Lが形成される形成領域Sとなる。
図5は、吐出ヘッド30を下側(基板ステージ23側)から見た場合の図であって、図6は、吐出ヘッド30のC−C断面図である。
15に圧力を加えるようになっている。
まず、図3に示すように、往動位置に位置する基板ステージ23上に、吐出面4Maを上側にしてマザー基板4Mを配置固定する。このとき、マザー基板4M(吐出面4Ma)のY矢印方向側の辺は、案内部材27より反Y矢印方向側に配置されている。
前記本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態で説明した液晶表示装置1の電子機器の適用について図7に従って説明する。液晶表示装置1は、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等種々の電子機器に適用できる。
15L(図1参照)の膜厚が均一であるため、輝度ムラのない表示品位の優れた画像を表示することができる。
○上記実施形態では、液滴吐出装置20を使用して、液晶表示装置1の液晶層15Lを形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、たとえば、液晶層15L以外の、走査線8やデータ線9といった金属配線や絶縁層を形成する場合に使用してよい。要は、室温で高粘度の液状体を吐出して形成される部材であれば、どんなものであってもよい。
属配線や、平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)を備えた表示装置の金属配線を製造する構成にしてもよい。
Claims (7)
- 液状体を貯留する貯留室と、
前記貯留室から供給された液状体を導入し、前記導入した液状体を加圧してノズルプレートに形成したノズルから吐出させる吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドの下方に設けられるステージと、
を具備し、
前記吐出ヘッドと前記ステージを相対移動させて前記ノズルから前記液状体を吐出する液滴吐出装置において、
前記吐出ヘッドの周囲に、前記ノズルプレートよりも前記ステージ側に張り出して前記液状体の温度を制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記温度制御手段は、加熱手段であることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1または2に記載の液滴吐出装置において、
前記貯留室は、前記液状体を加熱する貯留部用加熱手段を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1または2に記載の液滴吐出装置において、
前記貯留室に貯留された前記液状体が前記吐出ヘッドに至る途中に通過する流路を備え、
前記流路は、該流路内を流れる前記液状体を加熱する流路用加熱手段を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
前記液状体は、液晶であることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液滴吐出装置を使用して製造されたことを特徴とする電気光学パネル。
- 請求項6に記載の電気光学パネルを具備した電子機器。
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