JP2008287060A - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008287060A
JP2008287060A JP2007132648A JP2007132648A JP2008287060A JP 2008287060 A JP2008287060 A JP 2008287060A JP 2007132648 A JP2007132648 A JP 2007132648A JP 2007132648 A JP2007132648 A JP 2007132648A JP 2008287060 A JP2008287060 A JP 2008287060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
liquid crystal
crystal display
display panel
droplet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007132648A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Noda
洋一 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007132648A priority Critical patent/JP2008287060A/ja
Publication of JP2008287060A publication Critical patent/JP2008287060A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】シール材の外のスペーサを簡単に形成でき、しかも、所望の高さのスペーサを簡
単に形成でき、貼り合わせの際に基板にかかる力を揃えることができる液晶表示パネルの
製造方法を提供する。
【解決手段】第2スペーサSPは液滴吐出装置の液滴吐出ヘッド40からスペーサ材料F
を含む液状体を液滴Fbにして吐出して形成される。第2スペーサSPを所望に位置に容
易に形成することができ、液滴Fbの吐出量を制御するだけで、第2スペーサSPの高さ
を容易に調整して形成することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、液晶表示パネルの製造方法に関する。
液晶表示装置は、薄膜トランジスタが形成された素子基板と、共通電極が形成された対
向基板との間であって、シール材に囲まれた領域に液晶が封入されている。近年、液晶表
示装置において、素子基板上に形成した四角枠状のシール材に囲まれた領域に液滴吐出装
置やディスペンサーで液晶を配置した後に、同素子基板と対向基板とを貼り合わす方法が
知られている。
また、基板上に多数の素子基板(セル)を区画形成した大判のガラス基板(マザー基板
)と、同じく基板上に多数の対向基板(セル)を区画形成した大判のガラス基板(マザー
基板)とを用意し、いずれか一方のマザー基板の形成された各シール材に囲まれた領域に
液晶を配置した後、真空状態で両基板を位置合わせする。次に、大気解放して大気圧によ
って、基板間のシール材及びスペーサを圧縮する力が作用し、この状態で紫外線(UV)
を照射することにより、UV硬化性のシール材を硬化させ、両マザー基板同士を貼り合わ
る。その後、ダイシングして多数の液晶表示パネルを製造する方法も提案されている。
ところで、液晶表示パネルのセル組立方法として、真空注入方式や剛体プレスないし真
空プレス方式があるが、近年は上記した真空注入方式が主流になっている。
この真空注入方式では、シール材で囲まれていない領域は、真空となり大気圧がそのま
ま加わるのに対して、シール材で囲まれている領域は、液晶が封入され該液晶も大気圧を
受ける。つまり、シール材で囲まれている領域とシール材で囲まれていない領域とで、基
板にかかる力が異なる。基板にかかる力が異なると、セルギャップのむらが、特にシール
材近傍位置のギャップむらが発生し、表示品位を低下させる。そのため、マザー基板に加
わる力を各領域において等しい状態で貼り合わせが行われることが望ましい。
そこで、シール材で囲まれている領域に設けたスペーサと同様なスペーサを、シール材
で囲まれていない領域に設け、マザー基板に加わる力を各領域において等しくすることが
提案されている(特許文献1〜3)。
特開2001−51283号 公報 特開平9−113884号 公報 特開平6−18903号 公報
ところで、特許文献1〜3は、シール材で囲まれている領域に設けたスペーサと、シー
ル材で囲まれていない領域に設けたスペーサを同じものにするとともに、高さも同じにて
いる。そのため、シール材で囲まれていない領域にダミー層(補正用膜、ダミーカラーフ
ィルタ等)を形成し、そのダミー層の上にスペーサを形成している。
しかも、シール材で囲まれている領域に設けたスペーサは、シール材で囲まれた領域よ
り内側に位置する表示部の領域部分に形成されたカラーフィルタの層であってブラックマ
トリクスに形成部分に形成している。そのため、シール材で囲まれていない領域にカラー
フィルタ層の厚さ分を補償するダミー層は、シール材で囲まれている領域とシール材で囲
まれていない領域に設けたそれぞれ設けられるスペーサの高さが同じにするようにその厚
みを揃えるようにしている。
しかしながら、スペーサの高さを揃えるために、シール材で囲まれた領域内に形成され
たスペーサに積層された各層の膜厚を考慮して、シール材で囲まれていない領域にダミー
層を形成することは、難しく限界があった。たとえば、シール材の外の領域には、引き出
し線が形成されるため、シール材で囲まれた領域と同じ膜構成とすることには、配線間の
ショート等の問題から、制約がある。また、新たにダミー層を形成することは、作業行程
の数が多くなり、スペーサ形成に手間と時間を要する問題がある。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、シール材
の外のスペーサを簡単に形成でき、しかも、所望の高さのスペーサを簡単に形成でき、貼
り合わせの際に基板にかかる力を揃えることができる液晶表示パネルの製造方法を提供す
るにある。
本発明の液晶表示パネルの製造方法は、互いに貼り合わされる2枚の基板との間に形成
された環状のシール材に囲まれた液晶配置領域に、両基板の間隔を保持する第1スペーサ
を形成するとともに、前記環状のシール材に囲まれた液晶配置領域の外に、第2スペーサ
を形成する液晶表示パネルの製造方法であって、前記第2スペーサを、液滴吐出装置の液
滴吐出ヘッドからスペーサ材料を含む液状体を液滴にして吐出して形成した。
本発明の液晶表示パネルの製造方法によれば、前記環状のシール材に囲まれた液晶配置
領域の外に形成される第2スペーサを、スペーサ材料を含む液状体を液滴にして液滴吐出
ヘッドから吐出して形成したので、所望に位置に容易に形成することができるとともに、
液滴の吐出量を制御するだけで、第1スペーサの高さと異なる高さの第2スペーサを容易
に形成することができる。そして、貼り合わせ時に、基板にかかる力を、全体に均等に揃
えて、基板の変形によるシール材近傍のギャップむらを抑えることできる。
この液晶表示パネルの製造方法において、前記第1スペーサ及び前記第2スペーサは、
同じ液滴吐出装置で形成してもよい。
この液晶表示パネルの製造方法によれば、第1スペーサの形成する工程で、第2スペー
サを形成することができるので、液晶表示パネルの生産効率を下げることなく第2スペー
サを形成することができる。
この液晶表示パネルの製造方法において、前記第2スペーサの高さは、前記第1スペー
サの高さより高く形成されてもよい。
この液晶表示パネルの製造方法によれば、液晶配置領域内の間隔は、液晶配置領域外の
間隔よりも、液晶配置領域に積層したカラーフィルタ層等の種々の膜が形成されているか
ら、その分、間隔が狭い。そして、液晶配置領域外に形成した第2スペーサの高さを、液
晶配置領域に積層した膜の厚さ分高くすることによって、第1及び第2スペーサは、同時
に、基板間に貼り合わせのためにかかる力を同時に受けることができる。
この液晶表示パネルの製造方法において、前記液滴吐出装置は、前記第1スペーサを形
成する位置に吐出する液滴の吐出量よりも、前記第2スペーサを形成する位置に吐出する
液滴の吐出量を多くしてもよい。
この液晶表示パネルの製造方法によれば、吐出量を調整するだけで、簡単に、第1スペ
ーサより高い第2スペーサを形成することができる。
この液晶表示パネルの製造方法において、前記液滴吐出ヘッドは、前記第1スペーサを
形成する位置に吐出する1回の液滴の吐出量よりも、前記第2スペーサを形成する位置に
吐出する1回の液滴の吐出量を多くしてもよい。
この液晶表示パネルの製造方法によれば、高さの異なる第1スペーサ及び第2スペーサ
の形成効率を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した液晶パネルの製造方法の一実施形態を図1〜図11に従って
説明する。
まず、本発明の液晶パネルの製造方法によって形成された液晶表示パネルからなる液晶
表示装置について説明する。図1は、液晶表示装置の斜視図であり、図2は、図1の2−
2線断面図である。
図1において、液晶表示装置10の下側には、LEDなどの光源11を有して四角板状
に形成されたエッジライト型のバックライト12が備えられている。バックライト12の
上方には、バックライト12と略同じサイズに形成された四角板状の液晶表示パネル13
が備えられている。そして、光源11から出射される光が、液晶表示パネル13に向かっ
て照射されるようになっている。
液晶表示パネル13には、相対向する素子基板14と対向基板15が備えられている。
これら素子基板14と対向基板15は、図2に示すように、光硬化性樹脂からなる四角枠
状のシール材16を介して貼り合わされている。そして、これら素子基板14と対向基板
15との間の間隙に、液晶17が封入されている。
素子基板14の下面(バックライト12側の側面)には、偏光板や位相差板などの光学
基板18が貼り合わされている。光学基板18は、バックライト12からの光を直線偏光
にして液晶17に出射するようになっている。
素子基板14の上面(対向基板15側の側面:素子形成面14a)には、X方向略全幅
にわたって延びる複数のデータ線Lxが配列形成されている。そして、各データ線Lxは
、素子基板14のY方向の一側に設けられたデータ線駆動回路19にそれぞれ電気的に接
続される。
また、対向基板15の下面(素子基板14側の側面:フィルタ形成面15a)には、一
方向(Y方向)略全幅にわったって延びる複数の光透過性の配線層(走査線Ly)が配列
形成されている。そして、各走査線Lyは、シール材16に形成した図示しない端子及び
素子基板14の同じく図示しない上面引き回し線を介して、素子基板14の一側に形成さ
れる走査線駆動回路20に電気的にそれぞれ接続される。
素子形成面14aであって、走査線Lyとデータ線Lxの交差部に対応する位置には、
画素21がマトリックス状に配列される。各画素21には、それぞれ薄膜ダイオード(T
hin Film Diode;TFD)素子などの図示しない制御素子や、透明導電膜
などからなる光透過性の画素電極22が備えられている。各TFD素子は、いわゆるMI
T構造のダイオード素子であって、一端がそれぞれ対応するデータ線Lxに接続され、他
端が画素電極22に接続されている。つまり、各画素電極22は、TFD素子を介して対
応するデータ線Lxにそれぞれ接続されている。
そして、各TFD素子やデータ線Lxは、素子形成面14aに形成された複数の導電層
、絶縁層からなる形成層23に形成されている。また、各画素電極22は、形成層23の
最上層に形成された絶縁層の上面に、マトリクス状に配置形成されている。
図2において、各画素21(画素電極22)の上側全体には、ラビング処理などによる
配向処理の施された配向膜24が積層されている。配向膜24は、配向性ポリイミドなど
の配向性高分子からなる薄膜パターンであって、対応する画素電極22の近傍で、液晶1
7の配向を所定の配向に設定するようになっている。
前記対向基板15の上面には、前記光学基板18からの光と直交する直線偏光の光を外
方(図2における上方)に出射する偏光板25が配設されている。対向基板15のフィル
タ形成面15aであってシール材16で囲まれた範囲よりさらに内側の表示領域全体には
、カラーフィルタ層26が形成されている。カラーフィルタ層26は、図3に示すように
、赤色着色層26R、緑色着色層26G、青色着色層26B及び遮光層(ブラックマトリ
クス)BMからなる。
赤色着色層26R、緑色着色層26G、青色着色層26Bは、素子基板14の画素電極
22に相対向する位置に形成され、図4に示すように、X方向には同一色の着色層26R
,26G,26Bが配置形成されている。また、Y方向には、赤色着色層26R、緑色着
色層26G、青色着色層26Bの順に交互に配置形成されている。遮光層(ブラックマト
リクス)BMは、各着色層26R,26G,26Bを囲むように形成されている。
カラーフィルタ層26には、光透過性の導電膜からなる複数の前記走査線Lyが積層さ
れている。各走査線Lyは、図4に示すように、Y方向に交互に配置形成された赤色着色
層26R、緑色着色層26G、青色着色層26Bを覆うようにそれぞれ形成されている。
従って、Y方向に形成された各走査線Lyは、互いに電気的に絶縁され、一端においてシ
ール材16に設けた対応する端子と電気的にそれぞれ接続され、素子基板14に形成した
面引き回し線を介して素子基板14の走査線駆動回路20に電気的にそれぞれ接続される
各走査線Lyには、所定の高さの第1スペーサ27がY方向に等間隔に配置形成されて
いる。第1スペーサ27は、本実施形態では、アクリル樹脂よりなり、走査線Lyであっ
て前記カラーフィルタ層26の遮光層(ブラックマトリクス)BMと相対向する位置に形
成されている。第1スペーサ27は、何らかの要因で、素子基板14と対向基板15の間
隔が狭くなったとき、その先端が素子基板14に当接し、素子基板14と対向基板15に
かかる力を支承する。
第1スペーサ27を形成した各走査線Lyには、ラビング処理などによる配向処理の施
された配向膜29が積層され、走査線Ly(着色層26R,26G,26B)の近傍で液
晶17の配向を所定の配向に設定するようになっている。
そして、各走査線Lyを線順次走査に基づいて1本ずつ所定のタイミングで選択すると
ともに、データ線Lxからの表示データに基づくデータ信号すると、選択された走査線L
yに対応する各画素21のTFD素子がオン状態になる。すると、各TFD素子に対応す
る各画素電極22に、対応するデータ線Lxからの表示データに基づくデータ信号が出力
される。各画素電極22にデータ信号が出力されると、各画素電極22と走査線Lyとの
間の電位差に基づいて、対応する液晶17の配向状態が変調される。すなわち、光学基板
18からの光の偏光状態が画素21ごとに変調される。そして、変調された光が偏光板2
5を通過するか否かによって、表示データに基づく画像が、液晶表示パネル13の上側に
表示される。
次に、液晶表示パネル13の製造方法について図5に従って説明する。図5は、液晶表
示パネル13の製造方法を説明する説明図である。
図5(a)に示すように、まず、24枚(6行×4列)の対向基板15を形成するセル
Sを切り出し可能にしたマザー基板MAの一側面(配向膜29側の側面:吐出面MAa)
に、各セルSに、その表示領域にカラーフィルタ層26を形成する。
カラーフィルタ層26が各セルSに形成されると、各セルSに、光透過性の導電膜から
なる走査線Lyを形成する。
走査線Lyが各セルSに形成されると、図7に示す液滴吐出装置30を利用して、各セ
ルSの各走査線Ly上に、第1スペーサ27を形成する。即ち、後工程で形成されるシー
ル材16に囲まれた領域(液晶配置領域)の内側の表示領域に、第1スペーサ27を形成
する。
また、第1スペーサ27を形成する際、該液滴吐出装置30を利用して、図6に示すよ
うに、シール材16の外、即ちシール材16に囲まれない領域(液晶17が封入されない
領域)に、第2スペーサSPを形成する。第2スペーサSPは、第1スペーサ27がカラ
ーフィルタ層26の上に形成された走査線Lyの上に形成されるのに対して、対向基板1
5の下面(マザー基板MAの吐出面MAa)上に形成されている。
このとき、第2スペーサSPは、その高さを、第1スペーサ27の高さより高くなるよ
うに形成している。つまり、第2スペーサSPは、対向基板15の下面に形成され、素子
基板14と貼り合わされる時、その頂部が素子基板14の素子形成面14aと当接する。
これに対して、第1スペーサ27は、カラーフィルタ層26の上に形成された走査線Ly
の上に形成され、素子基板14と貼り合わされる時、その頂部が素子基板14に形成した
配向膜24と当接する。
従って、素子基板14と対向基板15が貼り合わされたとき、第2スペーサSPが形成
されるシール材16に囲まれない領域の基板14,15間の間隔D2は、シール材16に
囲まれた領域(表示領域)の基板14,15間の間隔D1より大きい。つまり、カラーフ
ィルタ層26の厚さ、走査線Lyの厚さ、形成層23の厚さ及び配向膜24の厚さ分、間
隔D2は間隔D1より大きい。そして、両基板14,15が貼り合わされるとき、第1ス
ペーサ27と第2スペーサSPが、同じタイミングでもって、素子基板14からの力を受
けるため、第2スペーサSPの高さを、カラーフィルタ層26の厚さ、走査線Lyの厚さ
、形成層23の厚さ及び配向膜24の厚さ分、第1スペーサ27より高く形成されている
。これによって、両基板14,15が貼り合わされるとき、第1スペーサ27と第2スペ
ーサSPは、同時に素子基板14と当接する。
第1スペーサ27及び第2スペーサSPは、液滴吐出装置30が前記所定位置に、スペ
ーサ材料Fからなる液滴Fb(図8参照)を吐出することによって形成される。高さの相
違する第1スペーサ27及び第2スペーサSPは、本実施形態では、液滴吐出装置30か
ら吐出する1回の液滴Fbの吐出量を変更することによって実現している。つまり、液滴
吐出装置30は、液滴Fbの吐出量を多くすることによって、高い第2スペーサSPを形
成し、吐出量を少なくすることで、低い第1スペーサ27を形成する。
各セルSの各走査線Lyに第1スペーサ27、吐出面MAaに第2スペーサSPが形成
されると、各セルSの各走査線Lyに配向膜29を形成する。そして、各セルSの各走査
線Lyに配向膜29が形成されると、配向膜29に対してラビング処理される。
ラビング処理された配向膜29が形成されると、図5(b)に示すように、各セルSに
対して、液滴吐出装置又はディスペンサーを利用してシール材16を形成する。すなわち
、吐出面MAaに形成された各セルSに対応する領域の外縁に、前記表示領域を囲むよう
にそれぞれ紫外線光硬化性樹脂からなる四角枠状にシール材16が形成され、そのシール
材16に囲まれた範囲を液晶配置領域Zとしている。
各シール材16を形成すると、液滴吐出装置(図示せず)を利用して、各シール材16
で囲まれた配置領域Zに、液晶材料からなる液滴を吐出する。そして、配置領域Zに着弾
した各液滴を接合し、所定容量の液晶材料からなる液状膜を各配置領域Z内に形成する。
各配置領域Zに液晶材料の液状膜LFを形成すると、マザー基板MAを減圧雰囲気内に
搬送し、マザー基板MAの吐出面MAa側に、図5(b)に示すように、24枚(6行×
4列)の素子基板14を切出し可能にしたマザー基板MBを位置合わせし重ね合わせる。
マザー基板MAにマザー基板MBを重ね合わせると、マザー基板MA及びマザー基板MB
を大気開放する。このとき、大気解放して大気圧によって、基板MA,MBに圧縮する力
が作用する。この力を、シール材16で囲まれている領域は、封入された液晶17と第1
スペーサ27は受け止め、シール材16で囲まれていない領域は、第2スペーサSPが受
け止める。従って、第1スペーサ27と第2スペーサSPは、同時に、マザー基板MBに
当接し、同マザー基板MBからの力を受け止める。その結果、基板MA,MB全体に加わ
る力は全範囲で等しく受け止められる。
加わる力を基板MA,MB全範囲で等しく受け止めることから、基板MA,MBの局所
部分に大きな力が加わって基板MA,MBを湾曲させて、セルギャップのむらを発生させ
ることいったことがない。
そして、大気解放してマザー基板MAとマザー基板MBが各シール材16を介して貼り
合わさった状態で、各セルSのシール材16に紫外線を照射して同シール材16を硬化し
、各配置領域Z内に液晶材料を封入する。液晶材料(液晶17)を封入すると、マザー基
板MA及びマザー基板MBをダイシングすることによって、複数の液晶表示パネル13が
できあがる。
次に、第1スペーサ27及び第2スペーサSPを形成するための液滴吐出装置30を説
明する。
図7は、第1スペーサ27及び第2スペーサSPを形成するための液滴吐出装置30を
説明する全体斜視図である。図7において、液滴吐出装置30は、直方体形状に形成され
た基台31を有している。基台31の上面には、その長手方向(X方向)に沿って延びる
一対の案内溝32が形成されている。案内溝32の上方には、案内溝32に沿ってX方向
及び反X方向に移動するステージ33が備えられている。
ステージ33の上面には、載置部34が形成されて、対向基板15側のマザー基板MA
を載置する。載置部34は、吐出面MAaを上にした状態でマザー基板MAをステージ3
3に対して位置決め固定して、マザー基板MAをX方向及び反X方向に搬送する。載置部
34に載置されるマザー基板MAは、各セルSに走査線Lyまでが形成されている。以下
、説明の便宜上、マザー基板MAに形成した走査線Lyと直交する方向をX方向とし、マ
ザー基板MAに形成した走査線Lyが延びる方向をY方向とする。
基台31には、X方向と直交する方向(Y方向)に跨ぐ門型のガイド部材35が架設さ
れている。ガイド部材35の上側には、X矢印方向に延びるタンク36が配設され、その
タンク36にはスペーサ材料F(図8参照)が収納されている。スペーサ材料Fは、本実
施形態ではアクリル樹脂を溶剤にて所望の粘性にした液状体で構成されている。
そのタンク36に収容されたスペーサ材料Fは、該タンク36に接続された供給チュー
ブT(図8参照)を介して液滴吐出ヘッド40に所定の圧力で供給されるようになってい
る。そして、液滴吐出ヘッド40に供給されたスペーサ材料Fは、該液滴吐出ヘッド40
から液滴Fbとなってマザー基板MAに向かって吐出されるようになっている。
ガイド部材35には、そのX方向略全長にわたって、X方向に延びる上下一対のガイド
レール37が形成されている。上下一対のガイドレール37には、キャリッジ38が取り
付けられている。キャリッジ38は、ガイドレール37に案内されてX方向及び反X方向
に移動する。キャリッジ38には、液滴吐出ヘッド40が搭載されている。
図8(a)(b)は液滴吐出ヘッド40の要部断面図を示す。図9は液滴吐出ヘッド4
0とキャリッジ38の取付状態を説明するための斜視図を示す。
図8に示すように、液滴吐出ヘッド40は、吐出ヘッド本体40aがX方向に長い直方
体形状であって、その上面40bに図示しないポートが設けられている。ポートは、供給
チューブTが連結され、タンク36に収容されたスペーサ材料Fを吐出ヘッド本体40a
内に供給する。
また、吐出ヘッド本体40aの上部側面には、フランジ40cが形成されている。そし
て、吐出ヘッド40は、キャリッジ38の支持板39に形成したX方向に長い長方形の貫
通穴39aに対して上方から貫挿させる。このとき、吐出ヘッド40に形成したフランジ
40cは、抜け止めの役目を果たすとともに、図示しない、ネジ等で支持板39と連結固
定される連結部の役目を果たす。つまり、吐出ヘッド40は、支持板39に形成した貫通
穴39aを上方(Z方向)から貫挿させてフランジ40cをネジ(図示せず)で支持板3
9に固定することによって、キャリッジ38に取着される。尚、支持板39は、本実施形
態では、ステンレスにて形成されている。
キャリッジ38の支持板39から突出した吐出ヘッド本体40aの下側には、ノズルプ
レート41が固着させている。ノズルプレート41は、図8に示すように、その下面(ノ
ズル形成面41a)がマザー基板MAの吐出面MAaと略平行に形成されている。ノズル
プレート41は、マザー基板MAが液滴吐出ヘッド40の直下に位置するとき、ノズル形
成面41aとマザー基板MAの吐出面MAaとの間の距離(プラテンギャップ)を所定の
距離に保持する。
図9において、ノズル形成面41aには、Y方向に沿って配列された複数のノズルNか
らなる一対のノズル列が形成されている。一対のノズル列には、それぞれ1インチ当たり
に180個のノズルNが形成されている。なお、図9では、説明の都合上、一列当り数を
省略して記載している。一対のノズル列では、Y方向から見て、一方のノズル列の各ノズ
ルNが、他方のノズル列の各ノズルNの間を補間する。すなわち、液滴吐出ヘッド40は
、Y方向に、1インチ当りに180個×2=360個のノズルNを有する(最大解像度が
360dpiである)。
図8に示すように、各ノズルNの上側には、供給チューブTに連通するキャビティ42
が形成されている。キャビティ42は、タンク36からのスペーサ材料Fを、供給チュー
ブTを介して収容し、対応するノズルNにスペーサ材料Fを供給する。キャビティ42の
上側には、上下方向に振動してキャビティ42内の容積を拡大及び縮小する振動板43が
接着剤にて貼り付けられている。振動板43の上側には、ノズルNに対応する圧電素子P
Zが配設されている。圧電素子PZは、上下方向に収縮及び伸張して振動板43を上下方
向に振動させる。この上下方向に振動する振動板43によって、スペーサ材料Fを所定サ
イズの液滴Fbにして対応するノズルNから吐出させる。吐出された液滴Fbは、対応す
るノズルNのZ方向に飛行して、マザー基板MAの吐出面MAaに着弾する。着弾した液
滴Fbは、溶剤が気化しスペーサ材料Fのアクリル樹脂が固化する。
このとき、図8(a)に示すように、液滴吐出ヘッド40の直下を主走査方向にマザー
基板MAが移動するとき、マザー基板MAの各セルSに形成された走査線Lyの所定位置
に対して順番に、液滴吐出ヘッド40から第1スペーサ27を形成するための液滴Fbが
吐出される。一方、図8(b)に示すように、液滴吐出ヘッド40の直下を主走査方向に
マザー基板MAが移動するとき、マザー基板MAの後工程で形成される各セルSのシール
材16によって囲まれない領域の所定位置に対して順番に、液滴吐出ヘッド40から第2
スペーサSPを形成するための液滴Fbが吐出される。
そして、本実施形態では、図10に破線矢印で示す順番で、マザー基板MAの所定位置
に液滴Fbを吐出して、アクリル樹脂よりなる柱状の第1スペーサ27及び第2スペーサ
SPを配置形成するようになっている。
そして、本実施形態では、前記したように、マザー基板MAに配置するスペーサ材料F
の量は、第1スペーサ27を形成するときと、第2スペーサSPを形成するときとで相違
させている。つまり、第2スペーサSPを形成する時は吐出量を多くし、第1スペーサ2
7を形成する時は吐出量を少なくしている。
支持板39から突出した吐出ヘッド本体40aのX方向及び反X方向の側面には、加熱
手段としてのカートリッジヒータHが、面接触して取着されている。カートリッジヒータ
Hは、キャビティ42内のスペーサ材料Fを目標温度(本実施形態では、70℃)になる
ように加熱して、低粘度化(本実施形態では、粘度を20cpsに低下)する。カートリ
ッジヒータHは、アルミ板に貫通穴を形成しその貫通穴に電流を流すことによって発熱す
る発熱体を挿入した構成であって、その発熱体の発熱によって、スペーサ材料Fを加熱す
る。
また、吐出ヘッド本体40aのY方向側の側面には、図9に示すように、温度検出セン
サSEが取着され、液滴吐出ヘッド40を介してキャビティ42に収容されたスペーサ材
料Fの温度を検出するようになっている。
さらに、図7に示すように、ステージ33の反Y方向側には、待機ステージ45が設け
られている。待機ステージ45は、その上面45aが四角形状をなし、その直上位置に、
液滴吐出ヘッド40が、対向配置されるようになっている。ここで、この液滴吐出ヘッド
40がステージ33の反Y方向側に設けた待機ステージ45に位置する位置を待機位置と
いう。尚、本実施形態では、待機ステージ45は、液滴吐出ヘッド40のノズルプレート
41と待機ステージ45の上面45aとの間隔が、該ノズルプレート41とステージ33
に載置されたマザー基板MAと同じ間隔となるように高さ調整がなされている。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置30の電気的構成を図11に従って説明する

図11において、制御装置50は、CPU50A、ROM50B、RAM50C等を有
している。制御装置50は、格納された各種データ及び各種制御プログラムに従って、ス
テージ33の搬送処理、キャリッジ38の搬送処理、液滴吐出ヘッド40の液滴吐出処理
を実行する。また、制御装置50は、同様に、カートリッジヒータHの駆動制御を実行す
る。
制御装置50には、各種操作スイッチとディスプレイを有した入出力装置51が接続さ
れている。入出力装置51は、液滴吐出装置30が実行する各種処理の処理状況を表示す
る。入出力装置51は、マザー基板MA上に液滴Fbでパターンを形成するためのビット
マップデータBDを生成し、そのビットマップデータBDを制御装置50に入力する。
ビットマップデータBDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて各圧電素子PZの
オンあるいはオフを規定したデータである。ビットマップデータBDは、液滴吐出ヘッド
40(各ノズルN)の通過する各シール材16で囲まれた配置領域Zに第1スペーサ27
及び各シール材16で囲まれていない領域に第2スペーサSPをそれぞれ形成させるため
の液滴Fbを吐出するか否かを規定したデータである。
すなわち、ビットマップデータBDは、第1スペーサ27又は第2スペーサSPが形成
されるマザー基板MAの所定の目標位置に、予め定めたスペーサ材料Fの量を液滴Fbに
して吐出させるためのデータである。つまり、ノズルNの直下に、図8(a)に示すよう
に、第1スペーサ27を形成する目標位置が通過する時には、液滴Fbを吐出させその吐
出量が少なくなるように、また、ノズルNの直下に、図8(b)に示すように、第2スペ
ーサSPを形成する目標位置が通過する時には、液滴Fbを吐出させその吐出量が多くな
るように、その吐出量が調整されたデータである。
従って、吐出量の多い液滴Fbで形成された第2スペーサSPの高さは、吐出量の少な
い液滴Fbで形成された第2スペーサSPの高さより吐出量が多い分、高くなり、第1ス
ペーサ27と第2スペーサSPの高さを相違させることにより、貼り合わせの時、同時に
素子基板14(マザー基板MB)に当接するようになっている。そして、本実施形態では
第1スペーサ27と第2スペーサSPの形成のために液滴吐出ヘッド40から吐出される
液滴Fbの吐出量は、予め実験や試験等で求めている。
また、本実施形態では、この第1スペーサ27及び第2スペーサSPの配置パターンは
、予め実験や試験等で求めている。そして、その求めた配置パターンからビットマップデ
ータBDが作成される。
制御装置50には、X軸モータ駆動回路52が接続されている。制御装置50は、駆動
制御信号をX軸モータ駆動回路52に出力する。X軸モータ駆動回路52は、制御装置5
0からの駆動制御信号に応答して、ステージ33を移動させるためのX軸モータMXを正
転又は逆転させる。制御装置50には、Y軸モータ駆動回路53が接続されている。制御
装置50は、駆動制御信号をY軸モータ駆動回路53に出力する。Y軸モータ駆動回路5
3は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、キャリッジ38を移動させるための
Y軸モータMYを正転又は逆転させる。
制御装置50には、ヘッド駆動回路54が接続されている。制御装置50は、所定の吐
出周波数に同期させた吐出タイミング信号LTをヘッド駆動回路54に出力する。制御装
置50は、各圧電素子PZを駆動させ液滴Fbの吐出量を制御する駆動電圧COMを吐出
周波数に同期させてヘッド駆動回路54に出力する。
制御装置50は、ビットマップデータBDを利用して所定の周波数に同期したパターン
形成用制御信号SIを生成し、パターン形成用制御信号SIをヘッド駆動回路54にシリ
アル転送する。ヘッド駆動回路54は、制御装置50からのパターン形成用制御信号SI
を各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換する。また、ヘッド駆動回路
54は、制御装置50からの吐出タイミング信号LTを受けるたびに、シリアル/パラレ
ル変換したパターン形成用制御信号SIをラッチし、パターン形成用制御信号SIによっ
て選択される圧電素子PZにそれぞれ駆動電圧COMを供給する。
制御装置50には、カートリッジヒータ駆動回路55が接続されている。制御装置50
は、カートリッジヒータ駆動回路55に駆動制御信号を出力する。カートリッジヒータ駆
動回路55は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、カートリッジヒータHを駆
動制御する。そして、液滴吐出ヘッド40に設けたカートリッジヒータHは、液滴吐出ヘ
ッド40内のスペーサ材料Fを予め定めた目標温度になるように加熱する。
制御装置50には、温度検出センサSEが接続されている。制御装置50は、温度検出
センサSEからの検出信号を入力して、その時々の液滴吐出ヘッド40内のスペーサ材料
Fの温度を求めるようになっている。制御装置50は、求めたスペーサ材料Fの温度と前
記予め設定した目標温度と比較し、スペーサ材料Fの温度が目標温度になるように、カー
トリッジヒータHを駆動制御するようになっている。
次に、上記液滴吐出装置30を利用してマザー基板MAの各セルSに、第1スペーサ2
7及び第2スペーサSPを形成する方法について説明する。
いま、図7に示すように、液滴吐出ヘッド40は、ステージ33から離間した反Y矢印
方向の待機位置で待機している。この待機状態において、制御装置50は、温度検出セン
サSEからの検出信号を入力し、液滴吐出ヘッド40内のスペーサ材料Fが目標温度にな
るように、カートリッジヒータ駆動回路55を介してカートリッジヒータHを駆動して、
加熱制御している。
また、マザー基板MAの各セルSに、第1スペーサ27及び第2スペーサSPを形成す
るためのビットマップデータBDが入出力装置51から制御装置50に入力されている。
従って、制御装置50は、入出力装置51からのビットマップデータBDを格納している
そして、マザー基板MAをステージ33に載置する。このとき、マザー基板MAは、ス
テージ33の載置部34上の反X矢印方向側に配置され、入出力装置51から、制御装置
50へ作業開始の指令信号が出力される。
制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを駆動して液滴吐出
ヘッド40を待機位置からY矢印方向に移動させる。そして、液滴吐出ヘッド40が、マ
ザー基板MAの最も反Y矢印方向側にある各セルSがその直下をX矢印方向に通過する位
置まで移動すると、制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを
停止させるとともに、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動して、マザ
ー基板MAをX矢印方向移動させる。
マザー基板MAをX矢印方向に移動させると、制御装置50は、ビットマップデータB
Dに基づいてパターン形成用制御信号SIを生成して、パターン形成用制御信号SIと駆
動電圧COMをヘッド駆動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘッド駆動
回路54を介して各圧電素子PZを駆動制御して、各セルSの各走査線Lyの目標位置が
液滴吐出ヘッド40の直下を通過するとき、当該セルSに対応する第1スペーサ27又は
第2スペーサSPを形成するために選択されたノズルNから第1スペーサ27又は第2ス
ペーサSPに応じた吐出量の液滴Fbを吐出させる。
そして、各セルSの走査線Lyには、図3及び図8(a)に示すように、第1スペーサ
27が形成され、シール材16が形成される外側には、図6及び図8(b)に示すように
、第2スペーサSPが形成される。
マザー基板MAの最も反Y矢印方向側にある各セルSへの第1スペーサ27及び第2ス
ペーサSPが終了すると、制御装置50は、X軸モータMXを停止させるとともに、Y軸
モータMYを駆動して液滴吐出ヘッド40を、マザー基板MAの次の反Y矢印方向側にあ
る各セルSが、その直下を反X矢印方向に通過する位置まで、移動(フィード)させる。
液滴吐出ヘッド40がフィードされると、制御装置50は、X軸モータMXを駆動して
、ステージ33を反X矢印方向に移動(スキャン)させる。ステージ33の反X矢印方向
に移動を開始させると、制御装置50は、ビットマップデータBDに基づいてパターン形
成用制御信号SIを生成して、パターン形成用制御信号SIと駆動電圧COMをヘッド駆
動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘッド駆動回路54を介して各圧電
素子PZを駆動制御して、各セルSの第1スペーサ27及び第2スペーサSPを形成する
ための目標位置が液滴吐出ヘッド40の直下を通過するとき、当該セルSに対応する第1
スペーサ27及び第2スペーサSPを形成するために選択されたノズルNから第1スペー
サ27又は第2スペーサSPに応じた吐出量の液滴Fbを吐出させる。
以後、同様な動作を繰り返して、マザー基板MAの全てのセルSに第1スペーサ27又
は第2スペーサSPを形成して、一つのマザー基板MAに対する各セルSへのスペーサ材
料Fの供給が完了する。
以後前記したように、各セルSにシール材16を形成した後、液晶材料を各セルSに形
成したシール材16に囲まれた領域(配置領域Z)に配置した後、このマザー基板MAと
素子基板14を切出し可能にしたマザー基板MBを、減圧した雰囲気で位置合わせし重ね
合わせ、大気解放して両基板MA,MBを貼り合わせる。そして、大気解放してマザー基
板MAとマザー基板MBが各シール材16を介して貼り合わさった状態で、各セルSのシ
ール材16に紫外線を照射して同シール材16を硬化させ、各配置領域Z内に液晶材料を
封入させた後、マザー基板MA及びマザー基板MBをダイシングすることによって、複数
の液晶表示パネル13ができあがる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、シール材16で囲まれている領域に第1スペーサ27を
形成するとともに、シール材16で囲まれていない領域に、第2スペーサSPを形成した
。そして、第2スペーサSPの高さを、カラーフィルタ層26の厚さ、走査線Lyの厚さ
、形成層23の厚さ及び配向膜24の厚さ分、第1スペーサ27より高く形成した。従っ
て、両基板14,15が貼り合わされるとき、第1スペーサ27と第2スペーサSPは、
同時に素子基板14と当接する。その結果、マザー基板MAとマザー基板MBを貼り合わ
せるとき、第1スペーサ27と第2スペーサSPは、同時に、マザー基板MBに当接し、
同マザー基板MBからの力を受け止める。その結果、マザー基板MA,MB全体に加わる
力は全範囲で等しく受け止めることから、マザー基板MA,MBの局所部分に大きな力が
加わって基板MA,MBを湾曲させて、シール材16近傍のセルギャップのむらを発生さ
せることいったことがない。
(2)上記実施形態によれば、第2スペーサSPを液滴吐出装置30の液滴吐出ヘッド
40からスペーサ材料Fを含む液状体を液滴Fbにして吐出して形成したので、第2スペ
ーサSPを所望に位置に容易に形成することができる。しかも、液滴Fbの吐出量を制御
するだけで、第2スペーサSPの高さを容易に調整して形成することができる。
(3)上記実施形態によれば、第1スペーサ27と第2スペーサSPを、同じ液滴吐出
装置30で形成した。つまり、第1スペーサ27の形成する工程ときに、第2スペーサS
Pを形成することができるので、液晶表示パネル13の生産効率を下げることなく第2ス
ペーサを形成することができる。
しかも、液滴吐出ヘッド40は、第1スペーサ27と第2スペーサSPを形成する際に
、1回の液滴Fbの吐出量を変更して、高さの異なる第1スペーサ27と第2スペーサS
Pを形成するようにしたので、さらに液晶表示パネル13の生産効率を上げることができ
る。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、液滴吐出ヘッド40から吐出する液滴Fbを吐出量を変更して高
さの異なる第1スペーサ27と第2スペーサSPを形成することがでるようにした。これ
を、吐出量は常に一定として、吐出回数を変更することによって、第1スペーサ27と高
さの異なる第2スペーサSPを形成するようにして実施してもよい。この場合、液滴吐出
ヘッド40(圧電素子PZ)に対しての制御量が簡単となり液滴吐出装置30の液滴吐出
ヘッド40に対する制御が容易となる。
○上記実施形態では、第1スペーサ27を液滴吐出ヘッド40から吐出する液滴Fbで
形成したが、第1スペーサ27は、フォトリソ技術で形成し、第2スペーサSPのみを液
滴吐出ヘッド40から吐出する液滴Fbで形成してもよい。
○上記実施形態では、第1スペーサ27を液滴吐出ヘッド40から吐出する液滴Fbで
柱状に形成した。第1スペーサ27を、微粒子とし、シール材16に囲まれた範囲に散布
するようにして実施してもよい。
○上記実施形態では、スペーサ材料Fをアクリル樹脂に溶剤を加えた液状体であったが
、液滴吐出ヘッド40から液滴Fbとして吐出できるものであって固化してスペーサの役
目を果たす材料であればなんでもよい。
○上記実施形態では、薄膜ダイオード(TFD)素子を備えたアクティブマトリクス型
の液晶表示パネルに具体化した。これを、薄膜トランジスタ(TFT)素子を備えたアク
ティブマトリクス型の液晶表示パネルに具体化してもよい。
○上記実施形態では、液滴吐出手段を、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド40に具体
化した。これに限らず、液滴吐出ヘッド40を、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッ
ドに具体化してもよい。
液晶表示装置の斜視図。 液晶表示装置の2−2線断面図。 液晶表示装置の表示領域の要部断面図。 液晶表示パネルの対向基板の要部斜視図。 (a)は対向基板側のマザー基板の正面図、(b)はマザー基板同士の貼り合わせを説明する説明斜視図。 対向基板側のマザー基板に形成された第1スペーサと第2スペーサを説明する要部断面図。 液滴吐出装置の全体斜視図。 (a)第1スペーサ形成時の液滴吐出ヘッドの要部断面図、(b)第2スペーサ形成時の液滴吐出ヘッドの要部断面図。 液滴吐出ヘッドを下側から見た図。 液滴吐出ヘッドの移動軌跡を説明する説明図。 液滴吐出装置の電気回路。
符号の説明
10…液晶表示装置、13…液晶表示パネル、14…素子基板、15…対向基板、16
…シール材、17…液晶、23…形成層、24…配向膜、26…カラーフィルタ層、27
…第1スペーサ、30…液滴吐出装置、40…液滴吐出ヘッド、50…制御装置、D1,
D2…間隔、F…スペーサ材料、Fb…液滴、MA,MB…マザー基板、SP…第2スペ
ーサ、Z…液晶配置領域。

Claims (5)

  1. 互いに貼り合わされる2枚の基板との間に形成された環状のシール材に囲まれた液晶配置
    領域に、両基板の間隔を保持する第1スペーサを形成するとともに、前記環状のシール材
    に囲まれた液晶配置領域の外に、第2スペーサを形成する液晶表示パネルの製造方法であ
    って、
    前記第2スペーサを、液滴吐出装置の液滴吐出ヘッドからスペーサ材料を含む液状体を
    液滴にして吐出して形成したことを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  2. 請求項1に記載の液晶表示パネルの製造方法において、
    前記第1スペーサ及び前記第2スペーサは、同じ液滴吐出装置で形成したことを特徴と
    する液晶表示パネルの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶表示パネルの製造方法において、
    前記第2スペーサの高さは、前記第1スペーサの高さより高く形成されることを特徴と
    する液晶表示パネルの製造方法。
  4. 請求項3に記載の液晶表示パネルの製造方法において、
    前記液滴吐出装置は、前記第1スペーサを形成する位置に吐出する液滴の吐出量よりも
    、前記第2スペーサを形成する位置に吐出する液滴の吐出量を多くしたことを特徴とする
    液晶表示パネルの製造方法。
  5. 請求項4に記載の液晶表示パネルの製造方法において、
    前記液滴吐出ヘッドは、前記第1スペーサを形成する位置に吐出する1回の液滴の吐出
    量よりも、前記第2スペーサを形成する位置に吐出する1回の液滴の吐出量を多くしたこ
    とを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
JP2007132648A 2007-05-18 2007-05-18 液晶表示パネルの製造方法 Withdrawn JP2008287060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132648A JP2008287060A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 液晶表示パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132648A JP2008287060A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 液晶表示パネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008287060A true JP2008287060A (ja) 2008-11-27

Family

ID=40146829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007132648A Withdrawn JP2008287060A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 液晶表示パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008287060A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2186797A1 (en) 2008-11-07 2010-05-19 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing methionine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2186797A1 (en) 2008-11-07 2010-05-19 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing methionine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4341582B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2004272086A (ja) 電気光学装置の製造装置、電子光学装置及び電子機器
WO2006126512A1 (ja) 液滴吐出装置、電気光学パネル及び電子機器
JP4470945B2 (ja) 成膜方法及び配向膜形成方法
JP2008176009A (ja) パターン形成方法
JP2008287062A (ja) 液晶パネルの製造方法
JP2006320808A (ja) 液滴吐出装置、液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置
JP2008287060A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JP4983081B2 (ja) 膜形成方法、電気光学基板の製造方法、及び電気光学装置の製造方法、並びに機能膜、電気光学基板、及び電気光学装置
JP2007135353A (ja) アクチュエータ、機能液滴吐出ヘッドの組立方法および組立装置、並びに液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2004272087A (ja) 電気光学装置の製造方法、電子光学装置及び電子機器
JP2008229527A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP4415638B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法
JP2008229479A (ja) 液滴吐出方法及び液晶パネルの製造方法
JP2008152214A (ja) 液晶パネル
JP2007264242A (ja) 液晶パネルの製造方法及び液晶パネルの製造装置
JP5151013B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置
JP4946641B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2008194601A (ja) 液滴吐出方法、液滴吐出装置及び液晶パネルの製造方法
JP2008286822A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JP2008229480A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2008229478A (ja) 液滴吐出方法及び液晶パネルの製造方法
JP2007275809A (ja) 液滴吐出装置及び液晶表示装置
JP2008145882A (ja) 吐出方法及び液晶パネルの製造方法
JP2008229477A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100803