JP2008229477A - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 Download PDF

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JP2008229477A JP2007072004A JP2007072004A JP2008229477A JP 2008229477 A JP2008229477 A JP 2008229477A JP 2007072004 A JP2007072004 A JP 2007072004A JP 2007072004 A JP2007072004 A JP 2007072004A JP 2008229477 A JP2008229477 A JP 2008229477A
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治 春日
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Abstract

【課題】短時間で安定した吐出量の液滴を吐出でき、基体上に均一な液状体のパターンを
、短時間に形成することができる液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】吐出ヘッド40のヘッド本体40aに、発熱量が少ない第1カートリッジヒ
ータH1と発熱量が多い第2カートリッジヒータH2を設けた。液晶材料Fの温度が目標
温度より低くその偏差が大きいときには、発熱量が多い第2カートリッジヒータH2を駆
動させて、液晶材料Fの温度を速やかに目標温度に近づける。液晶材料Fの温度が目標温
度に近づくと、発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1を駆動させて、液晶材料Fの
温度がオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返すことなく、短時間に滑らかに目標
温度に収束させ安定させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関する。
従来の注入法に代わって、液滴吐出装置を使用して液晶材料の液滴を吐出させて貼り合
わせ前のガラス基板上のシール材の枠内に充填することが知られている。
この種の液滴吐出装置には、ステージに載置したマザー基板と、マザー基板上にマトリ
クス状に区画形成された各セル(領域)内に液晶を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと
、マザー基板(ステージ)と液滴吐出ヘッドを2次元的に相対移動させる機構を備えてい
る。そして、液滴吐出ヘッドから吐出させた液晶の液滴を、各セルの四角枠状に形成され
たシール部材内に、所定に量だけ配置させる。このとき、各セルに配置される液晶の液滴
の量は、全て同じである必要がある。そして、マザー基板と対向基板を貼り合わせた後、
セル毎に切断して複数の液晶パネルが製造される。
ところで、液晶は常温において粘度が高く、粘度が高い状態で液滴吐出ヘッドから吐出
すると、吐出重量が安定せず、各セルに配置される液晶の液滴の量が均一にならない。ま
た、目詰まりの原因にもなる。そのため、液滴吐出装置では、液晶を加熱手段で加熱し粘
度を下げた状態にして液晶を液滴にして吐出させるようにしている(特許文献1)。特許
文献1では、液滴吐出ヘッドに加熱手段を設け、その加熱手段を制御手段で制御し常に、
液晶が所定の温度(目標温度)になるようにしている。
特開2003−19790号 公報
ところで、液滴吐出ヘッドを、マザー基板から離れた待機位置からマザー基板に移動し
て、マザー基板の各セルへの液滴の配置を開始するとき、液滴吐出ヘッド内の液晶の温度
は、目標温度になっている必要がある。そのため、待機位置からマザー基板に移動して、
マザー基板の各セルへの液滴の配置を開始するまでの短時間に、加熱手段にて目標温度に
するためには、発熱量が多い加熱手段を使う必要になる。
しかしながら、発熱量が多い加熱手段は、液晶に加える熱量が大きいため、目標温度に
到達させるには優れているが、目標温度に近づき、その目標温度の状態を保つのに時間を
要していた。つまり、発熱量が多い加熱手段が大きな熱量で制御するため、液晶の温度は
オーバーシュート・アンダーシュートを繰り返して目標温度に収束することになり、安定
するのに時間を要していた。また、目標温度の制御されていた液晶の温度が、何らかの要
因で下がったとき、目標温度に戻す場合にも、同様な問題があった。
そこで、発熱量が少ない加熱手段を用いて制御することも考えられるが、加える熱量が
小さいため、待機位置からマザー基板の各セルの液滴配置まで移動して吐出を開始するま
でに、液晶材料の温度を目標温度に到達させることができず時間を要していた。即ち、吐
出量が一定となる液晶の粘性にするまでに時間を要していた。従って、生産性を図る上で
問題があった。
また、液晶を加熱手段にて制御していても、マザー基板から離れた待機位置からマザー
基板の各セルの液滴配置まで移動して吐出を開始するとき、移動とともに液晶の温度が下
がり、各セルに供給される液滴の量は、初期段階に供給されるセルの方が減少傾向にあっ
た。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、短時間で安定
した吐出量の液滴を吐出でき、基体上に均一な液状体のパターンを、短時間に形成するこ
とができる液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置を提供することにある。
本発明の液滴吐出ヘッドは、液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出
ヘッド本体に設けたノズルプレートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘ
ッドであって、前記液滴吐出ヘッド本体に、発熱量の異なる加熱手段を複数設けた。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、発熱量の異なる複数の加熱手段を、適宜選択して駆
動制御することにより、液滴として吐出される液状体の温度を、例えば、目標温度まで短
時間に到達させたり、また、発熱量が多い加熱手段を駆動させて目標温度に到達したら、
発熱量が少ない加熱手段を駆動させて変動幅の小さい安定した目標温度に維持させること
ができる。従って、短時間に安定した吐出量の液滴を吐出させることができる。
本発明の液滴吐出ヘッドは、液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出
ヘッド本体に設けたノズルプレートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘ
ッドであって、前記液滴吐出ヘッド本体には第1加熱手段と、前記第1加熱手段より発熱
量が多い第2加熱手段と、を有し、前記液滴吐出ヘッド本体のノズルプレート近傍部に前
記第1加熱手段を設けた。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、発熱量が少ない第1加熱手段と発熱量が多い第2加
熱手段とを、適宜選択して駆動制御することにより、液滴として吐出される液状体の温度
を、例えば、目標温度まで第2加熱手段を駆動させれば短時間に到達させることができる
。また、例えば、目標温度に到達したら、液状体の温度を、第1加熱手段を駆動させれば
変動幅が小さい安定した目標温度に維持させることができる。この場合、ノズルプレート
(ノズル)に近い吐出寸前の液状体は、発熱量が少ない第1加熱手段で加熱制御すること
から、変動幅の小さい目標温度に維持制御される。
従って、終始安定した吐出量の液滴を吐出することができる。その結果、短時間で安定
した吐出量の液滴を吐出できる。
この液滴吐出ヘッドにおいて、前記液状体は、液晶であってもよい。
この液滴吐出ヘッドによれば、液晶を液滴にして吐出できる粘性の温度に、短時間に到
達させることができるとともに、吐出できる粘性を一定に維持できることから、常に吐出
量が一定の液晶の液滴を吐出できる。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出ヘ
ッド本体に設けたノズルプレートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘッ
ドを備え、前記ノズルから液滴を基体に吐出して、該基体に液状体を配置する液滴吐出装
置であって、前記液滴吐出ヘッド本体には第1加熱手段と、前記第1加熱手段より発熱量
が多い第2加熱手段とを有し、前記液滴吐出ヘッド本体のノズルプレート近傍部に前記第
1加熱手段を設けた。
本発明の液滴吐出装置によれば、発熱量が少ない第1加熱手段と発熱量が多い第2加熱
手段とを、適宜選択して駆動制御することにより、液滴として吐出される液状体の温度を
、例えば、目標温度まで第2加熱手段を駆動させれば短時間に到達させることができる。
また、例えば、目標温度に到達したら、液状体の温度を、第1加熱手段を駆動させれば変
動幅が小さい安定した目標温度に維持させることができる。この場合、ノズルプレート(
ノズル)に近い吐出寸前の液状体は、発熱量が少ない第1加熱手段で加熱制御することか
ら、変動幅の小さい目標温度に維持制御される。
従って、終始安定した吐出量の液滴を吐出することができる。その結果、短時間で安定
した吐出量の液滴を吐出でき、基体上に均一な液状体のパターンを、短時間に形成するこ
とができる。
この液滴吐出装置において、前記液状体の温度を検出する温度検出センサと、前記第1
加熱手段を駆動させる第1駆動回路と、前記第2加熱手段を駆動させる第2駆動回路と、
前記第1駆動回路を介して前記第1加熱手段を、前記第2駆動回路を介して前記第2加熱
手段を、前記液状体の温度に応じてそれぞれ駆動制御する制御回路とを備えてもよい。
この液滴吐出装置によれば、制御回路によって、液状体の温度を、適宜の目標温度に適
宜の時間に制御できるとともに、変動幅の小さい安定した目標温度に維持できる。
この液滴吐出装置において、前記制御回路は、目標温度に対する液状体温度の偏差に応
じた第1加熱手段と第2加熱手段を適宜選択し、選択した加熱手段を駆動制御して前記目
標温度に前記液状体を加熱制御してもよい。
この液滴吐出装置によれば、制御回路によって、液状体の温度を、変動幅の大きいハン
チングが抑制させることができ速やかに目標温度に到達させることができる。
この液滴吐出装置において、前記液状体は、液晶であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、液晶を液滴にして吐出できる粘性の温度に、短時間に到達
させることができるとともに、吐出できる粘性を一定に維持できることから、常に吐出量
が一定の液晶の液滴を吐出できる。従って、例えば、液晶表示装置における基板のシール
材に囲まれた領域に均一な液晶のパターンを、短時間に形成できる。
以下、本発明を具体化した液滴吐出装置の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
まず、本発明の液滴吐出装置を使って、表示パネルに液晶を配置して作製された液晶表示
装置10について説明する。図1は、液晶表示装置10の斜視図であり、図2は、図1の
2−2線断面図である。
図1において、液晶表示装置10の下側には、LEDなどの光源11を有して四角板状
に形成されたエッジライト型のバックライト12が備えられている。バックライト12の
上方には、バックライト12と略同じサイズに形成された四角板状の液晶パネル13が備
えられている。そして、光源11から出射される光が、液晶パネル13に向かって照射さ
れるようになっている。
液晶パネル13には、相対向する素子基板14と対向基板15が備えられている。これ
ら素子基板14と対向基板15は、図2に示すように、光硬化性樹脂からなる四角枠状の
シール材16を介して貼り合わされている。そして、これら素子基板14と対向基板15
との間の間隙に、液晶17が封入されている。
素子基板14の下面(バックライト12側の側面)には、偏光板や位相差板などの光学
基板18が貼り合わされている。光学基板18は、バックライト12からの光を直線偏光
にして液晶17に出射するようになっている。素子基板14の上面(対向基板15側の側
面:素子形成面14a)には、一方向(X矢印方向)略全幅にわったって延びる複数の走
査線Lxが配列形成されている。各走査線Lxは、それぞれ素子基板14の一側に配設さ
れる走査線駆動回路19に電気的に接続されるとともに、走査線駆動回路19からの走査
信号が、所定のタイミングで入力されるようになっている。また、素子形成面14aには
、Y矢印方向略全幅にわたって延びる複数のデータ線Lyが配列形成されている。各デー
タ線Lyは、それぞれ素子基板14の他側に配設されるデータ線駆動回路21に電気的に
接続されるとともに、データ線駆動回路21からの表示データに基づくデータ信号が、所
定のタイミングで入力されるようになっている。素子形成面14aであって、走査線Lx
とデータ線Lyの交差する位置には、対応する走査線Lx及びデータ線Lyに接続されて
マトリックス状に配列される複数の画素22が形成されている。各画素22には、それぞ
れTFTなどの図示しない制御素子や、透明導電膜などからなる光透過性の画素電極23
が備えられている。
図2において、各画素22の上側全体には、ラビング処理などによる配向処理の施され
た配向膜24が積層されている。配向膜24は、配向性ポリイミドなどの配向性高分子か
らなる薄膜パターンであって、対応する画素電極23の近傍で、液晶17の配向を所定の
配向に設定するようになっている。
前記対向基板15の上面には、光学基板18からの光と直交する直線偏光の光を外方(
図2における上方)に出射する偏光板25が配設されている。対向基板15の下面(素子
基板14側の側面:電極形成面15a)全体には、各画素電極23と相対向するように形
成された光透過性の導電膜からなる対向電極26が積層されている。対向電極26は、前
記データ線駆動回路21に電気的に接続されるとともに、そのデータ線駆動回路21から
の所定の共通電位が付与されるようになっている。対向電極26の下面全体には、ラビン
グ処理などによる配向処理の施された配向膜27が積層され、対向電極26の近傍で液晶
17の配向を所定の配向に設定するようになっている。
そして、各走査線Lxを線順次走査に基づいて1本ずつ所定のタイミングで選択して、
各画素22の制御素子を、それぞれ選択期間中だけオン状態にする。すると、各制御素子
に対応する各画素電極23に、対応するデータ線Lyからの表示データに基づくデータ信
号が出力される。各画素電極23にデータ信号が出力されると、各画素電極23と対向電
極26との間の電位差に基づいて、対応する液晶17の配向状態が変調される。すなわち
、光学基板18からの光の偏光状態が画素22ごとに変調される。そして、変調された光
が偏光板25を通過するか否かによって、表示データに基づく画像が、液晶パネル13の
上側に表示される。
次に、液晶パネル13の製造方法について図3に従って説明する。図3は、液晶パネル
13の製造方法を説明する説明図である。
図3に示すように、まず、本実施例では24枚(6行×4列)の対向基板15を切り出
し可能にしたマザー基板MAの一側面(配向膜27側の側面:吐出面MAa)に、ディス
ペンサ装置などを利用してシール材16を形成する。すなわち、吐出面MAaに形成され
た各対向基板15に対応する領域の外縁に、それぞれ紫外線光硬化性樹脂からなる四角枠
状のシール材16を吐出形成する。各シール材16を形成すると、図4に示す液滴吐出装
置30を利用して、各シール材16で囲まれた領域(各対象領域S)に、それぞれ複数の
液滴Fbを吐出する。そして、対象領域Sに着弾した各液滴Fbを接合し、所定容量の液
晶材料Fからなる液状膜LFを各対象領域S内に形成する。
各対象領域Sに液晶材料Fの液状膜LFを形成すると、マザー基板MAを減圧雰囲気内
に搬送し、マザー基板MAの吐出面MAa側に、24枚(6行×4列)の素子基板14を
切出し可能にしたマザー基板MBを貼り合わせる。マザー基板MAにマザー基板MBを貼
り合わせると、マザー基板MA及びマザー基板MBを大気開放するとともに、各シール材
16に紫外線を照射して硬化し、各対象領域S内に液晶材料Fを封入する。液晶材料Fを
封入すると、マザー基板MA及びマザー基板MBをダイシングして、各液晶パネル13を
形成する。
図4は、液滴吐出装置30を説明する全体斜視図である。
図4において、液滴吐出装置30は、直方体形状に形成された基台31を有している。
基台31の上面には、その長手方向(Y方向)に沿って延びる一対の案内溝32が形成さ
れている。案内溝32の上方には、案内溝32に沿ってY方向及び反Y方向に移動するス
テージ33が備えられている。
ステージ33の上面には、載置部34が形成されて、各対象領域Sを上側にしたマザー
基板MAを載置する。載置部34は、載置された状態のマザー基板MAをステージ33に
対して位置決め固定して、マザー基板MAをY方向及び反Y方向に搬送する。
基台31には、Y方向と直交する方向(X方向)に跨ぐ門型のガイド部材35が架設さ
れている。
ガイド部材35には、そのX矢印方向略全長にわたって、X方向に延びる上下一対のガ
イドレール37が形成されている。上下一対のガイドレール37には、キャリッジ38が
取り付けられている。キャリッジ38は、ガイドレール37に案内されてX方向及び反X
方向に移動する。キャリッジ38には、液滴吐出ヘッド40が搭載されている。
図5は吐出ヘッド40の要部断面図を示す。図6及び図7は吐出ヘッド40とキャリッ
ジ38の取付状態を説明するための斜視図及び要部分解斜視図を示す。
図7に示すように、吐出ヘッド40は、吐出ヘッド本体40aがX方向に長い直方体形
状であって、その上面40bに図示しない液晶カートリッジの導入口に対して抜き差し可
能に連結されるポートP0が設けられている。液晶カートリッジは、そのケース本体がス
テンレスにて形成され、ケース本体内に形成した収容室に液晶材料Fが収容されている。
そして、液晶カートリッジが、吐出ヘッド40と抜き差し可能に連結されると、収容室の
液晶材料FがポートP0を介して吐出ヘッド本体40a内に供給される。
また、吐出ヘッド本体40aの上部側面には、フランジ40cが形成されている。そし
て、吐出ヘッド40は、キャリッジ38の支持板39に形成したX方向に長い長方形の貫
通穴39aに対して上方から貫挿させる。このとき、吐出ヘッド40に形成したフランジ
40cは、抜け止めの役目を果たすとともに、図示しない、ネジ等で支持板39と連結固
定される連結部の役目を果たす。つまり、吐出ヘッド40は、支持板39に形成した貫通
穴39aを上方(反Z方向)から貫挿させてフランジ40cをネジ(図示せず)で支持板
39に固定することによって、キャリッジ38に取着される。尚、支持板39は、本実施
形態では、ステンレスにて形成されている。
キャリッジ38の支持板39から突出した吐出ヘッド本体40aの下側には、ノズルプ
レート41が備えられている。ノズルプレート41は、その下面(ノズル形成面41a)
がマザー基板MAの吐出面MAaと略平行に形成されている。ノズルプレート41は、マ
ザー基板MAが吐出ヘッド40の直下に位置するとき、ノズル形成面41aとマザー基板
MAの吐出面MAaとの間の距離(プラテンギャップ)を所定の距離(例えば、500μ
m)に保持する。
図6において、ノズル形成面41aには、X方向に沿って配列された複数のノズルNか
らなる一対のノズル列が形成されている。一対のノズル列には、それぞれ1インチ当たり
に180個のノズルNが形成されている。なお、図6では、説明の都合上、一列当り数を
省略して記載している。
一対のノズル列では、X方向から見て、一方のノズル列の各ノズルNが、他方のノズル
列の各ノズルNの間を補間する。すなわち、吐出ヘッド40は、X方向に、1インチ当り
に180個×2=360個のノズルNを有する(最大解像度が360dpiである)。
図5において、各ノズルNの上側には、ポートP0に連通するキャビティ42が形成さ
れている。キャビティ42は、液晶カートリッジからの液晶材料FをポートP0を介して
収容して、対応するノズルNに液晶材料Fを供給する。キャビティ42の上側には、上下
方向に振動してキャビティ42内の容積を拡大及び縮小する振動板43が貼り付けられて
いる。振動板43の上側には、ノズルNに対応する圧電素子PZが配設されている。圧電
素子PZは、上下方向に収縮及び伸張して振動板43を上下方向に振動させる。上下方向
に振動する振動板43は、液晶材料Fを所定サイズの液滴Fbにして対応するノズルNか
ら吐出させる。吐出された液滴Fbは、対応するノズルNの反Z方向に飛行して、マザー
基板MAの吐出面MAaに着弾する。
支持板39から突出した吐出ヘッド本体40aのY方向及び反Y方向の側面であって、
その両側面のノズルNに近い下部(近傍部)には、第1加熱手段としての第1カートリッ
ジヒータH1が、面接触して取着されている。第1カートリッジヒータH1は、吐出され
る寸前のノズルプレート41に近接した液晶材料Fを目標温度(本実施形態では、70℃
)になるように加熱して、低粘度化(本実施形態では、粘度を20cPに低下)を図る。
支持板39から突出した吐出ヘッド本体40aのY方向及び反Y方向の側面であって、
第1カートリッジヒータH1の上部には、第2加熱手段としての第2カートリッジヒータ
H2が、面接触して取着されている。第2カートリッジヒータH2は、第1カートリッジ
ヒータH1よりも、発熱量が多いカートリッジヒータであってキャビティ42に貯留され
ている液晶材料Fを目標温度になるように加熱して、低粘度化(本実施形態では、粘度を
20cPに低下)を図る。
第1カートリッジヒータH1及び第2カートリッジヒータH2は、アルミ板に貫通穴を
形成しその貫通穴に電流を流すことによって発熱する発熱体を挿入した構成であって、そ
の発熱体の発熱によって、液晶材料Fを加熱する。そして、第1カートリッジヒータH1
の発熱体の発熱量は、第2カートリッジヒータH2の発熱体の発熱量より小さく設定され
ている。
支持板39から突出した吐出ヘッド40のX方向の側面には、図6に示すように、温度
検出センサSEが取着されている。温度検出センサSEは、キャビティ42内の液晶材料
Fの温度を検出するようになっている。
さらに、図4に示すように、基台31の反X矢印方向側には、待機ステージ45が設け
られている。待機ステージ45は、その上面45aが四角形状をなし、その直上位置に、
吐出ヘッド40が、待機状態にあるとき、対向配置されるようになっている。ここで、こ
の吐出ヘッド40がステージ33の反X矢印方向側に設けた待機ステージ45に位置する
位置を待機位置という。尚、本実施形態では、待機ステージ45は、吐出ヘッド40のノ
ズルプレート41と待機ステージ45の上面45aとの間隔が、該ノズルプレート41と
ステージ33に載置されたマザー基板MAと同じ間隔となるように高さ調整がなされてい
る。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置30の電気的構成を図8に従って説明する。
図8において、制御回路としての制御装置50は、CPU50A、ROM50B、RA
M50C等を有している。制御装置50は、格納された各種データ及び各種制御プログラ
ムに従って、ステージ33の搬送処理、キャリッジ38の搬送処理、吐出ヘッド40の液
滴吐出処理を実行する。また、制御装置50は、同様に、第1カートリッジヒータH1及
び第2カートリッジヒータH2の駆動制御などを実行する。
制御装置50には、各種操作スイッチとディスプレイを有した入出力装置51が接続さ
れている。入出力装置51は、液滴吐出装置30が実行する各種処理の処理状況を表示す
る。入出力装置51は、マザー基板MA上に液滴Fbでパターンを形成するためのビット
マップデータBDを生成し、そのビットマップデータBDを制御装置50に入力する。
ビットマップデータBDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて各圧電素子PZの
オンあるいはオフを規定したデータである。ビットマップデータBDは、吐出ヘッド40
(各ノズルN)の通過する描画平面(吐出面MAa)上の各位置に、液滴Fbを吐出する
か否かを規定したデータである。すなわち、ビットマップデータBDは、吐出面MAaに
規定されたパターンの目標形成位置に液滴Fbを吐出させるためのデータである。
そして、本実施形態のビットマップデータBDは、図3に示すように、マザー基板MA
の各シール材16で囲まれた各対象領域Sに対して予め定めた同じ量の液晶材料Fを供給
するために、各対象領域S内のどの位置に液滴Fbを配置(着弾)させる、即ち、各対象
領域S内を液滴Fbでパターンを形成(描画)するためのビットマップデータBDである
制御装置50には、X軸モータ駆動回路52が接続されている。制御装置50は、駆動
制御信号をX軸モータ駆動回路52に出力する。X軸モータ駆動回路52は、制御装置5
0からの駆動制御信号に応答して、キャリッジ38を移動させるためのX軸モータMXを
正転又は逆転させる。制御装置50には、Y軸モータ駆動回路53が接続されている。制
御装置50は、駆動制御信号をY軸モータ駆動回路53に出力する。Y軸モータ駆動回路
53は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、ステージ33を移動させるための
Y軸モータMYを正転又は逆転させる。
制御装置50には、ヘッド駆動回路54が接続されている。制御装置50は、所定の吐
出周波数に同期させた吐出タイミング信号LTをヘッド駆動回路54に出力する。制御装
置50は、各圧電素子PZを駆動するための駆動電圧COMを吐出周波数に同期させてヘ
ッド駆動回路54に出力する。
制御装置50は、ビットマップデータBDを利用して所定の周波数に同期したパターン
形成用制御信号SIを生成し、パターン形成用制御信号SIをヘッド駆動回路54にシリ
アル転送する。ヘッド駆動回路54は、制御装置50からのパターン形成用制御信号SI
を各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換する。ヘッド駆動回路54は
、制御装置50からの吐出タイミング信号LTを受けるたびに、シリアル/パラレル変換
したパターン形成用制御信号SIをラッチし、パターン形成用制御信号SIによって選択
される圧電素子PZにそれぞれ駆動電圧COMを供給する。
制御装置50には、第1駆動回路としての第1カートリッジヒータ駆動回路55が接続
されている。制御装置50は、第1カートリッジヒータ駆動回路55に駆動制御信号を出
力する。第1カートリッジヒータ駆動回路55は、制御装置50からの駆動制御信号に応
答して、第1カートリッジヒータH1を駆動制御する。そして、吐出ヘッド40に取着し
た第1カートリッジヒータH1は、吐出ヘッド40内であってノズルNの近い位置にある
液晶材料Fを予め定めた目標温度にまで加熱する。即ち、第1カートリッジヒータH1に
よって、吐出ヘッド40のノズルNから吐出寸前の液晶材料Fは、予め定めた目標温度の
70℃に加熱されるようになっている。
制御装置50は、本実施形態では、吐出ヘッド40が吐出動作を行っているとき、すな
わち、マザー基板MAの各対象領域Sに液晶材料Fを吐出させるときのみ、第1カートリ
ッジヒータH1を温度制御のために駆動させるようにしている。
制御装置50には、第2駆動回路としての第2カートリッジヒータ駆動回路56が接続
されている。制御装置50は、第2カートリッジヒータ駆動回路56に駆動制御信号を出
力する。第2カートリッジヒータ駆動回路56は、制御装置50からの駆動制御信号に応
答して、第2カートリッジヒータH2を駆動制御する。そして、吐出ヘッド40に取着し
た第2カートリッジヒータH2は、吐出ヘッド40内である液晶材料Fを所定の発熱量で
前記目標温度に向かって加熱する。制御装置50は、本実施形態では、吐出ヘッド40が
吐出動作を行っているとき以外であって、例えば、液滴吐出装置30の立ち上げ時や、待
機ステージ45からマザー基板MAに液滴を吐出するために移動した時のように、液晶材
料Fの温度が目標温度より大きく下がってとき、第2カートリッジヒータH2を駆動させ
るようにしている。
制御装置50には、温度検出センサSEが接続されている。制御装置50は、温度検出
センサSEからの検出信号に基づいてキャビティ内の液晶材料Fの実温度を検出する。
次に、上記液滴吐出装置30を利用してマザー基板MAの各対象領域Sに、予め定めた
量の液晶材料Fを供給する方法について説明する。
いま、図4に示すように、吐出ヘッド40は、待機ステージ45と相対向する待機位置
で待機している。この待機状態において、液滴吐出装置30が立ち上がっておらず、第1
カートリッジヒータH1及び第2カートリッジヒータH2は駆動していない。従って、吐
出ヘッド40内の液晶材料Fは常温(28℃)にある。
この状態から、液滴吐出装置30が立ち上げると、制御装置50は、吐出ヘッド40内
の液晶材料Fの温度を温度検出センサSEにて検出し、目標温度から大きく離れた28℃
の液晶材料Fを加熱する。このとき、液晶材料Fの温度は28℃と目標温度より遙かに低
いため、制御装置50は、吐出ヘッド40内の液晶材料Fを目標温度になるように、第2
カートリッジヒータ駆動回路56を介して発熱量が多い第2カートリッジヒータH2を駆
動して、加熱制御する。従って、第2カートリッジヒータH2は発熱量が多いため、液晶
材料Fの温度は、速やかに目標温度に向かって上昇する。
やがて、液晶材料Fの温度が、目標温度に近づくと、制御装置50は、第2カートリッ
ジヒータH2の駆動を停止させ、発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1を駆動させ
、第1カートリッジヒータH1を使って液晶材料Fが目標温度となるように加熱制御する
。つまり、液晶材料Fが目標温度の近づいた後は、発熱量が少ない第1カートリッジヒー
タH1を駆動制御することで、液晶材料Fの温度は大きな値のオーバーシュートとアンダ
ーシュートを繰り返すことなく、短時間に滑らかに目標温度に収束し安定する。そして、
待機状態にあるとき、発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1を駆動制御することで
、小さな消費電力で変動幅に小さい温度制御を行う。
またこの状態では、マザー基板MAの各対象領域Sに液滴Fbによるパターンを形成す
るためのビットマップデータBDが入出力装置51から制御装置50に入力されている。
従って、制御装置50は、入出力装置51からのビットマップデータBDを格納している
やがて、マザー基板MAがステージ33に載置される。このとき、マザー基板MAは、
ステージ33の載置部34上の反Y矢印方向側に配置され、入出力装置51から、制御装
置50へ作業開始の指令信号が出力される。
制御装置50は、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動して吐出ヘッ
ド40を待機位置(待機ステージ45)からX矢印方向に移動させる。そして、吐出ヘッ
ド40を、マザー基板MAの最も反X矢印方向側にある各対象領域Sがその直下をY矢印
方向に通過する位置まで移動させると、制御装置50は、X軸モータ駆動回路52を介し
てX軸モータMXを停止させるとともに、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータM
Yを駆動して、マザー基板MAをY矢印方向移動させる。
このとき、吐出ヘッド40が待機位置(待機ステージ45)からマザー基板MAの直下
までの移動によって、ノズルプレート41は熱を奪われ、吐出ヘッド40、即ち液晶材料
Fの温度は目標温度から大きく例えば57℃まで低下する。
この液晶材料Fの温度の大きな低下を検出して、制御装置50は、第1カートリッジヒ
ータH1の駆動を停止させ、第2カートリッジヒータH2を駆動させ、該第2カートリッ
ジヒータH2を使って液晶材料Fが目標温度となるように加熱制御する。つまり、大きく
下がった液晶材料Fの温度を速やかに目標温度にするために、発熱量が多い第2カートリ
ッジヒータH2を駆動制御する。
そして、液晶材料Fが、目標温度の近づくと、制御装置50は、第2カートリッジヒー
タH2の駆動を停止させ、第1カートリッジヒータH1を駆動させ、第1カートリッジヒ
ータH1を使って液晶材料Fが目標温度となるように加熱制御する。つまり、前記と同様
に、液晶材料Fが目標温度の近づいた後は、発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1
を駆動制御することで、液晶材料Fの温度は大きな値のオーバーシュートとアンダーシュ
ートを繰り返すことなく、短時間に滑らかに目標温度に収束させ安定させる。従って、短
時間に、吐出ヘッド40を駆動させ液滴Fbを吐出させる状態にすることができる。以後
、第1カートリッジヒータH1で駆動制御することで、液晶材料Fの温度を、目標温度を
中心に変動幅に小さい温度制御を行う。
そして、マザー基板MAをY矢印方向に移動させると、制御装置50は、ビットマップ
データBDに基づいてパターン形成用制御信号SIを生成して、パターン形成用制御信号
SIと駆動電圧COMをヘッド駆動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘ
ッド駆動回路54を介して各圧電素子PZを駆動制御し、各対象領域S内に液晶材料Fを
供給するための着弾位置が吐出ヘッド40の直下を通過するたびに、選択されたノズルN
から液滴Fbを吐出させる。このとき、液晶材料Fは、目標温度に制御されているため、
終止一定の吐出量の液滴Fbが吐出ヘッド40から吐出される。
マザー基板MAの最も反X矢印方向側にある各対象領域Sへの液晶材料F(液滴Fb)
の供給が終了すると、制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMY
を停止させるとともに、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動して吐出
ヘッド40を、マザー基板MAの次の反X矢印方向側にある各対象領域Sが、その直下を
反Y矢印方向に通過する位置まで、移動(フィード)させる。
吐出ヘッド40がフィードされると、制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介し
てY軸モータMYを駆動して、ステージ33を反Y矢印方向に移動(スキャン)させる。
ステージ33の反Y矢印方向に移動を開始させると、制御装置50は、ビットマップデー
タBDに基づいてパターン形成用制御信号SIを生成して、パターン形成用制御信号SI
と駆動電圧COMをヘッド駆動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘッド
駆動回路54を介して各圧電素子PZを駆動制御し、各対象領域S内に液晶材料Fを供給
するための着弾位置が吐出ヘッド40の直下を通過するたびに、選択されたノズルNから
液滴Fbを吐出させる。
以後、同様な動作を繰り返して、マザー基板MAの全ての対象領域Sに全て同じ量の液
晶材料Fを供給して、一つのマザー基板MAに対する各対象領域Sへの液晶材料Fの供給
が完了する。そして、吐出ヘッド40は待機位置(待機ステージ45)に移動し、次の新
たなマザー基板MAがステージ33にセットされるのを待つ。
このとき、前記と同様に、制御装置50は、待機位置において、発熱量が少ない第1カ
ートリッジヒータH1にて吐出ヘッド40内の液晶材料Fを温度制御する。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、吐出ヘッド本体40aに、発熱量が少ない第1カートリ
ッジヒータH1と発熱量が多い第2カートリッジヒータH2を設けた。従って、液晶材料
Fの温度が目標温度より低くその偏差が大きいときには、発熱量が多い第2カートリッジ
ヒータH2を駆動制御させて、液晶材料Fの温度を速やかに目標温度に近づけことができ
る。そして、液晶材料Fの温度が目標温度に近づき、その偏差が小さくなったとき、発熱
量が少ない第1カートリッジヒータH1を駆動制御させて、液晶材料Fの温度が大きな値
のオーバーシュートとアンダーシュートを繰り返すことなく、短時間に滑らかに目標温度
に収束させ安定させる。従って、短時間に、安定した目標温度にすることができる。従っ
て、短時間に吐出ヘッド40を駆動させることができる。
(2)上記実施形態では、液晶材料Fの温度が目標温度に到達したのち、該目標温度を
維持するのに発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1で駆動制御するようにした。従
って、液晶材料Fの温度を、目標温度を中心に変動幅に小さい温度制御が可能となり、吐
出ヘッド40は常に安定した吐出量の液滴Fbを吐出させることができる。
(3)上記実施形態によれば、発熱量が少ない第1カートリッジヒータH1をノズルN
に近いノズルプレート41を直接加熱するように設けた。ノズルプレート41(ノズルN
)に近い吐出寸前の液晶材料Fの温度は、非常に遠藤幅の小さい目標温度に維持制御され
る。
(4)上記実施形態によれば、吐出ヘッド本体40aに、発熱量が少ない第1カートリ
ッジヒータH1と発熱量が多い第2カートリッジヒータH2を設けたので、第1カートリ
ッジヒータH1と発熱量の多い第2カートリッジヒータH2を適宜選択して上記以外の液
晶材料Fに対する種々の温度制御を実行することもできる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、2つの異なる発熱量の加熱手段を用いたが、これに限定されるも
のではなく、異なる発熱量の加熱手段を3つ以上設けて実施してもよい。
○上記実施形態では、温度検出センサSEで温度検出して、液晶材料Fの温度と目標温
度の偏差に基づいて、第1カートリッジヒータH1及び第2カートリッジヒータH2を選
択制御した。これを、タイマを設け、時間に基づいて、第1カートリッジヒータH1及び
第2カートリッジヒータH2を選択制御してもよい。例えば、液滴吐出装置30を立ち上
げたとき、予め定めた時間だけ第2カートリッジヒータH2を駆動させ、予め定めた時間
経過後は第1カートリッジヒータH1を駆動させるように実施してもよい。
○上記実施形態では、液晶材料Fを吐出する液滴吐出ヘッド40(液滴吐出装置30)
に具体化したが、これに限定されるものではなく、液滴として吐出できる液状体であれば
良く、特に、液晶表示装置に用いられる配向膜等、粘性の高い液状体を吐出させる場合に
は、優れた効果を発する。
○上記実施形態では、第1加熱手段及び第2加熱手段をそれぞれ第1カートリッジヒー
タH1及び第2カートリッジヒータH2で実施したが、これに代えて、例えば、ラバーヒ
ータで実施してもよい。
○上記実施形態では、液滴吐出手段を、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド40に具体
化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッドに
具体化してもよい。
液晶表示装置の斜視図。 液晶表示装置の2−2線断面図。 素子基板側のマザー基板と対向基板側のマザー基板を説明する斜視図。 液滴吐出装置の全体斜視図。 吐出ヘッドの要部断面図。 吐出ヘッドを下側から見た斜視図。 吐出ヘッドの取り付け状態を説明する分解斜視図 液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。
符号の説明
10…液晶表示装置、13…液晶パネル、14…素子基板、15…対向基板、30…液
滴吐出装置、40…液滴吐出ヘッド、40a…液滴吐出ヘッド本体、41…ノズルプレー
ト、45…待機ステージ、50…制御装置、F…液晶材料、Fb…液滴、H1…第1カー
トリッジヒータ、H2…第2カートリッジヒータ、MA…マザー基板、N…ノズル、PZ
…圧電素子、S…対象領域、SE…温度検出センサ。

Claims (7)

  1. 液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出ヘッド本体に設けたノズルプレ
    ートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘッドであって、
    前記液滴吐出ヘッド本体に、発熱量の異なる加熱手段を複数設けたことを特徴とする液
    滴吐出ヘッド。
  2. 液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出ヘッド本体に設けたノズルプレ
    ートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘッドであって、
    前記液滴吐出ヘッド本体には第1加熱手段と、
    前記第1加熱手段より発熱量が多い第2加熱手段と、を有し、
    前記液滴吐出ヘッド本体のノズルプレート近傍部に前記第1加熱手段を設けたことを特
    徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記液状体は、液晶であることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 液滴吐出ヘッド本体に貯留された液状体を、前記液滴吐出ヘッド本体に設けたノズルプレ
    ートに形成したノズルから液滴にして吐出する液滴吐出ヘッドを備え、前記ノズルから液
    滴を基体に吐出して、該基体に液状体を配置する液滴吐出装置であって、
    前記液滴吐出ヘッド本体には第1加熱手段と、
    前記第1加熱手段より発熱量が多い第2加熱手段と、を有し、
    前記液滴吐出ヘッド本体のノズルプレート近傍部に前記第1加熱手段を設けたことを特
    徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出装置において、
    前記液状体の温度を検出する温度検出センサと、
    前記第1加熱手段を駆動させる第1駆動回路と、
    前記第2加熱手段を駆動させる第2駆動回路と、
    前記第1駆動回路を介して前記第1加熱手段を、前記第2駆動回路を介して前記第2加
    熱手段を、前記液状体の温度に応じてそれぞれ駆動制御する制御回路と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液滴吐出装置において、
    前記制御回路は、目標温度に対する液状体温度の偏差に応じた第1加熱手段と第2加熱
    手段を適宜選択し、選択した加熱手段を駆動制御して前記目標温度に前記液状体を加熱制
    御することを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1に記載の液滴吐出装置において、
    前記液状体は、液晶であることを特徴とする液滴吐出装置。
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