JP2006326156A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006326156A
JP2006326156A JP2005157049A JP2005157049A JP2006326156A JP 2006326156 A JP2006326156 A JP 2006326156A JP 2005157049 A JP2005157049 A JP 2005157049A JP 2005157049 A JP2005157049 A JP 2005157049A JP 2006326156 A JP2006326156 A JP 2006326156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
storage tank
dishwasher
tank
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005157049A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Futado
秀之 二戸
Hajime Suzuki
肇 鈴木
Tomohiko Matsuno
智彦 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2005157049A priority Critical patent/JP2006326156A/ja
Publication of JP2006326156A publication Critical patent/JP2006326156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

【課題】 洗浄庫の外部に洗浄用の水を溜める貯水タンクを備える食器洗い機において、貯水タンクの内容積をできるだけ大きく確保して洗浄性能を高める。
【解決手段】 貯水タンク31を内部に収納するタンク収納筐体40を下部部材41と上部部材42との二部材から構成し、本体部1の洗浄庫の底部に設けた四本の支持脚を上部部材42の上面に形成した脚台リブ421で支え受ける。また、本体部1の筐体2の一部である上側面板2aの下端を内方に折り曲げた折り曲げ部2bを貯水部30のタンク収納筐体40上に載せ、タンク収納筐体40の側面まで延伸させない構造とする。これにより、タンク収納筐体40の幅を最大にとることができ、貯水タンク31の内容積も大きくすることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、洗浄庫内に収容された食器類に水を噴射して洗浄を行う食器洗い機に関し、更に詳しくは、洗いやすすぎに使用する水を予め貯留するための貯水タンクを洗浄庫の外部に備える食器洗い機に関する。
家庭用の一般的な食器洗い機は、食器類を収容した洗浄庫に水を供給して該洗浄庫の底部に水を貯留し、その水を洗浄ポンプにより吸引して回動可能なノズルアームへと圧送し、そのノズルアームに設けた水噴射穴から水を噴射することによって食器類の洗い及びすすぎを行う構成を有している。こうした食器洗い機を一般家庭の台所に設置する際には、通常、台所のシンクに配設されている水道栓の開閉栓の上流側の配管に専用の分岐水栓を取り付け、この分岐水栓と食器洗い機本体とを給水ホースで接続するような設置工事が必要となる。しかしながら、例えば、食器洗い機を購入したが分岐水栓の取付工事を行う業者との工事日程が合わずにすぐに取付工事をしてもらえなかったり、賃貸住宅などではこうした分岐水栓の取付工事が困難であったり許可されなかったりする場合もあり、こうした場合には食器洗い機を使用したくてもできないといった問題がある。
そこで、工事専門業者による分岐水栓の取付工事が不要な分岐水栓工事レス方式の食器洗い機が市場から要望されている。こうした食器洗い機として、例えば特許文献1及び2に記載のように、洗いやすすぎの運転に必要とする水を予め貯留しておくための貯水タンクを備えた食器洗い機が従来より知られている。こうした食器洗い機では、自動運転コースの実行に先立ってユーザーが運転に必要な量の水を貯水タンクに注入しておき、運転が開始されると、食器洗い機本体はその貯水タンク内の水を使用して全ての運転を実行する。
こうした貯水タンク式の食器洗い機は、必然的に、少なくともその貯水タンクの容積の分だけ、従来の貯水タンク式でない食器洗い機よりも全体のサイズが大きくなる。例えば、特許文献2に記載の食器洗い機のような構成の場合、洗浄庫を備える本体部の下に貯水タンクを設けるため外形高さ寸法が大きくなる。しかしながら、食器洗い機を設置する台所のシステムキッチンの天板の上方には吊り戸棚等が作り付けられている場合が多く、こうした点から食器洗い機の設置高さには制限がある。一方、貯水タンクの内容積が小さいと貯留可能な水量が少なくなり、洗浄可能な食器容量を減らす必要が生じたり洗浄性能が下がったりする要因となる。そこで、大容量の食器を良好に洗浄するためには、外形高さ寸法が制約を受ける条件の下で、貯水タンクの内容積をできるだけ大きく確保することが重要になる。
また、特許文献2の図6に示す構成では、水道栓の蛇口に接続された給水ホースの他端が貯水タンクの前面に接続されるようになっており、水道栓の開閉栓を開くことで貯水タンクへの注水が行えるようになっているが、何らかの原因で水道栓の管路内の圧力が下がると、貯水タンク内の貯留水が給水ホースを介して水道栓側に逆流してしまうおそれがある。このとき、貯水タンク内に汚れた水が貯留されていると、水道栓内に汚れた水が流れ込んでしまう事態になるから、こうしたことを回避する必要がある。
また、水道栓の開閉栓を開くことで貯水タンク内に注水を行う場合、ユーザーが水道栓を閉め忘れたり閉栓するのが遅れたりすると貯水タンクから水が溢れ出し、食器洗い機が設置されたシステムキッチンの天板付近のみならず台所の床面等を濡らしてしまうおそれがある。こうしたことを回避するために、貯水タンク内の所定水位以上の水をシンク内等に排出できるように溢水口を設けることが考えられるが、貯水タンク内の衛生性を確保するため、溢水口を経てゴキブリ等の不快害虫が貯水タンク内に侵入しないような配慮を行う必要がある。
特開2000−296092号公報 特開2003−180596号公報
本発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、その第1の目的とするところは、洗いやすすぎに使用する水を予め貯留しておくための貯水タンクを備えた食器洗い機において、外形サイズ、特に高さ寸法を抑えながら貯水タンクの内容積をできるだけ大きく確保することができる食器洗い機を提供することである。
また、本発明の第2の目的とするところは、外部の水道栓から貯水タンク内に水を注入する構成の食器洗い機において、貯水タンク側から水道栓への水の逆流を防止することができる食器洗い機を提供することである。
さらにまた、本発明の第3の目的とするところは、外部の水道栓から貯水タンク内に水を注入する構成の食器洗い機において、貯水タンク内や洗浄庫内等を清潔に保つことができる食器洗い機を提供することである。
第1の目的を達成するために成された第1発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
前記洗浄庫の底部から下方に延伸する複数の支持脚を設け、前記貯水タンクを引き出し自在に保持するタンク収納筐体の上壁面に前記支持脚を載せて前記洗浄庫を前記タンク収納筐体に対し固定したことを特徴としている。
また第1の目的を達成するために成された第2発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫を内部に有する本体部と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
前記本体部の側面を被覆する外装板の下端部を、前記貯水タンクを引き出し自在に保持するタンク収納筐体の上面に載せて固定したことを特徴としている。
第2の目的を達成するために成された第3発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、外部の水道栓から前記貯水タンクに給水を行う給水流路と、を具備する食器洗い機において、
前記給水流路の途中に逆止弁を備えることを特徴としている。
第3の目的を達成するために成された第4発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
前記貯水タンクは所定水位以上の水をタンク外に排出するための溢水管路を有し、該溢水管路はその途中にタンク内の水を全て使用した場合にも水が溜まった状態となる水封トラップを備えることを特徴としている。
第1発明に係る食器洗い機では、特に水が貯留された状態で大きな重量を有する洗浄庫を支える支持脚がタンク収納筐体の上壁面、つまり貯水タンクの上方で保持されるため、貯水タンクの側方や後方等には支持脚が存在しない。これにより、支持脚を配設するために貯水タンクの一部を内方に凹ませる等、変形させる必要がなく、貯水タンクを薄形にした状態でその内容積をできるだけ大きく確保することができる。
したがって、第1発明に係る食器洗い機によれば、高さ寸法を抑えながら、必要な水量を確保して大容量の食器類を良好に洗浄することができる。また、支持脚の長さが短くて済むので、洗浄庫が安定して保持される。さらにまた、複数設けた支持脚の位置を互いに離す、例えば支持脚を四隅に設けることにより、タンク収納筐体に掛かる洗浄庫の重量を分散することができる。
上記第1発明に係る食器洗い機において、タンク収納筐体は、主として底面、両側面及び後面を形成する下部部材と、主として上面を形成する上部部材との二部材から成るものとすることが好ましい。
この構成によれば、上部部材と下部部材とを分離した状態で、上部部材と洗浄庫とを例えばネジで固定する作業を行うことができるので、組立時の作業性が良好である。
第2発明に係る食器洗い機では、貯水タンクを引き出し自在に保持するタンク収納筐体の側面は、本体部の側面を被覆する外装板で被覆されずに、露出した構造とされている。これにより、タンク収納筐体の側面を外装板で覆う場合に比べてその分だけ貯水タンクを幅方向に広げて、その内容積を大きく確保することができる。したがって、この第2発明に係る食器洗い機によれば、高さ寸法を抑えながら、必要な水量を確保して大容量の食器類を良好に洗浄することができる。
上記第1及び第2発明に係る食器洗い機では、タンク収納筐体が洗浄庫やこれに付設された洗浄ポンプ等の重量を支え受けることになるから、タンク収納筐体は高い強度が必要とされる。そこで、タンク収納筐体を構成する板部材の肉厚をできるだけ薄くして強度を高めるために、タンク収納筐体の内側に補強リブを形成した構成とするとよい。
この構成では、好ましくは、貯水タンクを引き出すために前記タンク収納筐体の内側に形成されたガイドレールが前記補強リブの少なくとも一部として機能する構成とするとよい。この構成によれば、ガイドレールと補強リブとを兼ねているため、その分、補強のみを目的とした補強リブの数を少なくすることができる。
また第1及び第2発明に係る食器洗い機では、前記タンク収納筐体の内部後方に前記給水手段が配置され、前記タンク収納筐体の後面であって前記給水手段に近接した位置に不快害虫の入りにくい大きさの通気孔を形成した構成とすることができる。給水手段は典型的には貯水タンクから水を吸引して洗浄庫に送るポンプである。上記構成によれば、通気孔から取り込む空気によりポンプを冷却することができ、通気孔から不快害虫がタンク収納筐体内に入り込むことも抑制することができる。
また第1及び第2発明に係る食器洗い機では、前記タンク収納筐体の内部後方に前記給水手段が配置され、前記貯水タンクを該タンク収納筐体内に収納すると該貯水タンクと前記給水手段とが連結される構造であり、前記連結部から前記給水手段の吸入口に至る流路の少なくとも一部を前記貯水タンク及び前記連結部よりも低い位置とした構成とするとよい。この構成によれば、貯水タンク内の水を使い切ったときに、給水手段で吸引できない残水が貯水タンクの中でなく、上記連結部から給水手段の吸入口に至る流路内に残るようにすることができる。
また、この構成では、前記タンク収納筐体の底面にあって前記給水手段の連結部付近に水溜め部を形成した構成とすることが好ましい。この構成によれば、給水手段に水が残っている状態で貯水タンクがタンク収納筐体から引き出され、給水手段の連結部から或る程度の量の水が溢れ出た場合でも、水溜め部に水を溜めることでタンク収納筐体の外側に水が流れ出すことを防止することができる。水溜め部に溜まった水は時間の経過に伴って蒸発する。
さらに、前記タンク収納筐体の底面にあって前記水溜め部よりも前方に、該水溜め部よりも高く且つ両側よりも低い水案内部を前縁まで連続的に形成した構成とすると一層好ましい。この構成によれば、何らかの不具合等の原因で水溜め部では保持できない量の水が給水手段より流れ出した場合に、その水は水案内部を通ってタンク収納筐体の前縁から機外に流れ出す。したがって、タンク収納筐体の底面全体に水が溜まってしまうことを回避することできるとともに、ユーザーにそうした状況を容易に且つ迅速に把握させることができる。
また第1及び第2発明に係る食器洗い機では、前記タンク収納筐体において前記貯水タンクを挿脱する開口の周囲の少なくとも一部に補強部材を取り付けた構成としてもよい。例えばタンク収納筐体を合成樹脂から成るものとした場合、補強部材は金属から成るものとするとよい。この構成によれば、壁面が存在しないことによって強度が落ちる傾向にあるとともに、貯水タンクを出し入れする際に外力が加わり易い、開口の周囲の強度が増して、変形や破損等を防止することができる。
第2発明に係る食器洗い機において、給水流路の途中に設けられた逆止弁は、水道栓に通常の水圧が掛かっている状態で水道栓が開栓されて、給水流路を通して水道栓から貯水タンクに向かって水が流れるときには開放し、何らかの異常で水道栓内の圧力が下がって貯水タンクから水道栓に向かって水が流れる状況であるときには閉鎖する。これによって、水道栓の中に貯水タンク内の水が戻ることを防止し、水道栓内を清潔に保つことができる。
また第2発明に係る食器洗い機では、好ましくは、前記逆止弁の弁室に空気が出入りする空気流路を接続した構成とするとよい。この構成によれば、空気流路を通して弁室内に自由に空気が出入りするため、弁室内が負圧になって逆止弁を閉鎖したいときにすぐに閉鎖しない、といった事態を回避し、迅速に且つ確実に逆止弁を閉じることができる。
第3発明に係る食器洗い機では、給水手段により貯水タンク内の水が完全に吸引されたときにも、溢水管路の途中には水によって空気の流通が遮断された水封トラップが形成され、この水封トラップに阻まれて溢水管路の出口側から浸入しようとした不快害虫が貯水タンクの内部に到達できない。したがって、この第3発明に係る食器洗い機によれば、所定水位以上の水が貯水タンク内に供給されたときに溢水管路を通して水を排出することで本食器洗い機の周囲が水浸しになることを防止しつつ、不快害虫が貯水タンク内に浸入することを防止して高い衛生性を確保することができる。
この第3発明に係る食器洗い機において、前記溢水管路は、前記水封トラップを含む管路部材と、該管路部材に着脱自在に取り付けられる前記所定水位の位置に開口した溢水が流れ込む溢水口を上端に形成する溢水口部材と、から成り、該溢水口部材の交換により溢水口の高さを変更可能としたことが好ましい。この構成によれば、例えば機種の相違等により溢水口の高さを変更したい場合に、簡単な形状で小さい溢水口部材のみを交換すればよいので、大きなコストを掛けずに済む。
なお、貯水タンクが上部部材と下部部材とを略水平な面内で熱溶着により接合して一体化した構成である場合、前記溢水口部材と前記管路部材との連結部を前記熱溶着の略水平面よりも下方に位置させるとよい。これにより、溢水口部材を取り外した状態で上部部材と下部部材とを熱溶着しても、管路部材に熱溶着の影響を与えることがない。
以下、本発明の一実施例による食器洗い機について、図面を参照して以下に詳しく説明する。図1は本実施例による食器洗い機の外観斜視図、図2はこの食器洗い機の要部の右側面縦断面図、図3は貯水部30の正面縦断面と本体部の筐体2とを示す正面図、図4は本実施例の食器洗い機の設置状況の一例を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施例の食器洗い機は、通常、台所のシステムキッチン100の天板101上に設置される。そして、シンク102上方の水道栓103の蛇口先端に本食器洗い機の付属部品として(又は別売品として)用意される分岐給水器具92を装着し、その分岐給水器具92と本食器洗い機との間を給水ホース90で以て連結する。また、本食器洗い機の下部の貯水タンク31から導出した溢水ホース91をシンク102まで延ばし、その末端をシンク102内に開放する。なお、図4では食器洗い機の洗浄庫内の水をシンク102に排出するための排水ホースの記載は省略している。ユーザーは食器洗いを行いたい場合に、分岐給水器具92のレバーを回動させてその内部水路を給水ホース90側に切り替え、水道栓103の開閉栓を開いて食器洗い機へ、より詳しくは貯水タンク31へ給水を行う。
図1〜図3に示すように本食器洗い機は、大別して本体部1と貯水部30とから成り、本体部1が薄形の貯水部30の上に載った構造となっている。本体部1はその外形を形成する筐体2を有し、この筐体2の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫3が配設されている。図3に示すように、筐体2は上壁面及び左右両側壁面が一体に形成された略コ字状の上側面板(本発明における外装板に相当)2aを含み、上側面板2aの下縁端は内方に略直角に折り曲げられている。この折り曲げ部2bが貯水部30の上に載った状態で、貯水部30のタンク収納筐体40と本体部1の筐体2とは固定されている。
図2に示すように、洗浄庫3の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア4及び下部ドア5が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。下部ドア5の上端中央部にはドア開放操作体6が設けられており、ユーザーがこのドア開放操作体6を指で押して下部ドア5を手前(図2では左方)に開けると、これに連動して上部ドア4が上方に開く構成となっている。下部ドア5の下方にはユーザーが本食器洗い機に動作の指示を与えるための複数の操作キーが配置された操作パネル7が設けられている。
食器類を収容するための食器籠8は、上部ドア4及び下部ドア5を開放した状態で洗浄庫3内に出し入れされる。洗浄庫3の内底部には、上面に複数の水噴射穴10が形成された、垂直軸を中心に回転自在であるノズルアーム9が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫3の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫3内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時においても図示したノズルアーム9と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。洗浄庫3の底部には一段低く窪んで水溜め部11が形成されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ12が着脱自在に設けられている。
洗浄庫3の底壁面下方には、左右方向に延在するように洗浄兼排水ポンプ13が配置されている。洗浄兼排水ポンプ13は、図示しないものの、隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口14は水溜め部11の後壁に設けられた循環口15に接続され、洗浄ポンプ室の吐出口16は左右方向に延在して配設された通水路17を介してノズルアーム9及び図示しないもう一方のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は水溜め部11の側壁に設けられた排水口18に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホース19を介して機外に連通している。
洗浄庫3内に貯留された水の水位は、水溜め部11に連通する図示しないエアトラップケース、洗浄庫3の背面下部に配置された圧力センサ、及びエアトラップケースと圧力センサとを連結するエアホースから成る庫内水位センサ20により検知される。また、洗浄庫3の底部には、洗浄庫3内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫3内の空気を加熱するためのループ状のヒータ21が配設されている。
なお、図示しないものの洗浄兼排水ポンプ13の横に送風装置が配置されており、乾燥運転時にヒータ21に通電されるとともに送風装置のファンが回転駆動されると、筐体2の側面又は背面に形成された吸気口から外気が洗浄庫3内へと導入され、ヒータ21で加熱された熱風で洗浄庫3内に収容されている食器類を乾燥し、一方、洗浄庫3内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出されるようになっている。
上記構成の本体部1では、図2に示す洗浄水位L1までの水が洗浄庫3内に貯留された状態で洗いやすすぎが実行される。即ち、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータは、正転方向に回転駆動されることで洗浄ポンプ131として機能する。このとき、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口15を通して水溜め部11から吸い込んだ水を通水路17を介してノズルアーム9へと圧送する。すると、ノズルアーム9の上面に設けられた水噴射穴10から水が噴出し、その水勢によってノズルアーム9は垂直軸を中心に所定方向に回転する。水噴射穴10から噴射された水は洗浄庫3内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。
一方、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータが逆転方向に回転駆動されることで、洗浄兼排水ポンプ13は排水ポンプ132として機能する。このときには、回転する排水用インペラの作用により、排水口18を通して水溜め部11から吸い込んだ水を排水ホース19を通して機外へと排出する。
本体部1の下面は開放されており、洗浄庫3の底部の四隅付近に下方に延伸して設けられた四本の支持脚3aが貯水部30の上面(後述する上部部材42の水平面)上で支え受けられている。貯水部30は、上記のように洗浄庫3内で行われる食器類の洗いやすすぎに必要な水を予め貯留しておくとともに、所定のタイミングでこの貯留水を洗浄庫3内に送給する機能を有する。このように貯水部30の上面で洗浄庫3の支持脚3aを支え受け、さらに本体部1の筐体2の一部である上側面板2aを貯水部30の側面にまで延ばさない構造とすることにより、同一の横幅サイズにおいて貯水部30の貯水タンク31の内容積をできるだけ大きくして大きな貯水量を確保することができる。
次に、上記図1〜図3に加えて、図5〜図16を参照しながら、この貯水部30の構造について詳しく説明する。
図5は貯水部30の組立構造を示す斜視図である。貯水部30は、水を貯留するための貯水タンク31と、該貯水タンク31を前方へ引き出し自在に収納する前面が開放されたタンク収納筐体40と、を含む。タンク収納筐体40は、その左右両側面、後面、及び底面を形成する下部部材41と、主として上面(天面)を形成する上部部材42との二つの部材から成る。下部部材41及び上部部材42はそれぞれ合成樹脂製の一体成型品である。このようにタンク収納筐体40を上下二分割構造とすることで、例えば洗浄庫3への上部部材42の取り付け作業などが行い易く、組立の作業性の向上が図れる。
図6は貯水タンク31の斜視図、図7は貯水タンク31を構成する容器部材32の斜視図、図8は容器部材32の上面平面図、図9は図8中のA−A’矢視線断面図、図10は図8中のB−B’矢視線断面図である。
貯水タンク31は、底面、左右両側面、前面及び後面を形成する凹状の容器部材32と、上面を形成する上面部材33とから成るが、上面部材33の周縁部は容器部材32の上縁部に熱溶着されることで両者は一体化される。この容器部材32と上面部材33との接合部は外方に略水平に膨出したフランジ部38となっており、特に左右両側方のフランジ部38は鈎字状に下向きに屈曲した形状を有し(図3参照)、後述するタンク収納筐体40の下部部材41に形成されたガイドレール412上に載って貯水タンク31を前後方向に摺動自在に保持する機能を持つ。
上面部材33の略中央には円形状の開口331が形成され、その開口331を閉塞するように蓋体34が密閉可能に設けられている。この蓋体34は開口331を密閉するように適切に装着されたときに、その上面が周囲の上面部材33の水平面とほぼ面一になる。換言すれば、蓋体34の装着が不完全であるときには蓋体34の上面は盛り上がった状態になり、もともと小さな間隙で隔てられている後述のタンク収納筐体40の上部部材42の下方に収納されない。即ち、引き出した状態の貯水タンク31をタンク収納筐体40内に収納することができず、これによって確実に蓋体34が閉鎖された状態でタンク収納筐体40内に収納されることになる。
貯水タンク31は全体としては扁平な略直方体形状であるが、後面にあって左右方向の中央から少し右側に片寄った位置に、内方(つまり前方側)に窪んで凹形状に形成された凹部35を有し、さらにその右方は外方(つまり後方側)に膨出した凸形状に形成された凸部36を有する。凹部35はタンク収納筐体40側に固定される給水ポンプユニット50との干渉を避けるために設けられている。
一方、凸部36はその内側に、貯水タンク31内の貯留水の水位が満水であることを検知するための水位検知手段の検知室361を形成する。即ち、凸部36に形成される検知室361内の両側壁面には光が通過可能な透明の窓362が形成され、検知室361内には水位の上下動に伴って上下する図示しない球状体が収容されている。タンク収納筐体40側には、貯水タンク31がタンク収納筐体40に収納されときに、凸部36を左右から挟むように発光部と受光部とを対とする図示しない光センサがタンク満水センサとして配設されている。このタンク満水センサは、発光部から出射した光を受光部で受け、その光の受光強度が所定の閾値以下に下がったことを検知するものである。
貯水タンク31内の水位が低く検知室361内の球状体が低い位置にあるときには、発光部から出射した光は一方の窓362を経て検知室361内を通過して反対側の窓362を経て受光部に到達する。水位が上昇して球状体が発光部とほぼ同じ高さまで上昇すると、発光部から出射した光は球状体に遮られて受光部に到達せず、受光強度が急に下がって水位がその位置に達したことを検知できる。ここでは、この水位が貯水タンク31の満水水位L3(図2参照)に設定されており、この満水水位L3よりも少し高い位置に溢水水位L2が設定されている。
貯水タンク31の底壁面321は全体として前方から後方に向かって低くなるように傾斜しており、特に凹部35の内側が最も低い窪み部322となっている。この凹部35の後面下部に後方に向かって略水平に円筒形状の出水パイプ323が延設されている。詳しくは後述するが、この出水パイプ323が貯水タンク31への注水時に貯水タンク31外から水が流れ込む流入口であり、一方、本体部1の洗浄庫3に給水を行う際には貯水タンク31からの水の流出口となる。
上記窪み部322からほぼ真直ぐ前方には、容器部材32と一体に形成された略L字状の溢水管路371を含む溢水部37が設けられており、溢水管路371の水平部の末端は貯水タンク31の前壁に開口した出口端373となっている。詳しく述べると、溢水管路371の直立部の内側には、略円筒形状の管路部材374がその下面開口375が溢水管路371内の底壁面に近接する位置となるようにネジで固定され、その管路部材374の上には扁平円筒形状で上端に外方に広がるフランジを有する溢水口部材376が着脱可能に嵌挿されている。
この溢水口部材376の上開口端が水が流れ込む溢水口であり、その高さが貯水タンク31の溢水水位L2(図2参照)となり、水位がこれを越えると溢水口部材376、管路部材374、溢水管路371を経て水が流れ、出口端373から貯水タンク31外に水が流出する。この例では、溢水口部材376の上端は容器部材32の上端より上に高さtだけ突出した構成としているが、高さtの異なる溢水口部材376に交換することにより貯水タンク31内での溢水水位L2の高さを変更することができる。これは、例えば異なる機種の食器洗い機において同一の貯水タンク31を利用し、且つ溢水水位L2を変更したい場合に都合がよい。
また、上面部材33と容器部材32とを熱溶着する際に、容器部材32の周縁の上端の高さが溶着面となるため、容器部材32でこの高さより上に突出した部分があると、この部分は熱溶着の際に加熱溶解してしまう。これに対し、上記構成では、溢水口部材376を取り外した状態で上面部材33と容器部材32とを熱溶着した後、上面開口から溢水口部材376を装着することにより、上記のような問題を回避することができる。
この貯水タンク31では、溢水部37を上記のように構成することにより、図8に示すように管路部材374の下面開口375を溢水管路371の水平部の下端L4よりも低い位置にしている。そのため、溢水水位L2以上の水が貯水タンク31に導入され溢水管路371を通して水が機外に排出され始め、溢水管路371への水の流れ込みが無くなると、溢水管路371の水平部の下端L4よりも低い位置の水は排出されずに溢水管路371の内底部372に残る。管路部材374の下面開口375はこの内底部372の残水の水位よりも低い位置にあるため、管路部材374の下面開口375は常に水に浸かった状態となり、この溢水管路371の内底部372は溢水管路371の途中に設けられた水封トラップとして機能する。そして、仮に不快害虫などが出口端373から入り込もうとした場合でも、上記水封トラップによってその進路を閉ざされ、貯水タンク31の内部にまで到達することを防止することができる。
また、溢水部37の出口端373には溢水ホース91が装着されるが、この溢水ホース91は図1に示すように左方へ引き出すことも、図4に示すように右方へ引き出すこともできるような構造としてある。これにより、食器洗い機の設置場所とシンク102との位置関係に応じて適切なほうを選択することができる。
また、この貯水タンク31の後壁面の左下部には円筒形状の水抜き孔324が略水平に延設され、その出口開口端には例えばシリコーンゴムから成るキャップ325が取り付けられている。例えば貯水タンク31内の清掃などを行う際には、このキャップ325を外して水抜き孔324から水を排出させることができる。
図11はタンク収納筐体40の下部部材41の斜視図、図12はこの下部部材41に給水ポンプユニット50を取り付けた状態の上面平面図、図13は図12中のC−C’矢視線断面図、図14はタンク収納筐体40に貯水タンク31を収納した状態の上面平面図、図15は図14中のD−D’矢視線断面図である。
図11に示すように、タンク収納筐体40の下部部材41は底壁面41a、左側壁面41b、右側壁面41c、後壁面41dを有し、左右両側壁面41b、41cの内側には、この部材の剛性を高めるための補強リブ411が壁面に沿って形成されている。さらにその内側には、貯水タンク31の左右両側に突出した鈎状のフランジ部38を保持しつつ貯水タンク31を前後方向にスライド移動させるためのガイドレール412が左右一対で立設されている。このガイドレール412自体も上記補強リブ411と同様に補強の役目を果たす。このガイドレール412と補強リブ411との間はU字状溝413になっているが、ガイドレール412にはそのU字状溝413の底部まで達する切欠414が適宜に形成されており、例えば貯水タンク31の上に載っている水がこのU字状溝413に流れ込んだ場合でも水は切欠414を通して下方に抜ける。これにより、水がU字状溝413に溜まったままとなって不衛生になることを防止することができる。
下部部材41の底壁面41aの右後部には凹部415が形成され、そこには図12、図13に示すように本発明における給水手段としての給水ポンプユニット50が装着される。下部部材41の底壁面41aで凹部415の手前には周囲よりも一段低い水溜め部416が形成され、その前方は水溜め部416よりは高いもののその側方よりも低い水案内部417が前縁部まで延びている。貯水タンク31を引き出す際には、貯水タンク31内が空であっても給水ポンプユニット50内に残っている水が流れ出して来る場合があるが、その水は水溜め部416に溜まる。そして、水溜め部416に水を保持した状態で蒸発させることで、周囲に水が広がることを防止できる。さらに給水ポンプユニット50から水溜め部416では溜められないほどの量の水が流出した場合には、水は前方の水案内部417に流れ出し、下部部材41の底壁面41aの前縁部から機外に流れ出す。したがって、水が下部部材41の底壁面41a全体に広がって溜まることを回避することができる。
図5に示すように、下部部材41の前面は貯水タンク31を収納するために開口しているが、その両側縁部を縁取るとともに、上部にあって略水平に内方に突出するような形状の補強金具44が左右一対に取り付けられている。これにより、下部部材41の剛性を増し、撓み等の変形を生じにくくして貯水タンク31の引き出し、押し入れをスムーズに行えるようにしている。
また、下部部材41の後壁面41dには、給水ポンプの冷却用の外気を取り入れるための多数の通気孔418が穿孔されている。この通気孔418は不快害虫が侵入しにくいようなサイズになっている。
次に、下部部材41に固定される給水ポンプユニット50の構造について説明すると、図2及び図13に示すように、その底部には扁平形状のポンプ室51が形成され、このポンプ室51内で垂直軸を中心にインペラを回転駆動するポンプモータ52がその上部に設けられている。ポンプ室51の底面に開口した吸込口から前方に向かって延びる吸い込み管53は上方に延伸する給水パイプ部54と前方に向かって略水平に延伸する円筒形状の吸入パイプ55とに分岐している。この吸入パイプ55の内径は貯水タンク31の出水パイプ323の外径よりも僅かに大きく、貯水タンク31がタンク収納筐体40に収納されたときに、図2に示すように、出水パイプ323が吸入パイプ55の内側に挿入されることで両者は連結される。即ち、出水パイプ323と吸入パイプ55とが本発明における貯水タンクと給水手段との連結部に相当する。両パイプ323、55にはそれぞれ、両者が嵌挿されたときに管路を開放し、両者が離脱されるときに速やかに管路を閉塞するような開閉弁326、56がそれぞれ設けられている。これにより、貯水タンク31内に水が貯留された状態で貯水タンク31がタンク収納筐体40から引き出されても、開閉弁326、56がそれぞれ出水パイプ323及び吸入パイプ55の管路を閉鎖するので、多量の水が流出することを防止できる。
給水パイプ部54の上部には、給水ポンプユニット50の側方を通って筐体2の背面後方まで延出される給水配管58が接続され、前述のように分岐給水器具92を経た水道水を導入するための給水ホース90の端部がこの給水配管58の端部に接続される。これにより、給水配管58を通して水道水が外部から貯水タンク31内に供給できるようになっている。但し、後述のように貯水タンク31側から水道栓の側への水の逆流を防止するために、給水配管58の途中には逆止弁ユニット60が介挿されている。
ポンプ室51の吐水口に接続された吐水配管57はほぼ真上に延伸し、洗浄庫3の後面下部に設けられた給水口22に接続されている。貯水タンク31に十分な水位の水(例えば満水水位L3の水)が貯留された状態では、ポンプ室51内にも水が充満している。このときに、ポンプモータ52によりインペラが所定方向に回転駆動されると、吸い込み管53を通して貯水タンク31内の水がポンプ室51に吸引され、ポンプ室51から吐水配管57内に水が押し上げられて給水口22を経て洗浄庫3内に注ぎ込まれる。このようにして、給水ポンプユニット50は貯水タンク31内の貯留水を洗浄庫3内へと送給する。
なお、上記構成では、吸い込み管53の底部は貯水タンク31内底部よりもさらに低くなっているため、上記のような給水ポンプの作用で吸い上げきれずに残った少量の水は貯水タンク31内ではなく吸い込み管53内、つまり貯水タンク31の外側に溜まる。これにより、運転終了後等に貯水タンク31を引き出す際に、流出する水の量を少なくすることができる。
図5及び図14に示すように、上部部材42は、タンク収納筐体40の天面を形成する水平壁面42aと、左右両側壁面42b、42cと、後壁面42dとを有し、左右両側壁面42b、42cの上縁部には外方に略水平に延出し、その端部に下向きの係合部425を有するフランジ424が形成されている。そして、左右両側壁面42b、42cの内側には多数の補強リブ423が立設されている。水平壁面42aの上には、上述の如く洗浄庫3の底部から延伸する四本の支持脚3aを受ける略円筒形状の脚台リブ421が形成されており、その近傍には、上部部材42を洗浄庫3に固定するためのネジを貫通する貫通孔が形成された四本のボス422が立設されている。この4個の脚台リブ421に洗浄庫3の各支持脚3aを嵌合し、上部部材42の下面からボス422の貫通孔に挿通させたネジを洗浄庫3底部に螺入することで、洗浄庫3と上部部材42とを固定することができる。
水平壁面42aの前部やや左側には、洗浄庫3内の貯留水を排出するために洗浄庫3の底部に形成された水抜き孔を受ける開口426が形成されている。これにより、洗浄庫3内で水抜き孔を閉塞するキャップを外したときに水抜き孔を通して流下する水は開口426を介して貯水タンク31の上面に落ちる。したがって、洗浄庫3の清掃等を行う場合に洗浄庫3からの水を貯水タンク31の中に排出させることができる。
上述の如く、給水ポンプユニット50に装着される給水配管58の上流には図16に示すような逆止弁ユニット60が介挿される。図16(a)は逆止弁ユニット60の外観正面図、(b)は外観上面図、(c)は(b)中のE−E’矢視線断面図である。この逆止弁ユニット60は下部部材41の奥の逆止弁固定部419にネジで取り付けられる。
この逆止弁ユニット60は内部に弁室を形成するハウジング63を有し、その下面には給水ホース90に接続される上流側給水配管58Aが連結される入水口部61が形成され、上部には右側方に向いて下流側給水配管58Bが連結される出水口部62が形成されている。また、上部の左側から上向きに吐水配管57に接続される通気口部65が形成されている。弁室内にあっては、蝶動自在の弁体64が入水口部61を閉塞可能に設けられている。即ち、上流側給水配管58Aより水が供給されて入水口部61の下方から上向きに水圧が掛かるときには、弁体64はこの水圧によって押し上げられて図16(c)に実線で示すように開き、水は出水口部62から下流側給水配管58Bへと流れる。そして、上述したように給水パイプ部54を通って貯水タンク31内に送り込まれる。
上流側給水配管58Aからの水の供給が停止され水圧が下がると、通気口部65を介して空気が弁室内に流入し弁室内をほぼ大気圧にする。これにより、弁室内ではサイホン作用による水の吸い上げが行われず、弁体64は閉鎖して入水口部61と弁室内を遮断する。これによって、例えば、水道栓に何らかの問題が生じて水道栓側の圧力が下がった場合でも、下流側給水配管58Bから上流側給水配管58Aに逆流するような水の流れは生じず、貯水タンク31内の水が水道栓へ戻ることを防止することができる。
また、この逆止弁ユニット60のハウジング63には前部右下方に大きく延出するリブ66が形成されている。給水ポンプユニット50のポンプモータ52に駆動電流を供給するための電気配線やタンク内水位検知用の光センサのための電気配線はこの逆止弁ユニット60の後方を通るように配設されるが、このリブ66がちょうどその電気配線の前方に存在する。貯水タンク31を取り外した状態では、タンク収納筐体40の内部にユーザーが手を入れることが可能であるが、上記リブ66によってタンク収納筐体40内に配設されている電気配線にはユーザーの手が触れにくい。これによって、ユーザーの安全性を確保することができる。
以上のような構成を有する本食器洗い機によれば、限られたサイズ、特に高さ寸法の制約の下で貯水タンク31の内容積を十分に確保して、洗浄庫3内に収容された食器類に対して良好な洗浄運転を遂行することができる。
なお、上記実施例はいずれも本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜、変形、修正又は追加などを行っても本発明に包含されることは明らかである。
本発明の一実施例による食器洗い機の外観斜視図。 本実施例による食器洗い機の要部の右側面縦断面図。 本実施例の食器洗い機の貯水部の正面縦断面図と本体部の筐体とを示す正面図。 本実施例の食器洗い機の設置状態の一例を示す斜視図。 本実施例の食器洗い機における貯水部の組立構造を示す斜視図。 本実施例の食器洗い機における貯水タンクの斜視図。 貯水タンクを構成する容器部材の斜視図。 容器部材の上面平面図。 図8中のA−A’矢視線断面図。 図8中のB−B’矢視線断面図。 タンク収納筐体の下部部材の斜視図。 下部部材に給水ポンプユニットを取り付けた状態の上面平面図。 図12中のC−C’矢視線断面図。 タンク収納筐体に貯水タンクを収納した状態の上面平面図。 図14中のD−D’矢視線断面図。 逆止弁ユニットの外観正面図(a)、外観上面図(b)、(b)中のE−E’矢視線断面図(c)。
符号の説明
1…本体部
2…筐体
2a…上側面板
2b…折り曲げ部
3…洗浄庫
3a…支持脚
4…上部ドア
5…下部ドア
6…ドア開放操作体
7…操作パネル
8…食器籠
9…ノズルアーム
10…水噴射穴
11…部
12…残菜フィルタ
13…洗浄兼排水ポンプ
131…洗浄ポンプ
132…排水ポンプ
14…吸入口
15…循環口
16…吐出口
17…通水路
18…排水口
19…排水ホース
20…庫内水位センサ
21…ヒータ
22…給水口
30…貯水部
31…貯水タンク
32…容器部材
321…底壁面
322…窪み部
323…出水パイプ
324…水抜き孔
325…キャップ
326…開閉弁
33…上面部材
331…開口
34…蓋体
35…凹部
36…凸部
361…検知室
362…窓
37…溢水部
371…溢水管路
372…内底部
373…出口端
374…管路部材
375…下面開口
376…溢水口部材
38…フランジ部
40…タンク収納筐体
41…下部部材
411…補強リブ
412…ガイドレール
413…U字状溝
414…切欠
415…凹部
416…水溜め部
417…水案内部
418…通気孔
419…逆止弁固定部
41a…底壁面
41b…左側壁面
41c…右側壁面
41d…後壁面
42…上部部材
421…脚台リブ
422…ボス
423…補強リブ
424…フランジ
425…係合部
426…開口
42a…水平壁面
42b…左側壁面
42c…右側壁面
42d…後壁面
44…補強金具
50…給水ポンプユニット
51…ポンプ室
52…ポンプモータ
53…吸い込み管
54…給水パイプ部
55…吸入パイプ
57…吐水配管
58…給水配管
58A…上流側給水配管
58B…下流側給水配管
60…逆止弁ユニット
61…入水口部
62…出水口部
63…ハウジング
64…弁体
65…通気口部
66…リブ
90…給水ホース
91…溢水ホース
92…分岐給水器具

Claims (15)

  1. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
    前記洗浄庫の底部から下方に延伸する複数の支持脚を設け、前記貯水タンクを引き出し自在に保持するタンク収納筐体の上壁面に前記支持脚を載せて前記洗浄庫を前記タンク収納筐体に対し固定したことを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記タンク収納筐体は、主として底面、両側面及び後面を形成する下部部材と、主として上面を形成する上部部材との二部材から成ることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
    前記本体部の側面を被覆する外装板の下端部を、前記貯水タンクを引き出し自在に保持するタンク収納筐体の上面に載せて固定したことを特徴とする食器洗い機。
  4. 前記タンク収納筐体の内側に補強リブを形成したことを特徴とする請求項1又は3に記載の食器洗い機。
  5. 前記貯水タンクを引き出すために前記タンク収納筐体の内側に形成されたガイドレールが前記補強リブの少なくとも一部として機能することを特徴とする請求項4に記載の食器洗い機。
  6. 前記タンク収納筐体の内部後方に前記給水手段が配置され、前記タンク収納筐体の後面であって前記給水手段に近接した位置に不快害虫の入りにくい大きさの通気孔を形成したことを特徴とする請求項1又は3に記載の食器洗い機。
  7. 前記タンク収納筐体の内部後方に前記給水手段が配置され、前記貯水タンクを該タンク収納筐体内に収納すると該貯水タンクと前記給水手段とが連結される構造であり、前記連結部から前記給水手段の吸入口に至る流路の少なくとも一部を前記貯水タンク及び前記連結部よりも低い位置としたことを特徴とする請求項1又は3に記載の食器洗い機。
  8. 前記タンク収納筐体の底面にあって前記給水手段の連結部付近に水溜め部を形成したことを特徴とする請求項7に記載の食器洗い機。
  9. 前記タンク収納筐体の底面にあって前記水溜め部よりも前方に、該水溜め部よりも高く且つ両側よりも低い水案内部を前縁まで連続的に形成したことを特徴とする請求項8に記載の食器洗い機。
  10. 前記タンク収納筐体において前記貯水タンクを挿脱する開口の周囲の少なくとも一部に補強部材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は3に記載の食器洗い機。
  11. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、外部の水道栓から前記貯水タンクに給水を行う給水流路と、を具備する食器洗い機において、
    前記給水流路の途中に逆止弁を備えることを特徴とする食器洗い機。
  12. 前記逆止弁の弁室に空気が出入りする空気流路を接続したことを特徴とする請求項11に記載の食器洗い機。
  13. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから前記洗浄庫内に水を送給するための給水手段と、を具備する食器洗い機において、
    前記貯水タンクは所定水位以上の水をタンク外に排出するための溢水管路を有し、該溢水管路はその途中にタンク内の水を全て使用した場合にも水が溜まった状態となる水封トラップを備えることを特徴とする食器洗い機。
  14. 前記溢水管路は、前記水封トラップを含む管路部材と、該管路部材に着脱自在に取り付けられる前記所定水位の位置に開口した溢水が流れ込む溢水口を上端に形成する溢水口部材と、から成り、該溢水口部材の交換により溢水口の高さを変更可能としたことを特徴とする請求項13に記載の食器洗い機。
  15. 前記貯水タンクは上部部材と下部部材とを略水平な面内で熱溶着により接合して一体化したものであり、前記溢水口部材と前記管路部材との連結部を前記熱溶着の略水平面よりも下方に位置させたことを特徴とする請求項14に記載の食器洗い機。
JP2005157049A 2005-05-30 2005-05-30 食器洗い機 Pending JP2006326156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157049A JP2006326156A (ja) 2005-05-30 2005-05-30 食器洗い機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157049A JP2006326156A (ja) 2005-05-30 2005-05-30 食器洗い機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006326156A true JP2006326156A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37548479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005157049A Pending JP2006326156A (ja) 2005-05-30 2005-05-30 食器洗い機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006326156A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005264A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Rinnai Corp 食器洗い機の合成樹脂製洗浄槽
JP2010057844A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Tanico Corp 食器洗浄機
CN113993435A (zh) * 2019-06-14 2022-01-28 伊莱克斯电器股份公司 洗涤器具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005264A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Rinnai Corp 食器洗い機の合成樹脂製洗浄槽
JP2010057844A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Tanico Corp 食器洗浄機
CN113993435A (zh) * 2019-06-14 2022-01-28 伊莱克斯电器股份公司 洗涤器具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102288029B1 (ko) 세면대 하부장
JP2006230498A (ja) 食器洗い機
JP2008000448A (ja) 食器洗い機
JP2015068054A (ja) トイレ装置
JP2006326156A (ja) 食器洗い機
JP4831758B2 (ja) 食器洗い機
KR102277698B1 (ko) 세면대 하부장
JP4688784B2 (ja) 食器洗浄機
JP4653349B2 (ja) 食器洗浄機
JP2007075228A (ja) 食器洗い機
JP4043487B2 (ja) 食器洗い乾燥機
KR101284457B1 (ko) 소변기
CN211432777U (zh) 一种洗碗机
JP2019080603A (ja) 食器洗い機
US20080163901A1 (en) Sump of Dish Washer
JP4281758B2 (ja) 食器洗い機
JP2011117224A (ja) 便器装置
JP2006075192A (ja) 食器洗い機
JP2007135650A (ja) 食器洗い機
JP2007020928A (ja) 食器洗浄機
JP2006230497A (ja) 食器洗い機
JP5185031B2 (ja) 食器洗浄機
JP2003290112A (ja) 食器洗浄機
JP7207000B2 (ja) 洗浄水タンク装置及び水洗大便器
JP6994625B2 (ja) 食器洗い機