JP2006325131A - 印刷性能判定装置、印刷性能判定方法及び印刷性能判定プログラム等 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法の印刷性能を的確かつ容易に判定することができる印刷性能判定装置等を提供する。
【解決手段】 基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各パッチの基準色彩信号と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段と、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段と、前記変換手段による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各パッチの基準色彩信号と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段と、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段と、前記変換手段による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、被検査印刷手法の印刷性能を判定する印刷性能判定装置等の技術分野に属し、特にFMスクリーニング処理による印刷手法を被検査印刷手法として印刷性能判定を行なう印刷性能判定装置等の技術分野に属す。
近年、印刷における高画質化が求められる中、印刷手法の一つとしてFMスクリーニング処理による印刷手法の開発が盛んに行われ、高画質化のニーズが達成されつつある。
一方、製版の方法の一つとして、シアンC、マゼンタM、イエローYの3色の有彩色で表現される色の中の一部または全部を、無彩色である墨Kに置き換えるアクロマチック製版(Achromatic Printing)と称される方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このアクロマチック製版によれば、墨のインキ量は増大するが、墨のインキより高価なC,M,Yの色インキの使用量が少なくなるので、トータルとして印刷コストが削減できるという効果がある。また、灰色の安定性が向上し、紙面へのインキののりも良好になるという効果も期待できる。
また、特許文献2には、上記FMスクリーニングを用いてアクロマチック製版の品質を向上させる技術が開示されている。
特開平06−178095号公報
特開2005−080055号公報
上述したように、種々の印刷手法が提案されている場合において、製版データを何れかの印刷手法によって印刷しようとする際に、必ずしも良好な印刷性能を得られるとは限らない。したがって、使用者は製版データを印刷しようとする際には、印刷手法を変更する都度、印刷版を作成し実際の印刷結果(出力結果)で判断するしかなかった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法の印刷性能を的確かつ容易に判定することができる印刷性能判定装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基準印刷手法(AMスクリーニング)により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各前記パッチの基準色彩信号(色彩信号D(AM))と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法(FMスクリーニング)により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号(色彩信号D(FM))と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段(色変換テーブルTB(AM→FM))と、印刷性能判定の対象となる被検査製版データ(CMYK)を前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段と、前記変換手段による変換前の前記被検査製版データ(CMYK)に対応する前記基準色彩信号(色彩信号D(AM))と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データ(C’M’Y’K’)に対応する前記被検査色彩信号(色彩信号D(FM))と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
これによれば、FMスクリーニング印刷等の被検査印刷手法とAMスクリーニング印刷等の基準印刷手法の各印刷手法によって印刷されたカラーチャート等のチャートから、複数のデータ信号と当該各データ信号に対応する被検査色彩信号と基準色彩信号とを取得し、これらに基づいて各印刷手法の色再現テーブルを夫々生成し、各印刷手法の色再現テーブルに基づいて、被検査印刷手法と基準印刷手法の色変換テーブルを生成し、これら各テーブルに基づいて、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを被検査印刷手法によって印刷した際の印刷性能を判定するよう構成したので、被検査製版データを被検査印刷手法によって印刷する際の印刷性能を的確かつ容易に判定することが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷性能判定装置において、前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、前記色変換テーブル生成手段は、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得することを特徴とする。
これによれば、FMスクリーニングを用いた印刷手法とAMスクリーニング印刷等の基準印刷手法の各印刷手法によって印刷されたカラーチャート等のチャートから、複数のデータ信号と当該各データ信号に対応する被検査色彩信号と基準色彩信号とを取得し、これらに基づいて各印刷手法の色再現テーブルを夫々生成し、各印刷手法の色再現テーブルに基づいて、アクロマチック製版処理に従ってFMスクリーニングを用いた印刷手法と基準印刷手法との色変換テーブルを生成し、これら各テーブルに基づいて、印刷性能判定の対象となる被検査製版データをFMスクリーニングを用いた印刷手法によって印刷した際の印刷性能を判定するよう構成したので、被検査製版データをFMスクリーニングを用いた印刷手法によって印刷する際の印刷性能を的確に判定することが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の印刷性能判定装置において、前記判定手段による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷手段に印刷させる印刷制御手段を有することを特徴とする。
これによれば、印刷性能を判定した結果、良好な場合にのみ被検査製版データを被検査印刷手法によって印刷手段に印刷させるよう構成したので、より利便性の高い印刷性能判定装置を提供することが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、前記判定手段による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする。
これによれば、印刷性能を判定した結果、被検査製版データにおいて印刷性印刷性能が良好な箇所と良好でない箇所とを区別して表示手段に表示させるよう構成したので、より利便性の高い印刷性能判定装置を提供することが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の印刷性能判定装置において、前記判定手段は、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行ない、前記表示手段は、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうことを特徴とする。
これによれば、印刷性能を段階的に判定することができる。
上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする。
これによれば、FMスクリーニング印刷等の被検査印刷手法とAMスクリーニングを用いた印刷手法の各印刷手法によって印刷されたカラーチャート等のチャートから、複数のデータ信号と当該各データ信号に対応する被検査色彩信号と基準色彩信号とを取得し、これらに基づいて各印刷手法の色再現テーブルを夫々生成し、各印刷手法の色再現テーブルに基づいて、アクロマチック製版処理に従ってFMスクリーニング印刷等の被検査印刷手法とAMスクリーニングを用いた印刷手法との色変換テーブルを生成し、これら各テーブルに基づいて、印刷性能判定の対象となる被検査製版データをFMスクリーニング印刷等の被検査印刷手法によって印刷した際の印刷性能を判定するよう構成したので、被検査製版データをFMスクリーニング印刷等の被検査印刷手法によって印刷する際の印刷性能を的確に判定することが可能になる。
上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする。
これによれば、各ブラックをそれぞれ再現可能な色彩信号Lab、XYZ又はRGBに変換し、当該色彩信号Lab、XYZ又はRGBを再現可能な色信号を用いて第2ステップチャートを作成することができる。
上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明は、基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して各前記パッチの基準色彩信号を取得すると共に、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して各前記パッチの被検査色彩信号を取得する色彩信号取得工程と、前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成工程と、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換工程と、前記変換工程による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換工程による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定工程と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の印刷性能判定方法において、前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、前記色変換テーブル生成工程は、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明は、請求項8又は請求項9に記載の印刷性能判定方法において、前記判定工程による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷する印刷工程を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項11に記載の発明は、請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、前記判定工程による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示する表示工程を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の印刷性能判定方法において、前記判定工程は、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行ない、前記表示工程は、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項13に記載の発明は、請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項14に記載の発明は、請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、前記色彩信号取得工程は、前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項15に記載の発明は、コンピュータを、基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各前記パッチの基準色彩信号と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段及び前記変換手段による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、前記色変換テーブル生成手段を、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得するよう機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項17に記載の発明は、請求項15又は請求項16に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、コンピュータを、前記判定手段による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷手段に印刷させる印刷制御手段として更に機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項18に記載の発明は、請求項15乃至請求項17のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、コンピュータを、前記判定手段による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示手段に表示させる表示制御手段として更に機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、前記判定手段を、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行なうよう機能させ、前記表示手段を、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうよう機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項20に記載の発明は、請求項15乃至請求項19のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項21に記載の発明は、請求項15乃至請求項20のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項22に記載の発明は、請求項15乃至請求項21のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムが、コンピュータで読み取り可能に記憶されていることを特徴とする。
これによれば、請求項15乃至請求項21に記載の印刷プログラムをコンピュータで読み取り実行することにより、請求項15乃至請求項21に記載の発明の効果を発揮することが可能になる。
本発明によれば、印刷性能判定の対象となる被検査製版データを被検査印刷手法によって印刷する際の印刷性能を的確かつ容易に判定することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
本実施形態は、FMスクリーニング処理とアクロマチック製版処理の組み合わせによる印刷手法(以下、単に「FMスクリーニング印刷」と言う。)を本発明における被検査印刷手法とし、当該FMスクリーニング印刷の印刷性能を判定するための基準となる印刷手法をAMスクリーニング処理による印刷手法(以下、単に「AMスクリーニング印刷」と言う。)を本発明における基準印刷手法とする。そして、印刷性能判定の対象となる被検査製版データをFMスクリーニング、AMスクリーニングにより夫々印刷し、FMスクリーニング印刷による印刷とAMスクリーニング印刷による印刷との色差ΔEが、許容範囲(所定範囲)より大きい(所定範囲外)か否かに基づいてFMスクリーニング印刷の印刷性能を判定する手法について本発明を適用した例を示す。
[1.印刷装置の構成及び機能]
先ず、図1乃至図3を参照して、本実施形態にかかる印刷装置の構成及び機能を説明する。
先ず、図1乃至図3を参照して、本実施形態にかかる印刷装置の構成及び機能を説明する。
図1は、印刷性能判定装置としての印刷装置1の概要構成例を示すブロック図である。同図に示すように、印刷装置1は、記憶部11、表示部12、印刷出力部13、コンピュータとしての制御部14、バス15を備えて構成されている。
記憶部11は、後に詳述する[2.テーブル生成処理]により生成した色再現テーブルTB(AM)、色再現テーブルTB(FM)及び色変換テーブルTB(AM→FM)を記憶する。図2(a)は、記憶部11に記憶されたAMスクリーニング処理による色再現テーブルTB(AM)の説明図、図2(b)は、記憶部11に記憶されたFMスクリーニング処理による色再現テーブルTB(FM)の説明図、図2(c)は、記憶部11に記憶されたAMスクリーニング印刷とFMスクリーニング印刷との色変換テーブルTB(AM→FM)の説明図である。また、上記各テーブルを生成するための本発明のチャートとしてのカラーチャートを示すカラーチャートデータを記憶する。
このカラーチャートは、ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)12642で規格化されているIT8.7/3などのCMYKで表された複数のパッチで構成されるカラーチャートであって、これを印刷出力部13にて出力(印刷)し、その各パッチを分光測色機器等にて測定して、各パッチのデータ信号に対応する色彩信号を取得して上記各テーブルが生成される。
より具体的に説明すると、図2(a)に示す色再現テーブルTB(AM)は、AMスクリーニング処理によって記憶部11に記憶されているカラーチャートデータを印刷し、このカラーチャートを構成する各パッチを図示しない分光測色器等を用いて測色することにより、各パッチのC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の値(以下、「各パッチのデータ信号」と言う。)に対応する基準色彩信号としての色彩信号D(AM){(L1*,a1*,b1*)…(Lm*,am*,bm*)}を取得する。同様にして、図2(b)に示す色再現テーブルTB(FM)は、FMスクリーニング処理によって上記と同様に記憶部11に記憶されているカラーチャートデータを印刷し、このカラーチャートを構成する各パッチを図示しない分光測色器等を用いて測色することにより、各パッチのC’、M’、Y’、K’の値(以下、「各パッチのデータ信号」と言う。)に対応する被検査色彩信号としての色彩信号D(FM){(L1’*,a1’*,b1’*)…(Lm’*,am’*,bm’*)}を取得する。これにより、印刷手法に依存する(印刷手法固有のCMYK空間における)座標値を、印刷手法に依存しない色空間における座標値である色彩信号D(AM)及び色彩信号D(FM)を取得することができる。
そして、色彩信号D(AM)及び色彩信号D(FM)とを比較して最も近似する(言い換えれば、各色彩信号の色差ΔEが最小となる)に対応する、AMスクリーニング処理によるCMYK値と、FMスクリーニング処理によるC’M’Y’K’値とを対応付ける。この対応付けを後に詳述するアクロマチック製版処理に従って行なうことにより、図2(c)に示すような基準印刷手法としてのAMスクリーニング印刷と被検査印刷手法としてのFMスクリーニング印刷との色変換テーブルTB(AM→FM)を得ることができる。
なお、各パッチのデータ信号は、C(シアン:0≦C≦255)、M(マゼンタ:0≦M≦255)、Y(イエロー:0≦Y≦255)、K(ブラック:0≦K≦255)の各色の組み合わせにより構成される。また、上記印刷手法に依存しない色空間として、国際照明委員会(CIE)が定めた1976CIELab空間が用いられる。
なお、各パッチのデータ信号(C、M、Y、K)は、上述したようにそれぞれ0から255までのいずれかの値を有するため、これらの全ての組み合わせを分光測色機器等にて測定することは困難かつ煩雑であるため、実際には、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色6ステップ(0、51、102、153、204、255)、合計1296個のパッチに対応する(すなわち、これらパッチの色を再現可能な)色彩信号D(AM)(或いは色彩信号D(FM))が取得される。この場合には、取得されている各パッチのデータ信号を補完演算して、所望の数のパッチのデータ信号と、当該パッチのデータ信号に対応する色彩信号D(AM)(或いは色彩信号D(FM))を取得すればよい。パッチのデータ信号と色彩信号D(AM)及び色彩信号D(FM)の組み合わせの数が多いほど、図2(c)に示す色変換テーブルTB(AM→FM)の精度が向上する。図2に示す例によれば、m個のパッチのデータ信号から取得された各テーブルが記憶部11に記憶されている。
表示部12は、表示手段として機能し、表示制御手段としての制御部14より表示が指示されると、後に詳述する[3.印刷性能判定処理]による判定結果を画面上に表示することができるようになっている。すなわち被検査製版データをFMスクリーニング、AMスクリーニングによって夫々印刷し、FMスクリーニング印刷による印刷結果と、AMスクリーニング印刷による印刷結果と、の色差ΔEが、許容範囲に収まっている箇所と、許容範囲外である箇所とを区別して表示して使用者に提示する。
印刷出力部13は、後に詳述する[2.テーブル生成処理]にて色再現テーブルTB(AM)、色再現テーブルTB(FM)及び色変換テーブルTB(AM→FM)を生成するために、記憶部11に記憶されたカラーチャートデータを印刷して、複数のパッチにて構成されたカラーチャートを印刷(出力)するためのものである。また、印刷手段として機能し、印刷制御手段としての制御部14よりFMスクリーニング印刷による被検査製版データを印刷するよう指示されると、当該被検査製版データをFMスクリーニング印刷によって印刷するよう構成する。
制御部14は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM(Random Access Memory)、本発明の印刷性能判定プログラムを含む各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)及び発振回路等を備えて構成されており、図示しない操作部からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バス15を介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。また、制御部14は、ROM等に記憶された各種制御プログラムを実行することにより、上記各部材と共に本発明の色変換テーブル生成手段、変換手段、判定手段、印刷手段、印刷制御手段、表示手段及び表示制御手段として機能するようになっている。
なお、制御部14における具体的処理は次のテーブル生成処理の説明において詳細に述べる。
[2.テーブル生成処理]
続いて、図1乃至図3を参照してテーブル生成処理の具体的手法について説明する。図3は、テーブル生成処理を示すフローチャートである。
続いて、図1乃至図3を参照してテーブル生成処理の具体的手法について説明する。図3は、テーブル生成処理を示すフローチャートである。
先ず、制御部14は、カラーチャートデータを記憶部11から取得する(ステップS1)。そして、AMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理をそれぞれ行なった(ステップS2、S3)後に、各データから印刷版を生成(ステップS4、S5)し、当該各印刷版に基づいてAMスクリーニング処理による印刷及びFMスクリーニング処理による印刷として夫々カラーチャートを印刷手段としての印刷出力部13にて印刷させる(ステップS6、S7)。
次に、制御部14は、図示しない分光測色器等により、印刷した各カラーチャートを測色して、各パッチに対応する色彩信号D(AM){(L1*,a1*,b1*)…(Lm*,am*,bm*)}と色彩信号D(FM){(L1’*,a1’*,b’*)…(Lm’*,am’*,bm’*)}をそれぞれ取得する(ステップS8、S9)。より具体的には、国際照明委員会(CIE)が定めた1976CIELab空間に基づく色彩信号D(AM)及び色彩信号D(FM)が取得される。なお、色彩信号D(AM)は、本発明における基準色彩信号の一例であり、色彩信号D(FM)は、本発明における被検査色彩信号の一例である。
続いて、各パッチのデータ信号と、当該各パッチのデータ信号より取得した色彩信号D(AM)及び色彩信号D(FM)と、を対応付けることにより、色再現テーブルTB(AM)及び色再現テーブルTB(FM)をそれぞれ生成(ステップS10、S11)し、生成した色再現テーブルTB(AM)及び色再現テーブルTB(FM)を記憶部11に記憶する(図2(a)及び(b)参照)。
なお、上記ステップS2、S4、S6、S8及びS10に示すAMスクリーニング処理によるカラーチャートの印刷〜色再現テーブルTB(AM)の生成に係る処理と、上記ステップS3、S5、S7、S9及びS11に示すFMスクリーニング処理によるカラーチャートの印刷〜色再現テーブルTB(FM)の生成に係る処理とは、同一の印刷装置1では同時に並行して行なうことができないため、実際には各印刷手法に基づく処理を順番に行なうことになる。なお、例えば印刷出力部13を各印刷手法毎に備えることにより、同時に並行して処理を行なうことが可能となる場合もあるが、各印刷手法に異なる印刷出力部を設けると、各印刷出力部が持つ性能や性質(いわゆる個体差)の影響を受けることとなり、被検査印刷手法(本実施形態ではFMスクリーニング印刷)の印刷性能判定の精度が落ちてしまう。従って、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法の部材(たとえば、印刷出力部13や図示しない分光測色器、及び記憶部11に記憶されているカラーチャートデータ)は基準印刷手法(本実施形態ではAMスクリーニング印刷)と同一のものを用いることが好ましい。
続いて、制御部14は、色変換テーブル生成手段として機能し、ステップS11にて生成した色再現テーブルTB(FM)の各色彩信号D(FM)と、最も近似する色彩信号D(AM)(すなわち、各色彩信号D(FM)と色差ΔEが最小となる色彩信号D(AM))を、ステップS10にて生成した色再現テーブルTB(AM)を参照して夫々取得し(ステップS12)、取得した色彩信号D(AM)に対応するデータ信号(CMYK)と、色再現テーブルTB(FM)の各色彩信号D(FM)に対応するデータ信号(C’M’Y’K’)とを用いて、色変換テーブルTB(AM→FM)を生成する(ステップS13)。まず、各データ信号(CMYK)に対応する色彩信号D(AM)を求める。これは図2(a)に示す色再現テーブルTB(AM)そのもので足りる。続いて、各色彩信号D(AM)に対応する色彩信号D(FM)をステップS12にて取得して対応付けられた色彩信号D(FM)とすることができる。その後、各色彩信号D(FM)に対応するデータ信号(C’M’Y’K’)を求める。
この際にアクロマチック製版処理を行なう。より具体的に説明すると、通常、印刷装置1で出力される各パッチのデータ信号は、ISO12642で規格化されているIT8.7/3などのCMYKで現される四次元のデータ信号であるため、三次元の色彩信号Labから、この色信号CMYKを求めようとすると、三次元の色彩信号Labに対応する複数のデータ信号CMYKが存在することとなる。従ってステップS13では、色彩信号D(FM)に対応する複数のデータ信号C’M’Y’K’のうち、当該印刷装置1で再現することができる1つのデータ信号を取得する必要がある。そこで、本実施形態ではC’M’Y’K’のうちブラックK’が最大となるよう固定し、当該K’をパラメータとして対応するC’M’Y’を求める。これにより、シC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインキ量を削減してトータルとしてインキコストが削減できるようなC’M’Y’K’値を求めることができる(アクロマチック製版処理)。なお、ステップS13にて生成した色変換テーブルTB(AM→FM)は記憶部11に記憶される(図2(c)参照)。
そして、生成された色再現テーブルTB(AM)、色再現テーブルTB(FM)及び色変換テーブルTB(AM→FM)を記憶部11に記憶する。
[3.印刷性能判定処理]
続いて、図1乃至図4を用いて印刷性能判定処理について説明する。図4は、印刷装置1の制御部14おける印刷性能判定処理を示すフローチャートであり、当該フローチャートにより示される処理は、制御部14内の図示しないROM等に予め記憶されている印刷性能判定プログラムに基づいて当該制御部14の制御に基づいて実行されるものである。
続いて、図1乃至図4を用いて印刷性能判定処理について説明する。図4は、印刷装置1の制御部14おける印刷性能判定処理を示すフローチャートであり、当該フローチャートにより示される処理は、制御部14内の図示しないROM等に予め記憶されている印刷性能判定プログラムに基づいて当該制御部14の制御に基づいて実行されるものである。
先ず、制御部14は印刷性能判定の対象となる被検査製版データ(CMYK)を取得する(ステップS20)。なお、当該被検査製版データは、記憶部11内に予め記憶しておき当該記憶部11より取得してもよく、或いは図示しない通信部等を介して他の装置(例えばパーソナルコンピュータ等)より取得するよう構成してもよい。
次に、nを0として初期化(ステップS21)し、nが0であるか否かを判定する(ステップS22)。判定の結果nが0である場合には(ステップS22:Yes)、ステップS20にて取得した被検査製版データ(CMYK)に対してラスタライズ処理を行なう(ステップS23)。
そして、上述した[2.テーブル生成処理]にて生成した色再現テーブルTB(AM)を参照して、被検査製版データ(CMYK)に対応する色彩信号D(AM)を取得(ステップS24)し、nに1を加算(ステップS25)した後にステップS22へ移行する。
ステップS22の判定の結果、nが0でない場合には(ステップS22:No)、制御部14は変換手段として機能し、色変換テーブルTB(AM→FM)を参照して、ステップS20にて取得した被検査製版データ(CMYK)を変換する(ステップS26)。次に、ラスタライズ処理を行ない(ステップS27)、色再現テーブルTB(FM)を参照して、ステップS26にて変換後の被検査製版データ(C’M’Y’K’)に対応する色彩信号D(FM)を取得する(ステップS28)。
続いて、制御部14は判定手段として機能し、ステップS24で取得した色彩信号D(AM)と、ステップS28で取得した色彩信号D(FM)と、の色差ΔEを算出して被検査印刷手法であるFMスクリーニング印刷の印刷性能を判定する(ステップS29)。判定手法の一例として、算出した色差ΔEが所定の閾値以下であれば、許容範囲(所定範囲)内として判定してもよく、或いは、色差ΔEが複数の閾値(第1閾値及び第2閾値)を超えているか否かに基づいて判定してもよい。以上の処理を被検査製版データ(CMYK)全体に対して行った後に、制御部14は表示制御手段として機能し、判定の結果を表示手段としての表示部12に表示させる(ステップS30)。
図5に表示部12に表示された判定結果の一例を示す。同図に示す例は、チラシの被検査製版データ(CMYK)に対して、印刷性能判定を行った際の判定結果の表示例である。例えば、第1閾値として「8」、第2閾値として「4」と定め、色差ΔEが「8」以上である箇所を例えば赤色等で表示したり点灯表示を行なう等の警告表示を行ない、「8」未満かつ「4」以上である箇所を例えば黄色等で表示したり点滅表示を行なう等の注意表示を行なう等により、その他の領域(色差ΔEが許容範囲内(例えば色差ΔEが「4」未満など)である領域)と区別して表示する。なお、この際にその他の領域の表示は半透明表示とするなどしてもよい。なお、上記各閾値は予め記憶部11内に記憶させておいてもよく、或いは、使用者が図示しない操作入力部等を操作して上記各閾値を入力してもよい。
続いて、印刷性能が良好か否かを判定する(ステップS31)。例えば、被検査製版データ(CMYK)の中に色差ΔEが許容範囲外である領域が1箇所でも存在する場合には、印刷性能を不良として判定したり、或いは、被検査製版データ(CMYK)の中に色差ΔEが「8」以上の箇所がなければ印刷性能を良好として判定してもよい。
そして、印刷性能が良好と判定された場合には(ステップS31:Yes)、制御部14は印刷制御手段として機能し、印刷手段としての印刷出力部13に、被検査製版データ(CYMK)に対してFMスクリーニング印刷によって印刷させ(ステップS32)処理を終了する。他方、印刷性能が良好でないと判定された場合には(ステップS31:No)、ステップS20に移行して、次の被検査製版データ(CMYK)を取得する。
以上説明したように、本実施形態によれば、被検査印刷手法としてのFMスクリーニング印刷と基準印刷手法としてのAMスクリーニング印刷の各印刷手法によって印刷されたカラーチャートより、複数のデータ信号と当該各データ信号に対応する色彩信号D(AM)(及び色彩信号D(FM))に基づいて色再現テーブルTB(AM)及び色再現テーブルTB(FM)を夫々生成し、色再現テーブルTB(AM)及び色再現テーブルTB(FM)に基づいて、FMスクリーニング印刷とAMスクリーニング印刷の色変換テーブルTB(AM→FM)を生成し、これら各テーブルに基づいて、印刷性能判定の対象となる被検査製版データ(CMYK)をFMスクリーニング印刷によって印刷した際の印刷性能を判定するよう構成したので、被検査製版データ(CMYK)をFMスクリーニング印刷によって印刷する際の印刷性能を的確に判定することが可能になる。
また、印刷性能を判定した結果、良好な場合にのみ被検査製版データ(CMYK)をFMスクリーニング印刷によって印刷するよう構成したので、印刷装置の使用者にとってより親切な印刷装置を構成することが可能になる。
また、色差ΔEの閾値を複数設けて注意表示や警告表示等を行なうことができるため、印刷性能を段階的に判定することができる。
なお、上述した実施の形態において、表示手段として表示部12を、印刷手段として印刷出力部13を、それぞれ印刷装置1内に設けたが、これに限らず、外部接続されたモニタ等を表示手段として用いてもよく、また外部接続されたプリンタ等を印刷手段として用いてもよい。この場合には、これら外部接続されたモニタ等(及び/又はプリンタ等)に対して制御部14が表示制御手段(及び/又は印刷制御手段)として機能すればよい。
1 印刷装置
11 記憶部
12 表示部
13 印刷出力部
14 制御部
15 バス
D(AM)、D(FM) 色彩信号
TB(AM)、TB(FM) 色再現テーブル
TB(AM→FM) 色変換テーブル
11 記憶部
12 表示部
13 印刷出力部
14 制御部
15 バス
D(AM)、D(FM) 色彩信号
TB(AM)、TB(FM) 色再現テーブル
TB(AM→FM) 色変換テーブル
Claims (22)
- 基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各前記パッチの基準色彩信号と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段と、
印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段と、
前記変換手段による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段と、
を有することを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項1に記載の印刷性能判定装置において、
前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、
前記色変換テーブル生成手段は、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得することを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷性能判定装置において、
前記判定手段による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷手段に印刷させる印刷制御手段を有することを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、
前記判定手段による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項4に記載の印刷性能判定装置において、
前記判定手段は、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行ない、
前記表示手段は、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうことを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、
前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする印刷性能判定装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の印刷性能判定装置において、
前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする印刷性能判定装置。 - 基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して各前記パッチの基準色彩信号を取得すると共に、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して各前記パッチの被検査色彩信号を取得する色彩信号取得工程と、
前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成工程と、
印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換工程と、
前記変換工程による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換工程による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定工程と、
を有することを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項8に記載の印刷性能判定方法において、
前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、
前記色変換テーブル生成工程は、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得することを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項8又は請求項9に記載の印刷性能判定方法において、
前記判定工程による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷する印刷工程を有することを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、
前記判定工程による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示する表示工程を有することを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項11に記載の印刷性能判定方法において、
前記判定工程は、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行ない、
前記表示工程は、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうことを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、
前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする印刷性能判定方法。 - 請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の印刷性能判定方法において、
前記色彩信号取得工程は、前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする印刷性能判定方法。 - コンピュータを、基準印刷手法により印刷された複数のパッチから成るチャートの前記各パッチを測定して取得された各前記パッチの基準色彩信号と、印刷性能判定の対象となる被検査印刷手法により印刷された前記チャートの各前記パッチを測定して取得された各前記パッチの被検査色彩信号と、に基づいて、前記基準印刷手法による印刷と前記被検査印刷手法による印刷の色変換テーブルを生成する色変換テーブル生成手段、
印刷性能判定の対象となる被検査製版データを前記色変換テーブルに基づいて変換する変換手段及び
前記変換手段による変換前の前記被検査製版データに対応する前記基準色彩信号と、前記変換手段による変換後の前記被検査製版データに対応する前記被検査色彩信号と、の色差が所定範囲内であるか否かに基づいて前記被検査印刷手法の印刷性能を判定する判定手段として機能させることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
前記被検査印刷手法は、FMスクリーニングを用いた印刷手法であって、
前記色変換テーブル生成手段を、アクロマチック製版処理に従って前記色変換テーブルを取得するよう機能させることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15又は請求項16に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
コンピュータを、前記判定手段による判定の結果、前記被検査印刷手法の印刷性能が良好と判定された場合にのみ前記被検査製版データに対して前記被検査印刷手法によって印刷手段に印刷させる印刷制御手段として更に機能させることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15乃至請求項17のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
コンピュータを、前記判定手段による判定の結果、前記色差が前記所定範囲外である領域を、他の領域と区別して表示手段に表示させる表示制御手段として更に機能させることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項18に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
前記判定手段を、前記色差が第1閾値及び第2閾値を越えているか否か、に基づいて判定を行なうよう機能させ、
前記表示手段を、前記色差が第1閾値以上の場合には警告表示を行ない、前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合には注意表示を行なうよう機能させることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15乃至請求項19のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
前記基準印刷手法は、AMスクリーニングを用いた印刷手法であることを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15乃至請求項20のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムにおいて、
前記基準色彩信号と前記被検査色彩信号を、CIELab空間における座標値、又はCIEXYZ空間における座標値、又はRGB空間における座標値の何れかにより取得することを特徴とする印刷性能判定プログラム。 - 請求項15乃至請求項21のいずれか一項に記載の印刷性能判定プログラムが、コンピュータで読み取り可能に記憶されていることを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005148446A JP2006325131A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 印刷性能判定装置、印刷性能判定方法及び印刷性能判定プログラム等 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005148446A JP2006325131A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 印刷性能判定装置、印刷性能判定方法及び印刷性能判定プログラム等 |
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Family Applications (1)
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JP2005148446A Pending JP2006325131A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 印刷性能判定装置、印刷性能判定方法及び印刷性能判定プログラム等 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171268A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Sharp Corp | 画像文書作成装置、画像文書印刷方法、画像文書印刷プログラム及び記録媒体 |
JP2010148072A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、及び、画像処理プログラム |
JP2012205166A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Fujifilm Corp | 色変換装置、色変換方法及びプログラム |
-
2005
- 2005-05-20 JP JP2005148446A patent/JP2006325131A/ja active Pending
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JP2010148072A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法、及び、画像処理プログラム |
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