JP2021087140A - 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム - Google Patents

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Takayuki Sugiyama
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Abstract

【課題】金属感に基づいて階調を補正するメタリックカラー材のキャリブレーションを可能にする画像処理装置、画像処理システム及びプログラムを提供する。【解決手段】メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定された測定値を取得する取得部と、取得された前記測定値のうち、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する決定部と、を備え、前記決定部は、複数の前記受光角のうち、複数の前記受光角それぞれにおいて測定された前記測定値の明るさを表す情報の値が最大となる受光角と、最小となる受光角とを特定し、特定した前記受光角における測定値を、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値として決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理システム及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置においてC(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色であるプロセスカラーに相当する色材に加え、メタリック色(メタリックカラー)の色材を搭載し、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置が知られている。例えば、プロセスカラーによって形成される画像に加えて、メタリック色を上から重ねることにより、視覚的に金属的な質感(金属感)を効果的に生じさせ、従来のプロセスカラーのトナーのみでは表現できない高付加価値化された画像を提供できる。
一方、階調特性の経時変化による記録媒体上に形成した画像の品質の変化を抑制するために、階調特性を変化させる要因と階調特性の変化との関係を予め関連付けておき、画像形成時に画像データの濃度を補正する濃度キャリブレーション技術が存在する。しかしながら、メタリックカラー材は、光に対する反射特性が通常のプロセス色材と大きく異なる。そのため、メタリックカラー材の階調値を調整する場合に、一般的に使用される45度の受光角しか持たない測色計では、プロセスカラーと比べて測定される濃度と見た目の印象とが大きく異なってしまい、適切なキャリブレーションの指標を得られない。そこで、複数の受光角を利用してメタリックカラー材の階調値を調整する濃度キャリブレーション技術が存在する(特許文献1)。
しかしながら、従来の濃度キャリブレーション技術では、メタリックカラー材で発現させたい感覚量に近い「金属感」の数値化は困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、金属感に基づいて階調を補正するメタリックカラー材のキャリブレーションを可能にする画像処理装置、画像処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定した測定値を取得する取得部と、取得された前記測定値のうち、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する決定部と、を備え、前記決定部は、複数の前記受光角のうち、複数の前記受光角それぞれにおいて測定された前記測定値の明るさを表す情報の値が最大となる受光角と、最小となる受光角とを特定し、特定した前記受光角における測定値を、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値として決定することを特徴とする。
本発明によれば、金属感に基づいて階調を補正するメタリックカラー材のキャリブレーションを行うことができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる画像処理システムの一例を示す図である。 図2は、画像処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、DFEのCPUの機能を示すブロック図である。 図4は、特色色材階調パラメータ生成部の機能ブロックを示す図である。 図5は、多角度分光測色計で測定する専用のチャートの一例を示す図である。 図6は、多角度測色情報展開部の機能ブロックを示す図である。 図7は、多角度分光反射率情報の一例を示す図である。 図8は、測定情報演算部が変換した色情報の一例を示す図である。 図9は、階調特性情報生成部の機能ブロックを示す図である。 図10は、階調特性情報生成部の処理を説明するための図である。 図11は、階調特性情報生成部の処理を説明するための図である。 図12は、補正パラメータ生成部の機能を説明するための図である。 図13は、補正パラメータ生成部で生成した階調補正パラメータ情報の一例を示す図である。 図14は、階調補正パラメータ情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理システム及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。以下では、画像形成装置について、インクジェット方式の画像形成装置を例に挙げて説明するが、これに限られず、電子写真方式の画像形成装置でもよい。
(実施の形態)
[画像処理システムの構成の説明]
図1は、実施の形態にかかる画像処理システム100の一例を示す図である。図1に示すように、画像処理システム100は、クライアントPC200と、DFE(Digital Front End)300と、画像形成装置400と、管理サーバ500とを備えている。
クライアントPC200は、ユーザが画像形成装置400で実行する画像データを含む印刷ジョブを作成する装置であり、作成された印刷ジョブをDFE300又は管理サーバ500へ送信する。
DFE300は、本発明における画像処理装置の一例であり、クライアントPC200又は管理サーバ500から受信した印刷ジョブに基づいて、画像形成装置400が画像形成を行う際に使用する描画データ(ラスターデータ)を生成するRIP(Raster Image Processer)エンジンを備えている。DFE300は、生成した描画データを画像形成装置400へ送信する。
画像形成装置400は、DFE300から受信した描画データに基づいて、記録媒体上に画像形成を行う。画像形成装置400は、C(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色であるCMYKのプロセスカラーに相当する色材と、クリア、ホワイト、蛍光ピンク、メタリック色(メタリックカラー)などの特色の色材とを搭載し、これらの色材を用いて、記録媒体上に画像形成を行う画像形成部を備える。
管理サーバ500は、クライアントPC200から受信した印刷ジョブを管理する。また、DFE300からの要求により、印刷ジョブをDFE300へ送信する。
多角度分光測色計(不図示)は、画像形成装置400が記録媒体上に形成した画像を読み取り、複数の受光角の分光反射率を示す多角度分光反射率情報を取得し、DFE300へ送信する。なお、本実施形態では、多角度分光測色計がDFE300に接続されるものとしているが、これに限られず、クライアントPC200に接続されていてもよいし、画像形成装置400に接続されていてもよい。
概略的には、画像形成装置400がメタリックカラーの色材を用いて専用のチャート600(図5参照)を印刷し、DFE300が印刷された専用のチャート600を測定して得られた多角度分光反射率情報を多角度分光測色計から受け取る。
なお、本実施の形態では、DFE300と画像形成装置400が異なる装置として示されているが、これに限られず、画像形成装置400がDFE300の機能を備えていてもよいし、クライアントPC200がDFE300の機能を備えていてもよい。例えば画像形成装置400がDFE300の機能を備えている場合、DFE300の機能に相当する構成を画像処理装置として解することができる。すなわち、画像処理装置と画像形成部とを備えた画像処理システム100とは、DFE300と画像形成装置400とを備えた画像処理システム100と解することもできるし、DFE300の機能を備えた画像形成装置400と解することもできる。また、クライアントPC200と画像形成装置400とでDFE300の機能を分担して備えていてもよい。
また、本実施形態の画像形成装置400はインクジェット方式としているが、これに限定されず、電子写真方式の画像形成装置400であってもよい。
次に、DFE300のハードウェア構成について説明する。
図2は、画像処理システム100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、DFE300は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)301を備えている。DFE300は、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、SSD(Solid State Drive)305、I/F306、液晶ディスプレイ(LCD)307、操作部308を備えており、各部がCPU301にバス309を介して接続されている。
CPU301は、RAM303を作業領域として使用し、ROM302、HDD304、SSD305等に格納されているプログラムを実行することで、画像形成装置400の制御や画像処理を実現する。
HDD304、SSD305は、クライアントPC200から送られてくる印刷ジョブや、多角度分光測色計から受け取った分光反射率の情報を格納する記憶手段として機能する。また、CPU301が実行するプログラムを記憶していてもよい。
I/F306は、CPU301やHDD304、SSD305などと、LCD307や操作部308とを通信可能に接続している。また、I/F306は、DFE300と、クライアントPC200、画像形成装置400、管理サーバ500とを通信可能に接続している。
LCD307は、ユーザに対して情報を出力する表示部の一例である。
操作部308は、ユーザが、LCD307に表示された情報を選択する、または、DFE300の操作を行う際に使用するタッチパネルやキーボードまたはマウスなどの装置である。
[DFEの機能構成の説明]
次に、DFE300のCPU301が、ROM302、HDD304、SSD305等に格納されているプログラムを実行することにより実現する機能について説明する。
図3は、DFE300のCPU301の機能を示すブロック図である。DFE300は、印刷画像生成部401、階調補正部402、中間調処理部403、階調補正パラメータ生成部404、メタリックカラー材用階調補正パラメータ生成部405、記憶手段406を備えている。
印刷画像生成部401は、クライアントPC200から送られてくる印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて、画像形成装置400が画像形成を行う際に使用する描画データを生成する。印刷画像生成部401は、生成した描画データを階調補正部402へ送信する。
具体的には、印刷画像生成部401は、入力された画像データを、カラープロファイルによる色変換などの処理を行って、画像形成装置400が持つ色材ごとの描画データに変換する。その際に、印刷画像生成部401は、各画素に対して通常のCMYKの色材や白色、蛍光色等の特殊色材の印刷量を決定する。この印刷量は、プリンタ側で印刷媒体に定着させる色材の単位面積あたりの定着量に関連する値である。例えば、印刷量100%の部分では、色材が隙間なく定着され、印刷量0%の部分では、色材が全く定着されない。
階調補正部402は、階調補正の際の狙いの階調特性(補正ターゲット情報)を生成し、印刷画像生成部401から受け取った描画データにおける階調値の補正を行う。具体的には、階調補正部402は、印刷画像生成部401にて生成された描画データの各画素の印刷量を、画像形成装置400が設置された環境の変化や特色の色材を使用することにより生じる階調特性の変動を吸収するような値に補正する。階調補正部402は、階調補正の処理を行う際には、CMYKの色材については既知手法を用いて階調補正パラメータ生成部404が予め生成した階調補正パラメータを使用する。階調補正部402は、メタリックカラーの色材については、後述するメタリックカラー材用階調補正パラメータ生成部405が生成した階調補正パラメータを使用する。階調補正部402は、補正後の描画データを中間調処理部403へ送信する。
中間調処理部403は、階調補正部402から受け取った補正後の描画データに基づいて、画像形成装置400に適した形式にスクリーン処理を行う。中間調処理部403は、スクリーン処理が行われた描画データを画像形成装置400へ送信する。
次に、図4を用いて、メタリックカラー材用階調補正パラメータ生成部405が備える機能について説明する。
図4は、メタリックカラー材用階調補正パラメータ生成部405の機能ブロックを示す図である。メタリックカラー材用階調補正パラメータ生成部405は、多角度測色情報展開部501と、階調特性情報生成部502と、補正パラメータ生成部503と、を備えている。
多角度測色情報展開部501は、取得部の一例であり、メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定された測定値を取得する。この測定値は、メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定した分光反射率を示す値である。具体的には、多角度測色情報展開部501は、画像形成装置400におけるメタリックカラー材の階調特性を把握するために、多角度分光測色計が後述する専用のチャート600を測定した測定値として、受光角ごとの分光反射率情報である多角度分光反射率情報を取得する。多角度分光測色計とは、測定光に対して複数の受光角で分光反射率情報を測定できる測色計のことである。また、多角度測色情報展開部501は、受光角別のL*a*b色空間あるいはXYZ色空間といった色空間の分光反射率情報から、色の明るさ成分を含む色情報を計算し、階調特性情報生成部502へ送信する。多角度測色情報展開部501の詳細については後述する。
階調特性情報生成部502は、決定部の一例であり、多角度測色情報展開部501により取得された測定値のうち、メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する。具体的には、階調特性情報生成部502は、複数の受光角のそれぞれにおいて測定された測定値が示す明るさを表す情報に基づいて、明るさを表す情報の値の差分が最大となる2つの受光角において測定された測定値を、メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値とする。また、階調特性情報生成部502は、多角度測色情報展開部501により計算された受光角別の色情報を用いて、各階調について金属感を数値化した階調特性情報を生成する。階調特性情報生成部502は、生成した階調特性情報を補正パラメータ生成部503に送信する。階調特性情報生成部502の詳細については後述する。
補正パラメータ生成部503は、階調特性情報生成部502で生成された階調特性情報を用いて、画像形成装置400のメタリックカラー材の階調特性が、予め記憶手段406に記憶されている補正ターゲット情報(階調補正の際の狙いの階調特性)の形状と実質的に一致させる階調補正パラメータ情報を生成する。なお、階調補正パラメータ情報は、従来のキャリブレーションの処理と同様の手法で生成される。補正パラメータ生成部503は、生成した階調補正パラメータ情報を記憶手段406に送信する。画像を出力する際に、階調補正部402が、階調補正の処理に階調補正パラメータを利用する。補正パラメータ生成部503の詳細については後述する。
図5は、多角度分光測色計で測定する専用のチャート600の一例を示す図である。図5に示すチャート600は、メタリックカラーの色材の階調補メタリックカラー正に使用される専用のチャートである。この専用のチャート600には、の色材単色について、記録媒体上における色材の積載量が単位面積当たり0%〜100%までの複数のパッチが存在している。なお、この専用のチャート600は、メタリックカラーの色材の中間階調の特性が把握できるのであればパッチ数や配置に指定はないが、記録媒体とメタリックカラーの色材の情報を取得するために、色材が全く載っていない0%と、色材をベタで載せた100%のパッチを含んでいることが好ましい。例えば、色材の積載量が0%のパッチは階調値「0」に対応しており、積載量が100%のパッチは階調値「255」に対応している。専用のチャート600から読み取った分光反射率の情報は、チャート600上のパッチの階調値の最小値と最小値の差が大きいほど、本実施形態のDFE300における階調補正の精度が良くなる。
なお、本実施の形態では、階調値を0から255までの値としているがこれに限定されず、濃度を表す値であればよく、0から1024までの値でもよい。その場合、濃度を表す値のうち、最も小さい値に積載量「0%」のパッチが対応し、最も大きい値に積載量「100%」のパッチが対応する。最小値と最大値の間の値は、それぞれ0から100%の間のパッチに適宜対応していればよい。この専用のチャート600は、画像形成装置400に送信され、メタリックカラー材を用いて印刷される。
次に、多角度測色情報展開部501が備える機能について説明する。
図6は、多角度測色情報展開部501が備える機能ブロックを示す図である。多角度測色情報展開部501は、測定情報受信部601と、測定情報演算部602と、を備えている。
測定情報受信部601は、多角度分光測色計で測定した専用のチャート600の測定結果である受光角別の分光反射率情報を受信する。または、多角度分光測色計で測定された受光角別の分光反射率情報に相当する測定データを、ユーザがクライアントPC200を使用してDFE300に入力してもよい。
図7は、多角度分光反射率情報の一例を示す図である。図7に示すように、受光角ごとの各階調値に対する分光反射率は、チャート600を測定する際の光の波長によって異なるものとなっている。
測定情報演算部602は、測定情報受信部601が受信した多角度分光反射率情報又は測定データに基づいて、受光角別に、CIE LABあるいはCIE XYZといった明るさを表す成分(L*あるいはY)をもつ色情報に変換し、階調特性情報生成部502へ送信する。
図8は、測定情報演算部602が変換した色情報の一例を示す図である。ここで、色情報とは、L*a*b*色空間、XYZ色空間や分光反射率などの分光反射率情報から算出する項目である。色情報は、チャート600を読み取った際の濃度情報や、L*a*b*色空間、XYZ色空間といった色空間情報に加え、記録媒体そのものが有する色(記録媒体色)とチャート600との色差ΔEや彩度差ΔCといった相対色情報を含む。図8には、色情報としてCIE LEB(L*a*b*)が例示されている。
次に、階調特性情報生成部502が備える機能について説明する。階調特性情報生成部02は、上記したように、多角度測色情報展開部501から受信した受光角ごとの色情報を用いて、メタリックカラー材の各階調の特性を表す階調特性情報を生成する。階調特性情報とは、各階調のメタリックカラー材がもつ金属感を数値化した情報である。
図9は、階調特性情報生成部502の機能ブロックを示す図である。階調特性情報生成部502は、利用受光角決定部701と、階調特性情報生成部702と、を備えている。
利用受光角決定部701は、多角度測色情報展開部501から受け取った受光角別の色情報のうち、金属感を数値化するために使用する2つの受光角を決定する。金属感とは、観測する角度によって受光する光量が大きく変化する度合いであり、観測する角度を変えると物体の表面がキラキラと輝いて見えることを意味する。そのため、受光角別に測定された明るさ情報のうち、角度間の差が最も大きい2つの角度の明るさ情報の差分値を金属感の数値として利用できる。つまり、2つの角度の明るさのギャップが大きいほど、金属感は大きいということができる。
そこで、利用受光角決定部701は、金属感を数値化するために必要な2つの角度を決定するために、各階調の受光角別の色情報のうち、階調値が255(積載量が100%)のパッチを測定して得られた明るさ情報についての最大値をもつ受光角と最小値をもつ受光角との2つの受光角を選定する。また、利用受光角決定部701は、選定した2つの受光角のそれぞれで測定された各階調の色情報を、階調特性情報生成部702へ送信する。
階調特性情報生成部702は、利用受光角決定部701が選定した2つの受光角で測定された各階調の色情報に対して、2つの受光角の明るさ情報の差分値を算出する。ここで算出された階調ごとの明るさ情報の差分値が、補正対象のメタリックカラー材の金属感を表す階調特性情報となる。階調特性情報生成部702は、算出した階調特性情報を補正パラメータ生成部503へ送信する。
図10および図11は、階調特性情報生成部502の処理を説明するための図である。利用受光角決定部701は、図10に示すように、多角度測色情報展開部501から受信した受光角別の色情報のうち、各階調の明るさ成分(L*)を参照し、それぞれの受光角の階調値が255(積載量が100%)の明るさ情報について、最大値をもつ受光角と最小値をもつ受光角とを選定する。図10に示す例では、階調値が255(積載量が100%)の明るさ情報のうち、最大値をもつ受光角として15度、最小値をもつ受光角として110度が選定される。
また、階調特性情報生成部702は、図11に示すように、利用受光角決定部701が選定した2つの受光角の明るさ情報の差分値を算出し、階調特性情報を得る。図11に示す例では、受光角15度の明るさ成分と受光角110度の明るさ成分との差分値から階調特性情報が得られる。
次に、補正パラメータ生成部503が備える機能について説明する。
図12は、補正パラメータ生成部503が備える機能を説明するための図である。
補正パラメータ生成部503は、階調特性情報生成部502から受け取った階調特性情報と、記憶手段406に予め記憶されている補正ターゲット情報とに基づいて、階調補正部402で利用される階調補正パラメータを生成する。階調補正パラメータは、従来のCMYK色材のキャリブレーション処理と同様の手法で生成される。
なお、補正ターゲット情報は、上記したように、キャリブレーション処理の際に補正後の階調特性として狙いとする数値が階調ごとに保存された情報であり、補正パラメータ生成部503が処理を実行する前に、予め記憶手段406に記憶されている。補正パラメータ生成部503は、生成した階層補正パラメータ情報を記憶手段406に保存する。
図13は、階調補正パラメータ情報について説明する図である。
図13(a)に示すグラフは、階調特性情報生成部502で生成された階調特性情報と補正ターゲット情報であり、図13(b)に示すグラフは最終的に生成される階調補正パラメータ情報である。図13に示すグラフ中の矢印は階調補正パラメータ情報の生成過程を表しており、階調値20%の補正ターゲット情報の値と同等の値を持つ階調特性情報の値を関連付けている。図13(a)中では補正ターゲットの階調値20%と同等の値を持つ階調特性情報の値は37%となっている。つまり、補正ターゲット情報の階調値20%の数値を実現するには、実際には37%の入力値を画像形成装置400で印刷すればよいことがわかる。この対応情報を全階調値で計算すると、図13(b)に示すグラフのような階調補正パラメータ情報となる。
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置であるDFE300が行う処理のうち特徴的な処理の流れについて説明する。図14は、階調補正パラメータ情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、S901では、ユーザによってメタリックカラー材キャリブレーションが実行されると、DFE300の多角度測色情報展開部501は、図5で示した測定用の専用のチャート600の画像データを画像形成装置400へと送信し、専用のチャート600を印刷させる。
S902では、DFE300の多角度測色情報展開部501は、多角度分光測色計の測定結果である受光角別の分光反射率情報を受信する。
S903では、DFE300の多角度測色情報展開部501は、受信した受光角別の分光反射率情報を基に、受光角別に明るさを表す成分を持つ色情報に展開する。
S904では、DFE300の階調特性情報生成部502は、多角度測色情報展開部501から受信した受光角別の色情報を基に、金属感を数値化してメタリックカラー材のキャリブレーションに利用するための2つの受光角を決定する。
S905では、DFE300の階調特性情報生成部502は、決定した2つの受光角での測定された色情報の明るさ情報の差分値を、各階調の階調特性情報として算出する。
S906では、DFE300の補正パラメータ生成部503が、S905で算出された階調特性情報と補正ターゲット情報とに基づいて、階調補正パラメータ情報を生成する。
S907では、DFE300の補正パラメータ生成部503が、生成した階調補正パラメータ情報を、DFE300の記憶手段406に保存する。これにより、階調補正パラメータ情報の生成処理が終了する。
このように本実施の形態によれば、観測する角度によって光沢感が異なる「金属感」を数値化できるので、意図した特性に補正する適切なキャリブレーションを行うことが可能となる。
なお、本発明の各実施の形態の機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、各実施の形態の機能を実行するためのプログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、本発明の各実施の形態の機能を実行するためのプログラムは、ROM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、CD−RW(Re-Writable)、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MO(Magneto-Optical disc)等の装置可読な記録媒体に格納して頒布することもできる。
さらに、本発明の各実施の形態の機能の一部または全部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、またはASICとして実装することができ、各実施の形態の機能をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog−HDL等により記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
以上、本発明にかかる実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。たとえば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
300 画像処理装置
307 表示部
400 画像形成部
501 取得部
502 決定部
特開2017−004315号公報

Claims (6)

  1. メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定された測定値を取得する取得部と、
    取得された前記測定値のうち、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する決定部と、
    を備え、
    前記決定部は、複数の前記受光角のうち、複数の前記受光角それぞれにおいて測定された前記測定値の明るさを表す情報の値が最大となる受光角と、最小となる受光角とを特定し、特定した前記受光角における測定値を、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値として決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得部は、記録媒体上に形成されたチャートが含む、複数のパッチそれぞれに対して、複数の前記受光角から測定された前記測定値を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定部は、前記取得部が取得した複数の前記パッチのうち、最も濃度の値が大きいパッチから取得された前記測定値に基づいて、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記測定値は、前記メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定した分光反射率を示す値であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    プロセス色の色材と、前記メタリックカラーの色材とを用いて、記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  6. 画像処理装置を制御するコンピュータに、
    メタリックカラーの色材を用いて記録媒体上に形成された画像に対して、複数の受光角から測定した測定値を取得する取得機能と、
    取得された前記測定値のうち、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値を決定する決定機能と、
    を実現させ、
    前記決定機能は、複数の前記受光角のうち、複数の前記受光角それぞれにおいて測定された前記測定値の明るさを表す情報の値が最大となる受光角と、最小となる受光角とを特定し、特定した前記受光角における測定値を、前記メタリックカラーのキャリブレーションに使用する測定値として決定することを特徴とするプログラム。
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