JP3592152B2 - 画像処理方法、装置および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ用の変換データを生成する画像処理方法、装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント装置においては、用いられる環境の温度や湿度など、環境条件によってその印刷特性が変化する場合があることが一般に知られている。また、このような環境条件の他、一定期間の使用の後に印刷特性が変化することもある。これは例えば電子写真方式のプリント装置の場合、感光ドラムの感光特性が上記環境条件や使用による経年変化によって変化し、その結果として印刷された画像等において観察される、例えば階調性等の印刷特性が所望のものから変化するものである。また、インクジェット方式のプリント装置では、例えばプリントヘッドの吐出特性の変化によって上述の印刷特性の変化を生ずることも知られている。
【0003】
キャリブレーションは、このような印刷特性の変化に対して行われるが、上述のような個別的なプリント装置の印刷特性の変化に対して行われるばかりでなく、複数のプリント装置がネットワークを介して接続される情報処理システムでは、複数のプリント装置間の上述したような印刷特性の違いが問題となることがあり、このような場合にも、各プリント装置間の印刷特性のばらつきを低減するためにキャリブレーションが必要となる。
【0004】
従来におけるこのようなキャリブレーションの実行は、基本的にユーザの指示入力に基づいて行われる。例えばユーザが印刷される画像の階調性が所望のものでないことを観察したとき、プリント装置あるいはパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」とも言う)等に表示される操作画面上でキャリブレーションの実行を指示するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
高精度のキャリブレーションを行うためには、プリント装置によって出力されたキャリブレーション用のチャートを高精度に測定することが必要となる。
【0006】
つまり、チャートを読み取るスキャナ装置を高精度に濃度を測定できるようにすることが必要である。
【0007】
しかしながら、従来はスキャナ装置を高精度な濃度を測定できるようにする更正を行っていなかった。したがって、スキャナ装置の機種によって特性が異なってしまい、異なるスキャナによってプリンタ装置のキャリブレーションを行った場合異なる色再現性になってしまうという問題点があった。
【0008】
また、高精度に測定を行うことができる濃度計は高価であり、例えば低価格なプリンタ装置を更正する際に使用するためにプリンタ装置の周辺機器として同梱またはユーザに別途買い求めてもらうのは難しいという事情があった。
【0009】
本発明は、濃度計として使用される読取手段の更正を常に高精度に行えるようにすることを目的とする。
【0010】
さらに、読取手段として固定機種のみでなく、汎用的な機種を対象となし得るように上記読取手段の更正において動的に読取手段用の輝度濃度変換テーブルを作成できるようにすることを目的とする。
【0011】
また、読取手段の更正にかかるユーザの負荷をできるだけ少なくすることを他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本願第1の発明は、原稿画像を読み取りカラー画像データを生成するスキャナを用いて画像の濃度を測定するための、該スキャナ用の変換条件を生成する画像処理方法であって、
チャートを任意のスキャナで読み取り得られたカラー画像データに基づき該任意のスキャナの読取特性を求め、
前記任意のスキャナの読取特性、基準スキャナの読取特性および該基準スキャナ用の輝度濃度変換条件に基づき、前記任意のスキャナ用の変換条件を生成し、
前記任意のスキャナの入力レベル - 輝度変換特性の逆関数と、前記基準スキャナの入力レベル - 輝度変換特性と、前記基準スキャナの輝度 - 濃度変換条件を合成することにより、前記変換条件として前記任意のスキャナの入力レベルを前記基準スキャナの濃度データに変換する変換テーブルを作成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明にかかる1実施形態を詳細に説明する。
【0015】
尚、以下説明する各実施形態ではシステムを構成するプリンタ装置の例としてColor Laser Beam Printer(LBP)を例に用いているが、Color Ink Jet Printer等の他のプリンタ装置に関しても同様に実施可能であることは言うまでもない。
【0016】
<第一の実施形態>
以下、本実施形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明に係る一実施形態のプリンタ更正システムの構成を示すブロック図である。
【0018】
本実施形態ではネットワークにおける接続形態およびプロトコルについては特に詳細には言及しないが、どのようなものでも同様に実施が可能である。
【0019】
1はサーバPCであり、本システムを実現するソフトウェアがインストールされている。またサーバPC1はネットワーク5に接続されている。
【0020】
11は該サーバPC1に格納された後述するスキャナ更正データを格納するためのスキャナ更正データ格納部11である。111は該スキャナ更正データ格納部11の中にあって、ユーザが使用する任意の対象スキャナの入力時に使用される輝度濃度変換テーブルを格納する対象スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部である。112は前記スキャナ更正データ格納部11の中にあって、予め決められた基準スキャナ用の輝度濃度変換テーブルを格納する基準スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部である。113は前記スキャナ更正データ格納部11の中にあって、前記基準スキャナによって予め後述するスキャナ用チャートを読み込むことにより得たスキャナ特性データを格納する基準スキャナ特性データ格納部である。後述するスキャナ更正においては、予め用意された基準スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部112および基準スキャナ特性データ格納部113内のデータに、新規に得た他の情報をあわせて使用することにより、最終的に対象スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部111内のデータを作成するものである。
【0021】
2はネットワーク5に接続されたプリンタであり、本システムにおける更正の対象となる装置である。該プリンタ2はネットワーク上に接続された複数のPCからの指示により印字が行えるよう構成されている。21は上記プリンタ2内部に構成されるキャリブレーションデータ格納部であり、後述するキャリブレーションデータを上記PC1からダウンロードした際、プリンタ2内部に格納するために使用する。
【0022】
3は上記サーバPC1に接続されたスキャナであり、本システムにおいては上記プリンタ2において出力したパッチデータの濃度を測定する濃度計として使用するが、原稿を入力するといった本来の用途としても使用可能である。またスキャナ3は該システムに接続された対象スキャナであり、プリンタ出力パッチデータを測定する際にはサーバPC1によって安定的に濃度を測定できるように更正される。作成されたスキャナ更正データは上記スキャナ更正データ格納部11内の対象スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部111に格納される。4はネットワーク上に接続されたクライアントPCであり、所望の印字データの作成、編集、印字の指示等を行う。一般的にプリンタ更正はサーバPC1でシステム管理者が行い、通常の印字データの印字はクライアントPC4で実行する。
【0023】
以上の構成において、プリンタ更正(キャリブレーション)を行う際の流れについて図4を用いて説明する。
【0024】
ここではまずステップS41においてサーバPC1からプリンタ2へパッチデータを出力するようネットワークを経由して指示し、プリンタ2においてパッチデータの出力を行う。この時、ネットワーク上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、対象となるプリンタを特定する。これらはネットワーク管理のルールに従ってなされるが、ここでは言及しない。
【0025】
該パッチデータの例を図6に示す。図6において61内にプリンタ用チャートが入っており、この場合サイズはA4である。62はプリンタの濃度特性を知るためのデータ部であり、図6の例では、1ページ内に縦横それぞれ32分割した総計1024のブロックを用意する。横方向には印刷トナーの基本色であるCyan,Magenta,Yellow,Black別にブロックを配置する。各ブロック内に記述された数値は配列の添字を示すが、該添字と実際の数値との関係は図10に示す表のように構成されている。すなわち配列0における実際の出力データは0であり、配列32における実際の出力データは128であり、配列63における実際の出力データは255である。CMYK各色8ビットの系においては0から255の数値を用いるが、他のビット数を持つ場合は図10の対応表の数値を変えればよい。
【0026】
すなわち図6においては、配列0から31のハイライト側は32階調を4個所、配列33から63のシャドウ側は16階調を8個所にブロックを配置している。ハイライト、シャドウの階調数の差異は、本システムにおいてはシャドウ側に比べてハイライト側は綿密な階調情報を必要とするためである。またハイライト、シャドウの配置数の差異は、スキャナにおける入力値のばらつきがハイライト側に比べてシャドウ側の方が多い傾向があるためである。
【0027】
図6において63は判別情報である。該判別情報は矢印形によって該チャートを後述するスキャナ装置の原稿台上に置く際の方向をユーザに知らしめるとともに、内部に「B」という文字によって該チャートがプリンタ用チャートであることをユーザに喚起する。
【0028】
図6における64,65,66はチャートがスキャナの原稿台に正常に置かれているか否かを検出するためのレジマークである。
【0029】
該プリンタ用チャートは上述のごとくサーバPC1からのネットワーク経由の指示によってプリンタ2から出力されるものであるが、プリンタ2内で上記フォーマットのパッチデータを構成する情報を所有しておき、PC1からの指示で該情報を元にパッチデータを生成してもよいし、PC1側で該パッチデータ構成情報をプリンタ2に送信することにより、パッチデータを生成してもよい。該パッチデータ構成情報とはプリンタ2所有のコマンド系に依存するものであるが、ここでは言及しない。
【0030】
図4のステップS42において、スキャナ3によって上記出力されたパッチデータの測定を行う。スキャナ3では、上述したパッチデータの各ブロックのRGB信号値を入力し、PC1に値を返す。PC1では該入力値から、上記パッチデータのブロックの配置に基づき、ハイライト側は4個所の平均、シャドウ側は8個所の平均を算出し、結果としてCMYK各色48階調のRGB信号値を得る。ここでは後述するスキャナ3のRGB輝度信号とプリンタ2のCMYK濃度信号の対応を示す輝度濃度変換テーブルを用いて、該48階調の輝度信号から48階調の濃度特性値を得る。
【0031】
ここで、スキャナ3特有の該輝度濃度変換テーブルの作成について、図2、図3および図12を用いて説明する。
【0032】
本実施形態では、パッチ濃度を測定する際に、Cパッチ濃度を測定するためにはスキャナで生成されるRデータを、Mパッチ濃度を測定するためにはGデータを、Yパッチ濃度を測定するためにはBデータを、そしてKクパッチ濃度を測定するためにはGデータを用いる。よって、輝度濃度変換テーブルは、CMYKパッチを各々に対応したRGB輝度データの値とS123においてロードした濃度情報に基づき、CMYK各々に対する輝度濃度変換テーブルを作成する。
【0033】
図2においてまずステップS20でスキャナ用チャートの読み込みを行う。該スキャナ用チャートはリファレンス紙であるが、予めオフセット印刷等で印刷されたものであり、上記ステップS41でプリンタ出力されたプリンタ用チャートとは異なる。
【0034】
図15にスキャナ用チャートの例を示す。図15において151がスキャナ用チャート全体をあらわしており、サイズはA4である。152はデータ部であり、図6の例と同様、1ページ内に縦横それぞれ32分割した総計1024のブロックを用意する。
【0035】
153は判別を行うための判別情報である。該判別情報が矢印形によって該チャートを後述するスキャナ装置の原稿台上に置く際の方向をユーザに知らしめるのは図6と同様であるが、スキャナ用チャートの場合、内部に「A」という文字を記述しておくことによって該チャートがスキャナ用チャートであることをユーザに喚起する。上記図6に示したプリンタ用チャートにおける判別情報である矢印内はある色(例えばシアン)で塗りつぶされているのに対して、図15に示したスキャナ用チャートにおける判別情報である矢印内は別の色(例えばマゼンタ)で塗りつぶされており、ユーザの判別を容易にしている。図15における154,155はレジマークであり、図6と同様である。
【0036】
ステップS20において対象スキャナにより該スキャナ用チャートの読み込みを行った際の特性データの例を図12Bに示す。図12Bの横軸は入力レベル、縦軸は輝度である。実際の入力レベル数は上述のように48レベルであるが、近似式等により256レベルに変換する。また図12では説明簡略化のため1種類のデータしか記述しないが、実際はCMYK4種のデータが存在するものである。
【0037】
該対象スキャナ特性データは図示しないメモリ内に格納される。
【0038】
次にステップS21において対象スキャナ用輝度濃度変換テーブルの作成を行う。図3および図12を用いて詳細説明する。図3においてまずステップS30において基準スキャナ特性データの読み込みを行う。該データは上述した通り基準スキャナ特性データ格納部113にあらかじめ格納されている。該データの例を図12Dに示すが、これは予め基準スキャナを用いて前記スキャナ用チャートを読み込むことによって得る。
【0039】
次にステップS31において対象スキャナ特性データの逆関数を作成する。この様子を図12Cに示す。すなわち上述のステップS20において得た対象スキャナ特性データが図12Bであり、y=xの線と線対称つまり縦軸横軸を反転させることで逆関数を得て、図12Cの形態のテーブルを作成する。
【0040】
次にステップS32においてスキャナ間輝度対応テーブルを作成する。これは前ステップにおいて得た図12C、図12Dを合成して図12Eを得るものである。該テーブルは対象スキャナの入力輝度と基準スキャナの入力輝度を対応づけるテーブルである。これも近似式等によって得るものである。
【0041】
次にステップS33において基準スキャナ輝度濃度変換テーブルの読み込みを行う。該テーブルは上述した通り基準スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部111にあらかじめ格納されている。該データの例を図12Aに示すが、これは予め前記スキャナ用チャートを基準スキャナおよび濃度計を用いてスキャンし、基準スキャナの入力輝度と濃度計の読み取り値を0〜255に正規化したものとを対応付けることによって得る。
【0042】
次にステップS34において対象スキャナ輝度濃度変換テーブルの作成を行う。これは前ステップにおいて得た図12Aに示す基準スキャナ輝度濃度変換テーブルと図12Eに示すスキャナ間輝度対応テーブルを合成することによって得ることができる。図12Fに例を示す。これらのステップにより、対象スキャナの輝度濃度変換テーブルを動的に作成し、前述した対象スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部111に格納し、後段のステップにおいて使用する。
【0043】
以上図2、図3、図12を用いてスキャナ更正の説明を行った。スキャナの入力特性が変化したり、スキャナ種が異なる場合には再度スキャナ更正を行うことにより、普遍的な輝度濃度の変換関係を得ることが可能となる。ここでは詳細には触れないが、スキャンは通常PC1上に構成されるスキャナドライバを通して実行される。該スキャナドライバによって、スキャン解像度の設定や入力領域の指定等が行われる。
【0044】
次にステップS43において、サーバPC1によってキャリブレーションテーブルの作成が行われる。この様子を図5を用いて説明する。前記各色48階調の濃度特性値を図5(a)に示す。ここでは簡単のため一色しか図示しないが、実際はCMYK4色について同様の処理を行う。図において、入力、出力の関係カーブが示されるが、これは前記48階調から補間計算により求めるものである。これに対して、ここでは濃度特性の理想値は図5(c)に示すような線形カーブと規定する。従って、現状の濃度特性(a)を理想濃度(c)に近づけるために、逆関数によって図5(b)に示すキャリブレーションテーブルを求める。すなわち特性(a)に対して(b)を適用することにより、結果として(c)を得るものである。
【0045】
次にステップS44において、サーバPC1により該キャリブレーションテーブルデータのプリンタ2へのダウンロードをネットワーク経由で行う。この時、上記パッチデータ出力の際と同様、ネットワーク上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、対象となるプリンタを特定する。該ダウンロードされたキャリブレーションデータは、キャリブレーションデータ格納部21に格納される。この際のダウンロードコマンド等はプリンタ2のコマンド系に依存するがここでは言及しない。
【0046】
プリンタ2においてダウンロードデータを受信する際の処理の流れを図7を用いて説明する。図7のステップS70においてデータ受信がされたか否かの判定を行う。受信されていない場合はステップ70を繰り返す。受信された場合はステップS71においてデータ解析を行う。該解析結果の判定をステップS72で行うが、キャリブレーションダウンロードコマンドである場合はステップS73において上述したようにキャリブレーションデータ格納部21へ該キャリブレーションデータを格納する。ステップS72において、キャリブレーションダウンロードでないと判断された場合はステップS74においてそれぞれの処理を行う。
【0047】
通常の印字データはPC1上のアプリケーションからPC1上のプリンタドライバを経由してプリンタ2へ流される。プリンタ2では上述した図7のステップ74等において印字データの解析、ページレイアウトの構成、画処理、印字等を行う。ここで図11を用いてプリンタ2においてキャリブレーションデータを用いて画像処理を行う際の処理の流れを説明する。まずステップS110において入力信号RGBに対してカラー微調整を行う。該カラー微調整とは輝度補正やコントラスト補正である。次にステップS111においてカラーマッチング処理を行う。該カラーマッチング処理とはモニタの色味とプリンタ印字の色味を合わせるための処理である。次にステップS112において輝度濃度変換処理を行う。これは入力信号である輝度RGBからプリンタの印字信号である濃度CMYKへ変換するための処理である。次にステップS113においてキャリブレーション処理を行う。すなわちCMYK各8ビット多値信号を入出力信号とし、前述したキャリブレーションテーブルデータを用いて、出力特性を線形にするものである。次にステップS114において該CMYK各8ビット信号を出力系に則した信号に変換する。一般的にはCMYK各1ビットの信号への2値化を行う。
【0048】
次に図8、図9を用いて、本発明におけるプリンタ構成システムのPC1におけるユーザインタフェース(UI)の流れを示す。本プリンタ構成システムは一種のアプリケーションとしてサーバPC1上に構成される。
【0049】
まずステップS81においてメイン画面の表示を行う。該メイン画面の例を図9に示す。他の画面も基本的には図9のように、「次へ」「戻る」「キャンセル」「ヘルプ」のボタン押下により関連する他の画面へ移るよう構成される。図9のメイン画面では、選択メニューとして「新規」「既存の測定データを開く」「ダウンロードデータの削除」の3種を用意している。ここで「新規」を選択して「次へ」を押下した場合は、ステップS82へ移るものである。ステップS82ではプリンタ2へのパッチデータの出力を行う。次にステップS85において、前述したとおりPC1によるスキャナ3の更正を行い、スキャナ3固有の輝度濃度変換テーブルを作成する。次にステップS87において、前述したとおりスキャナ3において上記輝度濃度変換テーブルを用いて該パッチデータの測定を行う。次にステップS88において、キャリブレーションの適用を行う。該ステップでは前述した図4におけるステップS43、S44、すなわちキャリブレーションデータの作成、該データのプリンタ2へのダウンロードを行う。ステップS88においてはステップS89へ移行するためのボタンが用意されており、ユーザによる該ボタン押下で移行する。ステップS89は測定データの保存を可能とする画面であり、ステップS87で測定したスキャンデータを保存するものである。該保存ファイルは後述する既存の測定データを用いた処理の流れで使用することが可能となる。ステップS89を抜けると、ステップS88へ戻る。次にステップS810において処理終了画面を表示する。該画面でアプリケーションの終了を指定すると処理を終了し、メイン画面へ戻るを指定すると、ステップS81へ戻る。
【0050】
ステップS81のメイン画面で「測定データをひらく」を選択し「次へ」を押下すると、ステップS83において測定データを指示する画面となる。ここでは「参照」ボタン押下により、ステップS86の測定データの読み込み画面へ移行する。ここでは詳細に測定データを捜索することを可能とする。また、該測定データは前述したステップS89において保存したデータファイルである。次にステップS88においてキャリブレーション適用を行う。以降は前述した流れと同様である。
【0051】
ステップS81のメイン画面で「ダウンロードデータの削除」を選択し「次へ」を押下すると、ステップS84においてプリンタ2のキャリブレーションデータ格納部21内に格納されたキャリブレーションデータの削除を行う。これはPC1からプリンタ2へのコマンドによる指示により行うものであるが、コマンドについては言及しない。
【0052】
次に終了画面S810へ移行する。以降は前述と同様である。
【0053】
これまで示したように、本実施形態ではネットワーク上に複数台のプリンタが接続されている場合を想定して、対象となるプリンタを特定することが必要となるが、これは具体的には図8におけるステップS82のパッチデータ印刷の際にUI上で行う。アプリケーションは指定されたプリンタに対して、パッチ出力指示や、キャリブレーションデータのダウンロードを行う。
【0054】
以上、図8、図9を用いて、PC1上でアプリケーションとして動作するプリンタ更正システムのユーザインタフェース(UI)の流れを示した。
【0055】
以上説明したように本実施形態によれば、常に安定したカラー印字を行なうことができる。
【0056】
また対象スキャナとして任意種のスキャナを使用することが可能となる。よって、特に高価な濃度計等を購入することなく、既存の装置を用いて精度の高い更正環境を提供することができる。また複数機種のスキャナを使用することが可能となる。
【0057】
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について、詳細に説明する。
【0058】
第1の実施形態が、スキャナ更正において仮に対象スキャナとして基準スキャナが使用された場合もスキャナ更正を行う構成になっているのに対して、第2の実施形態では使用するスキャナが基準スキャナである場合は、スキャナ更正ステップをスキップし、予め用意してある基準スキャナ用輝度濃度変換テーブルを使用して以下のステップを実行するよう構成する。
【0059】
従って第2の実施形態のプリンタ更正装置においては、基本的な構成は上述した第1の実施形態と同様であるが、使用するスキャナが基準スキャナであるか否かを判別し、基準スキャナである場合にはスキャナ更正ステップをスキップし、予め用意してある基準スキャナ用輝度濃度変換テーブルを使用して以下のステップを実行するよう構成する点、およびその制御方法が異なる。
【0060】
以下、上述した第1の実施形態と異なる部分について説明する。
【0061】
図13を用いて、第2実施形態におけるプリンタ構成システムのPC1におけるユーザインタフェース(UI)の流れを示す。
【0062】
まずステップS131においてメイン画面の表示を行う。該メイン画面の例を前述の通り図9に示す。他の画面も基本的には図9のように、「次へ」「戻る」「キャンセル」「ヘルプ」のボタン押下により関連する他の画面へ移るよう構成される。図9のメイン画面では、選択メニューとして「新規」「既存の測定データを開く」「ダウンロードデータの削除」の3種を用意している。ここで「新規」を選択して「次へ」を押下した場合は、ステップS132へ移る。ステップS132ではプリンタ2へのパッチデータの出力を行う。次にステップS135において、現在対象スキャナとして基準スキャナが選択されているか否かの判別を行う。図14にスキャナ選択画面の例を示す。該画面は上記メインメニューの後表示されるものである。図14において141はスキャナ選択ダイアログであり、142のプルダウンメニューによってユーザが任意のスキャナを選択するようになっている。ステップS135においては該選択されたスキャナの名称により基準スキャナか否かの判別を行う。
【0063】
基準スキャナでない場合はステップS136において、前述したとおりPC1によるスキャナ3の更正を行い、スキャナ3固有の輝度濃度変換テーブルを作成する。
【0064】
ステップS135において基準スキャナであると判断した場合はステップS136をスキップし、図1の基準スキャナ輝度濃度変換テーブル格納部112から輝度濃度変換テーブルをロードし以降のステップで使用する。
【0065】
次にステップS138において、前述したとおりスキャナ3において上記輝度濃度変換テーブルを用いて該パッチデータの測定を行い、ステップS139において、キャリブレーションの適用を行う。
【0066】
第2実施形態においては、使用するスキャナが基準スキャナであるか否かを判別し、基準スキャナである場合にはスキャナ更正ステップをスキップし、予め用意してある基準スキャナ用輝度濃度変換テーブルを使用して以下のステップを実行するよう構成する点以外の処理は、上述した第1実施形態で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0067】
以上説明したように第2実施形態によれば、基準スキャナを使用している場合は、スキャナ更正ステップをスキップできるので、効率的である。
【0068】
<他の実施形態>
尚、本発明は複数の機器から構成されるシステムに適用しても1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明はシステム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成する事になる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステムあるいは装置に読み込ませることによって、そのシステムあるいは装置が予め定められた方法で動作する。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、濃度計として使用される読取手段の更正を常に高精度に行えるようにすることができる。
【0070】
さらに、読取手段として固定機種のみでなく、汎用的な機種を対象となし得るように上記読取手段の更正において動的に読取手段用の輝度濃度変換テーブルを作成することができる。
【0071】
また、読取手段の更正にかかるユーザの負荷をできるだけ少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ更正システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】スキャナ更正の処理の流れを示す流れ図である。
【図3】スキャナ更正の処理の流れを示す流れ図である。
【図4】プリンタ更正の処理の流れを示す流れ図である。
【図5】キャリブレーションデータ作成の概念を示す概念図である。
【図6】プリンタ更正システムで用いるパッチデータの例である。
【図7】プリンタ装置において、キャリブレーションデータダウンロードコマンド受信時の処理の流れを示す流れ図である。
【図8】アプリケーションにおけるUIの流れを示す流れ図である。
【図9】アプリケーションにおけるUIの一例である。
【図10】パッチデータの出力信号と配列番号の対応表である。
【図11】プリンタにおける画処理の流れを示す流れ図である。
【図12】スキャナ更正の際のテーブルの例を示す図である。
【図13】第2の実施形態におけるUIの流れを示す流れ図である。
【図14】第2の実施形態におけるスキャナ選択ダイアログの例である。
【図15】スキャナ更正で用いるパッチデータの例である。

Claims (4)

  1. 原稿画像を読み取りカラー画像データを生成するスキャナを用いて画像の濃度を測定するための、該スキャナ用の変換条件を生成する画像処理方法であって、
    チャートを任意のスキャナで読み取り得られたカラー画像データに基づき該任意のスキャナの読取特性を求め、
    前記任意のスキャナの読取特性、基準スキャナの読取特性および該基準スキャナ用の輝度濃度変換条件に基づき、前記任意のスキャナ用の変換条件を生成し、
    前記任意のスキャナの入力レベル−輝度変換特性の逆関数と、前記基準スキャナの入力レベル−輝度変換特性と、前記基準スキャナの輝度−濃度変換条件を合成することにより、前記変換条件として前記任意のスキャナの入力レベルを前記基準スキャナの濃度データに変換する変換テーブルを作成することを特徴とする画像処理方法。
  2. 任意の画像形成手段により形成されたチャートを前記任意のスキャナで読み取り得られたカラー画像データを入力し、
    前記変換条件を用いて、前記カラー画像データを濃度データに変換し、
    前記濃度データに基づき前記画像形成手段用の補正条件を更正することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 原稿画像を読み取りカラー画像データを生成するスキャナを用いて画像の濃度を測定するための、該スキャナ用の変換条件を生成する画像処理装置であって、
    チャートを任意のスキャナで読み取り得られたカラー画像データに基づき該任意のスキャナの読取特性を得る手段と、
    前記任意のスキャナの読取特性、基準スキャナの読取特性および該基準スキャナ用の輝度濃度変換条件に基づき、前記任意のスキャナ用の変換条件を生成する生成手段とを有し、
    前記任意のスキャナの入力レベル−輝度変換特性の逆関数と、前記基準スキャナの入力レベル−輝度変換特性と、前記基準スキャナの輝度−濃度変換条件を合成することにより、前記変換条件として前記任意のスキャナの入力レベルを前記基準スキャナの濃度データに変換する変換テーブルを作成することを特徴とする画像処理装置。
  4. コンピュータが読み取り可能にプログラムを記録する記録媒体であって、
    原稿画像を読み取りカラー画像データを生成するスキャナを用いて画像の濃度を測定するための、該スキャナ用の変換条件を生成する画像処理方法であって、
    チャートを任意のスキャナで読み取り得られたカラー画像データに基づき該任意のスキャナの読取特性を得、
    前記任意のスキャナの読取特性、基準スキャナの読取特性および該基準スキャナ用の輝度濃度変換条件に基づき、前記任意のスキャナ用の変換条件を生成し、
    前記任意のスキャナの入力レベル−輝度変換特性の逆関数と、前記基準スキャナの入力レベル−輝度変換特性と、前記基準スキャナの輝度−濃度変換条件を合成することにより、前記変換条件として前記任意のスキャナの入力レベルを前記基準スキャナの濃度データに変換する変換テーブルを作成する画像処理方法を実現するためのプログラムを記録することを特徴とする記録媒体。
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