JP6095623B2 - 色変換方法及び装置、プログラム、並びに色変換システム - Google Patents
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Description
まず、本願発明者が見出した、保護膜と下地印刷物の相互作用による光学的ドットゲインの増加現象について解説する。
なお、シアン階調の場合はXYZ値の中でXを用いて実質面積率を算出したが、これはシアン階調においてXYZ値の中でX値の変化が最も大きいため、測定誤差の影響を小さくすることができるからである。マゼンタ階調ではY値、イエロー階調ではZ値、ブラック階調ではY値を用いて算出するのが望ましい。CMYK以外のインクに適用する場合でも同様に、XYZ値の中で変化の大きいものを用いて実質面積率を算出するのが望ましい。
図3は本実施形態による印刷色予測方法の概要を示す説明図である。本実施形態の印刷色予測方法では、保護膜の色変化特性パラメータとして、保護膜の光学物性値を用いることに加え、保護膜と印刷物との相互作用による色変化特性としてのドットゲイン増加量特性を用いる。
保護膜の光学物性値には、保護膜の光学特性(光散乱と吸収)を表す固有反射率と、散乱係数と、吸収係数と、が含まれる。ただし、固有反射率、散乱係数、及び、吸収係数の三者の間には関係式があるため(後述の式(9)参照)、独立なパラメータはこれらのうち二つである。固有反射率を「R∞」、散乱係数を「Sx」、吸収係数を「Kx」として表す。「S」は単位厚さ当たりの散乱係数であり、「x」は厚さである。ここでは、散乱係数の定義に関して、Sとxの積であるSx(=S・x)を膜厚xでの散乱係数(つまり、一つの変数)として定義するが、S又はSxのいずれを用いてもよい。また、吸収係数の定義も同様であり、単位厚さ当りの吸収係数Kを用いてもよいし、Kとxの積であるKx(=K・x)を膜厚xでの吸収係数として定義してもよい。
保護膜と印刷物の相互作用による一次色のドットゲイン増加量特性は、CMYKの全色に共通のパラメータΔdgとしてもよいし、CMYK各色についてそれぞれ階調毎のパラメータΔCdg、ΔMdg、ΔYdg、ΔKdgとしてもよい。一次色のドットゲイン増加量特性は、保護膜で覆われる下地印刷物の実質面積率に依存したパラメータである。一次色のドットゲイン増加量特性は、保護膜無しの一次色階調パッチ16と保護膜有りの一次色階調パッチ26のそれぞれの測色結果を基に取得される。一次色のドットゲイン増加量特性を取得する処理のブロックを、図3では「一次色のドットゲイン増加量特性取得処理44」と記載した。
多次色のドットゲイン増加量抑制率は、一次色に比べて多次色は保護膜による光学的ドットゲイン増加量が小さくなることを考慮するパラメータである。多次色のドットゲイン増加量抑制率は、一次色のドットゲイン増加量パラメータを多次色に適用するために、パラメータ値を補正する補正パラメータ(補正係数)としての役割を持つ。多次色のドットゲイン増加量抑制率は、例えば、二次色補正パラメータα、三次色補正パラメータβ、四次色補正パラメータγというように、定めることができる。
図4は保護膜色変化特性把握チャートの第1例である。図4に示した保護膜色変化特性把握チャート101は、紙白とK単色階調パッチとが組み合わされたチャートであり、保護膜20で被覆された保護膜有りパッチ群22と、保護膜無しの保護膜無しパッチ群12を有する。なお、図面記載の制約上、図4その他の図面においてパッチの色や階調は十分に表現されていない。図4中の符号16Kは、保護膜無しのK単色階調パッチを示し、符号26Kは保護膜有りのK単色階調パッチを示している。紙白の領域は、任意の画像位置を白パッチとして利用することができる。図4に示した保護膜色変化特性把握チャート101は、図3で説明した多次色階調パッチ18、28を有していないチャートである。図4に示した保護膜色変化特性把握チャート101は、紙白とK単色階調パッチの組み合わせにより、図3で説明した白黒パッチ14、24と、一次色階調パッチ16、26とを有する構成となっている。
次に、保護膜の色変化特性のパラメータ化についてパラメータの種類に分けて説明する。
Kubelka-Munkモデルを適用して保護膜付印刷物の分光反射率を予測する技術については、特許文献1に記載されている。Kubelka-Munkモデルは、以下の式(1)に基づいて、保護膜付印刷物の分光反射率Rが予測される。各変数とも光波長毎の関数であるが、説明の便宜のため省略する。
式(1)中の「Rg」は保護膜無し印刷物単体の分光反射率を表す。「R∞」は保護膜の固有反射率を表す。「S」は保護膜の単位厚さ当たりの散乱係数、「x」は保護膜の厚さを表す(“New Contribution to the Optics of Intensely Light-Scattering Materials. Part I”,JOURNAL OF THE OPTICAL SOCIETY OF AMERICA,VOLUME38,NUMBER5,PP,448-457,MAY,1948 参照)。
R∞={C−(C2−4)1/2}/2 …(2)
C={(R1+Rg2)(R2・Rg1−1)−(R2+Rg1)(R1・Rg2−1)}/(R2・Rg1−R1・Rg2) …(3)
として算出される(紙の特集:「たかが紙、されど紙、やはり紙」、“紙の特性と評価方法及び規格の動向” (2004、日本画像学会誌150) 参照)。なお、R1<R2の場合は式(3)の添字1及び2を逆にする。
式(4)において、「S」は単位厚さ当たりの散乱係数であり、「x」は保護膜20の厚さである。
Err=Σ{Ri−KM(Rgi,R∞,Sx)}2 …(5)
式(5)のErrの値を最小にする(R∞,Sx)を推定値とすることができる。
なお、「Σ」は、i=1,……,nでの総和を表す。
Ri=(Ri’−r1)/{(1−r1)(1−r2)+r2Ri’−r1r2}=invSD(Ri’,r1,r2) …(7)
このとき、評価関数Err’は、式(5)と同様に、以下の式(8)で与えられる。
分光反射率r1及びr2が既知数であれば、式(8)に直接代入して用いることができる。また、分光反射率r1及びr2が未知数であれば、他の未知数(R∞,Sx)と同様に推定することができる。すなわち、式(8)のErr’の値を最小にする(R∞,Sx,r1,r2)を推定することができる。
したがって、固有反射率R∞や散乱係数S(又はSx)ではなく、吸収係数K(又はKx)を用いてもよい。固有反射率R∞、散乱係数S(又はSx)及び吸収係数K(又はKx)の三つ光学物性値のうち、いずれか二つ値が決定されると、もう一つの値が一意に定まるからである。
ドットゲイン増加量特性(Δdg)は、一次色階調パッチのドットゲイン量の差分を取得することでパラメータ化する。すなわち、各階調パッチ毎に保護膜被覆前のドットゲイン量、保護膜被覆後のドットゲイン量をMurray-Davies式に基づいて算出する。算出されたドットゲイン量の差分(保護膜被覆後ドットゲイン − 保護膜被覆前ドットゲイン)を保護膜被覆前の実質面積率におけるドットゲイン増加量Δdgとし、保護膜被覆前の実質面積率に対するルックアップテーブル(LUT;Look up table)或いは関数として定義する。ΔdgはK階調のドットゲイン増加量で代表させてパラメータ化しても良いし、CMYK各色階調のドットゲイン量を平均化してパラメータ化しても良い。また、ドットゲイン増加量をインク毎にパラメータ化し、シアンに対するドットゲイン増加量ΔCdg、マゼンタに対するドットゲイン増加量ΔMdg、イエローに対するドットゲイン増加量ΔYdg、ブラックに対するドットゲイン増加量ΔKdgとパラメータ化してもよい。
多次色ドットゲイン増加量の抑制率は、多次色パッチの実測値と後述の色予測モデルによる予測値の差異が最小となるように最適化して決定する。つまり、保護膜色変化特性把握チャートの保護膜無し多次色パッチの分光反射率に対し後述の保護膜色予測モデルによって予測された保護膜被覆後の予測測色値と、保護膜色変化特性把握チャートの保護膜あり多次色パッチの実測測色値との差(色差)が最小となるように決定する。多次色のドットゲイン増加量の抑制率を「多次色ドットゲイン増加量抑制率」、或いは、単に「抑制率」と表記する場合がある。
保護膜被覆前のデータ上網点面積率(C,M,Y,K)に対する分光反射率Rg(C,M,Y,K)に対し、保護膜の光散乱/吸収特性による色変化後の分光反射率Rkm(C,M,Y,K)をKubelka-Munkモデルの関数式KM(Rg,R∞,Sx)より求める。
Kubelka-Munkモデルの関数式KM(Rg,R∞,Sx)を「KM式」と表記する場合がある。KM式については、式(1)で説明したとおりである。
として求めることができる。
本実施形態による色予測モデルは、CMYK4色に限定されるものではなく、4色より少ない色数や4色より多い色数にも同様にして拡張可能である。なお、もともとの色予測対象が4色印刷で、その後色を追加し色予測対象が5色以上の印刷になった場合、新たに五次色以上のドットゲイン抑制率をパラメータ化することなく、四次色以上は全て四次色のパラメータを適用するなどで対応してもよい。
また、測色値はXYZとしているが、Labなど他の色空間の値を使用してもよい。測色値を表現する色空間はXYZ空間に限定されず、任意のデバイス非依存色空間を用いることが可能である。
また、上述の説明において、ドットゲイン増加特性は波長に依存しない形式として説明したが、分光的なドットゲイン増加特性としてモデル化してもよい。つまり、分光的な実質面積率として、Murray-Davies式を分光で表現し、ある単色階調において、面積率0%(紙白)の分光反射率をRw(λ), 面積率100%(ベタ)の分光反射率をRs(λ)、実質面積率計算対象のデータ上面積率の測色値をR(λ)としたとき、対象のデータ上面積率に対する分光実質面積率(λ)は次式となる。
式(10)の分光実質面積率(λ)から分光ドットゲイン量(分光実質面積率(λ)−データ上面積率)を算出し、分光ドットゲイン量から分光ドットゲイン増加特性Δdg(λ)を算出することができる。データ上網点面積率(C,M,Y,K)に対する保護膜被覆前の分光実質面積率を(Cef(λ),Mef(λ),Yef(λ),Kef(λ))とすると、一次色、二次色、三次色、及び四次色のそれぞれについて、次の要領で色予測値を求めることができる。
保護膜付印刷物の色予測の精度について、従来技術と本発明の実施形態とを比較したものを表1にまとめた。実験では、対象となる下地印刷物に対して、4種類の保護膜を被覆した場合の、それぞれの測色値の実測値と予測値の差を評価した。
保護膜被覆前のプロファイル作成チャート50のパッチに対し、上記の色予測モデルを適用することで保護膜被覆後のチャート測色値が予測できる。この保護膜被覆後のチャート測色値(予測値)に基づいて保護膜付印刷物のプロファイルを作成する。
図11は、本実施形態に係る色変換装置としての画像処理装置が組み込まれた印刷システムの例を示した斜視説明図である。印刷システム210は、編集装置214と、印刷色予測装置及び色変換処理装置としての画像処理装置216と、印刷機218と、ラミネート処理装置220と、測色計30とを備える。編集装置214と画像処理装置216は、通信ネットワーク212を介して相互に接続されている。通信ネットワーク212は、ローカルエリアネットワーク(LAN;local area network)であってもよいし、ワイドエリアネットワーク(WAN;wide area network)であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク212は、有線通信回線に限らず、一部又は全部を無線通信回線とすることができる。また、本明細書において、信号の受け渡しが可能な機器同士の「接続」という表記については、有線接続に限らず、無線接続も含む。
図11では、印刷機218として、インクジェット印刷機を例示したが、発明の実施に際して、印刷機の種類は特に限定されない。インクジェット印刷機に代えて、電子写真プリンタ、レーザープリンタ、オフセット印刷機、フレキソ印刷機など、印刷方式を問わず、各種の印刷機を採用できる。また、複数種の印刷機を組み合わせて、複数台の印刷機を備えた印刷システムを構築することも可能である。「印刷機」という用語は、プリンタ、印刷装置、画像記録装置、画像形成装置、或いは、画像出力装置などの用語と同義のものとして理解される。色材には、印刷機の種類に応じて、インクやトナー等を使用することができる。
図12は、カラーチャート238cの一例を示す図である。図12に示すカラーチャート238cは、図1で説明したプロファイル作成チャート50として用いることができる。図12のカラーチャート238cは、複数個(例えば、100個)のカラーパッチ244と、カラーパッチ244の配列位置を特定する数字列246及びアルファベット文字列248と、カラーチャート238cの印刷条件を識別する印刷情報250と、を含んで構成される。複数個のカラーパッチ244は、略同形状(ここでは正方形を例示)であり、色や階調が異なるものが行方向及び列方向に並んで配列されている。カラーパッチ244のそれぞれの配列位置は、数字列246の数字とアルファベット文字列248のアルファベットの組み合わせによって特定することができる。
図13は画像処理装置216の機能ブロック図である。図13において、図11で説明した構成と同一の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
処理の工程が「第二処理工程」の一形態に相当する。測色値予測部270による色予測の機能が「予測機能」の一形態に相当する。
図14は本実施形態による印刷色予測方法の工程を整理したフローチャートである。
図18は、本実施形態によるプロファイル生成方法の工程を整理したフローチャートである。図18は、図14で説明した印刷色予測方法のプロセス(ステップS11〜S15)を内包しており、図14で説明した工程と共通する工程には同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。図18のプロファイル生成方法では、ステップS11において、保護膜無し印刷物として、保護膜無しのカラーチャート(本例では、保護膜無しのプロファイル作成チャート50)を用い、各パッチの分光反射率を取得する。そして、ステップS12からステップS15の工程によって保護膜付きの各パッチの測色値を予測する。保護膜付きの各パッチが「保護膜付印刷物」に相当するものとなる。
上記で作成した保護膜付印刷物のプロファイルを色変換処理部306(図13参照)に適用して色変換に利用する。以下、具体的な利用例1〜4について説明する。
図19は利用例1の説明図である。利用例1は、保護膜付印刷物の色をモニタやプリンタに出力して確認する利用形態である。利用例1では、実際の印刷物として保護膜を被覆することなく(保護膜付印刷物を実際に作成することなく)、モニタの表示や、プリンタで出力する保護膜無しの印刷物によって、目的とする保護膜付印刷物の色を確認できる構成である。
図20は利用例2の説明図である。利用例2は、ある確定済みの色再現目標(目標プロファイル)が存在する場合に、保護膜被覆後の色が色再現目標と合うように、画像データを予め補正(色変換)して印刷する利用形態である。保護膜を被覆した場合の色変化を考慮せずに、目標プロファイルでそのまま印刷すると、保護膜被覆後に色が変化し、色再現目標との間に差が出てしまう。この点、本実施形態の利用例2によって印刷される印刷物に対して保護膜を被覆すると色再現目標の色と合うものとなる。なお、「色が合う」という表現は、厳密に色が一致する場合に限らず、色の差が許容可能な誤差の範囲内に収まることを含む。
図21は利用例3の説明図である。「保護膜A」と「保護膜B」は、互いに異なる保護膜であることを表している。保護膜の材料、及び、厚さ(膜厚)のうち、少なくとも一方が異なる場合は「互いに異なる保護膜」として把握される。
図22は利用例4の説明図である。「印刷機A」と「印刷機B」は、互いに異なる印刷機であることを表している。例えば、印刷機Aをオフセット印刷機、印刷機Bをインクジェットプリンタとする。利用例4は、オフセット印刷機と保護膜の組み合わせによって実現される色(保護膜の質感を含む)を、インクジェットプリンタと保護膜の組み合わせで再現するような場合の利用形態である。
利用例1から利用例4で例示したように、図18で説明したプロファイル生成処理によって生成された保護膜付印刷物のプロファイルは、色変換処理部306(図13参照)の入力プロファイル314又は出力プロファイル316として用いられる。
上述した色変換の処理に関する他の追加構成として、色変換の際に黒点補正をする構成も可能である。保護膜の種類によっては色再現域(ガマット)が大きく変化するため、測色的な一致を狙った色変換ではシャドー側の階調がつぶれてしまい好ましくない結果となることも考えられる。そこで、黒点補正処理を追加できる構成を含むことが好ましい。
(L1’,a1’,b1’)=(L*−L* bk1,a*−a* bk1,b*−b* bk1) …(11)
(L2’,a2’,b2’)=(L*−L* bk2,a*−a* bk2,b*−b* bk2) …(12)
このようにして平行移動後の第1ガマット370s、第2ガマット372sが得られる(図25(B)参照)。図25(B)に示すように、黒点bk1の変換後の黒点bk1’の色値、黒点bk2の変換後の黒点bk2’の色値はともに(0,0,0)で一致する。
図3で説明した色変化特性パラメータ推定処理40によって得られたパラメータをGUI(Graphical User Interface)で調整できる構成とすることが好ましい。
Sx(調整後)=Sx(調整前)×Cs×Cx
次に、ドットゲイン特性調整GUI表示領域384について説明する。ドットゲイン特性調整GUI表示領域384は、グラフ表示欄410と、三つのスライダーバーのゲージ420、430、440と、ゲージ420、430、440毎のスライダー422、432、442と、三つのテキストボックス424、434、444と、を有する。
図13のプロファイル生成処理部274によって作成した保護膜付印刷物のプロファイルを更に調整できる構成を追加し、調整後のプロファイルを色変換処理時の保護膜付き印刷物のプロファイルとして使用するようにしてもよい。
Y1’ = (1−w)・Y0+w・Y1
Z1’ = (1−w)・Z0+w・Z1
これを、LUTの格子点全てに対して適用し、LUTの出力値である測色値を(X1’,Y1’,Z1’)に置き換える。
図27は画像処理装置216の他の構成例を示した機能ブロック図である。図27において、図13に示した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。図27に示した画像処理装置216は、図13に示した構成に加え、黒点補正処理部462と、パラメータ調整処理部464と、プロファイル調整処理部466とを備えている。
上述の実施形態で説明した画像処理装置216として、コンピュータを機能させるためのプログラムをCD−ROMや磁気ディスクその他のコンピュータ可読媒体(有体物たる非一時的な情報記憶媒体)に記録し、該情報記憶媒体を通じて当該プログラムを提供することが可能である。このような情報記憶媒体にプログラムを記憶させて提供する態様に代えて、インターネットなどの通信ネットワークを利用してプログラム信号をダウンロードサービスとして提供することも可能である。また、画像処理装置216をアプリケーションサーバとして提供し、通信ネットワークを通じて処理機能を提供するサービスを行うことも可能である。
上述した本発明の実施形態によれば、保護膜と下地印刷物の相互作用による色変化特性に基づく、中間調のドットゲイン補正処理としてのドットゲイン増加モデル70による処理が含まれている。これにより、従来技術と比べて、保護膜付印刷物の色予測精度が一層向上する。また、本実施形態で説明した色予測結果から作成したプロファイルを用いた色変換処理を行うことにより、シミュレーションの精度や色補正の精度が向上する。
本実施形態では、プロファイル作成チャート50として例示した図12のカラーチャート238cが有するカラーパッチ244の個数を100個、分光データの数を41点、光波長の間隔を10nmとしているが、色再現精度、画像処理時間等を総合的に勘案し、これらを自由に変更できるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、保護膜付印刷物の測色値の予測式としてKubelka-Munkモデルを用いているが、これに限らず、Kubelka-Munkモデルの変形式、或いは他の数理モデルも適用できることはいうまでもない。同様に、本実施の形態では、網点の面積率の算出式としてMurray-Daviesの式を用いているが、これに限らず、Murray-Daviesの式の変形式、或いは他の数理モデルも適用できることは言うまでもない。
更に、図11に示した実施形態では、インクジェット方式の印刷機218を用いる構成を説明したが、これに限定されることなく、電子写真、感熱方式、若しくはフレキソ印刷など、有版/無版を問わず、様々な印刷方式の印刷機を採用する構成に対しても本発明を適用することができる。
Claims (22)
- 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換方法であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得工程と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定工程と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得工程と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定工程と、
前記分光反射率取得工程により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定工程により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得工程により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定工程により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測工程と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理工程と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理工程と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用による色変化特性が、前記保護膜と前記下地の印刷物との相互作用によるドットゲイン増加量を示すドットゲイン特性である前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う、色変換方法。 - 前記相互作用特性推定工程は、異なる網点面積率の単色階調からなる複数種の下地のそれぞれに前記保護膜を被覆させた状態である保護膜有りの場合のドットゲイン特性と、前記複数種の下地のそれぞれについて前記保護膜が非被覆の状態である保護膜無しの場合のドットゲイン特性とに基づいて、前記相互作用としてのドットゲインの変化による前記色変化特性を推定する処理を行う、請求項1に記載の色変換方法。
- 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換方法であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得工程と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定工程と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得工程と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定工程と、
前記分光反射率取得工程により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定工程により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得工程により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定工程により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測工程と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理工程と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理工程と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定工程は、異なる網点面積率の単色階調からなる複数種の下地のそれぞれに前記保護膜を被覆させた状態である保護膜有りの場合のドットゲイン特性と、前記複数種の下地のそれぞれについて前記保護膜が非被覆の状態である保護膜無しの場合のドットゲイン特性とに基づいて、前記相互作用としてのドットゲインの変化による前記色変化特性を推定する処理を行う前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う、色変換方法。 - 前記相互作用特性推定工程には、前記保護膜有りの場合における一次色のドットゲイン量と、前記保護膜無しの場合における一次色のドットゲイン量との差分を示すドットゲイン増加量を算出する工程と、
前記保護膜無しの場合における下地の網点面積率と前記ドットゲイン増加量との関係を特定する工程と、
が含まれる、請求項2又は3に記載の色変換方法。 - 前記相互作用特性推定工程には、前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を示すデータを補正する補正パラメータを取得する補正パラメータ取得工程と、
前記補正パラメータを用いて色変化特性を補正する補正処理工程と、
が含まれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の色変換方法。 - 前記相互作用による色変化特性を示すデータは、一次色のドットゲイン増加量特性を示すデータであり、
前記補正パラメータは、二次色以上の多次色に関するドットゲイン増加量の抑制率を示すパラメータである、請求項5に記載の色変換方法。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換方法であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得工程と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定工程と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得工程と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定工程と、
前記分光反射率取得工程により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定工程により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得工程により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定工程により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測工程と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理工程と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理工程と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定工程には、前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を示すデータを補正する補正パラメータを取得する補正パラメータ取得工程と、
前記補正パラメータを用いて色変化特性を補正する補正処理工程と、
が含まれ、
前記相互作用による色変化特性を示すデータは、一次色のドットゲイン増加量特性を示すデータであり、
前記補正パラメータは、二次色以上の多次色に関するドットゲイン増加量の抑制率を示すパラメータである、前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う、色変換方法。 - 第一印刷物に第一保護膜を被覆させた第一保護膜付印刷物について、前記プロファイル生成処理を適用し、前記第一印刷物としての第一カラーチャートの分光反射率から前記第一保護膜付印刷物の測色値を予測して得られた前記第一保護膜付印刷物の測色値に基づいて第一色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定することにより、前記第一色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいて第一プロファイルを生成する工程と、
第二印刷物に第二保護膜を被覆させた第二保護膜付印刷物について前記プロファイル生成処理を適用し、前記第二印刷物としての第二カラーチャートの分光反射率から前記第二保護膜付印刷物の測色値を予測して得られた前記第二保護膜付印刷物の測色値に基づいて第二色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定することにより、前記第二色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいて第二プロファイルを生成する工程と、
を有し、
前記第一プロファイルを前記入力側プロファイルとして用い、前記第二プロファイルを前記出力側プロファイルとして用いて前記色変換処理を行う、請求項1から7のいずれか一項に記載の色変換方法。 - 前記第一保護膜と前記第二保護膜とが同一の保護膜である、請求項8に記載の色変換方法。
- 前記第一印刷物と前記第二印刷物とは互いに異なる印刷機によって印刷される、請求項9に記載の色変換方法。
- 前記保護膜の光学物性値は、前記保護膜の光波長毎の固有反射率、散乱係数、及び吸収係数のうち、独立な二つの光学物性値を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の色変換方法。
- 前記光学物性値推定工程には、
前記保護膜が非被覆である少なくとも二種の下地の分光反射率を取得する第一取得工程と、
前記少なくとも二種の下地の上に前記保護膜をそれぞれ配置した状態での分光反射率を取得する第二取得工程と、
前記第一取得工程及び前記第二取得工程のそれぞれの工程で取得された各前記分光反射率及び未知数としての前記保護膜の光学物性値を用いて、前記少なくとも二種の下地毎に数理モデルに基づく関係式を求め、前記下地毎の前記関係式を連立して解く演算工程と、
が含まれ、
前記演算工程の演算処理に基づき前記保護膜の光学物性値を推定する、請求項1から11のいずれか一項に記載の色変換方法。 - 前記予測工程には、前記光学物性値推定工程により推定された前記光学物性値を用いて数理モデルに基づき、前記保護膜付印刷物の分光反射率を予測する処理を行う第一処理工程と、
前記第一処理工程により予測された前記保護膜付印刷物の分光反射率又は前記第一処理工程により予測された前記保護膜付印刷物の分光反射率を基に算出された色予測値を、前記相互作用特性推定工程により推定された前記相互作用による色変化特性を用いて修正する第二処理工程と、が含まれる、請求項1から12のいずれか一項に記載の色変換方法。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換装置であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用による色変化特性が、前記保護膜と前記下地の印刷物との相互作用によるドットゲイン増加量を示すドットゲイン特性である前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部を備える、色変換装置。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換装置であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定処理は、異なる網点面積率の単色階調からなる複数種の下地のそれぞれに前記保護膜を被覆させた状態である保護膜有りの場合のドットゲイン特性と、前記複数種の下地のそれぞれについて前記保護膜が非被覆の状態である保護膜無しの場合のドットゲイン特性とに基づいて、前記相互作用としてのドットゲインの変化による前記色変化特性を推定する処理を行う、前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部を備える、色変換装置。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換装置であって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定処理には、前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を示すデータを補正する補正パラメータを取得する補正パラメータ取得処理と、
前記補正パラメータを用いて色変化特性を補正する補正処理と、
が含まれ、
前記相互作用による色変化特性を示すデータは、一次色のドットゲイン増加量特性を示すデータであり、
前記補正パラメータは、二次色以上の多次色に関するドットゲイン増加量の抑制率を示すパラメータである前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部を備える、色変換装置。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用による色変化特性が、前記保護膜と前記下地の印刷物との相互作用によるドットゲイン増加量を示すドットゲイン特性である前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定処理は、異なる網点面積率の単色階調からなる複数種の下地のそれぞれに前記保護膜を被覆させた状態である保護膜有りの場合のドットゲイン特性と、前記複数種の下地のそれぞれについて前記保護膜が非被覆の状態である保護膜無しの場合のドットゲイン特性とに基づいて、前記相互作用としてのドットゲインの変化による前記色変化特性を推定する処理を行う前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得処理と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定処理と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得処理と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定処理と、
前記分光反射率取得処理により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定処理により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得処理により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定処理により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測処理と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理と、
を含むプロファイル生成処理であって、前記相互作用特性推定処理には、前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を示すデータを補正する補正パラメータを取得する補正パラメータ取得処理と、
前記補正パラメータを用いて色変化特性を補正する補正処理と、
が含まれ、
前記相互作用による色変化特性を示すデータは、一次色のドットゲイン増加量特性を示すデータであり、
前記補正パラメータは、二次色以上の多次色に関するドットゲイン増加量の抑制率を示すパラメータである前記プロファイル生成処理によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得部と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定部と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得部と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定部と、
前記分光反射率取得部により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定部により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得部により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定部により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測部と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理部と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理部と、
入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換部であって、前記生成処理部によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部と、
を備え、
前記相互作用による色変化特性が、前記保護膜と前記下地の印刷物との相互作用によるドットゲイン増加量を示すドットゲイン特性である、色変換システム。 - 保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得部と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定部と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得部と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定部と、
前記分光反射率取得部により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定部により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得部により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定部により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測部と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理部と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理部と、
入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換部であって、前記生成処理部によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部と、
を備え、
前記相互作用特性推定部は、異なる網点面積率の単色階調からなる複数種の下地のそれぞれに前記保護膜を被覆させた状態である保護膜有りの場合のドットゲイン特性と、前記複数種の下地のそれぞれについて前記保護膜が非被覆の状態である保護膜無しの場合のドットゲイン特性とに基づいて、前記相互作用としてのドットゲインの変化による前記色変化特性を推定する処理を行う、色変換システム。 - 保護膜が非被覆である印刷面を有する印刷物の保護膜非被覆領域の分光反射率を取得する分光反射率取得部と、
前記保護膜の光学物性値を推定する処理を行う光学物性値推定部と、
前記印刷物に前記保護膜を被覆させた保護膜付印刷物の観察光源の分光分布を取得する分光分布取得部と、
前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を推定する処理を行う相互作用特性推定部と、
前記分光反射率取得部により取得された前記印刷物の分光反射率、前記光学物性値推定部により推定された前記保護膜の光学物性値、前記分光分布取得部により取得された前記観察光源の分光分布、及び前記相互作用特性推定部により推定された前記相互作用による色変化特性に基づいて前記保護膜付印刷物の測色値を予測する予測部と、
前記印刷物としてのカラーチャートの分光反射率から前記予測された前記保護膜付印刷物の測色値に基づいて、色変換テーブルの各格子点に対応する測色値を決定する決定処理部と、
前記決定した前記色変換テーブルの各格子点に対応する測色値に基づいてプロファイルを生成する生成処理部と、
入力側プロファイルと出力側プロファイルとを用いて色変換を行う色変換部であって、前記生成処理部によって生成された前記プロファイルを前記入力側プロファイル又は前記出力側プロファイルとして用い、前記入力側プロファイルと前記出力側プロファイルとに基づき画像データの色変換処理を行う色変換部と、
を備え、
前記相互作用特性推定部には、前記保護膜で被覆される下地の印刷物と前記保護膜との相互作用による色変化特性を示すデータを補正する補正パラメータを取得する補正パラメータ取得部と、
前記補正パラメータを用いて色変化特性を補正する補正処理部と、
が含まれ、
前記相互作用による色変化特性を示すデータは、一次色のドットゲイン増加量特性を示すデータであり、
前記補正パラメータは、二次色以上の多次色に関するドットゲイン増加量の抑制率を示すパラメータである、色変換システム。
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