JP2006324167A - 非対称有機スルホニルイミド塩電解質とそれを用いた電解液および電気化学素子 - Google Patents

非対称有機スルホニルイミド塩電解質とそれを用いた電解液および電気化学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気伝導度が高く、高温下での耐久性に優れ、かつ金属アルミニウムの電気化学的腐食が少ない非水系電気化学素子用の電解質、及び非水系電解液を提供すること、並びに該電解液を用いた電気化学素子を提供すること。
【解決手段】 電解質として(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiからなる群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩を含む電解質を用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は非水系二次電池、及び非水系キャパシタ等の非水系電気化学素子、並びに該素子に使用する電解質、及び非水系電解液に関し、特に、特定の含フッ素有機スルホニルイミド塩からなる電解質を含むものに関する。
電気化学素子とは、電気化学反応を利用して素子内部にエネルギーを蓄えるものであり、具体的には、素子内部に蓄えられた化学エネルギーを電気エネルギーとして外部に取り出すための電池、及び素子内部に蓄えられた静電エネルギーを電気エネルギーとして外部に取り出すためのキャパシタをいう。電気化学素子に用いられる電解液には水系のものと非水系のものがあるが、1.5Vで電気分解する水系電解液を用いた水系電気化学素子に対して、非水系電解液を用いた非水系電気化学素子には耐電圧を高く設定できるというメリットがある。
従来、リチウムイオン二次電池に代表される非水系二次電池の電解質としては、四フッ化硼酸リチウム、六フッ化燐酸リチウム、または過塩素酸リチウムといった無機電解質が主として用いられてきた。しかしながら、これらの無機電解質中の無機フッ素結合が非水系電解液中に微量含まれる水分によって分解して特性劣化を起こしやすいこと、及び高温下での耐久性に欠けるという課題があった。これらの無機電解質を用いたリチウムイオン二次電池は既に実用化され、主に携帯電話、ノートパソコン等の小型民生用の電源として広く用いられているが、上記の課題に基づく長期のサイクル、長期の高温保存後の特性劣化という点で改善の余地がある。また、より過酷な条件下で使用されるハイブリッド電気自動車等の新しい用途分野では、より安定な電解質の開発が急務となっている。
一方、非水系キャパシタの電解質には、四フッ化硼酸テトラエチルアンモニウム、または四フッ化硼酸トリエチルメチルアンモニウム等が用いられている。しかしながら、前述の通り該電解質中の無機フッ素結合は水分によって分解し特性劣化を起こしやすいという問題点に加え、該電解質の耐電圧が低いために2.5V前後の起電力しか得ることができず、エネルギー密度を上げられない大きな要因となっていた。
こうした問題点を解決するために、(CFSONLi、(CFCFSONLi等のパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩を非水系電気化学素子用の電解質として用いることが提案されている(特許文献1、及び非特許文献1参照)。かかるパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩は水分に対しての安定性が高く、また熱的安定性に優れるという特徴があり、これらのイミド塩を電解質に用いた非水系電気化学素子は高温下での特性劣化が抑制されるという効果が見出されている。
例えば、特許文献1では五酸化バナジウムを正極とし、リチウムと五酸化ニオブとの化合物を負極とするリチウム二次電池の電解液溶質として(CFSONLiを用いることにより、高温雰囲気中保存時の自己放電率が改善されることが開示されている。
また、非特許文献1では(CFCFSONLi、(CSO)(CFSO)NLi等のパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩を電解質として用いることが提案され、良好な電池特性が得られることが開示されている。
しかしながら、上記パーフルオロアルキルスルホニルイミド塩は高価なパーフルオロアルキルスルホン酸化合物から合成されるものであり、工業的な観点ではコスト的に不利である。
また、炭素数の少ないパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩である(CFSONLi(トリフルオロメタンスルホニルイミド)は、非水系溶媒への溶解性、及び電解液の電気伝導度は比較的良好であり、コスト的にもフッ素系化合物の中では比較的安価な部類のものであるが、金属アルミニウムを電気化学的に腐蝕するという致命的な課題を抱えている。前述したように、1.5Vで電気分解する水系溶媒に比較して、非水系溶媒は耐電圧が4Vを超えるものもある。しかしながら4Vを超える高電圧下では、陽極酸化によりステンレス等の水系溶媒で使用される正極集電体は腐食されて使用できず、使用可能なのは白金等の貴金属とアルミニウムのみである。従って、アルミニウムを腐食する電解質を非水系電気化学素子用として使用するには制約が大きい。
一方、より炭素数の多いパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩である(CFCFSONLi、または(CSO)(CFSO)NLi等は、金属アルミニウムに対する腐食性がある程度改善されるという効果は見出されているが、非水系溶媒に対する溶解度が小さいため、該イミド塩を使用した非水系電解液は電気伝導度が低く出力特性、低温放電特性に劣るという欠点を有していた。
上記問題点から(CFSONLi、及び(CFCFSONLi等のパーフルオロアルキルスルホニルイミド塩は高温下での耐久性に優れるという特徴を有しながらも、実用的に広く用いられるまでに至っていない。
前記パーフルオロアルキルスルホニルイミド塩の問題点である金属アルミニウムの電気化学的腐蝕を解決するために、水素含有ビス(フルオロアルキル)スルホニルイミドリチウムを電解質として用いることが提案されている(特許文献2、及び特許文献3参照)。
例えば、特許文献2では(CHFCFSONLi、(CFCHFCFSONLi等の水素を含有した有機スルホニルイミドリチウムが提案されており、金属アルミニウムの電気化学的腐蝕が非常に小さいという利点が記載されている。しかも、特許文献2に記載のように、かかる上記水素含有有機スルホニルイミドリチウムは、工業的に大量生産され安価に入手可能な四フッ化エチレンまたは六フッ化プロピレンと亜硫酸水素ナトリウムとの付加反応で得られるスルホン酸誘導体から容易に製造することが可能であり、フッ素系化合物固有の高価格という問題点も解決するものであった。
また、特許文献3では一般式(C(2n−m+1)SONLi(nは2以上の整数を表し、mは0以上2n以下の整数を表す。)で示されるアルキル基の炭素数が2以上のビス(フルオロアルキルスルホニル)イミドリチウムを電解質として用いたリチウムイオン二次電池が提案されており、充放電サイクルでの容量維持率の向上という効果が記載されている。
しかしながら、特許文献2または3に記載のビス(フルオロアルキルスルホニル)イミドリチウムは非水系溶媒に対する飽和濃度が0.7mol・dm−3程度であり、電解質をより高濃度に溶解させた非水系電解液を作成してより高い電気伝導度を得ることが困難であった。このため、特許文献2または3に記載されたビス(フルオロアルキルスルホニル)イミドリチウムは高温下での耐久性に優れ、かつ安価であるという特徴を有しながらも実用的に用いられるまでに至っていない。
特開平5−326018号公報 特開平9−104686号公報 特開平9−106834号公報 森彰一郎, 電気化学, 65, 906頁−907頁 (1997)
本発明の課題は、コスト的に安価で、電気伝導度が高く、高温下での耐久性に優れ、か
つ金属アルミニウムの電気化学的腐食が少ない非水系電気化学素子用の電解質及び電解液を提供すること、並びに該電解液を用いた電気化学素子を提供することにある。
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の一は、(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質である。
本発明の二は、(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質を含む非水系電解液である。
本発明の三は、(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質を含む非水系電解液を用いた非水系電気化学素子である。
本発明の電解質を非水系電解液に用いることにより、コスト的に安価で、金属アルミニウムの電気化学的腐食が少なく、高温保存特性、高温フロート充電特性等の高温下での耐久性が向上し、さらに電気伝導度が高くサイクル性、低温放電特性も向上した電気化学素子を得ることができる。
以下、本発明について詳しく述べる。
本発明の非対称有機スルホニルイミド塩は、対応する有機アルキルスルホン酸CHFCFSOH、CFCHFCFSOH、もしくはCFSOH、またはその酸塩化物、もしくはその酸無水物等の誘導体のスルホニルイミド化反応により合成することができる。その中でCFSOH、またはその誘導体は既に工業的に生産されており、比較的安価に入手可能である。CHFCFSOH、もしくはCFCHFCFSOH、またはそれらの誘導体は、前記のとおり、既に大量に生産され工業的に安価に入手可能な四フッ化エチレンまたは六フッ化プロピレンと亜硫酸水素ナトリウムとの付加反応により効率よく製造することができる。その製造条件の一例として、四フッ化エチレンまたは六フッ化プロピレンと亜硫酸水素ナトリウムの水溶液、更に要すれば反応助剤を加え室温から150℃の温度範囲で1時間から100時間反応させることにより、CHFCFSONa、またはCFCHFCFSONaを製造する方法は、条件を選ぶことによってほぼ定量的に目的物を得ることができ好ましい。
かかる有機アルキルスルホン酸誘導体から非対称有機スルホニルイミド塩を製造する方法としては、下記の一般的な方法を適宜選択して非対称有機スルホニルイミド塩を製造することができる。
1)有機アルキルスルホニルハライドとビス(トリメチルシリル)イミドのリチウム塩とを反応させる方法。
2)無水有機アルキルスルホン酸と尿素とを反応させてから水酸化リチウム、又は炭酸リチウムと反応させる方法。
3)有機アルキルスルホニルハライドとリチウム窒化物とを反応させる方法。
4)有機アルキルスルホニルハライドとアンモニアとを反応させてから水酸化リチウム、又は炭酸リチウムと反応させる方法。
5)有機アルキルスルホニルハライドと有機アルキルスルホンアミドとを反応させてから水酸化リチウム、又は炭酸リチウムと反応させる方法。
即ち、上記1)乃至4)の方法で本発明の非対称有機スルホニルイミド塩を含む電解質を製造する場合には、CHFCFSOX、CFCHFCFSOX、及びCFSOX(但し、Xはハロゲン原子を示す)の群から選ばれた二つの有機アルキルスルホニルハライドの等モル混合物を、ビス(トリメチルシリル)イミドのリチウム塩、またはリチウム窒化物と反応させる方法、該有機アルキルスルホニルハライド、又はスルホン酸の等モル混合物をアンモニア、又は尿素と反応させて−NHとしてから水酸化リチウム、または炭酸リチウムと反応させる方法があげられる。
また上記5)の方法で本発明の非対称有機スルホニルイミド塩を含む電解質を製造する場合には、CHFCFSOX、CFCHFCFSOX、及びCFSOX(但し、Xはハロゲン原子を示す)の群から選ばれた一つの有機アルキルスルホニルハライドと、CHFCFSONH、CFCHFCFSONH、及びCFSONHの群から選ばれた少なくとも一つの有機アルキルスルホンアミド(但し、同じ有機アルキル基を有するスルホニルハライドとスルホンアミドの組み合わせは除く)とを反応させて水酸化リチウム、または炭酸リチウムと反応させる方法があげられる。本方法は対称有機スルホニルイミド塩の副生がないので、本発明の非対称有機スルホニルイミド塩を含む電解質を得るには、より好ましい方法である。
一般に含フッ素有機アルキルスルホニルイミド塩を電解質として用いた場合には、該有機アルキル基の炭素数が小さいほど、非水系溶媒に対する溶解度が向上し高い電気伝導度を得ることができるという利点を有する反面、電気化学素子の集電体として多用される金属アルミニウムを電気化学的に腐蝕させやすいという欠点が生じる。例えば、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(CFSONLiは、非水系溶媒への溶解度が高く電気伝導度の高い非水系電解液を提供できるが、金属アルミニウムに対する電気化学的腐蝕の発生が著しく実用に耐えるものではなかった。
また上記有機アルキル基の炭素数が大きいほど金属アルミニウムに対する電気化学的腐蝕の発生は改善されるが、非水系溶媒に対する溶解度が減少し、高い電気伝導度を得ることが困難になるという欠点を有していた。例えば、ビス(ノナフルオロブタンスルホニル)イミドリチウム(CFCFCFCFSONLiは金属アルミニウムに対する電気化学的腐蝕が著しく改善されるが、非水系溶媒への溶解度が低く、高い電気伝導度を有する非水系電解液を得ることができない。
本発明の電解質においては、スルホニルイミド塩の有機アルキル基を非対称にすること、及び有機アルキル基の一つ、または二つを含水素フルオロアルキル基であるCHFCFまたはCFCHFCFとすることにより、非水系溶媒への溶解度が高く電気伝導度の高い非水系電解液が得られ、電気化学素子の出力特性、低温放電特性を改善できる。また熱安定性が高く、且つ金属アルミニウムに対する電気化学腐蝕が小さいことから高温耐久性、特に高温フロート充電特性の向上が実現する。更にコスト的に安価なスルホニルイミド塩を電解質として提供することができる。
かかる条件を満足する化合物は(CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiである。
本発明の非水系電解液において、本発明の電解質と組合せる非水系溶媒としては、該電解質を溶解できる非プロトン系の非水系溶媒であって、誘電率および耐電圧が高く、粘度が低いものが好ましい。
具体的にはプロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、及びビニレンカーボネート(VC)等に代表される環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、及びメチルエチルカーボネート(MEC)等に代表される鎖状カーボネート類、γ−ブチロラクトン(γBL)、及びε−カプロラクトン(εCL)等に代表される環状エステル類、酢酸エチル(EA)、プロピオン酸メチル(MP)、及び酪酸エチル(EB)等に代表される鎖状エステル類、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン(DME)、及びジオキサン(DO)等に代表されるエーテル類、アセトニトリル(AN)、プロピオニトリル(PN)、及びベンゾニトリル(BN)等に代表されるニトリル類、スルホラン類、ケトン類、並びにアミド類が挙げられ、これらの溶媒を単独または2つ以上の混合溶媒系で用いることができる。
2つ以上の混合溶媒系の場合は、高誘電率溶媒と低粘度溶媒との組み合わせが好ましく、具体的な組み合わせとして、PCとγBL、DMC、DEC、MEC、THF、またはDMEとの組み合わせ、ECとγBL、DMC、DEC、MEC、THF、またはDMEとの組み合わせ等が挙げられる。高誘電率溶媒と低粘度溶媒との混合体積比率は2:1〜1:8が好ましく、更に好ましくは1:1〜1:5である。
以下、本発明を実施例、比較例により詳細に説明する。
<実施例1>
(CHFCFSO)(CFSO)NLiの合成と電解液の調製
1)亜硫酸水素ナトリウムの25%水溶液500mlと四硼酸ナトリウム10水和物57.3gとテトラフルオロエチレン156gを圧力容器に入れ、90℃で50時間反応させた。反応液を濾過した後、乾固させた生成物をエタノールで抽出することにより、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸ナトリウムCHFCFSONaを得た。このCHFCFSONaとオキシ塩化リンとを反応させ、1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホン酸クロライドCHFCFSOClを得た。
2)CHFCFSOClと、市販のトリフルオロメタンスルホンアミドCFSONHとをアセトニトリルを溶媒として反応させた後、LiOHで中和して、(CHFCFSO)(CFSO)NLiを得た。
3)(CHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジエチルカーボネートの体積比1:4の混合溶媒に溶解させ、1mol・dm−3の非水系電解液を調製した。この電解液の室温での電気伝導度は7.3mS・cm−1であった。
<実施例2>
(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiの合成と電解液の調製
1)亜硫酸水素ナトリウムの25%水溶液500mlと四硼酸ナトリウム10水和物57.3gとヘキサフルオロプロピレン187gを圧力容器に入れ、90℃で50時間反応させた。反応液を濾過した後、乾固させた生成物をエタノールで抽出することにより、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロパンスルホン酸ナトリウムCFCHFCFSONaを得た。このCFCHFCFSONaとオキシ塩化リンとを反応させ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロパンスルホン酸クロライドCFCHFCFSOClを得た。
2)CFCHFCFSOClと市販のトリフルオロメタンスルホンアミドCFSONHとをアセトニトリルを溶媒として反応させた後LiOHで中和して、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiを得た。
3)(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジ
エチルカーボネートの体積比1:4の混合溶媒に溶解させ、1mol・dm−3の非水系電解液を調製した。この電解液の室温での電気伝導度は6.7mS・cm−1であった。
<実施例3>
(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの合成と電解液の調製
1)実施例1で得たCHFCFSOClを過剰のアンモニアと反応させ1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホンアミドCHFCFSONHを得た。
2)このCHFCFSONHと、実施例2で得られたCFCHFCFSOClとをアセトニトリルを溶媒として反応させた後、LiOHで中和して、(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiを得た。
3)(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジエチルカーボネートの体積比1:4の混合溶媒に溶解させ、1mol・dm−3の非水系電解液を調製した。この電解液の室温での電気伝導度は6.1mS・cm−1であった。
<実施例4>
図1に示す円筒型リチウムイオン二次電池を下記のようにして作製した。
LiCoO100質量部に対し、グラファイト2.5質量部、アセチレンブラック2.5質量部、結合剤としてポリフッ化ビニリデン8質量部を加え、N−メチルピロリドンを溶剤に用いてペースト状にしたものを厚み18μmのアルミ箔の両面に塗布、乾燥させ合計厚み220μmの正極を作製した。次に、グラファイト100質量部に対し、結合剤としてポリフッ化ビニリデン8質量部を加え、N−メチルピロリドンを溶剤に用いてペースト状にしたものを厚み12μmの銅箔の両面に塗布、乾燥させ合計厚み150μmの負極を作製した。
正極と負極の間にポリエチレン製の厚み24μmのセパレータを介在させて互いに積層し、多数回捲回して渦巻型の電極体を作製した。この電極体を電池缶に収納した後、電解液として実施例1で得られた(CHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/メチルエチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させたものを非水系電解液として注液し、リチウムイオン二次電池を作製した。
この電池を定電流1C、4.2V定電圧、2時間の充電条件と定電流1C、放電終止電圧2.7Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ500サイクル目での放電容量維持率(500サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った百分率)は表1に示すとおり96.5%であった。
一方、この電池を満充電(4.2V)して、60℃に維持した恒温槽に1ヶ月間保存した後、再充電し放電容量を測定したところ、放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表1に示すとおり93.5%であった。
一方、この電池の低温放電特性を温度−20℃、放電電流2Aの条件で行なったところ、表1に示すとおり、室温での放電容量に対し84.5%の放電容量が得られた。
<実施例5>
非水系電解液として実施例2で得られた(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させたものを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製した。
この電池を定電流1C、4.2V定電圧、2時間の充電条件と定電流1C、放電終止電圧2.7Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ500サイクル目での放電容量維持率(500サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った
百分率)は表1に示すとおり97.3%であった。
一方、この電池を満充電(4.2V)して、60℃に維持した恒温槽に1ヶ月間保存した後、再充電し放電容量を測定したところ放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表1に示すとおり94.1%であった。
一方、この電池の低温放電特性を温度−20℃、放電電流2Aの条件で行なったところ、表1に示すとおり、室温での放電容量に対し79.9%の放電容量が得られた。
<実施例6>
非水系電解液として実施例3で得られた(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネート/ジエチルカーボネートの体積比1:1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させたものを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製した。
この電池を定電流1C、4.2V定電圧、2時間の充電条件と定電流1C、放電終止電圧2.7Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ500サイクル目での放電容量維持率(500サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った百分率)は表1に示すとおり94.2%であった。
一方、この電池を満充電(4.2V)して、60℃に維持した恒温槽に1ヶ月間保存した後、再充電し放電容量を測定したところ放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表1に示すとおり95.1%であった。
一方、この電池の低温放電特性を温度−20℃、放電電流2Aの条件で行なったところ、表1に示すとおり、室温での放電容量に対し77.9%の放電容量が得られた。
<比較例1>
電解質としてLiPFを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<比較例2>
電解質として (CFSONLiを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<比較例3>
電解質として(CFCFSONLiを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<比較例4>
電解質として(CFCFCFCFSO)(CFSO)NLiを用いた以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<比較例5>
電解質として(CHFCFSONLiを用いて、電解液濃度を0.7mol・dm−3とした以外は実施例4と同じ操作を行ってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<比較例6>
電解質として(CFCHFCFSONLiを用いて、電解液濃度を0.7mol・dm−3とした以外は実施例4と同じ操作を行なってリチウムイオン二次電池を作製し、実施例4と同じ条件でサイクル性試験、高温保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表1に示す。
<実施例7>
市販のピッチ系活性炭(BET比表面積1955m・g−1)150gをステンレススチールメッシュ製の籠に入れ、石炭系ピッチ300gを入れたステンレス製バットの上に置き、電気炉(炉内有効寸法300mm×300mm×300mm)内に設置して、熱処理を行うことによって、該活性炭の表面に石炭系ピッチ由来の炭素質材料を被着させた複合多孔性材料を作成した。熱処理は窒素中で、室温から670℃まで4時間で昇温し、同温度で4時間保持し、続いて自然冷却により60℃まで冷却した後、炉から取り出した。得られた複合多孔性材料はBET比表面積240m・g−1であった。次いで、上記で得た複合多孔性材料83.4質量部、アセチレンブラック8.3質量部およびポリフッ化ビニリデン8.3質量部とN−メチルピロリドンを混合して、スラリーを得た。次いで、得られたスラリーを銅箔の片面に塗布し、乾燥し、プレスして、負極を作製した。
正極集電体となるアルミニウム箔の上に、微粒子黒鉛粉末とエチレン−アクリル酸樹脂をバインダーとして含有する導電性ペーストをバーコーターによって塗布し、乾燥することで厚み5μmの導電層を形成した。次いで、負極の複合多孔性材料の原料と同一の市販のピッチ系活性炭81.6質量部、ケッチェンブラック6.1質量部およびポリフッ化ビニリデン12.3質量部とN−メチルピロリドンを混合したものを、上記アルミニウム箔の片面に塗布、乾燥し、正極を作製した。上記で得られた負極及び正極を各々2cmに切り出し、負極活物質層に接するように同面積でリチウム金属を圧着し、正極と負極の間にポリエチレン製のセパレータをはさみ込み、電極体を作成した。この電極体を容器に入れ、実施例1の(CHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/メチルエチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解した非水系電解液を注入して密閉し、非水系電気化学素子を作成した。
この非水系電気化学素子を定電流50C、充電終止電圧4.0Vの充電条件と定電流50C、放電終止電圧2.0Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ100000サイクル目での放電容量維持率(100000サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり97.9%であった。
一方、この非水系電気化学素子の高温フロート充電特性を次の条件で評価した。定電圧電源を用い、この電気化学素子に3.8Vの電圧を印加した状態のまま、60℃に維持した恒温槽に1000時間保存した後、放電容量を測定した。放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり90.2%であった。
一方、この非水系電気化学素子の低温放電特性を温度−20℃、放電電流50Cの条件で行なったところ、表2に示すとおり、室温での放電容量に対し65.9%の放電容量が得られた。
<実施例8>
非水系電解液として実施例2で得られた(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させたものを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製した。
この非水系電気化学素子を定電流50C、充電終止電圧4.0Vの充電条件と定電流50C、放電終止電圧2.0Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ100000サイクル目での放電容量維持率(100000サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり98.8%であった。
一方、この非水系電気化学素子の高温フロート充電特性を次の条件で評価した。定電圧電源を用い、この電気化学素子に3.8Vの電圧を印加した状態のまま、60℃に維持し
た恒温槽に1000時間保存した後、放電容量を測定した。放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり92.9%であった。
一方、この非水系電気化学素子の低温放電特性を温度−20℃、放電電流50Cの条件で行なったところ、表2に示すとおり、室温での放電容量に対し69.5%の放電容量が得られた。
<実施例9>
非水系電解液として実施例3で得られた(CFCHFCFSO)( CHFCFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネート/ジエチルカーボネートの体積比1:1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させたものを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って電気化学素子を作製した。
この非水系電気化学素子を定電流50C、充電終止電圧4.0Vの充電条件と定電流50C、放電終止電圧2.0Vの放電条件で、室温にて充放電サイクル試験を行なったところ100000サイクル目での放電容量維持率(100000サイクル後の放電容量を1サイクル目の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり96.3%であった。
一方、この非水系電気化学素子の高温フロート充電特性を次の条件で評価した。定電圧電源を用い、この電気化学素子に3.8Vの電圧を印加した状態のまま、60℃に維持した恒温槽に1000時間保存した後、放電容量を測定した。放電容量維持率(保存試験後の放電容量を保存試験前の放電容量で割った百分率)は表2に示すとおり93.2%であった。
一方、この非水系電気化学素子の低温放電特性を温度−20℃、放電電流50Cの条件で行なったところ、表2に示すとおり、室温での放電容量に対し60.1%の放電容量が得られた。
<比較例7>
電解質としてLiPFを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<比較例8>
電解質として(CFSONLiを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<比較例9>
電解質として(CFCFSONLiを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<比較例10>
電解質として(CFCFCFCFSO)(CFSO)NLiを用いた以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<比較例11>
電解質として(CHFCFSONLiを用いて、非水系電解液濃度を0.7mol・dm−3とした以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<比較例12>
電解質として(CFCHFCFSONLiを用いて、非水系電解液濃度を0.7mol・dm−3とした以外は実施例7と同じ操作を行って非水系電気化学素子を作製し、実施例7と同じ条件でサイクル性試験、高温フロート充電保存試験、低温放電特性試験を行なった。結果を表2に示す。
<実施例10>
60℃でのアルミニウムの電気化学的腐蝕性を次のように評価した。(CHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/メチルエチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解した非水系電解液を用い、作用電極をアルミニウム、対電極および参照電極をリチウム金属としたセルで作用極のアルミニウムを60℃で4.2Vに保持した時に流れるリーク電流を測定した。結果を表3に示す。リーク電流は60℃でのアルミニウムの電気化学的腐蝕性を表し、その値が小さい方が該腐食性が小さいことを示している。
<実施例11>
(CFCHFCFSO)(CFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させた非水系電解液を用いた以外は実施例10と同じ操作を行い、リーク電流を測定した。結果を表3に示す。
<実施例12>
(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiをエチレンカーボネート/ジメチルカーボネート/ジエチルカーボネートの体積比1:1:2の混合溶媒に1mol・dm−3の濃度に溶解させた非水系電解液を用いた以外は実施例10と同じ操作を行い、リーク電流を測定した。結果を表3に示す。
<比較例13>
電解質として(CFSONLiを用いた以外は実施例10と同じ操作を行い、リーク電流を測定した。結果を表3に示す。
<比較例14>
電解質として(CFCFSONLiを用いた以外は実施例10と同じ操作を行い、リーク電流を測定した。結果を表3に示す。
<比較例15>
電解質として(CHFCFSONLiを用いた以外は実施例10と同じ操作を行い、リーク電流を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2006324167
Figure 2006324167
Figure 2006324167
本発明の電解質ならびに非水系電解液は、リチウム電池等の非水系一次電池、リチウムイオン二次電池等の非水系二次電池、非水系電気二重層キャパシタ、ハイブリッドキャパシタやその他の非水系電気化学素子に利用できる。
本発明の実施例4乃至実施例6、および比較例1乃至比較例6で用いたリチウムイオン二次電池の縦断面図である。 本発明の実施例7乃至実施例9、および比較例7乃至12で用いた非水系電気化学素子の(a)平面図、(b)縦断面図である。
符号の説明
1 正極
2 負極
3 正極リード端子
4 負極リード端子
5 セパレータ
6 容器
7 電池封口板
8 パッキング
9 絶縁板

Claims (3)

  1. (CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質。
  2. (CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質を含む非水系電解液。
  3. (CHFCFSO)(CFSO)NLi、(CFCHFCFSO)(CFSO)NLi、及び(CFCHFCFSO)(CHFCFSO)NLiの群から選ばれた少なくとも1種の非対称有機スルホニルイミド塩からなる電解質を含む非水系電解液を用いた非水系電気化学素子。
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