JP2006322118A

JP2006322118A - 介護用ズボン

Info

Publication number: JP2006322118A
Application number: JP2005148247A
Authority: JP
Inventors: Toshio Matsumoto; 利男松本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-05-20
Filing date: 2005-05-20
Publication date: 2006-11-30
Anticipated expiration: 2025-05-20
Also published as: JP4807610B2

Abstract

【課題】
本発明は、おむつの交換等において、完全に脱がす必要がなく、露出度も小さく、しかも介護人による着脱作業や介護処理が容易であると共に、被介護人が、無意識で脱いだり、手を入れたりすることが防止できる介護用ズボンとする。

【解決手段】
本発明は、介護用ズボンに次の手段を採用する。
第１に、後身頃中央の股上をウエスト部までファスナーにより分離可能とする。
第２に、分離されたウエスト部の内側に、左右のウエスト部に渡る長さの補助ウエストベルトをマジックテープ（登録商標）によって着脱自在に装着する。
第３に、左右ウエスト部の端部付近に設けられた無意識では外すことができない留め具にて、左右ウエスト部を補助ウエストベルトの略中央で固定可能とする。
第４に、補助ウエストベルトを、無意識では外すことができない留め具にて左右のウエスト部内側に固定可能とする。

【選択図】図３

Description

本発明は、寝たきりの人や、病気、けが等で体が動かせない人達に使用する介護用ズボンの改良に関するもので、被介護人が着衣して快適であると同時に、介護人にとっても介護作業がしやすく、かつ、被介護人が無意識的に脱ぐ心配のない介護用ズボンである。

日常のズボンとしても活用できる介護用ズボンとしては、従来より特許文献１に示されるような身頃部の両側部（左右の腰部）が切り開かれ、そこにファスナーが開閉自在に装着されたものがある。このように身頃部の側部が切り開かれた介護用ズボンを着用した被介護人は、おむつの交換等の介護処理時に、完全に介護用ズボンを脱ぐことなく、介護人の介護処理を受けることができて便利であった。

しかし、身頃部の側部が切り開かれているため、おむつの交換時などにあっては、おむつの位置が奥になり、身頃部を被介護人から脱がしただけでは介護処理を行い難く、介護処理の度に介護用ズボンを、ある程度被介護人から脱がせる必要があった。この作業は介護人にとっても被介護人にとっても面倒であるという問題点を有していた。

更に、従来の介護用ズボンにおいては、ズボンを穿いたり脱いだりする便利のためウエスト部に伸縮性を持たせていたり、簡単に外せる留め具を利用しているものが多かった。このため、無意識にズボンを脱いでしまったり、手が入る空間を作って、おむつを外してしまったりする危険があった。

特開２００１−２７９５０４号公開特許公報

本発明は、上記問題点を解決するために提供されたもので、おむつの交換等の介護処理時において、被介護人から完全に介護用ズボンを脱がす必要がなく、露出度も小さく、しかも介護人による着脱作業や介護処理を容易に行うことが可能な介護用ズボンとすると共に、被介護人が、無意識で脱いだり、手を入れたりすることを防止できる介護用ズボンとした。

第１の発明は、上記課題を解決するため、後身頃中央の股上をウエスト部までファスナーにより左右に分離可能とするとともに、分離された左右のウエスト部の内側に、左右のウエスト部に渡る長さの平帯状の補助ウエストベルトをマジックテープ（登録商標）によって着脱自在に装着してなる介護用ズボンにおいて、左右ウエスト部の端部付近に設けられた無意識では外すことができない留め具にて左右ウエスト部が補助ウエストベルト略中央で固定可能とされ、更に、補助ウエストベルトが、補助ウエストベルトの両端部付近で、無意識では外すことができない留め具にて左右のウエスト部内側に固定可能とされたことを特徴とする介護用ズボンである。

第２の発明は、第１の発明に、ウエスト部両側に、伸縮性のほとんどないウエスト調節ベルトを設ける手段を付加した介護用ズボンである。

第１の発明は、次のような効果を発揮する。
第１に、後身頃中央の股上をウエスト部までファスナーにより左右に分離可能とする介護用ズボンであるので、被介護人の左右どちらの方向からのおむつの交換作業を行ってもおむつの位置が近く交換作業が楽に行え便利である。
第２に、分離された左右のウエスト部の内側に、左右のウエスト部に渡る長さの平帯状の補助ウエストベルトをマジックテープ（登録商標）によって着脱自在に装着してなる介護用ズボンであるので、左右いずれの方向よりおむつの交換作業を行った場合にも、マジックテープ（登録商標）を利用して一旦ウエストを締めた状態とし、その後、ファスナーを締めたり、他の留め具をかけたりすることができ、簡単に元の状態に戻すことができる。
第３に、左右ウエスト部の端部付近に設けられた無意識では外すことができない留め具にて左右ウエスト部が補助ウエストベルト略中央で固定可能とされ、更に、補助ウエストベルトが、補助ウエストベルトの両端部付近で、無意識では外すことができない留め具にて左右のウエスト部内側に固定可能とされた介護用ズボンであるので、被介護者が無意識でズボンを脱いだり、ウエス部より手を入れることができなくなる。

第２の発明の効果であるが、ウエスト部両側に、伸縮性のほとんどないウエスト調節ベルトを設ける手段を付加した介護用ズボンであるため、上記３つの効果を失うことなく、ウエストの相違に対応できる汎用的介護用ズボンとなった。

以下、図面に従って、実施例と共に本発明の実施の形態について説明する。図１は、本実施例を示すもので、介護用ズボン１は、後側（尻側）より描かれており、後身頃２の中央部で股上を股の付近よりウエスト部３までファスナー４により、図３及び図４に示されるように左右に分離可能としてある。

分離された左右のウエスト部３１，３２の内側には、図３及び図４に示すように左右のウエスト部３１，３２に渡る長さの平帯状の補助ウエストベルト５が、マジックテープ（登録商標）６１，６２によって着脱自在に装着されている。

左右ウエスト部３１，３２の端部付近には、無意識では外すことができない留め具が設けられており、左右ウエスト部３１，３２が、補助ウエストベルト５の略中央で固定可能とされている。この留め具は実施例では、図３及び図４に現れるように左右ウエスト部３１，３２の端部に設けられた紐リング７１，７２と補助ウエストベルト５の中央に設けられたボタン８からなる。紐リング７１，７２をボタン８にかけることにより、左右のウエスト部３１，３２は、確実に固定される。

更に、補助ウエストベルト５が、補助ウエストベルト５の両端部付近で、無意識では外すことができない留め具にて左右のウエスト部３１、３２の内側に固定可能とされている。この留め具は２種類あり、一つは補助ウエストベルト５の両端部に設けられた紐リング５１、５２とウエスト部３１内側に設けられたボタン３３及びウエスト部３２内側に設けられたボタン３４によるものであり、もう一つの留め具は、ウエスト部３１の内側に設けられたホック３５及びウエスト部３２の内側に設けられたホック３６と、補助ウエストベルト５の両端より若干内側に設けられた受け金具５３，５４によるものである。

被介護者が介護を受ける場合、ベットや寝室の関係で、主として介護作業を行う側が決まってしまう場合が多い。例えば図３のように後身頃２の右側を開いておしめの交換等行う場合であれば、補助ウエストベルト５は、左側のウエスト部３１の内側にマジックテープ（登録商標）６１，６２と、ホック３５と受け金具５３と、紐リング５１とボタン３３で常時固定的に装着している。この状態で、おしめの交換等が頻繁に行われる状態では、右側のウエスト部３２は、紐リング５２とボタン３４での固定を省いて、マジックテープ（登録商標）とホック３６での固定で対応とすることができ、便利である。

しかし、ベットの方向が変更するなどの理由から、逆に例えば図４のように、後身頃２の左側を開いておしめ交換等がある場合には、逆の右側ウエスト部３２と補助ウエストベルト５を常時固定とすることが好ましい。そのため補助ウエストベルト５の左右に上記の留め具を設けたのである。

ウエスト部３両側付近にはスリット２１，２２が形成されおり、伸縮性のほとんどないウエスト調節ベルト３７，３８により、ウエスト幅が調節できるようにされている。実施例でのウエスト調節ベルト３７，３８は、伸縮性のない皮革等を利用したものが好ましい。

本実施例にかかる介護用ズボンの背面図補助ウエストベルトの背面図背面右側を開いた状態の背面図背面左側を開いた状態の背面図

符号の説明

１．．．．．．．．．．．．．介護用ズボン
２．．．．．．．．．．．．．後身頃
３．．．．．．．．．．．．．ウエスト部
４．．．．．．．．．．．．．ファスナー
５．．．．．．．．．．．．．補助ウエストベルト
８．．．．．．．．．．．．．ボタン
２１，２２．．．．．．．．スリット
３１，３２．．．．．．．．ウエスト部
３３，３４．．．．．．．．ボタン
３５，３６．．．．．．．．ホック
３７，３８．．．．．．．．ウエスト調節ベルト
５１，５２．．．．．．．．紐リング
５３，５４．．．．．．．．受け金具
６１，６２．．．．．．．．マジックテープ（登録商標）
７１，７２．．．．．．．．紐リング

Claims

後身頃中央の股上をウエスト部までファスナーにより左右に分離可能とするとともに、分離された左右のウエスト部の内側に、左右のウエスト部に渡る長さの平帯状の補助ウエストベルトをマジックテープ（登録商標）によって着脱自在に装着してなる介護用ズボンにおいて、
左右ウエスト部の端部付近に設けられた無意識では外すことができない留め具にて左右ウエスト部が補助ウエストベルト略中央で固定可能とされ、更に、補助ウエストベルトが、補助ウエストベルトの両端部付近で、無意識では外すことができない留め具にて左右のウエスト部内側に固定可能とされたことを特徴とする介護用ズボン。
ウエスト部両側には、伸縮性のほとんどないウエスト調節ベルトを設けたものである請求項１記載の介護用ズボン。