JP3080361U - サポータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 介護者の手を借りなくても障害者が一人で着
用することのできるサポータを提供する。 【構成】 左右端部（２，３）の面ファスナ同士を付着
させて人体に固定するものにおいて、前記各端部に指又
は手全体が挿通可能な指掛け部（４，５）を設けたこと
を特徴とする。サポータは、例えば肩紐（８，１１）を
有する姿勢矯正用のものであり、前記肩紐端部も指又は
手全体が挿通可能な指掛け部（１０，１３）が設けられ
ている。指掛け部は、例えば前記各端部につながった環
（４，５）である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスポーツ、姿勢矯正、腰痛治療、妊婦用・産後用腹帯などに使用する サポータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、これらの目的のためにさまざまなサポータが市販されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらのサポータは身体障害者や精神障害者（以下、「障害者」という）にと って必要な場合が多いにも関わらず、必ずしも彼らにとって使いやすいものでは なかった。そのため一人で着用することができず、介護者の手助けを必要として いる。

【０００４】 本考案は、介護者の手を借りなくても障害者が一人で着用することのできるサ ポータを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のサポータは、左右端部の面ファスナ同士を付着させて人体に固定する ものにおいて、前記各端部に指又は手全体が挿通可能な指掛け部を設けたことを 特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の態様】

本考案のサポータは左右端部の面ファスナ同士を付着させて人体に固定する形 式の物に幅広く適用することができる。腰、膝、肘、首、肩、胸、足首、足用の ものも含む。肩紐部を有する姿勢矯正用サポータの場合、肩紐端部にも指掛け部 を設けることが好ましい。

【０００７】 面ファスナとしては、多数の小フックを有する雄部材と多数の小ループを有す る雌部材の組み合わせタイプのものが、通常「マジックテープ」という商標名で 周知である。その他、各面がそれぞれ雌雄部材を有するタイプのものも知られて いる。本考案では、上記２種類のいずれでもよい。

【０００８】 指掛け部は、例えばバンド先端に設けられた環である。この環は、長さ調節が できるように、ある程度弾力性を有するものであることが好ましい。また、指掛 け部は拡張可能な穴を開けた布片でもよい。拡張可能な穴とは、例えば「Ｘ」字 又は「米」字型の切り抜きである。

【０００９】

【実施例】

以下、添付の図面に基づき、本考案の実施例を説明する。

【００１０】 図１は、本考案第１実施例に係る、姿勢矯正用のサポータの正面図である。サ ポータ本体１の左右端部にはバンド２，３が設けられており、それぞれには面フ ァスナが設定されている。中央部６は上方向に延びており、そこには袋部７が形 成されている。

【００１１】 中央部６の上端からは着用者の肩にかけられる肩紐８，１１が伸びており、そ の端部９，１２はバンド２，３の位置に再び戻っている。肩紐端部にも面ファス ナが設定されていて、適当な長さのところでバンドに付着させることにより、着 用者の体型に合わせた長さに調節可能である。

【００１２】 本考案の特徴は、少なくともバンド２，３の末端に指掛け部４，５が設けられ ていることである。好ましくは、バンド２，３の末端だけでなく、肩紐９，１２ の末端にも指掛け部１０，１３が設けることである。

【００１３】 指掛け部は第１実施例では環になった紐である。紐はある程度弾力性のある素 材を使用することが好ましい。

【００１４】 第２実施例を示す図２において、指掛け部はＸ字型に穴を開けた布片１４，１ ５，１６，１７である。第２実施例は、この指掛け部を除き、第１実施例と同じ であるので、説明を省略する。

【００１５】 これらの実施例では姿勢矯正用のサポータを使用したので肩紐があるが、スポ ーツ用や腰痛治療用のサポータのように肩紐のないものについてもバンド部の各 端部に指掛け部を設けることにより、本考案は採用可能である。

【００１６】

【考案の効果】

この指掛け部を使用すれば、図３（第１実施例の使用例）に示すように、バン ド側指掛け部４，５と肩紐側指掛け部１０，１３を、親指と残りの四指の間に引 っかけることにより、同時に引いて締めることができる。手に障害があって指が 十分に動かせないような人でも単に親指と残りの四指の間に指掛け部を掛けるだ けで引くことができ、締める作業も親指の付け根の膨らみ（手相学でいう金星丘 ）で各端部の面ファスナを押さえるだけでよい。外すときにも、各端部の面ファ スナに指をかけてめくらなくても、指掛け部を親指と残りの四指の間に通して引 っ張り上げるだけでよい。

【００１７】 その親指又は残りの四指の動きも十分でない重度の障害者にとっても、手全体 を指掛け部につっこむことで目的を達することができる。したがって、本明細書 においては、「指掛け部」といっても、「指」だけでなく「手全体」の場合があ る。「指」だけの場合と「手全体」の場合に合わせて環（第１実施例の場合）の 長さを調整可能なようにしておくことが好ましい。この目的のためにも環がある 程度弾力性を有するものであることが好ましいが、弾力性がなくても紐の長さを 調節する機構はそれ自体各種のものが周知である。

【００１８】 上記したように、本考案のサポータは、障害者にとって非常に使いやすいもの である。しかも、現在市販されている各種サポータと比べて構造が特に複雑とな ることもないので、生産コストはほとんど変わらない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案第１実施例に係る、姿勢矯正用のサポ
ータの正面図である。

【図２】 本考案第２実施例に係る、姿勢矯正用のサポ
ータの正面図である。

【図３】 本考案第１実施例に係る、姿勢矯正用のサポ
ータの使用状態を示す正面図である。

【符号の説明】

２，３ サポータ端部 ４，５；１４，１５ バンド用指掛け部 ８，１１ 肩紐 １０，１３；１６，１７ 肩紐用指掛け部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右端部（２，３）の面ファスナ同士を
   付着させて人体に固定するサポータにおいて、前記各端
   部に指又は手全体が挿通可能な指掛け部（４，５；１
   ４，１５）を設けたことを特徴とするサポータ。
2. 【請求項２】 サポータが肩紐（８，１１）を有する姿
   勢矯正用のものであり、前記肩紐端部にも指又は手全体
   が挿通可能な指掛け部（１０，１３；１６，１７）が設
   けられている請求項１記載のサポータ。
3. 【請求項３】 指掛け部が前記各端部につながった環
   （４，５，１０，１３）である請求項１又は２記載のサ
   ポータ。
4. 【請求項４】 指掛け部が前記各端部につながった、穴
   の開いた布片（１４，１５，１６，１７）である請求項
   １又は２記載のサポータ。