JP2003164476A - 肩関節固定具 - Google Patents

肩関節固定具

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JP2003164476A
JP2003164476A JP2001365765A JP2001365765A JP2003164476A JP 2003164476 A JP2003164476 A JP 2003164476A JP 2001365765 A JP2001365765 A JP 2001365765A JP 2001365765 A JP2001365765 A JP 2001365765A JP 2003164476 A JP2003164476 A JP 2003164476A
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Japan
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belt
hand
hand holder
shoulder joint
arm
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JP2001365765A
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Hiroyuki Fujii
裕之 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上肢を体幹の左又は右の側部で支持するよう
にして、装着時ハンドホルダの外旋回を容易にし、肩関
節を中間位あるいは軽度外旋位で固定可能にし、その後
のリハビリテーションを容易にした肩関節固定具を提供
することである。 【解決手段】 手及び前腕を支持するハンドホルダ1
と、このハンドホルダ1に連結する頸掛ベルト2と、上
肢の上腕部Eを体幹Dに固定せしめるウエストベルト4
からなり、前記ハンドホルダ1には、左又は右の側面に
頸掛ベルト2の一端を取り付け、この頸掛ベルト2の他
端をハンドホルダ1の上端部に止め具を介して長さ調整
可能に連結したのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、肩関節の脱臼や
肩周囲の骨折をした人が、肘関節中間位で上肢を身体か
ら吊り下げ、治療部を固定せしめるため、日常生活中装
着できる簡単軽量な肩関節固定具(通称アームスリン
グ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアームスリングとして、
特開2001−129009号公報に開示されたものが
ある。このアームスリングは、図5、図6及び図7に示
すように、袋形布状アームホルダ21と、このアームホ
ルダ21の上端縁に取り付けた肩吊り紐状スリング22
と、アームホルダ21の左右端縁に取り付けた腰バンド
23とからなる。
【0003】ところが、略方形状アームホルダ21は、
四隅に取り付けたスリング22の両端及び腰バンド23
の両端によって四方から引張られ、体幹Dの前面に面接
触するように支持されており、このアームホルダ21に
支持された手及び前腕が、体幹の正面に固定されている
ため、肩関節が内旋位となり、固定を除去した後、内旋
拘縮(肩関節が内旋位で固定してしまうこと)が起こ
り、その後のリハビリテーションの遷延化や、外旋制限
(十分な外旋ができなくなること)を起こしやすくなる
等の問題点がある。また、肩関節脱臼は、通常外来通院
で治療されることが多いにもかかわらず、従来の肩関節
中間位、外旋位固定具は、サイズ、重量とも大きく、日
常生活での装着は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、上肢を体幹の左又は右の側部で支持することによ
り、肩関節を中間位あるいは軽度外旋位で固定すること
を可能にし、その後のリハビリテーションを容易にする
肩関節固定具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の肩関節固定具は、手及び前腕を支持す
るハンドホルダと、このハンドホルダに連結する頸掛ベ
ルトと、上肢の上腕部を体幹に固定せしめるウエストベ
ルトからなり、前記ハンドホルダには、左又は右の側面
に前記頸掛ベルトの一端を取り付け、この頸掛ベルトの
他端を前記ハンドホルダの上端部に止め具を介して長さ
調整可能に連結したのである。
【0006】前記頸掛ベルトの一端を、ハンドホルダ側
面の腕部に対応する長手方向に取り付け、前記頸掛ベル
トの他端を、ハンドホルダ上端部の中央に連結しておく
のが好ましい。
【0007】
【作用】この発明の肩関節固定具によれば、上肢の上腕
部をウエストベルトによって体幹側面にしっかりと固定
できるため、肩関節を中間位、軽度外旋位までの適切な
回旋角度で固定できるようになる。
【0008】また、ハンドホルダは、肘関節を直角に曲
げ腕部と手を略水平状態に長さ調整可能な頸掛ベルトに
よって吊下げ維持することができ、体幹の左又は右の側
部に支持できる。このハンドホルダは、上端部に連結し
た一本の頸掛ベルトによって吊下げられており、体幹と
固定状態の上腕部を支軸として、肩関節を外旋位とする
ことが可能である。
【0009】そのほか、ハンドホルダの重量の荷重が、
バランスよく中央に牽引する一本の頸掛ベルトに支持さ
れ、かつ頸掛ベルトの他端はハンドホルダの側面の長手
方向、即ち重量のかからない水平方向でウエストベルト
に沿って取り付けられており、肩関節を外旋位とするこ
とが可能である。
【0010】さらに、ハンドホルダ側面に取り付けた頸
掛ベルトは、ウエストベルトに沿って後方外側に適宜牽
引させることができ、ハンドホルダを適切な肩関節回旋
肢位で固定することができる。従って、従来例のよう
な、内旋拘縮等の支障が発生するようなことはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図
1、図2、図3及び図4に基づいて説明する(図示は右
手用である)。図1に示すように、この発明の肩関節固
定具は、上肢の手A及び前腕部B(図4参照)を包囲し
て支持する四隅が丸い略方形状ハンドホルダ1と、この
ハンドホルダ1に連結しこれを吊下げ支持する頸掛ベル
ト2と、一端面にフック面ファスナ3を縫い付けた広幅
の伸縮弾性ウエストベルト4からなる。
【0012】前記ハンドホルダ1には、左右端縁の略中
央部に縫い付けた短ベルト5、5を介して角形シングル
バックル6、角形シングルバックル7がそれぞれ斜め後
向きに対向して取り付けられ、この両バックルに長い頸
掛ベルト2が長さ調整可能に連結される。
【0013】前記ハンドホルダ1は、耐久性に優れ、粗
目で通気性がよく、汚れ難く洗濯も容易な撥水性メッシ
ュ地から形成され、周囲に縁取り8が施され、装着時に
は縦芯9に沿って樋形に弯曲させ、手A及び前腕部Bを
包囲して下方から支持するようになっている。
【0014】ハンドホルダ1には、上肢に装着時前方に
なる両隅に、垂手防止用の母指ループを形成する対の帯
状ループ面ファスナ10と、帯状フック面ファスナ11
とがそれぞれ斜め前向きに縫い付けられている。
【0015】また、ハンドホルダ1には、右の外側面略
中央部に縫い付けた短ベルト12を介して、頸掛ベルト
用角形ダブルバックル13が縦芯9に沿った長手方向に
取り付けられている。なお、このダブルバックル13の
取付位置は、右手用(R)はハンドホルダ1の右側面
に、左手用(L)は左側面に取り付ける。
【0016】上記ハンドホルダ1は、前述のように、四
隅が丸い略方形状メッシュ地とするほか、5指にフイッ
トし指の運動を可能にする手袋型にすることもでき、母
指ループ付き筒型のものとすることもできる。
【0017】頸掛ベルト2は、頸や肩に負担をかけない
ように比較的広幅に形成され、一端部片面に、係合する
フック面ファスナ14とループ面ファスナ15とが直列
に縫い付けられ、ハンドホルダ1のダブルバックル13
に挿通し折り曲げて係止させると、長さ調整可能、かつ
着脱自在にハンドホルダ1に連結することができる。ま
た、他端部は、対のバックル6、7に挿通し(図4参
照)、手A及び前腕部Bが略水平状態になるように長さ
を調整して係止し、弯曲した樋状のハンドホルダ1の上
部開口縁を閉鎖してこれを安定保形すると共に、頸部C
から吊り下げたハンドホルダを安定して支持することが
できるようになっている。
【0018】なお、頸掛ベルト2には、略中央部に広幅
のパッド入り頸当部を設け、長時間装着しても頸や肩の
疲れを少なくすることもでき、また、背面において、ウ
エストベルト4と重なり合う部分(図3参照)をウエス
トベルト4に固着して、体幹Dへの装着を容易にし、か
つ、ずれ動きを防ぐこともできる。
【0019】さらに、ウエストベルト4を省略し、頸掛
ベルト2を広幅のものとし、この頸掛ベルトでハンドホ
ルダを吊り下げると共に上腕部を体幹に固定させること
もできる。
【0020】ウエストベルト4は、柔軟性、保温性及び
伸縮弾性を有し、体幹D(図2及び図3参照)に巻き付
ける長さを備えており、発泡シート状芯材16と、フッ
ク面ファスナ3が係止する起毛状ニット地17と、滑ら
かなトリコットニット地18との三層構造からなる。少
し引張って所要の上腕部Eと体幹Dとに一体に巻き付け
ると、両者をぴったりと固定させることができる。
【0021】この発明に係る肩関節固定具は、乳児用、
子供用、S、M、L、2L等各種サイズに形成すること
ができ、また、用途に対応して、綿、ナイロン等の化学
繊維、合成樹脂等の素材を適宜選択することができる。
【0022】図2、図3及び図4に示すように、肩関節
固定具は、身体に装着する場合、体幹Dと上腕部Eと一
緒にしてウエストベルト4を巻き付け、フック面ファス
ナ3を用いて係止すると、上腕部Eが体幹Dに密着し正
常位に安定固定できる。
【0023】つぎに、ハンドホルダ1を縦芯9に沿って
樋状に弯曲させ、この中に所要の前腕部B及び手Aを収
納し、前方の母指ループで手Aに装着する。頸掛ベルト
2は、ハンドホルダ1を略水平状態に支持すべくシング
ルバックル6、シングルバックル7に挿通し長さを調整
して止着し、他端を頸部Cから他方の腕の脇下部に回し
背面を経由してハンドホルダ1の側面に至りダブルバッ
クル13に連結して身体への装着がすむ。
【0024】身体に装着されたハンドホルダは、体幹D
の右側面前方に位置し、かつ、手A及び前腕部Bが前方
へ突出するような自然の位置に支持され、また、頸部C
から牽引された一本の頸掛ベルト2にその荷重がバラン
スよく支持されており、肩関節を中間位あるいは軽度外
旋位で固定できるようになる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、上肢
の上腕部を体幹に固定させながら肘より先の腕部を外旋
回可能にしたものであるため、肩関節を中間位あるいは
軽度外旋位で固定することができ、その後のリハビリテ
ーションを容易にすることができる。
【0026】また、この肩関節固定具は、構造が簡単軽
量で安価に提供することができ、日常生活中装着しても
比較的自由な行動ができ、かつ、荷重が頸と両肩で負担
できるため疲労が少ない等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の肩関節固定具の一例を示す分解平面
【図2】同上の装着状態を示す正面図
【図3】同上の装着状態を示す背面図
【図4】同上の装着状態を示す斜視図
【図5】一従来例のアームスリングを示す全体の平面図
【図6】同上の装着状態を示す正面図
【図7】同上の装着状態を示す背面図
【符号の説明】
A 手 B 前腕部 C 頸部 D 体幹 E 上腕部 1、 ハンドホルダ 2、 頸掛ベルト 3、11、14、 フック面ファスナ 4、ウエストベルト 5、12、 短ベルト 6、7、 シングルバックル 8、 縁取り 9、 縦芯 10、15、 ループ面ファスナ 13、ダブルバックル 16、 芯材 17、18、 ニット地 21、 アームホルダ 22、 スリング 23、 腰バンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手及び前腕を支持するハンドホルダと、
    このハンドホルダに連結する頸掛ベルトと、上肢の上腕
    部を体幹に固定せしめるウエストベルトからなり、前記
    ハンドホルダには、左又は右の側面に前記頸掛ベルトの
    一端を取り付け、この頸掛ベルトの他端を前記ハンドホ
    ルダの上端部に止め具を介して長さ調整可能に連結した
    肩関節固定具。
  2. 【請求項2】 前記頸掛ベルトは、その一端をハンドホ
    ルダ側面の腕部に対応する長手方向に取り付け、前記頸
    掛ベルトの他端を、ハンドホルダ上端部の中央に連結し
    たことを特徴とする請求項1記載の肩関節固定具。
JP2001365765A 2001-11-30 2001-11-30 肩関節固定具 Pending JP2003164476A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245611A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Eiji Itoi 肩関節固定装具
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WO2021063186A1 (zh) * 2019-09-30 2021-04-08 百安健康复医疗(深圳)有限公司 可调式肩吊带

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