JP4566582B2 - 肩関節固定装具 - Google Patents

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Description

本発明は、肩関節の亜脱臼、脱臼を主とする肩関節の種々の障害治療において、希望する治療肢位を保持するための肩関節固定装具に関する。
肩関節の障害は頻繁に見られるものであり、さらにその障害は習慣性又は反復性を有する場合も存在するため、保存的にも観血的にも数週間の治療肢位での固定が強いられる。特に多く使用される固定方法としては、肘部を90度に屈曲し、腕袋又は前腕保持部に前腕部を挿入し、この腕袋又は前腕保持部の両端間に取り付けた吊りベルトにより前腕部を体幹に密着させ固定するいわゆる腕吊を使用した固定装具(例えば特許文献1、特許文献2参照)、スリングのような腕吊固定を基本とし、さらに上肢と体幹の高い密着を行うベルトを設けた内旋固定装具(例えば特許文献3参照)、前腕吊りベルトを使用すると共に脇の下に脇下パッドを挟み込み、肩関節外転角度を所望の範囲に調整し得るようにした固定装具(例えば特許文献4参照)、上肢の各関節部にジョイントを有するヒンジなどを組み合わせた硬性装具(例えば特許文献5参照)、手及び前腕を支持するハンドホルダ、ハンドホルダに連結された頸掛ベルト、上腕部を体幹に固定するウエストベルトを備え、肩関節を軽度外旋位に固定可能にした肩関節固定装具(例えば特許文献6参照)、肩ベルト、腹部ベルト及び両ベルトを結び背中に装着するベルトを使用して肩関節の亜脱臼の整復、予防に使用する肩関節保護用ベルト(例えば特許文献7参照)などを用いて行う方法がある。また、上肢と体躯側面腸骨稜との間に嵌る断面視概ね直角三角形状のクッション袋と、体躯に捲回して該クッション袋を支持するベルト体と、該クッション体上部に載置される上肢を支持するための上肢支持体とを有し、肩関節外転を保持する肩関節装具(例えば特許文献8参照)などがある。さらには、上記固定方法や固定性の安定などに満足がいかない場合には、医療現場において、いわゆる腕吊り(例えば特許文献1、特許文献2参照)と肩関節の外転を保持する装具(例えば特許文献8参照)とを組み合わせて使用する場合もある。
上述の各固定装具は各障害程度に適合したものが選定されるが、それにもかかわらず、それらの固定装具による固定方法は、医学的データに基づいて検証されたものではないため、障害後の再障害などへの移行やその後の患部の機能回復不全に至る可能性が高い。近年の研究において、損傷部位の各組織を解剖学的に保存的または観血的に正常な位置に整復し、その肢位を固定・保持し、さらに適度に負荷を与えることによって、損傷部位の各組織が最適に修復(リモデリングないしリペア)することが明らかになってきた。これらの基礎的研究のもと肩関節障害においてもいくつかの臨床研究から同様な結果が与えられている。肩関節障害のうち、反復性に移行する頻度が高い肩関節脱臼においては、固定方法の選択が非常に困難であったが、損傷部位の各組織を解剖学的に正常な位置に整復した後、肩関節を軽度外旋に保持することで、各組織の位置を正常に保持し、肩関節脱臼の再発率を1/3以下に抑制させる上で有効であることが明確になってきた。しかしながら、この方法にこれまでの各種装具で対応しようとすると、腕吊や内旋固定を行う装具ではこの固定肢位が達成できず、さらにその他の装具においては、各種対応が可能であるという汎用性を兼ね備えてはいるが、必要とされる角度を設定するまでの調整が非常に複雑であるとともに、所定の肢位に固定するために多数のベルトや硬性の素材を使用しなければならないため拘束感が非常に強い。また、肩関節脱臼障害に限らず、同様な固定を要する場合のある肩関節障害についても同様である。
実開平5-39520号公報(第2頁、図1、図2) 特開2001-25482号公報(第2頁、図1、図2) 特開平9-299390号公報(第2〜3頁、図4) 実用新案登録第3035558号公報(第5〜8頁、図1) 特開2001-137269号公報(第5〜6頁、図1、図2) 特開2003-164476号公報(第2〜3頁、図1〜図4) 実用新案登録第3018165号公報(第3〜4頁、第2図、第3図) 特開平3-155856号公報(第2〜3頁、第1図、第2図)
本発明の課題は、肩関節障害時に、肩関節が解剖学的に正常な位置に整復された後に、その正常な位置関係が保持される肢位に肩関節を簡易に固定し、さらにその固定肢位を長期に保持すると同時に肩関節の損傷組織のより確実な密着を確保し解剖学的に正常な位置関係を保持する程度の圧迫力を確保することができる手段を備えた肩関節固定装具を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明では、体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、患側の肩関節に圧迫力を与えるための肩ベルトと、を備え、患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具を提供する
また本発明では、体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、患側の前腕部に対する肩関節外旋方向の引張り力と体幹方向への圧迫力との作用により肩関節の所定の固定位置からの内外旋移動を抑制する肘ベルトと、を備え、患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具を提供する
さらに本発明では、体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、患側の肩関節に圧迫力を与えるための肩ベルトと、患側の前腕部に対する肩関節外旋方向の引張り力と体幹方向への圧迫力との作用により肩関節の所定の固定位置からの内外旋移動を抑制する肘ベルトと、を備え、患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具を提供する
本発明の肩関節固定装具によれば、胴ベルトによりパッドは体幹周囲に確実に固定され、前腕固定部により前腕はパッドに所定の肢位を保持して固定されるから、肩関節は所定の外旋位置に確実に保持される。更に肩ベルトにより肩関節に適切な圧迫力が加えられ、その結果肩関節の軟部組織と骨組織の密着度が高まることから、より確実な修復が起こると考えられ、その固定の保持性により再発率を低減することができる。
また、障害によって例えば肩関節の禁忌運動方向が内旋方向の場合、長時間の装着中になんらかの原因で内旋方向の力が生じるようなことがあると、肘ベルトにより前腕部に対し肩関節外旋方向に引っ張り力が加わるから、禁忌運動方向即ち内旋方向に発生する力に抵抗する力が前腕部に働き、同時に体幹方向への圧迫力も与えることができるため、体幹方向へ抗力となり、胴ベルトと体幹との摩擦力を上昇させ、所定の肩関節角度からの内外旋運動を阻止することができ、肩関節の安定性が向上し、肩関節の損傷のより確実な回復が期待できる。
更に本発明の肩関節固定装具は軽量、小型に構成することができ、装着具合も調整可能であるから、日常生活における拘束感も極めて軽減される。
本発明によれば、肩ベルト又は肘ベルトを付加することによって、装具としての保持性及びフィット性を向上させることができる。
パッドは、芯材と芯材を覆うカバー材とから構成するのが好ましい。芯材は形状を保持できる材料、即ち上肢の荷重を受けても変形しにくい硬さの材料から形成され、例えば発泡体で、発泡スチロール、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等が使用できる。パッドの形状は、前腕部の幅程度の厚みを有する三角柱状もしくは四角柱状等の多角形状のものを体幹の曲面形状にフィットさせるべく、円形もしくは楕円形にくりぬいて形成した湾曲辺と、前腕を固定するためのほぼ前腕の1/2〜前腕長程度の長さを有しほぼ直線状の前腕固定辺とを有する。また上述の湾曲辺と前腕固定辺との間に小さい長さの辺を形成することにより、上肢に5〜30度程度の軽度外転を与えることもできる。この小さい長さの辺で異なる長さのものを湾曲辺の両側に形成するようにすると、パッドを反転して使用することにより、2種類の軽度外転角度を得ることができる。パッドとしては上述のパッド以外に従来技術に使用されているパッドなどを利用してもよいし、樹脂と粒状体を組み合わせた固定材などをパッドとして使用してもよい。
カバー材は芯材の一部又は全体の表面を覆い、伸縮性の低い素材からなり、ベルト類が係止できるように面ファスナーをベルトの走行方向に対応して縫着したり、その全体にループ状又はフック状の起毛を有する生地を利用することができる。また、体幹との追従性向上のために、芯材又はカバー材の体幹に当たる面に、軟質の発泡体即ち荷重を受けて変形し、除荷しても暫くはその物質の形状を維持するような低反発弾性のフォーム等の緩衝材を組み合わせることもできる。このような組み合わせにより、身体部へのフィット性は緩衝材によって補われ、固定性は硬質の発泡体によって例えば身体を捻じった際にも上肢の予め定められた固定位置を保持するように機能することによって得られる。
パッドの前腕長さとほぼ同等の長さの前腕固定辺には、前腕固定部が設けられ、この前腕固定部は前腕が入る程度の袋状の前腕袋、単数又は複数のベルト等の前腕を固定する手段を供えている。前腕袋は、伸縮の程度が低い生地で作成され、基本形状は長方形もしくは変形の長方形であり、1対の隣接する短辺と長辺は縫製等により閉じられた構造で、その前腕が前腕袋に差し込まれた場合にそれを保持するベルトが具備されている。この保持するベルトも取り付け時に締め付け力が調整されるように先端に面ファスナーなどの留め具を具備している。この前腕袋のパッドへの設置は、縫着により固定されていても、面ファスナー等により取り外しが出来るようにしてもよい。
胴ベルトはパッドの湾曲辺に縫着により固定されるか、面ファスナー、ファスナーにより着脱可能に接合されており、その長さは体幹周径より多少長めであり、その幅はパッドに接合した部分を最大幅とし、この部分はパッドと同等の幅もしくはそれ以上であるのが有利である。胴ベルトはまた体幹に巻き付けたとき固定するため面ファスナーやバックルなどの留め具を持っており、締付け力の微調整が可能な構造となっている。胴ベルトには通気性が高く、伸縮性の低い生地または伸縮性の低い生地と伸縮性の高い生地とを組み合わせたものなどを利用することが望ましく、さらに幅方向の剛性は、肘屈曲によってパッドが垂れ下がりにくいものを使用するとよく、その強さによっては胴ベルトの締付け強さを低くすることが可能である。さらにこの胴ベルトの内側には、肩関節の内旋方向の移動に抵抗するだけの摩擦力を有する素材を備えるようにすると有利であり、例えばある一定の起毛方向を有する生地を備えるようにすることもできる。また、胴ベルトは肩ベルトや肘ベルトを接合するための面ファスナーやバックル、コカンなどを設け、肩ベルト、肘ベルトを着脱可能にすることもできる。肘関節の伸展、屈曲の角度に自由度を持たせることが必要な場合には、胴ベルトをパッドに対向面全体に亘って固定せず、胴ベルトのパッド対向面の上辺又は下辺のみをパッドと縫製等で取り付け、他の辺、即ち両側辺、下辺又は上辺はファスナー等で分離可能に取り付け、体幹の軸線とパッドとのなす角度が一定範囲で自由度を持つよう調整できるようにし、肘関節の所望の装着肢位を得るようにしてもよい。或いは、パッドと胴ベルトとを両側でのみヒンジ結合し、ヒンジの回動によりパッドと胴ベルトとのなす角度を調整できるようにしてもよい。
肩ベルトは、日常生活を円滑に行うために肩関節に多少(約10度程度)の移動が生じたとしても、肩関節軟部組織と上腕骨との密着度を一定に保持し、肩関節部に浮腫や血腫による組織変形が発生しても、肩関節部に緩みを生じず、また浮腫や血腫による組織変形の予防にもなり、適正な保持を行うことができるようにするためのもので、体幹前面から障害側の肩関節部を経て背面斜め方向に延び、胴ベルトに接続される。この場合、装着状態において肩ベルトは体幹前面部より肩関節部を通り体幹背面部に至るように走行し、肩関節部を通り体幹中心線に平行な軸線より体幹中心線側に寄った位置において胴ベルトと接続されるようにすると有利である。なお、このように肩ベルトを胴ベルトと前面側、背面側で接続することにより、肩関節部のいろいろな位置において圧迫を加えることができるという利点が得られる。その体幹中心線側に寄る距離は症状に応じて定められる。さらに肩ベルトが体幹前面部での走行線と体幹背面部での走行線との間に角度を持つようにすると、肩関節部の複雑な曲面形状にフィットし、ベルトの偏圧迫を防ぐことができるという点で有利である。この角度も症状に応じて適切な値が選ばれる。肩ベルトの背面側の接合位置は、装着状態における胴ベルトの背面中央より若干患側と反対側に寄った箇所が好ましい。なお、肩ベルトの走行は各肩関節障害の各組織に与える負荷方向によっては、体幹前面又は背面の体幹中央線から更に若干患側と反対側によった箇所に設置される場合も存在する。肩ベルトはその一部にコカン又は面ファスナー等を用いた長さ調節機構を有するのが好ましい。また、肩ベルトには、肩関節前方および後方の一部もしくは全部を覆うことができる緩衝性の高い軟質フォームなどを利用した肩パッドを設置してもよい。肩ベルトは非伸縮性、伸縮性の各素材、又は両者を組み合わせたもので形成することができる。肩ベルトの胴ベルトに対する接合は、少なくとも一端はバックル、面ファスナー等により着脱可能に形成され、他端は縫着により固定されるか、面ファスナー等により着脱可能にされる。
肘ベルトは、肩関節が所定の固定位置からの内外旋移動を抑制するために設けられるもので、肘ベルトは前腕固定部と胴ベルト又はパッドとの間に取り付けられ、少なくとも一端は面ファスナー等の手段で固定位置を調整できるように形成するのが有利である。ベルトの一部又は全部が伸縮性の場合は両端を縫着することも可能である。特に一端を胴ベルトに縫着等の手段で固定し、他端は面ファスナーで前腕固定部に係着可能に構成するのが装着操作上好ましい。肘ベルトは非伸縮性、伸縮性の各素材、又は両者を組み合わせたもので形成することができる。
次に本発明の実施例を図面について説明する。
図1は本発明の第一の実施例の斜視図を示す。図1において、1はパッドで、四角柱状体から一つの稜線に沿って円形にくりぬかれ、装着すべき体幹の周囲に沿う湾曲面2が形成される。この場合、湾曲面2の少なくとも一方の端部3と隣接する面4との間に距離pが存在するようにすると、この距離pを利用して肩関節の軽度外転に対応することができる。これは四角柱状体からくりぬく際に端部を幾分残すようにすることによって形成することができる。図の実施例では湾曲面2の他方の端部にも同様の距離qが存在している。パッド1はポリスチレン発泡体から形成された芯材をナイロン繊維を使用したトリコット生地からなるカバー材で全体を覆うようにして構成されている。
パッド1の湾曲面2には胴ベルト11が縫着され、この胴ベルト11によりパッド1は体幹に固定される。胴ベルト11の湾曲面2に対向する部分は他の部分より若干幅広に、且つメッシュ状に形成すると、体幹に対する当たりが柔らかく、通気性を得ることができ、さらに肘屈曲によるパッドの垂れ下がりを胴ベルト幅方向の剛性によって防ぐことができ、有利である。胴ベルト11の一端12には固定用ベルト13、14が固定され、各ベルトの先端には表側にそれぞれ対をなす面ファスナー15、16が設けられている。又胴ベルト11の他端17にはベルト挿入用コカン18、19が取り付けられている。胴ベルト11はポリエステル繊維、ナイロン繊維を使用したダブルラッセル生地から構成されている。
パッド1の湾曲面2に隣接する面4の側面には前腕固定部21が設けられている。この前腕固定部21は、パッドの側面に縫着により固定された前腕袋22と、前腕袋22に一端が固定された前腕ベルト23、24とからなり、前腕袋22は上部が開かれ、先端部分25で両側面が縫合されており、上部から前腕を差し込むことにより袋内に前腕が安定に収容されるようになっている。先端部分25は、その両側面をベルト又は紐などで結合してもよい。前腕ベルト23、24の先端には内側に面ファスナー26、27が設けられている。前腕袋22はポリエステル繊維、ナイロン繊維を使用したダブルラッセル生地からなり、前腕ベルト23、24はポリプロピレン繊維を使用した織りベルトからなっている。なお図の前腕袋は前部と上部とが開放されているが、更に後部も開放して前腕袋内での前腕部の位置を前後に調整できるようにしてもよい。また前腕袋をパッドに縫着等により固定せず、面ファスナー等でパッドの側面に着脱可能にし、前腕袋のパッドに対する装着位置を可変にすることも可能である。
さらに胴ベルト11の背部の一箇所には肩ベルト31の一端が固定され、この肩ベルト31の他端にはバックル雄部32が取り付けられ、この雄部32は2個の溝33、34を有し、この両溝に肩ベルト31の先端が順次挿入されて折り返されるようになっている。この折り返し位置を変えることにより肩ベルトの装着時の長さを調整することができる。バックル雄部32に対する相手方のバックル雌部35が胴ベルト11の湾曲面2の端部近傍に固定され、バックル雄部32をバックル雌部35に挿入することにより相互に係合される。肩ベルト31の胴ベルト11の背面への取り付け部は背面中央より患側と反対側へ若干ずれた位置にするのが有利であり、それにより肩ベルトの肩関節部における走行線に胸面側と背面側とに角度を持たせ、肩関節に前面から圧迫力を加えることができる。肩ベルト31はポリプロピレン繊維を使用した織りベルトからなっている。
図2は本発明の第2の実施例の斜視図で、図1の実施例と同等部分には同符号が付してある。この実施例の図1の実施例と異なる点は、肩ベルトがなく、肘ベルトが設けられている点である。即ち、パッド1、胴ベルト11及び前腕固定部21の各構成については図1の実施例と全く同様である。この実施例においては、胴ベルト11の後部に肘ベルト41の一端が固定され、この肘ベルト41はほぼ胴ベルト11、前腕袋22の長手方向に沿って延び、先端42の内側には面ファスナー43が取り付けられている。一方前腕袋22の外側側面には面ファスナー28が固定されており、肘ベルト41が前腕固定部21を後方へ引張る力が所定の値になる位置で肘ベルト41の面ファスナー43を前腕袋22の面ファスナー28と係合するようになっている。
本発明の第3の実施例は特に図示しないが、図1の肩ベルト、図2の肘ベルトの両者を備えるものである。即ち、図1に示す実施例のパッド1、胴ベルト11、前腕固定部21及び肩ベルト31に、更に図2に示す肘ベルト41を付加したものであり、各構成については図1、図2に示すとおりである。
実施例1〜3において、パッド1と胴ベルト11、パッド1と前腕袋22、肩ベルト31と胴ベルト11との間の結合は、それぞれ面ファスナーを利用して行うことも可能である。これによって更に個対応を高めることができる。
次に上述の実施例3を例にとって装着方法を図3により説明する。図3は実施例3の肩関節固定装具を装着した状態の、aは正面図、bは右側面図、cは背面図、dは左側面図で、図1、図2の実施例と同等部分には同符号が付されている。先ず胴ベルト11のベルト13、14とベルト挿入用リング17、18間の係合を解いた状態で胴ベルト11を体幹上に巻き付け、前腕固定部21が肩関節の患側(図の例では右肩)に来るような位置で(図3a参照)、ベルト13、14をそれぞれリング18、19に挿入し、折り返して所望の締め付け状態になるようにベルト13、14の各面ファスナー15、16をそれぞれ係合して固定する。次いで前腕袋22内に前腕を上部から差し込み、前腕ベルト23、24で締め付け、その面ファスナー26、27を前腕袋22、パッド1の表面に係着して固定する。更に肩ベルト31を胴ベルト11の背面から、患側の肩の上を通って前面に下がるように延ばし、バックル雄部32をバックル雌部35に挿入係着する。この場合、予めバックル雄部32の溝33、34に対する肩ベルト31の位置を変えることにより肩関節部に適切な圧迫力がかかるように肩ベルト31の長さを調整しておく。更に肘ベルト41を胴ベルト11の後部から胴ベルトに沿い前方へ回し、上肢の所定の外旋位置から内旋方向に外力が作用したときそれを阻止する後方への引張り力が作用し得る位置で前腕袋22の面ファスナー28に面ファスナー43でもって係着する。以上の操作過程により図3に示す装着状態が得られる。なお、図1に示す肩ベルトのみで肘ベルトを有しない装具の場合は肘ベルトの装着操作はなく、図2に示す肘ベルトのみで肩ベルトを有しない装具の場合は肩ベルトの装着操作はないことはいうまでもない。
上述の実施例1、実施例3において、肩ベルト31の一端はバックル雄部32、バックル雌部35により胴ベルト11の前面側に接続され、他端は胴ベルト11の背面側に接続されているが、図3a、cから明らかなように、肩ベルト31は肩関節部を通り体幹中心線51に平行な軸線52より体幹中心線51側に寄った位置で、それぞれ胴ベルト11と接続されている。また図から見られるように、肩ベルト31の前面側の走行線と背面側の走行線とが平行ではなく角度を持つ、即ち前述の軸線52から体幹中心線51側に寄る距離が肩ベルト31の前面側と背面側とで異なるようにすると更に肩関節部の複雑な曲面形状にフィットし、ベルトの偏圧迫を防ぐことができる点で有利である。
上述の装着状態においては、パッド1の湾曲面2に隣接する側面4の体幹に対する装着位置によって、上肢の外旋角度を設定することができ、またパッド1の湾曲面2と前腕固定部との間に存在する小さな距離pによって上肢の外転角度が得られる。パッド1は胴ベルト11によって確実に体幹の周囲に固定保持され、前腕固定部21により前腕は安定して保持され、従って上肢は予め定めた外旋位、外転位に固定保持される。その結果損傷した肩関節の軟部組織及び骨組織は解剖学的に正常な位置に保持される。更に肩ベルト31を装着することにより、肩関節領域に持続的に適切な圧迫力が加わり、肩関節障害の再発を防止し、回復を増進する効果が期待される。また肘ベルト41を装着することにより、パッド1、胴ベルト11及び前腕固定部21により保持されているはずの正常な肢位が、禁忌となる運動方向の外力例えば内旋運動により破綻しようとしたときには、肘ベルト41により前腕固定部21は後方へ引っ張られ、また体幹方向への圧迫力が発生し、この力により元の正常位置からの移動を防いだり、戻したりすることができる。また、装着者自身もこの後方への引っ張り力及び体幹への圧迫力を感じ取ることによって、正常位置へ上肢を戻そうとする意識を働かせることができる。なお、外転の必要がない場合には、パッドの湾曲面と前腕固定部との間に設けた小さな距離の部分はなくてよい。
本発明においては、治療上肘関節を90°にするのが通常最も好ましいが、もし他の角度にする必要がある場合には、パッドの形状について側面を90°以外の角度に対応する形状にしたり、パッドの体幹に対する位置を調整できるようにしたり、また体幹から外側に延びるパッドの角度を変えることによって対応することができる。なお、障害によっては一定の角度に固定するのではなく、ある可動範囲(例えば70〜90°)を設け、治癒過程の進行に応じて角度を変えることが可能なようにすることもできる。
パッドを湾曲面以外は左右対称な形にし、湾曲面の左右に隣接する面との間に存在する小さな距離p、qの値を異ならせることにより、パッドを反転させて体幹に装着すれば、2種類の外転角度を得ることができる。この場合には前腕固定部、肩ベルト、肘ベルトをそれぞれ着脱可能に構成し、パッドを反転させると共に前腕固定部、肩ベルト、肘ベルトの装着位置を変えることが必要である。
図4は本発明の第4の実施例の斜視図を示し、図1、図2と同等部分には同符号が付されている。この実施例が実施例1〜3と異なる点は、パッド1が胴ベルト11に対し面ファスナー110により、前腕固定部の前腕袋22がパッド1に対し面ファスナー29により、肩ベルト31の背部側端が面ファスナー36により、また腹部側端が面ファスナー37により胴ベルト11に対し、肘ベルト41の胴ベルト11への固定端が面ファスナー44により、それぞれ着脱可能になっている点である。即ちパッド、胴ベルト、肩ベルト及び肘ベルトが相互に面ファスナーでもって着脱可能になっている。このように各要素をそれぞれ分離することができるから、各要素を装着者の身体特性や症状に応じて最適のものを選択して使用することができる。
図5は本発明の第5の実施例の斜視図を示し、図1、図2と同等部分には同符号が付されている。この実施例が実施例1〜3と異なる点は、胴ベルト11がパッド1の厚みよりも狭い幅で、その両端が面ファスナーによる連結ではなく、バックル雄部112とバックル雌部113との係合により行われ、肩ベルト31の肩関節に当たる箇所に肩パッド38が設けられている点である。胴ベルト11の幅が狭いことによって先の実施例の幅広の胴ベルトに比し安定性には劣るが、軽量になり圧迫感が少ないという利点がある。また肩パッド38により肩関節へのフィット性がよくなり、広範囲に圧迫を与え、異常な局所偏圧の発生を防ぐ効果がある。
図6は本発明の第6の実施例の斜視図を示し、図1、図2と同等部分には同符号が付されている。この実施例が実施例1〜3と異なる点は、パッド1が図1、図2のパッドに比して片側5が大きくカットされ、前腕固定部に添うように形成され、胴ベルト11に別個の固定用ベルトを設けることなく、胴ベルトの両端に設けた面ファスナー114、115により結合し得るようにした点である。このようにパッドの容積を小さくすることにより、安定性、緩衝性は多少小さくなるが、回復期の患者でそれほど安定性を必要としない場合に適用することができ、患者に対する負担が軽減される。また胴ベルトの両端を直接面ファスナーで結合することは装着操作の容易性に繋がるものである。
図7は本発明の第7の実施例の斜視図で、図1、図2と同等部分には同符号が付されている。この実施例はパッド1の患側と反対側6をカットし、軽量化した例である。パッドが軽量になることにより患者への負担が減少する。
図8は本発明の第8の実施例の斜視図で、図1、図2と同等部分には同符号が付されている。この実施例では、前腕固定部21の前腕を保持する機構が袋ではなく、パッド1の側面に取り付けられた前腕固定用ベルト210、211により形成され、これらのベルトを前腕に巻き付け、各ベルトの面ファスナー212、213でパッド1上に係着することにより前腕部がパッドに固定されるものである。患者の前腕部の太さの如何にかかわらず良好に適合して、前腕部を確実に保持することができる。なお図ではパッドと前腕固定部のみを示したが、他の胴ベルト、肩ベルト、肘ベルトについては、上述の各実施例の任意のものを使用することができる。
図9は本発明の第9の実施例の斜視図で、前述の各実施例と同等部分には同符号が付されている。この実施例では、前腕固定部21がパッドの側面ではなく、パッド1の上面7に設けられたものである。この場合、パッド1は人体のやや側方、即ち脇の下方に位置することになるから、縦長に形成するのが好ましい。このように前腕をパッドの上面に保持させ、肩ベルト、肘ベルトを使用することにより、特に前腕部を長期間保持する必要のある症状に対し、安定に保持し、修復を達成することができる。なお、前腕固定部21はパッド1の上面に縫合により固定したり、面ファスナーで着脱可能に取り付け得るようにしたり、種々の方法で設けることができる。
図10は本発明の第10の実施例の斜視図を示し、前述の各実施例と同等部分には同符号が付されている。この実施例では、胴ベルト11から更に健側への肩ベルト39が設けられている。この肩ベルト39は一端が胴ベルト11の前部分に接続され、長さ調節機能を有するバックル雌部310、バックル雄部311を介して患側の肩ベルト31と1本につながって背面の胴ベルト11に接続され、両肩ベルト31、39は背面でY又はV字状に形成されている。なおこの場合、両肩ベルト31、39は背面側でそれぞれ別個に胴ベルト11と接続されるようにしてもよい。装着状態においては、この健側の肩ベルト39は健側の肩関節上部を通るように配置される。このように装具を両肩にかかる2つの肩ベルトで支持することにより、パッドを確実に固定することができる。
図11は本発明の第11の実施例の斜視図を示し、前述の各実施例と同等部分には同符号が付されている。この実施例では、肩ベルト31が肩関節部に当たる位置あたりから前方へ分岐した補助肩ベルト312を有し、長さ調節機能を有するバックル雄部313、バックル雌部314を介してパッド1の先端に接続されている。このようにパッド1の先端を補助肩ベルト312により支持することにより、パッドの垂れ下がりを確実に防ぐことができる。
図12は本発明の第12の実施例の斜視図で、図1と同等部分には同符号が付されている。この実施例はパッドの患側と反対側をカットして軽量化し、また肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせることが可能になるようにしたものである。そのため、パッド1と胴ベルト11との接続部分のうち、パッド1の下部辺51は胴ベルト11と縫製により接合され、パッド1のその他の部分、即ち両側辺52、53及び上部辺54は胴ベルト11の対向する箇所との間に対をなすファスナー55を設けられ、これらの部位においては両者は分離可能になっている。このような構成により、肘関節の屈曲に自由度を持たせない肢位を基準として肘関節の屈曲制限になり、肘関節の伸展方向への可動を許容する固定装具が得られる。この構成を一部変更して、パッド1の上部辺54を胴ベルト11と縫製により接合し、パッド1のその他の部分、即ち両側辺52、53及び下部辺51を胴ベルト11の対向する箇所において分離可能にすれば、肘関節の伸展制限になり、屈曲方向への可動を許容する固定装具が得られる。更に、過度の肘関節伸展、屈曲の恐れがある場合や、肘関節の伸展又は屈曲角度を調整したい場合には、胴ベルト11のパッド1の上辺に対応する部分にひも又はベルトなどのストッパー部材56、57の一端を取り付け、他端をパッド1の上面に取り付けることが可能なように先端内側に面ファスナー58、59を設け、ストッパー部材56、57のパッド上の取付位置を調整してパッド1と胴ベルト11との間の角度を所定の値に設定することができる。
上述のパッド1と胴ベルト11との接続部分は全辺にファスナーを使用してもよく、その場合、上述のように肘関節の伸展又は屈曲の角度を変えられるようにするときは、パッドと胴ベルトの上辺又は下辺との間のファスナーのいずれかを閉じるようにすればよい。また上述のファスナーに代え、面ファスナーを使用してもよい。
この実施例では、胴ベルト11は前述の各実施例と異なり、パッドに対向する前部胴ベルト116と後部胴ベルト117とに分離され、前部胴ベルト116の両端にはそれぞれコカン118、119が取り付けられ、後部胴ベルト117の両端にはそれぞれ面ファスナー1110、1111が取り付けられ、コカン118、119に後部胴ベルト117の両端を挿入して折り返し面ファスナー1110、1111で固定することにより胴ベルトを装着することができる。この構成によれば、2箇所で胴ベルトの長さを調節できるので体幹周径の適用範囲が広くとれると共に、前部胴ベルトと後部胴ベルトに要求に応じ異なる材質のものを使用するときの製造工程を容易にすることができる。また、前腕固定部の先端部分は短いベルト214により前腕袋22の両面が結ばれ、前述の各実施例より手部・前腕の出し入れが行いやすくなるようにした構成を使用している。なお、この実施例では前腕ベルト23が幅広に形成され、ただ1つだけ設けられている点も前述の各実施例と相違している。
この実施例12によれば、肘関節屈曲90度に加えて、この角度を維持しなくてもよい場合には角度に自由度を持たせ、患者に疾患治療上必要な以上の窮屈な肢位を強制することなく、装着感を改善することができる。
図13aは本発明の第13の実施例の斜視図で、図12の実施例の一部を変えたものであり、図12の実施例と同等部分には同符号が付されている。この実施例では、パッド1はその両側辺7、8と前部胴ベルト116の対向する箇所との間のみをそれぞれヒンジ61、62で接合され、各ヒンジ61、62はピン63、64で回動することができ、従ってパッド1の前部胴ベルト116に対する角度を調整することができる。図13b、cはヒンジの拡大斜視図で、この図から分かるように、各ヒンジ61、62のピン63、64と反対側にはリング状の止め具65、66が設けられ、ヒンジ61、62を閉めた状態にして止め具65、66を矢印で示すように回転することにより図13cに示すようにヒンジを閉じた位置に保持することができる。また、別の構造の止め具によりヒンジを中間位置に保持できるようにすることも可能である。
上述の各実施例で提示したパッド、胴ベルト、前腕固定部、肩ベルト、肘ベルトは、症状に応じてそれぞれ相互に種々組み合わせて本発明の肩関節固定装具を構成することが可能である。また面ファスナーによる結合を使用する場合、結合部分の相対向する面にそれぞれ例えば一方にはフック型、他方にはループ型といった面ファスナーを設けてもよく、或いは一方にのみ面ファスナーを取り付け、他方の面は少なくともその表面を面ファスナーと係合し得る素材で形成するようにしてもよい。
背景技術において述べた特許文献4には、肩関節固定装具において、前腕吊りベルトを使用し脇の下に脇下パッドを挟み込むことにより、肩関節を所定の外転角に保持すると共に、骨折した上腕骨周辺の筋肉、脂肪等の軟部組織に圧力を加え、骨折部位を整復位に保つことが開示されているが、この装具では肩関節の軽度外転、内旋以外の角度をとることができず、また肩上部に鉛直方向に力が加わるため、本発明の目的とする治療効果を得ることができない。これに対し、本発明においては、上肢を外旋位に保持した上で、肩ベルトの肩関節部における走向に胸面側と背面側とに角度を持たせることができるから、肩関節に前面から圧迫を加えられるので、極めて治療効果を高めることが可能となるものである。
また前述の特許文献6には、肩関節固定具において、前腕保持部に頸掛ベルトを取り付け、頸掛ベルトを胴ベルトに沿って後方外側に牽引することにより、前腕保持部を肩関節外旋位に固定することが開示されているが、この装具では外旋角度を一定角度に保持する機能がなく、また頸掛ベルトは前腕保持部に取り付けられているだけであるから、本発明のように前腕が内旋移動をしてもそれを抑制する機能は存在しない。これに対し本発明の肘ベルトは前述のように内旋移動を阻止し、良好な治療効果をあげることができる。
本発明の第1実施例の斜視図である。 本発明の第2実施例の斜視図である。 本発明の第3の実施例の装着状態の、aは正面図、bは右側面図、cは背面図、dは左側面図である。 本発明の第4実施例の斜視図である。 本発明の第5実施例の斜視図である。 本発明の第6実施例の斜視図である。 本発明の第7実施例の斜視図である。 本発明の第8実施例の斜視図である。 本発明の第9実施例の斜視図である。 本発明の第10実施例の斜視図である。 本発明の第11実施例の斜視図である。 本発明の第12実施例の斜視図である。 本発明の第13実施例の斜視図である。
符号の説明
1 パッド
2 湾曲面
3 湾曲面の端部
4 隣接面
5 パッドの片側
6 パッドの片側
7 パッドの上面
11 胴ベルト
12 胴ベルトの一端
13、14 固定用ベルト
15、16 面ファスナー
17 胴ベルトの他端
18、19 ベルト挿入用コカン
110、111 面ファスナー
112 バックル雄部
113 バックル雌部
114、115 面ファスナー
116 前部胴ベルト
117 後部胴ベルト
118、119 コカン
1110、1111 面ファスナー
21 前腕固定部
22 前腕袋
23、24 前腕ベルト
25 縫合
26、27、28、29 面ファスナー
210、211 固定用ベルト
212、213 面ファスナー
214 ベルト
31 肩ベルト
32 バックル雄部
33、34 溝
35 バックル雌部
36、37 面ファスナー
38 パッド
39 肩ベルト
310 バックル雌部
311 バックル雄部
312 補助肩ベルト
313 バックル雄部
314 バックル雌部
41 肘ベルト
42 肘ベルトの先端
43、44 面ファスナー
51 パッドの下部辺
52、53 パッドの側辺
54 パッドの上部辺
55 ファスナー
56、57 ストッパー部材
58、59 面ファスナー
61、62 ヒンジ
63、64 ピン
65、66 止め具

Claims (6)

  1. 体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、
    このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、
    パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、
    患側の肩関節に圧迫力を与えるための肩ベルトと、を備え
    患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具。
  2. 体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、
    このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、
    パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、
    患側の前腕部に対する肩関節外旋方向の引張り力と体幹方向への圧迫力との作用により肩関節の所定の固定位置からの内外旋移動を抑制する肘ベルトと、を備え
    患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具。
  3. 体幹の周囲に相応する部分を有するパッドと、
    このパッドを体幹の周囲に固定するための胴ベルトと、
    パッドに患側の前腕を固定するための前腕固定部と、
    患側の肩関節に圧迫力を与えるための肩ベルトと、
    患側の前腕部に対する肩関節外旋方向の引張り力と体幹方向への圧迫力との作用により肩関節の所定の固定位置からの内外旋移動を抑制する肘ベルトと、を備え
    患側の肘関節に一定範囲で伸展屈曲の自由度を持たせるために、前記胴ベルトと前記パッドとの接続部分の一部又は全部が着脱可能に形成され、体幹の軸線に対しパッドのなす角度を変更可能とした肩関節固定装具。
  4. 肩ベルトの両端がそれぞれ胴ベルトの腹部側と背部側に接続され、装着状態において肩ベルトは体幹前面部より肩関節部を通り体幹背面部に至るように走行し、肩関節部を通り体幹中心線に平行な軸線より体幹中心線側に寄った位置において胴ベルトと接続されることを特徴とする請求項1又は3記載の肩関節固定装具。
  5. 肩ベルトが装着状態において体幹前面部での走行線と体幹背面部での走行線との間に角度を持つことを特徴とする請求項1、3、4のいずれか1つに記載の肩関節固定装具。
  6. 肘ベルトの両端がそれぞれ胴ベルトの側面若しくは背面側と前腕固定部に接続され、肘関節部を通ることを特徴とする請求項2又は3記載の肩関節固定装具。
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