JP3081564U - 車椅子用の着座者保持具 - Google Patents
車椅子用の着座者保持具Info
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- JP3081564U JP3081564U JP2001002736U JP2001002736U JP3081564U JP 3081564 U JP3081564 U JP 3081564U JP 2001002736 U JP2001002736 U JP 2001002736U JP 2001002736 U JP2001002736 U JP 2001002736U JP 3081564 U JP3081564 U JP 3081564U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】着座者自身による自由な締結解除操作を可能と
することにより、不本意な身体拘束による精神的ストレ
スの解消を目的とした新規な車椅子用の着座者保持具を
提供する。 【解決手段】車椅子用の着座保持具を、下端部を車椅子
(C)のフレーム(C1)等に固定すると共に、車椅子
の着座者(H)の股間を通って腹部を覆う形状の腹当帯
(3)と、その両側に一端側を着脱可能にして固定する
と共に、他端側を車椅子の背当側に固定した締結ベルト
(4)から構成する。また、車椅子の座面上に着座シー
ト(2)を着脱可能にして固定し、該着座シートに腹当
帯の下端側を取付ける構成とする。さらに、締結ベルト
の一端側を二股の係合片(40)に形成すると共に、そ
の対向面にそれぞれ面ファスナー(41)を配置して、
該面ファスナーと腹当帯両側の表裏に配置した各面ファ
スナー(30)と係合させて挟持して保持する構成とす
る。
することにより、不本意な身体拘束による精神的ストレ
スの解消を目的とした新規な車椅子用の着座者保持具を
提供する。 【解決手段】車椅子用の着座保持具を、下端部を車椅子
(C)のフレーム(C1)等に固定すると共に、車椅子
の着座者(H)の股間を通って腹部を覆う形状の腹当帯
(3)と、その両側に一端側を着脱可能にして固定する
と共に、他端側を車椅子の背当側に固定した締結ベルト
(4)から構成する。また、車椅子の座面上に着座シー
ト(2)を着脱可能にして固定し、該着座シートに腹当
帯の下端側を取付ける構成とする。さらに、締結ベルト
の一端側を二股の係合片(40)に形成すると共に、そ
の対向面にそれぞれ面ファスナー(41)を配置して、
該面ファスナーと腹当帯両側の表裏に配置した各面ファ
スナー(30)と係合させて挟持して保持する構成とす
る。
Description
【0001】
本願考案は、車椅子の着座者が使用中に着座面からずれ落ちることを防止する ための車椅子用の着座者保持具に関する。
【0002】
車椅子は、歩行や下肢の不自由な人、若しくは術後の患者等(以下、「着座者 」と称する。)が自ら操作して、又は介助によって移動するためのものであって 、広く利用されているものである。ところで、着座者によっては、麻痺や高齢の ため下半身に重度の障害等がある場合があり、そのため使用過程において車椅子 からずれ落ちたり、転落してしまうこともあった。そこでこれを防止するため、 着座者を車椅子に固定するための保持具が広く利用されていた。
【0003】 かかる従来の着座者保持具は、下端部が車椅子のフレーム等に固定され、着座 者の股下側から腹部を覆う形状の可撓性をもった布材から成る腹当帯(又は股下 ベルトとも称している。)と、この腹当帯の上端両部に固着した帯状のベルト又 は紐から成るものであった。そして使用においては、着座者の股間を通して腹部 に腹当帯を配置し、この後に腹当帯から両側に取付けた上記ベルト等を、着座者 の両脇を通って車椅子の背当面(又は背もたれ)の裏側まで持っていき、バック ル係合や紐結びによって締結するものであった。このような締結ベルト等を車椅 子の背当面の裏側で締結する方式は、着座者自身による締結解除は難しく、不可 能に近いものであった。
【0004】
かかる構造は、例えば、痴呆性老人や精神的に重度の障害等があり自立判断が 難しい着座者に対しては、安全管理上必要なものであるが、下肢機能が不自由で はあるがそれ以外に障害の無い者にとっては、自らの自由意思で解除することが できない上記構造の保持具は、「拘束されている」という感覚を抱かせ、精神的 なストレスとなる恐れが少なからずあった。また人によっては、人間としての尊 厳を傷つけられると感じることもあり問題があった。
【0005】
そこで、本願考案は、かかる課題に着目して為されたものであり、車椅子の着 座者自身による自由な締結解除操作を可能とすることにより、不本意な身体拘束 による精神的ストレスを解消すると共に、着座者の保持安定性を向上させた新規 な車椅子用の着座者保持具を提供する。
【0006】
上記目的を達成するため、本願考案の車椅子用の着座者保持具は以下のように 構成している。 すなわち、下端部を車椅子(C)のフレーム(C1)又は座面(C2)若しく は背当面(C3)に固定すると共に、車椅子(C)の着座者(H)の股間を通っ て腹部を覆う形状の腹当帯(3)と、該腹当帯(3)の両側に、一端側を着脱可 能にして固定すると共に、他端側を車椅子(C)の背当側に固定した締結ベルト (4)と、から成ることを特徴としている。
【0007】 また、車椅子(C)の座面(C2)上に着座シート(2)を着脱可能にして固 定し、該着座シート(2)に腹当帯(3)の下端側を取付けて成ることを特徴と している。
【0008】 さらに、締結ベルト(4)の一端側を二股の二枚重ね構造の係合片(40)に 形成すると共に、該係合片(40)の対向面にそれぞれ固定手段である面ファス ナー(41)を配置して、該面ファスナー(41)と腹当帯(3)両側の表裏に 配置した各面ファスナー(30)と係合させて挟持して保持するようにしたこと を特徴としている。
【0009】 なお、上記の実用新案登録請求の範囲及び課題を解決するための手段の欄で記 載した括弧付き符号は、考案の構成の理解を容易にするため参考として図面符号 を付記したもので、この図面上の形態に限定するものでないことはもちろんであ る。
【0010】
以下、本願考案にかかる車椅子用の着座者保持具1(以下、「保持具」と略称 する)の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。 図1は本実施形態の保持具の使用状態を示す斜視図であり、図2は本実施形態 の保持具を示す斜視図であり、図3は本実施形態の保持具の車椅子への固定状態 を示す平面図である。
【0011】 本実施形態の保持具1は、主に、着座シート2、腹当帯3、及び締結ベルト4 から構成している。
【0012】 まず、着座シート2は、図1、図2に示すように、車椅子Cの座面C2をほぼ 覆う矩形状の着座部20と、該着座部20の四隅に取付けた固定紐21と、及び 背当面C3側の端面中央に取付けたずれ防止紐22と、から成るものである。こ れらの材質としては、例えば、布材(綿、デニム地、ナイロン、ポリエステル等 )、皮革、樹脂シート、などを用いている。なお、必要により着座部20にはク ッション材を内包するようにしても良い。
【0013】 腹当帯3は、図1、図2に示すように、下端側を着座シート2の中央部の背当 面C3側に若干寄った位置に固定すると共に、着座者Hの股間を通って腹部を覆 うように上端側を拡形させた形態に形成している。また、腹当帯3の上端部付近 の表裏両面には、固定手段としてやや幅広の面ファスナー30の係合片面側を配 設している。なお、腹当帯3の材質は、上記した着座シート2と同様である。
【0014】 締結ベルト4は、図1、図2に示すように、左右一対の帯状のベルトであって 、一端側を二股の前後二枚重ね構造の係合片40に形成し、その係合片40の対 向面には、それぞれ面ファスナー41の係合片面側を配置している。また、他端 側は車椅子Cの背当面C3のフレームC4に固定している。この固定方法は、フ レームC4自身にボルト等で固定しても良いが、着脱の利便性を考慮して、図2 に示すように、フレームC4に巻き付けて面ファスナーで固定するようにしても 良い。なお、材質は可撓性のあるものであれば適宜であるが、強度向上のために 皮革材を使用するようにしても良い。
【0015】 次に、上記のように構成した保持具1は、以下のようにして、車椅子Cに取付 けて使用に供される。 すなわち、着座シート2については、図1、図3に示すように、四隅の固定紐 21は車椅子Cの外枠フレームC1に、ずれ防止紐22は車椅子Cの背面側でリ ンク板C5にそれぞれ縛り付けることによって固定する。また、締結ベルト4は 、上述したように、ボルト又は面ファスナーで背当面C3のフレームC4に固定 する。なお、これらの取付けは、使用前に随時行っても良く、オプション品とし て当初から取付けておいても良い。
【0016】 次に、使用においては、着座者Hが着座シート2に着座している状態、または 着座する過程において、腹当帯3を股間から引き上げて腹部を覆うようにして手 で位置決めしておき、次に、背当面C3側に固定した左右の締結ベルト4を脇の 下から胴部を囲むように前側に引き出し、それぞれ係合片40の対向面に配置し た面ファスナー41を腹当帯3の上端部付近の表裏に配置した面ファスナー30 に係合させ、腹当帯3を係合片40で狭持するようにして固定する。なお、着座 者Hは上記と逆の動作を行うことにより保持具1を解除することができる。
【0017】
本実施形態の保持具1は、腹当帯3と締結ベルト4の固定手段として面ファス ナーを採用している。これは固定及びその解除が一つの動作で可能であるため、 手先の細かい作業を不得手とする高齢者等に配慮しているものである。しかし、 かかる作業に何らの不自由を感じることのない着座者に対しては、係合バックル 形式やフック形式の留具を固定手段として採用しても良い。
【0018】
本願考案は上記のように構成しているため、着座者自身により容易に保持具の 操作が可能となり、車椅子に常時「拘束された」と言う感覚が減少し、身体的な 弊害を抑制できるばかりでなく、精神的ストレスも解消することができる。
【0019】 また、腹当帯を締結ベルトにより狭持して固定するため、腹当帯と締結ベルト の固定がより強固となり、着座者の車椅子に対する保持安定性が飛躍的に向上す る。
【図1】 図1は本実施形態の保持具の使用状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】 図2は本実施形態の保持具を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】 図3は本実施形態の保持具の車椅子への固定
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
1 保持具 2 着座シート 20 着座部 21 固定紐 22 ずれ防止紐 3 腹当帯 30 面ファスナー(腹当帯側の) 4 締結ベルト 40 係合片 41 面ファスナー(締結ベルト側の) C 車椅子 C1 外枠フレーム C2 座面 C3 背当面 C4 フレーム(背当面の) C5 リンク板 H 着座者
Claims (4)
- 【請求項1】下端部を車椅子(C)のフレーム(C1)
又は座面(C2)若しくは背当面(C3)に固定すると
共に、車椅子(C)の着座者(H)の股間を通って腹部
を覆う形状の腹当帯(3)と、 該腹当帯(3)の両側に、一端側を着脱可能にして固定
すると共に、他端側を車椅子(C)の背当側に固定した
締結ベルト(4)と、から成ることを特徴とする車椅子
用の着座者保持具。 - 【請求項2】車椅子(C)の座面(C2)上に着座シー
ト(2)を着脱可能にして固定し、該着座シート(2)
に腹当帯(3)の下端側を取付けて成ることを特徴とす
る請求項1記載の車椅子用の着座者保持具。 - 【請求項3】腹当帯(3)と締結ベルト(4)との固定
手段を面ファスナー(30、41)としたことを特徴と
する請求項1、又は2記載の車椅子用の着座者保持具。 - 【請求項4】腹当帯(3)と締結ベルト(4)との固定
手段において、 締結ベルト(4)の一端側を二股の二枚重ね構造の係合
片(40)に形成すると共に、該係合片(40)の対向
面にそれぞれ面ファスナー(41)を配置して、この面
ファスナー(41)と腹当帯(3)両側の表裏に配置し
た各面ファスナー(30)と係合させて挟持して保持す
るようにしたことを特徴とする請求項1、2、又は3記
載の車椅子用の着座者保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002736U JP3081564U (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 車椅子用の着座者保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001002736U JP3081564U (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 車椅子用の着座者保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3081564U true JP3081564U (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=43214323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001002736U Expired - Fee Related JP3081564U (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 車椅子用の着座者保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081564U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005013462A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Nisshin Iryoki Kk | 車椅子の乗員保持構造 |
-
2001
- 2001-05-07 JP JP2001002736U patent/JP3081564U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005013462A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Nisshin Iryoki Kk | 車椅子の乗員保持構造 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |