JP2006321088A - ハイバリア性フィルム - Google Patents
ハイバリア性フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006321088A JP2006321088A JP2005145189A JP2005145189A JP2006321088A JP 2006321088 A JP2006321088 A JP 2006321088A JP 2005145189 A JP2005145189 A JP 2005145189A JP 2005145189 A JP2005145189 A JP 2005145189A JP 2006321088 A JP2006321088 A JP 2006321088A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- barrier film
- film
- polymer resin
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】基材の表面に、第1高分子樹脂による第1層と、ガスバリア性を有する金属又は金属酸化物による第2層と、第2高分子樹脂による第3層と、を積層してなり、基材が剥離可能に積層された2枚以上のプラスチックフィルムよりなり、第1高分子樹脂又は第2高分子樹脂の何れか一方若しくは双方がエポキシ系シランカップリング剤を主に配合してなる高分子樹脂であり、第2層を構成する金属又は金属酸化物が珪素、チタン、スズ、亜鉛、アルミ、インジウム、のいずれか1つ若しくは複数の金属、又はこれらの金属の酸化物のいずれか1つ若しくは複数、又はこれらの金属とこれらの金属の酸化物との組み合わせ、のいずれかである、という構成を有するハイバリア性フィルムとした。
【選択図】 なし
Description
尚、ここまで精密機械器具に用いることを中心に説明をしたが、これ以外の場合、即ちガスバリアフィルムを貼付することにより所望の箇所にガスバリア性を付与しようとした場合であっても、そのガスバリアフィルムの厚さが極薄であることが望まれるような場所に関しては従来のものでは用いることが困難であった。
本願発明に係るハイバリア性フィルムについて、第1の実施の形態として説明する。
本実施の形態に係るハイバリア性フィルムは、基材の表面に、第1高分子樹脂による第1層と、ガスバリア性を有する金属又は金属酸化物による第2層と、第2高分子樹脂による第3層と、をこの記載順に積層してなり、基材が2枚以上のプラスチックフィルムよりなるものであり、なおかつ前記複数のプラスチックフィルムが剥離可能な状態で積層されたものであり、第1高分子樹脂又は第2高分子樹脂の何れか一方若しくは双方が、エポキシ系シランカップリング剤を主に配合してなる高分子樹脂であり、第2層を構成する金属又は金属酸化物が、珪素、チタン、スズ、亜鉛、アルミ、インジウム、のいずれか1つ若しくは複数の金属、又はこれらの金属の酸化物のいずれか1つ若しくは複数、又はこれらの金属とこれらの金属の酸化物との組み合わせ、のいずれかである、という構成を有するものであるとするが、構成部材については必ずしもこれらに限定されるものではないことを予め断っておく。
まず基材としては、複数のプラスチックフィルムを積層したものを用いるのであるが、これは通常ガスバリアフィルムの基材として用いられているフィルムであればよく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等である。
従来のガスバリアフィルムでは基材フィルム表面に直接金属又は金属酸化物による層を積層していたところ、得られたものを実際に使用するに際して、また積層後さらに加工処理を施している最中に、基材フィルムと金属層との層間密着力が小さいためにこれが容易に剥離してしまい、その結果好適なガスバリアフィルムが製造できない、また使用中にガスバリア性が低下してしまう、といった問題が生じていたのであるが、この第1層を設けることにより後述の第2層を積層する場合、その積層を緻密なものとすることが可能となり、また第1層がいわゆる接着剤のような働きをして基材フィルムと第2層とが容易に剥離することを防止することが出来るようになるので、この第1層を設けるのである。さらにこの第1層自身にもガスバリア性が備わっておれば、より一層全体としてのガスバリア性向上に寄与することが可能となり、ガスバリア性を備えた第1層および第2層を積層することでハイバリア性を実現することが可能となるのである。さらに後述の第3層をも積層すれば、より一層のハイバリア性を実現することが容易に可能となるのである。
この第3層については、第1層と同様に高分子樹脂によるものであってよく、さらにはガスバリア性を有した高分子樹脂であればより好ましい。そしてこのような目的を達する高分子樹脂は種々考えられるが、第1層と同一の材料により第3層を積層することとすれば、製造過程においても同一物質を利用することでその作業が容易な物とすることができ、さらに得られたハイバリア性フィルムの物性を安定させるためにも、出来るだけ構成する物質の種類は少ない方が好ましいといえるので、本実施の形態においては、第1層と同一の材料である、エポキシ系シランカップリング剤を主に配合してなる高分子樹脂を用いたものとする。そしてこの第3層を積層することにより、より一層ガスバリア性を向上させることが出来るのである。
さらに別の構成を有するハイバリア性フィルムに関して第2の実施の形態として説明する。
Claims (7)
- 基材の表面に、
第1高分子樹脂による第1層と、
ガスバリア性を有する金属又は金属酸化物による第2層と、
第2高分子樹脂による第3層と、
をこの記載順に積層してなり、
前記基材が2枚以上のプラスチックフィルムよりなるものであり、なおかつ前記複数のプラスチックフィルムが剥離可能な状態で積層されたものであり、
前記第1高分子樹脂又は前記第2高分子樹脂の何れか一方若しくは双方が、エポキシ系シランカップリング剤を主に配合してなる高分子樹脂であり、
前記第2層を構成する金属又は金属酸化物が、珪素、チタン、スズ、亜鉛、アルミ、インジウム、のいずれか1つ若しくは複数の金属、又はこれらの金属の酸化物のいずれか1つ若しくは複数、又はこれらの金属とこれらの金属の酸化物との組み合わせ、のいずれかであること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
前記複数のプラスチックフィルムの合計厚みが50μm以下であり、なおかつ前記複数のプラスチックフィルムの中の1枚の厚みが3μm以上であること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1又は請求項2に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
前記基材と前記第1層との間に、ポリエステル系高分子樹脂による第4層が積層されてなること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
酸素ガスバリア性が0.4cc/m2/atm/d以下であり、かつ水蒸気ガスバリア性が0.4g/m2/d以下であること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
前記第3層の更に表面にプラスチックフィルムをラミネートすることにより第5層を設けてなること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
前記ハイバリア性フィルムの光線透過率が80%以上であること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のハイバリア性フィルムにおいて、
前記第2層が珪素と酸化珪素の混合物であって、かつSiOxで示される酸化珪素のxが1.2≦x≦1.9であること、
を特徴とする、ハイバリア性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005145189A JP2006321088A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | ハイバリア性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005145189A JP2006321088A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | ハイバリア性フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006321088A true JP2006321088A (ja) | 2006-11-30 |
Family
ID=37541111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005145189A Pending JP2006321088A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | ハイバリア性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006321088A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011194804A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2011194805A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Oike Ind Co Ltd | 熱水耐性を有するガスバリアフィルムの製造方法及び熱水耐性を有するガスバリアフィルム |
JP2011218790A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | 熱水耐性を有するガスバリアフィルムの製造方法及び熱水耐性を有するガスバリアフィルム |
JP2011218788A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2011218789A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2018525243A (ja) * | 2015-06-29 | 2018-09-06 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 極薄バリア積層体及びデバイス |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5314112B2 (ja) * | 1973-07-10 | 1978-05-15 | ||
JPS61266569A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-26 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 合成樹脂フイルムの金属等蒸着法 |
JPH01147054A (ja) * | 1987-08-06 | 1989-06-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | 金属蒸着転写フィルム及びその製造方法 |
JPH10722A (ja) * | 1996-06-13 | 1998-01-06 | Toppan Printing Co Ltd | ボイル・レトルト用強密着透明積層体 |
JP2000141575A (ja) * | 1998-11-03 | 2000-05-23 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | 酸素ガス高バリア―性二軸配向ポリエステルフィルムから成る積層フィルム及びその製造方法ならびにその使用 |
JP2002127294A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリアフィルム、及びこれを用いた積層材 |
JP2004148626A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Oike Kaihatsu Kenkyusho:Kk | 包装材料用ガスバリアフィルム及びその製造方法 |
JP2004314564A (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-11 | Toppan Printing Co Ltd | 高ガスバリア性を有する透明積層体 |
JP2005053223A (ja) * | 2003-07-18 | 2005-03-03 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 脂肪族ポリエステルフィルム及び包装材 |
JP2005074731A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Toppan Printing Co Ltd | 高ガスバリア性を有する透明積層体 |
JP2005103886A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toppan Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
-
2005
- 2005-05-18 JP JP2005145189A patent/JP2006321088A/ja active Pending
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5314112B2 (ja) * | 1973-07-10 | 1978-05-15 | ||
JPS61266569A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-26 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 合成樹脂フイルムの金属等蒸着法 |
JPH01147054A (ja) * | 1987-08-06 | 1989-06-08 | Dainippon Ink & Chem Inc | 金属蒸着転写フィルム及びその製造方法 |
JPH10722A (ja) * | 1996-06-13 | 1998-01-06 | Toppan Printing Co Ltd | ボイル・レトルト用強密着透明積層体 |
JP2000141575A (ja) * | 1998-11-03 | 2000-05-23 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | 酸素ガス高バリア―性二軸配向ポリエステルフィルムから成る積層フィルム及びその製造方法ならびにその使用 |
JP2002127294A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリアフィルム、及びこれを用いた積層材 |
JP2004148626A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Oike Kaihatsu Kenkyusho:Kk | 包装材料用ガスバリアフィルム及びその製造方法 |
JP2004314564A (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-11 | Toppan Printing Co Ltd | 高ガスバリア性を有する透明積層体 |
JP2005053223A (ja) * | 2003-07-18 | 2005-03-03 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 脂肪族ポリエステルフィルム及び包装材 |
JP2005074731A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Toppan Printing Co Ltd | 高ガスバリア性を有する透明積層体 |
JP2005103886A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Toppan Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011194804A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2011194805A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Oike Ind Co Ltd | 熱水耐性を有するガスバリアフィルムの製造方法及び熱水耐性を有するガスバリアフィルム |
JP2011218790A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | 熱水耐性を有するガスバリアフィルムの製造方法及び熱水耐性を有するガスバリアフィルム |
JP2011218788A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2011218789A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Oike Ind Co Ltd | ガスバリアフィルムの製造方法及びガスバリアフィルム |
JP2018525243A (ja) * | 2015-06-29 | 2018-09-06 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 極薄バリア積層体及びデバイス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4085814B2 (ja) | 積層体 | |
EP3317099B1 (en) | Flexible multilayer packaging film with ultra-high barrier properties | |
JP2006321088A (ja) | ハイバリア性フィルム | |
JP5424854B2 (ja) | 吸湿層を有するガスバリア性積層体 | |
JP5966821B2 (ja) | ガスバリア積層フィルム | |
JP2006056092A (ja) | 強密着蒸着フィルムおよびそれを用いたレトルト用包装材料 | |
JP2007196550A (ja) | 加熱処理耐性を有するガスバリアフィルム積層体 | |
JP2007168085A (ja) | 高ガスバリア性を有する積層体 | |
JP2008080704A (ja) | ガスバリア性積層体 | |
JP5899822B2 (ja) | ガスバリア積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2006321087A (ja) | ハイバリア性フィルム | |
JP3705804B1 (ja) | 透明バリアフィルム | |
JP4274844B2 (ja) | 透明プラスチックフィルム積層体 | |
WO2018181181A1 (ja) | 透明導電性ガスバリア積層体及びこれを備えたデバイス | |
JP4978066B2 (ja) | ガスバリアフィルム積層体の製造条件の評価方法 | |
JP4228669B2 (ja) | 積層包装材料 | |
JP4225032B2 (ja) | 加熱処理耐性を有するガスバリアフィルム積層体 | |
JP2006321086A (ja) | ハイバリア性フィルム | |
JP2006130669A (ja) | 加熱処理耐性を有するガスバリア性フィルム積層体 | |
WO2020204103A1 (ja) | 透明導電性ガスバリア積層体及びその製造方法、並びにデバイス | |
JP2006116703A (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP4501558B2 (ja) | 高ガスバリア性を有する透明積層体 | |
JP2008265255A (ja) | ガスバリア性積層体 | |
JP2005131853A (ja) | 強密着蒸着フィルムの製造方法および強密着蒸着フィルム | |
JP2006088422A (ja) | 透明ガスバリア積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20071019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20090717 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090929 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100316 |