JP2006320276A - 長いも掘取り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】掘取り刃体の後部にトラクタの進行方向に向かって逆ハの字形に開いた一対の集土板を設け、前記掘取り刃体の進行によって栽培土が取り除かれた空間に栽培土を誘導して埋め戻すことにより、掘り上げた長いもが栽培土の中に沈むのを防止する。
【選択図】図5
Description
しかしながら、上述のような構造の長いもの掘取り装置には以下のような問題点があった。すなわち、前記長いも掘取り装置を牽引するトラクタが、作業中に栽培土から受ける抵抗は大きく分けると二つある。一つは1対の鋤部材15が長いもの両側部の栽培土を切る際に受ける抵抗、他は掘取り刃体10が栽培土を掘り起こす際に受ける抵抗である。
以上のように、従来は長いも掘取り装置を牽引するトラクタが進行中に大きな抵抗力を受けるため、大きなパワーのトラクタを使用する必要があり、農家の経済的負担は過度なものとなっていた。
かかる問題を解決した長いもの掘取り装置として、本出願人は、図3に示すような長いも掘り取り装置を既に出願している(特願2004−204098明細書参照。)
図3のように、前記鋤部材15が連結バー16を介して支軸13に軸支されているため、従来の掘取り装置(図2)のように鋤部材15が土中深く入らず、土から受ける抵抗が少なくなる。また、刃部11が掘取り刃体10の本体部分に対して5〜20度上方に傾いて取り付けられているので、刃部11で掘り進むときに刃部11を進行方向に対して平行になるように掘取り刃体10の傾きを調整することが可能となるので、刃部11が受ける土からの抵抗を少なくすることができるという特徴がある。
これによって長いも掘取り装置の牽引時の抵抗を減らすことができたが、まだ解決すべき問題が残されている。その問題とは、栽培土と一緒にせり上げられた長いもが、掘り取り刃体の前進に伴って該掘り取り刃体の後部から落下し、元のように地中に埋まってしまうことである。これを避けるためには、掘り取り刃体でせり上げられた長いもが掘り取り刃体の後部から落下しないうちに長いもを引き抜いて取り出さなければならない。
従って、長いも掘取り装置を用いて長いも収穫作業を行う場合は、長いも掘り取り装置をトラクタで牽引する運転手と、せり上げられた長いもを引き抜いて取り出す者(2〜3名)が同時に必要となり、特に引き抜き作業はトラクタが動いている間は休むことを許されないという過酷なものとなっていた。
これを図面を参照しながら詳細に説明する。図4は地中に埋まっている長いもが掘り取り刃体10の(矢印の進行方向への)前進によってせり上げられていく様子を示すものであり、図4(A)においては、長いもh及びiが引き抜き可能な状態になっている。もしここで引き抜かないでおくと、長いもjのように栽培土と一緒に沈んでしまい、引き抜くことができなくなる。従って、長いもを引き抜くタイミングは、図4(A)のtの間に限られることになる。図4(B)は長いもを引き抜くタイミングで引き抜かずに放置した場合の長いもの様子を示すものであり、図4(A)において引き抜きが可能であった長いもh及びiが土中に埋まってしまい、取り出せなくなっていることを示している。従って、掘り取り刃体10の進む速度(すなわちトラクタの進行速度)を引き抜き作業にあわせる必要があり、1日の作業量としては2反程度(1反は30アール)が限度であった。
かかる状態になる大きな原因は、掘り取り刃体10が前進するとその下に空間ができ、その空間に長いもと栽培土が同じタイミングで一緒に落下するためである。もし栽培土が先に落下し、その上に長いもが落下すれば、長いもは先に落下した栽培土の上に乗る形になるので埋まってしまうことはなくなる。
本発明は上記のような事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、長いもを損傷させることなく迅速にかつスムーズに掘り上げることができ、かつ、掘り上げた後の長いもの収集作業の合理化を図ることのできる、長いも掘取り装置を提供することにある。
また、掘り上げ作業と収集作業を同時に行う必要がなくなるため、トラクタのスピードを収集作業のスピードにあわせる必要がなくなり、トラクタのスピードを従来よりも上げて作業を行うことができる。従来、1日の作業量としては2反程度(1反は30アール)が限度であったものが、本発明に係る長いも堀取り装置を使用すれば、1日に8〜10反の作業が可能となる。
図5は本発明に係る長いも掘取り装置の一実施例を示す外観図である。これは、図3に示す従来の長いも掘取り装置の掘り取り刃体10に一対の集土板20を付加したものである。集土板20は固定棒21を介して掘り取り刃体10の裏側に固定されている。なお、集土板を取り付けたこと以外は従来の長いも掘り取り装置(例えば、特願2004−204098明細書参照。)と同じであるので、説明は省略する。
また、本願発明は長いも掘取り装置という名称を用いているが、本装置は長いもの掘取りにのみ用いられるものではなく、牛蒡等の根菜類一般の掘取りにも利用できるものである。
11 刃部
12 無端ベルトコンベア
13 支軸
14 支持バー
15 鋤部材
16 連結バー
20 集土板
21 固定棒
Claims (4)
- トラクタの後部に連結され、長いもの両側部の栽培土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部材の下部に回動自在に連結され、前部が刃部を形成し後部が上方に傾斜して配設された掘取り刃体とを有する長いも堀取り装置において、
前記掘取り刃体の後部に前記トラクタの進行方向に向かって逆ハの字形に開いた一対の集土板を設け、前記掘取り刃体の進行によって栽培土が取り除かれた空間に栽培土を誘導して埋め戻すことを可能とした長いも堀取り装置。 - トラクタの後部に連結され、長いもの両側部の栽培土をトラクタの前進に従って掘り起こす1対の鋤部材と、前記1対の鋤部材の下部に回動自在に連結され、前部が刃部を形成し後部が上方に傾斜して配設された掘取り刃体とを有する長いも堀取り装置において、
前記掘取り刃体と鋤部材との連結が1対の連結バーによって行われるものであり、前記連結バーの一端が前記鋤部材の下端に固着され、かつ、前記連結バーの他端が前記掘取り刃体の裏面に設けられた支軸に回動自在に装着されるとともに、前記連結バーが前記掘取り刃体の裏面に完全に隠れるように配設され、さらに、
前記掘取り刃体の後部に前記トラクタの進行方向に向かって逆ハの字形に開いた一対の集土板を設け、前記掘取り刃体の進行によって栽培土が取り除かれた空間に栽培土を誘導して埋め戻すことを可能とした長いも堀取り装置。 - 前記一対の集土板の間の距離が変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の長いも堀取り装置。
- 前記掘り取り刃体を上下に揺動する揺動手段を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載の長いも堀取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147839A JP2006320276A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 長いも掘取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005147839A JP2006320276A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 長いも掘取り装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006320276A true JP2006320276A (ja) | 2006-11-30 |
JP2006320276A5 JP2006320276A5 (ja) | 2010-01-28 |
Family
ID=37540407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005147839A Pending JP2006320276A (ja) | 2005-05-20 | 2005-05-20 | 長いも掘取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006320276A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113207405A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-08-06 | 陈汝海 | 一种山药收获用挖掘装置 |
CN113207405B (zh) * | 2021-06-25 | 2024-06-04 | 麻阳归臻堂实业有限公司 | 一种山药收获用挖掘装置 |
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-
2005
- 2005-05-20 JP JP2005147839A patent/JP2006320276A/ja active Pending
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