JP2006319443A - 視聴情報管理装置、コンテンツ再生システム、視聴情報管理方法、視聴情報管理プログラム、記録媒体、および視聴情報管理装置を備えたデジタル録画装置 - Google Patents

視聴情報管理装置、コンテンツ再生システム、視聴情報管理方法、視聴情報管理プログラム、記録媒体、および視聴情報管理装置を備えたデジタル録画装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 中断されたコンテンツを一元管理し、任意の中断コンテンツを、任意の端末装置にて、その中断位置から再生可能な視聴情報管理装置を提供する。
【解決手段】 視聴情報管理装置10は、各サーバ装置を一意に識別するための装置エンティティIDを、元の装置IDに対応付けて生成するID生成部2と、コンテンツ再生要求信号を受信した時、それに含まれる装置エンティティIDに基づき要求先サーバ装置を特定し、それに対して指定コンテンツを要求するコンテンツ要求部3と、上記要求先サーバ装置から上記要求元端末装置へと指定コンテンツを中継するコンテンツ中継部4と、コンテンツ中継部4によって行われる上記中継を監視するコンテンツ中継監視部5と、上記中継の中断を検知し、コンテンツ中継監視部5の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置エンティティIDと対応付けて生成する中断情報生成部6とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子データを視聴者に提示する端末装置と、該端末装置に電子データを供給する装置とが1つのネットワークに接続されている視聴システムで利用される情報処理装置に関し、特に、該電子データの上記視聴者による視聴の状況を管理する視聴情報管理装置に関する。
近年、一般の家庭内において、家庭内の複数の機器をネットワークに相互接続し、利用することを可能にした家庭内LAN(Local Area Network)が普及してきた。この家庭内LANにより、ある機器に格納された電子データ(コンテンツ)を、家庭内LANに接続された、家庭内の様々な場所に設置された機器より、視聴することができるようになっている。
この家庭内LANに接続される機器は、機能で分類すると、主に2種類ある。1つは、コンテンツを供給するための装置(コンテンツサーバ)であり、視聴者(ユーザ)に提供するための、映像や音楽などのコンテンツを多数格納しておくためのものである。もう1つはそれらコンテンツを上記コンテンツサーバから取得して、取得したコンテンツをユーザに提示するための端末装置(クライアント端末装置)である。ユーザは、視聴する際に、このクライアント端末装置を操作することにより、所望のコンテンツを視聴することができる。
ユーザは、これらの機器を、ネットワークを介して使用することにより、家庭内のどこにあるコンテンツかということを意識することなしにコンテンツの視聴を行うことができる。
さらに、あるクライアント端末装置でコンテンツを視聴し、その視聴を途中で中断した場合、家庭内LANに接続されたどのクライアント端末装置からでも、中断したところから視聴を再開することができればよいと考えられる。
これを可能とするシステムの一例として、特許文献1のような視聴システムが考案されている。
特許文献1の視聴システムの構成を図16(a)に示す。この視聴システムは、複数のサーバ装置93・95、ユーザが操作や視聴を行うための複数のクライアント端末92・94、および視聴管理手段91を含み、それぞれが1つのネットワークに接続されている。
コンテンツは、クライアント端末92・94に入力されるユーザからの指示により、サーバ装置93・95からクライアント端末92・94へとネットワークを介して直接提供される。
クライアント端末92・94には、当該システムがユーザを一意に識別するためのユーザIDを、ユーザが入力できるよう、ユーザID入力手段が備えられている。
例えば、クライアント端末92に、ユーザが、ユーザIDを入力し、サーバ装置93にあるコンテンツXの視聴を開始して、その後視聴を中断するとする。この時、サーバ装置93は、図16(b)に示すような、視聴の状況(つまり、サーバ装置93のIDと、上記コンテンツXのIDと、およびその中断された位置を示す中断情報とを含む、視聴情報)を、上記ユーザIDに関連付けて、視聴管理手段91の視聴情報蓄積部96に対して伝達する。
次に、上記ユーザがクライアント端末94で、コンテンツXの視聴を再開したい場合、クライアント端末94にユーザIDを入力する。クライアント端末94は、図16(b)に、示す視聴情報蓄積部96を参照し、ユーザIDを主キーとして、サーバ装置IDと、コンテンツIDと、コンテンツ位置情報とを一意に特定して、サーバ装置93のコンテンツXの中断位置を取得する。
これにより、中断位置以降のコンテンツの配信をサーバ装置93に要求することができ、こうして中断したところから、コンテンツXの視聴を、クライアント端末94において、再開することが可能となる。
このように、ユーザIDと視聴情報とを関連付けて視聴管理手段91に蓄積することにより、ネットワークに相互接続された複数のクライアント端末を利用可能な環境において、ユーザは、ユーザIDを入力するだけで、直前に視聴を中断したコンテンツを、異なるクライアント端末において、その中断位置から再び視聴することができる。
特開2004−343445号公報(2004年12月2日公開)
しかしながら、上記特許文献1の視聴システム(コンテンツ再生システム)における視聴管理手段91(視聴情報管理装置)では、当該システムの利用者をユーザIDにより管理することにより、コンテンツの視聴情報の管理を行っているので、以下の問題を生じる。
すなわち、特許文献1に記載の視聴システムにおいて、視聴管理手段91は、ユーザがユーザIDを入力するだけで、そのユーザIDに基づいて、再生を再開するべきコンテンツと、供給元のサーバ装置(コンテンツサーバ)とを特定するので、1ユーザに付き、1コンテンツサーバの1コンテンツについてしか視聴情報を管理できないという問題を生じる。
より具体的には、1人のユーザにとって、1つのコンテンツサーバ内に、視聴を中断したいコンテンツが複数存在する場合や、あるいは、視聴を中断したいコンテンツを有するコンテンツサーバが複数存在する場合などに対応ができない。
その上、上記視聴情報が管理可能な1コンテンツとは、そのユーザが直前に視聴していたコンテンツに限定されてしまう。ユーザが二つ前に視聴を行い中断されたままになっているコンテンツがあって、それを再び中断した時点から、視聴をしたいと願っても、ユーザIDにより特定されるのは、一つ前に視聴が中断されたコンテンツでしかない。従ってこのような視聴システムは、ユーザにとって、利便性は低い。
本発明は、上記の各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツを視聴するための複数のクライアント端末装置と、コンテンツを上記クライアント端末装置に供給するための複数のコンテンツサーバとが、1つのネットワークに相互接続されているコンテンツ再生システムおいて、どのコンテンツがどのコンテンツサーバから供給されたのかに依らず、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することを可能とする、視聴情報管理装置、コンテンツ再生システム、視聴情報管理方法、視聴情報管理プログラム、記録媒体、および視聴情報管理装置を備えたデジタル録画装置を提供することにある。
本発明に係る視聴情報管理装置は、上記課題を解決するために、コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムで利用される、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理装置において、上記コンテンツ再生システム下の各装置と通信を行う通信手段と、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報を生成する識別情報生成手段と、上記通信手段を介して上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信したとき、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている上記装置識別情報に基づき、要求先サーバ装置を特定して、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツを、その要求先サーバ装置に要求するコンテンツ要求手段と、上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うコンテンツ中継手段と、上記コンテンツ中継手段によって行われる指定コンテンツの中継を監視する監視手段と、上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視手段の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成する中断情報生成手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、識別情報生成手段が生成し、各端末装置に提供済みである装置識別情報を含んだコンテンツ再生要求信号が、上記端末装置より、通信手段を介して視聴情報管理装置に送られると、コンテンツ要求手段は、上記装置識別情報に基づき、上記端末装置が指定する指定コンテンツが格納されている要求先サーバ装置を特定して、指定コンテンツの配信を要求する信号を上記要求先サーバ装置に送信する。これにより、上記要求先サーバ装置より受信した指定コンテンツを、コンテンツ中継手段を介して、上記端末装置に送信する。この中継の間、監視手段は、上記指定コンテンツの送信済み容量および/または送信時間などを累積することにより中継を監視する。
ここで、上記端末装置への中継が中断されたときには、中断情報生成手段はその中断を検知し、それまで監視手段により監視されていた結果から、中断位置を示すコンテンツ中断情報を、装置識別情報と対応付けて装置ごとに生成する。
なお、指定コンテンツの中継が中断される事象は、端末装置からの中断指示や、端末装置における突然の電源オフや、あるいは通信路のトラブルに起因した通信の中断などによって生起される。
また、コンテンツ再生要求信号は、指定コンテンツを特定する情報を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。指定コンテンツを特定する情報を含んでいる場合には、各サーバ装置にコンテンツが複数保有されている場合に、その1つをコンテンツ再生要求信号によって特定することができる。一方、指定コンテンツを特定する情報を含んでいない場合には、コンテンツ再生要求信号を、単にコンテンツの供給をサーバ装置に要求する信号とすることができる。後者の場合、各サーバ装置にコンテンツが複数保有されているとしても、コンテンツの再生要求に対して、コンテンツを送り出す順番等をサーバ装置側で決めておけばよい。本発明は、これら両方の場合を技術的範囲に含むものである。
さらに、端末装置は、要求先サーバ装置を特定する装置識別情報を少なくとも含むコンテンツ再生要求信号を、視聴情報管理装置に送信するだけで、視聴情報管理装置から指定コンテンツの中継を受けることができるので、1または複数の端末装置の何れであってもよい。
これにより、上記コンテンツ中断情報は、上記装置識別情報に対応付けて、換言すれば各サーバ装置に対応付けて識別されるので、当該視聴情報管理装置は、サーバ装置ごとのコンテンツ中断情報を、個々のエンティティとして識別することができる。
従って、一人のユーザにとって、視聴を中断したいコンテンツを有するサーバ装置が複数存在するコンテンツ再生システムにおいても、複数のコンテンツ中断情報をサーバごとに管理することが可能となる。
結果として、どのコンテンツがどのサーバ装置からどの端末装置に配信されたのかに依らず、任意の中断されたコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生を再開することができるよう、視聴を中断されたコンテンツを一元管理することが可能となる。
本発明に係る視聴情報管理装置は、上記課題を解決するために、コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムで利用される、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理装置において、上記コンテンツ再生システム下の各装置と通信を行う通信手段と、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報を生成し、上記端末装置が上記サーバ装置の各々が有する複数のコンテンツの各々を個々のエンティティとして識別するためのコンテンツ識別情報を、上記サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と、上記装置識別情報とを対応付けることにより生成する識別情報生成手段と、上記通信手段を介して上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信したとき、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている上記装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定し、さらに、上記コンテンツ再生要求信号に含まれている上記コンテンツ識別情報に対応するコンテンツを、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツとして特定して、その指定コンテンツをその要求先サーバ装置に要求するコンテンツ要求手段と、上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うコンテンツ中継手段と、上記コンテンツ中継手段によって行われる指定コンテンツの中継を監視する監視手段と、上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視手段の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とに対応付けて生成する中断情報生成手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、識別情報生成手段が生成し、各端末装置に提供済みである装置識別情報およびコンテンツ識別情報を含んだコンテンツ再生要求信号が、上記端末装置より、通信手段を介して視聴情報管理装置に送られると、コンテンツ要求手段は、上記装置識別情報に基づき、上記端末装置が指定する指定コンテンツが格納されている要求先サーバ装置を特定し、さらに、上記コンテンツ識別情報に基づき、指定コンテンツを特定して、指定コンテンツの配信を要求する信号を上記要求先サーバ装置に送信する。これにより、受信した指定コンテンツを、コンテンツ中継手段を介して上記端末装置に送信し、この間監視手段は、中継を監視する。
ここで、上記端末装置への中継が中断されたときには、中断情報生成手段はその中断を検知し、それまで監視手段により監視されていた結果から、中断位置を示すコンテンツ中断情報を、装置識別情報とコンテンツ識別情報とに基づき装置ごとに生成する。
なお、識別情報生成手段が生成するコンテンツ識別情報は、サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と同一でも構わない。この場合、識別情報生成手段は、サーバ装置から取得した元コンテンツ識別情報を、装置識別情報と対応付けて記憶手段等に記録するデータを、コンテンツ識別情報として生成することになる。
また、端末装置は、要求先サーバ装置を特定する装置識別情報およびコンテンツ識別情報を少なくとも含むコンテンツ再生要求信号を、視聴情報管理装置に送信するだけで、視聴情報管理装置から指定コンテンツの中継を受けることができるので、1または複数の端末装置の何れであってもよい。
これにより、上記コンテンツ中断情報は、上記コンテンツ識別情報に基づき識別されるので、当該視聴情報管理装置は、コンテンツごとのコンテンツ中断情報を、個々のエンティティとして識別することができる。
従って、一人のユーザにとって、視聴を中断したいコンテンツを有するサーバ装置が複数存在するコンテンツ再生システムにおいても、さらに、視聴を中断したいコンテンツを複数有するサーバ装置が1つまたは複数存在するコンテンツ再生システムにおいても、任意の数のコンテンツ中断情報をコンテンツごとに管理することが可能となる。
結果として、どのコンテンツがどのサーバ装置からどの端末装置に配信されたのかに依らず、任意の中断されたコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生を再開することができるよう、一元管理することが可能となる。
なお、コンテンツ再生を要求する上記端末装置は、全てネットワークを介して当該視聴情報管理装置と接続されており、中断情報を監視しながらの、端末装置−サーバ装置間のコンテンツやり取りは、全て当該視聴情報管理装置を中継して行われる。一般に、ネットワーク上の各装置は、IPアドレスなどによって一意に特定することが可能であるので、視聴情報管理装置は、複数の端末装置のうち、どの端末装置からコンテンツ再生(あるいは中断位置からの再生の再開)要求や中断指示などがあっても、それに対応できる。

上記識別情報生成手段は、さらに、上記各エンティティにあらかじめ付与されている、上記各エンティティを識別するための元エンティティ識別情報と、上記各エンティティを一意に識別し、当該視聴情報管理装置が有するかのごとく取り扱うための管理装置エンティティ識別情報とを相互に変換する識別情報変換手段を備えていてもよい。
上記構成によれば、識別情報変換手段は、上記各エンティティを一意に識別し、当該視聴情報管理装置が上記各エンティティを有するかのごとく取り扱うための管理装置エンティティ識別情報を、対応する本来の元エンティティ識別情報へと変換する。視聴情報管理装置は、上記変換された本来の元エンティティ識別情報に対応するネットワーク上の指定コンテンツを特定し、その指定コンテンツを有するサーバ装置に指定コンテンツの配信を要求する。
これにより、端末装置は、視聴情報管理装置に対して、視聴情報管理装置に全て含まれているものとして一元的に管理されたコンテンツの中から、上記管理装置エンティティ識別情報を用いて、視聴したいコンテンツを指定し、その配信を要求することができる一方で、サーバ装置は、視聴情報管理装置からの本来の元エンティティ識別情報に基づくコンテンツの配信要求に対し、要求されたコンテンツを視聴情報管理装置に配信することが可能となる。
結果として、コンテンツの中断情報を管理するための特定の機構を、端末装置およびサーバ装置に持たせることなく、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することが可能なコンテンツ再生システムを実現することができる。
ここで、上記識別情報生成手段は、上記管理装置エンティティ識別情報を、各エンティティのネットワーク上の所在を示すネットワークパスに基づいて、管理装置ネットワークパスとして生成するようにしてもよい。
上記管理装置ネットワークパスとは、ネットワーク上で管理される本来のネットワークパスとは異なり、当該視聴情報管理装置を最も上位のエンティティとし、ネットワーク上の各サーバ装置をその下位のエンティティとして見立てた場合の、各エンティティの見かけ上の所在を示すものである。この管理装置ネットワークパスは、上記識別情報生成手段により、各エンティティのネットワーク上の所在を示す本来のネットワークパスに基づき生成されたものである。
これにより、上記ネットワークにおける各サーバ装置、および各サーバ装置が有するコンテンツを含む、下位の全てのエンティティを、当該視聴情報管理装置が含む下位のエンティティであるとみなし、その所在も含めて一元的に管理することができる。
結果として、どの端末装置からでも、該端末装置がアクセス可能なエンティティを一元的に取り扱うことが可能となる。
さらに、上記管理装置ネットワークパスに基づき、各エンティティの情報を示すエンティティリストをユーザへの提示用に生成するエンティティリスト生成手段を備えていてもよい。
上記エンティティリストには、端末装置がアクセス可能なエンティティについての情報が、視聴情報管理装置に格納されているかのように配置されている。このようなリストを用いることで、ユーザはどの端末装置からでも、アクセス可能なエンティティについて一覧することが可能となる。これにより、ユーザは、任意のサーバ装置に格納された任意のコンテンツまたは、任意の中断コンテンツを再生するための要求を容易に行うことができる。
結果として、コンテンツの一元管理に係るユーザの利便性を向上させることが可能な視聴情報管理装置を提供することが可能となる。
さらに、上記コンテンツ中断情報を記憶するための記憶手段を備え、上記識別情報生成手段は、上記端末装置が上記コンテンツ中断情報を個々のエンティティとして識別するための中断コンテンツ識別情報を生成し、上記中断情報生成手段は、上記コンテンツ中断情報を上記中断コンテンツ識別情報に関連付けて、上記記憶手段に格納するようにしてもよい。
これにより、端末装置がコンテンツを中断する度に、1つのコンテンツ中断情報が生成され、この生成されたコンテンツ中断情報は、一意に特定するための中断コンテンツ識別情報に関連付けられて記憶手段に格納される。従って、任意の数の中断されたコンテンツを容易に一元管理することが可能となる。
また、上記コンテンツ要求手段は、上記端末装置から受信したコンテンツ再生要求信号が、上記中断コンテンツ識別情報を指定している場合、上記中断コンテンツ識別情報に基づき、コンテンツ中断情報を取得し、上記コンテンツ中断情報に基づき、配信元サーバ装置とコンテンツの中断位置とを特定し、該要求信号が指定するコンテンツを上記特定した中断位置から、上記配信元サーバ装置に対して要求するようにしてもよい。
上記構成によれば、視聴情報管理装置が、中断コンテンツを要求する信号を端末装置より受信した際、コンテンツ要求手段は、上記信号に含まれる中断コンテンツ識別情報に基づき、上記記憶手段を参照して目的のコンテンツのコンテンツ中断情報を取得する。これにより、中断コンテンツの配信元サーバ装置と、目的のコンテンツの中断位置情報とを特定し、中断位置からのコンテンツ配信を上記配信元サーバ装置に要求する。これにより、中断位置から受信したコンテンツを、コンテンツ中継手段を介して上記端末装置に送信し、この間監視手段は、中継を監視する。
ここで、上記端末装置への中継が中断されたときには、中断情報生成手段はその中断を検知し、それまで監視手段により監視されていた結果から、中断位置を示すコンテンツ中断情報を、コンテンツ中断識別情報に基づき、コンテンツごとに生成する。この時、前回の視聴中断時に生成されたコンテンツ中断情報は削除されてもよいし、ユーザが再利用できるように履歴等の形態で保存しておいてもよい。
以上のことから、どのコンテンツがどのサーバ装置から配信されたのかに依らず、任意の端末装置からの任意の中断コンテンツの再生要求により、選択された中断コンテンツを中断位置から、任意の回数再生し、またその再生を再開したコンテンツを任意の回数中断することができる、視聴情報管理装置およびコンテンツ再生システムを提供することが可能となる。
本発明に係るコンテンツ再生システムは、上記の課題を解決するために、コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおいて、上記ネットワークに接続された、上述の視聴情報管理装置を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザがコンテンツを視聴するために、コンテンツ再生を要求する端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するためのサーバ装置とが、全て1のネットワークを介して当該視聴情報管理装置と接続され、端末装置−サーバ装置間のコンテンツやり取りは、全て当該視聴情報管理装置を中継して行われ、これによって中断情報を監視することが可能となる。
これにより、コンテンツを有するサーバ装置が複数存在しても、各サーバ装置を識別するための装置識別情報と対応付けて、複数のコンテンツ中断情報を管理することが可能となる。
従って、一人のユーザにとって、視聴を中断したいコンテンツを有するサーバ装置が複数存在する場合においても、複数のコンテンツ中断情報をサーバ装置ごとに管理することがででき、結果として、どのコンテンツがどのサーバ装置からどの端末装置に配信されたのかに依らず、任意の中断されたコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生を再開することが可能な、コンテンツ再生システムにすることができる。
本発明に係る視聴情報管理方法は、上記の課題を解決するために、コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおける、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理方法において、上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信するステップと、上記受信するステップにて、上記コンテンツ再生要求信号を受信したとき、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報であって、上記コンテンツ再生システムによりあらかじめサーバ装置に付与されている元装置識別情報に対応付けて生成された装置識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定して、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツを、その要求先サーバ装置に要求するステップと、上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うステップと、上記中継を行うステップにおける、指定コンテンツの中継を監視するステップと、上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視するステップによる監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成するステップとを含んでいる。
上記構成によれば、上記端末装置が視聴情報管理装置に対して送信するコンテンツ再生要求信号には、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための生成された装置識別情報が含まれる。上記装置識別情報を含むコンテンツ再生要求信号を視聴情報管理装置が受信すると、その装置識別情報によって、要求先のサーバ装置が特定される。これにより、上記指定コンテンツを要求するステップにて、上記要求先サーバ装置に指定コンテンツを要求する信号が送信される。続いて、上記中継を行うステップにて、上記要求先サーバ装置が送信する上記指定コンテンツが受信され、上記端末装置に上記指定コンテンツが送信される。上記中継を行うステップが開始されると同時に、該中継を監視するステップが開始され、上記監視するステップは、上記中継が中断されるまで続けられる。上記中継が、端末装置からの中断指示や、端末装置における突然の電源オフや、あるいは通信路のトラブルに起因した通信の中断などにより中断された場合には、上記監視するステップによる監視結果から、該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成するステップへと移行する。
これにより、一人のユーザにとって、視聴を中断したいコンテンツを有するサーバ装置が複数存在するコンテンツ再生システムにおいても、複数のコンテンツ中断情報をサーバごとに管理することが可能となり、結果として、どのコンテンツがどのサーバ装置からどの端末装置に配信されたのかに依らず、任意の中断されたコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生を再開することができるよう、視聴を中断されたコンテンツを一元管理することが可能となる。
本発明に係る視聴情報管理方法は、上記の課題を解決するために、コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおける、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理方法において、上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信するステップと、上記受信するステップにて、上記コンテンツ再生要求信号を受信したとき、(1)上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報であって、上記コンテンツ再生システムによりあらかじめサーバ装置に付与されている元装置識別情報に対応付けて生成された装置識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定し、(2)上記端末装置が上記サーバ装置の各々が有する複数のコンテンツの各々を個々のエンティティとして識別するためのコンテンツ識別情報であって、上記サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と、上記装置識別情報とを対応付けて生成されたコンテンツ識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれているコンテンツ識別情報に対応するコンテンツを、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツとして特定して、(3)その指定コンテンツを上記要求先サーバ装置に要求するステップと、上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うステップと、上記中継を行うステップにおける、指定コンテンツの中継を監視するステップと、上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視するステップによる監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とに対応付けて生成するステップとを含んでいる。
上記構成によれば、コンテンツ再生要求信号には、上記装置識別情報に加えて、上記端末装置が上記サーバ装置の各々が有する複数のコンテンツの各々を個々のエンティティとして識別するために、上記サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と、上記装置識別情報とを対応付けて生成されたコンテンツ識別情報が含まれる。上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とを含むコンテンツ再生要求信号を視聴情報管理装置が受信することにより、視聴情報管理装置は、要求先のサーバ装置と、そのサーバ装置が有する、端末装置に供給すべき指定コンテンツを特定する。これにより、上記指定コンテンツを要求するステップにて、上記要求先サーバ装置に指定コンテンツを要求する信号が送信される。続いて、上記中継を行うステップにて、上記要求先サーバ装置が送信する上記指定コンテンツが受信され、上記端末装置に上記指定コンテンツが送信される。上記中継を行うステップが開始されると同時に、該中継を監視するステップが開始され、上記監視するステップは、上記中継が中断されるまで続けられる。上記中継が、端末装置からの中断指示や、端末装置における突然の電源オフや、あるいは通信路のトラブルに起因した通信の中断などにより中断された場合には、上記監視するステップによる監視結果から、該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とに対応付けて生成するステップへと移行する。
これにより、一人のユーザにとって、視聴を中断したいコンテンツを有するサーバ装置が複数存在するコンテンツ再生システムにおいても、またそのサーバ装置が複数のコンテンツを有することがある場合でも、複数のコンテンツ中断情報をサーバ装置ごと、コンテンツごとに管理することが可能となり、結果として、どのコンテンツがどのサーバ装置からどの端末装置に配信されたのかに依らず、任意の中断されたコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生を再開することができるよう、視聴を中断されたコンテンツを一元管理することが可能となる。
本発明に係る視聴情報管理プログラムは、上記視聴情報管理装置を動作させる視聴情報管理プログラムであって、上記課題を解決するために、コンピュータを上記の各手段として機能させるための視聴情報管理プログラムである。
この場合、汎用のコンピュータにより、簡単に視聴情報の管理を行うことが可能となる。
また、上記視聴情報管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録するようにすれば、そのコンピュータを備えているだけで、どのコンテンツがどのコンテンツサーバから供給されたのかに依らず、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することを可能とする、視聴情報管理装置を、簡単に、実現することが可能となる。
さらに、本発明に係る視聴情報管理装置を、上記ネットワークに接続された、デジタル録画装置に用いてもよい。
これにより、上記デジタル録画装置に録画された複数のコンテンツについての視聴が中断された場合でも、複数の中断されたコンテンツの中断位置を管理し、またその中断位置から簡単に再生することができる。
本発明に係る視聴情報管理装置は、以上のように、上記コンテンツ再生システム下の各装置と通信を行う通信手段と、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報を生成する識別情報生成手段と、上記通信手段を介して上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信したとき、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている上記装置識別情報に基づき、要求先サーバ装置を特定して、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツを、その要求先サーバ装置に要求するコンテンツ要求手段と、上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うコンテンツ中継手段と、上記コンテンツ中継手段によって行われる指定コンテンツの中継を監視する監視手段と、上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視手段の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成する中断情報生成手段とを備えているので、どのコンテンツがどのコンテンツサーバから供給されたのかに依らず、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することを可能とする視聴情報管理装置およびそれを備えたコンテンツ再生システムを提供できるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
まず、本発明のコンテンツ再生システムの概要を説明し、その後、本発明の視聴情報管理装置の詳細と、それがコンテンツ再生システムに組み込まれた場合の処理の流れとについて説明する。
〔コンテンツ再生システムの概要〕
図2は、本発明に係るコンテンツ再生システムの概要を示すブロック図である。コンテンツ再生システム100は、1つのネットワークを有し、これに、コンテンツをユーザに提示するためのクライアント端末装置(端末装置)21・22・23と、上記各クライアント端末装置にコンテンツを供給するためのコンテンツサーバ(サーバ装置)31・32・33と、ユーザの、コンテンツの視聴状況を管理するための視聴情報管理装置10とが接続されている。
なお、本実施の形態では、コンテンツ再生システム100のクライアント端末装置およびコンテンツサーバの数をそれぞれ3台とし、それぞれのコンテンツサーバには、1または複数のコンテンツが格納されているものとする。また同じ内容(タイトル)のコンテンツが複数のコンテンツサーバに存在してもよい。すなわち、本実施の形態では、「クライアント端末装置」対「コンテンツサーバ」対「コンテンツ」の数の関係は、多対多対多の場合を想定する。
但し、1対多対1、1対多対多、多対1対多および1対1対多の各場合であっても、視聴情報管理装置10の構成は同じであり、本発明を適用することができる。
以下に、コンテンツ再生システム100を構成する各構成要素について、端末装置側についてはクライアント端末装置21を、サーバ装置側についてはコンテンツサーバ31を例に採って説明する。
なお、以下でクライアント端末装置21とコンテンツサーバ31とを単体で本発明の説明に用いるとき、残りのクライアント端末装置22・23、およびコンテンツサーバ32・33も、それぞれクライアント端末装置21、およびコンテンツサーバ31と同様の機能を有しているので、特に区別して説明しているのでないかぎりは、クライアント端末装置21をクライアント端末装置22・23に、および、コンテンツサーバ31を、コンテンツサーバ32・33置き換えることも可能である。
上記ネットワークは、有線または無線による通信インターフェースによって複数の装置を接続するものである。このネットワークに接続された装置同士は、TCP/IPなどの通信プロトコルを用いることにより、相互の通信が可能となる。これにより、視聴情報管理装置10、クライアント端末装置21・22・23、およびコンテンツサーバ31・32・33の各々は、相互に通信が行えるようになっている。
クライアント端末装置21は、コンテンツサーバ31に保存されているコンテンツをユーザが視聴するために用いる視聴覚機器である。
クライアント端末装置21の構成例を図3に示す。クライアント端末装置21は、例えば、ネットワーク上の他の装置との通信を行う通信部24、当該装置の動作を制御する制御部25、ユーザの指示を受け付ける入力部26、取得したコンテンツを表示可能な形式にするためのコンテンツ処理部27、および、ユーザに対してコンテンツなどの表示を行う表示部28などを含んでいる。
ユーザは、入力部26を介して、視聴情報管理装置10に対してコンテンツの再生の指示を送り、その指示は制御部25を介して、通信部24に渡される。通信部24は、視聴情報管理装置10に対してコンテンツの配信を要求したり、配信されたコンテンツを受信したりする。
クライアント端末装置21は、ネットワークに接続可能で、ネットワーク上の他の装置との通信機能と、ユーザの要求するものを提示する機能を備えていればよく、その具体例としては、テレビ放送受信装置、DVDレコーダなどのデジタル録画再生装置、またネットワーク上の機器に保存されている映像データを再生可能なネットワークメディアプレイヤーや、音楽データや映像データを再生するためのソフトウェアなどを用いて、コンテンツを再生するパーソナルコンピュータ(PC)などが挙げられる。
コンテンツサーバ31は、内部にコンテンツを保存するためのメモリを有し、視聴情報管理装置10からの指示により、上記メモリに保存されているコンテンツの一覧を発信することや、コンテンツを視聴情報管理装置10に対して配信することができる。
また、コンテンツサーバ31は、視聴情報管理装置10やクライアント端末装置21などの要求に応じて、自身のネットワーク上の所在を示すネットワークパスを通知することもできる。このネットワークパスは、コンテンツ再生システム100のネットワークに接続された各装置と、それらに格納されているコンテンツの各々がネットワーク上のどこに存在するかを表すもので、同時にそれらを一意に識別するものでもある。
装置の所在を示すネットワークパスとして使用できるものとしては、例えば、MACアドレス、または、IPアドレスなどが挙げられる。
これにより、視聴情報管理装置10およびクライアント端末装置21は、コンテンツサーバ31の所在を認識することができる。このネットワークパスによって視聴情報管理装置10は、コンテンツサーバ31を特定することができ、コンテンツなどの情報を取得することが可能となる。
コンテンツサーバ31も、図示しないが、上記クライアント端末装置21と同様、ネットワーク上の他の装置との通信機能を備え、また、1以上のコンテンツを記憶する機能を備えていればよい。
コンテンツサーバ31の具体例としては、録画した映像データを、ネットワークを介して送信可能なハードディスクレコーダなどのデジタル録画装置や、音楽データや映像データを配信するためのソフトウェアなどを用いて、コンテンツを配信するPCなどが挙げられる。
上記構成によれば、ユーザがコンテンツを視聴するために、コンテンツ再生を要求する各クライアント端末装置21・22・23と、コンテンツを上記各クライアント端末装置21・22・23に供給するための各コンテンツサーバ31・32・33とが、全て1のネットワークを介して、本発明の視聴情報管理装置10と接続される。これにより、クライアント端末装置−コンテンツサーバ間のコンテンツのやり取りは、全て視聴情報管理装置10を中継して行われ、その配信状況、すなわちユーザの視聴の状況を監視することが可能となる。
なお、コンテンツ再生システム100のクライアント端末装置およびコンテンツサーバの数は、1個以上の任意の数であればよい。本発明の視聴情報管理装置10を導入すれば、コンテンツ再生システム100において、ユーザの視聴の状況を視聴情報管理装置10によって一元的にコンテンツごとに複数管理することができる。
〔コンテンツの階層構造〕
なお、上記メモリには、1または複数のコンテンツが階層構造を有する形式で格納されている。この階層構造とは、上記コンテンツを有するコンテンツサーバを最上位のエンティティ(ルートフォルダ)とし、その下位に、音楽や映像などのコンテンツの一つ一つと、1以上のコンテンツを分類して1のエンティティ(実体)としてまとめて保管するためのフォルダとが、階層的に配されて格納される構造のことである。上記フォルダの下位にさらに1以上のフォルダを配置することも可能である。本実施の形態では、「コンテンツサーバ」、「フォルダ」、および「コンテンツ」の一つ一つを1個のエンティティとして取り扱う。
以下、上記階層構造において各エンティティがどのように配置されるかについて、コンテンツサーバ31をルートフォルダとした場合の例を用いて、図4を参照しながら、さらに詳細に説明する。
コンテンツサーバ31内の各エンティティの階層構造による配置の例を図4に示す。太線で示されたエンティティがルートフォルダ34、すなわち最上位のコンテンツサーバ31を表し、実線で示されたエンティティがフォルダを、破線で示されたエンティティがコンテンツを表している。
各々のエンティティには、タイトル(エンティティ名)とID(エンティティ識別情報)が付与されている。タイトルはそれぞれのエンティティの名称を表し、IDは各エンティティを一意に識別するための符号としてコンテンツサーバ31によってあらかじめ付与されるものである。
本実施の形態では、図4に示す通り、階層構造の頂点のコンテンツサーバ31を示すルートフォルダには、ID“0”が割り当てられている。ルートフォルダの下位層は、「映像」、「音楽」、「画像」というタイトルを有するフォルダのエンティティがあり、その各エンティティにもコンテンツサーバ31によってIDが割り当てられている。
さらに下位層、例えば「映像」フォルダ35の下位の「映画」フォルダ36の下位層(すなわち「映画」フォルダ36の中)には、「歴史シリーズ」フォルダ37と、「SF映画1」というタイトルのコンテンツ38と、「アニメ映画1」というタイトルのコンテンツ39とが含まれている。このように、1のフォルダの中に、1または複数のフォルダと1または複数のコンテンツとの両方が含まれる場合もある。
このような階層構造に対して、視聴情報管理装置10は、コンテンツサーバ31の所在を、上記MACアドレスやIPアドレスなどを用いて特定し、その下位層については、各エンティティのIDを指定し、そのエンティティの情報を要求することにより、所望のエンティティ(フォルダやコンテンツ)の情報をリストの形式で取得することができる。
〔リストについて〕
ここで、視聴情報管理装置10が、図4に示すID「V10」のエンティティを指定した場合に、コンテンツサーバ31より得られるリストの例を図5に示す。
図5に示すリスト16は、上記で指定されたID「V10」を有する「映画」フォルダ36がその下位に含む、エンティティの各々を1レコードとして一覧表にしたものである。リスト16は、属性として、エンティティを一意に識別するための「ID」、エンティティがフォルダかコンテンツかを示す「種別」、エンティティの名称を示す「タイトル」、および「種別」がコンテンツの場合は、コンテンツの実体を取得するため、そのネットワーク上の所在を表す「ネットワークパス」を有し、1レコードに対してこれらの属性がエンティティの情報として配置され、要求元の装置に供給されたり、あるいはユーザに提示されたりする。
このように提示されたリストに含まれるIDを使って、さらに下位層のリストを取得するという手法を使うことにより、視聴情報管理装置10またはクライアント端末装置21は、図4に示す階層構造内のどのエンティティにもアクセスすることができる。
〔視聴情報管理装置の構成〕
次に、これまでに述べてきたコンテンツ再生システム100に導入される、本発明の視聴情報管理装置10について、図1を参照しながら詳細に説明する。なお、ここでも必要に応じて、図2に示す、クライアント端末装置21を端末装置側の装置として、コンテンツサーバ31をサーバ側の装置として説明に用いる。
図1は、本実施の形態における視聴情報管理装置10の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、視聴情報管理装置10は、同一ネットワークに接続されたクライアント端末装置21やコンテンツサーバ31などとの通信を行うための通信部(通信手段)1、クライアント端末装置21との間で通信を行う際に、エンティティを一意に識別するための、エンティティIDを生成するID生成部(識別情報生成手段)2、クライアント端末装置21が指定するコンテンツの配信を、要求先であるコンテンツサーバ31に要求するコンテンツ要求部(コンテンツ要求手段)3、配信されたコンテンツを受信し、クライアント端末装置21に送信することで中継を行うためのコンテンツ中継部(コンテンツ中継手段)4、その中継を監視するためのコンテンツ中継監視部(監視手段)5、中継が中断されたときに、中断されたコンテンツの中断位置の情報を生成する中断情報生成部(中断情報生成手段)6、その中断情報を保持するための中断情報データベース(記憶手段)7、および各エンティティ情報を配置したリストを生成するためのリスト生成部(エンティティリスト生成手段)8を備えている。
通信部1は、コンテンツ再生システム100のネットワークに接続されたすべての装置との通信を可能にする通信手段であり、その機能は、上述のクライアント端末装置21の通信部24と同様である。コンテンツの再生や、リストの提示を要求するための指示信号や、供給するべきリストのデータなどが、この通信部1を介して送受信される。
通信部1は、さらに、クライアント端末装置用通信部11と、コンテンツサーバ用通信部12とを有し、クライアント端末装置21との通信と、コンテンツサーバ31との通信とを実現するための役割をそれぞれが担っている。
ID生成部2は、クライアント端末装置21が、ネットワークに接続されているすべてのエンティティを一元管理するために、各コンテンツサーバ31・32・33、およびそれらに含まれている各エンティティを、すべて一意に識別できるようにするための、エンティティIDを生成するためのものである。
本実施の形態では、ID生成部2は、コンテンツサーバ31の装置エンティティID(装置識別情報)を、コンテンツ再生システム100下で、コンテンツサーバ31にそれぞれ付与されているIPアドレス(元装置識別情報)に対応付けて生成する。また、ID生成部2は、コンテンツサーバ31に格納されている各エンティティのエンティティID(コンテンツ識別情報)を、コンテンツサーバ31によって各エンティティにあらかじめ付与されているID(元コンテンツ識別情報)と、上記装置エンティティIDとを対応付けることにより生成する。
図2および図4の例を用いて、より具体的に説明する。例えば、コンテンツサーバ31(ルートフォルダ34)のIPアドレスを、「192.168.0.11」とし、その下位層「映像」フォルダ35に対してコンテンツ識別情報を生成するとする。
まず、ID生成部2は、上記IPアドレスに対応付けて、コンテンツサーバ31の装置エンティティID「S192−168−0−11−0」を、視聴情報管理装置10の下位層のエンティティとなるように生成する。先頭の「S」と最後尾の「0」との間の数列は、上記IPアドレスに対応し、それに、コンテンツサーバ31の本来のIDである「0」を最後尾に付与する。なお、本実施の形態では、このエンティティがサーバ装置であることを示すため、先頭に「S」を追加している。
次に、「映像」フォルダ35のエンティティIDを生成する。最後尾には、「映像」フォルダ35の本来のフォルダID「V1」を採用し、これと、コンテンツサーバ31の装置エンティティIDとを対応付けることで、「映像」フォルダ35のエンティティID「S192−168−0−11−V1」が生成される。
これにより、クライアント端末装置21から見れば、すべてが視聴情報管理装置10に格納された、仮想の階層構造が完成する。
これにより、異なるコンテンツサーバに、同じIDを有するエンティティが格納されていたとしても、どのコンテンツサーバのエンティティであるかを区別でき、結果として、クライアント端末装置21は、すべてのエンティティを一意に識別でき、一元管理することが可能となる。
なお、上述の、装置エンティティIDおよびエンティティIDの生成方法は、単に一例にすぎない。各エンティティを一意に識別することさえできれば、どのようなID生成方法であっても、本発明を実施することが可能である。例えば、ユニークな番号を、各エンティティに順に付してもよい。あるいは、各エンティティをあたかも視聴情報管理装置10の下位層に存在するかのように見せかけるために、各エンティティの所在を示すネットワークパスに対応付けて、管理装置ネットワークパスを生成し、それをエンティティIDとしてもよい。
あるいは、本来のIDと、本来のネットワークパスとの両方を、視聴情報管理装置10の下で一元管理できるよう生成しなおしてもよい。この場合、リスト生成部8は、より豊富な情報量のエンティティリストを生成することが可能となる。この方法により、図5で示したエンティティリストに配置されている各エンティティのIDが、ID生成部2により、一元管理できるよう生成しなおされると、例えば、図6に示すようなエンティティリスト16aが、リスト生成部8により作成される。
ここでは、コンテンツサーバ31から得られたエンティティのIDが、コンテンツサーバ31のIPアドレスに基づいて生成され、同時にそのエンティティのネットワークパスも、装置エンティティIDに基づいて、管理装置ネットワークパスに生成しなおされている。このような管理装置ネットワークパスを見れば、視聴情報管理装置10の内部にこれらのコンテンツがあるように見え、なおかつ変換法則がわかれば容易に元のIDやアドレスを取り出せる形のリストをユーザに提供することができる。
例えば、本実施の形態では、エンティティリスト16aの「管理装置ネットワークパス」に示されるURLの最初の部分、「192.168.0.100」が、図2に示す通り、視聴情報管理装置10のIPアドレスそのものを示している。これが含まれていることにより、それが管理装置ネットワークパスであることが分かる。また、ユーザは、そのような管理装置ネットワークパスを有するエンティティを、視聴情報管理装置10に格納されているとして取り扱うことができる。
なお、上で述べた方法でID生成部2により、各エンティティに対して、新たにエンティティIDが生成されたときの、仮想の階層構造の例については、後述する。
さらに、本実施の形態では、ID生成部2は、上記各エンティティの上記管理装置ネットワークパスを、コンテンツ再生システム100下で管理される本来のネットワークパスへと変換するネットワークパス変換部9を有している。このネットワークパス変換部9の機能については後述する。
次に、コンテンツ要求部3は、クライアント端末装置21が指定するコンテンツの配信を、要求先であるコンテンツサーバ31に要求するためのものである。このコンテンツ要求部3は、クライアント端末装置21が発信するコンテンツ再生要求信号が、そのコンテンツを最初から視聴する目的の、通常のコンテンツ再生要求信号である(ケース1)か、コンテンツの中断位置より視聴を再開する目的の、中断コンテンツ再生要求信号である(ケース2)かによって、動作が異なる。
ケース1の場合、コンテンツ再生要求信号には、上述の装置エンティティIDと、再生したいコンテンツを指定するエンティティIDとが含まれており、これらの情報によって、コンテンツ要求部3は、クライアント端末装置21がどのコンテンツサーバのどのコンテンツの再生を要求しているのかを特定し、指定コンテンツを要求先のコンテンツサーバ31に要求することができる。
また、ケース2の場合、中断コンテンツ再生要求信号には、指定されたコンテンツの中断コンテンツID(中断コンテンツ識別情報)が含まれており、この中断コンテンツIDに基づき、中断情報データベース7から、その指定コンテンツの中断情報を参照し、指定コンテンツの所在と、その中断位置とを特定する。これにより、指定コンテンツを要求先のコンテンツサーバ31に、その中断位置から配信することを要求することができる。
なお、コンテンツ要求部3は、指定コンテンツの配信を要求する際に、ネットワークパス変換部9を用いてもよい。
ネットワークパス変換部9は、ID生成部2によって、各エンティティの本来のネットワークパスから生成された、管理装置ネットワークパスを、逆に対応する本来のネットワークパスへと変換するためのものである。ネットワークパス変換部9は、ID生成部2が管理装置ネットワークパスを生成する際に、その本来のネットワークパスとそこから生成された管理装置ネットワークパスとの対応関係を記憶している。
コンテンツ要求部3は、コンテンツ再生要求信号に含まれるエンティティIDから、管理装置ネットワークパスを特定し、それをネットワークパス変換部9に引き渡す。ネットワークパス変換部9は、渡された管理装置ネットワークパスに対応する本来のネットワークパスをコンテンツ要求部3に返す。
具体的には、例えば、クライアント端末装置21から、図6のエンティティリストに挙げた、http://192.168.0.100/s192−168−0−11/v21.mpgという管理装置ネットワークパスを含むコンテンツの再生の要求が送られたとすると、ネットワークパス変換部9は、これを図5に示される、本来のネットワークパスであるhttp://192.168.0.11/v21.mpgという形に変換する。
これにより、コンテンツ要求部3は、本来のネットワークパスより、指定コンテンツの所在を突き止めることができる。
コンテンツ中継部4は、上記コンテンツ要求部3の要求によって、視聴情報管理装置10に対して配信されたコンテンツを受信し、クライアント端末装置21に送信することで中継を行うためのものである。なお、本実施の形態では、このコンテンツ中継部4は、大容量のデータからなるコンテンツを送受信しなければならないので、上述の通信部1によるコンテンツ以外のデータの通信に支障をきたすことがないよう、通信部1とは別構成としている。しかしこれに限らず、通信部1がこのコンテンツ中継部4の機能を備えていてもよい。この場合、コンテンツ中継監視部5は、通信部1を監視するように設ければよい。
コンテンツ中継監視部5は、コンテンツ中継部4で行われるコンテンツの中継を監視するものである。コンテンツサーバ31から、クライアント端末装置21へと、指定コンテンツを中継している間、コンテンツ中継監視部5は、その中継の動作を検知して、該指定コンテンツの中継状況(ユーザにとっての視聴の状況)を監視する。
本実施の形態では、コンテンツ中継監視部5は、上記指定コンテンツの送信済み容量および送信時間などを累積することにより中継を監視する。
これらの情報は、中継中のコンテンツ中断位置を特定する中断情報を生成するのに用いられる。
中断情報生成部6は、上記中継が中断されたときに、中断されたコンテンツの中断位置の情報を生成するためのものである。
上記中継が中断されると、中断情報生成部6はその中断を検知し、上記コンテンツ中継監視部5から、中断されたコンテンツの中断位置情報、すなわち送信済み容量および送信時間を取得する。
中断情報生成部6は、上記中断位置情報を元に、そのコンテンツの中断ごとに中断情報を生成し、中断情報データベース7に格納する。
なお、上記指定コンテンツの中継が中断される事象は、端末装置からの中断指示や、端末装置における突然の電源オフや、あるいは通信路のトラブルに起因した通信の中断などによって生起される。
ここで、中断情報データベース7に格納される、中断情報のリストの例を図7に示す。
中断コンテンツリスト17は、上記中断ごとに生成される中断情報を1レコードとし、それを一意に識別するための中断情報ID(中断コンテンツ識別情報)と、その中断されたコンテンツのタイトルと、そのコンテンツのネットワーク上での所在を示すネットワークパスと、上記コンテンツ中継監視部5より取得した、送信済み容量および送信時間とを属性とする、テーブル構造を有している。
上記中断情報IDはID生成部2によって生成された、各中断情報を一意に識別するためのものである。なお、この中断情報IDを生成する機構を、中断情報生成部6が有する構成としてもよい。この場合、中断情報生成部6が生成する中断情報IDは、ID生成部2によって、各中断情報が個々のエンティティとして一元管理される際に、改めて中断コンテンツエンティティIDが生成しなおされる。
コンテンツのタイトルは、そのコンテンツの名称を表し、ユーザがコンテンツの内容を理解するためのものである。コンテンツのネットワークパスは、コンテンツサーバ31と通信する際に参照するためのものである。送信済み容量は、中断される直前までクライアント端末装置21に対して送信されたコンテンツのデータサイズを表し、コンテンツサーバ31に再配信を要求する際に用いられる。送信時間は、そのコンテンツの再生が開始されてから、中断される時点まで再生されたコンテンツの累積時間を表す。ユーザは、これにより、どこまで視聴したのかを理解することができる。
この中断コンテンツリスト17の見かたを具体的に説明すると、例えば、一番上のレコードでは、「SF映画1」というタイトルのコンテンツが、http://192.168.0.11/v21.mpgに存在し、このコンテンツは、1,000,000バイトまで送信を完了した位置、すなわち、コンテンツが先頭から1時間再生された時点で中断され、「C1」の中断情報IDを付与されているということを示している。
なお、コンテンツ要求部3が、上述のケース2の場合に、指定中断コンテンツを要求するときの方法の一例を、上記の例を用いて説明する。視聴情報管理装置10が、クライアント端末装置21から、「C1」を指定する中断コンテンツ再生要求信号を受け取ると、コンテンツ要求部3は、中断コンテンツリスト17から、中断情報ID「C1」を参照して、「http://192.168.0.11/v21.mpg」という指定コンテンツの所在と、その中断位置、「1,000,000バイト」を特定する。これにより、その指定コンテンツを有するコンテンツサーバ31に対して、「コンテンツIDがv21であるコンテンツを、1,000,000バイトから」配信するよう要求することができる。
あるいは、クライアント端末装置21がエンティティリストを取得して、管理装置ネットワークパスを指定する場合も考えられる。この場合、中断情報ID「C1」と管理装置ネットワークパス「http://192.168.0.100/C1.mpg」とを指定する中断コンテンツ再生要求信号を受け取ると、コンテンツ要求部3は、ネットワークパス変換部9に管理装置ネットワークパスの変換を要請し、対応する本来のネットワークパス「http://192.168.0.11/v21.mpg」を取得することができる。中断位置に関しては、中断情報ID「C1」を参照して上記と同じように特定することで、配信をコンテンツサーバ31に要求することができる。
上記の構成によれば、中断情報データベース7に格納される中断コンテンツリスト17において、本体のネットワークパスを格納するための属性を省略することができ、中断情報データベース7のアクセス制御やデータ処理のための負荷を軽減することができる。
以上のことから、視聴情報管理装置10を介してコンテンツを配信することにより、コンテンツの中断情報を生成し、それらを一意に識別するための中断情報IDと、その中断位置と、そのコンテンツの所在とを関連付けて、一元管理することにより、どのコンテンツがどのコンテンツサーバから供給されたのかに依らず、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することが可能となる。
なお、一度中断されたコンテンツが、本発明の視聴情報管理装置10を用いて再び、中継が再開された場合にも、その再開された視聴の状況は、コンテンツ中継監視部5によって監視され、再び中断されることにより、中断情報生成部6によって新たな中断情報が生成される。
この場合に、コンテンツ中継監視部5により監視されるコンテンツの送信済み容量および送信時間は、前回の視聴中断時に記録された容量および時間を中断情報データベース7から参照し、その値にさらに累積されるようにしてもよい。この場合、1つの視聴されるコンテンツに対して、視聴が開始されてから、そのコンテンツが最後まで視聴されるに至るまで、何度中断を行っても、視聴情報管理装置は、1のコンテンツ中断情報として取り扱うことが可能となる。
あるいは、上記のように同じコンテンツについての古い中断情報が更新されたり、削除されたりするのではなく、中断の度に、中断情報生成部6が新たに中断情報を生成するのでもよい。この場合、中断が行われた回数だけ、中断情報が生成されることで、そのすべてが中断情報データベース7に記録されることとなる。これにより、ある1つのコンテンツについて、複数の中断情報が記録されることとなり、コンテンツの視聴履歴(中断履歴)をユーザに提示することができる。
結果として、同じコンテンツにおいても、直前に中断したコンテンツのみではなく、前回、前々回と、過去に中断指示を行った任意の時点から所望の中断コンテンツの再生を再開することができる。
リスト生成部8は、クライアント端末装置21より視聴情報管理装置10へのアクセスがあった場合に、視聴情報管理装置10が格納する(あるいは格納していると見せかけている)エンティティについての一覧表を、エンティティリストとして供給するためのものである。
リスト生成部8は、クライアント端末装置21からのアクセスに応じて、ID生成部2で生成された装置エンティティID、フォルダやコンテンツなどのエンティティID、および中断情報データベース7に格納されている各中断情報に関連付けられている中断情報IDを元に、全てのエンティティを一意に識別可能なリストを生成する。
以下、エンティティリストを作成する元となる、仮想の階層構造について、図8を参照しながら説明する。なお、図8に示す階層構造は、上述のID生成部2により、新たにエンティティIDが生成された各エンティティと、中断されたコンテンツの中断情報としての各エンティティとからなる、視聴情報管理装置10が有する仮想の階層構造である。
図8に示す通り、エンティティIDまたは中断情報ID等が、階層構造を持って視聴情報管理装置10に格納されているので、視聴情報管理装置10にアクセスしたクライアント端末装置21においては、視聴情報管理装置10内部にすべてのエンティティが格納されているかのように認識される。ネットワークには、当然本来のコンテンツサーバ31のエンティティを表すルートフォルダ34、コンテンツサーバ32のエンティティを表すルートフォルダ44、および、視聴情報管理装置10のエンティティを表すルートフォルダ40などが接続されている。これらは、数例のみを図示したもので、実際はネットワークに接続されているすべての装置がエンティティとして認識され、この階層に表示される。
それとは別に、すでに述べた通り、視聴情報管理装置10の下位層には、このネットワークに接続されているすべてのエンティティが格納されている。これらのエンティティはすべて、クライアント端末装置21が一意に識別できるようなエンティティIDまたは中断情報IDを、ID生成部2によって付与されて配置されている。
図8に示す通り、視聴情報管理装置10の下位層においては、例えば、図4で示した各エンティティのうち、「映像」フォルダ35は、エンティティ35aとして、「映画」フォルダ36は、エンティティ36aとして認識される。
また、コンテンツサーバ31を表すルートフォルダ34は、エンティティ34aとして、コンテンツサーバ32を表すルートフォルダ44は、エンティティ44aとして、視聴情報管理装置10の下位層に存在する。ここで、タイトルは、それぞれ「サーバ31(中断情報管理可)」、「サーバ32(中断情報管理可)」として示されてもよい。これにより、クライアント端末装置21が、視聴情報管理装置10を介さずに直接コンテンツサーバ31にアクセスした場合(ルートフォルダ34を選択)と、視聴情報管理装置10を介してアクセスした場合(エンティティ34aを選択)とで、ユーザからも区別がつくようにすることができる。「(中断情報管理可)」は、そのエンティティの下位にあるコンテンツを視聴するときは、視聴情報管理装置10を介してコンテンツの送受信を行うことで、視聴の状況を管理し、中断位置を記録しておくことが可能であるということをユーザに明示するものである。
一方、中断コンテンツをまとめるフォルダのエンティティである、中断コンテンツフォルダ41の下位層には、例えば、図7の中断コンテンツリスト17に示した、タイトル「SF映画1」中断情報が、中断コンテンツ42として、つまり、1のエンティティとして含まれている。
中断コンテンツフォルダ41の下位に含まれるこれらの中断コンテンツは、一度視聴を開始したが、最後まで視聴をせず、視聴途中で中断したコンテンツであることを表している。
上記構成によれば、視聴情報管理装置10に対し、クライアント端末装置21からコンテンツ情報の要求があった場合、リスト生成部8は、視聴情報管理装置10外部にあるコンテンツサーバ31などから得た各エンティティの情報を、ID生成部2によってそのIDを生成しなおして、全てのエンティティを一意に識別できるようなリストを生成して、クライアント端末装置21に供給する。
これにより、ユーザはどのクライアント端末装置からでも、アクセス可能なエンティティについて一覧することが可能となり、任意のコンテンツまたは、任意の中断コンテンツを再生するための要求を容易に行うことができる。
結果として、コンテンツの一元管理に係るユーザの利便性を向上させることが可能な視聴情報管理装置10を提供することが可能となる。
なお、本発明の視聴情報管理装置10は、さらに、ユーザを一意に識別するためのユーザIDを受け付ける入力インターフェースを有し、中断情報生成部6が、上記ユーザIDを関連付けて、中断情報を生成するようにしてもよい。
この場合、ユーザがコンテンツの中断の指示をクライアント端末装置21に入力する際に、ユーザは、クライアント端末装置21を介して、視聴情報管理装置10にユーザIDを入力する。そして、その入力されたユーザIDは、その中断の指示と関連付けられて、視聴情報管理装置10に送信される。
続いて、中断情報生成部6は、上記ユーザIDを含めて、そのコンテンツの中断情報を生成する。これにより、例えば、図7に示した中断コンテンツリスト17に、さらに、ユーザIDの属性が追加されたリストが中断情報データベース7に格納されることになる。
その結果、ユーザは、中断コンテンツのリストを閲覧する際に、どのエンティティを、自分が視聴し中断したのかということを一目で認識することが可能となる。
上記の構成は、コンテンツ再生システム100を複数のユーザで共同利用する場合に有効である。なぜなら、例えば、複数のユーザが、同じまたは異なる端末装置にて、同じコンテンツサーバ31の同じコンテンツを、視聴したり中断したりする場合、中断情報は、中断された数だけ同じタイトルで生成され、格納されるからである。
従って、視聴情報管理装置10が、ユーザIDの入力インターフェースを備え、ユーザごとに中断情報が管理されれば、各々のユーザが自身の、任意の数の中断情報を識別し、一元管理することが可能なコンテンツ再生システム100を提供することできる。
続いて、図1に示す視聴情報管理装置10が、コンテンツ再生システム100に組み込まれたときの、コンテンツ再生、および視聴情報管理の処理の流れについて、図1、および、図14、図15のエンティティリストを参照しながら、図9〜13のシーケンス図に基づいて説明する。
ここで、コンテンツ再生システム100において、実現可能な機能を以下の4つに大別し、機能ごとに処理の流れを説明する。
機能1:全てのサーバ内のコンテンツと、全ての視聴中断中のコンテンツとをユーザが一元管理できるようにするリストを作成する機能(エンティティ一元管理機能)
機能2:クライアント端末装置21からのコンテンツ再生要求により、サーバのコンテンツを端末装置に供給しつつ、視聴の状況を管理する機能(中継監視機能)
機能3:クライアント端末装置21からのコンテンツ中継の中断指示を受け付け、配信を中断し、中断情報を生成して格納する機能(中断情報生成機能)
機能4:クライアント端末装置21からの中断コンテンツ再生要求により、選択された中断コンテンツを中断位置から再生する機能(中断コンテンツ再生機能)
ユーザはまず機能1を用いて、リストから所望のコンテンツを選択する。次に、先頭から再生するコンテンツが選択された場合には、機能2が、中断位置から再生するコンテンツが選択された場合には、機能4が動作する。上記機能2または、機能4の動作によってコンテンツが再生され、ユーザはそのコンテンツの再生を中断したい場合に、機能3を用いる。
なお、以下の各処理の流れの説明では、図2に示す通り、視聴情報管理装置10、コンテンツサーバ31、およびコンテンツサーバ32のIPアドレスを、それぞれ、192.168.0.100、192.168.0.11、および192.168.0.12である場合を例として説明する。
〔機能1:エンティティ一元管理機能〕
図9は、視聴情報管理装置10が、クライアント端末装置21からの、リスト要求の指示に応じて、ユーザが再生するコンテンツを選択するために用いるエンティティリストを作成するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
ユーザが、クライアント端末装置21を用いて、ネットワークを介して、視聴情報管理装置10にアクセスするための操作(リスト要求の指示)を行うと(S101)、クライアント端末装置21は、視聴情報管理装置10を最上位階層、つまりルートフォルダとするエンティティリストの取得を、視聴情報管理装置10に要求する(S102)。
次に、視聴情報管理装置10は、クライアント端末装置用通信部11を介して、その要求を受信し、リスト生成部8に伝達する。
リスト生成部8は、ネットワーク上の各コンテンツサーバ31に対し、コンテンツサーバ用通信部12を介して、コンテンツサーバ31のエンティティ情報(IDやネットワークパスなど)を問い合わせる(S103)。一方、リスト生成部8は、内部にある中断情報データベース7を参照し、中断情報の有無も取得する(S104)。
コンテンツサーバ31は、S103の問い合わせに応答し、自身のエンティティ情報を視聴情報管理装置10に供給する(S105)。
次に、リスト生成部8は、S105により取得した各エンティティ情報に対し、ID生成部2で生成しなおしたエンティティIDを付与する(S106)。
リスト生成部8は、S106にて新たにエンティティIDを付与した、各エンティティ情報と、S104にて取得した中断コンテンツのフォルダのエンティティ情報とが、視聴情報管理装置10のルートフォルダの下位層に存在するように配置した、エンティティリストを作成する(S107)。
視聴情報管理装置10は、S107にて作成したエンティティリストを、クライアント端末装置21に対し、視聴情報管理装置10が格納するエンティティのリストとして供給する。
クライアント端末装置21は、上記エンティティリストをユーザに対して提示する(S108)。
なお、以上のS103、S105、S106を経てS107に至るステップと、S104からS107に至るステップとは、必ずしも、上記に記載の順序通りに実施されなくてもよく、平行して実施されてもよい。
ここで、S108にてユーザに最初に提示される、視聴情報管理装置10の直下の層のエンティティリストを図14に示す。エンティティリスト18は、図8の階層構造にある、直下の層の各エンティティ(34a、44a、41)に対応している。
各エンティティを一意に識別するためのエンティティIDは、すでに述べた通り、ID生成部2によって生成されたものが付与されている。
これにより、クライアント端末装置21は、どのコンテンツサーバにあるコンテンツでも、視聴情報管理装置10の中のコンテンツとして取り扱うことができる。
ユーザはこのようなエンティティリストから、所望のコンテンツを指定することができる。さらに、中断コンテンツについての情報も同じエンティティリストから指定することが可能であるので、リスト生成部8が生成するエンティティリスト18は、コンテンツサーバ31に含まれるコンテンツを先頭から再生するか(レコード51を選択)、それとも中断中のコンテンツを途中から再生するか(レコード52を選択)を選択するためのユーザインターフェースとしての役割も果たす。
また、このようにして生成されたエンティティIDを用いてのアクセスは、視聴情報管理装置10を介して行われるため、通信の記録を視聴情報管理装置10に残すことが可能になる。
したがって、コンテンツの再生が行われている間に、視聴の状況を監視することが可能となる。
以上の説明は、各コンテンツサーバや、中断コンテンツ42のエンティティを含む、視聴情報管理装置10の直下の層のエンティティリストを作成する場合である。しかし、さらに、下位層のエンティティリストについても同様の処理を経て、フォルダのエンティティが選択される度に、今度はそのフォルダが含む(直下の)エンティティリストが生成され、ユーザに提示される。このフォルダエンティティのリスト作成の処理は、最後にコンテンツのエンティティが選択されるまで、繰り返される。
あるいは、図8に示す階層構造そのものを、一度に作成して、ユーザに提示するようにしてもよい。この場合、ユーザは、各エンティティの階層構造を視覚的に認識することが可能となり、所望のコンテンツを容易に見出すことができる。
図10は、上記フォルダエンティティのリスト作成の処理の流れを示すシーケンス図である。
ユーザがエンティティリストから、「種別」がフォルダであるエンティティ(フォルダエンティティ)を選択すると(S201)、クライアント端末装置21は、視聴情報管理装置10に対し、そのフォルダエンティティのIDに基づいて、選択されたフォルダエンティティのさらに下位層のエンティティリストを要求する(S202)。
その要求に応じて、リスト生成部8は、指定されたフォルダエンティティID(例えば、図8の「S192−168−0−11−V1」)を、そのコンテンツサーバ31内で用いられる本来のフォルダID(例えば、「V1」)に変換する。あるいは、該フォルダエンティティの管理装置ネットワークパス(例えば、「http://192.168.0.100/S192−168−0−11/V1」)を、本来のネットワークパス(例えば、「http://192.168.0.11/v1」)に変換する。この変換は、ID生成部2のネットワークパス変換部9によって行われる。これにより、フォルダエンティティIDに対応する本来のフォルダIDおよびネットワークパスを取得する(S203)。
取得したネットワークパスにより、コンテンツサーバ31に対して、エンティティ情報を要求する(S204)。この要求に応じて、コンテンツサーバ31は、視聴情報管理装置10に対し、要求されたフォルダエンティティの情報を供給する(S205)。
リスト生成部8は、S205より取得して、ID生成部2を用いて新たにエンティティIDを付与した、各エンティティ情報を、視聴情報管理装置10下のエンティティリストとして生成する(S206)。視聴情報管理装置10は、この生成されたエンティティリストを、クライアント端末装置用通信部11を介してクライアント端末装置21に供給する。
クライアント端末装置21は、供給されたエンティティリストをユーザに提示し(S207)、ユーザがそのエンティティリストからさらに下位のエンティティを選択できるようにする。これにより、コンテンツ再生システム100において、さらに選択されたものがコンテンツエンティティではなくフォルダエンティティであると判定された場合は(S208においてNO)、S202に戻る。一方選択されたものがコンテンツエンティティであると判定された場合は(S208においてYES)、後段の中継監視の処理、すなわち、指定されたコンテンツの再生処理へと移行する。
〔機能2:中継監視機能〕
図11は、クライアント端末装置21からコンテンツ再生要求信号を受信し、指定されたコンテンツをコンテンツサーバから受信してクライアント端末装置21に中継し、その状況を監視するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
ユーザが、上記機能1にて視聴情報管理装置10より取得したエンティティリストから、コンテンツを選択すると(S301)、クライアント端末装置21は、コンテンツ再生要求の指示信号を視聴情報管理装置10に送信する(S302)。
この指示信号の受信に応じて、その信号が含むコンテンツの管理装置ネットワークパスは、本来のネットワークパスに変換することにより、本来のネットワークパスに変換される。この変換は、ID生成部2のネットワークパス変換部9によって、上述の機能1に記載したのと同様の方法で行われる。これにより、コンテンツ要求部3は、管理装置ネットワークパスに対応する本来のネットワークパスを取得する(S303)。
コンテンツ要求部3は、本来のネットワークパスに基づいて、指定コンテンツを有する要求先のコンテンツサーバ31に対し、指定コンテンツの配信を要求する(S304)。
上記配信の要求に応じて、コンテンツサーバ31は、視聴情報管理装置10に対し、上記指定コンテンツの配信を開始する(S305)。
コンテンツ中継部4は、コンテンツサーバ31に配信された指定コンテンツを受信し、要求元であるクライアント端末装置21へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行う。また同時にコンテンツ中継監視部5も、その中継の監視を開始する(S306)。
クライアント端末装置21は、視聴情報管理装置10から受信した指定コンテンツをユーザに提示する(S307)。
以上のことから、ユーザは、所望のコンテンツを視聴することができ、またその視聴の状況は、視聴情報管理装置10によって管理することが可能となる。結果として、視聴したコンテンツを中断して、その視聴をその中断位置から再開したい場合に、その中断位置から該コンテンツの再生を再開することが可能となる。
なお、コンテンツ再生システム100において、ユーザがあるコンテンツを視聴中に、中断指示を行ったと判定された場合は(S308においてNO)、S306に戻る。ユーザが中断を指示したと判定された場合は(S308においてYES)、後段の中断情報生成の処理へと移行する。上記のS308では、ユーザからの中断指示の有無を判定するのみならず、例えばコンテンツデータを複数のパケットデータに分割してクライアント端末装置21へ配信する形態では、クライアント端末装置21がパケットデータの受信に成功したことを示すACK信号が、期待されるタイミングで視聴情報管理装置10に返信されたかどうかを判定してもよい。
〔機能3:中断情報生成機能〕
図12は、クライアント端末装置21からのコンテンツ再生の中断指示を受け付け、配信を中断し、中断情報を生成するときの処理の流れ示すシーケンス図である。
ユーザがコンテンツ再生を中断するための操作を、クライアント端末装置21に対して行うと、クライアント端末装置21は、視聴情報管理装置10との通信を遮断する(S402)。
次に、クライアント端末装置21との通信が途絶すると、コンテンツ中継部4は、通信の途絶を検知して、コンテンツサーバ31からクライアント端末装置21へのコンテンツの中継を中断する(S403)。これにより、コンテンツサーバ31はコンテンツの配信を停止する(S404)。
一方、中断情報生成部6は、S403におけるコンテンツ中継部4の中継の中断を検知し、コンテンツ中継監視部5が監視していた送信済み容量および送信時間をその時点で取得し、それに基づき中断情報を生成する(S405)。生成された中断情報は、中断情報データベース7に格納される(S406)。この中断情報には、中断したコンテンツのタイトル、中断までに配信したコンテンツの先頭からの容量と時間、および中断したコンテンツのネットワークパスが含まれ、1中断情報につき、それを一意に識別するための中断情報IDが付与されている。
以上のことから、ユーザがどのコンテンツがどのコンテンツサーバから視聴し、中断したとしても、中断コンテンツをその中断位置情報とともに複数管理することが可能となり、この結果、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することが可能となる。
〔機能4:中断コンテンツ再生機能〕
図13は、クライアント端末装置21からの中断コンテンツの再生要求の信号を受け付けて、指定された中断コンテンツをその中断位置から再生するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
また、図15は、リスト生成部8により生成された、クライアント端末装置21に対して提示される中断情報のエンティティリスト19を示し、ここでは、中断情報データベース7に格納されている、図7に示す各中断情報に対応付けられたものを例として挙げる。つまり、図8に示す、中断コンテンツフォルダ41に含まれる(下位の)エンティティのリストである。なお、上述の通り、各エンティティのIDは、一元管理するためのエンティティIDへとID生成部2によって変換されている。また、タイトルには、中断時間が追加されている。
これにより、ユーザは、視聴情報管理装置10に対して中断コンテンツの再生を要求し、視聴情報管理装置10から中断コンテンツを受信することが可能となる。
ユーザが、図15に示すような中断コンテンツリストから所望の中断コンテンツ(例えば、エンティティ29)を選択すると(S501)、クライアント端末装置21は、中断コンテンツ再生要求の指示信号を視聴情報管理装置10に送信する(S502)。
上記中断コンテンツ再生要求の指示信号に応じて、コンテンツ要求部3は、上記信号が指定する中断情報ID(例えば「C1」)を取り出し、そのIDに基づいて、中断情報データベース7を参照し、例えば、図7に示すような中断コンテンツリスト17から、指定コンテンツの中断情報(例えば、「送信済み容量:1,000,000(バイト)」)を取得する(S503)。
コンテンツ要求部3は、取得した中断情報から、指定コンテンツの所在と、その中断情報位置を特定し(S504)、その指定コンテンツを有する要求先のコンテンツサーバ31に対し、中断した位置以降のコンテンツの配信を要求する(S505)。
コンテンツサーバ31は、視聴情報管理装置10に対し、指定された位置以降のコンテンツを配信する(S506)。
コンテンツ中継部4は、コンテンツサーバ31より配信された指定コンテンツを受信し、要求元であるクライアント端末装置21へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行う。また同時にコンテンツ中継監視部5も、その中継の監視を開始する(S507)。
クライアント端末装置21は、視聴情報管理装置10から受信した指定コンテンツをユーザに提示する(S508)。
以上のことから、ユーザは、所望の中断コンテンツを視聴することができ、またその視聴の状況は、再び視聴情報管理装置10によって管理される。結果として、視聴の中断を何度行っても、そのコンテンツをその中断位置から再開したい場合に、中断位置から視聴を再開する場合の端末装置が、同一の端末装置であっても異なる端末装置であっても、同一の方法で、その中断位置から該コンテンツの再生を再開することが可能となる。
なお、コンテンツ再生システム100において、ユーザがある中断コンテンツを視聴中に、中断指示を行ったと判定された場合は(S509においてNO)、S506に戻る。ユーザが中断を指示したと判定された場合は(S509においてYES)、上述の中断情報生成の処理へと移行する。
これまで述べてきたように、上記構成によれば、コンテンツ再生システムにおいて、中断されたコンテンツを複数管理することが可能となり、結果として、どのコンテンツがどのコンテンツサーバから供給されたのかに依らず、中断された任意のコンテンツを、任意のクライアント端末装置にて、その中断位置から再生することが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、本発明の視聴情報管理装置を、ネットワーク上の端末装置およびサーバ装置との通信を行う通信手段と、前記通信手段によって受信された要求メッセージやコンテンツ情報等の内容を変換するための変換手段と、前記サーバ装置から受信したコンテンツを前記端末装置に中継して送信する中継手段と、前記中継手段によって行われるコンテンツの中継を監視する監視手段と、を有することを特徴とする情報処理装置として構成してもよい。
また、前記変換手段は、前記サーバ装置から得られたコンテンツ情報を受信した場合に、前記コンテンツ情報に含まれるID情報等の識別情報を変換するようにしてもよい。
また、前記変換手段は、前記端末装置から要求メッセージを受信した場合に、前記要求メッセージに含まれるID情報等の識別情報を変換するようにしてもよい。
また、前記監視手段は、前記中継手段によるコンテンツの中継が中断した場合に、中断停止位置を含む中断情報を作成するようにしてもよい。
本発明の視聴情報管理装置を、前記コンテンツの中継を中断した場合に生成される中断情報を保持するための記憶手段をさらに有することを特徴とする情報処理装置として構成し、前記監視手段は、前記中断情報を作成した後に、前記記憶手段に登録するようにしてもよい。
この場合、前記変換手段は、前記端末装置から中断位置からの再生要求が行われた場合に、前記記憶手段から中断情報を取得し、前記サーバ装置に対し、前記中断情報を基にしたコンテンツ送信要求を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、ユーザが使用する端末装置は、上記情報処理装置に対してのアクセスを行い、該情報処理装置を経由する形で、コンテンツサーバからコンテンツ一覧の取得を行う。コンテンツの配信を行う際には、コンテンツサーバから上記情報処理装置に対してコンテンツの配信を行い、該情報処理装置が端末装置にコンテンツを再配信する形をとる。このため、端末装置がコンテンツの再生を途中で中断した場合、上記情報処理装置はコンテンツの配信が停止したことを検出し、これによって中断情報を作成する。
上記情報処理装置は、この中断情報を特別なフォルダ内のコンテンツとして端末装置に提示し、端末装置がこのコンテンツの再生を要求すると、中断情報管理装置は中断情報を処理してコンテンツの再生開始位置を認識する。上記情報処理装置は、このようにして認識した中断位置以降のコンテンツを、コンテンツサーバから取得し、端末装置に配信する。このようにすることで、端末装置において、中断位置からの再生を行うことができる。
これにより、クライアント端末装置でサーバ装置内のコンテンツを視聴可能なネットワーク環境において、特別な機構を組み込んでいないサーバ装置およびクライアント端末装置を利用して、あるクライアント端末装置からサーバ装置上のコンテンツの視聴を行い、その視聴を途中で中断した場合に、同一のクライアント端末装置またはネットワーク上の異なるクライアント端末装置において、コンテンツの中断位置を判別し、中断位置からの再生を可能にする、情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム等を提供することを可能にすることである。
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU(Micro Processing Unit))が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、などを用いることができる。また、上記プログラムコードは、通信ネットワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータシステムから記憶媒体などへダウンロードされるものであってもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したシーケンス図における視聴情報管理装置10の動作に対応するプログラムコードを格納することになる。
なお、上記実施形態の視聴情報管理装置の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。従って、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の視聴情報管理装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD/MO/MD/DVDなどのディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)などのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体などがある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
本発明の視聴情報管理装置を用いれば、複数の視聴を中断中のコンテンツについてその中断位置情報を管理することができるので、例えば家庭内LANなどによって、視聴覚機器が相互に接続された、コンテンツ再生システムに好適に用いることができる。また、視聴情報管理装置を、ネットワークに接続可能な、テレビ放送受信装置、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダなどのデジタル録画再生装置、音楽データや映像データを再生可能なパーソナルコンピュータ、などの各視聴覚機器に適用することができる。
本発明に係る視聴情報管理装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係るコンテンツ再生システムの概要を示すブロック図である。 図2に示す一クライアント端末装置の構成例を模式的に示すブロック図である。 図2に示す一コンテンツサーバ内の各エンティティの、階層構造による配置例を示す図である。 図2に示すコンテンツサーバから取得可能なエンティティリストの例を示す図である。 図5に示すエンティティリストが、視聴情報管理装置を介して取得されたときに、クライアント端末装置によって、ユーザに提示されるエンティティリストの例を示す図である。 図1に示す中断情報データベースに格納される、中断コンテンツリストの構成の例を示す図である。 図4に示す階層構造が、本発明の視聴情報管理装置の下位層として扱われるときの仮想の階層構造による配置例を示す図である。 本発明の視聴情報管理装置が、クライアント端末装置からのリスト要求の指示に応じて、ユーザが再生するコンテンツを選択するために用いるエンティティリストを作成するときの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の視聴情報管理装置が、フォルダエンティティのエンティティリストを作成するときの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の視聴情報管理装置が、クライアント端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信し、指定されたコンテンツをコンテンツサーバから受信してクライアント端末装置に中継し、その状況を監視するときの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の視聴情報管理装置が、クライアント端末装置からのコンテンツ再生の中断指示を受け付け、配信を中断し、中断情報を生成するときの処理の流れ示すシーケンス図である。 本発明の視聴情報管理装置が、クライアント端末装置からの中断コンテンツの再生要求の信号を受け付けて、指定された中断コンテンツをその中断位置から再生するときの処理の流れを示すシーケンス図である。 リスト生成部により生成された、クライアント端末装置に対して最初に提示される、視聴情報管理装置の直下の層のエンティティリストの例を示す図である。 リスト生成部により生成された、クライアント端末装置に対して提示される、中断情報のエンティティリストの例を示す図である。 (a)は、特許文献1における視聴システムの概要を示すブロック図であり、(b)は、(a)に示す視聴情報蓄積部に格納される、視聴情報のリストの例を示す図である。
符号の説明
1 通信部(通信手段)
2 ID生成部(識別情報生成手段)
3 コンテンツ要求部(コンテンツ要求手段)
4 コンテンツ中継部(コンテンツ中継手段)
5 コンテンツ中継監視部(監視手段)
6 中断情報生成部(中断情報生成手段)
7 中断情報データベース(記憶手段)
8 リスト生成部(エンティティリスト生成手段)
9 ネットワークパス変換部(識別情報変換手段)
10 視聴情報管理装置(視聴情報管理装置)
11 クライアント端末装置用通信部
12 コンテンツサーバ用通信部
16 リスト
16a エンティティリスト
17 中断コンテンツリスト
18 エンティティリスト
19 エンティティリスト
21 クライアント端末装置
31 コンテンツサーバ
34 ルートフォルダ
34a エンティティ
35 フォルダ
35a エンティティ
36 フォルダ
36a エンティティ
37 フォルダ
38 コンテンツ
39 コンテンツ
40 ルートフォルダ
41 中断コンテンツフォルダ
42 中断コンテンツ
44 ルートフォルダ
44a エンティティ
100 コンテンツ再生システム

Claims (13)

  1. コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムで利用される、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理装置において、
    上記コンテンツ再生システム下の各装置と通信を行う通信手段と、
    上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    上記通信手段を介して上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信したとき、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている上記装置識別情報に基づき、要求先サーバ装置を特定して、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツを、その要求先サーバ装置に要求するコンテンツ要求手段と、
    上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うコンテンツ中継手段と、
    上記コンテンツ中継手段によって行われる指定コンテンツの中継を監視する監視手段と、
    上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視手段の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成する中断情報生成手段とを備えていることを特徴とする、視聴情報管理装置。
  2. コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムで利用される、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理装置において、
    上記コンテンツ再生システム下の各装置と通信を行う通信手段と、
    上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報を生成し、上記端末装置が上記サーバ装置の各々が有する複数のコンテンツの各々を個々のエンティティとして識別するためのコンテンツ識別情報を、上記サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と、上記装置識別情報とを対応付けることにより生成する識別情報生成手段と、
    上記通信手段を介して上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信したとき、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている上記装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定し、さらに、上記コンテンツ再生要求信号に含まれている上記コンテンツ識別情報に対応するコンテンツを、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツとして特定して、その指定コンテンツをその要求先サーバ装置に要求するコンテンツ要求手段と、
    上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うコンテンツ中継手段と、
    上記コンテンツ中継手段によって行われる指定コンテンツの中継を監視する監視手段と、
    上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視手段の監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とに対応付けて生成する中断情報生成手段とを備えていることを特徴とする、視聴情報管理装置。
  3. 上記識別情報生成手段は、さらに、上記各エンティティにあらかじめ付与されている、上記各エンティティを識別するための元エンティティ識別情報と、上記各エンティティを一意に識別し、当該視聴情報管理装置が有するかのごとく取り扱うための管理装置エンティティ識別情報とを相互に変換する識別情報変換手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の視聴情報管理装置。
  4. 上記識別情報生成手段は、上記管理装置エンティティ識別情報を、各エンティティのネットワーク上の所在を示すネットワークパスに基づいて、管理装置ネットワークパスとして生成することを特徴とする請求項3に記載の視聴情報管理装置。
  5. さらに、上記管理装置ネットワークパスに基づき、各エンティティの情報を示すエンティティリストをユーザへの提示用に生成するエンティティリスト生成手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の視聴情報管理装置。
  6. さらに、上記コンテンツ中断情報を記憶するための記憶手段を備え、
    上記識別情報生成手段は、上記端末装置が上記コンテンツ中断情報を個々のエンティティとして識別するための中断コンテンツ識別情報を生成し、
    上記中断情報生成手段は、上記コンテンツ中断情報を上記中断コンテンツ識別情報に関連付けて、上記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の視聴情報管理装置。
  7. 上記コンテンツ要求手段は、上記端末装置から受信したコンテンツ再生要求信号が、上記中断コンテンツ識別情報を指定している場合、上記中断コンテンツ識別情報に基づき、コンテンツ中断情報を取得し、上記コンテンツ中断情報に基づき、配信元サーバ装置とコンテンツの中断位置とを特定し、該要求信号が指定するコンテンツを上記特定した中断位置から、上記配信元サーバ装置に対して要求することを特徴とする請求項6に記載の視聴情報管理装置。
  8. コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおいて、
    上記ネットワークに接続された、請求項1から7いずれか1項に記載の視聴情報管理装置を含むことを特徴とする、コンテンツ再生システム。
  9. コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおける、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理方法において、
    上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信するステップと、
    上記受信するステップにて、上記コンテンツ再生要求信号を受信したとき、上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報であって、上記コンテンツ再生システムによりあらかじめサーバ装置に付与されている元装置識別情報に対応付けて生成された装置識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定して、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツを、その要求先サーバ装置に要求するステップと、
    上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うステップと、
    上記中継を行うステップにおける、指定コンテンツの中継を監視するステップと、
    上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視するステップによる監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と対応付けて生成するステップとを含むことを特徴とする、視聴情報管理方法。
  10. コンテンツを視聴するための1または複数の端末装置と、コンテンツを上記端末装置に供給するための1または複数のサーバ装置とが、1つのネットワークに相互接続されたコンテンツ再生システムにおける、コンテンツの視聴の状況を管理する視聴情報管理方法において、
    上記端末装置からコンテンツ再生要求信号を受信するステップと、
    上記受信するステップにて、上記コンテンツ再生要求信号を受信したとき、(1)上記端末装置が上記サーバ装置の各々を個々のエンティティとして識別するための装置識別情報であって、上記コンテンツ再生システムによりあらかじめサーバ装置に付与されている元装置識別情報に対応付けて生成された装置識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれている装置識別情報に基づき要求先サーバ装置を特定し、(2)上記端末装置が上記サーバ装置の各々が有する複数のコンテンツの各々を個々のエンティティとして識別するためのコンテンツ識別情報であって、上記サーバ装置によりあらかじめコンテンツに付与されている元コンテンツ識別情報と、上記装置識別情報とを対応付けて生成されたコンテンツ識別情報の内、受信したコンテンツ再生要求信号に含まれているコンテンツ識別情報に対応するコンテンツを、上記端末装置に供給すべき指定コンテンツとして特定して、(3)その指定コンテンツを上記要求先サーバ装置に要求するステップと、
    上記要求先サーバ装置から上記指定コンテンツを受信し、該指定コンテンツを上記端末装置へ送信することにより、指定コンテンツの中継を行うステップと、
    上記中継を行うステップにおける、指定コンテンツの中継を監視するステップと、
    上記指定コンテンツの中継が中断されたことを検知し、上記監視するステップによる監視結果から該コンテンツの中断位置を示すコンテンツ中断情報を、上記装置識別情報と上記コンテンツ識別情報とに対応付けて生成するステップとを含むことを特徴とする、視聴情報管理方法。
  11. 請求項1から7のいずれか1項に記載の視聴情報管理装置を動作させる視聴情報管理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための視聴情報管理プログラム。
  12. 請求項11に記載の視聴情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項1から7のいずれか1項に記載の視聴情報管理装置を備えているデジタル録画装置。
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