JP2006317877A - 光接続部材および光接続部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ファイバ心線11、12を被覆11b、12bを付けたまま切断することにより、先端に被覆11b、12bが除去された被覆除去部12cを形成するので、被覆除去工程を省略することができ、作業効率が向上するとともに、被覆除去部12cの長さを短く形成することができる。そして、ガラスファイバ収容部13に光ファイバ心線11、12の先端に形成された被覆除去部11c、12cを収容するとともに、被覆収容部14a、14bに被覆11b、12bのついた光ファイバ心線11、12を収容して固定する。このときに、被覆除去部11c、12cの長さLが、光ファイバ心線11、12の外径d以上であって、外径dの20倍以下の長さとするので、接続部分を短くすることができる。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に開示されているメカニカルスプライス100では、一対の基板101、101の間に、弾性体105、105を介して光ファイバ102の被覆を除去した裸光ファイバ103を突き合わせ部104で突き合わせた状態で把持して接続するものである。
すなわち、図12に示すように、この光ファイバの切断装置110では、回転する刃111が備えられ、この刃111の両側に、テープ心線112の裸ファイバ113を把持するための上下一対のクランプ114a、114bがそれぞれ備えられている。また、刃111とは反対側には、裸ファイバ113を挟んで、枕部115が上下方向に移動可能に配置されている。
図1は本発明の実施形態にかかる光接続部材により接続されている光ファイバ心線を示す断面図、図2は光ファイバ心線の端部をしめす拡大断面図、図3は光接続部材の断面図、図4は光ファイバ心線の切断に用いる切断機の一例を示す構成図、図5は切断機により切断された光ファイバを示す断面図、図6(a)〜(d)は切断機による切断工程を示す説明図、図7は光接続部材の一例を示す断面図、図8(A)は図7中A−A位置から見た端面図、図8(B)図7中B−B位置から見た断面図、図9(A)は光接続部材の別の例を示すものであり図7中A−A位置から見た端面図、図9(B)図7中B−B位置から見た断面図、図10は光接続部材により接続された光ファイバ心線を箱内に収容した状態を示す平面図である。
まず、図6(a)上下のクランプ25、24間に光ファイバ心線11(12)を把持するとともに、作用部材26が配置されて光ファイバ心線11(12)に押付力が発生し、側圧が作用する。スライダ22を図面の表側から裏側方向に移動させて、図6(b)に示すように刃部材23の外周縁を光ファイバ心線11(12)に接触させ、作用部材26の側圧作用により光ファイバ心線11(12)の被覆を切り込んでいき、更に、ガラスファイバ11aに傷を付与する。
そして、図6(d)に示すように、光ファイバ心線11(12)が完全に切断され、上クランプ10を上方向に移動させ、光ファイバ心線11(12)を取り外して、切断作業が完了する。
なお、接着剤15としては、屈折率整合機能を有するものを使用するのが望ましい。これにより、屈折率が異なる光ファイバ同士を円滑に接続することができる。
なお、図9(A)および(B)に示すように、押圧部材16にも基板17の溝17a、17bに対応する溝16c、16dを設けるようにすることもできる。この場合には、溝16dは被覆収容部14aを形成し、溝16cはガラスファイバ収容部13を形成することになる。
この光接続部材の製造方法は、接続する光ファイバ心線11、12のガラスファイバ11a、12a端面を互いに対向させて配置し相互に接続する光接続部材10の製造方法である。
まず、切断工程において、光ファイバ心線11、12を被覆11b、12bの上から切断することにより、光ファイバ心線11、12の先端部の被覆11b、12bを、光ファイバ心線11、12の外径をd、被覆除去部11c、12cの長さをLとしたときに、d≦L≦20dとなるように除去する。そして、固定工程において、接着剤15あるいは押圧部材16を用いて、被覆除去部11c、12cを光接続部材10のガラスファイバ収容部14a、14bに固定することにより、光接続部材10を製造して光ファイバ心線11、12を接続する。
さらに、接着剤15あるいは押圧部材16を用いて、被覆除去部11c、12cを光接続部材10のガラスファイバ収容部14a、14bに固定するとともに、被覆11b、12bのついている部分を光接続部材10の被覆収容部14a、14bに固定するようにすることもできる。
また、従来光ファイバを切断する際に必要とされていたガラスファイバの長さよりも短くガラスファイバ11a、12aを設けることができるので、光接続部材10を長手方向に短くすることができる。このため、図10(A)に示すように、光接続部材10が設けられている光ファイバ心線11、12を収容するための箱40の長手方向の寸法を短くすることができる。なお、図10(B)には、従来の光接続部材としてのメカニカルスプライス100を用いて接続された光ファイバ心線102を箱104に収容している状態が示されている。すなわち、両箱40、104の幅(図10において上下方向寸法)は同じ光ファイバ心線を収容する場合には同じであるが、長手方向の寸法は、光接続部材が小さくなった分だけ短くなっていることがわかる。
そして、これら板状部材42、43同士の間に、ガラスファイバ11aに樹脂からなる被覆11bを施した光ファイバ心線11が挿入されて配設される。
まず、図12(a)に示すように、端末加工工具41の板状部材42、43同士の間へ、光ファイバ心線11を所定位置まで挿入する。
次いで、図12(b)に示すように、板状部材42、43を、付勢力に抗して近接させる。
このようにすると、板状部材42、43の被覆除去用カッタ45、46が光ファイバ心線11の先端部における被覆11bに食い込み、被覆11bを切断する。
光ファイバ心線11を所定位置まで引っ張ったら、図12(d)に示すように、ファイバ用カッタ47を付勢力に抗して指で押し込む。
このようにすると、このファイバ用カッタ47が光ファイバ心線11の被覆11bから露出されたガラスファイバ11aに食い込んで傷を付ける。
これにより、光ファイバ心線11は、被覆11bが除去され、また、被覆11bからガラスファイバ11aが所定長さ露出した状態に口出しされる。
その後、端末加工工具11を開放すると、板状部材42、43同士が付勢部材によって互いに離間する方向へ回動し、これら板状部材42、43同士が開かれる。これにより、次の光ファイバ心線11の口出し作業を容易に行うことができる。
また、被覆除去カッタ41、42の刃先としては、直線状でも良いが、中央に円弧状の凹部を形成し、光ファイバ心線11のガラスファイバ11aを避けて被覆11bだけを切断するようにしても良い。
図13(A)に示すように、この端末加工工具41Aは、下側の板状部材42に、この板状部材42の先端側から奥側に向かい把持部材49、ファイバカッタ47A、被覆除去カッタ45Aが配置されている。把持部材49は、下側把持部材48Aと上側把持部材48Bを含み、これらの上側、下側把持部材48A、48Bで光ファイバ心線11を挟み込むことで固定可能な構成となっている。
板状部材42に配置された被覆除去カッタ45Aは、この図には詳しく示されていないが、板状部材42に形成された溝内に被覆除去カッタ45Aの下面に形成された突起が係合して、光ファイバ心線11の長手方向に移動可能な構成となっている、更に、この被覆除去カッタ45Aは、図示しないカム機構でファイバカッタ47Aと連結されており、ファイバカッタ47Aの移動に対応して移動することができる。
この作業において、光ファイバ心線11に与える張力としては、50〜250gfが望ましい。また、この実施形態では、ファイバカッタ47Aと上下の被覆除去カッタ45A、46Aが連動しているが、連動させない構成であってもよい。
例えば、前述した実施形態においては、単心の光ファイバ心線11、12について例示したが、この他、多心の光ファイバ心線についても同様に適用することができる。
11、12 光ファイバ心線
11a、12a ガラスファイバ
11b、12b 被覆
11c、12c 被覆除去部
13 ガラスファイバ収容部
14a、14b 被覆収容部
15 接着剤(固定手段)
16 押圧部材(固定手段)
17 基板
17a、17b 溝
18 筒状部材
18a 貫通孔
d 外径
L 長さ
Claims (11)
- 接続する光ファイバ心線のガラスファイバ端面を互いに対向させて配置し相互に接続する光接続部材であって、
前記光ファイバ心線を被覆の上から、或いは、前記被覆の近傍のガラスファイバのところで切断することにより形成された先端の被覆除去部を収容するガラスファイバ収容部と、被覆のついた部分を収容する被覆収容部と、前記光ファイバ心線を固定するための固定手段を備え、前記光ファイバ心線の外径をd、前記被覆除去部の長さをLとしたときに、d≦L≦20dであることを特徴とする光接続部材。 - 前記固定手段は前記ガラスファイバ収容部に備えられ、前記被覆除去部を固定することを特徴とする請求項1記載の光接続部材。
- 前記固定手段は前記被覆収容部に備えられ、前記被覆のついている部分を固定することを特徴とする請求項1または2記載の光接続部材。
- 前記固定手段が接着剤であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光接続部材。
- 前記接着剤が屈折率整合機能を有することを特徴とする請求項4記載の光接続部材。
- 前記固定手段が押圧部材による押圧であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光接続部材。
- 前記ガラスファイバ収容部および前記被覆収容部が、基板に形成された溝からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光接続部材。
- 前記ガラスファイバ収容部および前記被覆収容部が、筒状部材に形成された貫通孔からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光接続部材。
- 前記固定手段が、前記筒状部材の収縮に伴うかしめによることを特徴とする請求項8記載の光接続部材。
- 接続する光ファイバ心線のガラスファイバ端面を互いに対向させて配置し相互に接続する光接続部材の製造方法であって、
前記光ファイバ心線を被覆の上から、或いは、前記被覆の近傍のガラスファイバのところで切断することにより光ファイバ心線の先端部の被覆を、前記光ファイバ心線の外径をd、被覆除去部の長さをLとしたときに、d≦L≦20dとなるように切断する切断工程と、前記被覆除去部を光接続部材のガラスファイバ収容部に固定する固定工程を有することを特徴とする光接続部材の製造方法。 - 接続する光ファイバ心線のガラスファイバ端面を互いに対向させて配置し相互に接続する光接続部材の製造方法であって、
前記光ファイバ心線を被覆の上から、或いは、前記被覆の近傍のガラスファイバのところで切断することにより光ファイバ心線の先端部の被覆を、前記光ファイバ心線の外径をd、被覆除去部の長さをLとしたときに、d≦L≦20dとなるように切断する切断工程と、被覆のついている部分を光接続部材の被覆収容部に固定する固定工程を有することを特徴とする光接続部材の製造方法。
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JPS58152216A (ja) * | 1982-03-05 | 1983-09-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 光フアイバの接続方法 |
JP2002211945A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-31 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバの接続端面の形成並びに加工方法 |
JP2003202446A (ja) * | 2002-01-08 | 2003-07-18 | Yazaki Corp | 光ファイバ心線の圧着接続方法および圧着接続工具 |
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2005
- 2005-05-16 JP JP2005143128A patent/JP2006317877A/ja active Pending
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