JP4969887B2 - 光ファイバコネクタ - Google Patents
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Description
低い接続損失で光ファイバを接続するには、融着、コネクタ等で接続するメカニカルスプライスを問わず良好な光ファイバの切断端部(切断角度、断面粗さ等)で切断する必要がある。そのため、作業者の熟練によらず良好な切断端部が得られる高性能型が主流であった。
被覆が除去された部分と被覆された部分の一部をその中に収納して、前記光ファイバ部品の前記空洞部に収容されるフェルールとを備えた光ファイバコネクタである。
この発明の光ファイバコネクタの第9の態様は、前記溝部がそれぞれ平らな底面、および、前記底面から傾斜した両側面からなっており、前記光ファイバ切断刃が前記溝部内に位置し、刃の頂部が前記第一部材の表面と概ね一致して形成されていることを特徴とする光ファイバコネクタである。
被覆が除去された部分と被覆された部分の一部をその中に収納して、前記光ファイバ部品の前記空洞部に収容されるフェルールとを備えた光ファイバコネクタである。
図10は、溝部内に設けられた光ファイバ切断刃および被覆除去刃を説明する拡大図である。図10(a)は、上部材に形成された所定間隔を開けて対抗配置して設けられた1対の被覆除去刃を示し、図10(b)は、下部材に形成された光ファイバ切断刃および所定の間隔を開けて対抗配置して設けられた1対の被覆除去刃を示す。図10(a)に示すように、上部材には下部材に対向する面に、被覆光ファイバが収容される溝部4−2に連接して空間部8−2が設けられている。空間部には被覆光ファイバに対して所定の間隔を開けて対向配置して1対の被覆除去刃10−2が設けられている。上述したように、所定の間隔は概ね光ファイバ心線に一致している。上部材に設けられた空間部8−2は1対の被覆除去刃10−2の反対側にも延伸して設けられている。1対の被覆除去刃10−2の先端部に
は、被覆への切込みが容易になるようにテーパーが設けられている。
1対の被覆除去刃10−1の先端部には、被覆への切込みが容易になるようにテーパーが設けられている。図10(a)に示す面と、図10(b)に示す面とが合わせられる。
突起部の位置は、第一部材、第二部材の溝部内のそれぞれ対応する位置が好ましい。このように突起部を設けることによって、光ファイバ切断刃、被覆除去刃が存在しない方の部材において、被覆光ファイバを溝部内に保持することがきるので、光ファイバの切断、被覆の除去に際して、溝部内で被覆光ファイバの位置にズレが生じることなく、光ファイバの剥き折りが容易になる。
被覆光ファイバを収容可能な溝部と、溝部内に一体的に形成された樹脂材料からなる光ファイバ切断刃および被覆除去刃と、中央部の屈折部と、空洞部を備えた樹脂材料からなる下部材と、被覆ファイバを収容可能で下部材の溝部に対応する溝部と、溝部内に一体的に設けられた下部材の被覆除去刃と対応する被覆除去刃と、中央部の下部材の屈折部と対応する屈折部と、下部材の空洞部と対応する空洞部を備えた樹脂材料からなる上部材とを対向配置し、
溝部に被覆光ファイバを収容し、
中央部において、下部材と上部材を所定の力で押圧して、光ファイバ切断刃を、刃自体が変形するまで光ファイバに押し付けて光ファイバに傷をつけ、
屈折部において、光ファイバ切断刃によって傷が付いた光ファイバの部位に張力を付加して、傷と反対側に曲げて、光ファイバを切断し、同時に、被覆除去刃によって、光ファイバの被覆を除去する。
図9を参照して、この発明の光ファイバ剥き折り方法を説明する。
先ず、下部材と上部材のそれぞれ溝部が形成された面を対向させた状態で係合し、溝部の端部に形成された光ファイバ挿入部から下部材と上部材の溝部に単心の被覆された光ファイバを先端が光ファイバ切断刃を超える位置まで挿入する。そして、下部材と上部材間に挟み込んで被覆光ファイバを光ファイバ剥き折り部品に装着する。
2 下部材
2a 左下部材
2b 右下部材
2c 係合柱
3 上部材
3a 左上部材
3b 右上部材
3c 突部
4、4−1、4−2 溝部
4a 光ファイバ挿入部
5 屈曲部
6 光ファイバ
7 連結部
8 空間部
9 光ファイバ切断刃
10、10−1、10−2 被覆除去刃
11−1、11−2 突起部
16 裸光ファイバ
20 光コネクタ
21 光ファイバ部品
22 フェルール
23 空洞部
24 脚部
25 頭部
26 貫通孔部
27 環状溝部
28 環状突起部
29 凹部
30 フェルールの待機治具
Claims (10)
- 被覆光ファイバを収容可能な溝部と、当該溝部内に一体的に設けられた光ファイバ切断刃および被覆除去刃と、中間部に肉厚の小さい連結部からなる屈折部と、空洞部を備えた樹脂材料からなる第一部材と、前記第一部材に対向して配置される、被覆ファイバを収容可能で前記第一部材の溝部に対応する溝部と、当該溝部内に一体的に設けられた前記第一部材の被覆除去刃と対応する被覆除去刃と、中間部に前記第一部材の屈折部と対応する屈折部と、前記第一部材の空洞部と対応する空洞部を備えた樹脂材料からなる第二部材とからなる光ファイバ剥き折り部品を前記屈折部で折り曲げて、光ファイバを切断し、被覆を除去した状態で分離されて形成された光ファイバ部品と、
被覆が除去された部分と被覆された部分の一部をその中に収納して、前記光ファイバ部品の前記空洞部に収容されるフェルールとを備えた光ファイバコネクタ。 - 前記光ファイバ剥き折り部品の前記第一部材および前記第二部材は、それぞれ、前記連結部によって連結された一方の部材および他方の部材からなっており、前記光ファイバ切断刃および前記被覆除去刃を備えていない側の部材が前記屈折部に近接して、前記空洞部を備えている、請求項1に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記フェルールが頭部および脚部からなっており、前記脚部に環状溝部を備えており、前記光ファイバ部品の前記空洞部は概ね円筒形状の壁面によって形成されており、前記壁面の一部に前記脚部の環状溝部に対応する環状突起部を備えている、請求項1に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記フェルールは、前記被覆が除去された光ファイバおよび前記被覆された光ファイバを収納する貫通孔部を備えており、前記切断され被覆が除去された光ファイバが前記頭部から所定長さだけ外部に突出して、前記貫通孔部に光ファイバが収納・保持される、請求項2または3に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記フェルールは、フェルール待機治具に前記頭部が仮係止されており、前記脚部を前記空洞部に挿入したときに、前記環状突起部が前記環状溝部に嵌合して、ワンタッチで光ファイバ部品に取り付けられ、フェルール待機治具が前記頭部から開放される、請求項3または4に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記第一部材および前記第二部材を対向配置したときに、前記第一部材および第二部材の各一方の部材における、前記光ファイバ切断刃と前記被覆除去刃の間に所定の空間部を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の光ファイバコネクタ。
- 第一部材と第二部材の対向するそれぞれの対向面を当接させたときに、前記光ファイバ切断刃は、前記刃自体が変形するまで前記溝部に収納された光ファイバに押し付けられて前記光ファイバに傷をつける高さを有しており、前記第一部材および第二部材の各被覆除去刃の間隔は、前記光ファイバ心線の直径に概ね一致していることを特徴とする、請求項1、2または6に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記樹脂材料が、エポキシ系、または、PPS(ポリフェニレンサルファイド)系合成樹脂からなり、ガラスフィラー60%以上を含有することを特徴とする、請求項1、2、6または7に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記溝部がそれぞれ平らな底面、および、前記底面から傾斜した両側面からなっており、前記光ファイバ切断刃が前記溝部内に位置し、刃の頂部が前記第一部材の表面と概ね一致して形成されていることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバコネクタ。
- 前記光ファイバ切断刃および/または前記被覆除去刃が設けられていない前記第一部材および前記第二部材のそれぞれの部分の溝部内の対応する少なくとも1つの部位に、被覆光ファイバを保持する突起部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の光ファイバコネクタ。
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