JP2006315542A - スライドレール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドレール構造20は、左スライドレール28に前後側の下向き位置決めピン74,81を設けるとともに前後側の上向き位置決めピン73,82を設け、車体フロア21に前後側のフロア位置決め孔75,83を設け、右スライドレール34に前後のレール位置決め孔93,96を設け、フロア位置決め孔75,83に下向き位置決めピン74,81を差し込み、上向き位置決めピン73,82にレール位置決め孔93,96を嵌め込むものである。
【選択図】図5
Description
車体フロアにスライドレールを精度よく取り付けるために、スライドレールに位置決めピンを備え、この位置決めピンを車体フロアの位置決め孔に差し込むスライドレール構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このスライドレール構造を一対のスライドレールに適用して、一対のスライドレールの位置関係を精度よく保つことが考えられる。
以下、一対のスライドレールを第1、第2のスライドレールとして説明する。
同様に、第2スライドレール用の位置決め孔(以下、第2位置決め孔という)を車体フロアに形成し、この第2位置決め孔に、第2スライドレールの位置決めピンを差し込む。
このため、第1位置決め孔に対して第2位置決め孔を精度よく位置決めすることで、一対のスライドレールの位置関係を精度よく保つことは可能である。
このため、第1位置決め孔に対して第2位置決め孔を精度よく位置決めしても、一対のスライドレールの位置関係を精度よく保つことは難しい。
このように、一対のスライドレールの位置関係を精度よく保つことは難しいので、一対のスライドレール間の寸法公差が大きくなる虞がある。
このため、レールカバーの形状を決める検討が難しく、レールカバーの設計に時間がかかるという問題があった。
このため、レールカバーの組付けに時間がかかるという問題があった。
このように、レールカバーの設計やレールカバーの組付けに時間がかかるので、スライドレール構造の生産性を高めることは難しいとされていた。
この第2位置決め部に、他方のスライドレールのレール位置決め部を位置決めする。第2位置決め部は一方のスライドレールに対して高精度に位置決めされているので、他方のスライドレールを一方のスライドレールに対して高精度に位置決めすることができる。
これにより、レールカバーを時間をかけないで簡単に設計することができる。
これにより、一対のスライドレール間にレールカバーを時間をかけないで簡単に組み付けることができる。
車両10は、車室12内に第1列のシート、第2列目のシート(シート)14および第3列のシートを備える。
第2列目のシート14は、一例として、右側に配置されたセカンドシート本体16と、セカンドシート本体16の左側に配置された補助シート18とを備えたベンチシートであり、スライドレール構造20に取り付けられている。
右スライドレール27の右移動体31および左スライドレール28の左移動体32に、セカンドシート本体16をボルト止めする。
右スライドレール34の右移動体37および左スライドレール35の左移動体38に、補助シート18をボルト止めする。
特に、第1レールユニット22の左スライドレール28と、第2レールユニット23の右スライドレール34との位置決めは重要である。
なお、左スライドレール28および右スライドレール34は、請求項1に記載した一対のスライドレールである。
スライドレール構造20は、第1レールユニット22の左スライドレール28と、第2レールユニット23の右スライドレール34とを共締ボルト41,41で車体フロア21に共締め可能に構成し、左右のスライドレール28,34がレールカバー25で覆われている。
右側カバー部46は、略矩形状に形成されたカバー本体61を備え、カバー本体61の左辺にリップ52を備え、左辺近傍に下向きの脚片62を備える。
後カバー部48は、中央カバー部44の後縁、左側カバー部45の後縁、および右側カバー部46の後縁に取り付けたカバーである。
リップ52は、弾性変形可能な材質で形成された可撓性部材である。
第1レールユニット22の左スライドレール28は、左レール本体64を車体前後方向に延ばし、左レール本体64に車体前後方向に移動可能に左移動体32を設け、左レール本体64の前部に前取付ブラケット65、中央部に中央取付ブラケット66、後部に後取付ブラケット67を設けたものである。
前左ブラケット71は、前部に第1貫通孔71aを形成し、後部に前側上向き位置決めピン(第2位置決め部)73を上向きに設けたものである。
第1貫通孔71aは、車体フロア21の第1取付孔21aと同軸上に設けられている。
前右ブラケット72は、第2貫通孔72aを形成したものである。
第2貫通孔72aは、車体フロア21の第2取付孔21bと同軸上に設けられている。
前側下向き位置決めピン74は、車体フロア21に向けて延びたピンである。
この前側下向き位置決めピン74は、車体フロア21の前側フロア位置決め孔(フロア位置決め部)75に同軸上に設けられている。
前側フロア位置決め孔75は、前側下向き位置決めピン74に嵌め込み可能な孔である。
第3貫通孔66aは、車体フロア21の第3取付孔21cと同軸上に設けられている。
左突片77は、前部に後側下向き位置決めピン(第1位置決め部)81を下向きに設けるとともに、後側上向き位置決めピン(第2位置決め部)82を上向きに設け、後部に第4貫通孔77aを形成したものである。
後側下向き位置決めピン81は、車体フロア21に向けて延びたピンである。
後側下向き位置決めピン81は、車体フロア21の後側フロア位置決め孔(フロア位置決め部)83に同軸上に設けられている。
後側フロア位置決め孔83は、後側下向き位置決めピン81に嵌め込み可能な孔である。
第4貫通孔77aは、車体フロア21の第4取付孔21dと同軸上に設けられている。
第5貫通孔78aは、車体フロア21の第5取付孔21eと同軸上に設けられている。
前左ブラケット91は、第6貫通孔91aを形成したものである。
第6貫通孔91aは、車体フロア21の第6取付孔21fと同軸上に設けられている。
前側レール位置決め孔93は、前側上向き位置決めピン73に嵌め込み可能な孔である。
前側上向き位置決めピン73は、右スライドレール34の前右ブラケット92に向けて延びたピンである。
第7貫通孔92aは、第1貫通孔71aと同軸上に設けられている。
前側レール位置決め孔93は、前側上向き位置決めピン73と同軸上に設けられている。
第8貫通孔87aは、車体フロア21の第7取付孔21gと同軸上に設けられている。
左突片94は、第9貫通孔94aを形成したものである。
第9貫通孔94aは、車体フロア21の第8貫通孔21hと同軸上に設けられている。
後側レール位置決め孔96は、後側上向き位置決めピン82に嵌め込み可能な孔である。
後側上向き位置決めピン82は、右スライドレール34の右突片95に向けて延びたピンである。
この後側レール位置決め孔96は後側上向き位置決めピン82と同軸上に設けられている。
第10貫通孔95aは第4貫通孔77aと同軸上に設けられている。
さらに、第4、第5の貫通孔77a,78aがそれぞれ第4、第5の取付孔21d,21eに同軸上に配置される。
さらに、第9貫通孔94aが第8取付孔21hに同軸上に配置され、第10貫通孔95aが第4貫通孔77aに同軸上に配置される。
第2貫通孔72aおよび第2取付孔21bにボルト43を差し込み、第2取付孔21bから突出したボルト43をナット42(図示せず)にねじ結合する。
第6貫通孔91aおよび第6取付孔21fにボルト43を差し込み、第6取付孔21fから突出したボルト43をナット42(図示せず)にねじ結合する。
第5貫通孔78aおよび第5取付孔21eにボルト43を差し込み、第5取付孔21eから突出したボルト43をナット42(図示せず)にねじ結合する。
第9貫通孔94aおよび第8取付孔21hにボルト43を差し込み、第8取付孔21hから突出したボルト43をナット42(図示せず)にねじ結合する。
第8貫通孔87aおよび第7取付孔21gにボルト43を差し込み、第7取付孔21gから突出したボルト43をナット42(図示せず)にねじ結合する。
これにより、左スライドレール28および右スライドレール34が車体フロア21に取り付けられる。
前側上向き位置決めピン73に、右スライドレール34の前側レール位置決め孔93を嵌め込み、さらに後側上向き位置決めピン82に、右スライドレール34の後側レール位置決め孔96を嵌め込む。
前後側の上向き位置決めピン73,82が左スライドレール28に対して高精度に位置決めされているので、右スライドレール34を左スライドレール28に対して高精度に位置決めすることができる。
左スライドレール28の前側下向き位置決めピン74を前側フロア位置決め孔75に差し込むとともに、後側下向き位置決めピン81を後側フロア位置決め孔83に差し込むことで、左スライドレール28を車体フロア21に対して位置決めする。
前側上向き位置決めピン73に前側レール位置決め孔93を嵌め込むとともに、後側上向き位置決めピン82に後側レール位置決め孔96を嵌め込むことで、右スライドレール34(図5参照)を左スライドレール28に対して位置決めする。
第1レールユニット22の左スライドレール28にガイド溝101を備える。ガイド溝101内に、左移動体32の一部を構成する回転体102,102を配置する。回転体102,102に支えブラケット103を取り付け、支えブラケット103をセカンドシート本体16の底部16aにボルト止めする。
左スライドレール28の左側壁64aに左係止部材105を取り付けるとともに、右側壁64bに右係止部材106を取り付ける。
右スライドレール34の左側壁85aに左係止部材115を取り付けるとともに、右側壁85bに右係止部材116を取り付ける。
レールカバー25は、左右のスライドレール28,34間に中央カバー部44を備え、左スライドレール28の右側に右側カバー部46を備え、右スライドレール34の左側に左側カバー部45を備える。
左脚片53の爪部53aを右係止部材116に着脱自在に係止するとともに、右脚片54の爪部54aを左係止部材105に着脱自在に係止する。
これにより、中央カバー部44を左右のスライドレール28,34間に取り付ける。
このように、左スライドレール28に対して右スライドレール34を高精度に位置決めすることで、中央カバー部(レールカバー)44の形状を比較的簡単に決めることが可能になる。
よって、中央カバー部44、すなわちレールカバー25を時間をかけないで簡単に設計することができる。
これにより、右側カバー部46を左スライドレール28の右側壁64b側に取り付ける。
これにより、左側カバー部45を右スライドレール34の左側壁85a側に取り付ける。
図8(a),(b)は本発明に係るスライドレール構造の特徴について説明する図であり、(a)は比較例、(b)は実施例を示す。
なお、(b)の実施例は、実施の形態の後側下向き位置決めピン81および後側上向き位置決めピン82を例に説明する。
右スライドレール205の下向き位置決めピン206を車体フロア202の第2位置決め孔207に差し込む。これにより、右スライドレール205を左スライドレール200に対して位置決めする。
よって、第1位置決め孔203に下向き位置決めピン201を差し込んだ際に、第1位置決め孔203に対して左スライドレール200が僅かにずれる虞がある。
このように、左右のスライドレール200,205の位置関係を精度よく保つことが難しいので、左右のスライドレール200,205間の距離L1の寸法精度を確保することが難しい。
左スライドレール28に後側上向き位置決めピン82を設ける。そして、後側上向き位置決めピン82に右スライドレール34の後側レール位置決め孔96を嵌め込んで、右スライドレール34を左スライドレール28に対して位置決めする。
よって、後側フロア位置決め孔83に後側下向き位置決めピン81を差し込んだ際に、後側フロア位置決め孔83に対して左スライドレール28が僅かにずれる虞がある。
この後側上向き位置決めピン82に、右スライドレール34の後側レール位置決め孔96を嵌め込む。
これにより、左右のスライドレール28,34間の距離L2の寸法精度を確保することができる。
図9(a),(b)は本発明に係るスライドレール構造の左スライドレールを車体フロアに位置決めする例を説明する図である。
(a)において、左スライドレール28の前側下向き位置決めピン74を前側フロア位置決め孔75に矢印Aの如く差し込む。
同時に、左スライドレール28の後側下向き位置決めピン81を後側フロア位置決め孔83に矢印Bの如く差し込む。
左スライドレール28を車体フロア21に対して位置決めする。
すなわち、前側上向き位置決めピン73に前側レール位置決め孔93を矢印Cの如く嵌め込み、前左ブラケット71に前右ブラケット92を載せる。
同時に、後側上向き位置決めピン82に後側レール位置決め孔96を矢印Dの如く嵌め込み、左突片77に右突片95を載せる。
これにより、右スライドレール34を左スライドレール28に対して位置決めした状態に配置する。
(a)において、第7、第1の貫通孔92a,71aおよび第1取付孔21aに共締ボルト41を矢印Eの如く差し込む。
第2貫通孔72aおよび第2取付孔21bにボルト43を矢印Fの如く差し込むとともに、第6貫通孔91aおよび第6取付孔21fにボルト43矢印Gの如く差し込む。
第5貫通孔78aおよび第5取付孔21eにボルト43を矢印Iの如く差し込むとともに、第9貫通孔94aおよび第8取付孔21hにボルト43を矢印Jの如く差し込む。
第3貫通孔66aおよび第3取付孔21cにボルト43を矢印Kの如く差し込む。第8貫通孔87aおよび第7取付孔21gにボルト43を矢印Lの如く差し込む。
これにより、左スライドレール28および右スライドレール34を車体フロア21にボルト止めする。
(a)において、中央カバー部44の左脚片53を右スライドレール34の右側壁85bに沿わせて矢印Mの如く差し込むとともに、中央カバー部44の右脚片54を左スライドレール28の左側壁64aに沿わせて矢印Nの如く差し込む。
さらに、左側カバー部45の脚片57を右スライドレール34の左側壁85aに沿わせて矢印Pの如く差し込む。
さらに、左側カバー部45の脚片57を左係止部材115に係止することで、左側カバー部45を右スライドレール34の左側壁85a側に取り付ける。
これにより、レールカバー25の組付け時間を短くすることができる。
中央カバー部44の前縁44a、左側カバー部45の前縁45a、および右側カバー部46の前縁46aに、前カバー部47を矢印Qの如く取り付ける。
さらに、中央カバー部44の後縁44b、左側カバー部45の後縁45b、および右側カバー部46の後縁46bに、後カバー部48を矢印Rの如く取り付ける。
これにより、図3に示すように、第1レールユニット22の左スライドレール28および第2レールユニット23の右スライドレール34をレールカバー25で覆う。
第1位置決め孔をフロア位置決めピンに嵌め込み、第2位置決め孔にレール位置決めピンを差し込むことで、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
Claims (2)
- 車体フロアに一対のスライドレールを車体前後方向に向けて並設し、一対のスライドレールにシートを車体前後方向に移動可能に備えたスライドレール構造において、
一対のスライドレールのうち、一方のスライドレールに、前記車体フロアに位置決め可能な第1位置決め部を設けるとともに、他方のスライドレールを位置決め可能な第2位置決め部を設け、
前記車体フロアに、前記第1位置決め部を位置決めするフロア位置決め部を設け、
前記他方のスライドレールに、前記第2位置決め部に位置決め可能なレール位置決め部を設けたことを特徴とするスライドレール構造。 - 前記一対のスライドレール間に、それぞれのスライドレールを覆うレールカバーを備えたことを特徴とする請求項1記載のスライドレール構造。
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