JP2006314465A - ミシンの位置決めガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 位置決め時の操作工程を簡略化し、作業効率を高める。
【解決手段】 このミシンの位置決めガイド装置には係止部材及び被係止部材の両側面に当接する当接位置と退避位置とにミシンベッド上を水平移動する一対のサイドガイドを有している。このサイドガイドには、当接位置にある一対のサイドガイドの間に係止部材又は被係止部材がミシンヘッドに沿って進入載置される際に、一対のサイドガイドに挟まれた係止部材若しくは被係止部材の先端面に当接するストッパと、係止部材若しくは被係止部材の浮き上がりを防止するために、ストッパの側方で進入方向における手前側に向けて斜め上方に延出する第1防止部とが、進入方向に対して位置調整自在に備えられている。そして、第1防止部の先端には、進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミシンの位置決めガイド装置に係り、特にブラジャーのくるみ縫いミシンに適用されるミシンの位置決めガイド装置に関する。
ブラジャーの縫製工程の中には、ベルトの両端部のそれぞれに係止部材及び当該係止部材が係止される被係止部材を縫い付けるくるみ縫い工程がある。くるみ縫い工程では、図13(a)に示すように、ホック101が予め固定された係止部材102が、身頃と呼ばれるベルトの一端部103に、左右下辺がジグザグ縫いされることでオカン104が縫製される。また、図13(b)に示すように、係止孔105が予め固定された被係止部材106が、ベルトの他端部107に、左右下辺がジグザグ縫いされることでメカン108が縫製される。つまり、くるみ縫い工程では、ベルトの一端部103と係止部材102との位置決め、ベルトの他端部107と被係止部材106との位置決めを確実に行わなければ、オカン104、メカン108の取付強度が保てなくなってしまう上に見栄えが悪くなってしまう。
ここで、従来のくるみ縫いミシンにおいては、ベルトの一端部103と係止部材102との位置決め、ベルトの他端部107と被係止部材106との位置決めを行う位置決めガイド装置が搭載されている。この位置決めガイド装置には、係止部材102若しくは被係止部材106を保持する保持板(位置決め板)が設けられており、この保持板で係止部材102若しくは被係止部材106を保持することで、これらの位置決めが行われる。ここで、係止部材102若しくは被係止部材106の下端部は、ベルトの一端部103及び他端部107を挟めるように、縫い付けられておらず開放している。この開放部分にベルトの一端部103及び他端部107を挟んで重ね合わせれば、くるみ縫い工程におけるベルトの一端部103と係止部材102との位置決め、ベルトの他端部107と被係止部材106との位置決めが完了されるようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
図14及び図15に示すくるみ縫いミシン200の位置決めガイド装置201であると、上述した保持板202は、下板203に嵌め込まれている。なお、保持板202と下板203とは、補助板230に支持されている。また、位置決めガイド装置201には、保持板202に支持され位置決めされた係止部材102若しくは被係止部材106を上方から押さえる部材押さえ204が昇降自在に設けられている。この部材押さえ204には、係止部材102を押さえるオカン用部材押さえと、被係止部材106を押さえるメカン用部材押さえとがあり、位置決めガイド装置201に対して交換できるように設けられている(図15ではメカン用部材押さえ204を例示)。さらに位置決めガイド装置201には、部材押さえ204によって押さえられた係止部材102若しくは被係止部材106をさらに押さえるための布押さえ206がある。この布押さえ206にも、係止部材102を押さえるオカン用押さえと、被係止部材106を押さえるメカン用押さえとがあり、位置決めガイド装置201に対して交換可能となっている(図15ではメカン用押さえ205を例示)。さらに、位置決めガイド装置201には係止部材102若しくは被係止部材106に重ね合わされたベルトの一端部103及び他端部107を押さえる補助押さえ207が設けられている。補助押さえ207は、布押さえ206近傍で回転自在に支持される基端部208と、H型部材からなる先端部209とを備えており、先端部209がベルトの上方に位置するまで回転してから、下降することでベルトの一端部103及び他端部107を押さえるようになっている。これら部材押さえ204、布押さえ206及び補助押さえ207は図示しないペダルなどのスイッチによって個別に昇降駆動するようになっている。
ここで、保持板202について説明すると、保持板202には図16(a)に示すオカン用保持板211と、図16(b)に示すメカン用保持板221とがある。
オカン用保持板211には、図16(a)に示すように、係止部材102の取付部分であるベルトの一端部103と同幅に開口する溝部212が設けられている。また、オカン用保持板211には、溝部212の一端で上方に向かって延出する爪213が設けられている。この爪213が、係止部材102の先端に当接することで、係止部材102が先方にずれることを防止している。
メカン用保持板221には、図16(b)に示すように、被係止部材106の取付部分であるベルトの他端部107と同幅に開口する溝部222が設けられている。溝部222の両側端部は鋸歯状に形成されている。また、メカン用保持板221には、溝部222の一端で上方に向かって延出する爪223が設けられている。この爪223が、被係止部材106の先端に当接することで、被係止部材106が先方にずれることを防止している。
これらのことを基に、従来のくるみ縫い工程の位置決めについてメカン縫製時を例示して説明する。図14及び図15に示すように、先ず作業者は、被係止部材106をメカン用保持板221にセットしてから、ペダルを操作してメカン用補助押さえ211を下降させる。その後、作業者はベルトの他端部107を被係止部材106に重ね合わせて、ペダルを操作して、順次メカン用押さえ205、補助押さえ207を下降させる。これにより、位置決めが完了して、くるみ縫いが行われるようになっている。
特公平7−73635号公報 実用新案登録第2543201号公報
ところで、係止部材102、被係止部材106のサイズは、ブラジャーのサイズや種類などによって様々なものが用意されているが、従来の位置決めガイド装置であっては、いずれの係止部材102、被係止部材106であっても位置決めできるように用意しなければならなかった。このため、種類やサイズが異なる度にそれぞれ専用の保持板202を準備する必要があり、場合によっては新たな保持板の製作から始めなければならず、サイズの変更に迅速に対応できないばかりか、多数の保持板の中から適応したサイズのものを選択する煩わしさや、そのためのミスも発生しやすく、作業効率が低下し、またコストも増大した。
また、位置決め時においても、部材押さえ204、布押さえ206及び補助押さえ207を個別にペダルで操作しなければならず、作業者の負担になっていた。
本発明の課題は、メカン用補助押さえを省略したとしても係止部材若しくは被係止部材に対する押さえを可能としたり、保持板や布押さえなどの部材を種類やサイズが異なる毎に準備しなくても複数サイズの係止部材若しくは被係止部材の位置決めを可能としたりすることで、位置決め時の操作工程を簡略化し、作業効率を高めることである。
請求項1記載の発明におけるミシンの位置決めガイド装置は、
ブラジャーのベルトの一端部に取り付けられる係止部材及び前記ベルトの他端部に取り付けられる被係止部材の両側面に当接する当接位置と該当接位置から隔離する退避位置とにミシンベッド上を水平移動する一対のサイドガイドを有し、
前記サイドガイドは、
前記当接位置にある前記一対のサイドガイドの間に前記係止部材又は前記被係止部材がミシンヘッドに沿って進入載置される際に、前記一対のサイドガイドに挟まれた前記係止
部材若しくは前記被係止部材の先端面に当接するストッパと、
前記係止部材若しくは前記被係止部材の浮き上がりを防止するために、前記ストッパの側方で前記係止部材若しくは前記被係止部材の進入方向における手前側に向けて斜め上方に延出する第1防止部とを、前記進入方向に対して位置調整自在に備え、
前記第1防止部の先端には、前記進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部が設けられていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、一対のサイドガイドが当接位置において係止部材若しくは被係止部材の両側面に当接することで、係止部材若しくは被係止部材の幅方向へのズレを規制している。また、ストッパが、サイドガイドに挟まれた係止部材若しくは被係止部材の先端面に当接することで、係止部材若しくは被係止部材の先方へのズレを規制している。これにより、係止部材若しくは被係止部材の水平方向の位置決めが行われることになる。また、第1防止部が手前側に向けて斜め上方に延出しているので、この第1防止部によって係止部材若しくは被係止部材の先端を押さえつけることができ、当該先端の浮き上がりを防止することも可能となる。ここで、係止部材は折り曲げられた状態で縫製されるために、折り曲げられた係止部材を第1防止部により押さえつけたとしても、広がろうとする力により係止部材が手前側にずれてしまうおそれがある。しかしながら、第1防止部の先端には、前記進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部が設けられているので、係止部材がずれようとしてもその爪部が引っかかることになって、係止部材のずれを防止することができる。
また、ストッパ及び第1防止部が進入方向に対して位置調整自在に設けられているので、係止部材若しくは被係止部材のサイズが変化したとしても、その変化に対応させてストッパ及び第1防止部の位置を調整することができる。
そして、ストッパ及び第1防止部はサイドガイドに設けられているので、サイドガイドが当接位置から退避位置に退避すれば、ストッパ及び第1防止部も一緒に退避することになる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンの位置決めガイド装置において、
前記サイドガイドは、
前記係止部材が進入載置される際に前記係止部材の基端面が当接するように、前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される係止部材用当接部と、
前記被係止部材が進入載置される際に前記被係止部材の基端面が当接するように、前記係止部材用当接部よりも前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される被係止部材用当接部とを備えていることを特徴としている。
請求項2記載の発明によれば、係止部材若しくは被係止部材の基端部が係止部材用当接部及び被係止部材用当接部に接触するので、進入方向に対するずれをより確実に防止することができる。また、ストッパと係止部材用当接部とが所定の間隔を開けて配置されているので、係止部材の基端面に係止部材用当接部を当接させると、その間隔を基準にして当該係止部材が基準サイズに対してばらついているか否かを目視により確認することができる。
一方、ストッパと被係止部材用当接部とが所定の間隔よりも広い間隔を開けて配置されているので、被係止部材の基端面に被係止部材用当接部を当接させると、その間隔を基準にして当該被係止部材が基準サイズに対してばらついているか否かを目視により確認することができる。
さらに、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部はサイドガイドに設けられているので、サイドガイドが当接位置から退避位置に退避すれば、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部も一緒に退避することになる。
請求項3記載の発明におけるミシンの位置決めガイド装置は、
ブラジャーのベルトの一端部に取り付けられる係止部材及び前記ベルトの他端部に取り付けられる被係止部材の両側面に当接する当接位置と該当接位置から隔離する退避位置とにミシンベッド上を水平移動する一対のサイドガイドを有し、
前記サイドガイドは、
前記係止部材が進入載置される際に前記係止部材の基端面が当接するように、前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される係止部材用当接部と、
前記被係止部材が進入載置される際に前記被係止部材の基端面が当接するように、前記係止部材用当接部よりも前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される被係止部材用当接部とを備えていることを特徴としている。
請求項3記載の発明によれば、係止部材若しくは被係止部材が進入載置される際に係止部材若しくは被係止部材の基端面が係止部材用当接部及び被係止部材用当接部に当接するので、進入方向に対するずれを防止することができる。また、ストッパと係止部材用当接部とが所定の間隔を開けて配置されているので、係止部材の基端面に係止部材用当接部を当接させると、その間隔を基準にして当該係止部材が基準サイズに対してばらついているか否かを目視により確認することができる。
一方、ストッパと被係止部材用当接部とが所定の間隔よりも広い間隔を開けて配置されているので、被係止部材の基端面に被係止部材用当接部を当接させると、その間隔を基準にして当該被係止部材が基準サイズに対してばらついているか否かを目視により確認することができる。
また、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部はサイドガイドに設けられているので、サイドガイドが当接位置から退避位置に退避すれば、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部も一緒に退避することになる。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のミシンの位置決めガイド装置において、
前記係止部材用当接部及び前記被係止部材用当接部の少なくとも一方の上面には、前記係止部材及び被係止部材の進入方向に対して上方に傾く傾斜面が設けられていることを特徴としている。
請求項4記載の発明によれば、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部の少なくとも一方の上面に傾斜面が設けられているので、係止部材や被係止部材を一対のサイドガイドの間に挿入する際、係止部材や被係止部材は傾斜面によって案内されるために、係止部材用当接部及び被係止部材用当接部に引っかかることを防止することができる。
本発明によれば、一対のサイドガイドが当接位置において係止部材若しくは被係止部材の両側面に当接することで、係止部材若しくは被係止部材の幅方向へのズレを規制している。また、ストッパが、サイドガイドに挟まれた係止部材若しくは被係止部材の先端面に当接することで、係止部材若しくは被係止部材の先方へのズレを規制している。これにより、係止部材若しくは被係止部材の水平方向の位置決めが行われることになる。また、第1防止部が手前側に向けて斜め上方に延出しているので、この第1防止部によって係止部材若しくは被係止部材の先端を押さえつけることができ、当該先端の浮き上がりを防止することも可能となる。つまり、従来のメカン用補助押さえのような昇降動作を省略したとしても被係止部材に対する押さえが可能となるために、この昇降動作に対応する操作工程を省略できる。したがって、位置決め時の操作工程が簡略化されて、作業効率が高められる。
ここで、係止部材は折り曲げられた状態で縫製されるために、折り曲げられた係止部材を第1防止部により押さえつけたとしても、広がろうとする力により係止部材が手前側に
ずれてしまうおそれがある。しかしながら、第1防止部の先端には、下方に向けて延出する爪部が設けられているので、係止部材がずれようとしてもその爪部が引っかかることになって、係止部材のずれを防止することができる。
そして、係止部材若しくは被係止部材の基端部が係止部材用当接部及び被係止部材用当接部に接触するので、進入方向に対するずれをより確実に防止することができる。
また、係止部材や被係止部材のサイズにバラツキがあったとしても、ストッパと係止部材用当接部との間隔及びストッパと被係止部材用当接部との間隔を基にして、そのバラツキを目視により確認することができるために、係止部材や被係止部材の位置決めが容易に行われることになり、結果的に作業効率が高められる。
[基本形態]
以下、本発明にかかるミシンの位置決めガイド装置について、まず基本形態を例示して説明する。この基本形態における位置決めガイド装置1は、くるみ縫いミシンに搭載されており、ブラジャーのベルトの一端部103と係止部材102との位置決め、ベルトの他端部107と被係止部材106との位置決めを行う位置決めを行う(図13参照)。
図1及び図2に示すように位置決めガイド装置1には、基台となる下板2がくるみ縫いミシンのミシンベッドの上に固定されるように設けられている。下板2の前端部21には、図示しないくるみ縫いミシンの針板を臨む開口部22が設けられている。これにより、ブラジャーのベルトの両端部103,107や、係止部材102、被係止部材106を、開口部22を介して針板上に載置できるようになっている。また、開口部22よりも前方にあたる上端面23及び後方にあたる上端面24には、位置決めの基準となる目盛り25,26が設けられている。これらの目盛り25,26は互いの目盛り線がそれぞれ対応するように平行に配置されている。
また、開口部22の両側方にあたる下板2の上端面27,28には、水平方向に沿って開口部22の内側で伸縮するシリンダロッド3a,4aを備えたサイドガイド用シリンダ3,4と、サイドガイド用シリンダ3,4を下板2に固定する固定部31,41とが設けられている。固定部31,41にはサイドガイド用シリンダ3,4を支持して下板2にネジ止めされる支持板311,411が備えられている。この支持板311,411にはサイドガイド用シリンダ3,4の伸縮方向(図における左右方向)に沿う長孔312,412が形成されていて、この長孔312,412にネジ32,42が貫通されてから下板2にネジ止めされるようになっている。つまり、ネジ32,42をゆるめれば、長孔312,412の長さ分だけ、サイドガイド用シリンダ3,4を伸縮方向に沿って移動して、シリンダロッド3a,4a双方の間隔を調整することができるようになっている。
また、開口部22内には、サイドガイド用シリンダ3,4にそれぞれ接続されて連動する一対のサイドガイド5,6が配置されている。サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3a,4aの最長時における一対のサイドガイド5,6の間隔は、上述したサイドガイド用シリンダ3,4の間隔調整により、位置決めされる係止部材102若しくは被係止部材106の幅と同じになるように設定することができる。これにより、サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3a,4aの最長時に係止部材102若しくは被係止部材106を前方から一対のサイドガイド5,6の間に進入させることが可能となる。この進入時においては、係止部材102若しくは被係止部材106は両側面を一対のサイドガイド5,6に当接させながら進入するようになっている。この進入後には、一対のサイドガイド5,6が係止部材102若しくは被係止部材106に最も接近していることになり、サイドガイド用シリンダ3,4によって一対のサイドガイド5,6双方の間隔が広がれば離間することになる。つまり、サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3
a,4aによって一対のサイドガイド5,6は、ミシンベッド上を係止部材102若しくは被係止部材106に当接する当接位置から、隔離する退避位置とに水平移動して、係止部材102若しくは被係止部材106に対し接離自在となっている。
サイドガイド5,6について詳細に説明すると、一対のサイドガイド5,6には、水平な水平部51,61と、水平部51,61の外側端部から上方に向けて垂直に延出して、サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3a,4aの先端に設けられたブロック体3b,4bにネジ止めされる垂直部52,62とが設けられている。
水平部51,61には、垂直部52,62が延出する長板状の基板511,611と、基板511,611の後端部から内側に向けて延出する第1延出板512,612と、第1延出板512,612に平行になるように基板511,611の前端部から内側に向けて延出する第2延出板513,613とが設けられている。第1延出板512,612の内側面514,614と第2延出板513,613の内側面515,615とは前後方向に沿ってそれぞれ面一となるように形成されている。この第1延出板512,612の内側面514,614及び第2延出板513,613の内側面515,615が、係止部材102若しくは被係止部材106の両側面に当接することで、係止部材102若しくは被係止部材106の幅方向の位置決めを行うようになっている。
水平部51,61の第1延出板512,612には、一対のサイドガイド5,6に挟まれた係止部材102若しくは被係止部材106の位置を決めて押さえる第1規制部材7,8が設けられている。第1規制部材7,8には、第1延出板512,612にネジ止めされるネジ止め部71,81が設けられている。ネジ止め部71,81には、前後方向に沿う長孔711,811が形成されていて、この長孔711,811にネジ72,82が貫通されてから第1延出板512,612にネジ止めされるようになっている。つまり、ネジ72,82をゆるめれば、長孔711,811の長さ分だけ、第1規制部材7,8を前後方向に沿って移動させることができるようになっている。また、ネジ止めされることで第1規制部材7,8とサイドガイド5,6とは一定的に固定されている。
ネジ止め部71,81の前半部分は、その内側面712,812が第1延出板512,612の内側面514,614と面一になっているが、ネジ止め部71,81の後半部分は前半部分よりも内側に張り出している。この張り出し部713,813の前端部には、垂直になるように下方に向けて延出するストッパ714,814と、ストッパ714,814の内側で斜め上方に傾くように前方に延出する第1防止部715,815とが設けられている。
水平部51,61の第2延出板513,613には、図1に示すように、一対のサイドガイド5,6に挟まれた被係止部材106を押さえる第2規制部材716,816が設けられている。第2規制部材716,816には、第2延出板513,613にネジ止めされるネジ止め部717,817が設けられている。ネジ止め部717,817には、図示しない貫通孔が形成されていて、この貫通孔にネジ73,83が貫通されてから第2延出板513,613にネジ止めされるようになっている。このように、ネジ止めされることで第2規制部材716,816とサイドガイド5,6とは一定的に固定されている。また、ネジ止め部717,817には、第2延出板513,613よりも内側に張り出して、斜め上方に傾くように前方に延出する第2防止部718,818が設けられている。
図3に示すように、第1規制部材7,8の第1防止部715,815と、第2規制部材716,816の第2防止部718,818とは、平行に斜め上方に傾いている。この角度αは水平面から例えば45度に設定されている。ここで、ストッパ714,814の長さLは、下板2の下方に位置する図示しないくるみ縫いミシンの針板と干渉しない長さに設定されている。また、針板と第1防止部715,815との間隔は、係止部材102及び被係止部材106の進入が可能なように、針板と第2防止部718,818との間隔は
被係止部材106の進入が可能なように、それぞれ係止部材102及び被係止部材106の厚みよりも大きく設定されている。
そして、針板に沿いながら一対のサイドガイド5,6の間に係止部材102若しくは被係止部材106が進入してくると、先ず係止部材102若しくは被係止部材106の先端は、第2防止部718,818の下面(当接面)718a,818aに当接してから、第1防止部715,815の下面(当接面)715a,815aに当接し、その後ストッパ714,814に当接するようになっている。つまり、第2防止部718,818は、被係止部材106を第2規制部材716,816の下方に案内するように、被係止部材106の進入方向に対向して、斜め上方に延出している。
ここで、本基本形態では、被係止部材106の先端がストッパ714,814に当接した際に、被係止部材106の開放部分の付け根近傍に、第2防止部718,818が位置するように配置されている。これにより、被係止部材106の開放部分でベルトの他端部107を挟むときにスムーズに開放部分を開くことができる。
なお、係止部材102の先端がストッパ714,814に当接した際に、係止部材102の開放部分の付け根近傍に、第1防止部715,815が位置するように配置されていてもよい。
次に図1及び図2に示すように下板2の後端部上方には、下板2と平行なベース板9がくるみ縫いミシンに固定されるように設けられている。このベース板9には、係止部材102にセットされたベルトの一端部103若しくは被係止部材106にセットされたベルトの他端部107を押さえる補助押さえ91が設けられている。補助押さえ91には、伸縮自在な補助押さえ用シリンダ92と、補助押さえ用シリンダ92をベース板9に固定する固定部93と、補助押さえ用シリンダ92の伸縮運動を回転運動に変換する変換部94と、変換部94の回転運動を基に回転する回転軸95と、回転軸95を中心に回転することで下板2の上端面23若しくは針板に昇降・接離する補助押さえ部96とが設けられている。この補助押さえ部96が下板2の上端面23若しくは針板に向かって下降接近することで、上端面23若しくは針板上に載置されたベルトの両端部103,107が押さえられるようになっている。補助押さえ部96は、前後方向に移動自在となるように回転軸95に固定されている。ベルトの他端部を押さえる場合は補助押さえ91を後方へ移動させ固定し、下板補助板98と補助押さえ部96とで押さえるようになっている。
下板2の中央部上方には、一対のサイドガイド5,6によって位置決めされた係止部材102若しくは被係止部材106を押さえる部材押さえ13が設けられている。この部材押さえ13は、上下方向に伸縮する部材押さえ用シリンダ11によって昇降されるようになっている(図4参照)。部材押さえ13には、部材押さえ用シリンダ11に連結される本体部131と、本体部131に支持されて係止部材102若しくは被係止部材106を押さえる一対の押さえ腕132とが設けられている。
一対の押さえ腕132の一端部には、係止部材102を押さえるための係止部材用押さえ部133が形成されていて、他端部には被係止部材106を押さえるための被係止部材用押さえ部134が形成されている。そして、この一対の押さえ腕132は、係止部材用押さえ部133及び被係止部材用押さえ部134が前方に位置するか否かを切り替え可能に本体部131に支持されている。つまり、係止部材102を押さえる場合には係止部材用押さえ部133が前方に位置して被係止部材用押さえ部134が後方に位置することになり、被係止部材を押さえる場合には被係止部材用押さえ部134が前方に位置して係止部材用押さえ部133が後方に位置するように切り替えられる。
次に、位置決めガイド装置1の主制御構成について図4を参照にしながら説明する。図4に示すように、位置決めガイド装置1には、各駆動部を制御する制御部12が設けられ
ている。制御部12には、部材押さえ用シリンダ11を駆動させる部材押さえ用スイッチ14と、補助押さえ用シリンダ92を駆動させる補助押さえ用スイッチ15と、位置決めの完了を伝える縫製開始スイッチ16と、サイドガイド用シリンダ3,4と、補助押さえ用シリンダ92と、部材押さえ用シリンダ11と、がI/Oポート17を介して電気的に接続されている。また、制御部12には、記憶部18と、メモリスイッチ19と、くるみ縫いミシン300の主軸モータドライバ301と、X/Yモータドライバ302とが電気的に接続されている。そして、制御部12は、記憶部18中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種機器を制御するようになっている。
以下、本基本形態の位置決めガイド装置の作用について説明する。
先ず、ベルトの一端部103と係止部材102とを縫製する場合、作業者は図2に示すように、部材押さえ13における一対の押さえ腕132の係止部材用押さえ部133を前方に位置させる。また、作業者は第2規制部材716,816をサイドガイド5,6から取り外しておき、さらに補助押さえ91の補助押さえ部96を係止部材102の押さえが可能な位置まで移動させておく。その後、作業者はこれから縫い付けられる係止部材102を基に、一対のサイドガイド5,6の間隔及びストッパ714,814の位置を調整する。
一対のサイドガイド5,6の間隔調整時においては、作業者は係止部材102の幅に合う目盛り25,26の目盛り線上に、第1延出板512,612の内側面514,614及び第2延出板513,613の内側面515,615が位置するように、サイドガイド用シリンダ3,4を伸縮方向に移動させる。なお、この間隔調整時においてはサイドガイド用シリンダ3,4が最も伸びた状態(最長時)になっている。
一方、ストッパ714,814の位置調整時においては、作業者は縫製時の係止部材102の先端にストッパ714,814が位置するように第1規制部材7,8を前後方向に移動させる。
調整が完了すると、作業者は、係止部材102を前方からくるみ縫いミシン300のミシンベット上の針板に沿わせながら、サイドガイド用シリンダ3,4の最長時における一対のサイドガイド5,6の間に進入させる。ここで、本基本形態の係止部材102は、被係止部材106の先端から開放部分の付け根までの長さよりも短いために、サイドガイド5,6における第2延出板513,613の内側面515,615に当接させながら進入させなくとも、サイドガイド5,6における第1延出板512,612の内側面514,614だけに当接させながら進入させることが可能である。この進入時には、係止部材102の先端が第1防止部715,815の下面715a,815aに当接してから、ストッパ714,814に当接するので、作業者は係止部材102とストッパ714,814との当接が確認されたら進入を停止させる。これで、係止部材102の位置決めが完了する。
係止部材102が位置決めされると、作業者は係止部材102の開放部分にベルトの一端部103を挟んで重ね合わせてから、部材押さえ用スイッチ14を操作する。この際、第1防止部715,815は係止部材102の上面に当接しているので、係止部材102の浮き上がりを防止している。この操作に基づいて制御部12は、部材押さえ用シリンダ11を駆動させて、一対の押さえ腕132の係止部材用押さえ部133が係止部材102の先端部を押さえるまで部材押さえ13を下降させる。
そして、作業者は補助押さえ用スイッチ15を操作する。この操作に基づいて制御部12は、補助押さえ用シリンダ92を駆動させて、補助押さえ91の補助押さえ部96がベルトの一端部103を押さえるまで、回転軸95を回転させる。これにより、図2に示す
ように係止部材102が一対のサイドガイド5,6に挟まれた状態で、係止部材102は部材押さえ133に押さえられるとともに、ベルトの一端部103は補助押さえ91におさえられる。
このように、係止部材102及びベルトの一端部103が押さえられて固定されると、縫製を開始するために作業者は縫製開始スイッチ16を操作する。この操作に基づいて制御部12は、くるみ縫いミシン300の主軸モータドライバ301及びX/Yモータドライバ302に縫製開始の指示を与えるとともに、サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3a,4aを収縮させる。サイドガイド用シリンダ3,4が収縮されると、この収縮に伴って図5に示すようにサイドガイド5,6が外側へと水平に沿って移動することになる。つまり、第1規制部材7,8も水平に沿って移動するために、ストッパ714,814及び第1防止部715,815の垂直方向の位置は維持された状態で、サイドガイド5,6は、サイドガイド5,6が係止部材102に当接する当接位置から、隔離した退避位置、すなわち針棒の上下動経路から隔離した位置に退避する。これにより、サイドガイド5,6がくるみ縫いの邪魔になることなく、係止部材102及びベルトの一端部103を縫製できる。
次に、ベルトの他端部107と被係止部材106とを縫製する場合について説明する。この場合、作業者は図6に示すように、部材押さえ13における一対の押さえ腕132の被係止部材用押さえ部134を前方に位置させる。また、作業者は第2規制部材716,816をサイドガイド5,6に取り付けておき、さらに補助押さえ91の補助押さえ部96をベルトの他端部107の押さえが可能な位置まで移動させておく。その後、作業者はこれから縫い付けられる被係止部材106を基に、係止部材102の場合と同様の手順で、一対のサイドガイド5,6の間隔及びストッパ714,814の位置を調整する。
調整が完了すると、作業者は、被係止部材106を前方からくるみ縫いミシン300のミシンベッド上の針板に沿わせながら、サイドガイド用シリンダ3,4の最長時における一対のサイドガイド5,6の間に進入させる。ここで、被係止部材106は、サイドガイド5,6における第2延出板513,613の内側面515,615及び第1延出板512,612の内側面514,614を当接させながら進入させる。この進入時には、係止部材102の先端が、第2防止部718、818の下面718a,818aに当接してから、第1防止部715,815の下面715a,815aに当接し、その後ストッパ714,814に当接するので、作業者は被係止部材106とストッパ714,814との当接が確認されたら進入を停止させる。これで、被係止部材106の位置決めが完了する。
被係止部材106が位置決めされると、作業者は被係止部材106の開放部分にベルトの他端部107を挟んで重ね合わせてから、部材押さえ用スイッチ14を操作する。この際、第1規制部材7,8の第1防止部715,815及び第2規制部材716,816の第2防止部718,818は、被係止部材106の上面に当接しているので、被係止部材106の浮き上がりを防止している。この操作に基づいて制御部12は、部材押さえ用シリンダ11を駆動させて、一対の押さえ腕132の被係止部材用押さえ部134が被係止部材106の先端部を押さえるまで部材押さえ13を下降させる。
その後、作業者は、補助押さえ用スイッチ15を操作する。この操作に基づいて制御部12は、補助押さえ用シリンダ92を駆動させて、補助押さえ91の補助押さえ部96がベルトの他端部107を押さえるまで、回転軸95を回転させる。これにより、図6に示すように被係止部材106が一対のサイドガイド5,6に挟まれた状態で、被係止部材106は部材押さえ133に押さえられるとともに、ベルトの他端部107は補助押さえ91におさえられる。
このように、被係止部材106及びベルトの他端部107が押さえられて固定されると、縫製を開始するために作業者は縫製開始スイッチ16を操作する。この操作に基づいて制御部12は、くるみ縫いミシン300の主軸モータドライバ301及びX/Yモータドライバ302に縫製開始の指示を与えるとともに、サイドガイド用シリンダ3,4を収縮させる。サイドガイド用シリンダ3,4が収縮されると、この収縮に伴って図7に示すようにサイドガイド5,6が外側へと移動することになる。つまり、第1規制部材7,8及び第2規制部材716,816も水平に沿って移動するために、ストッパ714,814、第1防止部715,815及び第2防止部718,818の垂直方向の位置は維持された状態で、サイドガイド5,6は、サイドガイド5,6が被係止部材106に当接する当接位置から、隔離した退避位置、すなわち針棒の上下動経路から隔離した位置に退避する。これにより、サイドガイド5,6がくるみ縫いの邪魔になることなく、被係止部材106及びベルトの他端部107を縫製できる。
[実施の形態]
ここで、係止部材102の位置決め時においては、図8に示すように係止部材102が折り曲げられて第1規制部材7,8のストッパ714,814に当接する(図8の一点鎖線部102A)ものの、広がろうとする力(復元力)により係止部材102が手前側にずれる場合もある。これを防止するために上記の基本形態の位置決めガイド装置1を踏まえて本発明の実施の形態にかかる位置決めガイド装置1Aについて説明する。なお、以下の説明において基本形態の位置決めガイド装置1と同一の部分においては同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、位置決めガイド装置1Aの概略構成を示す斜視図であり、図10は位置決めガイド装置1Aの第1規制部材7a,8aを表す側面図である。この図10に示すように、第1規制部材7a,8aの第1防止部715,815の先端には、進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部719,819が設けられている。この爪部719,819と第1防止部715,815との角度A1は、例えば90度に設定されているとともに、先端が鋭角状となるように形成されている。
図12はサイドガイド5,6を表す斜視図である。この図12に示すように、サイドガイド5,6の第1延出板512,612の前端部には、係止部材102の配置個所の基準となる係止部材用当接部516,616が内側に向けて延出するように設けられている。これにより係止部材用当接部516,616は、進入方向手前側にストッパ714,814に対向して配置されることになり、係止部材102が進入載置される際に係止部材102の基端面に当接するようになる。そして、係止部材用当接部516,616は、第1延出板512,612よりも薄く形成されている。また、図10及び図12に示すように、係止部材用当接部516,616の上面には、係止部材102及び被係止部材106の進入方向に対して上方に傾く傾斜面516a,616aが設けられている。
一方、図12に示すように、サイドガイド5,6の第2延出板513,613の前端部には、被係止部材106の配置個所の基準となる被係止部材用当接部517,617が内側に向けて延出するように設けられている。これにより、被係止部材用当接部517,617は、係止部材用当接部516,616よりも進入方向手前側でストッパ714,814に対向して配置されることになり、被係止部材106が進入載置される際に被係止部材106の基端面に当接するようになる。そして、被係止部材用当接部517,617は、第2延出板513,613よりも薄く形成されている。また、係止部材用当接部516,616と同様に、被係止部材用当接部517,617の上面には、係止部材102及び被係止部材106の進入方向に対して上方に傾く傾斜面517a,617aが設けられている。
ここで、図9に示すようにストッパ714,814は、ネジ止め部71,81の長孔711,811とネジ72,82によって前後方向、つまり係止部材102及び被係止部材106の進入方向に対して位置調整自在であるので、ストッパ714,814と係止部材用当接部516,616との間隔、ストッパ714,814と被係止部材用当接部517,617との間隔を調整できるようになっている。
次に、本実施形態の位置決めガイド装置1Aの作用について説明する。なお、以下においては、係止部材102若しくは被係止部材106の位置決め工程について説明し、他の工程は上記した基本形態と同様である。
まず、作業者は、これから縫製する係止部材102若しくは被係止部材106のサイズに合わせて、第1規制部材7a,8aを進入方向に位置調整し、係止部材用当接部516,616とストッパ714,814の間隔若しくは被係止部材用当接部517,617とストッパ714,814の間隔を調整する。この調整は、係止部材102若しくは被係止部材106の先端面をストッパ714,814に突き当てた状態で、係止部材102の基端面が係止部材当接部516,616に当接するように、若しくは被係止部材106の基端面が被係止部材用当接部517,617に当接するように、それぞれ係止部材102と被係止部材106とに対して行われる。
その後、作業者は、係止部材102若しくは被係止部材106を前方からくるみ縫いミシン300のミシンベッド上の針板に沿わせながら、サイドガイド用シリンダ3,4の最長時における一対のサイドガイド5,6の間に進入させる。この際、係止部材102及び被係止部材106は、係止部材用当接部516,616の傾斜面516a,616a、被係止部材用当接部517,617の傾斜面517a,617aに沿ってストッパ714,814と当接するまで案内される。ここで、係止部材102が基準サイズに対してばらついていないものであったら図10に示すように、係止部材102の先端面がストッパ714,814に接触して、基端面が係止部材用当接部516,616に接触することになる。
しかしながら、基準サイズよりも小さい係止部材102であると隙間が生じることになる。この場合、係止部材102の基端面を係止部材用当接部516,616に接触させて、ストッパ714,814側に隙間を形成させると、基準サイズよりも小さいものであっても正規の位置に縫製することができる。また、隙間が大きすぎる場合には作業者はその係止部材102が不良であると判断する。
一方、基準サイズよりも大きい係止部材102であると係止部材用当接部516,616とストッパ714,814との間隔に収まらないことになる。この場合、係止部材102を間隔内に押し込めると、基準サイズよりも大きいものであっても正規の位置に縫製することができる。また、係止部材102を間隔内に押し込められない場合には作業者はその係止部材102が不良であると判断する。
そして、図10に示すように係止部材102は折り曲げられて第1規制部材7,8のストッパ714,814に当接するが、係止部材102の基端部は係止部材用当接部516,616に接触し、さらに、爪部719,819が係止部材102に引っかかるので、係止部材102が前方へずれることが防止されることになる。
その後、縫製が行われて係止部材102が縫い合わされると、爪部719,819との引っかかりが解消されるために、縫製後の係止部材102を前方へ取り出す際にもスムーズに引き抜くことができる。
また、被係止部材106の場合も同様に基準サイズに対してばらついていないものであったら、被係止部材106の先端面がストッパ714,814に接触して、基端面が被係止部材用当接部517,617に接触することになる。
しかしながら、基準サイズよりも小さい被係止部材106であると隙間が生じることになる。この場合、被係止部材106の基端部を被係止部材用当接部517,617に接触させて、ストッパ714,814側に隙間を形成させると、基準サイズよりも小さいものであっても正規の位置に縫製することができる。また、隙間が大きすぎる場合には作業者はその被係止部材106が不良であると判断する。
一方、基準サイズよりも大きい被係止部材106であると被係止部材用当接部517,617とストッパ714,814との間隔に収まらないことになる。この場合、被係止部材106を間隔内に押し込めると、基準サイズよりも大きいものであっても正規の位置に縫製することができる。また、被係止部材106を間隔内に押し込められない場合には作業者はその被係止部材106が不良であると判断する。
以上のように、本実施形態の位置決めガイド装置1Aによれば、一対のサイドガイド5,6が係止部材102若しくは被係止部材106の両側面に当接することで、係止部材102若しくは被係止部材106の幅方向へのズレを規制している。また、サイドガイド5,6に備えられたストッパ714,814が、サイドガイド5,6に挟まれた係止部材102若しくは被係止部材106の先端面に当接することで、係止部材102若しくは被係止部材106の先方へのズレを規制している。これにより、係止部材102若しくは被係止部材106の水平方向の位置決めが行われることになる。そして、第1防止部715,815が、サイドガイド5,6に挟まれた係止部材102若しくは被係止部材106の先端上面に当接することで、係止部材102若しくは被係止部材106を押さえ、浮き上がることを防止している。また、第2防止部718,818はサイドガイド5,6に挟まれた被係止部材106の上面に当接することで、浮き上がりを防止している。そして、第1防止部715,815の先端には、進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部719,819が設けられているので、係止部材102がずれようとしてもその爪部719,819が引っかかることになって、係止部材102のずれを防止することができる。
ここで、第2防止部718,818は垂直方向の位置を維持した所定の高さで被係止部材106の上面に当接しているので、第2防止部718,818を昇降させなくとも、被係止部材106の浮き上がりを防止することができる。つまり、従来のメカン用補助押さえのような昇降動作を省略したとしても被係止部材106に対する押さえが可能となるために、この昇降動作に対応する操作工程を省略できる。したがって、位置決め時の操作工程が簡略化されて、作業効率が高められる。
また、ストッパ714,814及び第1防止部715,815が進入方向に対して位置調整自在に設けられているので、係止部材102若しくは被係止部材106のサイズが変化したとしても、その変化に対応させてストッパ714,814及び第1防止部715,815の位置を調整することができる。
そして、ストッパ714,814及び第1防止部715,815はサイドガイド5,6に設けられているので、サイドガイド5,6が当接位置から退避位置に退避すれば、ストッパ及び第1防止部も一緒に退避することになる。
また、係止部材102若しくは被係止部材106の基端部が係止部材用当接部516,616及び被係止部材用当接部517,617に当接するので、進入方向に対するずれをより確実に防止することができる。
また、係止部材102や被係止部材106のサイズにバラツキがあったとしてもストッパ714,814と係止部材用当接部516,616との間隔及びストッパ714,81
4と被係止部材用当接部517,617との間隔を基にしてそのバラツキを目視により確認することができる。これにより、係止部材102や被係止部材106の位置決めが容易に行われることになり、結果的に作業効率が高められる。
さらに、係止部材用当接部516,616及び被係止部材用当接部517,617はサイドガイド5,6に設けられているので、サイドガイド5,6が当接位置から退避位置に退避すれば、係止部材用当接部516,616及び被係止部材用当接部517,617も一緒に退避させることができる。
また、係止部材用当接部516,616及び被係止部材用当接部517,617の上面に傾斜面516a,616a,517a,617aが設けられているので、係止部材102や被係止部材106を一対のサイドガイド5,6の間に挿入する際、係止部材102や被係止部材106は傾斜面516a,616a,517a,617aによって案内される。これにより係止部材102や被係止部材106が係止部材用当接部516,616及び被係止部材用当接部517,617に引っかかることを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、サイドガイド用シリンダ3,4のシリンダロッド3a,4a移動させることで、一対のサイドガイド5,6の間隔調整を行っていたが、サイドガイド用シリンダ3,4の伸縮量を制御し最長時におけるサイドガイド5,6の位置を異ならせることで、サイドガイド5,6の間隔調整を行うことも可能である。
本発明の基本形態に係るミシンの位置決めガイド装置の概略構成を表す斜視図である。 図1の位置決めガイド装置で係止部材が位置決めされた状態を表す上面図である。 図1の位置決めガイド装置に備わる第1規制部材及び第2規制部材の位置関係を示す側面図である。 図1の位置決めガイド装置の主制御構成を表すブロック図である。 図2の位置決めガイド装置に備わるサイドガイドの離間状態を表す上面図である。 図2の位置決めガイド装置で被係止部材が位置決めされた状態を表す上面図である。 図2の位置決めガイド装置に備わるサイドガイドの離間状態を表す上面図である。 図3の第1規制部と係止部材との関係を表す側面図である。 本実施形態に係る位置決めガイド装置の概略構成を表す斜視図である。 図9の位置決めガイド装置に備わる第1規制部材を表す側面図である。 図10の第1規制部材の爪部を表す拡大図である。 図9の位置決めガイド装置に備わるサイドガイドを表す斜視図である。 メカン及びオカンを表す説明図である。 従来の位置決めガイド装置が搭載されたくるみ縫いミシンを表す斜視図である。 図9の位置決めガイド装置の一部分を表す拡大図である。 図9の位置決めガイド装置に備わる保持板を表す説明図であり、(a)はオカン用保持板211を表し、(b)はメカン用保持板を表している。
符号の説明
1 位置決めガイド装置
5,6 サイドガイド
102 係止部材
103 ベルトの一端部
106 被係止部材
107 ベルトの他端部
516,616 係止部材用当接部
516a,616a 傾斜面
517,617 被係止部材用当接部
517a,617a 傾斜面
714,814 ストッパ
715,815 第1防止部
716,816 第2規制部材
718,818 第2防止部
719,819 爪部

Claims (4)

  1. ブラジャーのベルトの一端部に取り付けられる係止部材及び前記ベルトの他端部に取り付けられる被係止部材の両側面に当接する当接位置と該当接位置から隔離する退避位置とにミシンベッド上を水平移動する一対のサイドガイドを有し、
    前記サイドガイドは、
    前記当接位置にある前記一対のサイドガイドの間に前記係止部材又は前記被係止部材がミシンヘッドに沿って進入載置される際に、前記一対のサイドガイドに挟まれた前記係止部材若しくは前記被係止部材の先端面に当接するストッパと、
    前記係止部材若しくは前記被係止部材の浮き上がりを防止するために、前記ストッパの側方で前記係止部材若しくは前記被係止部材の進入方向における手前側に向けて斜め上方に延出する第1防止部とを、前記進入方向に対して位置調整自在に備え、
    前記第1防止部の先端には、前記進入方向手前側斜め下方に向けて延出する爪部が設けられていることを特徴とするミシンの位置決めガイド装置。
  2. 請求項1記載のミシンの位置決めガイド装置において、
    前記サイドガイドは、
    前記係止部材が進入載置される際に前記係止部材の基端面が当接するように、前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される係止部材用当接部と、
    前記被係止部材が進入載置される際に前記被係止部材の基端面が当接するように、前記係止部材用当接部よりも前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される被係止部材用当接部とを備えていることを特徴とするミシンの位置決めガイド装置。
  3. ブラジャーのベルトの一端部に取り付けられる係止部材及び前記ベルトの他端部に取り付けられる被係止部材の両側面に当接する当接位置と該当接位置から隔離する退避位置とにミシンベッド上を水平移動する一対のサイドガイドを有し、
    前記サイドガイドは、
    前記当接位置にある前記一対のサイドガイドの間に前記係止部材又は前記被係止部材がミシンヘッドに沿って進入載置される際に、前記一対のサイドガイドに挟まれた前記係止部材若しくは前記被係止部材の先端面に当接するストッパと、
    前記係止部材が進入載置される際に前記係止部材の基端面が当接するように、前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される係止部材用当接部と、
    前記被係止部材が進入載置される際に前記被係止部材の基端面が当接するように、前記係止部材用当接部よりも前記進入方向手前側に前記ストッパに対向して配置される被係止部材用当接部とを備えていることを特徴とするミシンの位置決めガイド装置。
  4. 請求項2又は3記載のミシンの位置決めガイド装置において、
    前記係止部材用当接部及び前記被係止部材用当接部の少なくとも一方の上面には、前記係止部材及び被係止部材の進入方向に対して上方に傾く傾斜面が設けられていることを特徴とするミシンの位置決めガイド装置。
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